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2013-06-29

ミヅマアートギャラリー「宮永愛子展「house」」を観てきました。


ミヅマアートギャラリーにて

宮永愛子展「house」

を観てきました。


どうしても見に行かなくては!行きたい!と
熱望していた展覧会。
やっと行くことが出来ました。


実はこのギャラリーがある駅で
私は大学に通っていました。
そして数年後結婚した私は
同じ駅で外資系企業で契約社員として
働いていました。

当時も沢山のいろいろな葛藤がありました。
今となっては笑い話に出来ることも
当時はこの世の終わりのよう気持ちで向き合っていたのが
昨日のことのように思い出されます。



その時の私は
将来の自分に小学校の子供がいて
その子が学校に行ってる間にギャラリー巡りをしてるなんて
想像すら出来ませんでした。
その時深く深く悩んでいたから
今があるって今となっては解ります。
そしてあの悩んだ時の気持ちが
二度と帰ってこないことも。





この「house」では
時の流れ、変化を深く深く感じることが出来ました。
ナフタリンという消えてしまうものを題材として
制作されています。
すぐに消えてしまうのではと思っていたのですが
今回の作品は少しスタイルが変わっていました。




持ち主が椅子の足元の青いシールや
靴に繋がる小さな穴をふさいだシールを剥がすと
何十年、何百年とかけて、抜け殻の彫刻にかわるんだそうです。
固められた樹脂の層と気泡。そこに存在する経緯を感じさせる時間。
それはその閉じ込められた作品のモデルの「歴史」まで感じることが出来ます。
モデルとなった品々は靴や椅子などとても日常的なもの。
ちなみに未使用品ではなく誰かが使っているものなんだそうです。



子供の靴や時計等は
子育てしている私にとってはぐっとくるものばかり。
特に「靴」と「本」には心が鷲掴みにされました。
「子供の靴」「児童書」というのは
一瞬で形を変えてしまうものなんです。
それは子供の成長であったり
成長に伴う際のアクシデントによる破損であったり。
正直原型をとどめていることは殆どありません。
児童書も同じ本でも子供によってお気に入りの箇所は違います。
なので子供それぞれに痕跡が残る場所が違うんです。

でも子供のそういうグッズって
本当にすぐに消えてしまいます。


実質的には消えてしまうんだけど
でも私の中には確実に存在しているんです。
無くなったから、変わってしまったからこそ
自分の中で確認出来るんです。





なので今回のこの樹脂に閉じ込めたナフタリンの姿の変化は
子供の成長によって消滅した存在に対する寂しさと
消滅によって確実に認識出来た心情的なものを
象徴しているような気がして
なんだか胸がきゅんとなってしまいました。



ちなみに今回のこの作品スタイルだと
空気に触れる面が少ないので
ナフタリンが消えるのはかなり時間がかかるとのこと。
椅子の作品等は100年近くかかるのではと
スタッフさんに教えて頂き思わずえっと声をあげてしまいました。



つまりこの作品の中には

作品のモデルとなったモノ、そしてそれに関わるヒトの過去
穴をふさぐシールをはがすという行動の再認識
存在のみを再認識する未来

という猛烈な時の流れがあるということです。
とても感銘をうけました。



おススメです。
ぜひ足をお運び下さい。



国立国際美術館での「なかそら」展公式カタログ兼作品集も
拝見する事ができました。
こちらは青幻舎から販売中です。

宮永愛子作品集 空中空(なかそら)宮永愛子作品集 空中空(なかそら)
(2012/12/10)
宮永愛子

商品詳細を見る




展示後半になると作品に変化があるかもという
囁きも伺えたので
ぜひまた再訪したいと思います。
ありがとうございました。



8月3日(土)迄。
日・月・祝日が休廊です。
詳細は公式ホームページでご確認下さい。
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2013-06-27

「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」第五回 川久保ジョイ編


大好評であります

「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」

第五回にご登場頂くのは川久保ジョイさん。



スペイン・トレド市で生まれたジョイさん。
18歳までスペイン滞在後
筑波大学人間学類入学、その後大学院進学後は専業主夫を経て
金融業界に就職、トレーダーとして働きながら
写真作家活動を始められました。


ジョイさんの作品を何回も拝見した私としては



川久保ジョイとは写真作家というカテゴリー分類で収まるのか?



という疑問をこの紹介文を書きながら感じてしまいます。
それほどまでにジョイさんの表現というのは
あらゆるものがあります。
毎回衝撃と観劇と無限の可能性を感じさせてくれるのです。





この企画はいたってシンプルです。
皆さんに2つの質問をさせて頂いています。
---------------
1:ご自身が小学生の時思い出に残っている自由研究は何ですか。
2: 今小学生の自分が目の前に現れて「自由研究のテーマを一緒に考えて」といわれたらどんなアイデアを伝えますか。
----------------
現在活躍されてるクリエイターさんがどのような自由研究をしていたか、
そして今ならどんな自由研究をするのか。
興味深いお話が沢山聞けそうです。
ではジョイさんよろしくお願いします(^^)。





---------------
1:ご自身が小学生の時思い出に残っている自由研究は何ですか。
---------------
僕はスペインで生まれ、高校までスペインで過ごしました。
平日は現地校に通い、毎週土曜日だけ日本語補習学校なるものに通っていました。
スペインの学校制度では新学期は9月から始まり、
二学期は12月から、そして4月からは三学期が始まります。
つまり、夏休みが6月,7月,8月と、とてつもなく長いのです。
しかも、学年をまたぎますので、前学年からの繰り越し宿題というのはありません!
宿題が全くない3か月の夏休みなのです。
そして6月下旬に3学期が終わると学校も閉じてしまいますので
夏休みの間学校に行っても入れません。

スペインの多くの家庭では
長めのバカンス(1か月ほど)をとり
別荘や海へいったり
子どもはボーイスカウトのキャンプへ行ったり
することが結構あります。

しかし、基本的にはスペインではぼーっと過ごす長い期間が夏休みなのです。

そのようなわけで、自由研究というものを経験したこともなく
その存在自体よく知らないまま日本に帰国し過ごしてきたのですが
今までは特に何の不自由も感じたことはありませんでした。
しかし、先日この企画で、自由研究について書いてもらえないか
といわれて、はてと困ってしまいました。



---------------
2: 今小学生の自分が目の前に現れて「自由研究のテーマを一緒に考えて」といわれたらどんなアイデアを伝えますか。
---------------
ということで、僕は最近歴史に興味を持っています。
将来作品になるかはわかりませんが
今は制作の一環としてリサーチを進めています。
毎日広尾にある都立中央図書館へ通って
古い地図や江戸、明治期の東京について調べています。


歴史というのはとても不思議なもので
同じ場所で過去と未来が交差します、現在という地点で。

今自分がこの原稿を書いている部屋は(神宮前5丁目)は
江戸時代後期においては
山城淀藩(京都)の稲葉長門守正邦(十万二千石)藩主の邸宅でした。
現在の青山通り沿いの子どもの城から
原宿のキャットストリート近くまで
広い敷地には大きな池がありました。


その西の渋谷と原宿には穏田川という川が流れていました。
この川は水が濁っていて、
鉄分の多い赤土が混じってあまり奇麗ではありませんでした。
今の渋谷川だと考えられています。
この川の周囲には穏田村という村があり
ここには本能寺の変において
徳川家康が江戸に戻るときに伊賀の国を超えるのを手伝ってくれた
伊賀出身のものたちが土地をもらって暮らしていました。

この周辺の土もやせていたので
この年の農家の人たちはしばしば雨乞いにいっていたようです。

その後、明治時代に入り、この場所は
東京市電気局青山出張所になりました。
青山通りを通っていた都電の倉庫にもなっていました。
現在の東京メトロ銀座線は
以前は路面を走っていたことを考えるだけで不思議です。

現在、この地には

こどもの城や
国連大学
東京歴史文化財団
東京ウィメンズプラザなど

公共の施設が並んでいます。
週末になると国連大学前には賑やかなファーマーズ・マーケットが現れ
どことなくのんびりした空気が流れます。

先週末は僕が現在滞在・制作しているトーキョーワンダーサイトで公開スタジオがありました。
このときは、夏至の日に夏の到来を祝う作品を作りました。
そこで発表した3チャンネル・ビデオの作品のなかでも
表参道駅、青山通り、穏田神社やファーマーズ・マーケットが登場しました。
とても晴れた日でしたので奇麗な映像になりました。

マーケットのシーンでは、
光が柔らかく、やさしく降り注いで、まるで夏休みの終わりを予兆するかのように、
一年で一番長い一日はゆっくりとくれていきました、
スペインの夏休みの日となんら変わりなく。

あ、今回の原稿の課題…、
そうでした。自由研究でした。…。
自由研究とは何でしょうか、
自由研究はいつの時代からあるのでしょうか、
自由研究は何のためにあるのでしょうか、という疑問が浮かぶ中、
些か強引ではありますが
自由研究それ自体について研究する
のはいかがでしょうか。


---------------
自由研究をしたことがなのに
無理難題に答えて頂きありがとうございました!
自由研究を研究、
確かにいつから自由研究があるのか私も知りません。
研究してみるのも楽しいですね。





現在川久保ジョイさんは
東京アーツギャラリー にて
「川久保ジョイ 「零像 – Infinite Vision」」が
絶賛開催中です。
私達も拝見しました。


2013-06-17
東京アーツギャラリー「川久保ジョイ 「零像 – Infinite Vision」」を観てきました。



静かに、強く心揺さぶられる素晴らしい展覧会でした。
ぜひ足をお運び下さい。


7月7日迄。
月曜日休廊です。
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2013-06-26

江戸東京博物館「企画展 発掘された日本列島 2013」を観てきました。


江戸東京博物館にて

「企画展 発掘された日本列島 2013」


を観てきました。


楽しいですね江戸東京博物館。
特別展も好きですが常設展もすごく楽しいです。


今回その常設展では
常設での企画展「発掘された日本列島 2013」が開催されていました。



展覧会ページに書いてあってびっくりしたのですが
この展覧会では近年特に注目された出土品を中心に展示されるとのこと。
つまり最近まで足の下に埋まってたってこと!!!

