fc2ブログ

2019-02-09

【Indonesia】Museum MACAN「Lee Mingwei: Seven Stories 」を観てきました。



Museum MACANにて

Lee Mingwei: Seven Stories

を観てきました。



私の中で絶対に外すことができない作家さんの一人が
Lee Mingweiさんです。
私が勝手に大ファンなんですけどね。

最初の出会いは資生堂ギャラリーでした。
その後私はシンガポールに引っ越したんですが
森美術館で個展のために一時帰国しました。
次に台北で個展があると聞いて追っかけました。
そこでご本人に会えて更に感激。
その後私はマレーシアに引っ越したのですが
Leeさんは一度イベントでシンガポールにいらっしゃってたんです。
私はその時引っ越し直後で
ドタバタしていてLeeさんに会える機会を逃しました。

ブログはこちら。
2012-09-22
資生堂ギャラリー「リー・ミンウェイ展「澄・微」」を観てきました。


2014-09-18
森美術館にて「リー・ミンウェイとその関係展」が9月20日から開催されます。


2014-12-17
森美術館「リー・ミンウェイとその関係展: 参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる」を見てきました。


2014-12-19
【コラム】リビングルームのホストになって「森美と私」を振り返る。


2015-09-06
臺北市立美術館「李明維與他的關係:參與的藝術 ─ 透過觀照、對話、贈與、書寫、飲食串起和世界的連結」を観てきました。


そして2018年11月。
インドネシア、ジャカルタのMuseum MACANという
素晴らしい個人美術館で
Leeさんの展覧会が行われると聞いて
私はいてもたってもいられなくなりました。

11月、12月は個人的にとてもしんどいことが多くて
精神的にものすごく辛かったんですよね。
そんな時にどうしても行きたかった。
結局行けたのは1月の末でしたが。。。


本当に、行って、良かった。









今回は彼の作品の中での7点を
物語のように展示するスタイル。
優しい雰囲気に満ち溢れていて
会場内で何度も泣きそうになりました。




特に手紙のコーナーは心揺さぶられました。
「The letter writing Project」は
展覧会に来た観客にそれぞれ大切な人に向けて
手紙を書いてもらい、
他の人に読んでほしくないものは封をして、
読まれてもいいものは封を開けたままにしておく、
という作品。


封をされた手紙は投函され、
封をしていないものは展覧会場で
他の観客が自由に見られるようになっています。
手紙の棚は毎朝リセットされるそうなんですが、
観られる手紙は
その後の手紙に多大な影響を与えるそうなんです。


この手紙、毎回読ませてもらうんだけど、
泣けちゃうんですよまじで。
インドネシア語、読めないけどでもなんかグッときたなあ。
私も、

「私はこの空間をずっと追いかけてる。ここに来れて嬉しい」

って英語で手紙を残してきました。




Leeさんの作品の根底にあるもの。
それはコミュニケーション。
一緒に食べる、手紙を綴る、
日常のコミュニケーションこそ究極のアートという表現。

これって、外国でアタフタしながら
語学を酷使して生活してると
涙が出るほどそうよね!って思うことがあるんです。


私自身、東南アジア在住5年目になりました。
英語が全くわからないわけではないので
死なない程度に生活はできますが、
でもやっぱりコミュニケーション苦手です。

これは日本語だったらいいってわけじゃなくて
人として苦手なんです。
学校の用事があるって時、
いつも息ができないわあって思うほどに緊張します。
同時に東京で幼稚園でも、小学校でも
学校と名のつく場所に行くのが
本当に嫌で嫌で仕方がなかったことを思い出します。


ええ、コミュ障と呼ぶがいいさ。


そうなると、
英語でなんとかアタフタできる方が
よっぽど楽なんです。
余計なこと、話さなくていいし。

こんな私にとって
人とのコミュニケーションは
ある意味演劇のような要素を持っています。
私は情報を得るために、タスクをこなすために
必死で「演じている」んです。
これをアートって言っていいのなら、
もしかして、私、すごく楽になれる。。?



どんなに挙動不審でも、
どんなにアタフタしてても、
それもコミュニケーション。
それもあなた。
あなたはそのままでいい。



って言ってもらってるような気持ち。



泣いてもいいですか。



Leeさんの世界に浸る際に
まるで母体に戻ったような
暖かい気持ちになれるのは
普段コミュニケーションってことに
疲れてそして疲れてる自分に嫌気を感じて
たまらない自分を

そのまま許容してくれるから

なんだろうなって思う。。。


今回は弾丸の訪問だったのでイベント、
パフォーマンスに遭遇はできなかったんだけど
それでも本当に満足度高かったです。
行ってよかった。


美術館も素晴らしい美術館なので
ぜひ一度足を運んで頂きたいと思います。
カフェも、美味しいです。


3月10日まで。
Leeさん訪問のタイミングが合えば、
やばい行ってしまうかもしれない。。。

スポンサーサイト



theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

アクセスカウンター
カウンター
プロフィール

seina

Author:seina
FC2ブログへようこそ!

最近の記事
検索フォーム
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
Blogram
blogram投票ボタン
カテゴリー
小さな天気予報

-天気予報コム- -FC2-
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

QRコード
QR
ブログ内検索
RSSフィード
リンク