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2015-09-27

代官山ヒルサイドテラス 「みらい・ツリー[スペシャルプログラム]集まれ!こどもフォトグラファー!with 写真家 ハービー・山口」に参加してきました。


代官山ヒルサイドテラスにて

「みらい・ツリー[スペシャルプログラム]集まれ!こどもフォトグラファー!with 写真家 ハービー・山口」

に参加してきました。


なんとこの日の夜に帰国というスケジュールで
WS参加を決行。
っていうか私たちほんまに元気です。
ヒルサイドテラスでは「daikanyama Photo fair」が開催されていて
その関連イベント的な要素があったのかなどうなのかな。


ハービー・山口さんの写真。
実は私が大ファンなんです。
ブリティッシュロックの洗礼を浴び
まわりがアイドルだユーミンだ
山下達朗だと言ってるのを横目で見ながら
U2やNew OrderやDepeche Modeに
ときめいていました。
そして彼らが憧れていた
ストーンズやセックスピストルズなどを
ドキドキしながら聞いていました。


ハービーさんの写真をみてると
私が以前感じていた憧れと遠い日の記憶と
そしてあの時感じてたワクワクドキドキ感を
何度も思い出すことができるんですよね。
そして見たあとになんとも言えない幸せが体内に満ち足りてくる。
どんな方なんだろうと
私のほうがワクワクしながら出かけました。


この「みらい・ツリー」は
友人が沢山関わっていて
再会を喜びながらワークショップ開始。



なんと使うカメラはLOMO!やばい私が欲しい。


今回参加するキッズは10名。
そのキッズたちに楽しい話をしながら
写真の技術というより
写真そのものというか写真と生きることのうな
とても深いお話が続きます。



このようなワークショップだと
子供の付き添いの保護者は大体その場を
離れてしまうのですが
今回はほとんどの保護者の方が
その場でずっと一緒に話を聞いていました。



そして実際の撮影。
とにかく楽しい。楽しい。
自由に撮るのもお店でも楽しい。
ちゃんと撮影依頼されてあるお店もあって
子供たちも飽きる暇なく
動き回っていました。
そんな子供たちを優しくナビする
ハービーさんとみらい・ツリーの
スタッフのみなさん。
この素晴らしい環境で子供たちがバシバシ
感性のアンテナの感度があがっていくのが
本当に見ていて楽しかったです。
新しい次の「風」を感じましたね。素晴らしい。



本当にね、こういうWSをずっと待ってたんですよ!
子供の感性をガチで受け止めてくれるアーティストとの
ガチなワークショップ。素晴らしい。
あああたくしは海外在住だから
そう簡単には行けないのが残念です。。



ハービー・山口さんともいろいろお話をさせて頂きました。
ちなみにこのトレーナーは
プチバトーさんからのプレゼント!素晴らしい!
(帰り、飛行機の中で着てました)
シンガポールに住んでますと唐突に告白して
驚かせてすみませんでしたwww
またタイミングがあって
お会いできる日がくることを楽しみにしています。



みらい・ツリーは今後も様々な活動を展開するそうです。
いいですねーこういうの。
こういう表現を真剣にやってるオトナと子供がガチで真剣に遊ぶ的な場って
子供の中で本当に心に残るんです。
そしてその人のこと、その人の表現をずっと忘れない。
そこまでの過程も絶対忘れない。
こういう体験をしてもらいたくて
(というか私が子供がそういう体験をしている場に居合わせたくて)
ずっと体当たりでいろいろやってましたが
こんな風な場があったら
きっといろいろ傷つかなくてすんだのかなとか
感慨深くいろいろ思い出したりして
しまいました。


次回の帰国時にぜひ実際に
「みらい・ツリー」に訪問できたらいいな!と思います。

「みらい・ツリー」はアートのアトリエであり
そしてアフタースクール(学童)でもあります。
ご興味を感じた方はぜひこちらにお問い合わせください。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2015-09-26

森美術館「ディン・Q・レ展:明日への記憶」を観てきました。


森美術館「ディン・Q・レ展:明日への記憶」を観てきました。


今回の一時帰国で
ぜひ伺いたかった展覧会の1つです。
それは今の私の「状況の変化」にあります。

私は現在シンガポールで生活していています。
ベトナムというのは現在の私の生活で
同じコンドで働くたくさんのメイドや
街中にある沢山の「レストラン」。
行ってみたい国の1つでもあるわけです。