実は全国で毎年約8,000件近くの発掘調査が実施されているそうです。
よくよく探すとバイトとかもあったりするそうです。
しかしそんなの知らないですよね。
一般的にその成果に触れる機会は極めて限られているそうです。
可愛らしいデザインにワクワク!

■中核展

から可愛らしいデザインのものをご紹介。








尚、同時期に開催する

■地域展「”発掘” 江戸の華-発掘された江戸時代の出土優品展-」

がまた面白かった。
都内で出土した遺物の中から
江戸時代の息吹を伝える優品の数々を紹介しています。




こんなものが土の中に埋まっていたなんて!
正直びっくりです!!


実際にみるともっとびっくりします。
そして私たちよりこの品々が
現代の私たちを見てびっくりしているはずです。


最近新しい建物が建設されています。
その建設中にまた新しい出会いがあるのかなと思うと
ワクワクしてきますね。



7月25日(木)迄。
月曜休館です。




こちらの展覧会は下記に巡回予定だそうです。
そちらも楽しみですね。

巡廻スケジュール

■福島県文化センター
福島県福島市春日町5-54 TEL:024-534-9191
平成25年8月3日(土)~9月13日(金)

■松本市立博物館
長野県松本市丸の内4-1 TEL:0263-32-0133
平成25年9月21日(土)~11月4日(月・祝)

■高槻市立今城塚古代歴史館
大阪府高槻市郡家新町48-8 TEL:072-682-0820
平成25年11月12日(火)~12月23日(月・祝)

■九州国立博物館
福岡県大宰府市石坂4-7-2 TEL:050-5542-8600
平成26年1月1日(水・祝)~2月16日(日)


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2013-06-25

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2013-06-25

「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」第四回 ノザワヒロミチ編


大好評であります

「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」

第四回にご登場頂くのはノザワヒロミチさん。



桑沢デザイン研究所卒業後
パリへ渡りカメラマンとしてのキャリアをスタートしたノザワさん。
帰国後は雑誌や広告などで活躍する傍ら
数々のワークショップや大学、専門学校でも講師を担当されています。
作品等はこちらから拝見することが出来ます。
個人的にはポートレートのシリーズがすごく素敵だと思います。

ボランティアで行う児童養護施設での写真教室は
とても感銘を受けました。
私もこの活動を通じてノザワさんと出会いました。
そして息子はノザワさんの写真教室を
毎月楽しみにしています。





この企画はいたってシンプルです。
皆さんに2つの質問をさせて頂いています。
---------------
1:ご自身が小学生の時思い出に残っている自由研究は何ですか。
2: 今小学生の自分が目の前に現れて「自由研究のテーマを一緒に考えて」といわれたらどんなアイデアを伝えますか。
----------------
現在活躍されてるクリエイターさんがどのような自由研究をしていたか、
そして今ならどんな自由研究をするのか。
興味深いお話が沢山聞けそうです。
ではノザワさんよろしくお願いします(^^)。





---------------
1:ご自身が小学生の時思い出に残っている自由研究は何ですか。
---------------
2年生の時に
夜に黄色い花を咲かせる月見草という花の研究をしたんです。
普通太陽が昇って花が咲くのに
暗くなって咲くのが多分不思議だったんだと思います。
夏頃に咲く花で
咲き始めるのが5時過ぎくらいでピークは6時台だったと記憶してます。
本当に暗くなって咲き始めるんです。
ちょうど、こどものテレビと重なっちゃってテレビ見たいし
でも、花は咲いちゃうし忙しかったのを覚えてます。

じゃあ、光り当てれば咲かないのか?とか
じゃあ暗くしておけばずっと咲いているのか?とか
試してみました。
しかしことごとく失敗して光を当てても咲くし
暗くしても閉じる。
結局うやむやなまま終わったような気がします。

だから
最終的に大事な結論の部分はあまり覚えてないんです。


それから、あとはバスケットボールに夢中になって
研究した記憶がありません。
5年生くらいの時に友達とスーパーカーの研究したかな。
研究といっても模造紙に
えんえんと車名とスペックとエピソードと絵を書くだけのもの。
だから研究のピークは小学校2年生で終わったということですよね。





---------------
2: 今小学生の自分が目の前に現れて「自由研究のテーマを一緒に考えて」といわれたらどんなアイデアを伝えますか。
----------------
自分がせっかく写真をやっているのだから
やはり写真やってみようよ!とすすめます。
たぶん今フィルムと暗室をやらないと
おそらくもう触れる事もないとも思うので
それもいいかな?と思いつつ。
でも、こどもには面白くないと思うので
もっとお手軽に楽しめる研究をデジカメでしたいと思います。

ピンホールカメラらしきものが
デジタルでも出来る事が分ったので
その穴の形状とか大きさ位置は?穴じゃなきゃいけないのか?
動かすとどうなる?
数は?
自分の目で確かめさせて
たくさん実験させ気に入ったもので作品を作らせたいですね。

撮っておもしろい!というところで終わらせないで
そのおもしろい事を綺麗に見せるところまでいきたいです。
大人レベルの探求のように
ピンポイントに突き詰めていくのではなく
子供レベルの手当り次第に試してみる突き詰め方で
素敵な作品が作れれば楽しいでしょうね。

いま、自分自身でやりたくなってきました。笑






ピンホールカメラの実験。
すごく面白そうです!
きっと次のカメラ教室で披露してくれるはず!
楽しみにしております。






さてノザワさんのCAPSULE WORKS主催の今後のイベントはこちらになります。
ぜひ足をお運び下さい。
申込、問い合わせ等はCAPSULE WORKSWorkshopページから
確認をよろしくお願い致します。



親と子とみんなの写真教室
7月21日 日曜日 13:00~15:00 iiD 世田谷ものづくり学校 2−A教室

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-24

iiD 世田谷ものづくり学校 東京「親と子とみんなの写真教室」に参加してきました。


iiD 世田谷ものづくり学校 東京にて

親と子とみんなの写真教室

に参加してきました。





前回参加してとても楽しかったので
今回も楽しみに出かけました。
こちらのブログで紹介させて頂いたので
覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。


今回はこちらの写真教室に参加するとき
自分ならどんな風に楽しむかを
書いてみたいと思います。


今回はなんと10組の親子さんが参加。
教室は大盛り上がりでした。
以前の経験をふまえて今回はこんなものを用意してみました。
それは。。。


人形。モデルです。


いろいろな写真を撮る時に
やはりほしいのはモデル。
もちろお互いを撮り合うのもいいんですが
モデルがいるとなおさら撮りやすいです。


そして今回はセロファンの組み合わせバージョンを
子供たちは楽しんで撮影していました。
いいですねー。












今回はお友達兄弟と参加しました。
お互いを撮り合ったりすごく楽しそうでした。






見ていていいなあって思うのは
先生のノザワさんが子供たちの


「みてみて!!!」


にとてもナチュラルに対応して下さっていたこと。
すごく素敵ですよね。
私とかそういうのついつい邪見にしてしまうからなあ。。。orz


今後の希望としては
今回撮った写真を作品に仕上げるコツとか
ぜひ教えてほしいです。



作品と額縁の色の関係
並べ方のコツ
紙の選び方


等100円ショップで買える道具で
印刷したモノを選びながら
撮った写真を作品に仕上げる方法とか
ぜひ教えて頂ければと思いました。


実際に印刷するのは大変だと思うので
こんな風にって事例を示すだけでもいいと思うのです。

そこで事例を示してもらえると
撮りっぱなしではなく実際に飾ってみたいなって
思いました。


表現が生活に取り入れられると
その人の人生はより豊かになります。
人生の中での小さな挫折も
表現によって得られる新たなエネルギーで
乗り越えることが出来るようになります。


このような気づきを与えてくれるノザワさんいつもありがとうございます。
次回も楽しみにしています。


親と子みんなの写真教室
次回開催は7月21日 日曜日 13:00~15:00。
場所はiiD 世田谷ものづくり学校 2−A教室
参加料無料です。ぜひ足をお運び下さい。
詳細は公式ホームページをご参照下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-24

「美術館で騒ぐ子供はなぜ存在するのか」の考察と対策を徒然と。



前回のエントリを沢山の方々に読んで頂き
本当にありがとうございます。



せっかくなので子連れ美術鑑賞の最大の難関

「美術館で騒ぐ子供」

についての自分なりの考察と対策を書いてみようかと思います。



まずはじめに私自身は
この点に関して「寛容になってほしい」という意見ではないことを
表明させて頂きます。
子連れ鑑賞を6年以上やってるのから寛容派と思われがちなのですが
どちらかと言うと厳しいほうだと思います。

そこで自分の体験談、目撃談を踏まえて
「なぜ美術館で騒ぐ子供がいるのか」を自分なりに考察したいと思います。




「子供が騒ぐ」原因というのは大きく分けて2つに分類されると私は思います。

1)体感的原因
2)心理的原因

です。




1)の体感的原因なのですが美術館においては実は重要です。
美術館って外気と気温差がとても激しいのです。
幼少の子は親が服装を決めることが殆どです。
そこでその外気温との違いを考慮しないまま
展覧会の会場に入って気温差で不快になるというのは
よく見かけるパターンです。
暑いのに脱がせてもらえなくて不快で泣いちゃうっていう子をよく見かけます。
美術館内で愚図ってしまった子がいたら
ぜひ服装チェックしてあげて下さい。




2)心理的原因はここで2つに分類されると思われます。

2)ー1 動的要因
2)ー2 静的要因



2)ー1 動的要因

なぜ自由に走ったりしてはいけないのか、なぜ作品に触れてはいけないのか
分からないまま行動の規制をかけられることに心理的負担を感じて
心が混乱してしまうケースです。
これは乳児以降に多く見受けられると感じます。



