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2013-11-30

YUKI-SIS「湯浅克俊個展「世界のより裕福な片隅 Wealthier corners of the world」」を観てきました。


YUKI-SISにて

「湯浅克俊個展「世界のより裕福な片隅 Wealthier corners of the world」」

を観てきました。



先日再出発したYUKI-SISさん。
先日のオープニングで拝見した
湯浅さんが個展を開催されるとのことなので
訪問させて頂きました。




最初に作品を拝見すると
写真というかブラウン管テレビの映像のような印象を受けます。
こちらは湯浅さん本人が自分で撮影した写真を基に
すべて⼿で彫られているんだそうです。




自分で撮影したというのが
なんだかとても伝わってくる作品です。
最近自分がフィルム写真をやるようになったので
尚更思うのですが
写真ってただ撮るだけではなくて
待ったり考えたり色々な作業を経て
「これだ!」ってのになるんですよね。



湯浅さんの作品には
綿密な技術と
「自身で撮った写真」という土台
この2つの融合によって
とても奥深い空気感を感じることが出来るのだなと
体感することが出来ました。




そして時間外に拝見させて頂いたからでしょうか。
紙の息使いを感じたんですよね。
紙は元々植物から出来ている訳ですから
生き物感を感じて当然なのですが
普段はそういう事を意識することって
殆どないと思うんですよね。


今回はその本来意識することがなかった
紙の存在感がこちらに迫ってきました。
土台の紙の美しさには
正直驚かされました。




紙を構成する微粒子1つ1つと
対話して決めたのではと思うような
美しい装飾は
紙に作品を印刷したというより
美しい紙に美しい装飾を施したような
さぞかし紙も喜んでいるだろうなと
純粋に感じることが出来ました。



刷るという手法は何工程を経て
作成されるものです。行程を経てということは
何度もその間に間を体感するわけです。
その「間」の中に潜む本当に沢山の物語と常に呼吸をしながら
作品は美しく身を整え
今自分の前に存在してるのだと改めて感じました。




空気の澄み具合が心地よいこの季節。
作品の前に立てば気持ちのよい呼吸を感じることが出来るはずです。
ぜひ、足をお運び下さい。



11月30日迄。
日、月、休廊です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-28

アートコンプレックスセンター「成瀬ノンノウ個展 「生活と狂乱」」を観てきました。


アートコンプレックスセンターにて

成瀬ノンノウ個展 「生活と狂乱」

を観てきました。


成瀬ノンノウさん。FBで親交があったのだけど
作品そのものを拝見をしたことはありませんでした。
ある、作品を拝見したのがきっかけで
ぜひ実際に拝見したいと思いました。
それがこちら。





この作品を拝見した時
私は子供が産まれて間もない時を思い出しました。
授乳という行為に戸惑いながら
でもこれをしないと目の前の生き物の命に関わるわけで
必死に行ってる訳なんだけど
でも日々の家事もしなきゃいけないわけで
家電に頼ってなんとか生活する訳だけど


でも
でも
でも


自分の意思で自由に生活している他の人ことを
自分で勝手に嫉妬していて
でもそれを誰にも言えなくて
なんとなく冷蔵庫とかに話しかけてた自分




そんな自分を思い出しました。





まさにタイトルの「生活と狂乱」は
自分の生活の中にある。
あの時必死に赤ちゃんを育てながら
「リア充爆発しろ」って結構マジで呟いていたんですが
この気持ちを具現化すると
こんな感じになるんだろうなーと
思いました。




抑えてる気持ちが
形になって自分の前に洗われると本当に驚きますね。
そしてすごく快感なんですね。






成瀬ノンノウさんの作品には
このような驚きが溢れています。
感情にダイレクトに飛び込んでくる感覚。
なのではっとさせられた後に
「なるほど」や「くすっ」とした気持ちが
後ろから膝かっくんしてくるような
2段階の楽しみ方があるのがよく分かりました。
楽しかったです。





うちの息子が以前「風神雷神図屏風」ブームにはまったんで
これは私にはかなりぐっときました。



それにしても成瀬ノンノウさんが描く
女性の胸って本当に素敵。
とても肉感があって
つかみ心地が想像出来るような感じ。
人間で言うと壇蜜さんとか。



作品の中の彼女の胸の具体さ加減は
鑑賞者に自ら妄想を加速させるエネルギーを
与えてくれるような気がします。
強い生命力と行動力を与えてくれる胸です。
そのくらいこの胸は魅力的。
わくわくします。




実際に作品を拝見して本当に楽しかったです。よかったです。
次回作品の構想についていくつかお話も伺うことが出来ました。
益々楽しみです。



12月1日(日)迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-27

スパイラルガーデンにて「NUMEN / FOR USE Exhibition 『TAPE TOKYO』」を体験してきました。


スパイラルガーデンにて

NUMEN / FOR USE Exhibition 『TAPE TOKYO』

を体験してきました。



先日行ってきた公開制作。

2013-11-20
スパイラルガーデン「NUMEN / FOR USE Exhibition 『TAPE TOKYO』」を観てきました。

その時も正直びっくり!した事が沢山ありました。
そして今週は完成品を体験出来るというので
行ってきました!


公開制作見学時に
色々見せて頂いたので
もうわくわく感が半端ないです。


ちなみに最初にご注意を。


------------------------------------
未就学児は、作品の内部にお入りいただけません。
小学校低学年(小学1,2,3年生)の方は、保護者の同伴が必要となります。
小学校高学年(小学4,5,6年生)以上の方は、お一人でお入り頂けます。
安全確保の為、何卒ご了承ください。
------------------------------------




ちなみにカメラは持ち込み可ですが
ポケットの中身は基本空にして。
そして傷つけるようなものは
極力持ち込まないように注意していきましょう。
女の人はネイルとかもぜひご注意を。



では早速入ってみます。









たのしーーーーーーーーー!!!!
そしてあついーーーーーーーーー!!!!


これは楽しいです。息子は

「血管の中みたい」
「心臓かなあ」
「いや!お腹の中だよ!」

と大興奮。
「お腹の中なんて覚えてんのかよ」
と言い返してすぐ

「そうか君はつい7年前まで入ってたのか!!」

と気がつき思わず「なるほど!!!」と
叫んでしまいました。
その後は

「お腹の中からってこんな風に聞こえるの?」とか
質問攻めにしたかったのですが







動くのが楽しすぎなようで
あまり答えてくれませんでした。。。www




全体の人数制限があるようで
存分に楽しみたいなら
空いてる時間をオススメします。
アトラクション並みの楽しさがあります。





そして最後にちょっとサプライズが。
こちらを制作したグループのメンバーのひとり
スヴェン・ヨンケさんが会場にいらっしゃったのですが
私がトイレに行ってる間に
息子さんひとりで自分で話しかけて御礼を伝えるという
チャレンジを見事に成功させていました!


