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2018-03-12

ADM Gallery 1(Nanyang Technological University School of Art, Design and Media )「What is Essential is Invisible to the Eye: Works of Lyota Yagi」を観てきました。



ADM Gallery 1
(Nanyang Technological University School of Art, Design and Media )にて

「What is Essential is Invisible to the Eye: Works of Lyota Yagi」

を観てきました。


現在、クアラルンプール在住ですがシンガポールには月1回行ってます。
それは息子のトライアスロンの試合参加がメイン目的ですが
沢山訪問させて頂いたギャラリーに足を運び続けたいという
私の強い願いも加わっています。

さて。今回は
東京在住時代から本当にお世話になっている
無人島プロダクションの八木良太さんの展示が
ナンヤン工科大学ので行われてるとのことで
ワクワクしながら行きました。


このような大学のアート部門のギャラリーは
本当に素晴らしい環境なのですが


遠い。


慣れてないとあまりの遠さに倒れそうになります。
素直にUberかGrab使いましょう。


八木良太さんの展示は
無人島プロダクションで何回も拝見していて
そしてブログ書けなくて残念無念だったんですが
神奈川県民ホールギャラリー 開館40周年記念展
八木良太展「サイエンス / フィクション」 
Lyota Yagi Solo Exhibition"Science / Fiction"
も拝見してるんですね。
息子にとっては「たこ焼のアーティストさん」だそうです。




さて、展示を楽しみながら私はあることに気がつきました。
どうも息子も同じようなことを気がついたようです。
二人で思わず息子と思わず顔を見合わせて



「ねえ、八木さんって勝本さんと似てるよね」



勝本 雄一朗さん。
シンガポール国立大学にて研究職をされてるJapanese gadget creator。
最近では六本木の東京シティビューでのMedia Ambition Tokyo 2018
素晴らしかったそうです。
(行けなかった!行きたかった!)
めっちゃクールだけどユーモア溢れる作品を
発表してる方。
実は今回のこの展示も「すごくオススメですよ」って
教えてくださったんです。
(もちろんチェックしてます!)って返信して
👍が返ってきて私満足☺️





そう。八木さんと勝本さんは似ている。
クールでちょっと笑えるガジェットアートを作る人は似ている。
きっと彼らは日常、無意識に使われてる様々なツールの



レコードプレイヤーの叫び:
「本当は、俺、別のことしたいんだよね」


砂時計の叫び:
「本当はね、俺、砂見るだけじゃなくて聞いてほしいんだよね」


って呟いてる声をちゃんと聞けるのだと思います。
熱い情熱とは違った別の種類の情熱とユーモア。
クスッと思わず笑ってしまうような笑い。
これをとてもクールなアートにする八木良太さんの世界は
熱い情熱と共に競争意識を前面に出して
競争社会で常に戦ってるシンガポールの学生さんたちに
どんな印象を与えたのでしょう?


きっとこっそり家の砂時計に声をかけたりとかして
日常の中にまた違った世界があることを認識して
少しだけ自分の中に余裕が出来て
嬉しくなっちゃった人とかいただろうなー。



と色々妄想してしまいました。
今回は写真は不可だったのでWEBのリンクを見てほしいのですが

What is Essential is Invisible to the Eye: Works of Lyota Yagi

一見洗練されたデザインルームのような空間に
近づいて作品を見ると思わずニヤッとしてしまうような
ユーモアが溢れていました。
他の鑑賞者さんたちも近づいて行く途中は
不思議そうに眺めてるのですが
キャプションと作品を見て
思わずニヤッ。


思わず私たちもニヤッ。




八木さんと勝本さんが食事したら
外から見てたら超盛り下がってるように見えるけど
でも二人の中では超盛り上がってる!またご飯食べよう!



とかになるねきっと。
あの人たちは世の中のツールの声が聞けるんだよ。
だからレコードやシャワーヘッドや砂時計が
「こんなこと本当はしたいんだけど」
っていう声が聞けるから
こういう面白い作品を作るんだねー。


息子とこんな話をしながら空間を楽しませて頂きました。
ありがとうございました。




4月18日まで。
土曜日は午後開館、日曜は休館です。
詳細は大学のサイトをご確認ください。
シンガポールの大学は郊外にある場合が多く、
公共交通機関を使うとびっくりするほどに
移動に時間がかかります。
ぜひタクシー、Uber、Grabをご使用ください。
その際は住所の他にギャラリーがある建物名
(今回だとSchool of Art, design and Media)を
ドライバーに伝えると
看板を見ながら探してくれるので確実にたどり着けます!
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2018-03-11

あの日。

その時。



川崎のヨドバシカメラの屋上の
フットサルコートで行われていた
サッカーの幼児クラスに参加している息子を
見ながら私はベンチでぼっとしていた。
睡眠不足で頭がクラクラしていたので
最初の揺れは目眩だとおもった。
しかし揺れはどんどん激しくなり
私はベンチから立ち上がって
コーチに「地震です!」と叫んだ。
動いていた子供達とコーチは最初気がついていなかったけど
私の声で止まると地震に気がつき思わずしゃがみこんだ。
子供、コーチ、保護者がコートの真ん中に集まり
揺れが収まるのを待った。

これやばいかもな

と思ったがなんとか揺れは収まり、屋上から
歩いて地上に戻ることに。
向かいにあったさいか屋という古い百貨店の窓ガラスが
パラパラと落下していくのを子供に見せないように
私たちは地上に降りた。

コーチの一人が実家が仙台ということで
真っ青な顔をしてるのでみんなで励まし
その日は解散。他の人は交通の回復を待つと話したが
私たちは歩いて大田区の家へ帰ることにした。