そしてそういう今、ベトナムからきてる人
ベトナムと関わってる人と
日々直接話していると
今まで日本に住んでいては感じることができなかった
彼らの「肌感覚」のようなものが
以前よりかはわかるようになりました。
この経験を踏まえて、ベトナムの現代アーティストの作品を
ぜひ体験してみたい。そう思ったのです。


私にとってテレビの中だけしかなかった
ベトナム戦争やその後のストーリーが
テレビの中から飛び出してきたことを実感しながら
このストーリーはどこへ向かうのかを
常に考えていました。



特に写真を拾う行為が組み込まれた
《抹消》(2011年)は
船に乗って命がけで脱出する行為の疑似体験であり
現在のシリア難民のストーリーを連想させ
同時に「当事者以外の第三者の行為によってすべてが救えるわけではない」
という現実をつきつけられました。


私のようにベトナム戦争をテレビで知らない息子は
さてどう感じていたのか。
彼にとってはベトナムといえば美味しいフォーや
友人の家のメイドなど
生活に密着したイメージしかありませんでした。


そして同時に普段から行き来する
シンガポール国軍の姿を観ていて
彼の中では「軍隊」と「戦争」のイメージは
私と相違してる部分が多く出てきました。
彼にとって軍隊は現実でも戦争はどうも見えてこないようです。

《抹消》(2011年)でシリア難民の話もしたのですが
彼は多民族国家の中で生活しているので
移動についてあまり深い意味を感じていないようでした。
危ないなら逃げよう。それだけ。
移動において使用される語学とか
持ち物とかとても具体的なことに興味をもっていました。


そこで私は気がついたのです。
この展覧会は1側面から見ただけでは「始まりもしない」と。
世界情勢が常に動くように
作品も常に「変化」する。
で、君はどう思う?世界はそこから始まるんだと。

そこに気づいてから
なるべく沢山のことを思い出しながら
鑑賞を行うことにしました。

《農民とヘリコプター》(2006年)の前で
ベトナム戦争とヘリコプターのことだけを思い出さず
Singapore Art Museumで見た
Tran Luong《Steam Rice Man》(2001年)と絡めて
ベトナムと農業についても思い出すなど
なるべく多面を意識して鑑賞するようにしてみました。


現代の作家さんの表現は
まさに現代の私たちのなかに
ダイレクトに入っていきます。
私たちはスマートフォンをいじりながら
PCに向かい、チャット画面に速攻で返信をします。
アートだって多面的にみたほうが
今の時代にあってるのかもと
実感することができました。


「日本を離れ、アジアで、軍隊のある国で生活する人にぜひみてほしい」
というご誘いを以前いただき
どうしても耳から離れなかったんですね。
実際に鑑賞して熱心にお誘い頂いた意味がわかりました。
ありがとうございました。



なので
《人生は演じること》(2015年)については
とても感情的な想いが湧き上がってきて
最初すごく困りました。
あんたなにやってんのみたいな感覚です。
しかしタイトルが《人生は演じること》になっていて
と原点に引きずり戻されるような衝撃を覚えました。
私がさっきまで感じていた感情も
もしかして「演じていたこと」?



実際に私が話したことがある
ベトナムに関連した人々は
本当に可愛らしくて
穏やかな人が多いです。
彼らの表現の中には
強さとやさしさが同居しています。
《光と信念:ベトナム戦争の日々のスケッチ》(2012年)において
ベトナム戦争の従軍の中で描かれた数々の絵画の中の
やさしさとしなやかさがどよめいた私の心を
解きほぐしてくれました。



10月12日まで。
必見です。お急ぎください。

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genre : 学問・文化・芸術

2015-09-25

ワタリウム美術館「Don't Folow The Wind ノン_ビジターセンター展」を観てきました&オープニングパーティーにも参加しました。


ワタリウム美術館にて

「Don't Folow The Wind ノン_ビジターセンター展」

を観てきました。


私の父親の実家は福島の会津です。
なので4年前の地震に関しては
ずっといろいろ想うことがありました。

そして私は去年からシンガポールに引っ越しました。
日本を出て、地震のことを考える方向に変化がありました。
あの地震を知らないひとが大半という環境のほうが増えました。



