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2012-04-01

ワタリウム美術館「「ひっくりかえる」展」を観てきました。

IMG_5414.jpg
ワタリウム美術館にて

「「ひっくりかえる」展」

を観てきました。


XYZ collectiveでの竹内さんの展示がすごく印象的でした。
2回行ってしまいました。

XYZ collective「竹内公太 「公然の秘密」」を観てきました。

無人島プロダクションでのChim↑Pomの展示も
いつもとても深く考えさせられるので
ぜひこちらは「初日に」観に行くべきと重い
親子で鑑賞しに行くことにしました。


このような爆走系のアート(これは自分で勝手に命名)は
個人的には「絶対に早め、出来れば初日に行くべき」と思っています。
展示期間が終了に近づけば近づく程
「猛進度が整う」ような感覚があって本来の爆走感が
落ち着いてしまうような気がするんです。
だから爆走感があるうちにと思って(^^)
ただしこういうパフォーマンス系の展示というのは
予備知識がないと衝撃度ばかりに目が行ってしまいがちです。
そこで以前購入していた「美術手帖3月号」を行く前に改めて熟読。

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(Chim↑Pomのエリィさんより事前の熟読をtweetで薦めて頂きました。ありがとうございます)
そして持参してワタリウム美術館に出かけました。
行く途中息子にも見せながら説明。
つい先日竹内さんの展示を観ているし
Chim↑Pomの展示も何度を観ている息子は
当時の興奮を思い出しながら熱心に話を聞いてくれました。
っていうか君色々観てるから本当に並大抵の事では驚かないよね。。


今回はネタバレなしです。



ワタリウム美術館は基本的に2→3→4階と鑑賞していきます。
移動はエレベーター。
つまり展示が階ごとに一旦閉じられてしまいます。


しかし今回はエレベーターにものすごい「しかけ」があります。
この「しかけ」が鑑賞中の緊張感を継続させてくれます。
息子も「今回の展示で僕が一番びっくりしたのはエレベーター!」
と話していました。


(美術手帖三月号で予習して)息子が楽しみにしていたのは
The Voina art-groupの映像。
特に「 the 65-meters-high graffiti from the action "Dick captured by KGB!".」。
男子が好きな話題ですからねえ。。。

どうしてこういう事をしたのか、を
KGBとはどんな組織と言われているのかを
美術手帖からの知識を集めて説明。
(熟読しておいてよかった。。)



パフォーマンスは大人のイタズラではない。
大人が命をかけてやってる戦争(Viona)なんだ!
と以前宮島達男先生にtweetして頂いた言葉をここでも活用。

最近ドイツに何度か足を運び
外国の方とも交流が増えてきた息子は
他の国では日本と明らかに違う空気が流れていることを
実体験から感じ取ってくれている様でした。

Chim↑Pomの新作がまた凄かった。
息子はメイキング映像を観ながら呆然としておりました。
ぜひ実際に観て頂きたいです。


その他映像的にかなり刺激的なものも。
説明しにくい作品は今回は流しました。。。


3階では竹内公太さんの他の作品も拝見出来ました。
もちろん「指差し作業員」の映像も。
息子は糸電話を探していました。
「ここにはいないのよ」と話すと少し残念そうでした。


4階は映像中心。


無人島プロダクションで拝見した「気合い100連発」を観ながら
地震から1年以上経ったんだなあ。そして初めてこの映像を観た時には
知らなかったことがあったなあと改めて感じました。

無人島プロダクション「Chim↑Pom展「REAL TIMES」」を観てきました。

世界って広いのよ。
平和な場所ばっかりじゃないの。
そしてこの場所の平和だってある日突然崩れるかもしれないの。
だからどんな時でも生き抜ける生き抜く力をつけていこう。
これから生き抜く為に。


なんてことを考えていました。
深く、深く考えさせられる展示でした。


そして鑑賞中
「これってもしかして全部フィクションだったりして。。。」
という思いが時々よぎりました。
ここまでネットワークが社会に入り込み
イメージが多大になだれ込む時代です。
これって本当なんだろうか。
と常に疑う癖がついてしまったのでしょうか。
竹内さんの問いかけがかなり心に残っているのかな。
それとも「全部噓だったらいいのに」という気持ちが
まだ私の中でうごめいているのかな。


何が真実か
何が正義か


本当に判断が難しいです。
事前に第三者が判断することはもはや不可能に近いのではと思う昨今。
子育てしている身としては
子供を安全な情報のみの世界にかくまう事は既に不可能だから

「その事実に出くわした時自分でどう判断し、どう行動するか」

という判断力を子供に身につけさせる。
これこそ今子育てしている親がすべきことなのではと
改めて感じる日となりました。


IMG_5416.jpg
オススメします。
でも子供連れでは正直ハードル高いと思います。
まず自分自身でしっかりと観て
子供とこの事実を共有出来るかどうか
自分自身で考えてから再訪をオススメします。

こちらのチケットはパスポート制なので
会期中何度訪れることが可能です。
学生割引、またはミューぽんでの割引もあります。
ぜひご活用下さい。


07月08日まで。
原則月曜休館です。
詳細は公式ホームページでご覧下さい。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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