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2019-08-22

瀬戸内国際芸術祭。もうすぐ秋会期なので、大島について振り返る。



あっという間に9月も上旬終了。
このままだと気がつくとクリスマスを通り越し旧正月になってしまう!!!
なのでやっとこさですが大島について振り返りたいと思います。

瀬戸内国際芸術祭については、それなりに語りたい!といつも熱く思っています。
それはなんと第一回から通っているからです。
(3回目は会期間だったけど)このコンプリート、できる限り続けたい。



第一回に訪れた時から作品を再訪するたびに胸にこみ上げてくるものがあります。


本当、芸術祭って続けてほしいの。続けて訪れることで訪問者は多くのことを感じているのです。

今回訪れた島は

小豆島、豊島、男木島、そして大島。’

大島は初めての訪問。なかなか行く機会に恵まれなかったんですね。
今回、電車の時間と船の時間をにらめっこして
大島の訪問を決定しました。

さて最終日。小豆島から高松に向かい、高松港のコインロッカーで荷物を預けて
大島行きの乗り場に向かいます。私はいつものようにチケットの販売場所を探します。

あれ。。。。?

こえび隊の人に聞くと

「大島、高松間は無料なんですよ」

えええええええ。

これは医療的配慮であるとあとで気がつきます。そう、大島には悲しい歴史があるのです。
大島は1909年に国の政策により
中国、四国地方のハンセン病患者の方の
収容するための施設が作られました。
国が政策を完全転換するまでの
約100年間、2000人以上の人が
大島で亡くなられているそうです。
本来だったら治療可能、
空気感染する病気でなかったのに
ここにずっとずっと
とどまることを強要された人々が眠ります。

この大島の展示では、
大島の歴史と現実を捉えること、
そして現在も生活している方と
子供達の交流を重ね、
大島を未来に通じる島として
様々な試みが行われているそうです。



今、日本ではない別の国で自分が撮った写真やガイドをみながら色々なことを思い出すときに透き通るような風に触れる感覚を思い出します。初めて訪れた場所のはずなのに、とても久しぶりに訪れたような感覚。
ここに、誰かが、昔からいた感覚。



港から展示がある方向に歩きます。
聞こえてくる優しい音楽。これはハンセン病の患者さんの弱視に対応するための音楽だそうです。
この地域では。この音楽と決まっているそうです。

そして途中には様々な宗教施設があります。ハンセン病の患者さんは政策が完全転換するまでこの島から出ることが許されませんでした。だからこの島には患者さんの宗教観に応えるため様々な宗教施設があります。
今、私は日本に住んでいませんがそこで思うのは「宗教って大事だな」ってことです。相手の都合を考えず自分の全部を思い切り投げ出せる対象。確かに神様ならそれができますもんね。



そして音を感じながら展示を全て拝見しました。「リングワンデルング」は山を歩きながら体全体で感じる作品、
私たち親子は「トライアスロン親子」なので相当足腰逞しいのでそれなりの時間で全て見ることができましたが山岳の山の移動などは正直サンダルなどでは辛いです。山歩きができる底の厚い靴でぜひお越しください。

そして元入居者の方の寮での展示は皆、心揺さぶられます。
私自身日本を離れてから病気とか死とかそういうことを深く考えることが多いです。そして小さい時から今も人との交流を素直に持てる自信が全くない私は感情をよく絵や文章にしていました。




なので、山川冬樹さんの
「歩みきたりて」は本当に
心を揺さぶられます。
終戦後、生きて帰れる!って思ったら
ハンセン病と診断され一人だけ隔離され、
そして大島に送られた歌人
「政石蒙」をテーマにした作品。
しばらくその場から動けませんでした。


病気ってね、宣告される前の日までは
本当に本当に「他人事」なんですよ。
どんな気持ちだったんだろうとか、
どんな思いでこの海を見ていたんだろうとか。
ここで朗読されていた文章が
WEBにあったので転載。
とても印象的な朗読でした。
http://terayama2009.blog79.fc2.com/blog-entry-2810.html


そして私は驚愕の事実を知ります。
彼は、まだ、生きています。
彼はこの場に生きている。
勝手に彼の人生を終わらせてしまった
自分を強く恥じると同時に
自分の半生がこのように
可視化されることで
どんな気持ちになったのだろうかなど
想いが止まらなくなりました。




瀬戸内国際芸術祭は
それぞれの島で本当に発見があります。
素敵な美術館、インスタ映えする風景、
そしてたまらなく美味しいご飯。
4回目の今回、
本当に感じたのは海外からのお客様が
とってもとっても多いことです。
みなさん英語と日本語、
そして母国語を上手に使って
ちゃんとボランティアされていました。
本当にお世話になりました。