キュレイターの窪田さんより
この展覧会の話を伺った際に
「見ることができない」というキーワードが
深く突き刺さりました。
今、私は日本を離れ外からは「見ることができない」ことが
沢山増えました。
そして見えないから見えてくることがあることを日々感じていたので
この展覧会はどうしても見たかったのです。


この展覧会は、はじまりも終わりも明確ではありません。
展示はすべて期間困難区域にありチケットを購入しても
そこにたどり着けるかどうか、
状況がどう変わっていくかは誰にもわかりません。



展示はワタリウム美術館では
詳細は当然見ることはできません。
ここで詳細が観れることに意味はないからです。
4階の園子温監督の映像も
詳細を伝えるものではありません。
だからこそ想像が広がります。

展示は観れる時にはもしかしたら
朽ち果ててるかもしれない。
でもそこにあったという行動を共有することが
アートなんだという
Chim↑Pomの卯城くんの言葉が胸に刺さります。


今回のワタリウムの展示は
「行動の共有」が最大のテーマのような気がします。
つまり、観に行った私たちもその行動の中に組み込まれていくのです。
このノン_ビジターセンター展は世界中に巡回するとのこと。
世界各地に住む日本を想う人は近くに来たら
ぜひ足を運んでいただきたいと思います。

展示のなかには今回の展示に協力した方も
お手伝いでいらっしゃってるそうです。
そういうそれぞれの場が組み込み合うって
何か新しいステージの始まりを感じます。

ちなみに息子が一番ぐっときたのは
3階に行くエレベーターでの体験だそうです。
「観に行けないんだってすごくわかった」と話していました。
(詳細はぜひ実際の場に行って確かめてください)

東京にいる方はぜひ足を運ぶべき展覧会です。
刺激的なものがあるわけではないので
家族連れでも大丈夫です。
ぜひ家族で行って地下のオンサンデーズでケーキでも食べながら
4年前どうだったか、そして4年で何が変わったかを
話しあって頂きたいと思います。
このノン_ビジターセンターに入り
見えないことを実感することに意味を感じます。
私たちは様々なものを「観ないようにしてる」ことに
気づかないふりをしていませんか?



今回はご好意でオープニングパーティーにも
参加させて頂きました。
久しぶりにお会いできた方が沢山いて
超楽しかったのですが
そこですごく面白いことを感じたんですね。

オープニングパーティーでは
アーティストさん、キュレイターさん、
そして地元の協力者さん、
展覧会内覧を体験した様々な方が参加していました。
楽しい会話の中私は気がつきました。そこは


「あ、見ることができない展示を見てる人が多数派」


現実の逆転現象が実際に起こっていたわけです。
会話のなかで経験、立場の違いによる様々なすれ違い。
この「ずれ」感が様々な場所で起こっているのか!と
実感することができました。
この感覚をどう能動的に捉え、そして未来に繋げていけるか。
ここにこのノン_ビジターセンターの未来が
あるような気がしました。

あとこちらに展覧会概要の素晴らしい動画があります。
ぜひご覧ください。

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2015-09-24

歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎 伽羅先代萩 花水橋&竹の間」を観てきました。


歌舞伎座にて

「秀山祭九月大歌舞伎 伽羅先代萩 花水橋&竹の間」

を観てきました。


おそらく長く海外生活という我が家は
一時帰国の際は意識して歌舞伎を見に行くようにしています。
正直1幕とかしか見れないんですが
でもいいんです。
息子の中に「日本の伝統文化」を生で触れてもらうという
大事な体験が積み上がっていけばいいんです。
なので今回も2幕のみの鑑賞になりましたが
喜び勇んで出かけました。




開演前には時間があったので
初めて5階のイベントスペースにも
行ってみました。
やれるのならなにか返信してみたい!と
思ったのですが
9歳が着れる着物は「七五三」のみと聞き
それではねえと断念。


さて演目は「伽羅先代萩」です。
詳細はこちらを。


伽羅先代萩 - Wikipedia


今回は花水橋は導入として
「竹の間」のみを集中して鑑賞しました。

仙台伊達藩で実際にあったお家騒動がモデルです。

反乱派の陰謀でお殿様は強制隠居させられ
まだ子供のお殿様、「鶴千代(つるちよ)」さまが当主になります。
しかも、反乱派はお殿様も毒殺しようとして
日々策略をめぐらしています。
主人公は乳母の政岡。政岡は日々身を呈して
自分の子、千松と一緒に鶴千代様を守ります。

