
LASALLE College of the Arts
「
ZENTAI DAY」
に行ってきました。
私が全身タイツのアートファフォーマンス、
略して「ZENTAI」に出会ったのは
サマセット駅にほど近いショッピングモールの広場でした。
シンガポールに住んで半年。
ここで私たち世代にとって懐かしい全身タイツパフォーマンスに出会うとは
正直想像していませんでした。
ちなみに子供の約束で出かけたトランポリンパークでも出会いました。
どうもいろんな場所にいるらしい。この「ZENTAI」。
なぜこれがシンガポールでパフォーマンスとして行われているのでしょう?
謎は深まるばかりです。
中心部の美術大学で継続的なパフォーマンスが行われると聞いて
これは自分の目で確かめねばっ!と思い足を運んでみることにしました。
その私は午前中家事をしていました。
理由;旦那がまた出張なので。。。
なので家族とは会場で待ち合わせ。

以前行った場所でもあるので
気軽に行ってみたのですが
会場の雰囲気がなんだか異様です。
気がつくとZENTAIしかいません。
観客はどこにいるのでしょう。
ちなみにいつの間にか家族が来ていたのですが
早速いじられてましたwwww
この人観客かな?と思ってた人がいきなり着替えたりして
いちいち驚いてしまいます。

そして時間になるとゆるーく始まりました。
この場所で何かパフォーマンスをするのかなと思いきや
彼らは普通に街に出て行きます。
もちろん同行しました。

大学の近くの繁華街を彼らはとても普通に歩きます。
街の人の反応、彼らの反応はそれぞれ興味深いです。
パフォーマンスアートという割には奥ゆかしく
エンターテイメントとしては自然すぎるスタイルです。
特に行動に特異性はありません。
(まあ格好は十分特異性にあふれていますが)
見ている側もZENTAI(全身タイツ)だけで
何か危ないものを所持していないということが認識できるので
少しびっくりはしますが基本温かい目で見守ります。
とても不思議な壁みたいなものがそこにはありました。
でもその壁は分断というより
それぞれが同意の上で置いた家の垣根のような
独特の暖かさを感じます。

日常のちょっとした変身願望を叶えながら
脱げばすぐ現実に戻れるという安心感。
刺青のように一度入れたら元に戻せないということもありません。
成績社会として常に勉強に忙しいシンガポールの若者にとって
この「ZENTAI」での変身体験はものすごく心地よいものなのかなと
感じました。

そして鑑賞者である自分にも驚きがありました。
このZANTAIのパフォーマンス。実際に見て感じたことは
「顔が見えないから安心してみていられる」でした。
こちらも顔を見ていないのでパフォーマンスに集中できるのです。
なので純粋に楽しい。
息子も最初はびっくりしていましたが
被写体としての魅力に気づいてから
必死に追っかけてました。

時間の関係で今回はイベントの最初しか見れなかったのですが
こんなものすごいかっこいい「ZENTAI」もいらっしゃいました!
夜は夜ですごかったのかもしれません。
次回のイベントは腰を据えてみてみたいと思います。
あと奥のギャラリーについては別件にて。
To be continued....
theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術