2013-04-24
原美術館「ソフィ カル - 最後のとき/最初のとき」を観てきました。

原美術館にて
「ソフィ カル - 最後のとき/最初のとき」
を観てきました。
息子が小学校に入学しました。
入学したばかりなので帰宅も早く
そしてサッカーも色々区切りがあったりして
日々バタバタしています。
今日はどうしても展示に行っておきたいなと思い
雨の中無理をして家から近い原美術館に出かけてみました。
「最後のとき/最初のとき」は主に2部構成になっています。
失明した人々を取材し、写真と言葉で綴った「最後に見たもの」(2010年)
生まれて初めて海を見る人々の表情を捉えた映像「海を見る」(2011年)
です。
実は私一時目の病気だった時期があります。
中心制網膜症という病気になりました。
この病気になると網膜に水がたまり視線の先に黒い影が見えて
非常に見辛くなります。
最初になった時は水が大目に貯まった様で
影が大きくて片目だけ黒く塗りつぶされてる様でした。
(ちなみに今は完治してます)
この病気になるまで私は
「目は2つあるんだから1つ怪我したって大丈夫でしょう」
等ふざけたことを考えてました。
そして2つの目で見えてることで
人は色々な動作がスムーズに出来ることを実感しました!
治るまで、かなり辛い日々でございました。。。。
そんな風に片目が見え辛くなっただけでも
かなり不自由なのに
【「見えていた人が」見えなくなる】ってどれだけ大変か
少しだけ体験していたので
今回の展示は正直涙ぐみながら拝見しました。
特に涙ぐんでしまったのが
病気で見えなくなる過程を綴ってる作品。
やんわりと見えている状況を
「明日見えなくなったらどうしよう」という恐怖を感じながら
過ごす時間の恐ろしい事といったら!!
あの恐怖は体験しないと分からないと個人的には思っています。
奥様が「最後に見た風景」として旦那さんのことを話してる作品は
もう涙が止まりませんでした。
二人の気持ち、お子さん達の気持ち、そして彼らが歩んできた日々を
想うともう涙が。。。。母親目線の作品はついつい自分に置き換えてしまいます。
「海を見る」は最初に見た風景を映像で表しています。
自分が初めて海を見た時、息子が初めて海を見た時ってどんなだったけとか
色々思い出したりして。
そしてその「海を見る」を拝見した後に「最後に見たもの」を
再び拝見すると
「最初にみたもの」に体する喜びや
いや、そもそも人としての視覚を
いきなり強奪されることは
誰にでもありうることなのかもしれないと
気づいてしまい
とてもカラダが震えました。。。
とても静かだけど
とても深く
とても揺さぶられる展覧会です。
オススメします。
ぜひ足をお運び下さい。

6月30日[日]迄。
月曜日休館です。
【こんなキャンペーンがあるそうです!ぜひ!】
詳細はこちらをご参照下さい。
◎原美術館「ソフィ カル」展×森美術館「LOVE展」半券相互割引キャンペーン
六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展 「LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」(2013年4月26日[金]―9月1日[日])に、ソフィ カルの作品「どうか元気で」(2007年)が出品されます。本展と森美術館「LOVE展:アートにみる愛のかたち」の半券をそれぞれの窓口でご提示いただきますと、当日料金が割引になります。
*「LOVE展」の半券をお持ちの方
・ 森美術館「LOVE展:アートにみる愛のかたち」展の半券、もしくはチケット(未使用でも可)のご提示で、原美術館「ソフィ カル―最後のとき/最初のとき」の当日窓口料金が、100円引きになります。
※他の割引との併用はできません。
※割引は半券1枚につき1名様のみ有効です。
*「ソフィ カル」展の半券をお持ちの方
・原美術館「ソフィ カル―最後のとき/最初のとき」の半券のご提示で、「LOVE展:アートにみる愛のかたち」展の当日窓口料金が、200円引きになります。
※他の割引との併用はできません。
※割引は半券1枚につき1名様のみ有効です。
スポンサーサイト
theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術