2013-01-31

eitoeiko「吉田有紀『Rider, Stream and Speed』」を観てきました。


eitoeikoにて

「吉田有紀『Rider, Stream and Speed』」

を観てきました。


ちょと不機嫌だった息子さん。
この日はサッカーが無かったので
「バイク乗りにいくぞ!」と誘って出かけました。


そうなんです。
今回のこの作品はバイクで鑑賞する映像作品とリンクしているのです。
映像作品はサングラスのような装置を装着して鑑賞します。

まずは第一目的であるバイクに。

息子さん満喫。
私も満喫。
実は親子で産まれて初めてバイクにまたがりました。
Kawasakiさん初めまして!です!







そこで壁の作品に戻ると
バイクに乗る前と後では本当に印象が違います。
絵が動き出します。
風を感じます。
疾走感の残像がカラダを駆け巡る感覚。
これはゾクゾクします!

作品たちには黒地に鮮やかな光が描かれています。
どうしてこんなに躍動感ある黒なのかと思ったら
これは黒地に光を描いたのではなく
色地にマスキングを施して
黒を追加したとのこと。

闇に奥行き感というか躍動感を感じる理由はこれだったのですね!
そして先程バイクにまたがって見た映像の印象とあわさって
まるで光が動き出すように感じました。



このような「劇場型鑑賞スタイル」のアイデアの素晴らしさに
心の奥底からゾクゾクしました。
アイデアが作品の世界を広げていく過程を
思う存分楽しませて頂きました。

息子はまさに遊園地のアトラクション状態。
満喫しまくりました。


オススメします。
ぜひ足をお運び下さい。


2月9日迄。
日月祝休廊です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-01-30

京都国際マンガミュージアムに行ってきました


京都国際マンガミュージアムに行ってきました。


週末所用があり京都に行ってきました。
せっかく行くのだからと色々考えていたのですが
天気予報が雪。。。
(まあ実際は降らなかったのですが)
なので事前に「子供も楽しめるインドア施設」で
オススメしてもらったのがこちらだったのです。


こちらは元は小学校だった場所とのこと。
入ってみるとまずコスプレしてるお姉様達にびっくり!!!
土日はよく撮影会が開催されているみたいです。


そんなのに驚いていると
今度はマンガを簡単に作成出来るコーナー発見。
英語版もあるのがまさに京都らしい。


上階はというとマンガ、まんが、漫画!
もう漫画だらけでございました。
ちなみに私は普段あまり漫画を読まないので
うーんあるねーって感じ。。



その他こういう撮影コーナーもあるのですが
「漫画カメラ」アプリを楽しんでる側からすると
うーむって感じでもありました。。



学校の卒展的な展示があったり
ミュージアムショップでは各国に翻訳された漫画があったり
カフェではオムライスが微笑んでくれたり等
子供向けというか漫画が好きな人向けの施設でした。
漫画好きな人は楽しいと思います。




息子はまだ漫画を読むには
もう少し日本語読解力が必要みたいなので
結局こどもの本のコーナーにおりました。
図書館的な感じでも楽しめる
素敵な施設でした。

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genre : 学問・文化・芸術

2013-01-29

佐藤美術館「富田菜摘展~うれし・たのし・今日このごろ~ いきものワールド展」がテレビで紹介されました!


佐藤美術館で現在開催中の

富田菜摘展~うれし・たのし・今日このごろ~ いきものワールド展」

日本テレビの情報番組「スッキリ!!」で紹介されました!


肩が痛くてしょうがなかったのですが
整骨院を我慢して
テレビの前にスタンバイ。

富田菜摘作品、ずーーーーっと前からチェックさせて頂いていますが
テレビ画面で見るのは初めて。
どんな風に映るのかと思ったら

まあなんてテレビ映えするのでしょう!
正直びっくりでした。
テレビは基本ふくよか映るはずなのに
富田さんはスッキリ。さすが「スッキリ!!」でございます!


ただこの作品達。
実際に観るともっともっと面白いです。
なのでぜひ実際に足をお運び頂きたいと思います。
鑑賞者皆が自然に笑顔になる展覧会。
オススメします!


