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2014-05-31

森美術館「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」プレス内覧会に参加してきました。


こちらは展覧会終了後にある「えほんのとしょかん」。
今回は子供の鑑賞者には「キッズ・ワークシート」があります。
詳細は公式ホームページ「最新ニュース」をご参照下さい。


森美術館にて

「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」

プレス内覧会に参加してきました。


森美術館人気企画「おやこでアート」最多参加記録を保持する息子さん。
今回「森美術館でおこなうこどもをテーマにした展覧会」ということで
特別にプレス内覧会にお邪魔させて頂きました。



森美術館といえば。
会田誠展「天才でごめんなさい」を始めとした
非常にとんがった感性の展覧会を勇気を持って主催する
美術館であります。


そんな美術館が扱う「こども」。
一体どんな展覧会なんだろう?と
とても興味を持って出かけました。



今回の展覧会は各国の優れたアーティスト26組
の新旧作を織り交ぜた展覧会とのこと。
こどものイメージを通したさまざまな表現を通じて
政治、文化、家族を考えようという試みでした。


総括的には私はとっても好きな世界が多かったです。
なぜなら大人が勝手に描く子供らしさをぶちこわしてくれるような
作品がとても多かったから。
今回は子供の残酷さや過酷さに焦点をあてた作品が
多くすごく共感を感じました。
今の子供って大人が思ってる以上に残酷であり過酷だと思うからです。



この「子供の残酷さ」を身をもって知ってる人で
その残酷さに目を向けられる人には
年齢問わずすごく見応えある展覧会だと思います。
小さい時の悲しい思い出とか言われて嫌な事、
辛かった事をふっと思い出すような感覚が
何度も訪れると思います。

構成としては最後の部分で
「山本高之《どんなじごくへいくのかな、東京》」
を持ってくることで現実に戻すというか、
鑑賞者側の思う「こども像」を投影して
気持ちを軟着陸させようとしたのかなと感じました。


私自身は優等生的なまとまりを過度に感じました。
息子に「もっと自由に作ったらいいのにね、どう思う?」と聞くと


「大人は自由に作ると大体ダメってやらせてくれないじゃん」


との猛烈なつっこみが。
思わずはっとさせられる。


「大人は子供は自由にって言うけど
 大人の気に入る自由は自由じゃない」

という現場からの卒直な意見を聞いた上で
実作品を見ると胸が痛くなりました。



ただ、そんな混乱を吹き飛ばしてくれるのが
「サンテリ・トゥオリ《赤いTシャツ》」。
パーティーでお話させて頂きましたが
とっても素敵な人でした。
私の爆裂英語にお付き合いして下さり
本当にありがとうございました。
この映像作品を見て笑顔にならない人はいないはず。
赤いシャツの彼、必見です。
彼の存在は
先程の思い出した嫌悪感や展覧会を通じての違和感も含めて、


自分はかつて子供であったのだ、
今抱えてる違和感も嫌悪感も悲しみも
いつか終わりそして再び出会うだろう


そうやって自分は生きてきたのだ。
(明日はどうなるかわからないけど)


というすごく崇高な気持ちを鑑賞者に与えてくれると思います。



この展覧会はきっと数々の人が先入観と共に入り、
そして数々の違和感を感じて出て行くことになるでしょう。
美術というのはそもそも混乱がセットであるべきだし
現実世界はそもそも違和感に満ちているものです。
私はそれはうけいれるべきだと思います。
だってそこに生きてる訳だし。ただ個人的に感じたのは


「こども」というタイトルと
「森美術館」というロケーションと
「夏休み」という時期を考えると


何か気づきのきっかけのガイド的なもの
があってもいいかもと感じました。



「夏休み」で「こども」なので
自由研究に何かつかえる?と思うご父兄の方の期待を
猛烈に裏切る内容です。


でも
自分の子供時代の悲しい思い出を思い出し
むしゃくしゃした自分を思い出し
自分の子供の失敗に寛容になるきっかけを与えてくれる
そんな展覧会でもあります。



宿題目的以外で、是非足をお運び下さい。

8月31日(日)迄。
今回は巡回があります。

名古屋市美術館:2014年11月8日(土)-12月23日(火)
沖縄県立博物館・美術館:2015年1月16日(金)-3月15日(日)
高知県立美術館:2015年4月5日(日)-6月7日(日)
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-31

nca | nichido contemporary art「Identity X -fusion of memory ~ memory for the future-」を観てきました。


nca | nichido contemporary artにて

「Identity X -fusion of memory ~ memory for the future-」

を観てきました。





銀座界隈に来たら
やっぱりここはチェックですよね。
はい、瓦斯ファンなので
モリゲ&ごんちゃん中心で。


こちらの展覧会。
村山悟郎さんから情報を伺い
ぜひ!と思い伺わせて頂きました。




今回のキュレイターはコレクターの渡辺一明さん。
福島県郡山市で収蔵庫と展示スペースを兼ねた
プライベートビューイングルーム「Space W」を建設されたそうです。
今回の展覧会は「再生 | 再構築」をテーマとしてコレクションから
キュレーションされたそうです。




