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2014-11-16

Marina Bay Sands Mastercard Theatres「市川海老蔵 シンガポール公演 古典への誘い」を観てきました。


Marina Bay Sands Mastercard Theatresにて

「市川海老蔵 シンガポール公演 古典への誘い」

を観てきました。


ずっと楽しみにしていた歌舞伎公演。
ワクワク!ワクワク!でございます。
この時期シンガポールは雨季なので
雨が降ったら1時間近く止まないんです。



なので早目に移動したら素敵なクリスマスツリー。

そしてすごい人なんで
「誰か来るのかしら?」と思ったらなんと



ベッカム!!!


ベッカムが点灯式に来るんだそうで。
ええーと思ったのですが
息子さんはベッカムは前世代で
あまり興味を持ってくれず。
なのでベッカムに関しては
一緒に食事に来てくれた旦那さんに任せて
私たちは先に会場に入ることにしました。


実は歌舞伎を専門劇場【以外】で見るのは
初めての経験の私たち。
私の中でじゃ少々戸惑いがありますが
息子さんはハイテンション。


絵も冴えてます。


実は今回は歌舞伎だけではないのです。
-----------
一、口上
二、落語
三、半能「石橋」
四、歌舞伎舞踊「連獅子」
-----------
こんな感じで盛りだくさん。
能も観れると聞いて更にテンションUPの息子さん。
(古典芸能LOVEなのです)

では順番に感想を。
落語は全部英語でした。
息子さんわかるのかな?と正直心配でしたが
笑うタイミングはばっちり!
話を聞いてみたら全部わかってる!
インターナショナルスクールで頑張ってるからですね。
よかったよかった。


そして初体験の半能。
能は「歌舞伎で出てくる能的な動き」しか知らなかった私たち。
静寂の中に時に激流ありという独特の世界を
初体験出来てとても嬉しかったです。
ただ今回舞台の構造上証明の反転が使われていたので
ぜひ正式な形でも見たいなあと思いました。


そして「連獅子」。
実は連獅子は高麗屋で鑑賞経験のある息子さん。
今回の成田屋の連獅子の表現の違いに
とても驚いていました。

そして獅子を舞う海老蔵さんの美しいこと。
子獅子役の福太郎君も素晴らしかった。
福太郎君のオーラにはちょと度肝を抜かれました。
部屋子さんと聞いてまたびっくり。
このように柔軟な教育体制があるのなら
歌舞伎界も安泰ですね。


息子さんは大興奮。
そして各演目での鳴り物さんの
所作の美しさにも感銘を受けてました。
「人の話を聞く時にはグラグラすんな!って
お母さんが怒る意味わかるでしょー」と
休憩時間中に言うと
「悔しいけどわかるわー。そのほうがかっこいいよね」
だそうです。
わかって頂けて何よりです。



そして1つ思ったこと。
この舞台途中で親子獅子が舞う際に
蝶々が出てくるのですが
歌舞伎の舞台で蝶々って
舞台をお手伝いする方が細長い棒を持って
ふるふる振るのですね。

これって
私は舞台を何度も見てるので違和感感じなかったのですが
外国の方からみると異様らしいんです。
英会話の先生と歌舞伎の話をした時、
連獅子の格好を見せたら
「なんで彼がライオンなの?彼は男性の格好じゃない!?」
と先生に驚かれました。

「歌舞伎は動物の一部分のみを身につけて動物を演じることがある。」
「歌舞伎では生き物は「そのように見える」暗黙の了解で成り立つ」

などと説明したのですが
正直あまり納得して頂けなかったのです。
なぜ納得してもらえなかったのか
すごく不思議だったのですが
それって日本的な「察してほしい」文化だから
日本人にしかわからないのかも!
というロジックを立てたら自分の中で
すごく「納得」しました。


これほどまでに美しい所作なんだから
彼が「獅子」っていうんだから
獅子でいいじゃないのよ!って
歌舞伎にうっとりしてしまう私は思うのですが
文化や考え方の違いから
感じ方も違うんだろうなと
別の考え方も出来るようになりました。


芸術というか芸事というか
表現というのは
文化とか考え方と明確に重なっているのだなと
今、改めて感じています。
そういう違いを含めて
もっと深く理解出来るように
語学を頑張りたいと思います。


素敵な体験でした!ありがとうございました!
海老蔵さんも口上でお話しされていましたが
来年も再来年も歌舞伎がシンガポールで見れますように。



チケットの販売は既に終了しています。
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