そこに悪人の
「八汐(やしお)」御前と「沖の井(おきのい)」御前というふたりが、
お殿様のお見舞いに来ます。
そしてお医者様の奥様に鶴千代様の脈をみてもらいます。
なぜ女性ばかりなのか。それは暗殺を避けるためです。

そこで脈の乱れが見え、暗殺者が落ちてきます。
八汐は政岡がこの暗殺者を仕組んだと
はめようとするのですが
深い信頼関係で結ばれている政岡を救い
八汐の思い通りにはいかないのでした。


子役が主役の演目なので
とても楽しかったです。
そして親ながらすごいなって思うのは
この内容を息子はガイドも事前資料も何も見ないで
ほぼ理解できてること!!!



どうも英語とかと一緒で
わかる言葉をピックアップして
全体像を大体理解というテクを
ちゃんと身につけられてるようです。
ずいぶん前に「難しいと思う前に楽しさを教えてしまえば勝ち」と
言われ意識して伝統文化に触れさせてきたのですが
あ、すごく効いてるのかも!って思いました。


伝統文化はこまめに見続けると
なんか楽しくなってくると思います。
ぜひいろいろな機会を見つけてみてください。

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2015-09-24

羽田空港「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」に行ってきました。

羽田空港格納庫

「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」

に行ってきました。


実はこれ、去年申し込んでいたんですね。
でも引越が早まってしまって行けなかったんです。
どうしてもリベンジせねば!と思い
再度予約を試みて無事に席を確保することが出来ました。

特に最近の私たちは
飛行機に乗りまくっているので
ぜひその構造を知ってほしかったのです。


場所は「新整備場駅」。モノレール、各停しか止まらないんです。
超急いで「新整備場駅」へ行ったのですが
これがまたなかなか止まらない。
もう泣きながらなんど行き来したか。。
「新整備場駅まで行けば早いです。」


見学の流れは

1:展示エリア自由見学
2:座学で航空教室
3:ガイドしてもらいながら格納庫見学

という感じになります。
ちなみに1:は開始時間前から見学可能です。でも
2;のなかに少々時間があるので
1に間に合わなかった人も大丈夫です!
(私たちは時間ギリギリでした)



2:の時間内にこんなことも出来ました。
(サイズがちょと大きかったのはご愛嬌)

メインは3:だと思うのですが
結構歩きますので歩きやすい靴でいきましょう。
あとお子さんには望遠がちゃんと使えるデジタルカメラを持たせてあげてください。
(スマホやDSではないカメラで写真を撮らせてあげてください)。
そのほうが絶対に楽しいと思います。


予備知識がないと何度も通う!ものでもなさそうですが
一度体験したら本当に面白いと思います。


とにかく一番大変なのは「申し込み」。
この申し込みは本当に大変そうです。
うちは秋休みという日本の夏休みとはずれた日程で
予約できたことが幸いでした。
予約ページはこちらです。
本当にすぐ埋まってしまうので
狙いの日程がある方はどうぞお早めに。。。


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2015-09-23

東京都現代美術館「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」を観てきました。


東京都現代美術館「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」を観てきました。



このブログを見て頂いてる方は
私は会田誠さん作品の大ファンでであると同時に
岡田裕子さんの映像作品の大ファンで
お二人の紡ぎ出す文章の大ファンでもあることは
よくご存知だと思います。

そんな皆様が寅ちゃんと一緒に作品を作る!と聞き
こりゃ行くしかないっしょどうにかして行くわよと
調整総動員して9月に観に行くことになりました。
(なので開催直後のいろいろな出来事にバタバタしていました)


念願の一時帰国。しかもWSにも当選。
息子にWSの参加をしてもらっている間、
私は全体の展示を何度も何度も歩き回りました。



今回のこの展覧会は
通常夏に行われる現美の子供むけ展覧会において
私にとって忘れられないものになりました。
それは子育て中のざわざわそのものと
親としての覚悟的なものが愛憎弁当のように無作為に同居してる!
まさに今の子育ての世界そのもの!
と感じることができたからです。



