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2013-09-28

森美術館「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」を観てきました。


森美術館にて

六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために

を観てきました。


随分前から見てる六本木クロッシング。
しかし今回は今迄と気持ちが違います。
なぜなら今回は
以前から作品を拝見している作家さんが多いのです。
お若い方、ベテランの方、様々いらっしゃいます。
ワクワクしながら出かけました。


まず全体的な感想から。
メッセージを伝えたいエネルギーが
とてもよい強弱があり
なんか波乗りしてる気分で鑑賞出来ました。
(今迄はパワーがまっすぐ!って感じでジェットコースター気分でした)


強いメッセージ性と
くすっと笑ってしまうユーモアが
絶妙なアンバランスなリズムで飛び込んでくるので
すごく長くいたのに
全然時間を感じさせませんでした。



いつものように気になった作家さんを順不同で。
(今回は一部の作品を除き写真撮影が可能です)



無人島プロダクションで堪能させて頂いた
風間サチコさんがいきなり最初に来るとは思わなかった。
まずカウンターパンチにクラクラしました。




その後の丹羽良徳さんの世界に思わず笑み。
やばい赤旗を読んでみようかなと思う自分がいる!




泉太郎さんはhiromiyoshiiで驚かされたばかりだったので
期待していたのですが期待以上でした。
すごく面白かった。
息子は絶対に僕もMACで映像作品を作る!と
影響されまくっていました。




新井 卓さんの第五福竜丸のシリーズの
エネルギーは凄かったです。
毎週近くを通るのですが
意識して避けていたのですが
これは行くべきでは?と思いました。
近々行こうと思います。




柳 幸典さんのエリアでは
以前行った直島に思いを馳せ
今度こそは犬島へ!って思いました。




遠藤一郎さんの未来号のエリアでは
「未来」「大丈夫」という文字が
急に飛び込んで来ました。
ずっと不安って言えなかったけど
ふと言ってほしい言葉をかけてもらったような気がして
涙が出てきてしまいました。



その他にも沢山の不意打ちがありました。
いやー面白かった!
写真撮影が可能な作品が多かったのも
楽しかったです。








そして最後のプロジェクトFUKUSHIMA!では
イベント準備を見学させてもらいました。


演奏、素晴らしかったです。
息子、ずっと踊ってました(^^;)
テレビ嫌いなので「あまちゃん」
一度も観たことないのですが(!!!)
観てもよかったかも!って
ちょっとだけ思いました。



音楽担当の大友 良英さんにもご挨拶させて頂きました。
リハーサルを見学させて頂き
ありがとうございました。




夕日もとっても綺麗でした。



息子も久しぶりのクロッシングを思い切り楽しんでいました。
意外だったのは第一印象で衝撃がある作品ではなく
作品の細かい場所を自分なりに楽しんでいたこと。
特に食いついていたのが

田島美加さんの『エキストラ』。

こちらの作品を保管する棚にすごく興味があったようで
置く場所はどうやって決めるんだろう??と
すごく気にしていました。
君、コレクターになる気満々なのね。。。





オススメします。
時にコンテンポラリーに興味のない方との
初デートにオススメ!
ぜひ足をお運び下さい。


2014年1月13日(月・祝)迄。
会期中無休です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-09-25

hiromiyoshii roppongi「泉太郎|眩む足場 / しびれる足に寄り添ううなぎ」を観てきました。


hiromiyoshii roppongiにて

「泉太郎|眩む足場 / しびれる足に寄り添ううなぎ」

を観てきました。


清澄白河からお引越されたhiromiyoshiiさん。
お引越されてからは初めての訪問です。

実はhiromiyoshiさん。
ちょと変わったご縁があります。
以前Tokyo Art Mapの表紙に息子が出演させてもらったことがあるのですが
その時の撮影場所がhiromiyoshiさんでした。