語学やコミュニケーションでいつも思うのですが
言葉とか知識だけではダメなんですよね。


沢山の体験をして
その体験を言葉にするアウトプット力があって
そして伝えたい相手に「実際に」会う。


このそれぞれの流れが大事なんですよね。
暖かい対応に感激しました。
ありがとうございました。



12月4日(水)迄。
ちなみに11/29にはこんなパフォーマンスもあります!

【パフォーマンスプログラム開催】
『Tape+Dance』with Co.山田うん
日本で活躍するダンサーが『TAPE TOKYO』を舞台美術に、華麗に戯れます。
日時:11月29日(金)20:30〜/出演:Co.山田うん/入場:無料

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-25

15万アクセス突破ありがとうございます

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この前10万アクセス突破ありがとうございますって
書いたと思ったら
あっという間に15万アクセスを突破致しました。


いつも観て頂き
ありがとうございます。


このブログでしか読めないような
独特な視点の鑑賞記録を
出来る限り続けていきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-22

素人の乱12号店「キュンチョメ個展「ここではないどこか」」を観てきました。


素人の乱12号店にて

キュンチョメ個展「ここではないどこか」」

を観てきました。


先程のTATで強烈な印象を放っていた
キュンチョメさん。
あの時に体感したふあっという「上がる」感覚。
あれがどうしても味わいたかったのです。


高円寺の駅から商店街をかなり歩いて
そろそろ終わり?というあたりに
赤い旗を発見。
さっそく行ってみました。





震災を扱うということで
どのようなアプローチなのかと
非常に興味があったと同時に
非常に怖かったのですが




作品の中で怖いというより
ほっとしている自分がいました。



不思議でした。
震災に関わる作品を拝見する際は
いつも肩がガチガチになるほど
身構えていたのに。


身を委ねていてなんだか見えてきました。
これは震災の時からずっと感じていた
口に出したらたしなめられるモヤモヤな何か
なのではないかと。


言葉ではない形で表現してくれて
ずっと絡まっていたネックレスが
すーっとほどけた時のような
なんともいえない「ほっとした」感が
自分の中に満ちあふれてきました。




想いは「痛い!」って逃げ出す直前の猛烈なスピードボールになって
何度もこちらが構えてるミットに投げ込まれてきます。
コントロールは驚く程正確。
まっすぐなメッセージを気持ちいい音で受け止め続けると
手のしびれがなんだか気持ちよくなってきました。
想いはなんだか痛気持ちよくて甘じょっぱい味がしました。



この展示は見に行くじゃなくて体感といったほがいいかもしれません。
自分が出したかったけど形に出来なかった想いが
ここでは脱言語化して勢いよく解き放なたれていました。
自分の代わりに形にしてくれた!という想いがまずあるから
攻撃的に感じるけど暖く感じるのだと思います。



今回も「あがる」体験が出来てよかったです。


息子も楽しんでくれました。
「うさぎにやられたぜ」だそうです。。。



のちに、語り継がれる展示になると思います。
時間を作って体感して頂きたいです。
ぜひ足をお運び下さい。



11月24日迄。
22時まで鑑賞可能です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-21

主語のない日本語を操る私たちの気持ちを脱言語化的アプローチで代弁してもらうことで日本人はもっと現代アートと近づく事が出来るのではないだろうか。


空が綺麗な季節になりましたね。
コラム的なもの。前回の続きみたいなもんです。

【前回とはこちら】
子供にこそ現代アートが必要だと思うのよ」について。





あの後、私たちは何度も
あのビルの階段を思い出します。
息子もサッカーの練習の帰り道等に
時々話したりしています。
私たちはあの時の「えいやっ」と踏ん張ったときの
体の上がった感覚を
何度も何度も思い出して、そして小さな安心感をもらっています。



大丈夫。飛べる時は飛べる。



そして前回のブログ
とても沢山の方に読んで頂いた様です。
本当にありがとうございます。
個人的にメッセージを下さった方もいました。
嬉しいです。ありがとうございます。



そこで思ったんですよ。そもそもですよ。



アートと子供って「教育」から入らなきゃ
いけない理由ってあるんでしたっけ?



小学校受験において
造形の試験があるので
教育的環境が必要な人たちが存在するというのは
もちろん分かるんです。

ただ、すべての子がアートに触れる際
教育をベースに始めなきゃいけない理由って
あるんでしたっけ?



ないですよね?



別に教育から入らなくていいのなら
解放から入ってもいいんじゃないかしら。
って思ったのですがどうでしょう。



改めて考えると
本当に今の子供ってストレスフル。
常に採点、評価、比較をされながら
生きぬいているわけです。


時々は「解放」が必要ですよ。
っていうか

「時々解放する」っていうテクニックを知ったら
大人になった時すごく楽になれると思うのですよ。



そこで私思ったんです。

「現代アート学童」

とかどうでしょう。



講師役は若手の美術家さん。
時間は3時間。
時間決めます。延長無し。
なぜなら切り替えも大事だからです。
時間内思いっきり弾けて頂きます。
躊躇してはいけません。
怪我は気をつけるけど自己責任で。
汚れてなんぼですからねその為には着替えは必須ですね。


先生役の作家さんには
「解放」というか「パンク的要素」みたいな視点を
意識した制作の陣頭指揮を取って頂きたいですね。
エネルギーの解放ですよ。

そして出来れば
「決められた時間内に決めたゴールに到達出来るようにする」
は厳守して頂きたいです。
出来れば「到達感」というか「ここまでで出来た!」というアドレナリンを
持って帰れるようにして頂きたいんですよね。
「表現を自分でアウトプット出来た!」
この達成感のアドレナリンが人を前向きにするよね!って
いつも思っているんです。
逆にこのアドレナリンを知らない子が最近
多いなと思うことに
個人的に強い危機感を感じています。



でも自分がこう思うという表現をすることが
なんだか怖いっていう気持ちもわかる。
子供の世界は大人の世界以上に
KYな子は強制排除対象になったりしますから。
怖いです。



じゃあどうしたらということで
私考えました。言葉で表現するのが怖いのなら
「脱言語化」しちゃったたらどうでしょう。



そもそも主語のない日本語を操る私たちは
自分の気持ちを自分で表現することに
独特の恐怖感を感じているような気がしてならんのですよ。

それは同時に

「【私は】こう思っています」

と表現することで
その表現に責任が生じてしまうのではと
過敏に感じ、責任追及を恐れているような気がします。



この国の最近の傾向として
「ちいさな失敗で他人が寄ってたかって再起不能にする」
っていうのはすごく流行ってきていますからね。



だったら。



言葉に出すのが怖いなら
別の形で表現したらどうでしょ?
それは言葉にしなくたっていいんです。
表現の脱言語化です。
これっでまさにアート!ですよね?