まだ鑑賞前に
「これは子供むけではないのでは」という指摘をしてる大人が
けっこういて
正直不思議だったんです。
そもそも子供むけ展覧会ってなんなのよって。




実際に観てわかったのは
「子供向けの展覧会」というスタイルにはまらない
よく言えば自由奔放、
悪く言えば大人のイメージする「こども」から逸脱した
この空間は
子育てしている親からしたら
とても「日常」な空気だよなということです。



そして同時に「子を守る」という覚悟が
すべてのカテゴリーで強く感じることができる
とても貴重な場になっていました。


他人から来るいらぬ無責任な指摘ってありますよね。
「お弁当に冷凍食品入れるなんて」とか。
そういう時に感じる
「あたしがこの子の安全を考えないとでも思ってんの!!
 あたしがどれだけこの子を守る!って思ってんの!!!」
的な覚悟。
そういう覚悟が随所にあるなあと感じました。



特に「会田家」の展示は親としての覚悟が随所に感じられました。
私はあの空間を体感できて幸せでした。



家族は大事。でもひとりになりたい時もある。
「はじまるよびじゅつかん」と「会田家」の距離感は絶妙でした。
ここだけは「保護者が子供から解放される立場」で鑑賞が可能なんですよね。
そしてひとりで「会田家」という家族のカテゴリーをみて
「家族という場所」「家族の中の自分という場所」を
ダイレクトに問いかける行為は
自分の中で「自分の場所」「自分じゃない場所」そして
「そもそも場所って何」など深い問いかけがループしてくるんですよね。


「みんなここに長居するのってわかるわ」


と思いました。


立場上美術館で親子連れがいると
ついつい観察してしまうくせがあります。
今回ほど親が自然体でその空間に委ねていた
展覧会は珍しいです。みなさんとても自然でした。
子育てはこうあるべき
こどもと一緒だと大人はこんな風に行動すべき
いろいろなしがらみから自由になった場は
もしかして常に子育てに息苦しさを感じている
日本の親子が求めている「だれのものでもない場所」
なのかもしれないなと思いました。




なのでこの感情に流されると
「ヨーガンレール」はラストでしょ!と勝手に思い込んでたんです。
アルフレド&イザベル・アキリザンがラストという展開に
個人的にものすごく動揺しました。
「私の場所」を改めて作るという能動的行為が最後に来るということに
この空間を作ったすべての方が希望を前に押し出す勇気をお持ちなんだなと感じました。



今回、図録がないと聞いてます。
すごく残念です。撮影可なわけだから記録はたくさんあるのに。
どうにかならないものなのかしら。
絶対に記憶に残しておくべき展覧会です。
ぜひ足をお運びください。
10月12日まで。

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genre : 学問・文化・芸術

2015-09-23

東京都現代美術館「ここはだれの場所?」展関連ワークショップ「アートの力で変身させよう!?「イタズラ・キッズ探偵団」」に参加してきました。


東京都現代美術館「ここはだれの場所?」展関連ワークショップ

「アートの力で変身させよう!?「イタズラ・キッズ探偵団」」


に参加してきました。


9月下旬、所用で一時帰国することになりました。
所用だけでは息子がかわいそうですから
何かイベントでもと探したら
なんと息子が大好きな
「劇団★死期」のイベントがあるとのこと!!!
大好きなんですよ。「劇団★死期」。