2011-04-30
Tokyo Art Map5-6月号に掲載して頂きました。


まず今回の訪問を決めたのは
Chim↑Pomの「Chim↑Pom × 叢‒Qusamura|「広島!!!!!展」準備展!」。
平和の火で描かれた作品のエネルギーはガラス越しでも
後ずさりしてしまいそうになりました。












そしてBARカウンターも
すごく素敵なんですね!
びっくりしました。






そしてメインの泉太郎さん。
予備知識なしで作品を拝見をすることになったのですが。。。




まず、膨大な絵の具と
準備された数々の品を観て

「泉太郎さんらしいなー。混沌とした世界観を表しているのかな?」

等色々と考えていたらスタッフの方に


「こちら制作途中なんです」


と指摘されこんな感じΣ( ̄。 ̄ノ)ノになりました。
こちらの作品は



それぞれの写真から取り出した色彩を
作家さん自身が絵の具を調合して
染めた紐とその色彩で染めたキャンバスでつなぐ



という作品の制作途中だったのです!
制作過程を伺って改めて拝見すると

色彩の選択や
つなぐ媒体である「紐」の存在意義や
色彩が紐やキャンバスに浸食していくという行為に


それぞれの意味を感じれるような
でも

「でもさっきこれで完成って思ってたんでしょ(¬_¬)?」

という冷ややかな視線も同時に感じられて
泉太郎さんの独特な冷ややかな空気も
同時に味わえて
気持ちよく気持ちが乱れました。


何度も行ってみたいなと思いました。


オススメします。
出来れば数回足を運ばれることをオススメします。
9月28日迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-09-23

小太刀製作所工場跡「adidas Originals Presents BETTER NEVER THAN LATE “Diversity”」を観てきました。


小太刀製作所工場跡にて

adidas Originals Presents BETTER NEVER THAN LATE “Diversity”」

を観てきました。


Chim↑Pomが大好きな息子さんの希望で出かけました。
白金高輪は時々降りるので
それなりに知ってると思っていたのですが

「えっとどこだっけ」と思いながら
ぼーっと歩いてると予想以上に近い場所にありました。



中はエネルギー満載の感じ。
息子さんは慣れているので
楽しんでいたけど
1つ1つをみていると
ちょっとトランスになりそうな
なかなか激しい展示でした。





息子さんは公園で遊んでいいよ!と言われて
ぶーらぶら。
私は後ろの剥製に思わずぞわっ。
遊ぶ場がこうなった時って。。って何となく思い出したりしました。
肌寒かったのはきっと気温のせいだけではないです。







オリンピック開催決定ということで
何度もAKIRAを見直していたので
こちらの作品にもドキドキしました。
2020年、私たちのまわりでは一体何が起きてるんだろう???




私たちが伺った日はLIVEの準備がされていました。
うちは子供がいるのでこういう場は昼間のみになっちゃうけど
こりゃ夜とか凄いんだろうなあ。





白金高輪駅からすぐです。
お近くの際はぜひ足をお運び下さい。


9月28日迄。
最終日は15:00迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-09-19

メゾンエルメス8階フォーラム「「クローゼットとマットレス」 スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展」を観てきました。

1.jpg

メゾンエルメス8階フォーラムにて

「「クローゼットとマットレス」 スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展」

を観てきました。


今回は彫刻になるそうです。
素材は「クローゼットとマットレス」。
まさに、洋服箪笥と布団でした。



私は結構押し入れ好きな子でした。
時々なんか閉じこもりたい願望みたいなものがあって
暗くて狭い空間って子供心に快感だったんですよね。
押し入れの暗闇って基本的に真っ暗じゃない。
だからすごく想いが浮き上がってくるような
感じがするんです。
あの感覚が好きでした。
なんだか違う世界へ移る瞬間を味わってる感じがして。



寝室もそう。
眠る世界と起きてる世界。
違う世界へ移動する入口。



私は旅行の初日、必ず観る夢がありました。
それは「自宅の寝室で寝て起きた夢を見る」です。
旅行の初日に自宅の寝室の夢を見ると
安心して旅行モードに切り替えられました。




