2013-05-31

東京オペラシティアートギャラリー「梅佳代展」を観てきました。


東京オペラシティアートギャラリー

「梅佳代展」

を観てきました。


正直こういう写真は少し苦手かなと
自分から敬遠していた
ヒューマンスナップショット。
勇気を出して行ってみました。



予想通りとても楽しく、悲しく、涙した展覧会でした。
それは【私だから】だと思います。
写真そのものはとても楽しく思わず笑ってしまうものも
沢山ありました。
いやいや「男子」のシリーズはあまりに日常すぎて。。。
そうなんですよ男子ってああなんですよおバカなんですよ(^^;) 。
男子母だからもう「あるある!」モードでした。




構成はこんな感じ。

1:シャッターチャンス Part 1
2:女子中学生
3:能登
4:じいちゃんさま
5:男子
6:シャッターチャンス Part 2



今回とにかくぐっと心に刺さったのは

4:じいちゃんさま

でした。非常に印象的だったのはこちらの文章。
-----------------
高校時代に、「じいちゃんは撮っとるうちは死なんと思った」のがそもそもの始まりだといいます。
-----------------
ここのエリアは梅佳代さんのおじいちゃんを中心としたポートレイト。
ここには時間の流れが「家族の変化」という形で
明確に現れています。



家族の成長があり
新しい家族の存在に笑みがこぼれる。
そして



避けられない老いがあり
この時期には存在したおばあちゃんが
時が流れて天に召され写真でおじいちゃんを見守るという
別れを見せつけられる。




人生には色々な事があります。
振り返ると


「あの時はこんな事になってるって知らなかったんだ。。」


胸が苦しくなることってありませんか?
私は「好きなことを記録に残すタイプ」だからかもしれません。
記録を見るととても胸が苦しくなることがあります。



記録とはその瞬間をそこで断ち切る行為です。
写真はまさに「その瞬間を切り取る行為」であります。
具体的に言うと写真の中でその被写体は成長が止まります。
それは

「困難からの救済」なのか
「その場に閉じ込めるための監禁」なのか

時々私はわからなくなります。
梅佳代さんの作品はそこらへんが分からないところが
とても魅力的でありそしてとても暴力的。
ペットの犬を亡くした後で道で人懐っこい犬に飛びつかれるような感じ。
心の揺さぶられかた半端ないです。



梅佳代さんの作品には
日付がプリントされているものも多く存在します。
この日付がけっこうぐっときます。



最近日常悲しいことが多すぎます。
日付を眺めながら


「ああこの時のこの子たちはこの後こんな事が起こるのを知らないんだ」


と考え始めるとなんだかとても苦しくなります。
その時のとても素敵な瞬間で切り取っているから
尚更そう感じるのだと思います。
私が色々なことを悲観的に受け止め過ぎなのかもしれません。



梅佳代さんの作品には日常が生き生きと描かれていてとても鮮やか。
だからこそいろいろな人のいろいろな心の形に入り込んでくるのだなと
改めて思いました。




現在私が見守る立場をメインに生きてるからでしょうか。
楽しくて、悲しくて、とても涙した展覧会でした。




6月23日(日)迄。
月曜日休館です。
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genre : 学問・文化・芸術

2013-05-30

「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」第一回 椿昇編

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「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」

さっそく第一回です。
初回にご登場頂くのは椿昇先生。
先生のプロフィールはこちらをご参照下さい。

写真は以前川崎の個展でご一緒した時の写真。
息子がちっちゃーーーーい!



この企画はいたってシンプルです。
皆さんに2つの質問をさせて頂いています。
---------------
1:ご自身が小学生の時思い出に残っている自由研究は何ですか。
2: 今小学生の自分が目の前に現れて「自由研究のテーマを一緒に考えて」といわれたらどんなアイデアを伝えますか。
----------------
現在活躍されてるクリエイターさんがどのような自由研究をしていたか、
そして今ならどんな自由研究をするのか。
興味深いお話が沢山聞けそうです。
では椿先生よろしくお願いします!




----------------
1:ご自身が小学生の時思い出に残っている自由研究は何ですか。



 僕の年齢になると小学校ははるか彼方なのですよね(笑)
でも、昨日日経新聞の「巣立ちの教室」というコーナーで取材を受けた時に、
一番強く思い出したのは小学校5年と6年に担任していただいた
T先生と過ごした2年間のことでした。

彼は江田島の海軍兵学校の出身で特攻機に乗るはずだったのですが、
すんでのところで終戦に救われ小学校の教員になったのです。
みなさんは軍隊とか特攻というととても危険なイメージを持たれるとおもいますが、
その当時の江田島兵学校の教育は極めて国際的でリベラルだったのです。
彼は僕達にアルキメデスやソクラテスのことを教え、
算数はユークリッド幾何を教えました。
また音楽はブラスバンドを組織して彼自らが演奏を教え、
夜中遅くまで棟方志功ばりの巨大な板画制作を指導しました。
そのテーマがなぜ選ばれたのかは今となって知るよしもありませんが「朝鮮の市場」でした。
おばあさんがキムチの店の番をしている光景でした。

折りにふれ独自に彼が選んだ教育を受けるうちに、知的好奇心に目覚めた僕たちは、
朝から自主的に世界地理の勉強会を開催したり、
幾何学の難問に挑戦したりして楽しみました。
小学生なのに風采の上がらず病弱で成績もパッとしない僕が、
この二年で学ぶことの悦びに目覚めました。

地元の中学に進学したとき、いきなり学級委員長に指名されて
T先生のクラスでいつのまにか
俗にいう偏差値的な何かもハイレベルになっていたことを知りました。
朝から晩まで先生の教科書の無い自由研究に付き合わされた経験が、
アーティストになった今の僕を支えていますね。




2: 今小学生の自分が目の前に現れて「自由研究のテーマを一緒に考えて」といわれたらどんなアイデアを伝えますか。



 まずは真面目にギリシャ神話や、世界の思想や歴史をともに学ぼうと言いますね。
僕の経験では「自由」になれるのはまだまだ先の話で、
子供の頃は世界がどのように成り立っているのかを
「137億年の物語」という名著とともに紐解くのが良いのではないでしょうか。

いずれにしても親子で遠い話をゆっくり話しあうのが素敵です。
知性の種がゆっくりゆっくり育って、
一生学ぶことが楽しくて仕方ない人間に成長すると思います。

短絡的でトンチのような「アイデア」という言葉が僕は嫌いですし、
塾で機械的に問題に「反応」する速度だけアップさせても
根源的な思考力やダイナミックな構想力は育つはずもありません。