2013-01-20
森美術館「会田誠展「天才でごめんなさい」パブリックプログラム「おやこでアート」」に参加してきました。

2013-11-03
多摩美術大学芸術祭「劇団死期ミニ公演「ゲンダイチコースケの事件簿#3 」」を観てきました。


(八王子遠征とか書いてる。。今や遠征=国境越え。。)
これは!と思い
応募させていただこうとしたら
なんと往復葉書wwww

実家に協力して頂きなんとか参加の運びとなりました。



今回はなんと2日間でしかも10時から16時という
非常に長時間のWS。
何をするのかなと思ったら



「会田家」の展示を中心に
美術館でいたずらを仕掛けてしまえ!
そして
そのいたずらを発見しよう!
というものらしい。



劇団★死期のメンバーのみなさんが
黒子さんとなって
子供達のお手伝いをしてくれたそうです。




発表会を拝見させてただいたのですが
もうみんなが楽しい!っていう感じが
溢れていて見てるこっちも楽しかったです。

子供向けのワークショップって
本当に数多く参加してきましたが
基本2つのグループに分かれると思うんですよね。

1:思い出重視→小学校低学年向け
2:成果重視→小学校高学年から中学生向け

でも個人的に思うのですが
この2つのグループの間世代に
はまるワークショップがない!
満足できる成果を求めるには若すぎて
体験重視だと満足できない。。


うーんと思っていながら
基本海外在住なので
もやもやしていたのですが
今日のワークショップはこの私のモヤモヤを
一気に解消してくれました。


子供が自主性で完成できるような藝術創作行為
(まあ早い話が「いたずら」ですよ)を
複数の学年でチームになって
遂行し、お互いを批評しあえば
成果は形に表れやすくなり
そして満足度はあがるのですね。
こりゃ楽しいわけだ。。。


そしてその会場を作品制作をした作家が自ら提供。
そこから子供達は「現状に対する尊厳」と
「現状を変える想像への挑戦」を行うわけです。
こりゃ楽しい!楽しい!!楽しい!!!




子供達の目がキラキラしてる理由がよーくわかりました。
こんな楽しい体験が出来て、
しかも作家さん自らに指導してもらうことで
美術家に対する尊敬の念も再確認できました。

このWSに参加した子供達は
造形を行う行為がいかに挑戦的で天才的であるかということと
その行為を行う人に対して純粋な尊敬の念を持てるようになるでしょう。
アートラバーはこのような体験を多く経て
アートに愛されていくのでしょう。




素晴らしい体験でした。ありがとうございました。
会田家の空間だからできた展覧会でした。
本当に参加できたことは幸せでした。ありがとうございました!
展覧会そのものについてはまた別に。

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2015-09-22

ろくでなし子さんをレンタルしてきました。



一時帰国の際にどうしてもやってみたかったこと。
それは

ろくでなし子さんレンタル」。

ろくでなし子さんの逮捕は正直衝撃でした。
詳細はこちらをごらんください。

ろくでなし子 - Wikipedia

それはキュンチョメの新宿眼科画廊での展示の際に
起こった出来事からはじまり
私のなかで表現ってなんだろうと思わせる
とても重要な出来事でした。

でもね。

実はもう1つどうしても聞いてみたかったこともあり
そしてこのレンタル制度は応援することにもつながると思い
レンタルをさせていただきました。


実際のろくでなし子さんは
かわいい人でしたー。
なんかよくわかんない感じで
お茶スタート。


まあ私もこういうブログとかやってるので
取材的な感じになりそうでならなそうで
なんかふあふあしてたんですが
聞きたい確信を突くことにしました。

私がろくでなし子さんに興味をもったのは
「次の裁判日程ですー」というFB投稿が
婦警の恰好とともに投稿されてたのを見た時。
その日は実は私の誕生日でした。
なんだかすごく印象深くて。
新しい表現ってこれなのかなって思ったんですよね。
でも一番聞きたい事は別にありました。



せ「どうしても伺いたいことがあったんです」
ろ「はい!なんでしょう!」
せ「どうしようもない痛みや苦しみが降りかかって来た時どうしていましたか?」
ろ「(いきなり深い)」
せ「私、出産した時めっちゃ痛かったんですけどその際に「痛みと感情って分離して共存できる」って実感したんです。ろくでなし子さんもなんかそれが出来てるのかなって感じていて。どんな時にそのテクを会得したのか教えてください」
ろ「!!!!!!」



正直驚かれたと思います。
なにこのわけわかんない質問って感じですよね。
でもあとで伺うととても面白く感じてくれたそうで
さすがろくでなし子さんだと思いました。
でもね本とかエッセイとか拝読して思ったんですが
本当に壮絶なんですがなんかその壮絶が「分離」されてるんですよね。
すごく楽しいんです。読んでて。なんかパフォーマンス作品みたい。
あんまり辛かったり痛かったりするとなんか笑っちゃうですが
この「分離テク」って僭越ですが私は「出産しないと無理なんじゃないか」と
思っていたんです。しかしろくでなし子さんはそれを会得されてる。
彼女のテクによって多くの人が救われるのではないか!!!と
壮絶に思ったんですよ。


ろくでなし子さんは質問の意図に驚かれておりましたが

・逮捕はやはり大きかった(しかも2回)
・自分がしっかりしないとという意識を再確認した
・漫画家という商売は自虐してなんぼなのでそういうテクは会得しやすかったのかも