クローゼットとマットレスというタイトルから
私は自分の体験を思い出しました。
そしてそこから連想する沢山の思い出と共に
そこにいたかつての自分を思い出していました。



2つの世界を行き来する私。
どっちも私です。



上記に綴った自分の経験からの印象ですが
押し入れに感じる閉塞感と
マットレスに感じる安堵感は
すごく違うものなのですがでも対に感じるものでもあります。


すごく似てないのにセット感覚。


それは2つの世界を行き来する入口だからかなと
今回巨大なマットレスの前でぼんやりと考えました。
なんだか懐かしさを感じる展示でした。





そしてはしっこにあったんだけど
超おもしろかったのが

街中に存在する脆弱な建築「Fragile Construction」の写真たち。

こちらの存在感は異常。
超面白かったです。

これはこれだけで山のように観たいけど
このシリーズだけだと
やっぱ印象が違っちゃうのかな。
このシリーズだけにかこまれて


「やれやれ」


とか超言いたい。
なんか快感を味わえそうな気がします。




11月30日(土)迄。
会期中無休です。

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genre : 学問・文化・芸術

2013-09-18

lomography 組み立て式のDIYカメラ「Konstruktor(コンストラクター)」を組み立ててみました。


さて前回

lomography 組み立て式のDIYカメラ

Konstruktor(コンストラクター)」

を組み立ててみました。



お店の方にも akabeeさんにも

「2時間以内で出来るでしょ!」

と言われたKonstruktor。
手先の器用さはそれなりに自信があったので
すぐ終わるでしょ!と思っていたのですが。。。


かなり時間がかかってしまいました。


カメラというのは
なぜ撮れるのかというのは
子供のピンホールカメラで
私もそれなりに勉強したよねと思っていたのです。
しかし!このようにカメラの内部
(といってもシャッターとかは既に出来ていますが)
のしくみを1つ1つ考えていくと
すごく細かい仕組みなのねえと
改めて感じました。


さて中身はこんな感じ。
かなり細かいので


やりたがる息子君は今回は強制的に見学。


さて1つ1つ組み立てて行くのですが
マニュアルがかなりシンプルなのと
1つ1つ構造を確認しながら
(このバルブを倒したらここが開く等を確認しながら)
家事をしながら←ここが一番難関
一進一退の作業を行い。。。










出来ました!


好きなサッカーチームのカラーにしてみました。





さて次は撮影です。
今回は400のフィルムしか手に入らなかったので
(フィルムって今買うの大変なのね!びっくりしましたわよ!)
昼間の晴天はちょと厳しそうです。
曇りの時間帯を狙って撮影をしてみたいと思います。
さてどうなりますか!!

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genre : 学問・文化・芸術

2013-09-14

アーツ千代田3331「Lomography+」に行ってきました。


Lomography+に行ってきました。


以前から何度も訪れてはいたのですが
正直どうしたらいいのか
全くよく解らなかったLomography。

なので友人でありLomographyの大先輩であるakabeeさん


八谷和彦 個展「OpenSky 3.0 ―欲しかった飛行機、作ってみた―」
を一緒にぜひとお誘い頂いたのでその後に
Lomographyのお店に一緒に行って頂くことになりました。
ありがとうございます。



まずは
「OpenSky 3.0 ―欲しかった飛行機、作ってみた―」。







内覧会から何度も来てるけど
何度来ても本当に気持ちがすうっとなる展覧会です。
9月16日迄なのでぜひ足をお運び下さい。
今回は書籍を買わせて頂きました。
サインも頂きました。ありがとうございます!



