
オーストラリア現代美術館
(Museum of Contemporary Art Australia)にて
「Tatsuo Miyazima「Connect With Everything 」」を観てきました。
宮島達男先生の作品は実は随分前から拝見させて頂いています。
なんと一番最初は「The Rock」。他のパブリックな作品で
彼の方向性を知っていたので衝撃デカかったです。
2010-03-18
BLD GALLERY「宮島達男 その人と思想」を観てきました。 (そしてこの展覧会を見たあとになんとtwitterで話しかけてくれたので
マジで感激しました)
そのあと大阪で展示を拝見し、これまたびっくり。
2010-12-20
大阪・心斎橋Six「宮島達男個展『Time Train』」を観てきました。その後もSKY THE BATH HOUSEで作品を何回か拝見させて頂いていますが
その度に衝撃を受けています。
2010-11-12
SCAI THE BATHHOUSEにて「宮島達男「Warp Time with Warp Self」」を観てきました。2012-10-13
SCAI THE BATHHOUSE「宮島達男「LIFE I-model」」を観てきました。
そしてこの個展。初の南半球の個展だそうです。
彼の彫刻作品、インスタレーション、そしてパフォーマンスビデオが含まれています。
こんなに一同に会する展覧会を見たことはなく
内容の濃さに圧倒されまくりでした。
この美術館、実は基本無料なんですね。このような企画展だけ有料。
でもこれはお金はらった甲斐あるわあすごいわあと
思わず呟いてしまうような展覧会でした。

そして今回はギャラリーツアーにも参加してみました!
もちろん英語!
シンガポールの英語と違い、オーストラリアの英語は
「母国語」としての英語なので
私には本当に難易度が高たったですが
なんとか参加してみました。
そこで驚いたことはガイドが
作品の主要テーマであるダークな部分に
全力で向き合う解説であったこと。
そして広島や福島が
「Hiroshima」であり「Fukushima」であったことも
再認識。特に父の実家が福島県である私にとって
「福島」という土地ではなく
「Fukushima」という象徴になっていることを
思い知らされるのはとても重かったです。
数字のカウントというとてもわかりやすい動作であると同時に
それぞれにとても深い意味があります。
宮島達男先生は1980年代後半に発光ダイオードやLEDを使用して、
最初のカスタマイズされたデジタルカウンタを開発しました。
これらのカウンターは
現在は様々な色でも表現できるようになっています。

色と空間とメッセージが素晴らしい融合は
やはりMega Death でしょうか。
こちらの数字が一斉に消える瞬間というのは
第二次世界大戦などの大量殺戮的な象徴だそうです。
そこに東日本大震災のことも付け加えられていて
ああオーストラリアの人にとっては
第二次世界大戦と東日本大震災は同列なのかと
思うととても複雑になりました。

今まで拝見してきた作品も、ここではまた違ったスタイルで
展示がされていて懐かしむと同時に変化も思い知らされて。
鏡やフレームで変化し続ける「そのひとの未来」について
改めて考えてさせられました。
時が経つということは
誰にも止められないことなんですね。
今回は図録も購入しました。
英語なんで読み返すの大変だけど頑張ります。
それにしてもほんっとうに物価高い。。。
本の値段もびっくりしました。
えいや!でございました。
今回はこちらが展覧会事始めです。
充実した1年になりそうです。
theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術