美術館の作品になぜ触れないのか。
美術館内でなぜ走ってはいけないのか。



ここを引率者がちゃんと説明すること。
ここが大事だと思います。
うちは「作家さんが一生懸命作ったからここにあるの、だから触らないで見ようね」
という声かけをいつもしていました。
保育園や幼稚園で工作をするようになると
この声掛けは有効な子にはかなり効きます。


なぜ大声はいけないのかは
心理的対話の妨げになるというのを
分かりやすく伝えるべきなんですが
うちの子のケースはここは正直なんとなく出来てしまったので
決め台詞がありません。すみません。
なぜ美術館で話してはいけないのかは
美術館側にアンケートをとってみたいなといつも思っています。


この外的要因が原因が多いなというお子さんと
一緒に行く時は
空いてる時間帯か外国からのお客様が多い時間帯を意識して
美術館の来訪時間を決めるのをオススメします。

すごく細かいのですが
各国の休日早見表をチェックしてこの時期外国からの観光客を予想して
美術館に行く日を決めたりしました。

世界各国の祝日の表(注意:2004年なので古いです)





2)ー2 静的要因


これは私は乳児から幼児すべての子供に通じると思うのですが
引率者が「ここになぜあなたといたいのか」を伝えていない等が
この静的要因に該当すると思います。。
「なぜここに静かにしていなくてはいけないのか」を伝えず
静寂、停止を強要されれば子供は心理的ストレスを感じます。
大人だけ見たいのなら子供がそこにいる意味がありません。
子供からしたら自分がここにいる意味がない=我慢の強要です。
我慢は子供は苦手です。
我慢の強要は反抗に、つまり声を出したり勝手に歩いたりにつながります。



ここで勘違いに注意!は
理由において必要なのは「明確化( わかりやすさ )」です。
深い浅いは関係ありません。



あなたとこの絵のここの点が見たかったの。
だってあなたが○○好きじゃない!



この想いが子供に伝わればいいんです。
ここは大人の腕の見せ所です。
熱い想いを一緒に行く子供にぶつけて下さい。
その思いが伝わればそれは素晴らしい思い出になります。

具体的プレゼンのオススメ方法といえば
事前に展覧会のちらしで予習することですね。
そして子供の食いつきのいい展覧会から行ってみるとか。
楽しいですよ。




「美術館行きたいけど子供が騒いじゃったらどうしよう」
とドキドキしてるお父さんお母さんは
騒いでしまった時、原因は何かを分析出来れば
早急に対処できるような気がします。



ただですね。
私も経験あるからすごく分かるんですが子供って

「なんでそんな態度なの!!!!」

ってこっちがブチ切れそうになる時ってあるんですよね。
理由とか関係なく泣く、わめく、やさぐれる。
そういう時ってあります。すごく分かります。


そんな風にうわーってなってしまったら
さっさと会場から出ましょう。
入場料もったいないって気持ちは捨てて下さい。
悲しい思い出まで転がってしまうと
美術館そのものが嫌になってしまいます。
まずは一旦離れましょう。





そして


そういう体験をしないで済むには
どうしたらいいの。。。
事前に何かできないの。。。。
というお父さんお母さんには


昔のエントリーですがかつて私がどうしていたかを書いたエントリーがあります。
お時間のある時にでもぜひご一読下さい。


2009-05-21
子供と一緒に美術館を楽しむコツを教えて下さい


2011-10-28
子連れで芸術の秋」を楽しく過ごすコツを思い出してみる。

theme : ひとりごと
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-22

「美術館に子供連れでいくということ」についての雑感そして未来への提案。

さて、このブログをここまで続けていると
沢山の体験をさせて頂きました。
そしてよく質問を頂くのが



「子供に「美術に楽しく接してもらう」にはどうすればいいと思いますか」
「日本の美術館は子供連れにどのように対応したらいいと思いますか」



うむむむ。
まずは去年大好評だったエントリーを。


2012-07-11
この夏美術館に行くあなたへ。


そして別の原稿整理で頭から湯気が出ていた時に
なんだか書きまくったtweetがあったんでせっかくなのでまとめました。
この最後に書いた提案、マジでどっかでやってみたい。
どなたか協力して下さる美術関係者の方、ぜひご一報下さい。



美術館に対しての敷居の高さを感じるかどうか。
これって子供の時にどんな人と行ってるかどうかって大きいと思います。

例えば親が
「美術館は騒いでは行けない場所。大人が行く場所。頭のいい人が行く場所!」
と話し続けそれに刷り込まれると子供は「美術館は子供は行っては行けない場所」
って刷り込まれる。
そういう子供が学生になったらそりゃ行かないですよね。

私はそういう親を責めたくないです。
子供の行動が発端で見ず知らずの人に罵倒された経験がある人なら
そういう恐怖心は私には分かります。
だから美術館側にはイベントとかより

行きやすい場所としての環境作り
極端な言い方すれば「行きやすい日」

を別枠で作るとかしてほしいです。
美術館を高尚に楽しいたい人が
美術館側にとっては一番の上客なんだから
そういう人とそうでない人を分ける
というのが一番現実的な集客でしょと思います。


私が子連れで美術館に行き始めたのは
子供が1歳前ぐらいからでした。
なぜかと言えば
公園で子連れでお母さん達と交流しながら過ごすってのが
どうしても耐えられなかったからです。
いわゆるママ友付き合いが苦手だったんです。

ぼっちってやっぱ辛いじゃないですか。
でもずっとウインドーショッピングする程の買い物欲もない。

そこで私は考えました。

美術館だったら赤ちゃんと一緒のお母さんがぼっちで来ても
別に見た目おかしくないじゃん。

実はいうとこんなくだらない理由で
私は美術館に子連れで通い始めたのです。
幸い息子は比較的順応してくれたので結構通えました。
まあ失敗もありましたがでもそれほどの大失敗はなかったです。
息子は新美の廊下で歩き方を覚え
サントリーの階段で階段の上り下りをマスター
と言っても過言ではありません。


このように
美術館って「個」を受け入れてくれる懐の深さがあると思います。
この「個を受け入れる」というのは
既に「ひとり行動大好き!」っていう人が対象ではありません。
この(ぼっちな状況をちょと気にする自分)のような
「個を受け入れる」懐の深さというのは
美術館ならではだと思うのです。
行けば行ったで
見て行くうちになんか学んだ!というパワーも頂けますしね。
これはこれから独り身家庭が増える昨今
すごく注目すべき点だと思うんだけどどうでしょう。



じゃあ子供を連れていくにはどうしたらいいのか。
子供向けサービスを狙うか。イベントを狙うか。
でも大体キッズワークショップって予約制。
そして決められた日に発熱する子ってのはいるんですよね(^^;)。
親はその度に凹むわけです。
そしてここ一危機感感じてるのですが
美術館が求めてる「キッズワークショップ」は

「美術館が求める鑑賞が出来る子供」を対象にしてるんですよね。

そして美術に触れさせてみたいからぜひ連れてきたいけど
とてもじゃないけど連れて行けない親は
「自分の子は静かに鑑賞出来ないから」と諦めてるのが現状。
つまりキッズワークショップに来るのは大体同じ顔ぶれなんですよね。

この状況は特定応援者育成にはなりますが
美術館の敷居を下げる活動には直結していません。
ふつうの親が美術館で求めてる家族での体験というのは
「その場限りの隔離された場所での体験」もいいんだけど
「次回は親子だけでも行けるような意識の変換」を求めてると思うのです。

つまりこの体験の後に
「じゃあ今度は家族で行こう!」と
家族から声が出る様な意識改革。
そしてそこで楽しい気持ちで帰ってこれるような
行動を家族みんなが自発的に取れるようになること。




ここで論点を絞ります。

「次は家族でも美術館に行こう!」と家族側から意識改革が会った時
美術館側にまず何をしてほしいか。



つまり、イベントではなく通常展示を
家族連れで楽しく鑑賞して帰るには
どうしたらいいかです。



最近の私は子供の学校の関係で日中ひとり鑑賞も増えたので
自分の視点を子供連れの鑑賞者を観る一鑑賞者にずらすことが増えました。
私自身はひとりで見てて、子供連れが気になるか?。


結論としては、私はそれなりに気になるほうです。


それは子連れの時でもそうでない時も一緒。
ちなみに海外の美術館はその限りではありません。


これは何故なんだろう。


以前、日本語ネイティブの外国人の方に
「日本の美術館で他人の言動は気になりますか?母国と何が違いますか?」
と聞いたことがあります。答えは


「日本語が分かるようになると日本の美術館では他人の言動はきになる」


でした。
ちなみに日本語がわからんけど日本在住の外国人の方に
同じ質問をしました。すると「別に」とのこと。
では「英語は気になる?」と聞くと


「特にないねー、母国語が聞こえてきたら「どこから来たの?」と声かけるかも」



だそうです。



つまり、美術館において「他人が気になる」ってのは
態度や環境より「日本語的思想」なのではないかと
思うわけなのであります。



日本語的思考を私はこんな風に考えます。




「自分が目立ちたくない」
    ↓
「目立つためには隣が劇的に変化しないでほしい」
    ↓
「隣の変化に過敏に反応」という流れ。




だから隣に過敏に反応するわけです。
これ、思い当たる節ありませんか?私はあります。
でもそういう思考はもう変えられないと思うのです。
だって日本語が母国語だし。



だったらどうするか。
その思考でやっていけるテクを身につけるしかないと思うのです。



あくまでも推測ですが
秋ってのは子供の美術館嫌いが増大する時期だと思っています。
なぜなら夏の子供向けイベントの感覚のまま美術館を再訪して
係の人にめっちゃ怒られるパターンが多いからです。
確定は出来ないのですが
夏の子供むけ展示の「後の展示に対するフォロー」
を明確に打ち出してる美術館って殆どない気がするのですがどうでしょう。