夏休みこそ、子育て中の母さんや父さんが面白い物語を毎日考えて
子供に話して聴かせることをオススメします。
ネズミーランドや作り物のファンタジーではなく。
オリジナルの不可思議なお話を毎夜聴かせてあげれば、
気がつけばその子の人生は豊かになっているでしょう。
ターセム監督の「ザ・フォール/落下の王国」(DVDあり)のような
大人と子供の夢の関係を願っています。
----------------
ありがとうございました!
子供はもっと創造性をって大人が言うなら
大人が率先して創造性を示さないけません。
納得です。


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(2009/02/11)
リー・ペイス、カティンカ・アンタルー 他

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DVD私もぜひ拝見したいと思います。


椿先生の夏のイベントといえば瀬戸内国際芸術祭です。

3年前の開催時にもとても楽しく体験させて頂きました。


瀬戸内国際芸術祭についての記事まとめ。


すごく楽しかったんですよ。家族連れすごくオススメですよ。
綺麗な星を観ながら子供に自分の作ったおかしな話とか
是非聞かせてあげたら超素敵だと思いますよ!


椿先生が参加されている「小豆島 醤の郷 + 坂手港プロジェクト」の
公式ホームページでは
下記の一文をがとても印象に残りました。

------------------
「小豆島 醤の郷 + 坂手港プロジェクト」は
小豆島に残る先人たちの遺産に、
真の豊かさへのヒントがあると信じ、
アート・デザインの分野からコミュニティの再生を模索します。
------------------
島にただ鑑賞に行くのではなく

その島にあったものを大切にして 
そしてそこで新しい創造を共に産み出して

島の中でのコミュニティ
島の中と外とのコミュニティ

が発生、再生、そして発展していく様を
ぜひ自分の目で体験、体感して頂きたいと思います。
ぜひ足をお運び下さい。
私たちもぜひ訪れたいと思います。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-05-29

iiD 世田谷ものづくり学校 東京「親と子とみんなの写真教室」に参加してきました。


iiD 世田谷ものづくり学校 東京にて


「親と子とみんなの写真教室」


に参加してきました。


ボランティアで活動してらっしゃる
児童養護施設での写真教室の情報をきっかけに
交流をさせて頂いてるノザワヒロミチさん。
ノザワさんが講師を勤める親子写真教室にやっと参加することが出来ました。


今回は「ボケボケ写真であそぼう♡」とのことなので
デジタルカメラで
色々な素材を使って写真を撮ってみましょうとのこと。
普段iPhoneのカメラアプリや最新のデジカメで
色々なエフェクトをボタン一つでかけられて
「あたりまえ」と思ってるそこのあなた!
っていうかうちの息子なんですがそういう人に


写真は手を使って時間をかけて撮影したほうが楽しいよ



と実際に撮影しながら
息子に教えて下さったノザワさん。
本当にありがとうございます。


こちらは定期的に開催されるそうなので今回は作品を。
これ色々なものを重ねて撮っています。
どうですかちょといけてるんちゃいますか。








せっかくだからプリントして額にいれてみようかな。


私も何枚か撮りました。楽しかったです。
それにしても最近のデジカメ高いものでなくても
機能多すぎですよね。。。
デジカメでエフェクトもかけられるしアプリ入れればスマホ転送も可能。
ねえねえそんなに多機能必要ですか。





自分の手でカメラを持って
どうしてピントがあうのか、
どうしてこんな風に写るのか、
セロファンをかざしたりして
自分で手を加えたらどうなるのか
もっと自分で体験したいもんですね。

プロの方にこうやって直接教えてもらう機会って
すごく大切。素晴らしい体験でした。
ありがとうございました。





そして同時に今の子供達って
これだけの多機能があたりまえの世界で産まれ
そのまま大きくなっちゃうってどうなっちゃうのかなと
すごく不安になりました。
基本的なことをちゃんと沢山体験させて
その体験をふまえて
色々な機能や形式を使いこなす人であってほしいと
改めて想いました。



今年の夏も色々忙しくなりそうです。




ちなみに。



午前中サッカーで挫折を体験した息子さんにとって
とても特別な時間になったそうです。
帰り道もとても楽しそうでした。
子供にも色々な世界があります。
1つのことに一生懸命になっているからこそ
別の世界も教えてあげたい。
色々な世界を知っていれば
1つの挫折があっても
またチャレンジ出来るパワーを充電出来る場所があるってことだから。



写真って素敵ですね。
救われました。
こういう教室の存在のすごさって
「別の世界の楽しさをさくっと教えてくれる」。
っていうのもあると思います。
またぜひ参加したいと思います。



そして。




終了後に廊下を子供と歩いていたら
こちらのスタッフさんに
「子連れで美術鑑賞してる方ですよね??ブログ読んでます!」
と声をかけて頂きました。
ありがとうございます。
常におかしな言動で歩いてる私たちですが気をつけなければっと
気合いを入れなおしました。



ノザワさんどうもありがとうございました。
またよろしくお願いします!


イベントは既に終了しています。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2013-05-26

新企画「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」(タイトル仮)」絶賛準備中です。

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去年の夏。我が家はドバイに行ってました。
暑かった。。。




そして気がつけば来週は6月。
もうすぐ夏のはじまりです。
今年の夏。
拙ブログにて新企画が絶賛進行中です。題して



新企画!!!!!
「夏休み特別企画「あの方のあの時自由研究、そしてこれからの自由研究」(タイトル仮)」




我が家の息子もおかげさまで小学生になりました。
小学生の夏休みと言えば、「自由研究」です。
そこで拙ブログで「自由研究」をテーマに
お世話になっているクリエイターの皆様に
現在取材を行わせて頂いております。



今年の夏休み。
他の子とは違った、そして自身にも思い出に残る

「自由研究のヒント」

満載の企画になりそうです!。
企画スタートは来週の予定です。
早すぎ?って思うなかれ。
夏休みの準備は夏休みに始めては遅すぎますからね!!!



どうぞご期待下さい!