そしてこの大島は
このような島の活性化とは
また違う視点を
気づかせてくれる場であります。

生きるとは何か、生かされるとは何か。
色々なことを考え、
気づかせてくれる体験になりました。




その他展示されてる作品も、
そして入居者の方が手入れされてる植物も、
建物に提示されている看板も
全てに思いを感じました。
生きてることの意味を
深く問い直してくれる場所です。


大島は、とても、とても小さな島です。
徒歩で十分まわることができます。
ぜひ訪れてほしいです。
次回、機会を作って
今度は芸術祭以外の時期に
いきたいと思います。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-08-21

MIZUMA ART GALLERY「岡田裕子展「ダブル·フューチャー」」を観てきました。



MIZUMA ART GALLERYにて

「岡田裕子展「ダブル·フューチャー」」

を観てきました。


一時帰国していたわけですが、実はものすごい事件が一時帰国直前に起きました。
私、息子が水浸しにした洗面所で派手に転倒して
バスタブの角に頭を強打して、流血。8針縫いました。。。
自分で止血してそのまま病院に行くという強硬策を
なんともおもわずやったのは
修羅場上等人生だからでしょうか。
頭部に包帯って頭に色々巻いてる国でも
やっぱりギョッとされるんですね。
マレーシアで縫っていただき
抜糸は日本でという国を跨いだ治療に、もう笑うしかなかったです。



そんな頭部負傷状態で拝見したこちらの展示。
岡田さんとは同じ母として仲良くさせて頂いていると同時に
とてもとてもアーティストとして尊敬しています。




今回は

「臓器提供が一般化した未来、
提供者情報の提供ができない代わりに
自分の臓器をジュエリーにして渡す習慣ができたら
どうなるだろう?」

というコンセプト。
自分の体の内面の具現化と
その具現化を別の世界に一人歩きさせる表現。

これ、頭縫われたばっかりの自分としては
とても面白かったんですよね。
頭を縫われてる際、こちらの病院の先生は


「マダム、痛かったら言ってね!聞くことはできるからね!」


と爆笑しながら
しかもめっちゃ流血させながら
縫ってくれたのですが
(なんだよ聞くだけかよ!と自分の血が滴る様をみながら笑うしかなかった)

この血ってどのくらい私の体の中に入ってるんだろうとか
この体の中に自分の臓器があるわけだけど
息子も私の体の中に入っていたわけで
そうなると私の体の中の一部が外に離脱したってことなのかなとか
この流れる血と今朝私をすっ転ばせた息子は
全然違う形態だけど実は根底は一緒なのかなとか
色々考えていたんですよ。

よく、赤ちゃんや赤ちゃんのように可愛いっていうのを
「食べちゃたいくらい可愛い」って
言う表現がありますが
その「食べちゃいたい」っていうのは
自分の体内(身体内宇宙空間)で一体化したい
ってことなのかなとか。



この「ダブル·フューチャー」展を拝見しながら
あの時考えていた
人の体の中の宇宙性と
身体内宇宙での造形美について
こんな風に具現化できるんだなと
とても感銘を受けました。

同時に頭部の傷がちょっとウズウズしました。
(おかげさまでもう完治しております!)

この「岡田裕子展「ダブル·フューチャー」。
作品集も出てまして鑑賞当日がギャラリーに到着したばかりの日で
一番最初にサインを入れて購入させて頂きました!



「俺の産んだ子」と共に読み返しながら
頭部の傷跡と傷のために毛刈りされた後頭部
(もう髪伸びました)を撫でると
身体内の宇宙が感じられて超面白かったです。

こちらの展覧会、市ヶ谷では終了ですが

岡田裕子「NADiff Theater ★ Double Feature」

としてNADiff A/P/A/R/T 1Fにて
絶賛開催中とのこと。
(NADiff は行くたびに毎回迷ってしまう😭)
こちら、9月14日には岡田さんのトークもある模様。
ぜひ詳細をこちらでチェックして、足をお運びください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-08-09

一時帰国していました

またまた久々の更新になってしまいました。
一時帰国していました。


東京のギャラリー
横浜のギャラリー
瀬戸内国際芸術祭
あいちトリエンナーレ

などなど飛び回っていました。
そして既に、マレーシアに戻っています。

マレーシアに戻って感じるのは


日本まじ暑かった


です。
屋外で芸術に関わる皆様だけでなく
移動中も移動後も
熱中症にはくれぐれもご注意ください。

theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

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