そして

脱言語表現出来る人(アーティストさん)に
一緒に表現してもらうことで
自分の中の深い思いを
より形に出来るような気がするのです。



もしかしたら
この行為こそが
日本人がアートに近づく為の
一番確実な方法なのではないでしょうか。


そして気持ちが近づけば
より近づくために
一緒に表現してくれた作家さんや
表現方法に共感してくれた作家さんの
作品を手元に置きたい!という気持ちが
とても自然に現れてくると思うのです。
つまり購入の意思がとても自然に出てくるのではないかと。



つまり日本でアートをもっと身近なものになってもらうには
投資より教育より「解放(代行)(補助)」というカテゴリーにて
アプローチしてみたら
道が開けるんじゃね?と感じています。
作品を所有することで癒しをもらったり
一緒に作品制作することでストレスの解放を味わう
みたいな感じ。



購入手段のある大人でもいいんですが
私は子供を対象に考えたいです。
未来の為という大義名分もありますが
そもそも親というものは
子供のための投資が理由づければ
案外簡単に決断出来るからと
自分でも強く感じるからでもあります。



その為の最初のステップとして
「現代アート学童」ですよ!
ちなみに現代に限らなくてもいいと思います。
古典芸能やクラシックな技法を使った表現でも
もちろんオッケー。
私が存じてあげいる古典に関わってる皆様は
みなさんめっちゃパンクでかっこいいからです(^^)。



先生が生きてるんだから「現代」やん!
という気持ちもありますしね。



このアプローチは
もちろん現状の方法に加えた別の方法として
捉えて頂きたい訳なんですが
自分で書いてても結構いけてるんじゃない?って思います。
どなたかやってみませんか?
どうでしょう??

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-20

スパイラルガーデン「NUMEN / FOR USE Exhibition 『TAPE TOKYO』」を観てきました。


スパイラルガーデンにて

NUMEN / FOR USE Exhibition 『TAPE TOKYO』

を観てきました。



スパイラルには
本当によく伺います。
こちらで行われる展覧会やインスタレーションは
いつも楽しみです。


そんなスパイラルで
とても面白い展示があると伺い
サッカーの練習の帰りに
出かけてみました。


その名も「ス「NUMEN / FOR USE Exhibition 『TAPE TOKYO』」。
『TAPE TOKYO』の名の通り
テープでインスタレーションを
作成するとのこと。
しかも完成したら中に入れるとのこと。

でも

中に入れるのなら
作ってる最中もチェックしたら
もっと面白いんじゃね!?

と思いまずは公開制作を見学しました。



息子さんには
詳細を話さずいきなり連れていきました。
最初ポスターを観た時には
いまいち詳細が分からなかった様ですが




実際の作品の大きさを観てまずびっくり。


そして


近くに行ってこの物体がすべて「テープ」で出来てることに
更にびっくりしていました!




そして2階のエントランスから観て
更にびっくり。









これ、マジでテープだけなんですか!?
すごくないっすか!?


来週になったら
この展示の中入れるなんて
超ワクワクです。
すごく楽しみです。



公開制作 2013年11月18日(月)-11月24日(日)
作品展示 2013年11月25日(月)-12月4日(水)


【関連プログラム】もあるそうです!
チェックをお忘れなく!


【トークプログラム開催】スヴェン・ヨンケ × 谷尻誠
日本初上陸であるNUMEN / FOR USEの魅力をより深くご紹介するアーティストトークを開催!
NUMEN / FOR USEメンバーのスヴェン・ヨンケ氏と建築家の谷尻誠氏が対談します。
日時:11月26日(火)19:00~/入場:無料

【パフォーマンスプログラム開催】『Tape+Dance』with Co.山田うん
日本で活躍するダンサーが『TAPE TOKYO』を舞台美術に、華麗に戯れます。
日時:11月29日(金)20:30~/出演:Co.山田うん/入場:無料

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-18

SNOW Contemporary「金理有「宇宙的恐怖」」オープニングパーティーに参加してきました。


SNOW Contemporaryにて

「金理有「宇宙的恐怖」」

を観てきました。





私が息子にどうしても覚えてほしいことの1つに

「仁義を大切に」

があります。具体的には


「約束をしたらそれに対して正直に状況を伝える」
「行けると行ったら行く」
「行けない場合は行けない旨を伝える」


です。まあ簡単に言えば「約束を守る」ってことです。
以前ウルトラで素晴らしい展示を見せてくれた金さん。
「展覧会ぜひ行きますー!」とお返事をさせて頂いたのですが
予想以上にサッカーの練習、試合三昧な日々。
本当に行けるのかすごく不安になったので

「いつ行くの?今でしょ!」

ということで初日のオープニングパーティーに
途中から参加させて頂きました。




急いでいくと
いつもの小さな扉の先には
強烈カウンターパンチ。
総てを見抜かれているようで
思わず背筋が伸びます。




そしてその空間を抜けると
金さんならではの
超かっこいい世界が広がっていました。




ちょうどトークショーが始まった時だったので
息子大丈夫なのか!?聞けるのか!?という感じでしたが
さすがスポーツやアート鑑賞で鍛えている我が息子。
微動だにせずに思いきり聞き込んでいました。。



トークショー、とても面白かったです。
金さんの生い立ちとかあまり知らなかったので
すごく聞き込めたし
作品そのものと作品制作に関しての
想い等を聞いてすごく作品の印象が変わりました。



「陶芸は「キスする彫刻」なんですよ。
 いつも口触りを考えてますよ」
という言葉はとても印象に残りました。そして




「じゃあトルソーにもキスしてるんですか?」という質問に

「あ!したことない!!」

って言う金さんめっちゃお茶目♫って思いました。




今回は金さんの作品の中で一番巨大な作品が
まるで崇拝の象徴のようにそびえたっています。





トルソーのインスタレーションは
崇拝対象の王の墓を守る生き埋めされた奴隷のようにも見えるし
敷き詰められた埴輪のようにも見えます。


展示全体がまるで巨大な墓の内部のような
もしかして自分たちも王の為に生き埋めにされてしまったのかとか
そういえば外から入ってきたばっかな時真っ暗だったなとか
あれがもしかして生き埋めを連想させるのか!?とか