そしいざお店へ。



さてこのロもグラフィーというのはなんぞやというと
ロモカメラで撮られた写真をロモグラフィーと呼ぶそうなんですね。
ロシアで生まれた“ロモLC-A”と言うカメラを蚤の市で発見し、
そこから始まったアナログ写真だったり、レトロカメラの写真活動が起源だそうです。



最近ではiPhoneの写真のアプリでの加工で
「LOMO」という項目で
名前は知ってるという人も多いと思います。

本当に素敵で、自由で、楽しくなる写真たち。
観ていてマジでワクワクします。



ウォールは実際に観ると本当にワクワクが止まりません。
これはロモグラフィー独特の展示なんだそうです。




子供がピンホールカメラ等を始めてから
ああ自分もフィルムをやってみたいなあと
始めるならLOMOがいいなあと
ずっと思っていたのです。
最大の理由は軽そうだから。
正直一眼レフ重い。。。



そして今回。
色々指南して頂いていたら。。。



きゃ。買っちゃいました。



今回私が買ったのは組み立て式。
まずはカメラのしくみを
自分で触って確かめてみたい!という
私の希望にドンピシャのカメラ。
しかもお買い得。
まずはと思いこれから始めることにしました。



そして10ゴールデンルールというのはあるそうです。



なんだかめっちゃ楽しそうでしゃないですか。
息子が「僕も僕も」と懇願するのを

「まずはお母さんが覚えるんじゃあんた自分のカメラあるだろうが」

と一喝。
大人って本当にずるいですよね、


まあ今回はお店で色々なカメラを大満喫。
っていうかこの歳でここまで触らせて頂きながら
ご指南を受けれるなんて
この子幸せやなあとしみじみ思ってしまいました。


まずはカメラを組み立ててみたいと思います!

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genre : 学問・文化・芸術

2013-09-12

水墨画教室の作品(9月)


楽しみにしていた水墨画教室の9月の作品です。
今月のテーマは「ざくろ」です。








いい感じです(^^)。
漢字は先生に書いてもらったそうです。
ちなみに猫。
こちらは息子がざくろを失敗してしまい

(つД`)ノ先生。。。

と助けを求めたら
猫を登場させてくれました。
私も見てましたが
感激しました!


「やってることに無駄や失敗なんてひとつもない」


これを実行してる先生超かっこいいです。
素敵です。

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genre : 学問・文化・芸術

2013-09-12

藍画廊「子育てと美術」展を観てきました。


藍画廊にて

子育てと美術」展

を観てきました。




正直今回この展覧会に行ってみようと思ったのにはきっかけがありました。
それは「展覧会のタイトル」にとても興味を感じたからです。



「子育て」という言葉は
自分が子育てをするようになってから
こんなに大変なのか!と思うことが多いです。
理由は簡単。こんなにしんどいことないからです(^^;)。
だって想い通りにはならないし
自分の時間は全然ないし。。。
教えなきゃ!という使命感故の叱咤激励は本当にしんどいです。
(自分も教わって覚えたはずなのに)



でもすごく素晴らしい体験も沢山出来るのが子育てでもあります。
私も何度も何度も感動させて頂いていますし
これからも沢山感動すると思います。
本当に家族に感謝です。



ただですね。



この感動って経験して初めてわかるんですよね。
その気持ちは「産んでない人には解らない」
「産んでる人には解らない」
という壁の構築に繋がると思うのですよね。
そしてその壁はとても高く険しいんですよね。





この展覧会では
子供との連作や復元等の表現がありました。
例えば、胎動を感じた時期から出産後、
そして子育て中に制作された作品等が
展示されているスペースがありました。
説明を伺った際

「きゃーwwわかりますーww」
と思わず口に出てしまいました。


そして同時に
「あ、私もう「わかるーww」側にしかいられない」
ということに気がつき愕然としました。




「子どもがいる/いないにかかわらず、少子高齢化の下、
社会経済の維持の為、未来を担う者の再生産と再分配に
私たちは関わっています。
ところで、あなたは美術家として子育てにどう関わっていますか。
関わろうと思いますか。」


