2018-09-06
【Indonesia】museum MACAN「Life is the heart of a rainbow」を観てきました。

8月の上旬になりますが
museum MACANにて
「Life is the heart of a rainbow(人生は虹の心)」
を観てきました。

MACANとはなんぞや。
MACANとはインドネシアのビジネスマンでありアートコレクターでもある
Haryanto Adikoesoemo氏によって設立された
インドネシア初の現代アートミュージアムなんだそうです。
いわゆるプライベートミュージアム。
これは個人的な想いなんですが
インドネシアのビックコレクターさんって
本当に金持ち半端ない+アートに対する愛がハンパないです。
本当にアートが好きで、このアーティストを応援したいという
想いを感じます。
私も何人かお話をさせて頂くコレクターさんが
いらっしゃいますが
本当に愛溢れる素晴らしい人たちです。
なので、期待してたんです。

期待以上でした。
アートに対する愛が満ち溢れた場所でした!
以前、ジャカルタのアートスペースに行くには
タクシーで交渉しなきゃいけなかったんで
すごく辛かったんですよね。
適当な場所で下ろされちゃったりして。
でも今はGrabのおかげでずいぶん改善した気がします。
今回もGrabでススーッと出かけました。

人気と聞いていたので事前いWEBでチケットを購入。
その日の夕方にKLに帰る予定だったので
朝一10時のチケットを購入。
買ったのに来ない!と騒いでいたら
迷惑メールフォルダに隠れておりました。
早目に到着して並んでしたら
「荷物は持ち込まないで」と
途中でクロークへ強制連行。
でも、これいいですよね。
だって確実に事故減りますもんね。
私はいつもこのような時のために
小さなトートバックを使うのですが
それもダメでした。
どうしても心配!って時は
小さなポシェットなら大丈夫そうです。

そして並び直していざ中へ。
途中でチケットの確認を何回もやってくれるので
入場時にはスムーズでした。
ネット情報によると入場も1日3000人までと制限があった模様。
作品保護を最優先に出来るのは個人所蔵のミュージアムならでは!
私自身は草間彌生展は東京、シンガポールと拝見しています。
シンガポールの際は東京との鑑賞の雰囲気の違いに
すごく驚かされたのですが
ジャカルタも雰囲気が全く違いました。
ジャカルタはですね。
とにかくめっちゃ楽しい!んですよ!!!!
東京では草間弥生の人生に自分を投影し涙ぐむ人続出
シンガポールでは作品の中の私!私を観て!の思い爆発
ジャカルタでの展示は
難しいこと言わないで
私の世界に身を委ねなさいよ!
楽しいわよ!という草間様の心意気に
おっけー!!!
と飛び乗るジャカルタっ子続出。
まさに「私大好きワールド」が
自由奔放に同時多発していました。

個人的な憶測ですが
草間彌生さんはこの「私大好きワールドが同時多発」を
自分の展覧会環境に求めていたような気がします。
心の病との葛藤、死の誘惑と戦うための制作、
そして日本社会からの抑圧に対する戦いのための制作。
その時期を経て気がつくと
もういつ死んでもいいんだという歳になり
もう戦わなくていい
誰かと競わなくていい
私が描きたいように描けばいい
というフィールドになって初めて
新しい世界が花開いているような気がします。

今回のジャカルタの展示では
その私大好き!の気持ちがとても素直に受け止められているような
印象を受けました。

ここは極楽浄土かよ。
インドネシアマインドというのは
草間彌生の世界に絶対にあってる!と
思っていたのですが
予想以上に化学融合がありましたね。
作品と展示する場所と
展覧会が作られている空間。
この3つは複雑に関係しあっているのだなと
改めて感じました。
今、自分だから出来る
「好きな作家の作品を色々な国で観る」
はぜひこれからも続けていきたいと思います。
ちなみにカフェも超美味しかったです。
早め早めの行動を心がけるときっと大満喫できると思います。

9月9日まで。
このアートスペースはこれからも注目していきたいです。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術