「次は今回と違うけどこんな風に鑑賞すると楽しいよ!」
を全く伝えずに
「また来てねーきゃっほー」
って挨拶でまた来たら超冷たい。
これって大人でも悲しいです。


つまりこれは大人の責任だと個人的には思ってます。
子供向け展覧会の時に

「通常展示との違い」
「通常展示ではどう鑑賞すべきか」
「どう鑑賞したら楽しいのか」

というメッセージが子供に伝わってないんです。
本来なら絶対に伝えなきゃいけないことなのに。


ここで少し戻ってみます。
通常展示の時、なぜ子供の声や態度が怒られるのか。
理由は簡単です。
子供の発するシンプルな言葉や言動が

「作品の声を聞きたい人」

をダイレクトに邪魔するからだと思います。
つまり「作品の声を聞きたい人」と
「コミュニケーションを取りながら鑑賞したい人」は
永遠に分かり合えないんです。


じゃあどうするか。だったら分けちゃえばいいじゃん。
女性専用車両だって結構普及してきましたよね。
「静かに見ましょうの日」とか「おしゃべりの日」ってのを決めて
アナウンスすればいいと思うのです。



そういう活動をしてる美術館はいくつかありますね。
なのでここでもう1歩踏み込みたいと思います。
「作品をこんな風に見ている人がいます」
ということをあらゆる層に伝える啓蒙活動をしてほしいんです。
ここ、すごく足りない気がします。




「美術館において子供が見やすいようなハード的環境作りをすれば家族連れは楽しく見れる」
というのは私は根本的な解決にならないと思います。理由は3つ。

1)予算的な問題。
2)一緒にいる大人が子供が楽しめるようにナビをしなきゃ子供が楽しくない。
3)大人の環境を好む人が目障りというクレームが予測される。




そして一番私が危惧するのは

環境作りがあれば観るのなら、
そういう場所でしか観れなくなる子供にならないのか?ってこと。
導かれなきゃ観れない美術はその子供にとって人生の発見に繋がるのでしょうか。




現状で引率者のナビを受けながら子供が自発的に作品と向き合う。
ここが大事だと思うのです。
なので引率者すごく重要。ここの育成活動もぜひしてほしいです。
前から思ってるのは学校行ってる間お母さんが美術館でガイド聞いて
そういう指南方法を共存し合う勉強会みたいながあるといいなと思います。
お土産は家族分の半額券とかにしたらどうでしょう。



まとめ。

美術館で家族連れが楽しめるためにやってほしいこと。


「色々な鑑賞スタイルがあることをあらゆる層に伝える活動をする」
「子供の自発的鑑賞を促せるような指南方法を伝える場を設ける」
「鑑賞スタイルごとに分ける状況を作る」



ここで難しいのは
「色々な鑑賞スタイルがあることをあらゆる層に伝える活動をする」


だと思います。
そこでこんなゲームを考えました。


1) 子供3名迄と大人でグループ作って鑑賞
2) メモを取らせて外に出て作品の紹介文を3つ作成。
(タイトル、作家は隠すこと)。
3) 観賞後みんなで別室にてグループごとで発表
4) 一番当てた(当ててもらったでも)のが多いグループが優勝



これに個人で参加してもらうことで
「自分とは異なる鑑賞スタイルを学ぶ」
というのはどうでしょうか。


このゲームのすごく良いところは

どんな年齢層でも「一生懸命観察する」「話し合える」
のはもちろんなんだけど
「クイズに影響するので【作品の前で必然的に黙る!!!】」。
だって話したらばれちゃうもん。
だから実施中他のお客さんへの影響も少ないですよね。

そして別の場所でメモを作る時に出てくる子供達の言葉や質問対応は
子供と鑑賞したことがない大人にはすごく新鮮だと思うのです。
す。

ちなみにこのゲームは対象がどんな分野でも、参加者がどんな年齢層でもいけます。
そして個人じゃなくて複数で混ざって発表するから
日本人特有の恥ずかしさも薄まるしmixする時に鑑賞者も参加者も聴講者も発見がある、
しかもお金もかからない!ほら最高。

「静かに鑑賞したい」という人は心に聞こえる声が聞きたいからだと思うのです。
このゲームに参加したら人には「作品を鑑賞するとこういう声が聞こえるのか」って
実体験を聞けるので分かりやすいと思います。
そして自分には聞こえない声が聞こえた人の存在を実際に感じて
「鑑賞スタイルはみんな違う」と隣の人の鑑賞スタイルを
よりスーズに受け入れられるようになるのではと思うのです。


このゲーム。ぜひぜひご意見伺いたいです。
そして実施する際は面白そうなのでぜひ見学させて下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-21

「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」第三 回 高橋 智子編


大好評であります

「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」

第三回にご登場頂くのは高橋 智子さんです。



高橋さんはアーツ千代田3331の広報担当さん。
また、コスプレアートツアーバスガイドさんとしても
有名な方です。

うちの息子も大変お世話になっております。
アーツ千代田3331のFacebookにて
「こどもプレス」として登場をさせて頂いております。



この企画はいたってシンプルです。
皆さんに2つの質問をさせて頂いています。
---------------
1:ご自身が小学生の時思い出に残っている自由研究は何ですか。
2: 今小学生の自分が目の前に現れて「自由研究のテーマを一緒に考えて」といわれたらどんなアイデアを伝えますか。
----------------
現在活躍されてるクリエイターさんがどのような自由研究をしていたか、
そして今ならどんな自由研究をするのか。
興味深いお話が沢山聞けそうです。
では高橋さんよろしくお願いします!


----------------
1:ご自身が小学生の時思い出に残っている自由研究は何ですか。
---------------
私の実家は、坂の下には瀬戸内海、後ろを振り返れば山
という自然あふれる(というか自然しかない)ところでした。
そういう環境で育ったせいか、
または「手近なところで」という不真面目な態度からか、
まずは釣りに行き、自分で釣った魚の種類や生態について調べる・・・
というようなことをやった記憶があります。


「魚はもうやっちゃったしなぁ・・・」という時は、
今度は山に入り色んな葉っぱを取ってきて、
大きさやカタチ、匂いについて調べる、

というように、
海・山・田んぼなど研究対象には事欠かなかったと思います。




また、自分の自由研究ではありませんが、
一人ではなく友達と共同で自由研究を行なっている子がいて

「ああいいなぁ」

と思った記憶があります。

一緒にテーマを決めて、役割分担して、リサーチして発表して・・・
そういうプロセスが楽しそうでいいなぁ、と感じたんだと思います。



---------------
2: 今小学生の自分が目の前に現れて「自由研究のテーマを一緒に考えて」といわれたらどんなアイデアを伝えますか。
---------------
自分の住む町や地域に関することをテーマにしてみない?と言うと思います。
私は高校を卒業してから、約8年間海外で生活していたのですが
外に出て初めて、


自分がどういう場所で生まれ、育ち、どこから来たのか


という事について知らな過ぎることに気づきました。



若い時は、外の世界に目を輝かせがちかと思うので(私だけ?)
小学生の自分に言っても信じてもらえないかもしれませんが

どこに行って、どんな道に進もうとも
スタート地点について知っておくことはとても重要だと思います。



踊りが好きなら、地元の盆踊りのルーツを探る、とか、
物語が好きなら地元に伝わる話を紐解いてみる、とか。
食べることが好きなら、地元の農作物について調べてみるとか。
産業や地理、工芸、食、言葉など、注目するものは何でもいいと思います。

また、自分が何が好きかわからない時もありますし、
「私はこれが好き」と声に出して言う自信がない時もあります。
そういう時は、キライなものをテーマにしてもいいかもしれません。
フラストレーションや納得いかない感は、
新しいものをつくる時のエネルギーにもなると思うので、
キライ・苦手・嫌という感覚を自由研究で
とことん突き詰めてみるのもアリではないでしょうか。




「美術」「科学」「物理」「歴史」など色んな分野がありますが、
小さい頃は、あまり細かく考えず、全部ひっくるめて「アーツ」として捉え、
自分自身の好奇心や「ひっかかるもの」を信じて
一歩踏み込んでみるのがいいと私は思います。


特に成長期の多感な時期は、さまざまなアーツに触れて、
出来るだけたくさんの考え方に出会うことが大事なのかな、と思います。
多角的な視点やオープンマインドな姿勢を育み、
そうして身につけたことは、
大人になってどんなフィールドに進んでも必ず活かされるのでは、と思います。



自由研究もそういった機会のひとつなのだ、と当時の私に言ってやりたいです、
本当に。
----------------
「美術」「科学」「物理」「歴史」全部ひっくるめて「アーツ」。
だから行く度に色々な展示をみせてくれる

アーツ千代田は 3331は「アーツ」なのですね!!!





さてアーツ千代田 3331でこの夏にぜひオススメなのは
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八谷和彦 個展「OpenSky 3.0 ―欲しかった飛行機、作ってみた―」


です。
今から 100 年前の人達が想像していた未来は、その多くが実現していますが
ただひとつ十分には実現していないもの、「個人用飛行装置」を
実際に作っちゃおう!というのが

「OpenSkyプロジェクト」です。

作家の八谷和彦さんはポストペットを作った方とご紹介すればよろしいでしょうか。
そんな八谷和彦さんが制作された小さな白い飛行機が、今夏 3331 Arts Chiyoda に登場します。
私たちもぜひ伺いたいと思います。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-20

NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)「オープン・スペース 2013」展を観てきました。


NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて

オープン・スペース 2013」展

を観てきました。



毎回毎回くる度に感じますがここの展示は本当に素晴らしい。
正直1つ1つの展示に30分ほどかけてもいいのではと
思うくらいとても奥深いものを感じます。
今回特に印象に残った作品について。



八谷和彦《見ることは信じること》1996年。


2回目なのでじっくりと拝見することにしました。
以前拝見したのはさいたまでした。



こちらの展示。
展示室の中に設置された電光掲示板がまず目に入ってきます。
何か動いていますが、文字を読み取ることは出来ません。それは
赤外線LEDで大部分が構成されているためです。
よって全部の文字には見えず,一部の可視光LEDの明滅だけが
肉眼で見られるようになっています。



何か動いてるんだけど、見えない。



独特の不安感に心が揺さぶられます。
そこで、「ヒツジ」の出番です。
「ヒツジ」はこの掲示板の専用のヴューワーです。
「ヒツジ」を通して見ると,発表当時開催されていた
《メガ日記》というプロジェクトで集められたテキストを
読むことができます.