村山悟郎さんの作品は圧倒の迫力。
思わず見入ってしまいます。



参加されてる作家さんは5人。
皆さん新作だそうです。

飯山由貴 Iiyama Yuki
石黒昭 Ishiguro Akira
上村洋一 Kamimura Yoichi
サガキケイタ Sagaki Keita
村山悟郎 Murayama Goro




1つ1つの作品の世界がすごく深い。
そしてただ深いだけじゃない。
世界が深い作品って結構どよーんとした
重いエネルギーがあるのですが
作品のエネルギーが明るいんですよ。
「再生 | 再構築」というテーマをここまで
前向きに感じられるのは驚きでありました。




石黒昭さんのこのキューピーちゃんは思わず笑みがこぼれます。
彼が起きる「未来」に希望を感じれる明るいスペースになっていました。



最近自分の身のまわりで本当に色々な大きな出来事が多過ぎて
自分の中で消化出来ないことが多々あるんですが
この展覧会の中にいるととても前向きな気持ちになれました。



がんばろっと♬



オススメします。
ここまで崇高でエネルギーに満ちあふれた世界は体験すべきです。
是非足をお運び下さい。
6月21日(土) 迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-28

感じたことから紡ぎだされた美しい言葉はハーメルンの笛吹き男の笛の音になれると信じてるんですよ。中村慎太郎さんの 『サポーターをめぐる冒険』がもうすぐ発売です。

boken_a-636x310.png

コラム的なことを久しぶりに。



現在すごく忙しいのですが
(お前いつも忙しいじゃねーか!というツッコミカモン)
だからこそ展覧会にも行きたいしアーティストさんのイベントにも行きたいんですね。
どうしてかというと
人間の「動いてる時に感じた言葉」にはより強いエネルギーがあると思うからなんです。
テレビじゃなくて
ネットじゃなくて
実際に出向いて人に会う。
これって実はすごく大事じゃねって日々感じてるんです。



だからこそ
動いてる時に感じてる言葉をちゃんと記録しておきたい。
肩こりで腕がもげそうになっても
鞄が崩壊寸前になっても
時間がないからスタバでアイコ一気飲みでも

キター!って感じたら

iPhone見つめて
MACひろげて
その言葉をなんとか記録しておきたい。
そんな気持ちで日々活動しています。



そしてその言葉をなんとか紡いで
形にしているのがこのブログです。
何のためにとよく聞かれますが
テレビで特集しないような、でも面白い展覧会を
アートに興味がある普通の人に読んでほしいからです。

日々育児に追われていたり
子供が学校に行ってる時間帯にぼーっとしてるお母さんが

あ、ちょと展覧会でも行ってみよか

と思ってくれたたら嬉しいし
自分の珍道中を読んで
「こんな風にアートの知識無しで感覚で楽しんでもいいんだ」
と思ってくれたらもっと嬉しい。


だから私はこのブログを続けています。



そして息子は
サッカーを日々頑張っています。
親としては出来るだけサッカーをやる事と観る事、
両方楽しんでほしいなと思っています。
だって1つの事には多方面の側面があるからです。
1つの事に向き合う際、ぜひ多方面から向き合ってほしいのです。
私もサッカーを観るのは好きです。
特にFC東京とボルシア・ドルトムととなでしこジャパンには
特別な思い入れがあります。



私のブログを読んだことがあって
今、サッカーに興味がある人に
ぜひぜひご紹介したい本があります。



中村慎太郎さん
『サポーターをめぐる冒険』です。



サッカーの本って特に昨今本当に沢山あるんですけど
この本はまさに「そういえばワールドカップだよねー」とか
「うちの子サッカーしたいって言うんだけど私分かんない。。」
というママにさんにぜひ手にほってほしい本です。
著者である中村慎太郎さんの視点はまさに私たちの視線。
オフサイドの意味が分からなくたって
そもそもオフサイドを知らなくたって
全然無問題!ということを教えてくれます。
代表も楽しいけど代表じゃなくてJリーグもJ2もJ3も楽しいよ!
と気軽に教えてくれる感じです。



