2016-05-18

今日は18、シルバーデイ。なぜこんなにも若冲に人が集まるのかを若冲展を見ないで推測する

スクリーンショット20160517


連日話題の若冲展。
そうそう!せっかくなので図録買いました。
図録だけならここからでも買えます
実家に行った時に持ち帰ります。




今日は東京都美術館のシルバーデイ。
できれば今日以外で東京都美術館は行った方がいいかも。。。


それにしてもすごい人だ。
雨の中最大260分待ちという情報にはビビりました。
そしてなぜこんなにも若冲に人が集まるのかを若冲展を見ないで推測してみたくなりました。


あ、私は実は伊藤若冲結構見ています。
『動植綵絵』見てます。

2009-10-15
東京国立博物館「皇「皇室の名宝 日本美の華 1期」を観てきました。


2010-06-14
千葉市美術館「伊藤若冲 アナザーワールド」を観てきました。

今回サイトなど関わっているチームラボの作品も。
2013-12-27
Audi Forum Tokyo「teamLab exhibit at Audi Forum Tokyo」を観てきました。



7年間前。ちなみに文章を読んでいただければわかりますが
この日は幼児連れでも全く問題ない混み具合でした。
『動植綵絵』はおそらく数回観ることができたのと思うのですが
観るたびに何か動きがあって
生きてるんじゃないのこれって思わせるような躍動する感動を感じました。


今にして思えば夢のような場でしたね。


現在、なぜこんなに若冲?っていう疑問を持っている方も
多いと思うのです。
テレビなどのプロモーションももちろんあるでしょうが
私は実は若冲さんは根本的に心揺さぶってしまったのではと
思うのです。

私は今、日本がめっちゃ不安な空気で満ちてる
(ように見える)からではないかと推測します。

その不安を打ち消したい、すがりたいという
気持ちが多くの人を動かしてしまったのではないかなと。


古典が心を揺さぶるというのは
以前こんなことも書いています。


2011-03-03
【思うこと】どうしてこんなに日本人は自信を無くしてしまったんだろう。

話逸れますけど
これ11年3月3日に書いてるんですよね。。。
その1週間後なんだなあ。。

話戻します。

このどうしようもない「不安」を
古典のエネルギーで埋めてもらって
自分の背筋を伸ばしたいのではと感じます。


古典に乗って自らの内部を原点回避。


「日本は教科書に載ってるような、またはなんとか美術館展
というスタイルに動員が集まる」
これも「自信のなさ、不安故にかつての自分が知っているパーツ
(作品は美術館のステイタス)を求めているから」
という仮説を立てるととてもしっくりきます。


今回の若冲への行列。いや、行列と言うより
巡礼と表現した方がいいかもしれません。
今の不安に負けないために
人々は若冲を求めているのでは?と感じました。


18日、今日はシルバーデイ、65歳以上は無料です。
でも相当な混雑が予想されるそうなので
ぜひ他の日の「午後」に見ていただきたいと思います。
そして鑑賞するみなさまが全てが
無事に巡礼から帰還できますように祈っています。
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genre : 学問・文化・芸術

2016-05-17

(若冲展シルバーデイに向けて)都美に問い合わせする際に具体的な対策を提案してみた。


さて、こちらのエントリー。

今都美で一体何が起こってるの?若冲展の混乱、そして改善すべき点を外から検証する

具体的なトピックに共感していただけたからでしょうか。
ものすごいPVになりました。
読んでいただきありがとうございます。
数多くの場所でコメントなどを頂いているようですが
批判的なものがほとんどないので驚いています。


それは同時に皆様それぞれ
「このような状況はおかしい」という認識はあるのではと思います。



さて。

せっかくなので東京都美術館に問い合わせをしてみることにしました。
問い合わせと言うより「今出来る」改善点の提案です。
このような混雑した展覧会ではよく

*入替制導入
*会期延長
*開館時間延長

などが叫ばれますが
会期終了まであと10日あまりということでは
ちょと現実的ではない。

そこで、今日の改めて母のメールを確認。


午前9時すぎのメール。
-------------------------
上野駅チケット売り場の若冲チケットは完売で購入できず、美術館の前にはチケットを持つ
人の列が長々。9時の時点で160分待ちとのアナウンスでした。
とても体力が持たないと止めました。
-------------------------

