Kotoba 2014年冬号を読んでみました。
美術館好き、アート好きとしては
見逃せない特集とのことで
私のまわりのアートクラスタが
皆絶賛の「kotoba 2014年冬号」。
遅ればせながら私も読んでみました。
尊敬する批評家さんや
キュレーターさんや
作家さんのインタビューばかりで
思わず読み込んでしまいました。
今でも何度も読んでいます。
読み始めて最初の頃、順番に読んでいくと
森美術館学芸部パブリックプログラム担当江ディケーターの
白木栄世さんが森美術館のパブリックプログラムについて
語っている記事がありました。
ふむふむそういえば「おやこでアート」も卒業しちゃったなあ。。
と読みふけっていたら。。。
こんな記述が。
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自由に作品を楽しむ場を絶やさないために
パブリックプログラムをきっかけにして現代美術に親しむようになった人は多い。
それこそ、この10年の成果といえるだろう。
「おやこでアート」に参加したある男の子が、今年小学1年生になった。
「彼は六年前、0歳のときに「おやこでアート」に参加してくれたんですが
その彼がもう六歳。これまで何度も美術館に来てくれていて、いまでは
会田誠の作品を語れるくらいになってる(笑)。
だからといってアート一辺倒というわけではないんです。
本当に普通のサッカー少年。
現代美術って本当に間口が広いなと思うのは、作品がさまざまな日常のことと
リンクしているんですよね。
だから、六歳の少年だって、生活の中で自然にアートが楽しめる。
本当に『アート&ライフ』だと思います」
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読んでいて超びっくり!
うわっこれ私の息子のことじゃん!!!!
なんて素敵に書いて下さったのでしょうか。
本当にありがとうございます。
白木さんは私たち親子もとても
よく存じていていつもお世話になっています。
こんな風に紹介して頂き本当に光栄です。
そうなんですおやこでアートは本当に沢山参加しました。
ちなみに最初に参加したのがこちら。
2006-11-02
「
おやこでアート」【ビル・ヴィオラ展】を親子で観てきました。そして最後はこちら。
2013-01-20
森美術館「会田誠展「天才でごめんなさい」パブリックプログラム「おやこでアート」」に参加してきました。この「おやこでアート」ってなあに?と思った方のために
説明しますと
「おやこでアート」というのはこんなツアーです。
以下美術館HPより抜粋。
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■おやこでアート *日本語のみ
ベビーカーに乗っている赤ちゃんから、小さなお子様まで、おやこでアートを楽しむツアーです。希望するツアーをどちらかお選びいただけます。
★ ベビーカーツアー
小さなお子様を連れた保護者の方を対象にしたツアーです。ベビーカーでのご来館でも安心してお楽しみいただけます。
★ おやこでおしゃべりツアー
おしゃべりを始めたお子様と、作品を見てお話しながら展示室を回るツアーです。お子様の視点に立って、親子で一緒にお楽しみいただけます。(3歳以上におすすめです。)
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私がこの森美の「おやこでアート」が(数多い美術館プログラムの中で)
ものすごく家族プログラムとして優れていると思うのは
下記の5点です。
1:2~3組の親子にスタッフが数名つく。
(息子が参加している時はこのスタイルでした)
2:その他にもゾーンディフェンスをするスタッフが数名いる。
3:おおまかな流れで進めて下さるので子供の好奇心が満たされる
4:家族同士子供同士の交流も促してくれる
5:「本日おやこツアー開催してます」と入り口にアナウンスがしてある
特に有り難いのは「2」と「5」。
初めて美術館に子供を連れ出す時に
一番怖いのは予期せぬ子供の行動。
その点を一緒に対応してくれる人がいるというのは
とても心強いことです。
そして「美術館に子供がいるなんて!」という考えの人に
「現在美術館主催のツアーに参加して頑張っています」
と胸を張っていられるというのはありがたいです。
私たちはこのツアーのおかげで
沢山のアートに触れることが出来ました。
そんな風になれたのも
このパブリックプログラムが
私たちに鑑賞の仕方や
感じ方をアウトプットする方法や
日本での基本的作法などを
細かく教えてくれたからだと思います。
本当に感謝です。
ぜひ、沢山の人に参加して頂きたいと思います。
展覧会開催時に詳細が発表されますので
公式ホームページを随時チェックして下さい。
その他にも沢山面白い特集があります。
以前参加をしたことがある
対話型鑑賞についての記事もありました。
2011-06-04
原美術館「ミューぽんユーザー限定企画!! 対話型鑑賞 in 原美術館」に参加してきました。また対話型鑑賞に参加したくなりました!
このような美術館を楽しみやすい環境作りは
子供たちに素晴らしい人生を
提供してくれると思います。
「今、楽しい時間」だけではなく
「未来での「楽しい出会い」」
です。だって
このような体験を積み重ねていけば
彼らはきっと素晴らしいMuseum Loverになるでしょう。
きっと自分でも美術館に通うようになるでしょう。
そしてもしかしたら
自分も美術を学び始めるかもしれません。
そして自分が学んでいる学校で
自分が子供の時親に連れられて
作品を拝見した作家さんが
大御所になっていてその方から
課題を見てもらうとか。
そんな人生になったら
すごく素敵!って思うんです。
自分の人生の過去と現在が
「繋がった!」的な感じ。
別にこれは美術を学ばなくても
こういう出会いは沢山あると思います。
美術作品が架け橋となって
自分の過去と現在が、
自分の過去と他人の過去が
繋がるんです。
なんだかワクワクしてきますよね!
こういう体験に出会える可能性を
より高く出来たら!と思いながら
私はずっと親子で芸術作品に触れてきました。
そのために
構えないで美術館にいける!場所や鑑賞方法は
は私にとって不可欠でした。
沢山の出会いに改めて感謝です。
この雑誌、読み物としても読み応えがあります。
ぜひお手にとってご覧下さい。
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theme : アート
genre : 学問・文化・芸術