人間日々、いろんな事あるじゃないですか。
辛い事、悲しい事も。
生きてる以上、それって避けられないと思うんです。
だったらそういう辛い事悲しい事を忘れさせてくれるというか
どうでもよくなっちゃうような楽しいことを
どれだけ知ってるかで人生楽しくなるかどうかが決まるような
気がするんですよね。



大きな本屋さんで出会えるタイプの本ではないので
予約して読んでみて下さい。
出版社さんからはこちらで。
アマゾンはこちらで。



ハウツー本というか読み物的な文体なので
私小説的な読み方としても楽しいと思います。
オススメします。ぜひ。



週末、心地よい疲労と共にぐっすり眠る。
あの心地よさに到達するための方法を
数多くもっていたほうがきっと楽しい。
最近マジで忙しい私は本当にそう思うんです。



私も予約しました!楽しみにしています。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-23

銀座三越8階ギャラリー「肌の秘密 佐藤令奈 Foujitaへのオマージュ展」を観てきました。


銀座三越8階ギャラリーにて

「肌の秘密 佐藤令奈 Foujitaへのオマージュ展」

を観てきました。


別の展覧会でお話をさせて頂いたのがきっかけで
作品を拝見させて頂く機会を頂きました。
テーマが「肌」ということで
子育て中の私にはとても身近に感じるテーマです。


今回は藤田との競演ということで
どんな世界になっているのか
楽しみに出かけました。



★作品の撮影、掲載は主催者様、作家さんの許可を頂いております。




作品の前に立ってみると
質感がダイレクトに伝わってきます。
親の特権、子の特権である「抱擁」の感覚が
とてもリアルに蘇ります。
ある意味残酷だねこりゃという位、リアルに。



男女が暮らし始める際に
「人間二人だけだと喧嘩するから他の生き物がいたほうがいい」
という説がありますが

「動物飼えない家はこの絵を置けばいいのに」

と提案したくなるような
感触を思い起こさせるような作品でした。




その感触が連動させるのでしょうか
藤田の絵の「裸婦」の感触の空想が暴走しちゃって
ドキドキしっぱしでございましたwww



質感というか触感を感じるというのは
以前藤田も意識していたそうです。
(佐藤さんから伺いました!)
触感を再現させられるようなエネルギーは
他では感じたことがなかったので
強い衝撃を受けました。
素敵な体験をさせて頂きました。




佐藤さんの世界は
赤ちゃんだけではなく大人の肌も描かれます。
春画をベースにした新作も非常に見応えがありました。


佐藤さんの描く赤ちゃん→藤田の裸婦→佐藤さんの新作


の順番は相当エロかったでございます。



帰り道、優しいものに触れたくなるような展覧会です。
三越で肌触りのいいタオルを買いたくなります。


5月27日(火)迄。
ぜひ足をお運び下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-22

YUKI-SIS「Solo Exhibition by Monika Chlebek」を観てきました。


YUKI-SISにて

「Solo Exhibition by Monika Chlebek」

を観てきました。



モニカさんはポーランドの作家さんとのこと。
遠い国での出会いから
1つ1つ段階を踏んでこの個展が開催されたそうです。
お会い出来なかったけど
日本を楽しんで下さったようで本当によかった。


WEBで拝見した時に印象的だったのが
顔に描かれた花。

自己を隠したいという欲求なのか
個性が消された抑圧の象徴なのか
ぜひ実際に作品を拝見したいと思いました。




個展を拝見してまず驚かされたのは
「作品の大きさ」。非常にコンパクトでした。
そして一緒に置いてある古い写真からのコラージュ。



顔に描かれる数々の「花」。
花の前に立つと時が吸い込まれそうでした。
花は直接描かれてる場合もあるし
コラージュもありました。



顔に描かれたいくつもの花に
かつて咲いていた人々の人生、
「それぞれの花」を想いを馳せます。



顔に花というのは
顔を隠すことで安心感を感じる
私の中の日本人的感覚に
どストライクでした。
そしてその感覚では
大きなフィールドはなく
この小さなキャンバスだからフィットするのだなと
再確認させられました。



小さな作品を連続した世界は
遠い国の楠んだ空を連想させ
地球が広いこと感じることが出来ます。




そして印象に残ったのは
テキスタイルを描いた作品と


あひると黒い風船の作品。


小さな作品が
遠い世界の小窓のようでした。



まだ28歳とのこと。
ぜひ、連続して拝見したい作家さんです。



5月24日(土)迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-20

東京大学 第87回五月祭にて小学生向けプログラミング教室に行ってきました。


東京大学 第87回五月祭にて

小学生向けプログラミング教室

に行ってきました。


昨今こどものプログラミング教室が
とても増えてきました。
我が家も何回か参加したことがありますが
大学は初めて。



息子曰く
すごく楽しかったそうです!