なんだかとても気持ちがぐるぐるしました。


しかしそんなぐるぐる感の中でも
ついついにやっとしてしまいそうな
遊び心もあるのが素敵。
素晴らしい世界観に存分に浸らせて頂きました。



私達は間に合わなかったけど
松村 宗亮さんの茶道のパフォーマンスもあったそうです。
観たかったなー。




猛烈な印象を残すサイレント・パンクの世界。
聞こえない音のエネルギーが
猛烈な勢いで鑑賞者に迫っていきます。
そしてこちらが身構えている際
予想外に膝かっくんとかして
思わずこちらも笑ってしまいそうになります。



この世界観はまさに金さんならではです。
必見だと思います。
ぜひ足をお運び下さい。




12月1日(日) 迄。
月曜休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-17

ゲンロンカフェで「小学生限定!ブロックでゲームを作るプログラミング教室 vol.3 もっとおもしろいゲームを作ろう!」が開催されるそうです。


ゲンロンカフェにて
2013/11/24 (日) 14:00 - 16:00 にて

「小学生限定!ブロックでゲームを作るプログラミング教室 vol.3 もっとおもしろいゲームを作ろう!」

が開催されるそうです。



学校でパソコン実習する前に
プログラミングを楽しく体験出来るチャンスです。
特に小学生低学年が
体験出来るというのは
なかなか開催が少ないのでオススメです。
PCは原則持ち込みなのですが

「うちにはPC無いし。。」

というそこのあなたも大丈夫!
このプログラミングはオブジェクトで簡単に行えるので
iPadでも出来るのです。
そしてiPadはゲンロンカフェで
借りることが出来ます。
つまり自宅にPCがなくても大丈夫!



そしてこのイベントでは
みんなでゲームを作っていきます。
1つ1つのブロックドラッグしてを組み立てていきます。
小学1年生でも簡単に出来ます。
コーディングもタイピングも必要ありません。
スタッフさんも数名おられるので
分からない場合は簡単に質問が出来ます。
うちの息子も前回とても楽しんで参加しました。




そして発表の場があるのもすごくいい。
こういう体験は沢山積んでなんぼです。
ぜひどんどん体験して頂きたいと思います。



ちなみに前回の雰囲気はこんな感じでした。
すごく有意義な時間を過ごさせて頂きました。



2013-10-27
ゲンロンカフェ「小学生限定!ブロックでゲームを作るプログラミング教室 Vol.2  自分で作ったゲームをみんなに遊んでもらおう!」に参加してきました。



今回は試合があって参加出来ない(涙)のですが
とてもオススメイベントです。
オススメします。
小学生はジュースも飲み放題です。
でも夢中になりすぎてあまり飲まないと思います。
それくらい面白いイベントです。
ぜひ参加をご検討下さい。
詳細は下記のイベントページをご参照下さい。



詳細、申込ページはこちらをどうぞ
 ↓
「小学生限定!ブロックでゲームを作るプログラミング教室 vol.3 もっとおもしろいゲームを作ろう!」

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-17

Tokio OUT of Place 「剽窃 plagiarism / Hogalee個展」を観てきました。


Tokio OUT of Placeにて

剽窃 plagiarism / Hogalee個展

を観てきました。



前回の個展を機に
結構お会いする機会が多くて
展示以外でも仲良くさせて頂いている
Hogaleeさん。

2011-06-10
TOKIO OUT of PLACE「絶対領域 -Absolute Terror Field-」を観てきました。


2011-12-19
西武渋谷店B館8階オルタナティブスペース「Hogalee / Tokyo Winter Girl」を観てきました。




今回も別の会場で
個展開催のお話を頂いたので
初日の昼前に速攻で訪れました。




彼の展示をみていると
「肉厚な女の子って素敵!」
「中途半端なダイエット反対!」
叫びたくなるのですが
今回はもう1つ踏み込んだこれボレーションがありました。





リヒテンシュタインですよ。


こちらの「ヘアリボンの少女」。
日本では東京都現代美術館が所有。
購入に一悶着あった
(「漫画に六億円!?」という記事が出回ったりしたこともありましたね」。。。)
美術好きでは有名な作品です。
私も何回も拝見したことがあります。


だからでしょうか。
作品を拝見した際は
なんだか猛烈な「なるほど」感を感じました。
確かにHogaleeさんの世界では
このオマージュはありやろと。


でもですね。
なんかすぐに違いに気がついたんですよ。
この彼女、「ヘアリボンの少女」と違って



「ボ デ ィ が
  に く あ つ(な気がするん) で す よ!」



ヘアリボンの少女では作家の
二次元(コミック)から次世代芸術への昇華げの挑戦を感じたんです。
あくまでも2次元の世界の中で。
でも Hogaleeさんの作品のこの彼女は


すげーボディが想像出来るんですよ!
いい感じの肉厚感ですよ!
例えるならそうですねデビュー当時の優香さんとか。


とても身近な感じのボディを想像出来るんです。
なんだかとっても不思議です。
このような「生きてる感」「そこにいる感」満載な彼の世界は
Hogaleeさんしか出せない世界です。
すごく面白いなあ!って改めて感じました。




ポロックとコラボした作品も同様に
「ここにいる感」を感じました。
どうしてかなあと思うと
オマージュした作品達は
私が実際に見たことがある作品で
サイズも大きさも総て一緒なんだそうです。


つまり私は実際に見た作品の記憶があって
その上で Hogaleeさんの作品を見てるわけです。
この忘れられない「ここにいる感」は
ここからも来てたんですね!!!!



Hogaleeさんの描く女の子は
適度に肉肉してて
すごく人間味があって
鑑賞した後なんか元気もらえて
スィーツとか買って帰っちゃう??とか
前向きないたずら心が広がります。
ワクワクします、

デザインの美しさとか
細部までの書き込みの精巧さとか

そういうのももちろん大事なんですが
私が大事だなーって感じるのはやはり

「鑑賞したら元気をもらえること!」


だと思うんです。
Hogaleeさんの作品にはそういう元気発信のスイッチが
沢山鏤められています。
ぜひ実際に「スイッチオン!」を体験して頂きたいと思います。
オススメします。
ぜひ足をお運び下さい。



12月15日迄。
月、火、水休館です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-16

トーキョーワンダーサイト渋谷「トーキョー・エクスペリメンタル・フェスティバル Vol.8 - グスタヴォ・チリアコ 「A room of wonder | Tokyo」」を観てきました。