ちなみに朝8時のメールにはこんなコメントが。
-------------------------
今美術館前に着きました。すごい行列、2時間以上待ちとのことで、止めました。
-------------------------

これからわかるのは

1:午前7時半すぎには上野駅のチケット売り場は完売
2:9時の時点で160分待ちとのアナウンスが現地ではされている


私はほぼ同時進行でシンガポールからサイトをチェックしながら
母のガラゲーに情報を送っていたのですが


1:午前7時半すぎには上野駅のチケット売り場は完売
→チケットは事前に用意しないといけない
2:9時の時点で160分待ちとのアナウンス
→開館前に待ち時間の目安が見えてきている


この2つの情報は主催者側から全く発信されていませんでした。
つまり、実際にいかないとわからない情報だったのです。


これっておかしくないですか?


そこで提案を再整理。


1:上野駅など最寄り駅での混雑状況情報の伝達
2:美術館サイトのTOPに混雑状況とチケットの事前購入必要の情報を常に記載
3:開館前(朝8時から9時あたりまで)の列情報を特別展公式アカウントからtweet
4:前売り券の買い方(コンビニ発券などの方法)をTOPにリンクを提示



この情報は全て行けば「わかるものばかり」。
サイトを辿っていけば「わかるものばかり」。
でも今のこの状況だと全然わからんのですよ!!!
特にネットでのチケットの買い方なんて
しゃれ乙すぎて具体的買い方まで
めっちゃ遠かったですよ!!!

現地に行ってわかる情報をネットなどで提供すれば
少しは状況は変わるのではないでしょうか。
1は駅のアナウンスとか思ったのですがそれはなかなか難しいそうなので
だったらスタッフさんが看板もって立ってるでもいいと思うのです。
もちろん現状において
現地の関係者の皆様は本当に頑張っていただいていると思うのですが・・・。


あと10日、とくにシルバーデイに何事も起きないように
そして無事に会期が終わるために
できることから対策をして頂ければと思います。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2016-05-16

今都美で一体何が起こってるの?若冲展の混乱、そして改善すべき点を外から検証する


私は1月に父を亡くしました。
今年の冬は非常に忙しかったです。
でもいちばん心身ともに忙しかったのは私の母。
最近はやっと落ち着いたようです。
ひとり暮らしは気軽だけど誰とも話さないこともあるのよ
とのことなので毎日メールを送るようにしています。

母も嬉しそうに返してくれます。そこでこんなメールが。



「明日は姉妹で若冲展に行こうと思っています」




おいちょっと待て。


若冲展といえば、テレビで放送しすぎて
人気が出すぎて
下手したら3時間以上も待つことがあると
Twitterで話題に成ってるけど


そんなところに行くの????
3時間並ぶの?????


いやな予感がしたので慌ててLINEで電話。案の定

----------------------
「入場までに3時間以上待たせることがある」
「立って待たなくてはいけない」
「並ぶ前にチケットを買わなくてはいけない」
「上野駅での販売があっという間に売り切れるので買えない場合がある」
----------------------

全部知りませんでしたよ。
現状を聞いて思わず「そんなの無理。。」と我に返った母は
早速姉妹で調整。でもいちょう現場には行くことになり
私は彼女のガラゲーに混雑状況などの情報を
月曜日の朝にネットから転送することにしました。



そして次の日。



月曜日という通常だったら美術館お休みの日。
朝から人が並んでいるのが
#若冲展 のtwitterのタグを追えばわかります。
サイトをチェックしますが
でも公式サイトからは全くアクションはなし。
母も普段より多い私からのメールに驚きながら
午前8時前の時点で数百人待ってるとか送っても
「今、送ってくれてる情報、駅とか見ても全然わからないわよ。。」
とのこと。


そして実際に行ったら。。。


あまりの人の多さにびっくり。係員の人曰く
9時過ぎで今から並んでもチケット購入に一時間近く、
入場におそらく2時間以上待つと言われ
すぐに予定を変更してくれました。


一安心。


じゃねーよ!!!!