ロボットをガジェット上で
ロジックを組んでプログラムしていきます。
いくつかのテーマを与えてもらい
それぞれでチャレンジするのですが




お兄さん達の優しさが超いい感じ!
(母的目線ですが)



息子は課題は比較的早く出来たのですが
そういう場合は別の課題を与えてくれたりしていました。
ひまーって時間帯も無く
とても楽しく過ごせたそうです。
3時間ですがあっという間でした。




この日一緒に頑張ってくれたロボット君を愛でる息子さん。
それにしても
大学の工学部のプログラミング教室って
本当に楽しいんですね。
びっくりしました。
秋のシーズンもぜひ行ってみたいと思います。




ちなみにプログラミング教室の隣では
電子工作教室もやってました。
こちらも超楽しかったそうです。




考えてみると息子さん初めての東大でした。
安田講堂が工事中なのは残念でした。
イベントは既に終了しています。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-16

Art Center Ongoing「有賀慎吾「SSS - Space Spiral Spirit 」」を観てきました。


Art Center Ongoingにて

「有賀慎吾「SSS - Space Spiral Spirit 」」

を観てきました。


去年のTRANS ARTS TOKYOをきっかけに
交流をさせて頂いてる有賀慎吾さん。


2013-11-07
「TRANS ARTS TOKYO 2013」に行ってきました


息子もいつも優しくしてもらっているので
有賀君が大好き。その有賀君の展覧会ということで
「絶対行く!」という息子のリクエストで
頑張って時間を作って出かけました。




前回の「—ざんねんな出産、しあわせな臨終—」で感じた
すごく深い世界表現から別のアプローチを感じました。
根本はすごくしっかりとドロドロしてるんだけど
彼の土台の上でのアプローチの仕方が変わったというか。
前回の深く、深く、深く!という世界に
ゾクゾクしていたので
今回のこの削ぎ落とした感なアプローチは
すごく未来的なものを感じました。
未来ってシンプルになればなるほど
複雑化していきますもんね。



そしてグロレスク的なんだけど
にごんだドロドロ感をあまり感じない世界は
自己管理の上での暴走的世界なのかなと
お話を聞きながら感じました。
ほんまにねえいい人なんですよ。ほんまに。



彼の作品は
出産や生命的なものを扱ってるものが多いのですが
そこには男性的な視点より
すごく女性的な視点というか
母性的な視点を感じていました。
母性的な視点って
とても強く、そしてとても儚いんです。
彼の作品世界は世界の2つの面を肯定する優しさに溢れています。
表現は毎回すごくドキドキするんだけど
根本的な肯定感を感じるのは
「母性的な視線」なのかもしれません。




図工の時間に「もう俺には何も期待するな」で出てきた
「あなやろう」からインスパイアされたお面を持っていった息子さん。
お面をどうしても有賀君にあげたい!というので
「2つ持っていけ」と2つ持たせました。
会場に来てなぜ2つだったのかが
解ってくれたようで何よりでした。
一緒に遊んでくれてどうもありがとうございました!




そして天才ハイスクール出身の毒山凡太朗君も
一緒に遊んでくれてありがとうございました!



5月25日迄。
オススメです。ぜひ足をお運び下さい。
イベントもいくつかあるそうです。
詳細はぜひ展覧会公式ページをご確認下さい。



■■■
5月24日 (土) 15:00~
Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー
お好きなケーキとお飲物がついてきます
料金:1500円 (ケーキとドリンク付き、先着30名様)



■■■
5月25日 (日) 18:00~
トークイベント
じゃぽにか × カオス*ラウンジ
「混沌世紀的悪童真面目会議」
【これは個人的にすごくオススメしたい。っていうかUSTしてほしー】

ゲスト:黒瀬陽平(カオス*ラウンジ)、梅沢和木(カオス*ラウンジ)
    じゃぽにか

料金:1000円 (ワンドリンク+入場料、先着30名様)

