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2016-11-28

「子どもと一緒にアートなお出かけ」連載が始まっています。

ARTLOGUE」というアートメディアにて
連載が始まっています。


タイトルは「子どもと一緒にアートなお出かけ」


そうです。まさにこのブログのメインテーマです。
このブログを読んで頂いている方には
既読エピソード満載だと思うのですが
昔語りが今、赤ちゃんとのお出かけについて
試行錯誤している方に少しでもヒントになればと
思いながら書いてみようと思っています。


ぜひ多くの方に読んで頂きたいです。
どうぞよろしくお願いします。



子どもと一緒にアートなお出かけ
連載 『子どもと一緒にアートなお出かけ』 第一話 「初めてのお出かけに美術館はいかが?」


子どもと一緒にアートなお出かけ-1
連載 『子どもと一緒にアートなお出かけ』 第二話 「赤ちゃんと美術鑑賞は誰のため?」


子どもと一緒にアートなお出かけ3
連載 『子どもと一緒にアートなお出かけ』 第三話 「アートはママ・パパにも自由との出会いを」
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theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

2016-11-19

F1 Pit Building「Affordable Art Fair Singapore Autumn Edition 2016 」に行ってきました。


F1 Pit Building

Affordable Art Fair Autumn Edition 2016

に行ってきました。


今回は何と息子さんの鎖骨骨折もあり
(トライアスロントレーニング後の遊びで転倒)
いろんな意味でこちら側が随分目立ちながらの
鑑賞となりました。
みなさんご心配かけてすみません。
息子さん、順調に回復してます。
(運動させないようにするのに一苦労です)


さて今回のAffordable Art Fair Singaporeは
またフェアの方向性が少し変わった気がします。



今回はIONがスポンサー。
IONというのはオーチャードという
シンガポールの銀座みたいな場所の
駅の上にある駅ビルのような場所です。
今回はフェアの随分前から
このIONを利用して色々なキャンペーンが行われていました。
特に若手アーティストの紹介には力を入れているようで
今回も魅力的な作品がグイグイ展示されていました。


Young Talent Programme 2016, in collaboration with ION Art
Entrance Hall, Young Talent Programme Stand


こちらの若手の公募展みたいなものは
日本でも同じようなスタイル、多いですよね。
でも日本だと「日本語でコミュニケーションが取れる人」が
応募条件に入っているのでほぼ日本人なんですよね。



入り口にコーナーが設けてあって
すごく目立つ感じで飾ってありました。
Spotlight on Young Talent Programme 2016 Winners


The 2016 Winners Listです。

Chiang Lup Hong (Malaysia)
Eugene Koh You Qin (Singapore)
Harun Ak (Indonesia)
Jodi Tan (Singapore)
Le Thuy (Vietnam)
Leow Wei Li (Singapore)
Tay Ining (Singapore)
Santa Wai Zakaria (Indonesia)


うーやはり英語でコミュニケーションが取れるって
重要なんだなあと改めて。





VIPプレビューは夜間、ほかの2日間は
お昼に行かせて頂いたのですが
雰囲気はとても良かったです。
特に土曜日の昼は家族連れの多さにびっくり!
正直こういう場所に幼少の時から行って
アーティストの公開制作などを
間近で見ていたら
そりゃ、機会があったらアートを買おうって
いう気にもなるんじゃねと
思ったりしました。


パッケージのエリアは結構忙しそうだったので
マーケットそのものには動きはあるようですが
全体的に景気の影響は受けているようです。





個人的にとにかく楽しみなのが食事。
このフェアの食事はとてもクオリティが高いです。
しかも値段は高くないです。
超オススメです。



Affordableというのは「入手可能な」「手頃な価格」
という意味。具体的な価格はSG $ 100~SG $ 15,000、
展示中のアートの75%はSG $ 7,500以下になっています。
この価格帯でどう動くかは人の流れにかかっています。
やはり人が多い方が販売の動きは活発になるそうです。
ここ近年はフェアの方向性の変化などもあり
エンターテイメント性が高くなり
とても家族で行きやすくなったと思います。


景気が低迷しているからこそ
このような明るい雰囲気を作って
イベント的要素を高めることは重要な気がします。



その時親や保護者に連れて来られた
子供達が良い印象を持ち
その子供達が成長し、経済状況の好転により
購入可能な状況になった時


「アートとか買ってみようか」


と思うかどうかは
このような幼少体験が大きな影響を
与えるのではないかと体験上感じるからです。
特に、日本以外のアジアのフェアに
足を運ぶアート好き家族として
この体験の重要性は強く強く感じます。