トーキョーワンダーサイト渋谷にて

トーキョー・エクスペリメンタル・フェスティバル Vol.8 - グスタヴォ・チリアコ 「A room of wonder | Tokyo」

を観てきました。




去年、川久保ジョイさんの展示をきっかけに
ご挨拶させて頂いたグスタヴォ・チリアコさん。


2012-10-27
ワンダーサイト青山「OPEN STUDIO Creator-in-Residence 2012」を観てきました。



彼が仕掛ける展示が2013年11月17日まで
トーキョーワンダーサイト渋谷で行われています。



去年彼の展示を体感させて頂いた時
号泣してしまった私。
心揺さぶられる体験をさせて頂きました。



そして今回グスタヴォ・チリアコさんがセレクトした
アートな体験をコレクションした不思議な博物館が
3日間限定で渋谷に!とのご案内を頂いたので
息子と出かけました。



前回は3人の若手アーティストの展示を
体験する展示でしたが
今回はもっと増えていました。
メンバーはこの方々。



--------------
参加アーティスト

石本華江(ダンサー)
神村恵(ダンサー、振付師)
川久保ジョイ(写真家)
北田匠(ビジュアルアーティスト、彫刻家)
木埜下大祐(音楽家)
佐藤晃(パフォーミングアーティスト、ビジュアルアーティスト)
二藤建人(彫刻家、パフォーミングアーティスト)
藤井龍(ビジュアルアーティスト、彫刻家)
--------------



順序がある様でしたが
実際は促されるまま
色々どんどん廻ってしまいました。
なんだかハプニング的な感じも随所にあって
とても面白かったです。



去年はひとりでまわるのは無理だった息子さんも
今回はちゃんとひとりの人間として「体験」。
これは本当に感謝です。
アーティストの皆様本当にありがとうございます!



私も色々廻らせて頂きましたが
(時間の関係で全部行けなかったのが残念)
本当に面白い体験をさせて頂きました。



体感するアートというのは
自己を振り返り熟考するという行為を
アーティストと共有することでもあります。
刺激的だけど本当になかなかない体験です。
ぜひ、沢山の方々に体験して頂きたいと思います。



開催場所もとても行きやすい場所です。
私がいつも入るのに迷ってしまう
TSW青山ではなく今回はパルコのすぐ側である
TSW渋谷での開催です。

渋谷にお出かけの際
ふらっと出かけられる場所で
これだけの刺激的な体験を
家族連れでも「無料」で出来るのは
非常にオススメです。



17日までと会期が短いですが
渋谷にお出かけの予定があるのなら
ぜひ1時間程時間を作って頂き
体験して頂きたいと思います。


非常にオススメです!

11月17日迄。
開館時間が14:00 - 19:00なのでご注意下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-14

11月の水墨画教室

11月の水墨画教室の作品はこちら。

ひょうたんと馬を書きました。






頑張りました。




最初は謎の物体でした。。。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-13

東京都現代美術館「東京アートミーティング(第4回)「うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)」」を観てきました。


東京都現代美術館にて

「東京アートミーティング(第4回)「うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)」」

を観てきました。


こちらの展覧会。訪れる前は
正直あまり想像が出来ませんでした。
音声ガイドがうさぎ耳がついてる!と聞いて
うさぎつけたほうがいいのかなあ。。と思ったくらいかな。


そして実際に行ってみると
超面白かったです!すごく引き込まれました。
では気になった展示を順不同でご紹介。
今回は写真撮影可能です。



そしてオススメは2度見!
時間があればですが
1回観たあと少し離れて
ランチしたりクリスタルに癒されたりして
再度鑑賞をすごくオススメします。
1回離れて再度鑑賞するとすごく見えてくるものがありました!




おそらくみんなが撮影した
Marnie Weberの「考えるうさぎ」。
結構大きなうさぎさんです。



スプツニ子!さんは
映像ももちろん素敵なんですが


今回はとにかくベッドにやられました。
あのベッドがあるから映像もインスタレーションも
ぐいぐいこっちにやってきます。
正直初めてこの人の人間的な側面を感じて
ワクワクしました。




ジュディ・ウェルゼインが作ったスニーカーも面白かったです。
これはメキシコから不法にアメリカに越境しようとする人のためのスニーカー
なんですね。靴には方位磁石やライト、地図などが仕込まれてます。
これはとても便利なものであると同時に
このスニーカーを所有していることはすなわち
犯罪者である証ということにもなるわけです。
なのでこのスニーカーを世に出すということは
社会的リーダーとも言えるし
犯罪者支援とも言えるし
取りしまる警察に協力するスパイとも言える。

1つの作品の多面性を深く感じることが出来て
とても面白かったです。





ライゾマティクス、真鍋大度のかっこよさは正義!って感じでした。
リーマンショックからの株価の乱高下を視角化したものなんだけど
凄かったです。不謹慎だけどすごくかっこよさを感じてしまいました。
残酷な事ってかっこいいこと多いですもんね。







個人的に一番面白いって思ったのは
Michael Leeによる様々な"個"室の図面でした。
ただ図面があるだけなんです。
外観の地図や写真なんて何もなし。
ただ、ただ、図面があるだけ。
でもその空間から感じられる沢山の見えない情報が私にどんどん押し寄せてきて
その多大さに押しつぶされそうになりました。




リチャード・ウィルソンの展示は正直怖かったです。
これ油なんですって。
鑑賞中に地震あったら怖いですよねえ。。。



その他の展示もすごく面白かったです。
写真撮影がOKというのも本当に良かった。
またぜひ行きたいと思います。
2014 年1月19日(日)迄。
原則月曜休館です。年末年始休暇等は
公式ホームページをご参照下さい。




そしてMOTに来たらやっぱりランチは
Càfê Hai(カフェ・ハイ)で。
ここのランチは本当に美味しいです(^^)

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-11

「子供にこそ現代アートが必要だと思うのよ」について。


さて、久しぶりにコラム的なものを。


うちの息子さんは
最近本当にサッカーが忙しいです。
練習のある日は急いでサッカーに出かけ
厳しい練習に立ち向かい
戻ってから必死に宿題を済ませます。

そして土日は試合。

ふう。大変です。
本人が行くと言うので引率しますが
いつも「私、小学生の時こんなに努力してない orz」と思います。
宿題も忘れないし毎日ちゃんとこなしています。

子供自慢をしたいのではありません。
何が言いたいのかと申しますと


最近の小学生って、マジで忙しいよねということです。


息子はサッカーと英語、水墨画を頑張っていますが他にも


塾を頑張ったり
ピアノを頑張ったり
ダンスを頑張ったり
水泳を頑張ったりと



みんなそれぞれに本当に頑張ってると思います。
そして昨今は「頑張る場」がとても増えていると思います。
そういう場に身を投じている子供達は
常に評価され、向上を求められています。親は皆


「自分が子供の時こんなに忙しくなかったしプレッシャーも無かった」


と話しています。
試験や評価に常に立ち向かい
結果に落ち込む暇もなく
次の課題に取り組む日々。


大変です。


そんなときですね
「現代アート」
って本当にストレスの解放になるんですよ。


TRANS ARTS TOKYO
行って確信しました。



現代の子供には「現代アートが必要」です!!!!