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-15

新宿高島屋10階 美術画廊「Ceramic/Figurative」を観てきました。


新宿高島屋の10階 美術画廊にて

Ceramic/Figurative

を観てきました。



非常に個性ある作家さん4名。
どんな風にバトルしてるのかと思いきや
すごく大人な空間になっていました。


非常にcoolな空間でした。


大好きな山本麻友香さんの世界は
もう少年性とかそういう限られた世界じゃなくて
すごく深くなってました。
なんだか吸い込まれそうでした。

特に目を閉じた作品が印象的。
山本さんの作品には
作品の中の少年に「かつての自分」を感じることが
多かったのですが
目を閉じた作品にはその感じることさえ過去にされてしまうような
猛烈な時の流れを連想されるような
ああもう時は流れたなって
思い知らされたような
強い現実を思い知らされるような気持ちになりました。



でも突き放しではないんですよね。
こちらが話したくなるまで待っててくれるような
母親のような突き放し方。
ああこの気持ちはぜひ作品の前で
体験して頂きたいです。



そして松浦浩之さんの作品もよかったです。
完成されたイメージに
隠れた本性みたいなのが見え隠れしてるような気がして
ドキドキしっぱなしでした。
特に熱出してる作品。
あれやばいです。



山本さんも松浦さんも
最初はすごく解りやすいんですよね。
見てると瞳の奧に
自分が見たくなかったストーリーが
勝手に始まる様な、
でもずっと見てたいような
独特の緊張感が最高にcoolでした。



オススメします。
ぜひ足をお運び下さい。
5月21日(水)迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-14

ゼロダテの「ののちゃん」に会ってきました。


所用がありアーツ千代田へ。
終了後思い切ってお願いをしました。



ののちゃんに会わせてもらえませんか。。。?


ののちゃんとは
ゼロダテの新しいアイドル。
ゼロダテとは大館出身のクリエーターが
自発的に立ち上げたアートプロジェクトです。

公式サイトはこちら


そのぜロダテが主催する秋のイベント

大館・北秋田芸術祭2014

その記者会見に「ののちゃん」が出席ということを
ののちゃんのFacebookで知った私。

これは会いに行かねば!と思ったのです。



ののちゃんは記者会見前の準備室にいました。
ゼロダテのプロジェクトマネージャー松渕さんは
私のお願いを快く聞いて下さり
新たなキャラ登場(私)ということで
公園にお散歩になったののちゃん。
喜んでくれたら嬉しい。。(^0^)




きゃーーーーたまんなくかわいいーーーー
そしておおきいーーーー!!!



4ヶ月なのに成犬の柴犬程の大きさ。
そしてしっぽのくるんやたれたお耳や足の太さに
もう心奪われちゃいました!
たまりません。もうこの可愛らしさ。




ののちゃん殆ど吠えません。
そしてこういう天気なので
涼しいポイントを探してのんびりしてました。
土で遊びだしちゃって
記者会見前だったのでStopされてました。。
我慢させてごめんねののちゃん。




秋田のゼロダテに行けば
ののちゃんに会えるそうです。

そしてゼロダテの公式サイトの「スケジュール」にて
沢山のイベントが開催されています。
イベントにあわせて旅行に出かけてみるのも
超オススメ。
アートツーリズム、楽しいですよ!



最後に。



私がとにかくやられてしまったのが
ののちゃんの「肉球」。



今、非常に忙しくて
心身共にボロボロなのですが
この肉球に触って
あたくし、パワーをもらいました。
ゼロダテさん、ののちゃんの
肉球ストラップを作って下さい。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-11

東京都現代美術館「驚くべきリアル」展 スペイン、ラテンアメリカの現代アート‐MUSACコレクション‐」「MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり」を観てきました。





東京都現代美術館にて


「驚くべきリアル」展 スペイン、ラテンアメリカの現代アート‐MUSACコレクション‐」
「MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり」

を観てきました。




現在非常に忙しくて
なかなか時間が取れなくて
やっと時間が出来たのが会期末ギリギリ。


時間が取れなかったことに
本当に後悔しました。
素晴らしかったです。




「驚くべきリアル」展にて
非常に印象に残ったのがアルゼンチンの作家、
ホルヘ・マキの作品「血の海(詩)」。


こちら、遠くからみると
まるで抽象画。木の根っこなのか
細胞のような形は非常に抽象的です。

しかしこれは
単なる線でなく文字であることが
近づくと見えてきます。
 



ほぼ中央には作品タイトル。

「charco de sangre (血の海)」。
 

こちらの文字列は
犯罪専門誌の記事から作成されたとのこと。
息子のサッカーのおかげて
アルゼンチンが身近に感じている私。
犯罪が多発しているアルゼンチンの現状と
そしていつも明るく接してくれている
BOCAのコーチ達の笑顔が同時に思い浮かびました。