展覧会の紹介記事はこちらです。

2013-01-11
佐藤美術館「富田菜摘個展~うれし・たのし・今日このごろ~ いきものワールド」展を観てきました。

事前に観ても十分楽しいので安心してクリックして下さい。

3月3日迄。
原則月曜休館(休日の場合は火曜)です。
詳細は公式ホームページをご参照下さい。

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2013-01-28

デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)「東日本大震災復興支援「つくることが生きること」神戸展」を観てきました。


デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)にて

「東日本大震災復興支援「つくることが生きること」神戸展」

を観てきました。


前回の秋葉原の展示にとても感激しました。

2012-03-11
アーツ千代田3331 1F メインギャラリー「つくることが生きること」東日本大震災復興支援プロジェクト展』」プレスプレビューに参加してきました。


今回ちょうどこの時期京都に行く用事があったので
せっかくの機会と思い神戸まで足を伸ばすことにしました。

受付の時住所を書いてびっくりされてしまいました。
驚かせてすみません。。。


さて展示にてぐっときたものをいくつか。


Mushroom

椿昇先生の展示はこういう大型展示は本当に心が揺さぶられます。
世界情勢がここまで豹変する昨今、このロケットはどこに行くのだろうかと
深く深く考えさせられました。



阪神・淡路大震災+クリエイティブ タイムライン マッピング プロジェクト


こちらは年表になります。
1995年1月17日からこれまでにおこなわれたクリエイティブな分野における
阪神・淡路大震災後の支援活動を時間軸にそってまとめたものです。
この「時間軸」というのは実は非常に重要だと思います。
水戸芸術館での展示でこの「時間軸が伝える力」というのを体感しました。
起こったことを時の流れに沿って並べるとその時の空気の流れが
見えてくるんです。
何度も何度も足を止めて考え込んでしまいました。

このプロジェクトはWebでも体験可能です。
ぜひご自身の目で見て頂きたいです。



災害救助犬活動紹介デモンストレーション&ふれあいイベント / ワークショップ

災害救助犬のイベントにも参加しました、
みんな頭がよくてびっくり!!!


イベントでは実際に遊ぶことも出来ました。
息子は救助犬達の力強さにびっくりしていました。
ひっぱりっこ負けまくりでした。



「未来龍大空凧」 / ワークショップ


そして今回のメインの目的である遠藤一郎さんのプロジェクト。
みんなで凧に夢を書いて
沢山の凧を上げます、上げます。上げます!!!!



沢山の凧を見ながら
なんだか涙が出てきました。
ここは神戸。18年前のことを思い出しながら、
そしてもうすぐ3月11日だなとか
色々な想いが巡りました。

息子は東京と違う関西のノリに終始押され気味でございました。
WSは数多く体験してるのですが関西で参加すると
何か勝手が違う様です。
まあこれも経験です!!!
頑張れ息子くん!



最近になってやっとこういう「共有体験イベント」の
芸術性の高さ、メッセージ性の高さがやっと分かってきました。
出向いて共通体験という行為は
その時だけの思い出でなく
その土地に思い出が紐付けられるから
ずっと関係が続いていくわけです。
まさに「未来へ」ですね。

遠藤一郎さんありがとうございました。



みんなもっと家族で旅に出ましょう。
楽しいですよ。アートツーリズム。



展示は既に終了しています。

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2013-01-26

ギャルリー東京ユマニテ「常設展 Gallery Collection」を観てきました。


ギャルリー東京ユマニテにて

「常設展 Gallery Collection」

を観てきました。


いつも沢山の作品との出会いで
楽しませて下さってるユマニテさん。
今回もとても気持ちのよい空間を
体感させて頂きました。

今回は具体的な作品というより
「ARTが産み出す物語」に耳を傾けてみたいと思います。




ARTとして完成された2次元または3次元の物体は
完成した時から永遠が始まるのではと私は感じるようになりました。
場所でもなく、建造物でもなく
芸術的創造物こそが永遠の段階に浄化出来るのではと感じるのです。



なぜそう感じるのか。



それは「芸術的創造物」は存在の定義の瞬間から
各自鑑賞者が自由に作品を変化させられるからではないかと思うのです。



3次元であったら存在そのものから
映像作品、撮影された写真も作品の変化だと思うのです。
つまり例えその創造物が無くなっても
存在は鑑賞者の行為と共に生き続ける。
場所や建造物ではそうはいきません。
なぜならそこは既に完成されていて
人が入り込んでも行為が行われても
あくまでもそれは追加ということになるからです。


ART作品の前の鑑賞行為も含めてそれはART。
そしてその行為は作品に出会った時から
終わりなく続いていくわけです。
そう、そのARTを作り出し世に送り出した作家さんが
この世にいなくても作品は常に変化し
作品であり続けていくのです。



うちの子は現在は基本ARTは私と鑑賞する事が多いです。
でも彼が成長していくに連れて
私以外の人と鑑賞していくことも多くなることでしょう。
そして彼にとっての親である私はいつか死んでいきます。
時は確実に流れていきます。
息子が自分子供と一緒に作品を見た時
最初に一緒に鑑賞した母親の姿やその時の会話や
空気の匂いを思い出してくれたら嬉しいなって
なんだかぐっとする気持ちで胸がいっぱいになってしまいました。