これだけストレスフルな中、
ストレスを解放した大人の爆走は猛烈な印象を与えます。
そして


思わず笑っちゃったり
体を動かしたくなったり
自分も何かやっちゃったり。


気がつくとさっきまで気になってた色々なことが
すごく小さな事に思えてきて
なんだかすっきり出来る様です。


「えっうちの子が真似しちゃったらどうするの」


と思うそこのお母さん。


アーティストというのは実は
数々の規制や制約を乗り越えて
そこで独特の世界を作り上げています。
なのでやってはいけないことは
ちゃんと教えてくれますよ。そして

親が「駄目!」って言うより
他人と話したほうが
結果的にすごく聞くのよね。。。って
気づいてるけど気づかないふりしてませんか?
(親としてはちょっと寂しいけどね)



なので
現代アートという分野で活動してる作家さん!
特に若手作家さん!!!
子供が来たら色々話してあげて下さいね。
なぜこんなすごいアホなことしてるのかって
内容は全然なくてもいいから
本人が分かるように話してあげて下さいね。
そして
子供が話し始めたら色々話を聞いてあげて下さいね。



彼らはその場であなたの作品を購入する訳ではありません。
でも
アーティストである作家さんが自分を子供ではなく
鑑賞者としてガチで向き合って話してくれたことは
その子供にとって素晴らしい体験になると思うのです。

そして

その体験から彼らは

人と話す時の態度を学び
大人が表現することという新しい世界を知り
新しい世界を節度を持って覗けば
きちんと対応してもらえるんだ!という
素晴らしい自信を得ることが出来るでしょう。


うちの息子はそうやって
沢山のアーティストさん、ギャラリストさん、美術館スタッフさんから
素晴らしい体験というプレゼントを沢山頂いてきました。
本当に、本当にありがとうございます。



そうやって自信を得た子供達は
芸術を愛し芸術を守る大切さに気づきながら
大人になり
将来個展に熱心に足を運ぶアートラバーになることでしょう。
もしかしたら有望なコレクターになるかもしれません。


子供に現代アートなんて。。て思っている大人が
殻を破ってぜひ型破りなアートを体験して頂きたいと思います。


このブログにて展覧会を紹介する際
小学生連れだと混雑してるかもーという時間帯や
日付は分かる範囲で紹介させて頂きました。
これからはオススメな日付や時間帯も
分かる範囲で書いていこうと思います。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-07

「TRANS ARTS TOKYO 2013」に行ってきました。


TRANS ARTS TOKYO 2013

に行ってきました。


ブログを長く続けていると
色々な人との交流が産まれます。
今年の夏に瀬戸内国際芸術祭に行った際に
男木島で強烈な印象を残してくれた土人。

2013-08-10
瀬戸内国際芸術祭2013に行ってきました【想い編】


こちらの関係でアーティストの有賀慎吾さんから

「TRANS ARTS TOKYOで黄色と黒の作品を展示するんですよー」との
お知らせを頂き思わずちょと協力してしまいました。
よし!展示も行かなくては!と思ったのですが
サッカーが忙しくて。。

やっと時間を作って行くことが出来ました。

行き慣れているアーツ千代田3331から少し離れて
ちょと慣れない駅を歩くと
「いかにも神田」的な佇まいがあり
(電機大が見えるからそう思うのかもしれませんが)
道をくねくね曲がると看板が見えてきました。

入場パスポートを購入して
まずは篠木ビルへ。
有賀慎吾さんの
Y/B/E/L/L/A/L/C/O/K/W -The Wonderful Wizard of Black & Yellow- 』へ。



まず入ってみると独特のごちゃごちゃ感が
私に押し寄せてきました。
SNSで集められたグループ展だから
もっとライトな感じを予想していたのですが
猛烈な「押す力」を感じます。
なんだろうこの感覚って思いながらぐるぐるすると
急に通勤ラッシュを思い出しました。

ああ、あれか。

猛烈に圧迫しているのに
とても「孤独」を感じる。
でもその孤独感をそれぞれが許容している
不思議な悟りの空気。
その空気が充満するなか右往左往する
大量の情報量。



ああ。、これか!
つまり「TRANS ARTS TOKYO」というのは
まさに東京の土着的な部分を
表に晒す展覧会なのか!



自分の中での仮説の流れを見つけたら
それぞれの作家さんのエネルギーが
猛烈に私に近づいてきました。



でもね
そのエネルギーは私と交流をしたいというより
私という存在にぶつかった後すぐに忘れてほしいと思うよな
すごく瞬間的なものを感じるんです。
ラッシュアワーで猛烈に密着した見知らぬ人が
10分後に何事もなかったかのように降りていくように。



特に4階のキュンチョメ「re:侵入者」はヤバかったです。

久々入った途端にぞくっとさせられました。
大家が住んでいた住居部分を活用したインスタレーション。
ある日彼は、家財一式を置き去りにしていきなり姿を消したそうです。
その場にさっきまでいたのに存在がない。
猛烈な人の存在感、そして「個人としての」存在感の欠落は
まさに東京の雑踏そのもの。
そこでの猛烈ば喪失感は
「アイデンティティ探し」そのものに疲れている東京人を
連想させます。そして

自分の大事な人、いや、もしかしたら自分がそのものが
ふっと消えてしまうのではないだろうか

という猛烈な恐怖感に襲われます。



この恐怖感的な感覚は
まさに「TRANS ARTS TOKYO 2013」ならでは。
東京での開催だからこそ。
とても大きなエネルギーになって
鑑賞者である私たちに向かってきます。
こういう感覚は瀬戸芸ではなかった。
まさに東京ならでは。


こちらの「TRANS ARTS TOKYO 2013」。
その他にも



旧東京電機大学7号館地下



神田錦町共同ビル



長島ビル



青山ごはん亭ビル



等等見応えのある展示が目目白押し。
限られた時間でしか堪能出来なかったことを
後悔しました。。。;
非常に見応えのあるイベントでした。
素晴らしかったです。



東京に住んでいて
自分がアートを観ているのが趣味と
誰か一人にでも話したことはある人は
行ったほうがいいです。
これは「東京で行うアートイベント」として
歴史に残るものになると思います。
ぜひ足をお運び下さい。