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genre : 学問・文化・芸術

2013-05-22

パナソニック汐留ミュージアム「幸之助と伝統工芸(前期)」を観てきました。


パナソニック汐留ミュージアムにて

幸之助と伝統工芸(前期)

を観てきました。



今回はひとりでの訪問です。
おパソニックといえば松下電工。
電工と言えば
「電工さんお強いから~」とつい呟いてしまう私。
※これがなんだか分かる人!昔社会人アメフトよく観てたでしょ。

そして今パナソニックといえば
ガンバ大阪を思い浮かべてしまう私。

特に今会社勤めをしていないので
「松下幸之助」さんという存在を
日常あまり意識したことがありませんでした。
なので当然下記の部分も知りませんでした。
公式ホームページより転載)
-------------------
「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助(1894−1989)が
我が国の伝統文化に理解を示し
その普及と支援していたことはあまり知られていません。
-------------------
パトロン的なものなのかしらと
漠然と想像しながら入館。




そこで私は自分の認識がいかに浅はかであったか
思い知らされます。


前期、中期、後期とそれぞれの展示があるわけですが
1つ1つの陶芸作品が「ただ購入したものではない」ことが
一目瞭然で理解出来ます。
そうなんです。この作品達は

「使用されていた」「愛でられていた」感に溢れていました。

工芸品が生活の中で生きていたエネルギーをとても強く感じるのです。


松下幸之助さんは
このような日本の優れた工芸を
心から愛し心から大事にしたい、しなければ!
という強い情熱を感じていたんでしょうね。
いや、情熱というよりかは「愛」。
愛だろ、愛っていう純粋な想いを強く感じました。



今迄このような工芸の展覧会を数多く観てきましたが
ここまでエネルギーを感じた展覧会は久しぶりでした。



現在活躍されている経営者さんには
例えば松下幸之助さんと工芸のような
生産性や費用対効果とは別次元で
情熱を注ぐことが出来るような活動に出会えてるのでしょうかねえ。
つい母親目線感覚で不安になってしまいました。



我が家は偶然の出会いが重なって
伝統芸能、工芸に楽しく触れる生活を行っています。
まわりの皆様に感謝感謝です。
しかし、これっていうのは例外中の例外。
現在の子供は美術、特に伝統芸能や工芸とは
切り離された生活を送ってると思われます。
現実的には子供お断りっていうのが現状ですよね実際は。


参加者層とか
安全上の問題とか
色々クリアしなくてはいけない事が多いのは
よーく分かっています。
でもこういう展覧会こそ
噛み砕いて話せる専門家と共に子供の鑑賞教室や
工芸の体験教室と組み合わせて
何かイベントが行われたらいいのになあなんて
感じてしまいました。


規模がそれほど大きい展覧会ではありません。
よって引率者が工夫すれば子供を飽きさせずに
一緒に鑑賞することは可能だと思います。
我が家ではかつてこのような工芸の展覧会では

「このお皿にはどんな料理をのせようか」

という話をしていました。
回りの鑑賞者の方の様子を確認しながら
ぜひ楽しく鑑賞して頂きたいと思います。



会期は下記に分かれています。
前期 4月13日(土)~5月28日(火) 
中期 5月30日(木)~7月9日(火) 
後期 7月11日(木)~8月25日(日)

注意:【水曜日が休館日です!】

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genre : 学問・文化・芸術

2013-05-20

親子でたのしむ狂言の会「狂言を体験しよう!vol.23」に参加してきました。


親子でたのしむ狂言の会

「狂言を体験しよう!vol.23」

に参加してきました。


以前参加させて頂いた
「親子でたのしむ狂言の会」がとても楽しかったです。

2013-03-30
セルリアンタワー能楽堂「第3回 親子でたのしむ狂言の会」を観てきました。


ブログで感想を書かせて頂いた縁から
主催側の奥津健太郎先生とコンタクトすることが出来ました。
そこで今回はぜひ自分で体験!ということで
WSに参加させて頂くことになりました。



案内はHPに記載されているのですが
こんな感じでした。(以下転記)
-----------------------
「狂言を体験しよう! vol.23~25」
内容 初めてでもたのしめる狂言の発声や動きなどを体験します
日時 2013年5月19日(日)/6月30日(日)/7月21日(日)/8月は休み
   15:00~15:50(第1部・未就学児対象)
   16:00~17:00(第2部・小学生以上対象)
場所 東江寺本堂(地下鉄広尾駅より徒歩5分、東京都渋谷区広尾5-1-21)
講師 奥津健太郎
定員 第1部・第2部それぞれ20名
参加費 おひとり500円(3歳未満の幼児と付添の大人は無料)
持ち物 白足袋、または洗いたての白靴下を必ずお持ちください
-----------------------


元々古典芸能が大好きな息子さん。
観るのも好きならやれるなんて尚おっけー!ということで
スキップしながら出かけていきました。


回の流れはこんな感じ。


まず白い靴下に履き替えます。
そして舞台に見立てた檜の部分を囲んで子供達が座ります。


まずは奥津先生の解説から。
狂言が室町時代から劇であることや
どのような形態の劇であるかを説明。
このような場所に来るお子さんなだけに
皆さんものすごく熱心に聴講。



次は体験。
実際に動きを行います。
なぜこの姿勢なのか。
なぜこの歩き方なのかを
教わりながら歩くと
気分も随分違うようです。


そしてここで終わりかと思ったら!


なんとここで鑑賞と体験が融合します。
奥津先生の息子さんが参加し
みんなで演じるのです!!


息子さんの演技は過去2回鑑賞させて頂きましたが
本当に姿勢が綺麗で声が綺麗で。。。
息子は息子さんの後ろの場所で
声が聞けてとても嬉しかったそうです。
「すごく綺麗な声だったよ!」
と大興奮でした。


そして自分達が参加した後、演目のラストを奥津さんと息子さんの二人で
演じて頂きます。
ちょっと前まで自分達もいたその舞台で
プロの演者が二人演じる舞台を間近で鑑賞出来るから
舞台の面白さの伝わり方が全然違います!
ラストシーンでは子供達が大爆笑でした。



正直「説明」と「体験」だけだと思っていたので
もちろんすごくそれだけでも素晴らしいのですけど
この最後の「体験と鑑賞の融合」はここでしか、
このお二人でしか出来ない体験。

まさに伝統芸能がを体の中から、
理解の中から
楽しめた体験になりました。
素晴らしかったです。



そして最後は挨拶と掃除。
人として基本的なことまで
ちゃんと体験させて頂けるなんて
もう大満足でございます。



終了後奥津先生に少しお話を伺うことも出来ました。
大半は私が「素晴らしかったです!」と
感激を伝えまくってしまったような感じでした(^^;)。

伝統芸能の体験を低学年のうちに体験することにより
文化が自分の中に入りやすくなる

旨のお話を伺ったのですがものすごく納得でした。
(高学年になってしまうと異文化になってしまうとのこと)
もっと早くからこのような文化体験を沢山させてあげたいなって
改めて感じました。