神山先生のご冥福を心よりお祈りさせて頂きます。



1月31日迄。
日曜休廊です。

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genre : 学問・文化・芸術

2013-01-20

森美術館「会田誠展「天才でごめんなさい」パブリックプログラム「おやこでアート」」に参加してきました。


森美術館「会田誠展「天才でごめんなさい」にて

パブリックプログラム「おやこでアート」」

に参加してきました。


時々行けなかった時もあったけど
基本ずっと参加し続けてきた「おやこでアート」。
今回はなんと我が家は最終回でございます。


さて。今回はトークに使われた作品は下記の通りでした。
この「おやこでアート」は基本的にこども中心なので
こどもが話しやすい作品が中心に選ばれていました。



 1:「ハート」
 2:タイトルバックのごきぶり
 3:「あぜ道」
 4:「ヴィトン」
 5:「火炎縁蜚蠊図」
 6:「火炎縁雑草図」
 7:愛ちゃん盆栽シリーズ
 8:「美術と哲学2 フランス語、ドイツ語、英語」子供のみ
  :「みんなといっしょシリーズ」親のみ
 9:「おにぎり仮面」
10:★劇団☆死期
11:ジャンブル・オブ・100 フラワーズ
12:★「灰色の山」
13:「滝の絵」



今回注目して頂きたいのが紹介リストの「★」。
こちらは予定外だったのですが子供のほうが食いついてしまった作品。
劇団☆死期のパワーは凄いです。
あれは子供が吸い寄せられます。しかも吸い寄せられた後なかなか動けない。
3月の講演楽しみです。
そして「灰色の山」に関しては
なぜ顔がないのかについて子供達になりに会話をしていたりしていました。


息子はニコ動で得た知識を時々披露。
愛ちゃん盆栽を語る6歳児。
運搬批判発言に凍り付くスタッフさんすみませんでした。


他のお子さんも特に動揺は正直なかったですね。
就学前の女の子は女の子の絵についても
特にどうこうってのはなくカワイイ子だねって喜んで見ていました。
確かにスイミング教室のロビーで裸で走り回ってる女児とかいるもんなあ。。
それに会田さんの描く女の子って写実的だけど写実じゃないから
体験が伴わないと現実的な動揺は来ないのかなって
感じました。



個人的に残念だったのは
親だけが話す機会の際
「自殺未遂マシーン」を選んでもらえなかったこと。

自分が個人的に思い入れが強いってこともあるんだけど
この「自殺未遂マシーン」の凄さは
親である鑑賞者こそが一番身近に感じられるような気がするのです。
背負うものがあるから、守るものがあるから
自殺という行為へ強い思いが感じられると思うのです。
そこで「親」という共通項があるんだから
混沌部屋で子供には劇団☆死期を見せながら
自殺未遂マシーンについて「親」に語ってほしかったなあ。
特に私が会田誠作品で初めて涙した
自殺未遂マシーン 4 号機の意味を深く感じれるのはまさに「親」だと思うのですよ。
なかなか出来ない共通感動体験を共有することにより
今日初めて会田さん作品を見たお父さんお母さんに

「美術界の奇才会田誠」と「父親である会田誠」が同じ人間である

という事が深く認識出来る最大チャンスを作ってほしかった!
と心の中で思わずジタバタしてしまいました。
(すみません思い入れが強いもんで。。。。)



始まる前まではどうなるのかどきどきしていた
おやこでアートはとても和やかに終了しました。


ちなみに混沌部屋に戻ってしばらく人間観察してたんですが
土曜日は家族連れが本当に多いですね。
一番楽しんでいるのはお母さんと女の子の組み合わせ。
そして一番動揺してるのはお父さんって感じでした。



個人的にぜひオススメしたいのですが
「天才でごめんなさい」鑑賞の際はぜひ
人間観察タイムを設けて頂きたいと改めて思います。
会田誠さんの個展、何回か拝見させて頂いているのですが
「ギャラリーオープンの時の爆走感」が
すごく壮快だなっていつも思っていたんですよ。
だから今回のような展覧会は会期が長いので
その爆走感は時間と共に減速してしまうのかと思っていたです。
だけど森美術館という環境は

「予備知識ゼロで迷い込んだ観客」

が常に投入されているんですよ。
彼らもあわせて鑑賞すると常にすごく面白い。
作品そのもののパワーはもちろん凄いんだけど
その「予備知識ゼロのお客さんが発生する空気」が
展示空間に常に挿入されていて疾走の動力になっている。
だから何度見に行ってもドキドキする。