このような問いかけからはじまったこの展覧会。
そして作家さん達んそれぞれの答え。



その活動に対して
どのように自分が感じるか
感じた自分に対してどう思うか
深く考え込んでしまいました。



子育てに関する報道には正直過敏に反応してしまいます。
社会において過度に批判されたりすると猛烈に悲しくなります。
同時に私の中では

「どうせ産んだことない人には解らないでしょ」

というとても暴力的な諦めの気持ちが渦巻きます。
この展覧会は作品が生み出された経緯等を伺った上で自分の中で
「あるあるー!」が多かったです。
そしてその感覚は「ほれ、私、産んでるし」という
確固たる自信の上での感覚です。
そして同時に自分はもう「産んだ人」カテゴリーに強く所属していて
もうそこから抜けられないんだなあと実感しなければなりませんでした。
それは同時に自己の中の暴力生を認める非常に辛い作業でもありました。



私はとても弱い人間であります。
なので所属しているカテゴリーと違う人と
本当に理解しあえるのかという猛烈な不安も感じました。
甘えるなと言われてしまいそうですが思想が違う人でも
意見交換や協力体制は出来るよという
希望を感じさせてほしかったです。



「そんなことが無理ってことなんて自分が一番解ってるでしょ」
と切り捨てられそうですがwww。



とても深く考えるよい機会になりました。



子育て中の人が子供を預けて見に行ってほしい展覧会です。
非常に面白かったです。
9/14迄。

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2013-09-09

2020年のオリンピック・パラリンピックの東京開催が決定!


2020年のオリンピック・パラリンピックが東京開催になりましたね!
決まったのならよいオリンピックに出来るように
日本中の人が応援出来るように
それぞれ自分の出来ることをしたいですね。




実はこのブログでは
スポーツに関する博物館も沢山行ってます。


振り返ってみましょう。


よい機会ですので
ぜひお近くのスポーツ関係の博物館に
足を運ばれるのは如何でしょうか?


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秩父宮記念スポーツ博物館


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Deutschen Sport & Olympia Museums


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札幌ウィンタースポーツミュージアム


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財団法人野球体育博物館


20090820110801_20130909090303667.jpg
松井秀喜ベースボールミュージアム



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2002年FIFAワールドカップ記念 日本サッカーミュージアム

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2013-09-07

東京都写真美術館「米田知子「暗なきところで逢えれば」」を観てきました。


東京都写真美術館にて

「米田知子「暗なきところで逢えれば」」

を観てきました。



考えてみると
近年色々な場所に出向くようになっています。
有り難いことです。
そして自分が色々な場所に出向くことによって
感じるアンテナが増えるようになってきた気がします。


どんなに暑いと言われても
どんなに寒いと言われても


やはりその場の空気を知ってるかどうかって
大きいなと思うのです。





しかし世界中どこでも行けるかっていうと
そんな人は存在しません。


じゃあわかり合えないのか。


それではあまりに悲しすぎますし
そんなことはないと思います。
じゃあどうするのかということでは
自分の経験から得たアンテナの感度を
どこまで広げられるかだと個人的には考えています。



文章から得た情報
実際に向き合う作品
自分の想像力
そしてアンテナ。



米田知子さんの今回の展覧会では
自分の感度のスイッチが入ったおかげで
ものすごくゆさぶられる展覧会になりました。



非常にシンプルな構図。
美しい風景。
そして伝わってくる空気。


作品対象の歴史、現状等の情報を得ながら
発信されるエネルギーにアンテナの感度をあわせます。
撮影された時、その場でかつて起きた歴史的な出来事、
そして
その場に居合わせた様々な人の気配を自分なりに感じ取ります。

特に最後の震災後の日本を撮ったシリーズは
自分の中の内部にどんどん入り込んできて
ものすごいエネルギーを使いました。
(自分も震災時に東京にいたからかもしれません)




自分がこの作品のどこに感度のアンテナをチューニング出来るか
そこがすごく大事なんだろうなあと思い始めました。


日本語というのは主語を省略しても通じます。
そして動詞の活用があるわけでもないので
主語を判断するのは聞き手の感度にかかるという
非常に難しい言語です。


なので私たちの感度のアンテナは
世界標準より少しチューニングが違う場所なのではと
想うことが多々あります。


ここで確認すべきことは
違うことは全然悪いことではないってこと。
どちらかが正しく
どちらかが正しくないわけではなく
それぞれ違うことを受け入れ
相手に響く様に伝えること。