《メガ日記》とは何か。これは
1995年に始まったパソコン通信やインターネットを通じて
さまざまな人たちに日記を書いてもらう試みでした.
当時はまだテキストモードのみでした。


このプロジェクト開始のきっかけは,作者の八谷和彦さんの「夢」なんだそうです。
彼は世界中の人が書いた日記を収めた図書館という夢を見たんだそうです。
この図書館。どんな感じだったんでしょうかねえ。
ただブログやTwitterをはじめとするウェブ・サーヴィスが浸透した現在では
八谷さんの夢に出てきた図書館は既に存在してるといっても過言ではありません。


ただ私はこの「ヒツジ」にSNSやブログネットワークにはない
とても暖かい人間的なものを感じました。
「ヒツジ」は他者を匿名で攻撃することもなければ
人が既に書いたテキストを勝手に持ち帰り歪曲して拡散するようなこともありません。

あくまでもアナログな手段でその文章に接触するだけです。

今のSNSやブログネットワークに「ヒツジ」のようなアナログな暖かさがあれば
ネットワークはもう少し万人に大して優しくなるのかなと感じました。




もう1点。


和田永《時折織成 ver.2——落下する記録》2013年
(Open Reel Ensemble)




こちらの作品は初めて見ました。
というか最初はなんだか解りませんでした。


4つの大きなオープンリール。
そこから磁気テープが記録された音を再生しながら落ちていきます。
テープはどんどん下の透明なアクリル容器の中にたまっていきます
そこにはテープがどんどんたまっていって不思議な模様を描いていきます。


ああ、きれいだな。。。。


とぼっと見ていると
いきなりテープは高速で巻き上げられていきます。
音声付きなのでとても不思議な音と一緒に。



昔を懐かしむような感覚から急に
現実に引き戻されるような感覚。
それはオープンリール式のテープレコーダーが
そういう郷愁を誘っているのかどうかは
分かりません。


古いから感じる歴史。
そしてある程度大人になっていまうと
その古さに自分を投影出来るようになります。
幼少の頃には見たこともなかった
オープンリール式のテープレコーダーが
幼少時の自宅の離れのおじいちゃんの部屋に
あったような気がする訳です。



核家族でマンションに住んでいたはずなのに。



この思考のトラップまでもが作品なのかなしれません。
ノスタルジーに浸るって端から見てると
どんな感じなんでしょうね。



この他にもとても気になる展示が
沢山あります。
これが全部無料で見られるなんて!って感じです。
オススメします。ぜひ足をお運び下さい。



2014年3月2日(日)迄。
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),年末年始(12/28─1/3)
保守点検日(2/9)
詳細は公式ホームページでご確認下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-18

「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」第二回 富田 菜摘編

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「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」

第二回 富田 菜摘編です。
富田菜摘さんはずっと前から展示を拝見させて頂いてる作家さん。
ワークショップでもいつも楽しい体験をさせて頂いております。


2013-01-11
佐藤美術館「富田菜摘個展~うれし・たのし・今日このごろ~ いきものワールド」展を観てきました。


2013-02-03
佐藤美術館「「 富田菜摘「~うれし・たのし・今日このごろ~ いきものワールド展」」ワークショップ 新種発見!身近なもので未知のいきものをつくろう」に参加してきました。





この企画はいたってシンプルです。
皆さんに2つの質問をさせて頂いています。
---------------
1:ご自身が小学生の時思い出に残っている自由研究は何ですか。
2: 今小学生の自分が目の前に現れて「自由研究のテーマを一緒に考えて」といわれたらどんなアイデアを伝えますか。
----------------
現在活躍されてるクリエイターさんがどのような自由研究をしていたか、
そして今ならどんな自由研究をするのか。
興味深いお話が沢山聞けそうです。
では富田さんよろしくお願いします!




----------------
1:ご自身が小学生の時思い出に残っている自由研究は何ですか。

小学校の頃、自由研究は
「せっかくの休みなのに、めんどう」
と嫌がる子が大半でしたが私は結構好きでした。

一番印象に残っているのは、小学6年生の時の自由研究です。
当時、『紙コロジー』という紙すきのおもちゃが流行っていて、
一度友達の家でやらせてもらったらすごく楽しくて、
誕生日プレゼントで買ってもらったんです。
紙コロジーはミキサーのようなもので、
破いたいらない紙と水を入れて細かくし、
型に流して和紙のように手作りの紙が作れるというおもちゃでした。

紙コロジーにはまりすぎた私は、
紙コロジーを応用して、夏休みに紙について研究し、
身近な植物で紙を作ってみることにしました。

紙にしたいものを、重層で煮て柔らかくし、
洗濯のりをいれてミキサーにかけ、
型に流して繊維を取り出し、乾燥させる、

といった感じで色々なものを紙にしました。

最初は麻ひもなどから始まって、
スイカの食べ終わった後の白い部分、
かぼちゃ、
近所に生えていたおしろい花など、
あらゆるものを紙にしてみました。

できあがった紙を模造紙に貼って、
材料になった植物や紙の特徴、
エピソードなどを書いたように思います。
思っていたより、すごく大変で、うまく紙にならなかったり、
重層や洗濯のりの配合を変えてみたりと、
かなり試行錯誤して研究した覚えがあります。

スイカの白い部分はきめが細かくて
半透明に透けた綺麗な紙ができ喜んでいたのですが、
しばらくたってからカビが生えてきてしまいました。
おしろい花は確か、ピンクの可愛い紙ができるだろうと思っていたのに、
色素は水と一緒に流れてしまってガッカリ…
みたいなことがあったように思います。
かぼちゃは期待どおり、いい感じのオレンジの紙ができて満足していました。


この紙すき自由研究には続きがあって、
上手くできたかぼちゃ紙に満足した私は、
かぼちゃのランプをこの紙で作ろう!と思い立ち、
針金でかぼちゃの形をつくり、
かぼちゃ紙をたくさんすいて貼り合わせ、
かぼちゃのランプを作りました。
それをハンズ大賞に応募して入選!

すごく思い入れのある夏休みの自由研究でした。



数年前までこのかぼちゃのランプは大事にとっておいたのですが、
掃除の時に久しぶりに開けてみたら、虫にくわれて穴だらけ!
やっぱりかぼちゃですからね~。美味しかったのでしょうね。




2: 今小学生の自分が目の前に現れて「自由研究のテーマを一緒に考えて」
といわれたらどんなアイデアを伝えますか。

まず何に興味があるかを聞いて
それを掘り下げていくような自由研究をオススメします。
やっぱり自由なら研究して楽しいものが良いでしょうし。
普段から好きなものでも、色々と知らないことも多いと思います。


好きな食べ物ができた歴史とか、
はまっているアニメが作られる過程とか。
好きな物語やゲームの新しいキャラクターを考えてみたりとか。


なんでも良いと思います。
ただどのような形で伝えるか
まとめるかにはこだわってほしいですね。
大きさ、数、平面なのか、立体なのか、壁かけなのか、床置きなのか、
自分の伝えたいことが一番わかりやすい形は何かを
考えるきっかけになればよいと思います。
----------------
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その時のかぼちゃのランプの写真も頂きました!
すごいですね!


ちなみに「紙、作ってみたい!」という方。
現在は「エコパピエ」と言う同様の商品なら販売されています。
ぜひご検討下さい。





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富田菜摘さん、今年の夏も沢山活動予定があるそうです。
展示の予定はもう少し先になったらお知らせさせて頂くことにして
今回はワークショップを2つご紹介します。
富田さんのワークショップ楽しいですよ!



【埼玉県立近代美術館】
『MOMASの扉 サマーアドベンチャー2013』
ワークショップ「身近なものが生き物に変身!」

日時:8月3日(土)午前10:30~13:00、午後14:00~16:30
対象:小学生~大人 各回15名 無料

申し込み方法:DLした申し込み用紙に必要事項を記入し
FAX(048-824-0118)いただくか、
教育広報担当宛てにお電話(℡048-824-0110)ください。
申し込み開始は7月2日(火)から(定員になり次第締め切ります)。
申し込み用紙は、埼玉県ホームページ内「埼玉県立近代美術館からのお知らせ」内、
展覧会等のイベント情報にある、サマーアドベンチャーの項目からダウン・ロードできます。

8月3日(土)は13:30~16:30に2階講堂にて
どなたでも随時参加していただけるオープンプログラムもあります。

作品展示:8月3日(土)~11(日)1Fエントランスに小さめの作品を展示



【新宿歴史博物館】
ワークショップ

日時:8月10日(土) 午前10:00~12:00 午後14:00~16:00
対象:小中学生 各回15名(多数抽選) 料金:200円
申し込み方法:往復はがき、
または新宿歴史博物館のサイトにてご応募ください。
7/22(月)必着

問い合わせ先:TEL 03-3359-2131 FAX 03 -3359-5036

展示;8月6日(火)~18日(日)(月曜休館) 

作品展示:地下1階ホワイエにて作品展示

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-17

東京アーツギャラリー「川久保ジョイ 「零像 – Infinite Vision」」を観てきました。


東京アーツギャラリー にて

「川久保ジョイ 「零像 – Infinite Vision」」

を観てきました。

以前から何度も作品を拝見させて頂いている川久保ジョイさん。
今回の個展もとても楽しみでした。



今回のテーマは「エネルギー」とのこと。
原発を始め色々なエネルギーと時間をかけて「向き合ってる」作品達と
鑑賞者私たちは「向き合う」ことが出来ます。


その時そこにあった「エネルギー」が
そこに存在しなかった時までもを感じることが出来る写真。

その「エネルギー」がそこに訪れたことによって
場所が、環境が、そして生活がどのように変わっていったか
その体験をしてきた私たち日本人には
とても感じることが多いと思います。



日本において「エネルギー」について語るというのは
今とても大事なことであるはずです。
でも現状ではニュートラルに「向き合うこと」がとても難しいのが
現状のように思えます。
向き合いその時の自分の行動から