16キロ。
「長友が1試合で走る距離だ。長友になれる?」
「なれる。僕にもトーキョー魂がある」

おかげさまで広い道の途中、
トイレを解放してくれる店や
お茶を配って下さる店もあり
2時間半ほどで帰宅。

ありがとう長友。

思ったほど大変ではなかった。
余震はずっと続いていたので
どうしても風呂に入りたいという息子に
今日は勘弁してくれとシャワーにしてもらい
いつもなら閉める寝室のドアを全開にして
寝巻きではなくスポーツウエアを着て寝かせた。

私はしばらく眠れなくて
ラジオとネットをチェックしながら
美術館の休館情報をまとめていた。

旦那は帰宅難民になりその日は会社に泊まった。
そして、まだ父は元気だった。




7年前のこと。
遠い昔のような、昨日のことのような。


2018-03-03

RUANG by Think City「“Talks on Future Art Form” is a sharing session by Dr. Naoko Tosa and Dr. Ryohei Nakatsu」に参加してきました。



RUANG by Think Cityにて 国際交流基金主催の


「“Talks on Future Art Form” is a sharing session by Dr. Naoko Tosa and Dr. Ryohei Nakatsu」


に参加してきました。


アーティスト、土佐尚子さんの活動は
シンガポールでも、IKKANギャラリーでも、文化交流史の活動
ずっとウオッチさせて頂きました。
クアラルンプールに転居する際に土佐先生直々に
「今度そっちで講演やるから来てねー」と
お誘い頂き、とても楽しみに出かけたのですが。。


渋滞にハマる。


大幅な遅刻に大後悔です。
ほんまにごめんなさい。



場所は中心部のコミュニティセンターでした。
普段自分が生活してる場所とは雰囲気が全然違うので
ちょと挙動不審。

途中からですが
講演をじっくり拝聴。
特に、京都とニューヨークのお話が聞けたのは
とても嬉しい体験でした。


「Sound of IKEBAMA」において
リアクションの取り方がシンガポールと微妙に違う感じが面白かったです。
個人的な経験からの印象なのですが
マレーシアって自然の強さがシンガポールより「強い」印象があります。
生命力が強い感じ。。。
なので生き物を表現する際、生命力に関してのジャッジが厳しめなのかな。
グイグイ感、ドンドン感がある作品とわびさびを表現した作品に対しての
反応の違いが面白かったです。


京都のプロジェクトマッピングについて。
琳派についてのお話で、風神雷神の説明で
観客がガチでノーリアクションだったことに
おおお!って思いました。
イスラム教が主流のマレーシア。
神を具現化しないとことがポリシーのイスラム教。
だから風の神、雷の神が具現化されてる様そのものに
びっくり!してる感じがとても興味深かったです。


後、琳派って英語だと「Rinpa school」なんですね!


「派 = SCHOOL」!!!


なんか超学級崩壊してる「School」なのかもなあと
ニヤニヤしてしまいました。



ニューヨークのプロジェクトマッピングのお話を伺ったのは
シンガポールのギャラリーのパーティーでした。
今回、映像が拝見できてとても嬉しかった。
ニューヨーク、もう何年行ってないんだろう??


そして中津先生の講演。
伝達を分析し、そして次に何が起こるのか。
それをどう考えていくかという流れは
非常に興味深いものでした。
特にスマートフォンを始め
テクノロジーの進化は
人間社会の公共と個々、本音と建て前を
混合させていくという流れは
思い当たる節がありすぎました。

これからどんな風に変わっていくのかな。。
変わっていくことは止められないから
変化を見失わないように
素敵なコンピューターおばあちゃんになろうと
思いました。





オリンピックのプロジェクトの話題も。
これは楽しみ!!



とても有意義な時間でした。
本当にありがとうございました。


そして本当に強く感じるのはこのような


「日本発信のカルチャー、文化をその土地の人に直接届ける活動」


が行われていることが日本人に全く知られていないこと。
これはほんと、もったいないと思います。


シンガポールの時も感じたのですが
文化交流こそ「その体験を記録に残し次世代に伝えるべき」
だと思うんですよね。
なぜなら事業でも、仕事でも、教育でも、人物交流でも
必ず「文化」が交わるから。
その関わりの際に過去の文化交流の記録があったら
新しい交流がまた広がるから。

でもお金にならないんですよね。文化交流って。
近年色々厳しいから記録するメディアも少ないのが現状です。


でも、でも、それって本当にもったいない。


日本人として、日本人の子供を育ててる大人として


「いろいろな文化発信がこんな風に行われた」


という記録が日本語で残ってることって
何かの検索とかで拾ってもらった時
その人の人生そのものを広げる力があるのではって
思うんですよね。


シンガポール、そして現在のマレーシアのクアラルンプールに転居して思うのは
文化交流の場に参加する際「母親なのに」「子供連れで来るなんて」ってことを
全く言われないこと。(もちろん事前に確認しますよ)
文化交流を体感するとことがどれだけ人生によい体験になるか
みなさんよくわかってらっしゃる感じがするんですよね。
(もちろん基本的参加マナーは大事ですよ)


ああクアラルンプールでも
(そしてシンガポールや他のアジア地域でも)
こういう興味深い活動が実際に行われていることを
もっと伝えていきたいなあと
改めて思いました。


メディアを立ち上げたいっていう思いがフツフツと。。
言ってるだけじゃだめだ。形にしなきゃ。


そしてもっと交通事情に慣れなくては。。。
まだまだマレーシア初心者です。

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