この「会田誠展」は森美術館だからこんなに面白いんだろうなって
改めて感じました。

そしてそういう「予備知識ゼロのお客さん」の大多数の方が
激怒りしないでもびっくりという
ギリギリの線引で作品をチョイスした
森美術館さんすごいなって改めて思いました。



おやこでアートはとてもいい企画だと思います。
「今度は家族でも行ってみようか!」と再訪の自信を与えてくれる所が特に好きです。
スタッフさんは数名ついて下さるので
赤ちゃん連れや美術館が初めてのお子さんでも大丈夫です。
動線の途中にトイレがあるのも安心出来ますよね。


「美術館行ってみたいんだけどちょと不安で。。」
というお父さんお母さんの心強い味方になってくれる
「おやこでアート」。
就学前のお子さんがいらっしゃるお父さんお母さん。
ぜひ参加をご検討下さい。


そして約5年、こんなおかしな親子とおつきあいして下さった
森美術館パブリックプログラムの皆様。
本当にどうもありがとうございました!
今度はシンポジウムで隅っことかに親子で座っていても笑わないで下さいね。。


会田誠展「天才でごめんなさい」は3/31迄。無休です。
3/23、/24の六本木アートナイトではきっと凄い事が起こると思うよ!!!

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genre : 学問・文化・芸術

2013-01-18

GALLERY MoMo Roppongi「鶴 友那|時の集積と追憶」を観てきました。


GALLERY MoMo Roppongiにて

「鶴 友那|時の集積と追憶」

を観てきました。




こちらの作家さんが描く女性像が男性に大人気と聞いて
ひとりで出向きました。(息子は幼稚園でしたwww)








拝見するとその情報も納得。
確かにこれはそそる。
手に届きそうな肉々しい感じや
どきっとさせるような不安なまなざし。




鶴さんの描く女性像には
日常的な不安みたいなものが
隣に感じられるような感覚がある。
そしてその不安を発する女の子を守ってあげたい!と
思わせるような自信をこちらに与えてくれるような
優しさもある。



私がそこで目が話せなかったのはこの猫ちゃん。


この猫ちゃんはすごい。
心の中の欲望とか我侭的要素とか
そういうのを思い切り具現化されて
いきなり目の前に突き出されるような感覚。

この絵を観て可愛い!猫飼いたい!という人が沢山いると思うのですが
それはこの猫の眼力を分かっていない。
真剣に向き合って鑑賞したら

「あたしこの猫になりたい」

という言葉が自然に出てくるはずです。



猫、やばいです。
猫必見。
猫と見つめ合うと自分が隠していた部分まで見つけられてしまいそうです。
ぜひ猫に会い行って下さい。



2月9日(土)迄。
日・月曜・祝日休廊です。

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genre : 学問・文化・芸術

2013-01-17

国立新美術館「未来を担う美術家たち DOMANI・明日展 2013 文化庁芸術家在外研修の成果」を観てきました。


国立新美術館にて

「未来を担う美術家たち DOMANI・明日展 2013 文化庁芸術家在外研修の成果」

を観てきました。


このDOMANI・明日展を拝見するのも今回で3回目。
今回非常に驚かされたのが今回は一部の作品が撮影可であったこと。
こちらは行って初めて気がつきました。

いざカメラを意識して鑑賞を始めてみると
もう魅力的な世界がそこには展開されていました。


今回は一部の作品が写真撮影可能でした。
心奪われた作品達をご紹介させて頂きます。



米正万也さん


オーストリアという研修先にまず惹かれました。
オーストリアの田舎町に車で行ったことがあるのですが
とてもこじんまりとして箱庭のように世界が完成されていて
とても美しいなって感じたんですね。
その「閉じた世界の美しさ」がコマ撮りアニメーションに
とてもやさしく表現されていてなるほどなあ!って
何度も思いました。


またカードの展示の仕方がまた素敵。
お菓子のショーウィンドを彷彿とさせます。



行武 治美さん


ガラスを使ったインスタレーション。
これがまたまあ大規模で大規模で。。
人と見比べれて頂ければ分かりますよね。


そしてとても効果的に使われてるのが光。
反射を利用して表現されるその「やわらかい光」は
注意してみていないと消えてしまいそうで
ずっとずっと見ていたいと思わせるような優しさに満ちあふれていました。



平野 薫さん


古着を解いて形成されるインタレーション。
物体としてはほぼ同じ量で存在しているはずなのに
その場から消えてしまいそうな変化。
それはここではないどこかへ行きたいという逃避願望なのか
それとも天から舞い降りてきた思い出の姿なのか。