今回はひとりでの鑑賞でした。
だから自分だけに集中出来たのかもしれません。
次回はぜひ息子と来たいなあと改めて思いました。




9月23日 ( 月・祝 )迄。
原則月曜休館です。
詳細は公式WEBをご参照下さい。

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genre : 学問・文化・芸術

2013-09-06

東京都写真美術館「岩合光昭写真展「ネコライオン」」を観てきました。


東京都写真美術館にて

岩合光昭写真展「ネコライオン」

を観てきました。





我が家にはフェレットが2匹います。
すごーく可愛いです。
うちの子が一番可愛いと思っています。

だってフェレットって本当に可愛いんですよ。
呼べば来るし歩けばついてくるし
基本家で飼えるし泣かないし
超面白いポーズで寝るし。
フェレットがペットとしても一番可愛いと思います!



ってペットを飼ってる人ってみんな思ってると思うのです。
私自身はほ乳類っていうのは
「うちの子が一番可愛い」と絶叫出来る程の
「魅惑」を持ってるよなあといつも思います。



この「ネコライオン」は
動物写真家の岩合光昭さんが
同じネコ科の「猫」と「ライオン」の同じ様な場面を
比較で載せてみたという展覧会です。



ほ乳類萌えの方にはたまらんです!



と思いながら観ていたのですが
だんだん別の感情がわき上がってきました。


立場は違えど
同じネコ科なんだなあと思いながら
本当に可愛らしい写真を眺めていたのですが
次第に猫やライオンが
自分に似ているところがあることに気づきます。。


子供と寄り添ってる時
子供と眠ってる時


自分はこんな風かもしれないなあと思うと
今回は一緒に鑑賞しない自分の子供を
猛烈に抱きしめたくなります。


そこで私は気づくのです。


同じ分類とはいってもとても大きくて
同じ科ならまだしも全然違う生き物なのに
親が子を思う気持ちの美しさ。
とても同じ想いを感じる訳です。


そう思うと
同じ人間同士で

「どうしてうちの子はわかんないの?」とか
「どうしてうちの子は出来ないの?」とか

思ってしまうことって
本当に美しくないなあって
改めて想うのです。


ああうちの子可愛い。
うちの子一番。


でもそれと同時に


「あの子」より可愛い。
「あの子より順位が上でなきゃ。


と想う気持ちの浅はかさを
猫とライオンは
家の近くの屋根の下から
サバンナの奥地から
私に語りかけてきてくれます。



子供がいる方は
子供と一緒に鑑賞をぜひオススメしたいのですが
一番オススメしたいのはひとりで鑑賞ですね。



子供の帰りが愛おしくて仕方が無くなると思います。
おススメです。
是非足を運び下さい。



しかも岩合光昭さんによるアーティストトークが
こんなに沢山予定されています!

2013年9月21日(土) 11:00~、15:00~
2013年9月22日(日) 11:00~、15:00~
2013年9月28日(土) 11:00~、15:00~
2013年9月29日(日) 11:00~、15:00~
2013年10月5日(土) 11:00~、15:00~

本展覧会の半券(当日有効)をお持ちの上、B1階展示室にお集まりください
とのことです。この時間帯ならお子さん連れも行けますね!




10月20日まで。
原則月曜休館です。
詳細は公式WEBサイトをご確認下さい。

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genre : 学問・文化・芸術

2013-09-05

「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」 連載終了です。ありがとうございました。


さて夏休みが終わりました。
学校が始まっています。
っていうか毎日すごい天気ですが。。


「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」



第17回 まで連載させて頂きました。
ご協力をして頂いたクリエイターの皆様本当にありがとうございました。



今回お話を聞いて感じたのは
皆さん表現するということが
色々な気づきやきっかけになって
今があるということ。

もしかしたらそれは
後付けの理由かもしれないけど
でも
今がある理由を過去から見つけられるというのは
自分の人生を確かなものにしてくれるような気がします。



私自身とても楽しい作業になりました。
御協力を頂いた
皆様本当にありがとうございました。




小学1年生の夏は
サッカーとサッカーとアートと
瀬戸内国際芸術祭と共にあっという間に去っていきました。
風邪もひかず体調も崩さず
約2ヶ月間充実な日々を過ごしてくれた
息子さん本当にありがとう。
そして仕事に忙しい日々の中
一生懸命時間を作ってくれた旦那さんありがとう。