旨のお返事を頂きました。
なんだか次の作品は
人間の感情と表現の本質に迫る
壮大なものになるらしいです。
こりゃ楽しみです。


裁判、頑張ってください。
そしてお体どうぞご自愛くださいね。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2015-09-21

幕末風湿板写真館で写真を撮ってきました。


幕末風湿板写真館で写真を撮ってきました。


以前から仲良くさせて頂いている
写真家の和田高広さんが
始められた幕末風湿板写真館。
ものすごく気になっていました。

出来上がりももちろん気になるのですが
その過程をぜひ体験したい!と思い
撮影をお願いすることにしました。

1851年にイギリスで発明された技術なんだそうです。
日本には江戸時代[安政]に渡来されたとのこと。
湿板写真で有名なものは
坂本龍馬の写真だそうです。
確かに日本人なら見たことありますね!
あの写真は現在も美しさを保ってるとのこと。
つまり120年もつ!写真なわけです。

息子は写真を本格的にはじめてもう数年。
デジカメが便利になればなるほど
基本をぜひ体験させたかったので
今回は超楽しみに出かけました。


とっても雰囲気のある写真館で
和田さんの面白トークを楽しみながら
さて撮影開始。
(その日の朝にシンガポールから東京に着いた私たち元気だなあ。。)

手法はかなり手が込んでいました。
撮影前に1枚1枚ガラスに溶液を塗ります。
これがフイルムになるんだそうです。
塗り方にもテクニックは必要とのこと。
その溶液が乾く前に
撮影から現像まで処理するんだそうです。

なお感度も今と比べるととても低くなります。
感度が低いということはじっとしていないと
ぶれてしまうということです。
昔昔、赤ちゃんの写真というのは
動かない赤ちゃん=亡くなってしまった赤ちゃん
だったと聞いています。


なので生きてる人を撮る場合は
首押さえという器具で頭を後ろから押さえます。
結構ぐいぐいきます。

私たちは6秒、じっとしていました。



そしてその後いろいろな処理を
とても丁寧に行う必要があります。
例えば洗浄。強すぎたら剥がれてしまうし
弱すぎると洗浄にならないとか
とても繊細なんだそうです。



待ってる間トランポリン。



そして写真ができました!
すごいですね。これずっと残るんですね。
息子の孫にぜひ自慢してもらいたいと思います。



素晴らしい体験をありがとうございました。
湿板写真館は予約制です。
詳細はWEBサイトをご参照ください。
これはぜひ親子写真を撮ってほしいですね。
素晴らしい思い出になると思いますよ。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2015-09-21

東京に来ています


theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

2015-09-06

臺北市立美術館「李明維與他的關係:參與的藝術 ─ 透過觀照、對話、贈與、書寫、飲食串起和世界的連結」を観てきました。


臺北市立美術館にて

「李明維與他的關係:參與的藝術 ─ 透過觀照、對話、贈與、書寫、飲食串起和世界的連結」

を観てきました。


今回の旅の一番の目的だった展覧会です。
私にとってリーさんは特別な作家さん。
ずいぶん前からいろいろ追わせていただき、そして
拝見させて頂いています。



2012-09-22
資生堂ギャラリー「リー・ミンウェイ展「澄・微」」を観てきました。


014-09-18
森美術館にて「リー・ミンウェイとその関係展」が9月20日から開催されます。


2014-12-17
森美術館「リー・ミンウェイとその関係展: 参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる」を見てきました。


2014-12-19
【コラム】リビングルームのホストになって「森美と私」を振り返る。



森美術館の展示時期はなんと私の引越時期に
ドンピシャでありました。
一時帰国の際に以前からお話を頂いていた
リビングルームのホストは勤めさせて頂いたのですが
どうしてもリーさんに会いたい!と思っていた私は
台北開催をずっと気にしていました。
そして旦那さんの夏休みを台北行きにしてもらい
この展覧会を訪れることにしたのです。



巡回した展覧会を体感するというのは
実は初めての経験だったのですが
これは気に入った展覧会なら絶対に行くべきですね。
違う場所で体感する展覧会は
新たな発見が沢山あってとても見ごたえがありました。