今回も多くの作家さん、ギャラリーさんに
優しくして頂きました。
本当に、本当にありがとうございます。


息子だけではありません。
作家さんもギャラリストさんも
このフェアに参加するみなさんお子さん連れに優しい。
うちはもう10歳になったのでそれほど気を揉むことは
ありませんが
小さいお子さんを連れている人などは
このフェアのアットフォームな感じに
救われていると思います。



ちなみに他の国のAffordable Art Fairには
他の国のスタイルがあるとのこと。
Worldwide calendarを拝見すると
Singapore以外にも

Seoul、Bristol、New York、Stockholm、London, Battersea 、Amsterdam、Hamburg、Milan、Brussels、Hong Kong、London, Hampstead

にて開催が予定されています。
全部が英語圏ではないのに
日本での開催がないのはちょと寂しいですね。



アートがどのように生まれていくかを
アートがどのように買い手に渡るかを
こんなにも近くで見ることができたら
アートを買ってアートと共に暮らすことが
もっと身近になるのになあと
改めて感じました。

若い作家さんや
旅行や駐在でその土地を訪れたご家族が

「このアートのイベントに行ってみよう、参加してみよう」

と思ってくださるような
情報提供のお手伝いができたらいいなと
改めて思ったフェアになりました。


フェアは11月20日まで。
次回のシンガポールは4月3日からの開催予定です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2016-11-17

IKKAN ART INTERNATIONAL「teamLab: Flutter of Butterflies Beyond Borders – New Digital Works」を観てきました。


IKKAN ART INTERNATIONALにて

「teamLab: Flutter of Butterflies Beyond Borders – New Digital Works」

を観てきました。


私たち家族においての「teamLab」というのは
やはりArtSience Museumのイメージがあるので
楽しい!楽しい!楽しい!!!
というイメージです。今回もとても楽しい気持ちになれるのだろうと思い
ワクワクしながら行きました。

結果としては。

泣いた。


予想外でした。泣くなんて。
今回の作品「Flutter of Butterflies Beyond Borders」は
暗闇の中で出会う、これは想定内。
そして美しい蝶が集まって来ます。



めっちゃ綺麗です。
すごく綺麗です。


思わず触りたくなります。
アート作品をさわっちゃだめ!なんてことは
teamLabの世界ではありません。

美しい蝶に手を伸ばします。
ああどんな風に変化するのだろう。。。ワクワク!!!


すると。


蝶は悲しげに舞いながら消えてしまいます。



えっ



うそー。



思わず再度手を伸ばします。
しかし蝶は消えて行きます。
それもポンと消える訳でもなく
余韻を残して消えていきます。


まるで


もっと交流したい
もっと向き合いたいと
思っていた存在が
予期せぬことで消えてしまうような感覚。
そしてその消える様を
見守るしかないこの感覚。


正直、ここ最近辛かったんです。
どうしてこんなことが起きてしまったのだろうと
納得できないことが
連日続く日々が続きました。
息子はトレーニング後の遊びRideで骨折しちゃうし。
なんであの時遊んでいいよって言っちゃったのか
何度も自分を責めました。
自分ではどうしようもないことだったかもしれないのに
なんであそこでああ言ってしまったのか
何か出来ることはなかったのだろうかと
己を責める時間がとても辛かったです。


今回の「Flutter of Butterflies Beyond Borders」は


「自分ではどうしようもないことに向き合う人の儚さ」


がアート化されたような気がして
なんだか洗礼を受けたような気分になりました。
(無宗教なんですが)


仏画には様々な種類があり
地獄絵などの様々な別離や辛いことを示しているものもあります。
正直今まで「なんでわざわざ辛いものみるのかな」と思っていました。
しかしこの「Flutter of Butterflies Beyond Borders」を体感して
辛い体験を視覚化、体験化することは
人間が生きていく上で次の段階に行くために
必要なことなのかもしれないと改めて感じました。



こちらの作品、さらにパワーアップして
英国での展示予定もあるとのこと。
EU離脱で落ち込む人が見たら泣いちゃうだろうな。。。
と思いながら

彼らがなんて時代を読んだ作品をうみだしているのだろうかと

改めて驚かされました。まさに
「知らなければならない10人の有名なインスタレーションアーティスト」
10 MOST INSPIRING ARTIST COLLECTIVES WORKING TODAY


だなあと。



もう1つの作品「Dark Waves」にも「近代日本画」
というキーワードが登場します。


もしかして、teamLabってとても「和」なのではと。
改めて「近代、現代における伝統表現」について
考えてみたいと思いました。


ちなみに息子さんは


「Dark Waves」に人をだめにするソファで体感したかった!


