2017-02-18
IKKAN ART GALLERY「Naoko Tosa / Genesis」を観てきました。

IKKAN ART GALLERY
「Naoko Tosa / Genesis」
を観てきました。

微力ですがお手伝いをさせて頂いた関係で
何回も、何回も通わせて頂いたのに
結局ブログで紹介が随分遅くなってしまった。
会期が終わってしまう!と思い息子と二人で改めて
「Naoko Tosa / Genesis」を観てきました。
土佐尚子さんの作品に出会ったのは
シンガポールに来てから。
最初、拝見したとき正直、とても不思議な感覚が訪れましら。
デジタルっぽいのに「生き物感」がすごく感じられたからです。
実際にお話を伺うと
「実際に行われている現象を最新技術を活用して撮影した作品」
と聞いて納得。
そしてその私の感じた「生き物感」について
もっともっと深い視点にこの最新作で気づかされます。

自分では見えない内なる世界。
血管の中身とか胃の中とか。
例えば健康診断で胃カメラとか観たとき
これが実際に存在するのか!と
驚かされることも多いと思うんです。
そしてその映像がとても宇宙的に感じると同時に
この内なる宇宙によって自分が形成されてるんだ!
と再認識させられます。
身体的、心理的、外的、色々な側面が形成されていきます。
「私」というアイデンティティは見えないけど
確かに存在している。その見えないものが見えたような。
私は今家族とともにシンガポールで生活しているわけですが
私は日本で産まれ、日本で育ちました。
でも典型的な日本的感覚とは少しずれていたようで
色々思考的に苦労しましたが
でもその体験が私の中に私独自の宇宙を形成しました。

そして今。私は東南アジアで内なる宇宙を形成を継続しています。
私のアイデンティティを見える技術で撮影したら
どんな風になるのかな?と思いながら作品世界に浸りました。
今回土佐尚子さんは「文化交流使」という大役の一環として
この展示を行われました。
講演会なども会ったのですが
そこでお話しされていた「私の中の日本」という「私の中」の部分が
作品を何度も拝見させて頂くことで
なんだか自分の中にうまく取り入れることが
できたような気がします。
文化交流使のお仕事は
まだまだ続くそうです。
世界中のたくさんの人の内なる宇宙に
新たな体験を刻んでいくのだなあ
楽しみだなあと
今、改めてワクワクしています。
シンガポールにお住まいの方は
ジャパン・クリエイティブ・センターのライブラリーで
作品を拝見することができます。
ぜひ足をお運びください。
本展示は2月18日で終了です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術