11月10日(日)迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-04

REIJINSHA GALLERY「BIG WORKS BIG WORLD Vol.1」を観てきました。


REIJINSHA GALLERYにて

BIG WORKS BIG WORLD Vol.1

を観てきました。


いつもお世話になっている
多摩美の高橋 周平先生がキュレーションという
展覧会のお知らせを頂きました。
サッカー帰りでいいですか?と確認をさせて頂き
お邪魔させて頂きました。





このような若い作家さんのグループ展は
近年伺う機会が多いのです。
まず第一印象としてこのグループ展は
とても現代の若手作家さんが心地よい場を
提供しているなあと感じました。
母的目線と言われればそれ迄なのですが
そういう自由だけど安心して表現出来る場って
今の若い人にはとても重要な気がするのです。
厳しすぎたら挫けてしまうし
守られすぎたら安心してしまう
今の若い方に「儚さ」を感じることが多い
親世代の私にとって
このグループ展全体の空気感は

「ああここに出展した作家さんは幸せだなあ」

と思わせるにふさわしいものでした。
甘いのかもしれませんが
世間の荒波に揉まれるには
泳力がまず必要な訳です。
その泳力をしっかりとつけさせてあげようという
暖かい雰囲気を感じました。



だからでしょうか。
とても生き物を描いた作家さんの作品に
強い生命力というか成長力を感じました。




渥見芽以さんの植物をモチーフにした作品には
気持ちよい瑞々しさを感じることが出来ました。





息子が「これ好き!」と言っていたのが土田祐介さんの「街灯」の連作。
非常に暖かみもあるけど独特な「ひとり感」にあって
「ひとつの存在」とどう向き合うかなんて
気持ちをとても深めることが出来ました。
後で確認させて頂くと
山川冬樹さんの作品『Shibuya Water Witching』を撮影したのは
土田祐介さんとのこと!

ぜひ今後も作品を拝見させて頂きたいと思います。




その他の作家さんの作品も
とても爽快感のあるエネルギーがあって
鑑賞していてとても気持ちよかったです。
会場の都合で大きさが限られてしまったとのことですが
この大きさだからこそ心地よく感じられた
「BIG WORKS BIG WORLD」だったのではないかと思います。
ぜひ実際に訪問して頂いて
作品を観て頂きながら
心地よいエネルギーを感じて頂きたいと思います。


Vol.2もあるとのこと。
こちらも楽しみにしています。



11月9日迄。
日曜日・月曜日・祝日休館です。

2013-11-03

多摩美術大学芸術祭「劇団死期ミニ公演「ゲンダイチコースケの事件簿#3 」」を観てきました。


多摩美術大学芸術祭にて

劇団死期ミニ公演「ゲンダイチコースケの事件簿#3 」」


を観てきました。



会田誠展「天才でごめんなさい」にて
劇団★死期の映像を観て
爆笑しまくりだった息子さん。

いつか実際に観たい!と
猛烈なリクエストを頂いていたんですが
大体夜なんですよね。。
そんな中多摩美の芸祭でミニ公演やるよ!と
主宰の岡田裕子さんから教えて頂いたので
思わず家族で
八王子まで遠征してしまいました。



大学時代運動部に所属し
ひたすら練習だった私。
なので大学祭というのは
正直全然縁がありません。
自分の大学の学祭を練習後覗いたことが
あるくらいかも。。。orz
もしかして、他大学の学祭に行ったのって
初めてかもしれません。


禁酒と聞いてまず驚いちゃいました。
そしてまあ昼間だからかな,
とっても穏やかでした。
暴れてる人もいなかったし。


そして思えば遠くへ来たもんだ!だから
絶対見逃してはいかん!ってことで
まず本日の公演が開催される
鑓水青年美術館へ。




初めて近くで観るお人形達に
息子さん大興奮。


そして岡田さんにも改めてご挨拶。
息子に優しくして頂き本当にありがとうございます。


そして森美での公演の映像をじっくりと堪能。
お話の中に出てくる現代美術の作品達を
ほぼ「あーあれね」的に理解している息子さんにびっくり。
最後の展開、大爆笑させて頂きました。



そしてせっかく来たんだから展示も。
どきっとするような作品にも出会えました。





そして絶対1番前がいい!というので少し早めに会場へ。
絶賛大公開のリハーサルをみんなで見て見ぬ振りで
さあいざ会場へ。



そこでびっくりしたのは
座っていたらいきなりお人形を渡されて
「参加型公演なんで一緒に観て下さい!」
と言われたこと。
息子はお人形を抱えてニコニコ顔でいざ鑑賞へ。


公演はとっても面白かったです!
一番前だっから声もちゃんと聞こえたし。
TENGAのネタではちょとびっくりしてしまいましたが
そういえば息子さんTENGAをテーマにした展覧会のOPに
招待して頂いたことがあったなあと思い出し
思わず苦笑いしてしまいました。


息子は実際にお人形が動いてる様を
間近で観れて
とても面白かったそうです。


観たいものは実際に観る!
このポリシーを実現出来て
本当によかったと思います。



実際に足を運んでよかったです。
ありがとうございました!

2013-11-02

スパイラルガーデン「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA006」ノーベンバー・サイド」を観てきました。


スパイラルガーデンにて

エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA006」ノーベンバー・サイド

を観てきました。


毎年行かせて頂いているULTRA。
さて、毎回冒頭に書いてる振り返り。




スパイラル「エマージング・ディレクターズ・アートフェア 「ULTRA002」」を観てきました。
スパイラルガーデン「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA003」オクトーバー・サイド」を観てきました。
スパイラルガーデン「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA003」ノーベンバー・サイド」を観てきました。
スパイラルガーデン「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA004」オクトーバー・サイド」を観てきました。
スパイラルガーデンにて「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA005」オクトーバー・サイド」を観てきました。
スパイラルガーデンにて「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA005」ノーベンバー・サイド」を観てきました。
スパイラルガーデン「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA006」オクトーバーサイド」を観てきました。






そして今回気がついたのが
11月1日に息子がいない。
そうなんです東京都の幼稚園は願書受付の為11月1日はお休みなんです。
しかしもう小学生になっちゃったんで。。。
ひとりで伺ってみました。
ちょとセンチメンタル。


いつも感じるのですが
10月と11月。
本当に雰囲気が違います。
今回は印象としては11月は「おおきい」でした。

では順不同に気になった作家さんをPick up。


いつもお世話になってる佃 舞永さんのWALL。


驚かされたのは岡知代さんの作品。
漆をとても効果的に使ったかっこよさに
驚かされました。



坂井 俊之さんはこのWALLをとても熟知しているなあって感じます。


石野裕太さんの作品のぴったり感はたまらなくかっこよかったです。



谷岡 拡さんは渋谷や池袋での「Who By Art」で
とても楽しませて頂きました。

渡辺篤さんの作品は超かっこよかったー! 