だそうです。
ArtScience Museumまた行きましょうね。


ギャラリーオーナーの真田一貫さん
いつもありがとうございます。
素晴らしい世界を堪能させて頂きました。

12月22日まで。
休廊などの詳細情報は
公式Facebookページをご参照ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2016-11-10

Singapore Biennale 2016 「An Atlas of Mirrors」が開幕しました!



target="_blank" title="Singapore Biennale 2016">Singapore Biennale 2016 が開幕しました!
10月27日からの開幕です。
来年の2月26日までやってます。長いです!
















今回のテーマは「An Atlas of Mirrors」。
アジア19か国から63のアーティストとグループが招待され
ほとんど新作が展示されているそうです。
日本からの参加アーティストさんも
いらっしゃいます!



とりあえず親子でのんびり楽しんでみました。
この日は子供の学校の特別休暇(平日)。
このようなアートイベントを
親子で楽しむにはやはり人はすくない日を
狙いたいですね。


公式サイトはこちらです。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2016-11-07

TDWの件についてかつてTDWによく子供を連れていた親の想いを書き記しておく

ニュースを聞いてから正直動揺が収まらず
非常に苦しい時間を過ごしています。
私は海外在住なのであくまでも私の主観というか

このようなイベントに
子供を連れて行く親としての想い

を記録しておきたいと思います。

今回の痛ましい事件について
まず亡くなられたお子様に心からお悔やみ申し上げます。
お子様のご両親、そしてお子様に関わる全ての皆さまに
お悔やみを申し上げます。

そして引率していた大人として
自分がその場にいた時(例えそれが数年前でも)
何か指摘が出来ていたら事態は変わっていたのではないかと
自らを問いかけている人は多いのではないでしょうか。
少なくとも、私はそうです。


私自身東京滞在時には
こちらのイベントには何度も足を運んでいました。
実は31回目である歴史あるイベントというのを
先ほど知りました。
私が息子と通っていた6年前から3年前は随分雰囲気が変わった
印象がありました。

特に3年前には食事が劇的に向上し
特別割などチケット発売により価格も下がり
門戸が開いた印象がありました。
よって家族づれがとても来やすくなった感じがします。
確か行き始めた頃はチケットが3000円近くした時代もあったような記憶が。。


あと、TDWには別の魅力もありました。
それは「ストレスフリーで遊具遊びが出来る」ということでした。
学校展示はまさにここにしかない遊具だったからです。


当時、私にはママ友という存在がほとんどいませんでした。
それは私が公園に行くことを極端に怖がったから。
なのでうちの子は「遊具で遊ぶ」機会がすごく少なかったんです。
(念のため書いておきますが当時所属していた
サッカークラブでは友人も多く楽しく過ごしてました。
なので別にずっと家にいたわけではありませんし
子供に友達がいなかったわけでもありません。
私には幼稚園で友達いませんでしたけどね)

だからTDWのようなイベントは別の意味で楽しみでした。
普段遊べない遊具遊びが出来るから。

そしてこのようなイベントに集うお子さん達は
分別のある子が多いので
親として安心して遊ばせられるというのも魅力でした。

「引率者トラブルが少ない」
「集う子供同士のトラブルが生まれにくい」

故、パパでも容易に引率出来ていたような記憶があります。


優しい学生さんとかいると
一緒に遊んでくれたりして。
息子もとても楽しんでいました。



制作者がアートが好きなら
みんなでこの空間を作ってくれるだろう、
うちの子供もそのメンバーにいれてくれるだろう、
そして当然この空間は安全なものだろうと
当時の私は信頼しきっていました。
大学の展示になんだから安全対策は万全、
あれだけの入場料とってるんだから運営のチェック体制も万全
と思い込んでいました。
(でも夜間は予想以上に人が少なくて焦っている記録が残っています)

結果として
私たちはとても幸運だった。ただそれだけだったのです。
このことをイベントを楽しみ続けてきた親として
どう受け止めたらいいのか
正直混乱しています。


今、私は亡くなったお子様について祈っています。
心からご冥福をお祈りします。
同時にお子様のご両親についても祈ります。
私も常にこのようなイベントに
子供を連れてっていました。
子供も、そして私も楽しいからです。
みんな、楽しそう!って思っていくのです。
楽しんでほしくて行くのです。
ご両親の心情を思うと胸が張り裂けるような
痛みに襲われます。