一体、東京都美術館で何が起ってるのでしょう?
ここでの問題点を整理。


1:入場までに3時間以上待つ場合がある、チケット購入してからでないと列に並べないという情報が美術館のホームページのTOP画面に出てこない

2:混雑状況を知らせる特別展Twitterアカウント美術館のTOPページからとても探しにくい

3:2を探してしまう最中にほぼ100%アクセスする都美のアカウントで具体的な待ち時間、チケットを購入してから並んでの注意喚起がない←言い方がほんわかしてるのでそんなに混んでるとかわからない

4:実際に上野駅などで「開館前(午前7時半から9時あたりまで)」の情報がわかりやすくアナウンスされていない

5:当日の開館前の並び状況などが特別展Twitterアカウントにて開館前に全くアナウンスされない←だから老人は朝一で並ぶので午前中の待ち時間がすさまじいことになる


このような部類の展覧会は
テレビなどの報道を見てご高齢の方が足を運ぶことが多いのが
日本のスタイルですよね。なぜそういう人に
「3時間以上待つ場合がある、チケット購入してからでないと列に並べない」などの
重要な情報がシンプルに伝達するような形態ができていないんでしょうか。

母は言いました。
「見ておきたいものはその時に見ておかないと
明日倒れちゃうかもしれないからねえ」

元気な高齢者は元気でない高齢者が身近にいます。
私たちには時間がない。だから並ばなきゃと並ぶんです。
でも彼女たちは「3時間以上並ぶ」とわかっていれば
そんな酷な場所にはいきません。
みなさん純粋に見たいだけで、同時にとても聡明だからです。


予約チケットとか整理券とか色々な意見があるようですが
今から準備できないこともあるでしょう。
でも


「今、このくらい混んでる」


をもっとわかりやすく伝える方法は
早急に対策するべきではありませんか。


5月18日はシルバーデイとのことで
65歳以上の人が無料だそうです。
どれだけの人が殺到するのでしょう。
誰か倒れたりしたらどうするのでしょう。


早急に改善を求めます。
若冲さんが大好きなので尚更求めます。
こんなフレーズが飛び交う状況、辛いです。

theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

2016-05-14

Esplanade Theatre 「Kyary Pamyu Pamyu – KPP 5iVE YEARS MONSTER WORLD TOUR 2016 in Singapore」を観てきました。


Esplanade Theatreにて

「Kyary Pamyu Pamyu – KPP 5iVE YEARS MONSTER WORLD TOUR 2016 in Singapore」

を観てきました。

日本にのイベントの一環で行われていたようですが
彼女のライブ、一度見てみたい!と思っていたのです。
理由はこの曲で「飲酒を奨励している」とのクレームに堂々と反論していた姿を見て
かっこいい!と思ったから。


そして最近のBABYMETALのBBCドキュメンタリーもよかった。

Babymetal: Wembley to Tokyo (BBC) by Blussy96
13:37あたりからきゃりーぱみゅぱみゅさんのインタビューがあります。
(なぜサムネイルがAKBのビキニなのだ。。)


そして当日。
思った以上にお客さんは入っていました。
家族連れも多いせいかほぼ時間通りにライブはスタートしました。

前半は新曲を中心。2階席から見ていた私たちは
最初は立っていたけど座っているお客さんも多かったので
基本座っての鑑賞。
ちなみにこのような日本の有名なアーティストのライブ、
シンガポールで子供連れで見るなら2階席がオススメ。
1階だと前の大人が立ってしまうと全く見えなくなっちゃいますから・・。
私と息子は昨日YouTubeで予習したくらい。
あまり予備知識なしの参加だったのですが。。。


結論としてはとても楽しめました。
シンガポールでの日本人アーティストの公演にしては珍しく
ほぼ満員でした。
正直半分近くは物見遊山の客だったと思います。
動員もあったかもしれません。でも最後はとても盛り上がりました。
1時間半とても濃いLIVEをやったと思います。。