宮岡貴泉さんの作品の面白さは実物を観てわかる
面白さがあるので
ぜひぜひ実際に観て頂きたい!



寺嶋 由起さんのWALLも楽しかったー。


田島弘庸さんの作品シリーズは毎回発見があります。
なんだか話しかけられてる様な気分です。


新藤杏子さんの作品は壁が高いと印象変わりますね。
ふわっと空に浮かんでいきそうです。



思わず足が止まってしまって見入ってしまったのが森谷 鶴児さんのWALL。


坂本勇さんの作品に思わず見入ってしまいました。
作家さんともお話をさせて頂いていたのですが
とても味のある方で「深い直感」をそのまま具現化出来るような
独特の力(おそらくご本人はコントロール不能(^^;))を
お持ちなのかしらと感じました。


是非他の作品も拝見させて頂きたいです。




そして今回+PLUS: THE ART FAIR 004は
同時開催になりました。
とても落ち着いた雰囲気です。
ex-chamber museumにて


佐藤明日香さんの作品をじっくりと。
観れば観る程発見があって面白かった!
佐藤さんご本人ともお話することが出来て
とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。



11月は10月より落ち着いた感じを
毎年感じていたのですが
今回は大きさの変化みたいなものも感じられて
色々発見がありました。


そして毎回感じますが
沢山のギャラリーを1つの場で
観る事が出来て
しかも次に繋がるような広い門が開いている様な開放感がある
このアートフェアは本当に素晴らしいと思います。
新しい出会いを必ず見つけられる場所です。
ぜひ足をお運び下さい。


11月4日迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-01

株式会社ナカダイ「モノ:ファクトリー品川ショールーム」が青物横丁駅にオープンしたので行ってみました。


株式会社ナカダイ

「モノ:ファクトリー品川ショールーム」

に行ってきました。



ナカダイさんとの出会いは本当に偶然でした。

2012-04-26
Shibuya Hikarie「ナカダイ渋谷市場」を観てきました。



2012-05-02
Shibuya Hikarie「ナカダイ渋谷市場」 の買い物の仕方を再度確認しておこう!



2012-06-16
株式会社ナカダイの工場見学に参加してきました。



偶然の出会いから
工場見学まで行くまで
いつも思う存分楽しませて頂いております。


東京でも色々なイベントを開催されていましたが
なかなか行く機会に恵まれず。。
そんな中「ショールームがオープンします!」との
連絡を頂いたので
早速オープン初日に出かけてみました。


青物横丁駅からすぐのビルの9階。
そこにはとても気持ちのいい空間がありました。


初めて渋谷で出会ったあのマテリアル達が
ずらっと勢揃い!

このように
手に取って確認して買えるというのは最高に嬉しいですね。



もちろん大きなものも。
信号機って大きいんですねー。



そしてメーカーさんとコラボして
廃材を使ったバッグも展示されてました。
かっこいいのですが
持った感じはとにかく丈夫!
スタッフさん曰く

「持ち手は交通事故にでもあわないかぎり切れません」

だそうです。




マテリアルの購入方法は実はとってもシンプル。
グラム売り。
同じ値段なら混ぜて買っても大丈夫です。
詳細はこちらのブログをご参照下さい。
Shibuya Hikarie「ナカダイ渋谷市場」 の買い物の仕方を再度確認しておこう!




このような空間が
遠方じゃない場所にオープンしたということは
デザイン系や制作をしてる方には
朗報だと思います。
ぜひ一度足を運んで頂きたいと思います。


そして東京で子育てしている親としても
このような空間は本当に有り難いものです。
楽しい事が沢山出来そうですね。
っていうか何かしたいですよ。私が。
だって楽しそうなんだもん!


今回はひとりだったのですが
ぜひ次回は息子を連れていきたいと思います。


ちなみにこのショールーム、隣が幼稚園だそうです。
思わずまあなんてまあ幸せなんでしょう!って
言っちゃいました!




このようにどんどん活動の場を広げておられるナカダイさん。
何か一緒にやりましょう!ということで


ビジネスメンバー&ワークショップメンバー募集!


という活動もされています。
「捨て方のデザインと使い方の創造」について
ビジョンをお持ちの方!
ぜひ連絡してみて下さい。



詳細はこちらをご覧下さい。



営業時間:
月~土曜日 11:00~19:00 (土曜日のみ18:00までの営業)
閉店の30分前が最終入場だそうです


所在地情報:
〒140-0004 東京都品川区南品川2-4-5 NAビル9F
電車:京急本線「青物横丁駅」より徒歩1分
品川臨海高速鉄道りんかい線  品川シーサイド駅より徒歩10分

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-11-01

東京ミッドタウン「グッドデザイン賞展(G展)」を観てきました。


東京ミッドタウンにて

グッドデザイン賞展(G展)

を観てきました。


今年のグッドデザイン賞展は
とてもパワーUPしていました。
ミッドタウン各地に展示が広がっています。
とても見応えがありました。




くらしのデザインとしては
お弁当派の私はやはりこういうのが好きです。







デザインといってもモノばかりではない。
デジタルアーカイブ [東日本大震災アーカイブ]

アートプロジェクト [瀬戸内国際芸術祭2013 小豆島 醤の郷+坂手港プロジェクト-観光から関係へ-]もデザイン。素敵。





沢山のデザインを見回してみると
日本のデザインというのが
なんとなく見えてきます。


機会があって何度かドイツに行っていますが
ドイツって文房具大国!って思ってたんですね私。
実際にドイツのステーショナリーのお店に行ったら
日本の文房具と比べるものではない、
これはデザインコンセプトが違うのだっと
改めて感じたんですね。


そこで改めて
「日本のデザインってすごくね??」
と思った次第です。


なので今回のG展では
日本ならではの「デザイン」みたいなのを
自分なりに意識して鑑賞させて頂きました。
「日本でしか産まれないだろうな。。」というようなデザイン。
外見的な部分からコンセプト的な面まで。




例えばこれ。この加湿器。
これこそ日本のデザインでしょ!



アニメだコスプレだよりも
このようなデザインコンセプトこそ
クールジャパンじゃん!
って改めて感じさせてくれる
とても自信を与えてくれる環境でした。



そしてくまモンの存在感に改めて感激。
凄いですね、くまモンモンモン。




雰囲気的に家族でワイワイという感じではないのですが
第五会場は無料のエリアなので
そこだけでも十分楽しめると思います。
ぜひ足をお運び下さい。


11月4日迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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