個人的にすごく驚いたのは
「とにかくみんな積極的!」だったこと。
手紙のプロジェクトではみんな寝っ転がって書きまくってるし
お花はみんなどんどん持っていくので無くなったりしちゃうし。
森美術館でとても静かに勧められていた展覧会が
いい意味でとてもざわついていて
「ああ人間ぽい!」って思いました。


そして静かな森美の空間もとてもよかったなと
改めて感じました。それぞれが素晴らしいと
思える自分でいたいなと思いましたね。


開催場所、参加者。そこで生み出される
グループ感の違い。
これは行かなきゃわかんないなーと
痛感しました。


なぜ日本人がシャイなのか。
日本的思考と「参加」とは何なのか。
ここはもっと深く思考すべきじゃないかと
改めて思いましたね。
現状全否定ではなくて
冷静な現状分析が必要な気がします。ちょとじっくり考えたいです。


そして今回大感激したのは
リー・ミンウェイさんご本人とお話することができたこと。
森美の話とか自分がホストをやったリビングルームの話など
実際にお話をする機会を頂いて
本当に本当に嬉しかったです。


息子はお花のプロジェクトで
「お花はね。お荷物を預けるスタッフの人に渡したの」
と嬉しそうに話していました。



参加する芸術とは
「あなたはあなたのままで美しい、ただそれだけ」
ということを体全体で感じることだったんですね。



もっとシンプルに考えようって思いました。
台北に来て本当によかったです。



9月6日まで。
次のプロジェクトを心から楽しみにしています。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2015-09-05

中國信託銀行本店「teamLab / チームラボ「生聲不息- Circulum Formosa」」を観てきました。


中國信託銀行本店にて

「teamLab / チームラボ「生聲不息- Circulum Formosa」」

を観てきました。


私たち家族は非常に単純な思考の持ち主です。
みたかったら見に行こう。
非常にシンプルに考えています。

前回、シンガポールに拠点をお持ちの
チームラボの高須さんの講演を
シンガポールのMaker Fairで聞きました。
その時に作品紹介の中にあったのがこの

「生聲不息- Circulum Formosa」

だったんですね。
家族でどうしてもあれ忘れられないねってことで


見にいっちゃいました(うふっ)。


台北市中心部からは
思った以上に離れていて
駅を降りると周囲は予想以上に
がらーんとしていました。

気持ちを押し上げる感じで
いざ中國信託銀行本店のロビーに行ってみると。。


そこには都市に根付く新たなアートな形がありました。




もちろん作品そのものの存在感、世界観は
素晴らしいのですが
私が何より感動したのは
その作品を取り巻くさまざまな人たち。


お仕事の途中でふと立ち寄った人
小さいお子さんを連れてるお母さん
私のような観光客
その他もろもろ「その場に居合わせた人」


そういう人全てが
作品の上を歩き回り
変化を共に楽しみ
そしてその楽しかった思いを
小脇に抱えてその場を去るという


そこにとても奥の深いコミュニティが出来ているような
とても深く、深い世界が広がっていました。
それは写真では全くわからないものでした。



インタラクティブアートとはなんぞやとか
公共性とはなんぞやとか
そういう議論以前に

楽しい
美しい
そして気持ちがいい


みんながもっとシンプルになれれば
世界はもっと温かくなるのにという気持ちで
なんか泣きそうになりました。


チームラボの作品は
最新のテクノロジーのはずなのに
とってもあたたかくて深く世界に引き込んで
そして自己を深くに思いすぎて泣きそうになるという
毎回気持ちがぐるぐるの鑑賞になります。


これは行かないと絶対体験出来なくて
出来ればインタラクティブに個で向き合う必要があるので
(簡単に言うと「混んでるとわからない」
今大人気だからなかなか難しいんですが
絶対オススメの体験です。


台湾ってびっくりするくらい
みんな日本語ができます。
海外に少し壁を感じる人でも
台湾だったら行きやすいのではないかな。
ぜひ足をお運びください。


平日午後5時までなら
どなたでも確実に鑑賞できるようです。



theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2015-09-04

台湾に来ています

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台湾に来ています。
台湾の夜店って楽しいんですね!
最近サッカーに勉強に忙しかった息子さんは
大はしゃぎでございました。



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で、台湾のナイトマーケットで出会ったこの方。
ZENTAI.....?

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