そして小さなお子さん連れでも肩身の狭くない
とても素晴らしい雰囲気のライブでした。
ダンスも思わず真似をしたくなりそうなシンプルで楽しいものが多かったです。
ただ、強力な個性は単一性でもあり初見の客にはある意味賭けでもあります。
私たちのような初見の観客には世界観の濃さに溺れてしまいそうになることも。

でも結果的にはそうならなかった。
それはきゃりーさんから出てくる心意気的なもの故かなと印象を受けました。
原宿カルチャーというのは正直そこまで入れ込んでいない人から見ると
「10代が楽しむものでしょう」という印象だったんです。
少なくても私にとっては。
なので現在20歳過ぎた彼女はどうその世界を表現するのかな、
言い方悪いかもしれないがライブだと無理を感じちゃうのかなとか
いろいろ思っていたのですが・・・

彼女が発信する
「きゃりーぱみゅぱみゅ」の世界というのは
他でもない「きゃりーぱみゅぱみゅ」であって
原宿カルチャーとかはあくまでもバックグラウンドでしかない
というのがよくわかりました。

私は歌舞伎が大好きなんですが
このワールドツアーの「初日」は
歌舞伎座の公演初日のような
様式美の中にどうやって今の「自分」を入れ込むか
彼女自身が実験を試みてるようにも見えました。
この試行錯誤をチラ見させながら
観客の満足するクオリティを演じきる様に
「5年目のモンスターを見た」という感じでしょうか。
(ダンサーの位置の微妙なずれを感じることが何回があったんだけど
あれは演出なのかどうか初見の私は判断すべきではないと思うことにしました)
残念な点はもう少し英語で話してほしかった。
MC、可愛いんだけど隣のシンガポール人とか途中から???だったから。


あとライブに行って本当に良かったーーー!と思ったのは
中田ヤスタカさん色が強く出ていた部分が
めっちゃかっこよかったところ。
中田ヤスタカさんのユニット(記憶が曖昧)のカバー曲と
着替えタイム中のVJのかっこよさに正直度肝を抜かれました。
VJ中、モニターには映像が流れるのですが
その中のきゃりーさんも作品化していました。
中田ヤスタカ作品を改めて聴きなおしたいなあと
思いました。

ちなみにこれ、好きです。




コンサートは予定時刻を少し押して終了。
応援したい!と思ったので
Tシャツ親子分を購入しました。
アーティストは「応援の気持ち」だけでは
食べていけませんからね。。。



ツアー、頑張ってください!
東京での公演がどんな風に変化していくのか
とても楽しみです。

普段は聞かない音楽なのですが
とても楽しめました。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2016-05-06

子連れアート鑑賞歴9年の私が提案する美術館における「子供連れ問題」の根本的解決法




さて、もうすぐ夏ですね。
(シンガポールはずっと夏ですけどね)

この時期になると私はいつもこのスレッドを掘り起こします。

2012-07-11
この夏美術館に行くあなたへ。

この記事、書いたの4年前なんです。
概要としては美術館に家族で行く時のコツを書いています。

1:時期は平日の午前中オススメ
2:寒いから上着を用意しましょう
3:展示品にぶつからないように荷物は預けましょ
4:全部見れなくてもいいの
5:帰り道が笑顔になれることが目標

的なことを書いています。



現在、息子も10歳になりました。
ほぼ大人と同じような形で鑑賞することができるようになりました。
しかし、まだ小さいお子さんを育ててるお母さんからのお話だと

「美術館は子連れには敷居が高い」とのこと。

うううそうか事態は変わっていないのか。

でもね私思うのですが結構この記事の対策すごく論理的だと思うのですよ。
しかし、でも現状は変わっていない。
じゃあどうしたらいいのか。
もしかしてこのような鑑賞側の工夫とは別に
何か方法がないかなあ。


そうだ!


