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2013-04-14

東京都写真美術館「マリオ・ジャコメッリ 写真展 THE BLACK IS WAITING FOR THE WHITE」を観てきました。


東京都写真美術館にて

「マリオ・ジャコメッリ 写真展 THE BLACK IS WAITING FOR THE WHITE」

を観てきました。


とても楽しみにしていた展覧会。
ぜひ息子にも観てもらいたかったので
練習前に一緒に行ってみました。


写真家さんの状況は分からなくても
タイトルに使われたこの

「「私にはこの顔を撫でてくれる手がない」より Archivio Mario Giacomelli, Senigallia」

は一度見たら忘れられないですよね。
独特の世界観をここまで表現していると

【写真は「創るもの」】

なんだなあと改めて感じます。


今回は実はこれを使ってみました。



美術鑑賞手帳


いつも感覚的にブログの文章を書いている私ですが
もう少し記録の要素も加えないとっと前から思っていました。
そこで「弐代目・青い日記帳」の@taktwiさん監修の手帳が発売と聞いて
これは試してみましょうと思った次第です。

しかし!

手帳を実際に手にするのにまず一苦労。
大きな書店の手帳コーナーで見つけらず
「AKB手帳」を手に取ろうとする息子に
「さわったらあかん」と注意しながら
LOFTの店員さんに聞くにも状況つかめず。

大型書店にて自分で端末で検索したら
なんと美術書コーナーのハードカバーの中にありました。
そうなんですこの手帳「手帳コーナーにありません」。
手に取ってから購入を検討したい場合は
ぜひまず検索をオススメします。



では早速なので手帳の項目を参照しながら薦めていきます。
今回は鑑賞前、鑑賞中、観賞後の
合計3回お世話になりました。
事前のメモは実際やってみるとすごく鑑賞が深まりますね。
鑑賞中少しメモってみたけど後から判読が大変でした。



この展示は
アドリア海に面したイタリア・マルケ州に
マリオ・ジャコメッリ(1925-2000)。
ここでびっくりしたのが「亡くなったの最近なのね」ってこと。
なんだかとても昔の人ってイメージがあったので驚きました。


「神学生」や「スカンノ」での農夫という
モチーフがそう連想させたのかと思いましたが
でも現在の日本だってお寺で修行してる若者は当然いるわけで。
うむむ思い込みって怖いわねと勝手に納得。


今回体感したかったのが
強烈なハイ・コントラストでありました。
実際に作品に囲まれるまでは
「死」と「生」をもっと詩的に捉えていているのかと
思っていました。
私自身は実際に作品群を拝見して
詩的というより「隠れた怒り」「我慢する暴力」的なものを
すごく感じました。


ハイコントラストや
当時の技術での創意工夫への限界に挑戦という姿勢を
詩的な創作意欲というより
現状に対しての怒り的なものを感じてしまったんですね。

これはもしかしたら
親の仕事が「【ホスピスの洗濯婦】という死と隣り合わせの仕事こと」
【彼自身が兼業写真家時代が長かったこと】を
先に知ったからなのかなとも感じました。


生活のための仕事
必ず訪れる死


「逃げられない」対象に対して
猛烈な怒りと苦悩。
でもその苦悩と隣り合わせにいる立場に少し安心してる自分。
現状に対する怒りや苦悩と隣り合わせに
でもその状況の変化をもっと嫌う矛盾を
詩で表した様な世界観に表すことで
自分の中で整合性を保っていたのではないかと。


とても危険で演劇的。
緊迫感のある一人芝居を観ている様でした。


息子も一生懸命観てくれました。
そして
「こんなこと出来るんだ。。」と感嘆。
思わず「iPhoneでも出来るのよ」
とちょいちょいやってしまったら
びっくりしまくってくれました。




すごいですねえ今の時代。
でもジャコメッリは全部手でやっていたわけですから
その点も含めて考えなきゃいけないわよねって
改めて感じました。


オススメします。
ぜひ足をお運び下さい。

5月12日 ( 日 )迄。
毎週月曜日休館です。
休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日が休館です。
4月30日(火)は臨時開館になります。

詳細は公式ホームページをご確認下さい。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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