
春休みですねー。
シンガポールでも日本からの観光客の皆様を
お見掛けする機会が増えました。
ミュージアム愛に溢れる私としては
ぜひ心底楽しんで頂いたい!と言うことで
National Museum of Singaporeで
「Story of the Forest」を100%楽しむ方法
をご紹介したいと思います。

1:はやる気持ちを抑えてまずはGoh Seng Choo ギャラリーへ
さあ綺麗な展示を見るぞ!と思う気持ちをまずはぐっと抑えて、
National Museum Singapore2階にあります
Goh Seng Choo ギャラリーへ向かいましょう。
こちらにはファーカーコレクションという
貴重な資料が展示されています。
このウィリアム・ファーカーさん。
シンガポール建国の父と言われている
スタンフォード・ラッフルズの部下でした。
彼は実質的な統治(まあいわゆる現場担当)で
そこで生物学的な記録を残すために
中国系の画家を雇ってシンガポールの動植物を記録させたのです。

ここには477の記録が残っています。
近くで見るととても美しい線が今でもきちんと残っていることに
驚かされると思います。

そして中心部には剥製も。簡易剥製(仮剥製)といって保存を最優先にした
剥製の姿は心が痛みます。
この展示のテーマは「Desire and Danger」です。
Desireは欲望、つまりお金になるような動植物、
Dangerは危険を伴う動植物の紹介になっています。
ここでいくつもの動植物を覚えておくべきなのですが
当然ですが覚えきれるわけがありません。

そこで子供用のガイドを持っていきましょう。
(ちなみに
PDFのリンクがあるのでここでみるのもオススメです)
では大体の登場人物(動植物)がわかったら
いざ、Story of the Forestの場所へ参りましょう!
では出陣なのですが
そこで今回は100%楽しむ方法なので
アプリを確実に設定したいと思います。
2:アプリを正しい環境で設定しよう

「Story of the Forest」のアプリは
iOS、Android両方あります。入り口にQRコードがあるので
そこからリンクに飛ぶのが一番簡単でしょう。
DLが終わったらアプリ設定の
「位置情報」「写真アクセス」を有効にすることを
忘れないでください。

そしてここ大事。NMSの無料Wi-Fiに繋ぎます。
こちらのアクセス画面を確実に出してください。
そしてそこでチェックを入れて任意のアドレスを入力。
場合によってはリトライが必要な場合もありますが
焦らずゆっくりと。

このアクセス完了の画面が出たことを必ず確認してください。

そして環境が整ったことを確認して
先ほどDLしたアプリを起動しましょう。
そしてスタート画面までスワイプ。
そこでストップ!そして中に入りましょう。

ドーム、綺麗ですね。。。
3:さあゲームの始まりです。
展示の始まりであるこの最初の入り口の場所で
先ほどのスタート画面のボタンをプッシュ。

少し待ちます。
ここはそれぞれのスマートフォンによって
起動のスポードは異なるようです。
焦らない焦らない。

出てきました!
下部が自分の近くにいる動植物。
その動植物を探して写真を撮りますと。。

マイコレクションに追加されます!
わーい。

あとはこれを繰り返すのですが
時々さきほどギャラリーで見た動植物を思い出してください。
ねえねえすごくないですか???
1世紀以上も前の記録画が、動いてるんですよ!!
ファーカーさんに雇われた絵師は
こんな気持ちで当時の動植物を見ていたのかな?とか
想像が膨らみますね。
画家さんがこの状態を見てたら
「ああこれが俺たちの時代にあったらもっと楽だったのに!」とか
絶叫してるかもしれませんね。
ただ綺麗なだけじゃない。
ただ歴史的だけじゃない。
新しい博物館の形がここにあります。
そしてこのシステム。
とてもスムーズに動くということは
多大な情報をやり取りしているということでもあります。
あっという間に電池がなくなるので
注意してくださいね。

それぞれの頃合いのタイミングを見計らって
ドームの下で休憩しながら
シンガポールの動植物に想いを馳せてみてください。
時空を超える旅に出れるはずです。
そして。
この動植物たちは現在も普通に生息している動植物も
いっぱいいます!
鳥など、見たことがある!というモノを発見したら
マイコレクションを確認してみてください。
もう学ぶ場所は一箇所ではないのです。
同時に楽しむ場所も1箇所ではない。
学びと楽しみは常に共存するのです。

これで私たちも
「新しい驚きと学びの機会と共存している世界」
に属しています。
そう、ファーカーさんと同じように。
この展示は常設展示です。
シンガポールに来たらいつでも体験可能です。
ぜひ、足をお運びください。
theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術