お互い譲り合えばいいんじゃね


つまり「再入場可能追加チケット制の導入」
これをご提案したいと思います。


このチケットは当日に限り
再入場が何度でも可能なチケットです。
追加購入することができます。
これがあれば展示室をその日に限り何度でも自由に行き来できます。
(大人気展覧会の場合は並んでもらうことになりますがね)


想像してみましょう。


もし私が3歳の子供を連れてどうしても見たい展覧会があったら
この追加チケットが200円だったら買います買います。
この追加チケットがあれば展示室を咎められることなく
自由に出入りできます。
つまり、子供がぐずった時、泣いた時にも
誰かに怒られる前に躊躇なく退出できるんです。
つまりお子様連れが困った時に
逃避する場所を与えてくれます。


もし私が75歳のおじいさんで
腰が悪くてどうしても見たい展覧会があったら
この追加チケットが200円だったら買います買います。
この追加チケットがあれば展示室を咎められることなく
自由に出入りできます。
つまり、騒ぐお子さんをうるさい!と怒ることもなく
もしそう思ったらさっさと外でお茶でも飲んでくることができるんです。
つまり、子供連れを不快に思う人に
移動の自由を与えてくれます。


共存やお互いの存在を受け入れろと
お互いが攻め合うから
苦しくなるんです。
再入場可能にして嫌なら移動という
自由があればもっと鑑賞そのものが自由になる。


なんで動かなあかんねん


と思う人は(お金払ったのに)があるわけです。
そこさえ解決できればあとは残るのはなぜ自分が
というプライド的な問題。


日本人特有の「逃げたら負け」的な発想から
解放されたらもっと自由になれると思うんです。
気にくわない場所に留まり解決を促すことだけが
解決方法じゃないと思うんです。


アートはもっと快楽的に
自由に楽しんだ方がいいと思う。


そしてこの再入場チケット制導入って
現状の改善を図る際に一番コスパがいいと思うんです。
そしてみんながハッピー。


私は破天荒な母親だったので
(今でもそうですけど)いつも美術館に通いました。
美術館がなかったら育児ノイローゼになっていたと思います。
今、何とか母親やっていられるのは
たくさんの美術館が私たちを受け入れてくれたからです。
だからあらゆる方に美術館を楽しんでほしい。
美術館で喧嘩とか争いが起こってほしくない。


そして争いを避けるために
美術館に過度の負担をしてほしくない。


作品は快楽の結果として
そこに存在していると思うのです。
だったらみんな気持ちよくなりたいじゃないですか。


あらゆる人が笑顔で美術館から帰れるように
いつもいつも願っています。

theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

2016-05-02

美術館はどのように子供連れに寛容であるべきか論について




「美術館はどのように子供連れに寛容であるべきか。」

ネットでちょと盛り上がっていたので
自分の意見を書き連ねてみました。
まず、私自身の体験を。
私は約9年前から当時1歳以下の息子を抱っこして
美術館に行くようになりました。


当時は赤ちゃん連れで美術館に行くだけで
怒鳴りつけてくるような人もいて
今思い返せば「よく心折れなかったなあ」と
思うのですがそれは

「ママ友がいなかったので出かける場所が美術館くらいしか思いつかなかった」

という死活問題があったからなんですね。
正直子供の教育とか考えてるような余裕もありませんでしたし
出かける場所として「私にはここしかないの!!!」という
感じだったんです。


子供がサッカーに関わるようになって
少しずつ変化していきましたが
でもそれでも私にとって美術館というのは
とても救いの場所でありましたし
今でも救いの場所であります。


そんな私自身は日本を離れて2年ほど経ちますが
7年+2年で感じるのは
「随分寛容になったよなあ」だったんですね。


でも!


今、子育てしてる人が美術館に行くの辛いと
当時の私と同じような悩みを抱えておられることが
最近わかってきました。



あれれれ



改めて考えたいのです。
「美術館が子供に寛容であるべき」の「寛容」ってなんなのよと。


そしてここで考えたいのは「子供の定義」。
子供と言っても赤ちゃんから小学生高学年までいるわけで。
ここでの定義がぐちゃぐちゃなことが
日本の美術館における「親子連れとの付き合い方」を
混乱させているような気がします。
今回は幼稚園から上を対象とします。


よく美術館と子連れという組み合わせで
キッズルームや子供向け展示が挙げられます。
つまり子供が子供のままで居られる状態の
場所を提供すればいいのではないかと。

ちなみに私、この子供向け展示については
すごく言いたいことがあります。

子供向け展示やキッズルームだったら
壊したり触ったりしていいという展示は
結果として「子供を美術館嫌いにしていないかっ?」
ということです。


具体的な例を。
子供むけ展示でテンション上がった子が
その美術館の常設展にそのテンションのまま行って
めっちゃ怒られて泣いて帰るというのは
結構見られるんですよね。子供からしたら


こっちでは何も怒られなかったのに
同じ建物なのにこっちだと超怒られた!何で!何で!


