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2019-03-25

【Kuala Lumpur】ILHAM Gallery「 Chia Yu Chian: Private Lives」を観てきました。



ILHAM Galleryにて

「 Chia Yu Chian: Private Lives」

を観てきました。


悲しいかな私、まだまだ不勉強で
マレーシア出身の作家さんついて知識があまりありません。
なので展覧会はあくまでも第一印象、
インスピレーションで鑑賞しているのが現状です。

そんな私が展覧会の広告を見たとき


「これは!」


と思わず目を見張ったのが
「 Chia Yu Chian: Private Lives」のポスターでした。


私はKuala Lumpurに住んでまだ1年ちょっと。
しかも普段は郊外に住んでいるので
Kuala Lumpurという都市の現在も、
過去もまだまだ知らないことが多いです。



そんな知識が全然足りない私でも
おおっと身を乗り出してしまうような、
なんだか懐かしさで胸がいっぱいになるような
とても素敵な世界でした。

実際の展覧会はまるでタイムスリップを
経験したかのようでした。



Chia Yu Chianさんは1936年生まれ、
彼は芸術を学ぶために
フランス政府から奨学金を受けた
マレーシアとシンガポールからの最初の芸術家でした。
卒業後の作風はナンヤンスタイルと言われる
シンガポール現代芸術の影響を多大に受けた画風だったそうです。
その後、ペナンからKLに家族と一緒に転居して
フラットの1室をアトリエにして作品制作を始めたそうです。
資料を拝見した印象では決して広くは感じられませんでした。


だからでしょうか、
今回そのアトリエで描かれたであろう作品たちには
まるでその場にいるような懐かしさが広がっていました。







私自身は今は郊外に住んでいるので
中心部を訪れる際はついつい観光客目線が出てきます。
しかもシンガポールからのスライドという背景もあり、
観光ガイドで紹介されているような場所は
つい色眼鏡で見てしまいます。

この展覧会にはそのような観光名所が数多く出てきます。
この展覧会で描かれた私が知っている有名な場所は
観光名所ではなく、明らかに

「人々が行き交っている場所のかつての風景」

でした。
ああここに何十年前にこんな人がいたんだろうな、
こんな食べ物を食べてたんだなとか…。





特に私が惹かれたのは病院のシリーズ。
私ごとですが、
1月、2月と息子が体調を崩して
結構病院のお世話になりました。
最初は日系のクリニックに行ってたのですが
専門医に行きなさいと紹介状を渡されなんと地元の病院に行くことに。

シンガポールで専門医経験が数回あったので
ど緊張はしませんでしたが
システムがなかなか理解できず緊張しまくり。
その時になんとなく見ていた待合室の風景とかが
数十年前だとこんなだったのかなとか色々思いを巡らしました。

病院はとても綺麗だったしとてもシステマティックだったんですが、
このシリーズを見ていて
何だか通っていた病院の遠い昔を勝手に想像している自分がいました。
(ちなみにその病院は出来て間もないので想像ではなく創造なんですけどね)




この展覧会にはとても

「社会的な位置付け」を感じます。
絵画的表現だけでなく社会的背景を写真より鮮明に、
ライブ感満載で伝えるってこういうことなのかなって感じます。

この展覧会が会期が長い理由がわかります。
これはぜひ観光で訪れた人にもみてほしい。
観光で歩き回った場所の空気感を
思い出しながらかつてここには。。
と想像の海への旅が始まります。

その旅は実際の旅とはまた違ったものになることでしょう。


必見です。ぜひ、足をお運び下さい。

6月23日まで。
詳細は公式WEBサイトをご参照ください。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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