そして
この展示に関わった学生、学生の両親についても
想い、心を痛めています。



でも誤解を恐れずに告白させて頂きますと
このようなイベントは無くなってほしくありません。
アートとここまで身近に感じ
デザインってかっこいい!と幼少期に体感できることは
素晴らしい体験だと思うし
実際私たちは数年前、そういう体験が出来たと思っています。
そしてその体感を間近で見た学生さんたちは
かけがえのない体験をして
素晴らしい表現者になるだろうと
思うからです。


まずは
現状の問題点をきちんと検証し
状況を確認して再発防止の環境を構築する。
そして
安全対策を明確化した上で新しいメンバーで
素晴らしい空間を新たに構築してほしいです。


なんかアートって危ないし
ほらこれだから目立つことしないほうがいいんだよ


的な空気はとても恐ろしいです。そして悲しいです。
「特別な表現」と「安全」は両立可能なはずなんです。
特に、子供が関わる分野においては。



そして人任せにするのではなく
引率する私もただ引率じゃなくて
もっと学んでいかねばと
今改めて感じています。
いや、学ばなくてはいけません。
子供達の体験の環境について
もっと学ぼう、子供達や学生たちち
学び続けていこうと改めて感じています。

theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

2016-11-02

子供と美術鑑賞の記事を読んで自分の葬式について考えた

14963291_10210872834118889_7537267148942038880_n.jpg


こんな記事がTwitterで流れてきました。


子連れ美術館をあきらめないためには ママが行う3つの事前準備


私はずっと子連れ鑑賞を諦めないで
結局10年が経ちました。
諦めなかった理由は簡単です。
他に選択肢がなかったからです。

預け先もなかったし
預けるために有料施設を使う手段もなかったし
そして友達も極端に少なかったし(今も少ない)

私は美術館に行くなら子供と一緒に行くしかなかった。
そして他に行く場所がなかったら
諦めるわけにはいかなかった。

なので当時はめっちゃ努力しました。

2009-05-21
「子供と一緒に美術館を楽しむコツを教えて下さい」

2009年の記事です。
おそらく子連れ鑑賞の指南の記事で一番古いのではないかな。


思い入れが激しい故
美術鑑賞や演劇鑑賞において「子供連れがダメなら預ければ」
という記事には心理的にどうしてもすっきりしないのです。
預ける事が選択肢にある人、抵抗がない人は
最初から子供連れで行こうとか思うはずがないと
経験上感じてしまうからだと思います。

預け先でまたアートな体験が出来る場合が増えてきましたが
それはとってもいいと思います。
あとでお互いどうだったかとか報告しあったりして。
でもただ預かるってのはちょとやっぱり私には無理です。

私は環境上預ける人がいなかった&友達もいなかったと同時に
ぼっちメインの人生だったので
「一人で楽しむこと」の楽しさをどうしても教えたかったというのもあります。
いや、行ってもらっていたというのが正しいかもしれません。
その楽しみを覚えたらもっと強く優しくなれるから。



息子は
「僕のお母さんは本当に友達もいないし、
 変わりものだからこれくらい付き合ってやるか」

と本能的に思ってくれた気がする。
私は最初は赤子に憐れみを持たれていたと思います。



でも、そうやって美術館に通うようになって
彼は自分で楽しみを見つけるようになります。
そして作家さんと交流を始め、
写真などで自分で表現を始めるようになってからは

息子にとって美術館は「自分が楽しい場所」に
変わった気がします。
英語キャプションは私より全然読めるし
アーティストと英語で会話も私より全然出来るwww
羨ましい限りです。



私には夢があります。



息子が将来、私とは別の国に暮らしたり、
または私が動けなくなったりしたら
息子に美術展の批評や写真を送ってほしいのです。
私はそれが今から楽しみで仕方がない。

ずっとずっと送ってほしい。
そして

私は自分が死んだら棺桶に
親子鑑賞の記録と息子自身の書評の束を抱えて入るのが夢です。


書評が息子と嫁と孫の書評が入り乱れてたりしたら
もう成仏間違いないですね。
私のことなんて1ミリも触れてもらってなくていいので。

そして通夜であの展示がどーだこーだとかみんなでワイワイやってほしいです。
そして各それぞれがふと
「ああお母さんと見に行ったなあ」とか
「お義母さんとも見たわ」とか
「おばあちゃんと見たなあ」って

息子や嫁や孫がそれぞれふっと思い出して
そしてすぐに忘れてくれたらもうそれ以上何もいりません。




親子鑑賞から自分の葬式の話になってしまいました。
私にはつながっているのです。
この芸術と共に共有した体験が
歴史を紡ぐ体験につながると思うのです。


私は自分の葬式をより楽しくするために
親子鑑賞してるのかと先ほど気がつきました。

また、美術館に行こうと思います。
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