2012-07-16
アーツ千代田3331 1F メインギャラリー「藤浩志の美術展 セントラルかえるステーション ~なぜこんなにおもちゃが集まるのか?~』」を観てきました。

アーツ千代田3331 1F メインギャラリーにて
「藤浩志の美術展 セントラルかえるステーション ~なぜこんなにおもちゃが集まるのか?~』」
を観てきました。
今回はプレスパスを頂くことが出来きました。
ありがとうございます。
★撮影、掲載の許可は主催者から頂いております。
私が藤さんの展示を初めてちゃんと拝見したのは豊島でした。
藤島藤十郎を作るというコンセプトは
とても不思議ででも実際に体験するととても穏やかに楽しくて
すごく素敵な体験になりました。
その時お話させて頂いた藤さんはとても不思議な強さをもってるなという印象でした。
その後作品や活動について色々ウォッチさせて頂いております。
大きな包容力を連想させる空気感とこちらを見守ってくれる暖かい視線には
なんだか涙が出てきそうになってしまいます。
今回の展示は藤さんの冷静だけど優しい世界観を存分に満喫出来る展覧会。
前からとても楽しみでした。
今回は大きく分類すると3つのエリアに分かれます。
作品展示、ワークショップ、そしてプレイゾーン。
今回は作品展示ゾーンとプレイゾーンを主に紹介します。
WSゾーンは行く時間がなかったんです。。。
息子には今回かなり我慢をしてもらってしまったので
来週再訪して「かえるステーション」についてと一緒に書きたいと思います。

作品展示のエリアでは主に沢山のおもちゃとそのおもちゃから出来た作品が
展示されています。
まずはおもちゃの莫大な量に驚かされます。
こんなに沢山どうして同じおもちゃが多いのか。
息子はもうワクワクしっぱしですが親である私は色々考えてしまいます。
私はこの沢山のおもちゃに「罪悪感」を思い出していました。
なぜここまでおなじおもちゃが沢山あるのか。
ああごめんなさいって気持ちです。
それは「一時を過ごすためのお供」として
お店等でこういうおもちゃを与えていたなと思い出したからです。
子供に外で食事の時だけでもおとなしくしてくれるのならという
親の思惑でついつい与えてしまいがちなおもちゃたち。
一時の時間稼ぎはまさに一時の魅力しかないことを思い知らされます。
なんでこういうのすぐ与えちゃうんだろう。
すぐ飽きるって分かってるのに。
なんか本当にごめんなさい。
そんな罪悪感をやさしく癒してくれるのが
つるされた数々の作品達。
これらはかえるステーションで引き取り手が見つからない
おもちゃたちから出来ています。
この暖かいオブジェは一時の見栄のために
簡単におもちゃを与えてしまう自分を責めてる
私の心を和ませてくれます。
視点の変化。とことんつきあう気持ち。
沢山の気づきを導いてくれます。

集まったおもちゃを使って作った作品は
主に吊るされています。
色々な方向から見れるのでワクワクしますねー。

ぬいぐるみのゾーンは独特の空気感で満ちあふれていました。
とても綺麗なぬいぐるみも沢山ありました。。。
彼らは夜ここで何を話しているのかと思うと
胸が締め付けられます。
彼らがここにいる理由は先程のおもちゃとはまた違うはず。
与える側として色々なことを考えていまいます。
子供はすごく楽しそうです。
息子もとても楽しそうでした。
(遊び足りなかったよね。。ごめんね!絶対再訪するからね!)
大量生産、消費社会において
このような作り捨てのおもちゃたちの変化から
何を感じ取れるか。
そしてその感じたことをどうやって子供につたえていくか。
このテーマは何回も考えたいです。
(だから今回の観覧チケットはパスポートチケットがあるのね)

そしてプレイゾーンでは
ナカダイさんのご協力でこんなプールが出来ていました。
ここでは埋まったり飛んだりと
思い切り楽しんじゃって下さい。
★遊んだ後はちゃんと片付けるように周囲の大人が誘導してあげましょうねー。
というわけで。
この夏「子供と一緒にアートを楽しみたい」という親世代の方に
一押し展覧会としてオススメしたいです。
オススメポイントはこんなにあります!
(理由も書いてみました)
1:さわっちゃいけません!というものが少ない。
2;写真を撮っていいエリアがある
→ぜひ実際にいってみてください。
3:沢山のWSが開催されている
→「かえるステーション」については再度自分の目で確かめてきます!
4:展示会場内に遊べるエリアがある
→ナカダイさんの素材広場楽しい!
5:何回も入退場可能、パスポート制なので日を改めても可能
→今回はパスポートチケットがあります。こちらもオススメです。
6:飽きたら子供が外で遊べるエリアがある
→元学校ですからね。
7:トイレが綺麗
→ここも重要。トイレが綺麗だと事前に行かせやすいですから。
8:無料休憩エリアがある
→今回はWSで使ってることも多いのでその時は外のテラスをぜひ。
9:基本並ばないで満喫可能
→ここ重要!子供向けとは言え「並んで待たせる」って辛いですから。。
これだけ子供とその子供を連れてくる親に
優しい要素が溢れている展覧会はそう出会えるものではないです。
ぜひ家族みんなで体験してみて下さい。
帰り道気持ちよく帰宅出来るはずですから。
9月9日まで。
火曜日休館です。
【12時(正午)開館なのでお気をつけ下さい】
お盆休み:8 月13 日(月)~16 日(木)もお休みです。
そしてこんな体験型展示に連れて行く際
親として気をつけておきたいこと。

このような子供向けの体感展示が多い展覧会は
子供が入り乱れるので引率する大人もそれなりに注意しておくと
よっり一層安心して楽しめると思います。
どんな注意って堅く考えないで下さいね。
園庭解放や公園遊びの時に注意しているようなことを
そのままやればいいだけです(^^)。
順番を守る。
遊んだら元に戻す。
要求がぶつかったら相手の気持ちをよく聞く。
ね、一緒でしょ。
みんなで楽しく遊びましょう。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術