その間息子は奥津先生の息子さんと遊んで頂き大満足。
(あまりに楽しかったそうではしゃぎ過ぎてすみません。。。)


素晴らしい活動だと思います。
また参加させて頂きます。
ありがとうございました。
次回の開催等については公式HPをご参照下さい

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genre : 学問・文化・芸術

2013-05-17

eitoeiko「フットボール・エクササイズ展」を観てきました。


eitoeikoにて

「フットボール・エクササイズ」展

を観てきました。




うちの息子はサッカーが大好きです。
そんな息子なら絶対いかなきゃだめっしょ!
ということで

eitoeikoさんに夜間練習前に伺いました。



今回の「フットボール エクササイズ」というタイトルなのですが
別にサッカーがテーマではありません。

モノトーンの中での1対1というか
リフティングバトルをみているような
緊張感のある世界がありました。




まず視覚でびっくりしたのが内山聡さん。
こちらの作品もスリリング。
以前キャンパスを絵の具に浸して作られた作品にも
衝撃を覚えました。
あの作品には「絵画って何」「描くって何」と真正面から向き合っていて
独特の緊張感を感じました。

今回はその「描く土台」までを研ぎすまして
「作品って何」というところまで踏み込んだ作品。
設置場所がスリリング。正直ぶつかりそう。怖い。
「展示って何」という感覚まで掘り下げる漢な姿勢に
猛烈なかっこよさを感じました。




そして前から仲良くさせて頂いてるGil Kunoさん。
BOXの中での小さな世界。漏れてくる光が描く単語の意味も
このような緊張感あふれる場所だと深読みしてしまいます。




そして江川純太さん。
以前eitoeikoでも、VOCA展でも拝見させて頂きました。
今迄は色があったのですが今回はモノクロ。
混沌としている現代社会に飲み込まれそうな
モヤモヤした気持ちの視覚化のような
世界感は
モノクロのほうが三倍入り込める気がします。
混沌さや深さがカラーが入ってるときより増殖していて
拝見していると内側から身震いしました。



そしてニッポリーニさん。
お住まいが日暮里ということで
見たことがある風景が。
一番右の作品は谷中霊園だそうです。
上が約30年前(フィルム)、そして今が現在(デジタル)。
1つの作品の中で流れる時間。もう戻ってこない時間。
その時間の意味や変わってしまった姿等を改めて作品として向き合うと
自然と自分の過去との対話が始まってしまいそうで
郷愁的な感情がどっと流れてきました。。



FootbBallはチームスポーツでありますが
1人1人が技術を激しく競い合う
個人のぶつかり合い的な側面も持ち合わせています。
非常にプロフェッショナルなプライドのぶつかり合い。
今回の空間は緊張感があってすごくかっこよかったです。



息子は「今日はバイクは??」と聞いたりしてましたが
展示内の緊張感を楽しませて頂きました。
内山さんの作品に興味津々でこっちがドキドキしましたが。。
ニッポリーニさんには沢山遊んで頂きました。
ありがとうございます!




5/19には現代音楽のイベントもあるそうです。
詳細はギャラリー公式サイトでご確認をお願い致します。


6月15日迄。
日曜、月曜、祝祭日休廊です。
ぜひ足をお運びください。

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genre : 学問・文化・芸術

2013-05-17

そごう美術館「山口晃展 付り澱エンナーレ」を観てきました。


そごう美術館にて

山口晃展 付り澱エンナーレ

を観てきました。


行こう行こうと思っていてなかなか行けなかったこの展覧会。
やっと出かけて参りました。
ちなみに今回は私の母と親子三代で鑑賞しました。
ちなみに私の母は「山口晃」さん初体験。
息子はおばあちゃんに

「むきゅうがいるの!むきゅうがいるの!!!」

と何度もアピール。
母は「????」いっぱい状態でいざ鑑賞。



ここで私は母との鑑賞することによって
山口晃さんの凄さを再確認することになります。


「絵画はサービス業」と会田誠さんの印象的なコメントが以前ありましたが
サービスというのはいろいろな種類があります。

道に設置された標識は分かりやすい標識のような
通りすがりの人が満足するサービスもあれば
出張マグロの解体ショーみたいな
ピンポイントな欲求を満たすサービスもあるわけです。



山口晃さんの作品というのは
ピンポイント要素と公共的要素のバランスが
素晴らしく心地よいのです。母は
「可愛らしい作品もあったり
 日本画として目が離せないような作品もあってすごいわね!」
と感心しきりでした。
特に母が感心していたのが「線の美しさ」。
チカラが入りすぎているわけでもなく
かといってさらっとしすぎている感覚も与えず
程よいというか心地よい線から紡ぎだされる作品は
ずっとずっと観ていたいわ!と何度も話していました。



息子はおばあちゃんに「當世おばか合戦」の前で
「むきゅう」を説明。
以前観た時から大好きなんです。この「むきゅう」が。

2010-12-28
銀座三越「山口晃個展「東京旅ノ介」」を観てきました。



古典的な日本画が大好きな私たちは
〈一人国際展〉の最新作「山愚痴屋澱エンナーレ 2013」は
予想外にぶっとびまくりだったので追いつくのが大変でした。

ドナルド・キーン作の「私と20世紀のクロニクル」の挿画全点特別展示
の見応えは素晴らしかった。
息子は時々組み込まれる漫画的な場面のモノマネを一生懸命やっていました。


どの世代も楽しめる素晴らしい展覧会です。
さすが山口晃さんって感じでした。



後で自分が読みたいから先に読んでおいて!と母大人買い。
すみません勢いで美術手帖も買って頂いてたのですが
母は「初音ミク」も鑑賞するのでしょうか。。?




5月19日迄。
お急ぎ下さい!!!!