来年も素敵な夏になりますように。

2013-09-04

ミズマアートギャラリー「近藤聡乃展「KiyaKiya 1/15秒」」を観てきました。


ミズマアートギャラリーにて

「近藤聡乃展「KiyaKiya 1/15秒」」

を観てきました。






なんだかわからないけど
すごく懐かしいんだけど
でも何を持って懐かしいのか
明確に見えないモヤモヤ感というか
そしてその後味も実はそんなに悪くないというか
という不思議な感覚。



私の中での「きやきや感」というのはそんな感じ。
そして
そこには不思議な懐かしさを感じます。
触れた回数とか
対面してる時間を考えれば
懐かしいとか言えるはずもないけど
でもなんだか感じる「懐かしさ」。



近藤聡乃さんの作品は
実は色々な場所で拝見させて頂いています。
どこで拝見しても強烈な印象を感じることは出来るのですが
自分の中でとても印象に残っているのは
シンガポールでのグループ展でした。


何度か訪れているので
緊張感はそれほどないんだけど
でもやはりここは外国。
隠してるけどなんとなく感じてる緊張感。




作品を拝見すると
シンガポールの時のように
以前拝見した時の場所とか思い出とかが思い出したり。
そしてそんな感じだったなあという自分を思い出したりしていました。
思い出の入れ子状態ですね。面白かったです。
アニメーションだから
尚更その時の空気感等を思い出しやすいのかもしれません。。。



息子はじっと見入っていましたが

「あんまり見つめすぎると中のおさるさんになっちゃいそう」

と話していました。
おさるさん、可愛いよね。


二人で作品を見つめている筈なのに
作品の前の空気を感じながら
ここにはない何かに対して
うごめく感情とそっと向き合っていた、そんな感じでしょうか。

自分の中で勝手に決めた概念と
感情に赴くままにうごめく別の想い。
その葛藤を描写してくれているような
近藤さんの作品そのものに
私は「きやきや」感を感じているのかもしれません。







そして今回のメインは油彩。
初めて拝見した油彩等の作品は
正直すごく強烈でした。
静止の世界で「動き」を絶対に表現してやる!みたいな
強い意志が感じられて
その迫力に思わず息が止まってしまいました。



キャンパスの中に確かに「物語」がありました。
とても見応えのある展覧会でした。



本展開催中の8月24日から9月16日まで
六本木ヒルズA/Dギャラリーにて
「KiyaKiya―アニメーション原画展」

同時開催されているそうです。
こちらでは、アニメーションの1/15秒を構成している
原画や背景を展示しているとのこと。

こちらもぜひ伺いたいです。



また展覧会に合わせて、ナナロク社より
「KiyaKiya-アニメーション原画集」、
そして初の画集
「近藤聡乃作品集」が8月末に発売予定だそうです。



近藤聡乃さんの作品を観る度に
シンガポールを思い出す私たちは
またシンガポールにもぜひ伺いたいと思います。


2013-03-28
Gillman Barracks & Mizuma Gallery「Look East!2」を観てきました。




9月28日迄。
月曜休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-09-02

Galerie412「富田菜摘展 「小さな森」」を観てきました。


Galerie412にて

「富田菜摘展 「小さな森」」

を観てきました。








こちらは廃材を使った動物が中心の展覧会。
可愛らしい動物達が作り出す森の楽しさは
何度味わってもたまらんです。
本当にすごくワクワクします。




そして今回の展示で
すごく新鮮に感じたのは

「作品と光との関係」です。

今迄基本ホワイトキューブの中で
作品を拝見してきました。
今回の展示環境で大きく異なる点がありました。
それは

「生活が見える窓があること」





生活が見える窓越しに観ると
動物達から唄が聞こえてくるような
すごく明るい気持ちになれるんですね。
正直びっくりしました!