ですよね。
これじゃ嫌いになるよねって思うんです。


じゃあどうしたらいいのかと
いつも考えています。
ちなみに私はシンガポールで美術館ガイドをしているのですが
ガイドを行ってる際にスクールガイドを見かけます。
その際展示品に触ったりする子がいるかというと。。。


いない。


なんでいないんだろう?と更に観察すると
スクールガイドは通常少人数のグループで行動するのですが
そこにはボランティアのお母さんが数名ついているんですよね。
そこでやり取りをしながら回るんですよね。
「遠くない他人」とルールを学びながら
クラスメイトと公共の参加の方法を学ぶんでいるわけです。


これやった方がいいんじゃないかな。つまり。


美術館が示す子供への寛容さというのは
子供が壊したり触ったりするような場を作るのもいいし
子供向けの展示を行うのでもいいんですが


「君たちは将来こんな風に美術品を見るんだよ」
を親以外の他人に教えてもらいながら見る機会を設ける


これじゃないかと思うんですよ。
これが美術館側にも親子連れ側にも
一番受け入れやすい未来へ続く方法ではないかと思うのです。


日本の美術館はもっと
子供を預かるワークショップをしたほうがいいんじゃないかな。
預けてもらってるんだから
やり方は一存してもらったということで
美術館側もその状況に応じて
鑑賞を進めることができるからより安全なはず。
そして親は「ちゃんと見せなきゃ、理解しなきゃ」という
呪縛から子供もそして自分も開放することができる。
その間自分も観れるしね。

幼稚園児なら30分でもいいと思うんです。
親と離れて自分で見るという経験が大事。
そこで「こうやって観るんだ」を本人が自分で学ぶのです。
鑑賞した後に親と美術館のカフェとか前の庭のベンチとか
どこでもいいんだけどそういう場所で
「どうだったー?」とお互いが聞き合ってみたりして。
なんか話が盛り上がったら再入場とかして確認してみたりして。

そういう鑑賞スタイルなら
「満足度」あがると思うんです!どうでしょう?

なのでその日は万が一のことも考えて
スタッフさん増員とかも必要かもしれません。
美大生さんとかその日だけボランティアとかしてくれないかな。
美大からしてもすごく勉強になる1日になると思うんだけどな。
このスタイルを続ければ(私の観察データによるとですが)
確実に子供が自分で美術に向き合えるように
なっていきます。実際シンガポールの子供たちはそう見えます。
親ではない遠くない他人との鑑賞の訓練を
飽きない程度の時間で定期的に行う。
これ、マジで効果ありまっせ。


じゃあ日本でこれができるかとうとやりづらい。それは
「だって料金が高い」なんですよね。
美術館の入場料。高いっすよね。
シンガポールはシンガポール国民だったら無料!という
美術館もありますし
他の国でもこの日は、この時間帯は無料という
システムもあります。
日本は通常の入館料高いです。

そして日本の美術館って安く行けるの
高齢者の方が圧倒的に多いですよね。。
だから日本の美術館は高齢者の方が多い。
そして人によっては子供連れを受け入れ難い人がいる。
怒られる、行きづらくなる。。という悪循環。

うう、ここのシステムを変えないと
やっぱり厳しいと思うんですよ。
「母子手帳提示したら無料日」とかそういうのも
考えてみてもいいんじゃないかな。。?
そういう日は子供嫌いの高齢者の人は避けてもらって。


と、外から色々考えてみました。
シンガポールや他の国の具体例など
もう少し調べてみたいと思います。

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