「で、あなたはどちら派なのですか!!!???」



と意見の表明を求めてくる
「自分の立場を明らかにしない大多数の人達」。
ただ、向き合い、自分の想いを表すことを
許さない人たち。


このままでは私たちは大事なことを忘れて
おおきな過ちを犯してしまうのではないか。
とても心が動かされました。




その心の鼓動がより強く感じられるのが
撮影時に記録した様々な音で構成された「写真のない写真」です。
これは撮影されたポジを前にして
警戒区域での撮影の音を聞くというインスタレーション。
私のように警戒区域での作業を映像で見聞きしている日本人には
深く深く心が揺さぶられるインスタレーションだと思います。

ぜひ体験して頂きたいと思います。




川久保ジョイさんはとても美しい写真の表現が有名ですが
私の中ではこのようなインスタレーションもとても印象に残っています。
これはワンダーサイト青山での衝撃からずっと続いていること。

2012-10-27
ワンダーサイト青山「OPEN STUDIO Creator-in-Residence 2012」を観てきました。


表現において無限の扉、可能性を感じます。
オススメします。
ぜひ足をお運び下さい。





7月7日迄。
月曜日休廊です。
詳細は公式ホームページをご参照下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-13

水墨画始めました。


息子、水墨画を習うことにしました。

月1回、子供向け講座をやってる教室を見つけることが出来ました。
これなら日々サッカー漬けでもなんとか通えます。

実は息子は水墨画が大好き。
既にこのブログでも2回紹介しています。

2010-08-02
よみうりカルチャー自由が丘「こども水墨画スペシャル」に参加してきました。



2011-08-08
よみうりカルチャー自由が丘「こども水墨画スペシャル」に参加してきました。




こちらの小林東雲先生にはいつもとてもお世話になっています。
ありがとうございます。
小林東雲先生のHPはこちら→




今回のテーマはあじさい。


その前の練習作品とあわせてどうぞ!!!!















すごく楽しかったそうです。来月も楽しみです。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-13

終わっちゃったけどすごく良かった展覧会2つ「EARTH ART MASHIKO ―HIJISAI 2009,2012→2015―」「未来を変えるデザイン展 BUSINESS with SOCIAL INNOVATION in 2030」

終わっちゃったけどすごく良かった展覧会を2つ、記録に残しておきたいと思います。





「EARTH ART MASHIKO ―HIJISAI 2009,2012→2015―」
渋谷ヒカリエ 8/ CUBE 1, 2, 3にて6月10日まで開催されていました。


他の展示目当てでヒカリエに出かけたので
こちらとは偶然の出会いでした。



まず目を引いたのがこの展示の美しさ。
土がこんなに美しく変身するなんて
技術ってすごいですね。

この展示。ずっと素敵な音が聞こえるんです。
これは焼き物を釜から出す時に聞こえてくる音だそうです。
とってもとっても素敵な音でした。


そして別のエリアでは作品が作りだす素敵な空気感を
堪能することが出来ました。
こちらの作品は鹿の骨から出来てるとのこと。
歯科技工士さんが使う工具で作成されたそうです。


実際に作品の前に行くと風がふいてきます。
森の中で感じるような心地よい風でした。






未来を変えるデザイン展 BUSINESS with SOCIAL INNOVATION in 2030


東京ミッドタウン・デザインハブにて
6月11日まで開催でした。


何度も行こう行こうと思っていて
なかなか行けなかった展覧会。
ギリギリに飛び込みました。


デザインハブってとてもクオリティの高い展覧会をたくさん開催していますが
なぜかなかなか行けない。。。
今回行けてよかったです。今回のクオリティもすごかったです。

タイトルが「未来を変えるデザイン」という
正直とてもよく聞かれるスタイルだったので
どんな感じかなあと思っていたのですが
まずその展示スタイルに驚かされました。


会場には常に動くモニターと
その前には半球体の物体があります。
半球体には穴が2つ開いていて
その穴には二種類の色がついています。

それぞれの穴は

「企業の現在の問題点」
「目指すべき未来」

がとても可愛らしいミニチュアで表されています。


展示はとてもシンプルです。
詳細資料はオールカラーの美しい小冊子として
別配布になっています。

このスタイルはとても美しいなって思いました。
確かに溢れる程の説明文あってもなかなか読まないですもんね。
これくらいシンプルなほうが心に残るんだなって思いました。




そして感想をデジタルで残すことも出来ます。
私はまだモニターに書くって難しいけど
子供とかすぐ慣れちゃうんでしょうね。


とても面白い展示でした。
もっと早く行けばよかったです。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-12

渋谷ヒカリエ 8/ART GALLERY TOMIO KOYAMA GALLERY「2014 FIFA ワールドカップ・ブラジル オフィシャルアートプリントエディション展」を観てきました。


渋谷ヒカリエ 8/ART GALLERY TOMIO KOYAMA GALLERYにて

2014 FIFA ワールドカップ・ブラジル オフィシャルアートプリントエディション展

を観てきました。


サッカー大好きな息子の練習に毎日右往左往している私ですが
案外私もサッカーは好きです。
だってかっこいいじゃないですか。
自己にも他己にも厳しいタイプなんで
スポーツは好きです。
特にサッカーは子供がやってる前から実は好き。
宮本恒靖さんや福西崇史さんとかすきです。
だからBSの中継とかもう嬉しくて嬉しくて。。。



話がそれました。




オフィシャルアートプリントエディション2014 FIFA ワールドカップ・ブラジル


というのは
FIFAが世界中から23人のアーティストを選び、
サッカーやブラジルの生活、祝祭をテーマとして制作した
ポスタープロジェクトなんだそうです。


このアーティストセレクト。
実に多彩です。

ジャン=ミシェル・バスキア、キース・へリングといった歴史上のアーティストもいれば
ジェフ・クーンズ、ヴィック・ムニーズ、ウィリアム・ケントリッジ等
今をときめくアーティストさんもいます。

日本から川島秀明さん、大岩オスカールさんが選ばれています。

今回見に行こう!と思ったのは
大岩オスカールさんが選出されていたからです。
私、大岩オスカールさん大好きなんです。
優しいと同時にとてもダイナミックな画風は
どの大きさの作品を観ても
体の中に心地よい風を感じることが出来ます。



各作品は2014エディションで、FIFAのホログラムがついた
保証書が与えられます。つまり、【公認】ってやつです!!!!



そしてポスターをみると
サッカーだけではなく
文化の面からの視点もあったりします。
そう、つまり1つの側面で終わっていないのです。
あらゆる面からの視点でブラジルという文化に触れてほしいという
FIFAの願いはとても共感を感じます。


そもそも、異文化って文化だけを真正面からとらえても
大体面白くないもんです。
(美術ブロガーなのになんなのこの暴言)
生活や建築やスポーツや思想等
あらゆる視点を感じてこそ
文化をダイレクトに感じることが可能になる
と思うのです。



素晴らしい作品ばかりで本当にワクワクしました。
W杯が更に楽しみになりました。



ちなみに悩んでいてもすぐ決めなくても大丈夫。
8/ART GALLERY TOMIO KOYAMA GALLERYでは
2014年12月まで取り扱いをしてくれるそうです!!!
(これは息子には言えません!欲しい!欲しい!ってすごいことになります。。)



6月17日迄。
無休です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-11

国立劇場「平成25年6月歌舞伎鑑賞教室「紅葉狩」」を観てきました。


国立劇場にて

平成25年6月歌舞伎鑑賞教室「紅葉狩」」

を観てきました。



もうどれくらい鑑賞教室に来てるのでしょう。
確か最初はベビーカー。
今はもう立派な少年になりました。

そしてなぜか歌舞伎に関しては
本人が「観る意欲」がすごくあるので
今年も6月、7月とチケットをゲットしました。
私自身が途中眠くなってしまう舞踊でも
ちゃんと目を輝かせて鑑賞してるので
きっと好きなんでしょうね。

鑑賞教室だけでも5年目。9回目になるはずです。
今年中には新しい歌舞伎座にも行きたいと思っているので
歌舞伎鑑賞はこの子にとって趣味と言っていいかなと思います。


今回はなんと花道横。
おかあさんがんばりました。
そんなに喜んでくれると嬉しいです。




座った場所からぱちり。ワクワクが高まります。
ワクワクしながらさて準備。
事前にトイレとか忘れずに。
そして1階席左側は女子トイレしかありません。
男子の母は注意が必要です。



「歌舞伎のみかた」がはじまりました。
本当に毎年観てて毎年驚かされるのが


「去年と同じだね」


が全くないこと!!!
(これ毎年書いてますから本当に毎年工夫してるんですね)
あらゆる場面で工夫があって
本当に驚かされます。
今回は音楽についてとても面白い試みが。
義太夫と長唄をちゃんと聞き分けたことなかったから
すごく面白かった。



そして今回は素敵な出会いもありました。
今回「歌舞伎のみかた」を説明してくれたのは
こちらの役者さんお二人。

中村隼人さん
中村虎之介さん

お二人の雰囲気は国立劇場の会見をご覧下さい。



こちらの虎之介さんはなんと15歳。
とても初々しくて素敵な役者さん。
説明、最初は少し早口でしたが
すぐに起動修正されてとても聞きやすかった。
虎之介さんと隼人さんと二人で花道の説明をしている時

「花道はお客さんとの距離がすごく近いんです」

と虎之介さんが説明しながら観客に向かって手を振ってくれたんです。
その時息子は一生懸命手を振り返しました。しかし虎之介さん気づかず。
花道横だから目立ったと思います。でもスルー。
きっと緊張してたんでしょう。
そしてああーっまあしょうがないかーって思っていたら隼人さんが

「ほら!虎ちゃん!子供が手をふってくれてるよ!」

と言ってくれたんです。そうしたら虎之介さんは
息子に気づいて手を振りながらこちらに近づいてくれたんです!!!
もう大興奮です。よく



「あ、あの役者さん私のほうばっかり見てるわ」
「私と何度も目があうわ。これって恋の始まりかしら」



という勘違いトークを劇場で漏れ聞こえてくることはありますが
しかし今回は違う。明らかに息子の為であります。
私たち大感激です。
しかもこの虎之介さん。風貌はシャルケの内田選手に似てるし
殺陣も超かっこいいし姿勢も綺麗。
私も大ファンになってしまいました。


そして今回「とらちゃーん」とこの出来事のきっかけを与えてくれた
隼人さんもとても素敵でした。
とてもかっこいい殺陣の演技。女形の説明の時の美しさ、そして
実際の舞台での踊りの美しさは凄かったなあ。。。

『VOGUE JAPAN』でモデルもやってたんですね。
あーチェックしておけばよかった!