でも考えてみれば
生活で使われていたものを使って
作品を作っているのだから
生活の中で見たら生き生きするの当たり前かもと
我に返りました(^^;)。





作品を通して生まれる陰の可愛さも見逃せません。
このモモンガちゃんのしっぽの可愛さったら!!




息子は今回は練習前ということで
限られた時間の中許可を頂き撮影に集中。
お気に入り作品を激写しておりました。


「全体写真はお金を使ってる大人が撮ればいいの」
「僕は僕の好きな作品の好きなところを撮るの」


という割り切りの美しさは
親ながら「おぬしやるのう」と思う事も増えてきました。





いつも素敵な撮影機会を与えて下さり本当にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。



9月14日(土)迄。
開廊時間:1:00pm~6:30pm 
日曜休廊です。  


同時開催中に「おとなの運動会」もぜひ足をお運びください。
なんかメンバーが増えてるらしいです。。。

2013-08-27
ギャルリー東京ユマニテ「富田菜摘展 「おとなの大運動会」」を観てきました。      

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-09-02

アーツ千代田3331 GALLERY「宍戸遊美「レインボーレーン」」を観てきました。


アーツ千代田3331 GALLERY

宍戸遊美「レインボーレーン」」

を観てきました。


宍戸さんと初めて会ったのは
アーツ千代田が開館前になります。
(息子がちっちゃいーーーーー!)

2010-03-25
3331 ARTS Chiyoda「見るまえに跳べ」を観てきました。



当時は(そして最近迄)宍戸さんがアーティストであることを知りませんでした。
しかし3331の立ち上げ前に出会っていて
沢山のプロジェクトを立ち上げているのを観て
私の中での人間としての宍戸さん像というのが
ぼんやりと出来ていました。


なので今回個展を開催と聞いて
これはっと思い伺わせて頂きました。



作品はスライドを使用した作品。
ぼーっとしながら2度鑑賞させて頂きました。



土地の歴史というには最近すぎる過去。
そんな少し昔を振り返るこの作品は
振り返る足場の不安定さが最初気になりました。

でもなんだかその不安定さもすごく心地よくなってきました。

もしかして宍戸さん東京出身かなと思い
観賞後ご本人に確認したら
荒川区出身とのこと。



ここで私の仮説が明確になりました。



東京という場は地方からの集合体という概念に
こだわりすぎているような面があると思うのです。
東京産まれ東京育ちというのは
自分の土着的歴史や根源を語ってはいけないのでは
という概念に私たちは捕われ過ぎなのかもしれません。



どの土地にもそこに住んでいた人がいて
そこで育った人がいます。
そして過去というのは1年も10年も100年も過去なのです。
そこに生きている人にとっては。



今この瞬間を緩やかに振り返る。
その行為は
地方の活性化を命題にした
アートプジェクとのように
そこから何かを生み出さねば!という
強いエネルギーがなくてもいい。
まず振り返り、向き合い、
そこからそこで何をするのか
じっと待ってみるのもいいのかもしれない。



地方のアートプロジェクトや
土地に密着した3331に関わってる
宍戸さんならではの視点だと思いました。
そして彼女の優しさというか
待つことが出来る穏やかさが
鑑賞者にとても優しいエネルギーを与えてくれています。




作品を観た後に
なんとなく実家に電話したくなるような作品です。
そこで以前行った商店街の話とかしたくなりますが
電話の相手が何も覚えていなくても
それはそれでかなって思えるような

まあ色々あったけど
今元気っていいよねと
ゆるやかな元気をもらえるような作品でした。



宍戸さんありがとうございました。




09月16日(月・祝)迄。
火曜日休館です。

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genre : 学問・文化・芸術

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