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2013-05-15

資生堂ギャラリー「椿会展 初心 2013」を観てきました。


資生堂ギャラリーにて

「椿会展 2013 -初心-」

を観てきました。



「椿会」とは実はすごーーーーく
歴史があるグループ展なんだそうです。
第一次世界大戦時の中断を除けば
合計70年近くにわたりメンバーを入れ替えて開催され
2010年に終了した第六次椿会まで
合計80名の作家が参加した会なんだそうです。


すごい。


その椿会。
本年より、新たに第七次椿会がスタートなんだそうです。
メンバーは

赤瀬川原平
畠山直哉
内藤礼
伊藤存
青木陵子

の5名です。
メンバー全員が出展する展覧会は
本年より年1回、5年間継続して開催されるとのこと。



このメンバー超魅力的。



メンバー選出にあたり、強く意識したのは「3.11」とのこと。
特徴的なのは


世代、性別、活動の拠点、表現の方法も異なる多才なアーティストたちが集い
5年という時間を通しアートについてじっくりと考える場にしたい


ということ。


これからを考えるというスタイルから
何が産まれるのか。
再び立ち上がり前へ進むとか。
そもそもどっちが前なのか。
鑑賞者側である私たちも5年かけて深く考えて
いきたいと思います。




なお、
展覧会のロゴおよびグラフィック全般は
仲條正義氏のデザインになります。
展覧会ロゴは
5年間毎年変化していくとのこと。
ロゴの変化も楽しみです。



そして本展。
本展では、各アーティストが「初心」というテーマをふまえて
それぞれの現在に呼応する作品を展示しているとのこと。
「初心」。「初心忘れるべからず」の初心。


鑑賞者は「初心」という言葉に惑わされると思います。
原点回避という設定で
なんとかして震災を忘れようともがき苦しんでる、
結局何がしたいの?
自分はどうしたいの?
という問いかけに答えられなくて
憤りがあるのに必死に黙っている。
そんな感じ。


そんな風にもがいてる自分が「見られてる」と
正気に戻してくれるのが内藤礼さんの作品でした。
彼女の作品には菩薩的な包み込む空気と
不動明王的な鋭い視線両方を感じます。



彼女の作品から見つめられる緊張感。
非常に刺激的な体験でした。




この椿会での内藤礼さんの作品には毎回心を鷲掴みにされそうな予感がします。
見逃す訳にはいきません。
継続して伺いたいと思います。



6月23日迄。
月曜日休館です。
(月曜日が祝日にあたる場合も休館です)

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genre : 学問・文化・芸術

2013-05-14

三井記念美術館「特別展 河鍋暁斎の能・狂言画」を観てきました。


三井記念美術館にて

特別展 河鍋暁斎の能・狂言画

を観てきました。




GWが終わり6月が近づくと我が家の美術鑑賞には
伝統芸能ブームが訪れます。
それは6月、7月に歌舞伎の鑑賞教室が開催されるからなのです。

今年はブームがもう少し早めにやってきました。
狂言です。
毎年「親子で楽しむ狂言の会」に参加させて頂いています。
こちらのイベントもすごく面白いです。


2013-03-30
セルリアンタワー能楽堂「第3回 親子でたのしむ狂言の会」を観てきました。



近々こちらのWSを体験出来ることになりました。
WSは未就学児も参加可能です。
うちがサッカーの試合が重なってしまい行くことが出来なかったんです。。
せっかくWSに参加出来るのなら展示を観て気持ちを高めようってことで
三井記念美術館に行ってきました。




さて。河鍋暁斎とは。ということでググると
「浮世絵師」との記載が出てきます。

狩野派の流れを受けているそうです。
そして他の流派・画法も貪欲に取り入れ
自らを「画鬼」とも号しているんだそうです。
その筆力・写生力は群を抜いていると
海外でも高く評価されている画家との事。


でも今回は浮世絵ではなく
暁斎と能・狂言の関わりがわかる作品が中心です。
錦絵や色付きの画帖などの資料、能の免状など
色々なものが展示されていました。


歌舞伎と違いこの能、狂言には
私に予備知識がほとんどありません。
なので手探りの鑑賞になりました。
ただ舞台を何回か実際に拝見しているからでしょうか。
数々の作品における「何も描かれていない」空間が
とても雄弁に語っているように見えました。


何回か拝見している舞台の雰囲気を思い出しながらの鑑賞でしたが
「浦島太郎」があったり「蚊相撲」があったりなど
息子や私が知っている題材もいくつかあったりして。
「このお話知ってる!」と息子も嬉しそうでした。楽しかったです。


あとデッサンをまとめた部屋が凄かった。



そして息子が気になったのが
最後の展示室にあった「狂言はじめ」でした。
舞台が書いてある紙の上に演者のカードを載せて遊ぶという遊具。
どうしてもこれで遊びたい、僕が役者のポーズをするからお母さん作ってと言われ
ヲイヲイそこまで本格化?とびっくりしてしまいました。
いつの時代も子供は子供の遊具で遊びたいのねきっと。


閉館直前で人が少なかったので
親子で会話しながらの鑑賞も楽しかったです。

「どうしてお顔に色塗ってないの?」
「会場が小さいからじゃないかしら。歌舞伎のほうが大きいでしょ?」
「お面の目の形が違うのはどうして?」
「これで歳を表してるんじゃなかったかしら。。」
「御飯食べてるよ!狂言観ながら御飯食べたら楽しそうだよね!
 いつからダメになったの???」
「・・・・。。。いつからかなあ。。。。」

今年の夏は狂言を色々深められそうなので
1つ1つ疑問は整理していきたいと思います。



飛び込みの鑑賞になってしまいましたが
行ってよかったです。
親子でたのしむ狂言の会のワークショップ、楽しみです。




6月16日迄。
月曜休館です。
詳細は公式ホームページをご参照下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-05-13

森美術館「六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展 LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」を観てきました。


森美術館にて

六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展 LOVE展
:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで



を観てきました。



気がつけば六本木ヒルズが出来て10年だそうです!
本当におめでとうございます。
うちの息子が初めて親子でアートに参加したのが約6年半前。
大きくなるってこういうことですね、


今回は10周年ということで
テーマは「愛」。愛の色々な形ということだそうです。
正直最初は「ちょっと保守?」という印象を受けたのですが。。。


実際に伺ってみるとまさに様々な愛を
様々な視点から捉えていました。


今回私が特に印象に残ったのは「アートママ」と「初音ミク」でした。
「アートママ」とは折元立身さんのプロジェクト。
アルツハイマーとうつ病を煩っているお母様の介護の生活を
アート作品にしている作家さん。

初めて出会ったのは2001年の横浜トリエンナーレ。
大きなパンの仮面を被った折元さんがお母様を引き寄せて
ポーズをとっている巨大なポスターにはびっくりしました。
確かパフォーマンスもあったんじゃなかったかな。
すごく印象に残っています。