こっちらの作品からは
犯罪と隣り合わせの母国の現状に対して
断固たる意思と独特のユーモアで
立ち向かおうとしてる
アルゼンチンの皆様の強さを感じました。
実際に観て本当によかったです。




「MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり」は
拝見したことがある作家さんがとても多かったです。




パラモデル、やっと大きな作品を観ることが出来ました。
かっこよかったー。


今回忘れられない出会いだったのが福田尚代さん。
非常に身近で、でもとても深い世界でした。
これからもずっと作品を追いかけたい作家さんのひとりになりました。



素晴らしい展覧会でした。
何度も観たかった。。
本当に悔やまれます。

5月11日迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-08

5月の水墨画教室


5月の水墨画教室です。



今回は武者絵。
これは息子さんの一番好きな分野です!!!




ノリノリ!!




出来上がる頃に向かってみたら
かなりいい感じの作品が出来ていました。




本人もすごく集中して書いたということで
先生にもすごく褒めて頂きました。
よかったです!

次回も頑張りましょう。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-05

国立新美術館「中村一美展」を観てきました。


国立新美術館にて

「中村一美展」

を観てきました。



初めて拝見する作家さんでした。
とにかく大きい。大きい作品だらけでした。
大きい作品が中心の展覧会において
「国立新美術館」というのは
本当に素晴らしい「ハコ」だよなあと改めて感じます。



今回の展覧会で
非常に印象に残ったのは「直線」。
この展覧会において「直線」というのは
実はすごく深い意味があるのではと
私は感じました。
特に素晴らしいと感じたのは
「鳥としての絵画――織桑鳥/存在の鳥/聖」。
壁の直線とのコントラストがとても効果的に効いていて
躍動感が漲っているように感じました。




5月19日(月)迄。
5月6日(火)は開館、5月7日(水)は休館です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2014-05-01

ミヅマアートギャラリー「筒井伸輔展」を観てきました。


ミヅマアートギャラリーにて

「筒井伸輔展」

を観てきました。



筒井伸輔さんのお父様といえば
筒井康隆さん。


筒井康隆さんと言えばやはり思い出すのはこちら。
これ、1995年なんですよ!今見ても超斬新!



今回の展覧会は
2012年7月より8ヶ月に渡って朝日新聞に連載された筒井康隆氏の『聖痕』に
掲載された挿絵の原画展になります。
全部で238枚もあるそうです。

筒井康隆さんの世界って独特ですよね。
その世界観に毎日向き合う挿絵ってすごいなあと思っていました。
実際はどんなものなのか楽しみに出かけました。



実際に作品をみると1つ1つの作品はとても小さい作品でした。
お話を伺うととても複雑な方法で作成されてるとのこと。
以下ホームページより抜粋。

------------------------
12.3×16.5センチの小さな紙に描かれた作品は、幾段階もの工程を経て描かれます。
まず、身近で採取した虫の死骸を標本にし、顕微鏡写真を投影して型紙を作ります。ガラス板の上に乗せた型紙を一片ずつ外し、パズルをうめていくようにオイルパステルを溶かしたロウを流し込んでいきます。全ての型紙が外され、ガラス板に現れたロウの色面をナイフで削り、紙の上に乗せて下から熱を加えると、染み込んだロウが紙に定着し、図像を結びます。
------------------------



実際に作品を拝見すると
独特の世界観が放つ空気に飲み込まれそうになります。
モデルが「身近で採取した虫の死骸」ということもあり
男子母としては元が想像出来たりして
ぞわぞわしてしまいます。




そして238枚の連続した世界。
この歴史にまた独特の重みを感じるんですよね。
新聞の連載という知識が先に入ってしまったからかもしれませんが
1つ1つの作品の後ろにものすごく深さを感じるんですよね。
この世界の裏にうつっていた出来事に
思いを馳せてみたりします。
亡くなったものをモチーフにした歴史。
想いは重く深く広がります。



とても独特の世界、楽しませて頂きました。
ありがとうございました!




5月31日迄。
日、月、祝祭日休館です。

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genre : 学問・文化・芸術

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