大興奮で「歌舞伎のみかた」は終了。


そして演目は「紅葉狩」。
すごく簡単にお話を現代風に説明するとこんな感じ。



部下を従えたお金持ちのビジネスマンが
夜桜見物に行ったら
女子達に同席を誘われ
お酒を沢山頂いていい気持ちになって
女子がカラオケで十八番唄ったら
男子達が寝てたので女子激怒




すみません。でもこれで息子話の展開を理解出来ました。
というとてもエンターテイメント性に溢れた作品です。
あらゆるところに笑いが溢れていて
とても楽しかったです。


中村扇雀さんも中村錦之助さんも初役だったのですね。
素晴らしかったです。
團十郎さん、海老蔵さんの「紅葉狩」が家にDVDであるんで
あらためてそちらも観たくなりました。



宴の際に披露される美しい舞は
素晴らしかったです。
息子は最後の怒るところが面白かった!と
ワクワクしていました。
中村扇雀さんすごいなあ。と思い帰ったからホームメージをチェックしたら
公式ホームページなんてかっこいいんでしょう!


正直ここまでクオリティの高いサイト久々観ました。すごい。
歌舞伎の世界って常に挑戦してるって感じが超かっこいいです。
もっと沢山の人に観て頂きたいと思います。




この歌舞伎鑑賞教室。
非常に安いお値段で歌舞伎の神髄に触れることが出来ますし
若い役者さん達から沢山のエネルギーを頂くことが出来ます。
歌舞伎に興味がない人にはイヤホンガイドの使用をオススメ。
そして外国の方向けの英語のイヤホンガイドもあります。
ぜひ足をお運び下さい。
チケットの購入方法等は国立劇場のホームページよりご参照下さい。

インターネット予約が便利です。


2013年6月2日(日)~2013年6月24日(月)
開演時間 [2回公演]11時開演2時30分開演
※14日(金)、21日(金)は2時30分開演のみ

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-10

西武渋谷店B館8階美術画廊&オルタナティブスペース「Who By Art Vol.2」を観てきました。


西武渋谷店B館8階美術画廊&オルタナティブスペースにて

Who By Art Vol.2


を観てきました。


今回どうしても拝見したかったの渡辺 篤さんの「「澁谷蒼茶室枯山水屏風」下絵」。
息子が大好きだった「灰色の山」を会田誠さんと一緒に描き上げた方。
出来ればぜひお話をしてみたいと思い思い切って出かけました。

お話を伺いとても感銘をうけました。
今回は渡辺さんに絞ってこの展覧会を感じてみたいと思います。



さて今回どうして渡辺さんの作品を見たかったか。
それはとても美しい日本的な屏風が気になったからです。
枯山水の石庭のような構図。
青い石と飛び回る蝶。実際に見たらどうなるのか。
ワクワク。



実際に拝見して
この屏風の中のストーリーを聞いて
単なるワクワクは奥深い感銘に変わりました。


こちらの屏風。
とても美しいのですが近くで拝見すると沢山の発見があります。



この屏風は実はダンボールで出来ています。
近くでみると色々なプリントが見えます。
野菜とかゆるキャラとか。
この段ボールは渋谷で実際に使われていた
段ボールだそうです。そう、ホームレスの人が使う段ボール。

そして屏風の端にある金色は
一番安い発泡酒を切り取って作ったものだそうです。
なぜか。ホームレスの方達が楽しみにしているのは
一番安い発泡酒だからだそうです。


そうなんです。この作品は渋谷のホームレスととても深い関わりがあります。
渡辺さんは複数のアーティストと共にホームレスの人と一緒に暮らし
そこで作品を作り続けていた時期がありました。
なぜか。渋谷区ではの有料公園施設建設によるホームレス排除計画がありました。
複数のアーティストがその反対運動の一環として公園でホームレスと共に寝泊まりをして
作品制作をしていた時期があったそうです。

渡辺さんのブログでその時の作品の画像を拝見することが出来ました。


渋谷で野宿生活をしていた時のこと


とても、意見を持った作品と感じました。


そして今回の作品は「自分が公園で暮らしていた時の思い出」を描いたとのこと。
ブルーシートハウスと枯山水の石とがMIXしたような絵です。
ホームレスの人とのやりとりや制作した作品、それをすべて込めた作品。



強制退去と共に彼らの段ボールの家は壊されブルーシートに包まれます。
シートや家財道具はあえて放置されて
立入禁止のグリーンのフェンスに閉じ込められたそうです。
ぽつんぽつんと増えていくその物体はまるで枯山水の岩の様。
そして強制退去が終了したエリアには金網。
退去がすすむについれ網はどんどん移動していきます。
網の存在は退去が伴なう地域とそうでない地域の明確な仕分けのはずなのに
私たちが今

「退去される人を見ている(安全地帯にいる))側」なのか
「退去させられる側」なのか


全くもって分からなくなります。



奧のオルタナティブスペースの作品もよく観ると多くの物語が見えます。
高額な宝飾品を扱う店の前を通って向かいます。
金色の金具に少しだけ見える発泡酒の名残。
丸窓のように見えてかかる網は金網。
もしかして退去させらてるのは私?


思考が混乱してきます。


お話を伺いながら視線の先に高級宝石等の売り場が見えます。
見えない金網が動きながらこちらに迫ってくるような感覚を感じました。

渋谷のこの場所で
この作品と向き合うというのは
とても重厚な体験になると思います。
ぜひ実際に見てほしいと思います。







息子は
「「灰色の山」を書いた作家さんに会いたい!」と目をキラキラさせて
渡辺さんに色々質問。
絵の中にいくつか仕込まれたポイントを見つける度
笑顔でいっぱいになりました。

帰り道
ホームレスの人やスポーツブランドの事等
理解は全部できなかったけど
おにーさんは怒るんじゃなくて
おうちのない人の隣で作品をつくることで
ここにいるよを伝えたかったのかな。

と話していました。

初めて会ったのに沢山お話してくれてすごく嬉しい!とも。


渡辺 篤さん本当にありがとうございました。


その他の作家さんも見応えある作家さんが多かったです。
ぜひちゃんと日を改めて伺いたいと思います。


6月16日迄。
無休です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-08

スパイラルガーデン スパイラル1F「韜晦~巧術其之肆」を観てきました。


スパイラルガーデン スパイラル1Fにて

韜晦~巧術其之肆

を観てきました。


前回も盛り上がりまくった展覧会。
子供は学校なので今回は私のみで出かけました。
会う方会う方皆様が「お子さん学校は?」。
おかげさまで小学生になりましてん。


2012-03-31
スパイラルガーデン スパイラル1F「蠱惑~巧術其之参」展を観てきました。



前回もとても楽しかったので
期待して出かけました。



※作品の撮影、掲載許可は主催者から頂いております。




今回のクオリティは凄かったです。
とにかくみんなガチ。真っ向勝負な感じがたまりません。
私が気になった作家さんをピックアップしてみます。





まず息をするのを忘れてしまうほど
吸い込まれてしまったのが悠さん。
切り絵の美しさってこんなにすごかったのか!と
驚かされました。




そして牧田愛さんの美しすぎる硬質感は
こういうガチな場所だと
水を得た魚のように美しさが倍増することに驚かされました。
個展、とても楽しみです。




石黒昭さんには久しぶりにご挨拶させて頂きました。
とても深い世界と楽しいお話にわくわくさせて頂きました。




あと驚かされたのが伊藤航さん。
これ、全部紙で出来てるんですよ!
ケント紙ですよ!
運ぶの大変ではなかったですか?と思わず
レントゲンヴェルケの池内さんに伺うと
「専用の箱があるんだよー」と教えて下さいました。
きっとその箱も猛烈に美しいんだろうなと想像してしまいました。




その他にももうゾクゾクするような作品ばかりです。
空腹で鑑賞したらきっと倒れます。
ここまで人の技を見せつけてもらうと
「作り手」って本当に凄いなと改めて思います。
これほどまでの迫力を近くで体感出来るなんて
ものすごい贅沢だと思います。




この巧術はスパイラルというとても立地のよい場所で
しかも無料、夜間まで開館というすばらしい好条件で開催されています。
美術的知識のあるないとか関係ありません。目の前の完成度に
叩きのめされましょう。快感です。


6月16日迄。
必見です。ぜひ実際に足をお運びください。
行かないと後で絶対後悔すると思います。






そしてハンマーヘッドカレッジで
池内さんと石黒さんの対談が開催されるとのこと。
これはすごいですよ、すごいお話が聞けそうですよ。超おススメです。
詳細はヨコハマ経済新聞 新・港区支局 
Yokohama Keizai Shinbun Hammerhead Branchで
ご確認下さい
------------------------
6/22 すり替える
「GRAVITATIONAL FIELD at the “ TOH-KAI KO-JUTSU CHAPTER IV ”
(韜晦~巧術其之肆)」 ゲスト : 池内 努氏
閉塞感あふれる日本美術の状況に風穴を開ける、という気概のもと、熱い精神と冷静な技術によって製作された未来の名品。巧術はそれらを集めた展覧会として企画されました。日本美術史を再検証し、それと巧術がいかに繋がって行くのか、毒舌、裏話もからめて紐解いていきます。
時間 18:00~20:00
定員 30名
講師 石黒昭/現代美術家
   2013年より大理石の断片を森羅万象が内包する景色と見立てた風景画「GRAVITATIONAL FIELD」を展開し、表層をすりかえることにより本物と紛い物の価値観を問い掛けています。
------------------------