あれから随分月日が経ちました。
私が折元さんのパフォーマンスに出会ってから12年が経ちました。


愛には色々な形があります。
この展覧会にも色々な愛がありました。
家族愛だ同性愛だ親子愛だ夫婦愛だ恋人の愛だなんだかんだ
いろんな愛があるわけですがわたくし思うに


介護愛


が世界で一番【強い】と思うのです。
上記に上げた他の愛は対象に「成長」や「成熟」が
必ず存在します。前向きな成長を感じるエネルギーがあります。
だから与えるほうもある意味楽しいと思うのです。
だって子育て楽しいですよ。成長がありますから。

ただ介護はマイナスです。
そしてゴールが分かりません。
そしてある日突然いなくなるかもしれません。
与える側が相当強くなければ与える側の身が崩壊してしまいます。


そんな厳しい状態の中
今ある形を必死に愛していく。
いつか消えてしまうことが分かっているのに。



あなたは愛する存在が老いる様を
受け入れそして寄り添える?
この問いかけこそ究極の「LOVE」だと思うのです。

私は折元さんの映像作品
「ベートーベンママ」を観て泣きました。
ちなみに泣いているのは私だけでした。
息子も私がなぜ泣いているのか分からなかった様です。

私は私が泣いた意味を彼が分からぬまま死にたいです。
「元気なお母さん」という思い出だけを彼に残したいです。
でも今介護を必要としてる総ての人がそう思っていたはずです。
涙が止まらなくて困りました。

強い「愛」とは何か。
深く考えさせられました。




そして初音ミク。
大きな画面で初めて観ました。
可愛いなあとは前から思っていましたが
「アートママ」にノックアウトされてからだと
すごく印象が変わりました。

彼女はみんな作り上げる理想型。
決して触れることが出来ない理想の姿。

もしかしたらそれは最初から存在しないのかもしれません。
触れることが出来ない対象への愛。
それはまるでアルツハイマーになったお母様に
かつてのお母様を探してしまう、でもそこにはいない。
だから今は「見えている目の前を存在」を
思い切り愛して行くという


この状況によく似ているのではと感じました。


目の前に見えてるものが「いない」という定義。
「いない」事実への失望。
その失望を隠すための行動。


驚く程似ていると気づいてしまってから
ここに私は「現在の「強い愛」のかたち」を感じました。


沢山の愛の形があります。
今回このブログで触れた「愛」は他のブログや紹介記事では
あまり触れられていないかもしれません。
でも私は今回の森美のLOVE展に出向いたら
ぜひこの「アートママ」と向き合って頂きたいと思います。
生きている限り、生き物は必ず老います。
逃れられないものと向き合う。
これこそ究極の「愛」ではないかと思うのです。



息子は全体的に楽しかったけど「沢山ありすぎて時間が足りない」
だそうです。
何が楽しかった?と聞くと「ロボットが歌うアート!」
確かにあれは楽しい。空いてる時間帯でよかったね。

何が面白かった?と聞くと「ソフィ・カル」。
作品の前で簡単にこんな説明をしました。
「男の人が女の人に「あなた嫌いよ」ってお手紙を送ったの。
 女の人はその手紙を作品にしたのよ」
今の子供って手紙好きなんですよ。そして
どうもその説明が強烈すぎた様で
面白かったけどすごい怖かった。おんなのひとこわい。
だそうです。。。

そして色々なことを覚えていたことにびっくり。
杉本文楽をガン見して
「映像の一番左の人「にほんごであそぼ」に出てたよね!」
津村耕佑さんの作品をガン見して
「デザインあに出てたよね!」

確認してみると、確かにそう。
よく覚えていますね!すげー。




ちなみに今回は下記の3作品に限り
写真撮影可能です。

草間彌生「愛が呼んでいる」


Chim↑Pom「気合100連発」


津村耕佑「ファイナルホーム」




一部性的に過激な表現がある展示があります。
今回も部屋は分割していますが明確な区切りがあるわけではありません。
親子で鑑賞する際は引率する大人の判断での鑑賞をお願い致します。



9月1日(日)迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-05-12

東京国立近代美術館「フランシス・ベーコン展」を観てきました。


東京国立近代美術館にて

フランシス・ベーコン展


を観てきました。


非常に話題になっていたこの展覧会。
どうもタイミングがあわなくてなかなかいけず。
JAPSEL保田さんにお誘いを頂きやっと訪問することが出来ました。


フランシス・ベーコン。
どうして自分でも足が向かなかったのか
少し理解できませんでした。
息子のサッカーが忙しかったというのもあったんですが
でも時間を作るのが自分だったはず。
どうしてなのかなーと思いながらいざ会場へ。



会場には独特の緊張感と疎外感が溢れていました。
戸惑いながらその感覚に浸かった状態で作品に向き合う鑑賞者達。
なんだかとても独特のエネルギーが充満しているなあと
思わず身構えました。


吸い込まれそうな黒
独特の歪み
そして内面から聞こえてくるような独特の音


作品から感じるチカラや
聞こえてくる音と

どう向きあえばいいのか
私は暫く戸惑っていました。




そんな中展覧会の中で流れている映像がありました。
ベーコンのインタビューの様でした。そこでベーコンから

「絵画作品より日常のほうが暴力性に溢れている」

的な発言があり思わず足が止まりました。


私のような主婦の生活においても
日々の中での隠れた暴力性というのは垣間見る事が出来るわけです。


ベーコン作品に囲まれて感じるのは
人の中で見え隠れする「暴力性」。
そしてその暴力性が外に向かうのではなく
人の中身でごにょごにょうごめいている感じが
とても共感出来ました。

人には理性という「蓋」があるような気がします。
通常その蓋は少しだけズレていて内部でうごめく感情みたいなものは
少しずつガス抜きをされていくわけなんだけど
人によってはその蓋が感情に合いすぎたり合わなすぎたりして
中での感情がこぼれ落ちそうになる事があると思うのです。

晩年のベーコンは
その「蓋」がレミパンみたいにガラスの蓋になってるように見えて
感情の渦巻を書かずにはいられなかったのかなと。



そして映像のベーコンを拝見すると
とても身なりがきちんとしていて。。。
理性と欲望のバランスの危うさが
とてもセクシーで作品の緊張度を上げているのかなとも
感じました。


入館時には予想以上に多い大人の鑑賞者達に
「彼らは何に惹かれているのかな?」という
漠然とした疑問を感じました。
しかし上記のように感情が整理出来てくると
なるほどなっという感覚が私の中に増殖してきました。


そして何度も何度も出てくるのは「ガラス」の表示。
「ガラスに入れての展示は作家の希望です」旨のキャプションを
何度も観ました。
私自身近年それなりの数の展覧会を観ていますが
このような注釈が何度も出てくるのはとても珍しいと感じました。

これはどうしてなのかな。

クレームを出す人が複数いたのか
それともそれを想定して出していたのか
注釈を出す事ま作家が指定していたのか。
(もしそうならそこまで載せるよねきっと)


これはなぜこんなにも多発しているのかと言う疑問から

作家と美術館
現在作品を所有している美術館と借りている美術館
展示してる美術館と観客

それぞれの距離感と断絶感が容易に想像出来て
独特の中での緊張感に浸ることが出来ました。
日々の生き様で感じている緊張感が
人々を引きつけるのかなと感じました。


お勧めします。なんだかとても納得出来る展示でした。
5月26日迄。お急ぎ下さい。




954450_456496731100025_1927230515_n.jpg
そしてJAPSEL保田さんから展覧会の情報も頂きました。
JAPSELがセレクトしたファイン系作家や作品たちのグループ展だそうです。

Selected Colors vol.1 Colorful 2013

「人間と色彩の関係」と「アートと社会の関係」の相似性をテーマにした展覧会とのこと。
詳細はこちらのホームページをご参照下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-05-12

DIGINNER GALLERY WORKSHOP「『WORTH OF A THING』カザマナオミ ワークショップ」に参加してきました。


DIGINNER GALLERY WORKSHOPにて

『WORTH OF A THING』
カザマナオミ ワークショップ


に参加してきました。


今日はすごい雨。
サッカーの練習は休みになりました。
そこでお誘いを頂いたワークショップに
参加をしてみることにしました。


急に参加が決まったので
あまり何も考えずにその場へ集合。
すごい感銘をうけることになるなんて
全く知らずに。。。


参加コンセプトはこちら。
----------------------
プリントしたい物をお持ち下さい。
物を大切に長く使用する観点からUsed製品のお持込が可能です。
新品にプリントする場合はオーガニックコットン製品に限ります。
当日は新品のオーガニックコットンTシャツもご用意しております。
皆さんの好きなデザインに紙を切り抜き、
その上からご自身でシルクスクリーンプリントをします。
----------------------
それを読んでいたので
家で古いTシャツも用意したのですが
すっかり忘れて有名量販ブランドの服を道中で勝って持っていってしまいました。
そこで「これ出来ないんです」とのお話が。
あっそう言えばと思い出してそのシャツをしまってさっそく作業開始。


本人はどうしても「おにぎり仮面」を書きたいとのことで
ここは個人使用という事で各方面には許して頂くことにして
早速作業開始。
まずは絵を書いてみましょうってことになったんだけど
シルクスクリーンの概念が分かっていないので

ここはギャラリーの方にヘルプをして頂きました。


そこで正直言うと私
「これちょと失敗じゃね」って思ってたんですよ。。。
ヲイヲイ大丈夫か?って書きながら観てました。


しかしですね。
なんだか出来いく過程をみていくと超楽しいんです!


なんだかみんな笑顔、笑顔、笑顔!!!!



そしてその笑顔の中でのシルクスクリーン作品の素晴らしさといったら!!!




やばいですよこの楽しさ。
正直超ゾクゾクしました。


そしてカザマナオミさんにお話を伺います。


まずこのプロジェクトの名前。
BIG-O project" BIG ORGANICなんだそうです。
そして目的。
プリントを通じて、オーガニックコットン認知度、使用率を上げること!!!

ルール。
プリントをしたいものを持ち込むこと。。
でも下記の条件は守ること。

1:新品はオーガニックコットンを100%使用したT-シャツやTote bagのみを使用
2:Usedに限り、物を長く大切に使用する観点から何にでも可


ここまではアナウンスにも記載がありました。
この後は「なぜ参加が自由料金なのか」という点に話が移ります。


プリント代金は自由料金。
寄付の金額の使い道は下記の2点。

1:オーガニックコットンを認知度を広める広告を
  自分たちのベースである江ノ電、鎌倉駅に出すこと
2:この活動を続けること



活動の参加への感謝の印としてのプリントなんだそうです。



自由料金である理由。
理由は2つあります。

1つの理由は商売ではなく活動だからだそうです。
この活動に協力したいと思ってくださった方であれば、
お金を持っている人も持っていない人も、
このプロジェクトに参加が出来るようにしたいとの想いから
この自由料金なんだそうです。


もう1つの理由は、
「消費を通じて誰かをサポートするという状況」を考えてほしいから
なんだそうです。
どのように世界と向き合っている企業なのかを消費する際に
考えてほしいとのことです。


その自由料金を通じて、要る、要らない、など
考えるきっかけになればとお話して頂きました。
単なるプリントとお金の交換にはせずに
メッセージを前向きにつないで行く場として、
ぜひこの活動にご協力をとの文章を読んで

「消費ってなんだろう!」と再び深く考えさせられました。



WEBサイトにカザマさんの言葉で
このプロジェクトについて語られている文章があります。
ぜひご一読頂きたいと思います。




個人的に参加して感じたこと。


【めっちゃ楽しいじゃん!】


であります。
環境についての活動、改善についての活動は
もちろん考えなくてはいけないことであり
その点について面倒な想いを持ってはいけないと
十分分かってはいるのですが。。。。。


(でもなんか面倒な訳でして)
(見た目いまいちって感じもするし)


と思ってたんですよね。
しかし今日やってみますとですね。


ちょーーーー楽しいんですよ!!!!
しかも作った作品はみんな超かっこいい!!!
この「楽しい」って気持ち。凄いと思うんですよね。
この心を根本的に踊らすっていうことから始めると
色々なアクションがとても楽しく出来るというか
なんか豊かな気分になれると思うんですよね。
今日そんな感覚を自分の内面から体感することが出来て
とてもよい体験をしたなあと思いました。