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-07

gallery21yo-j 「藤原 彩人 展 FUJIWARA Ayato Exhibition「空の景色と空な心/Scenery of The Sky and Vacant Mind」」を観てきました。


gallery21yo-j にて


「藤原 彩人 展 FUJIWARA Ayato Exhibition「空の景色と空な心/Scenery of The Sky and Vacant Mind」」

を観てきました。


今日はサッカーが休みなのでぜひっと出かけさせて頂きました。
ちなみに藤原 彩人さんは以前お話をさせて頂いたことがあります。

2010-01-17
国立新美術館「DOMANI・明日展2009」を観てきました。 


覚えてて下さってるかな、さすがにないかな。。と思いながらいざ会場へ。
勇気を出してお声かけしたら覚えていてくれました!
ありがとうございます。


★撮影、掲載の許可は主催者から頂いております。



そこにはとても広がりのある素敵な世界が構築されていました。
側面の大きなレリーフの視線。
初めてみたはずなのにすごく「歴史」を感じます。
噂話等をモチーフにしておられるそうなので
「深さ」を感じさせるのかな。
近づいてみると分かる黒い部分には沢山の目が施してあります。
噂って見えない目から始まることって多いですよね。



そして立体もとても素敵。
息子は120センチ。子供の体程の立体に施された「流しがけ」に
簡単に忘れてしまうような記憶を連想しました。
これくらいの子供って大事なことを沢山伝えてくれてるのに
すぐ忘れちゃうんですよね。。。







そして驚かされたのが小作品。
藤原さんは大きな作品を作られるというイメージがあったので
小作品の存在にまず驚きました。
こちらの作品は電車の中でのデッサンを元に作成されてるとのこと。



なんて魅力的なんでしょう!と
目が離せなくなりました。お話を伺うと

「デッザンするように小作品を作る」

とのこと。
私はついつい「紙に書く」行為と「立体に起こす」行為は
別のものと思ってしまうのですがそうではない様です。
息子は

「手と粘土がお話出来るんじゃないかな」

と話していました。





そして何度も何度も拝見してしまいたくなる大きな作品。
そして息子からひとつ疑問が。


「これ、どうやって展示したのかな」


確かに。「天井からじゃない?」等奇想天外な意見を続ける息子さん。
せっかくなので藤原さんに直接教えて頂きました。

正解はパーツで作成していて1つ1つビスで止めながら組み立ててるそうです。
直接教えて頂きありがとうございます。




とても優雅な世界が広がっています。
必見です。
ぜひ足をお運び下さい。


6月23日(日)迄。
休廊日:月・火・水
開廊時間:午後1時ー6時になります。
お出かけの際はご注意下さい。





そして今日は初日ということで
オープニングパーティーが開催されていました!
最初のほう少し参加させて頂きました。
ワインとお料理すごく美味しかったです。
ありがとうございました。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-04

六本木ヒルズ A/D GALLERY「金理有(Kim Riyoo)「土師カバネ」(HAJI-KABANE)-Thoughts for the legacy- 」を観てきました。


六本木ヒルズ A/D GALLERYにて

金理有(Kim Riyoo)「土師カバネ」(HAJI-KABANE)-Thoughts for the legacy-


を観てきました。


以前スナックJIKKAでお会いした金さん。
初めてお会いした際作品の話を伺い

「あーーーーー!!」

と思わず言ってしまう程
とても印象的な作品を産み出す作家さん。
その後個展のお知らせを頂いたので
親子で練習前に伺わせて頂きました。



何度も伺ってるA/Dギャラリ−ですが
今回程に世界が構築されているのをみたことがありません。
INAXや横浜トリエンナーレ等でも何度も拝見した
あの「目玉」も健在で視線があうたびに
とてもドキドキさせられました。



印象的だったのが頭部のシリーズ。


とても優しいお顔と


「おっ」という驚きのお顔。

非常に表情豊かでした。





そして「茶室」。
この茶室の中身がまた凄い。
そこでの私と息子の会話。



む「このお部屋なあに?」
せ「茶室よ」
む「茶室って何するの?」
せ「お茶を飲むのよ」
む「こんな狭いところで??なんで??」
せ「せまいほうがくっいてこっそり話せていいからよ。」
(段々苦しくなってきた)
む「そうなんだ。。。それにしてもモノが少ないね」
せ「これだけあれば十分って千利休っていう偉い人が決めたのよ。」
(後で確認したらあってた。よかった)
む「そうなんだ。。ないしょの話の部屋なんだ。でもそういうのって大体誰かが見てるよね」
(といって金さんの作品と目をあわせる。)


堪能させて頂きました。



頭部のシリーズは色々な方法で楽しませて頂きました。
息子はこのシリーズを全体で観て大発見をしたそうです。



「お母さん!「4」だよ!!!」


息子は「4」に何か意味があると一生懸命話していたのですが
すみませんお母さん分析出来ませんでした。


あらゆる場所に気配を思惑を感じる空間でした。
すごく攻めてる感じ。超かっこよかったです。


ちなみに息子さん。
茶室から出た後しばらく


「あの茶室には何かいた。今、耳に入ってる」


何か一緒に持って帰ってきた様です。

私はこちらを持って帰りたかった。

web slectshop pueruta にて作品販売も開始されたそうなので
こちらもチェックしながらすごく悩もうと思います。





6月18日迄。
無休です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-02

ギャルリー東京ユマニテ「西島直紀展 NISHIJIMA Naoki "Switch"」を観てきました。


ギャルリー東京ユマニテにて

西島直紀展 NISHIJIMA Naoki "Switch"


を観てきました。


少しご無沙汰してしまってるユマニテさん。
お久しぶりです。今回は西島直紀さん。
4年前にもこちらで個展を開催されたとのこと。
うむなぜ拝見していないのか。残念。


息子はDMを観て「書いた人はおんなのひと?」
と聞いてくるほど美しいDMに誘われて訪問させて頂きました。



そこにはとても強い透明なパワーが存在していました、
塗込められた空間の先に感じる深い動き。
指摘されなきゃ気がつかないような油彩の手法。
お話によるととても古典的な手法なんだそうです。





非常にさわやかな、とても柔らかい空間。
パープルがとても素敵。



私が絵に見とれていると西島さんが何度か
繰り返して話して下さった話が印象的でした。

「この油絵の古典的技法とてもプロセスが明確なんで
 誰でもある程度の段階までは書けるんですよ」

透明だけどとても協力なパワーを感じながら

「こんな風に描けたらいいよなあ。。」

なんてことを色々感じました。







尚、発電所美術館(富山県入善町)にて、画家O JUN氏との二人展

第十回東京MAC(幕の内)西島直紀・O JUN
(会期4/13-6/30)


が開催中とのこと。

こちらのお話聞きたかった。
なぜ事前に情報をチェックして行かなかったのか。
話した話題の殆どが子供の運動会の話であったことを
今ブログを書きながら猛烈に後悔しております。 orz


6月15日(土)。
日曜日休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-06-01

Bambinart Gallery「 折元立身“BIG BREAD”」を観てきました。


Bambinart Galleryにて


折元立身“BIG BREAD”


を観てきました。



どうしても拝見したかったこちらの展示。
しかし非常に忙しくなかなか足を運ぶことが出来ませんでした。
そう、日常っていうのは結構常にいっぱいいっぱいだと思うのです。
運動会の前の金曜日、学校が早く終わったので
やっと足を運ぶことが出来ました。



私は折元立身さんの作品を
ギャラリーで拝見するのは初めて。
パフォーマンスアーティストだし
さぞ自由な感じで展示をされておられるのだろうと思ったら。。。


会場はとてもシンプルでした。
ギャラリーのスタッフさんにお話を伺うと
パフォーマンスが開催された時には
沢山のポスターとかあったのですが
終わったら全部撤収されたとのこと。

とてもシンプルな空間の中に
アートの歴史が漂っているようで
とても気配的なものを感じました。




介護と気配ってすごく関連してるよなって思うんです。
介護対象から時々垣間見える若い時の眼差しや仕草。
その一瞬で走馬灯のように思い出される数々の思い出。
とてもヘビーだと思います。
受け止める側も。発信する側も。


そのヘビーな環境を乗り越えての「愛」。
これこそ一番崇高な愛と個人的には感じています。




気配の中で鑑賞する作品達は
時間を飛び越えて私の心を揺さぶります。
その揺さぶりは残酷であると同時に確かな思い出を思い出す
幸せな体験でもあります。
そんな気づきを沢山与えてくれる空間でした。



この展示、そして折元さんの展示は
普段このようなコンテンポラリーに接しない
【普通の人】に沢山観てほしいなあって
改めて思いました。
特に同居中のお母さんとかぜひぜひ。

会期終了間近に行っている私もいけないのですが
こういう大事にしたい展覧会の情報発信って
続けていかなきゃなあって思いました。
ブログ、頑張ります。






そうそう、折元さんが
美術の教科書にも掲載されている様子を拝見しました。
すごいですね、時代は変わりましたね。

しかし私はここで一言言いたい。

なぜ高校の教科書なんでしょう。遅すぎませんか。
小学生とかもっと早い時期から
このような活動を「ART」として載せるべきではありませんか。
高校生の教科書だと自分の世界が確立されかけてる時期なので
こういう活動は「別の世界のもの」になってしまうと思うのです。
そうではなくてもっと低学年からこのような活動があることを
美術的側面から教えて頂ければ
別の世界のものではなく活動に垣根を感じることなく
パフォーマンスをパフォーマンスとして
受け入れられるのではと思うのです。

受け入れる行為が自然に行われていれば
自己の思考が自然に始まるはず。
私はそう信じています。



息子はLOVE展のことを覚えていたせいか
冷静に鑑賞していました。
そしてパンが本物であり
近所のパン屋さんに外注したものだと聞いて
とても驚いていました。



6月2日まで。
お急ぎ下さい。

そしてぜひ森美術館の『LOVE展』も
あわせてご鑑賞下さい。


2013-05-13
森美術館「六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展 LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」を観てきました。



こちらは9月1日(日)までです。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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