この活動、随時行われているそうです。
詳細はブログのスケジュールでご確認下さい。






そしてギャラリーでは素敵な展示『WORTH OF A THING』も
もちろん継続中でした!
プリントした後にプリントを観るってなんかとっても贅沢。
そしてこちらの作品達。お値段的にも十分手が届きます。
雑貨天国の自由が丘という場所で
ここでしか出会えない1品を探す楽しみはこういう場所にあるんですよね。
ぜひ足をお運び下さい。



6月2日迄。
月曜休館です。
詳細はギャラリーのスケジュールをご参照下さい。
http://www.diginner.com/schedule.html

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-05-10

西武渋谷店B館7階・8階「大絵画展 モダン&コンテンポラリー版画展」を観てきました。


西武渋谷店B館7階・8階にて

「大絵画展 モダン&コンテンポラリー版画展」

を観てきました。



今回の展覧会は一部の外商顧客向けの展示販売会とのこと。
そして館内でのイベントですので招待状がなくても自由に観覧可能ですよと
お話を頂いたので拝見させて頂くことになりました。


★撮影、掲載の許可は主催者側から事前に頂いております。


今回の絵画展は2フロア6拠点で構成されています。



8階ではルノワールやピカソ、ウォーホル等の巨匠の作品を
間近で観ることが可能です。
これはなかなかない機会です。【十分注意して】ぜひ体験してみて下さい。



そして渡辺 おさむさんはコーナーになっていました。
それにしても渡邊おさむさんの「世界」 というのは
色々な規模があって本当に面白いですね。
購入をそそられる規模の世界も思った以上にあって
予想以上に楽しむことが出来ました。



そして見応えがあるのが7階のアートフェア拠点。








レントゲンヴェルケ
ギャラリー椿
アイコワダギャラリー
東京画廊
ギャラリーモモ

等有名ギャラリーからセレクトした18作家さんの
クループ展になっています。

デパートという場ということなので
作品と商品、表現と流通というポイントが
押し引きをしていて
とても空間に動きを感じます。
その引きあう表現の中で絶妙なバランスを保っている作品が
強い、強い存在感を出していました。



ただそれは私の知っている世界から感じる「バランス」。
世の中には私の知らない世界が沢山ありますから(^^;)。。。




一部の外商顧客向けの展示でありますので
各方面で商談のお話等があると思われます。
鑑賞を楽しむ目的で訪れる方はどうぞお静かに(^^)。。


5月15日(水)迄。
【月~土】午前10時~午後9時
【日・祝休日】午前10時~午後8時

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-05-09

関西アートビート、再始動するそうです!

KANSAI.png

関西アートビート


が再始動するそうです!


2013年初夏のリニューアルに向けて、動き出しました!
とのご連絡をいただきました。
5年の休止期間を経て、関西のアートシーンに帰ってきてくれるそうです!


実はこのArt Beat.
旅行先であると本当に便利なんですよね。

エリアから探せたり
観たいジャンルからも探せるし。
特にエリアはすごく便利じゃないかな。
選択したアートスペースをGPSで探せるのはとても有り難い。
本スタートの時には
エリア別の掲載ギャラリーもきっと増えてくるだろうら

「今ここから一番近い彫刻の展示はどこかしら」

とか簡単に探せるようになる!!!

これは素敵ですね。



そしてここで大声を出していいたいのが
英語版があります!!!!
ここすごく大事!関西に訪れる英語圏の方、多いですから。。。



という事は
東京アートビートも東京に観光に来る方が
チェックして下さってるってことですね。
こちらにはMyページというのがあって


イベントやスペースをブックマークしたり
コミュニティーでオススメポイント表示や
コメントを残すことが出来ます。


私ももっとこのブログを
東京アートビート
Myページ欄のコメントに残さなきゃ♬


スマートフォンのアプリ
色々準備してるみたいで超楽しみですね。
これからどんな風にこの関西アートビートが発展していくのか
注目していきたいと思います!



現在は準備中なので
公式Twitter
Facebook


で確認をお願い致します。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2013-05-08

銀座三越ギャラリー「銀座三越が選ぶ期待の新星 コレクション・ファイル♯1」を観てきました。


銀座三越ギャラリーにて

「銀座三越が選ぶ期待の新星 コレクション・ファイル♯1」

を観てきました。


今回は存じ上げている作家さんが多いグループ展。
小作品が多いと聞いてどんな感じになっているのか
楽しみに出かけました。


★作品の撮影、掲載の許可は主催者様から頂いております。



まず最初に目に飛び込んできたのが
牧田舞さんの大作。
これはインパクト大ですね!
引き込むパワーを感じますね(^^)。
写真は小作品2点。小作品を描いてもメカニックから出る
エンジン音ようなパワーは健在!
とても引き込まれました。



そして大平由香理さんの作品群は
小作品なのに世界が完成されていて
箱庭というか鉄道模型のパノラマのような
そういう別の世界を除いているような
感覚がありました。



佐藤紘子さんはなんとお母様だそうで。
私自分が子育てしてるから実感込めていいますが
子育てしながらこんな風な美味しそうなキャラ弁当を
制作するのってかなり大変ですよ。。。
ファイルも拝見させて頂きましたが
人物画も写真もとてもイキイキしていて
可愛らしかったです。




辻蔵人さん。立体はこの方のみでした。
正直言うと予想よりかなり大きかった。
溶接を色味が統一されていて迫力がありました。
夜、誰もいなくなったらみんなで話しているようでした。。。




早い時間に伺ったので
何人かの作家さんとお話もさせて頂きました。




平岡良さん。星空がとても綺麗。
これは何かを見て描いているのではないそうで
最近どんどん星が増えているそうです。
こういう星空ってどんどん空想したくなりますよね。
なんだかわかります。
寝室やのんびりしたい部屋にいてほしいペイントですね。





富元秀俊さん。大阪が拠点だそうです。
額装まで考えられたとても完成された世界。
これは三越に来るお客さんに一番受け入れられやすいのではないかな。
素敵な世界でした。




その他にもとても素敵な世界を構築されている作家さんが
多数いらっしゃいます。
都心のど真ん中、歌舞伎座からもすぐ近くです。
ぜひ足をお運び下さい。



5月14日(火)迄。
午後8時まで開廊しています。
最終日は午後4時閉場です。
ご注意下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-05-08

お久しぶりです

ちょい更新が空いてしまいました。
「どこかに行ってるのですか?」
という問い合わせも頂きましたが
今回は子供のサッカーの試合三昧だったので
特にどこかには行っておりません。

学校も始まったので
ブログもぼちぼち再開致します。
よろしくどうぞおつきあい下さい。

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