作品の間から見える風景の空気までもが
見えてくるようなとても世界のある作品になっていました。



塩田千春さん


今回の展示に「行かなきゃ」と思わせるきっかけとなった作家さん。
発電所美術館で拝見した作品の衝撃は今でも覚えています。
そして塩田さんの作品には
非常に大規模でありながら私が最近常に感じているような「不安」を
具現化しながら浄化させるようなモニュメント的な要素も感じるのです。



こちらの作品のキャプションが
非常に感動的だったので転記させて頂きます。
--------------
靴の作品を作ろうとおもったきっかけは三年ぶりに日本へ帰ったとき、
昔履いていた靴がサイズも形も同じなのに足に合わない感覚が残ったことからだった。
どれだけ遠くに住んでいても故郷への思いは消えない。
でも実際に故郷に帰ってみるとどこにも自分がイメージする故郷がない。
では、一体何が懐かしくさせるのか。
その人が通じる想いを赤い糸で結びたいと思った。
--------------
こちらの作品で使用されている靴には手紙がついているものもあります。
そしてないものもあります。
しかも1つだけ。1足ではありません。

そこに存在しているのに、でも何か欠けている。

その象徴が1つの靴なのかもしれません。
そしてそこから飛び出す赤い糸は
どこかを目指して天に登ります。
それは想像の産物である理想郷なのか、過去の思い出の中の故郷なのか。
思わず自分も空を見上げました。



池田学さん


こちらはショップに掲げられていた作家さんからのメッセージです。
池田さんの作品エリアは撮影不可でした。

池田さんの作品は高橋コレクション等で何回も鑑賞させて頂きました。
細かい描写から発信される完成された世界。
何回見てもその度に発見があってまるで絵の中の世界が生きているようです。
今回私が目が離せなかったのが「漂流者」という作品。
研修先でクラゲを見た時の経験をふまえ
クラゲの中に新しい世界が構築されていたというストーリーは
色々な思いが作品に込められているなと泣きそうになりました。


今回心が強く惹かれた作家さんは
ドイツに研修に行かれた人が多かったです。
それは私がドイツ好きだからでしょうか。


今回は震災から2年という年月からでしょうか。
不安感の可視化というのが根本テーマのように感じました。
研修制度というこというのも
このような「不安感の可視化を芸術にまで高める」ことに
成功をしているのかなとも思います。
今回の研修生の方は震災後殆どの方が1度は帰国されてると思うのです。
そこにはある程度の日常が戻ってきていると思います。
そして帰国した後研修先に戻った後
日本のニュース等を聞いて一層不安な気持ちになったと思うのです。
それは

「人が築いた安定なんてものはすぐに消えてしまう」
 (故郷は自然の猛威の前では一瞬で無くなってしまう可能性がある)

という事に大多数の日本人が気づいてしまったからだと思うのです。
故郷を遠く離れて感じる思いはかつては郷愁のみだったのに
でも今は失ってしまったらどうしようという
どうしようもない不安感と向き合って
研修活動をされていたのではないかと思うのです。
その心のゆれが作品を崇高な状況にまで
押し上げているのではないかなと感じます。



そして私はそういう不安感とは
ただ向き合っている事しか出来ないので
ここまで芸術に高めることが出来る作家さんを
改めて尊敬します。すごいと思います。

私を含め大多数の人が現在「不安感を抱えて」生活をしているような気がします。
そういう想いを今感じる方は特に共感出来る場面に遭遇することが出来るはずです。



このシリーズ何回か拝見していますが
今回は特に素晴らしいです。
ぜひ足をお運び頂きたいと思います。
オススメします。

☆土日等鑑賞者が多い場合は写真撮影は十分注意の上でお願い致します。

2月3日(日)迄、【火曜日休館です】

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-01-14

東京都現代美術館「MOTアニュアル2012 風が吹けば桶屋が儲かる」を観てきました。

東京都現代美術館にて

「MOTアニュアル2012 風が吹けば桶屋が儲かる」

を観てきました。



こちらの展覧会。
正直この手の「現代美術的なもの」はかなり一生懸命見てるつもりですし
そこから沢山の言葉を引き出す経験は結構してるはずなんですが。。


今回の展示程コドバが出てこない展示はありませんでした。
例えば田中功起さん。入場時に言われる

「田中功起さんの作品は美術館にはありません。田中さんは美術館の外で活動しています。」

にまず「???」。
その後にも続く展示達も自分でその事実の奧に入り込む努力をしないと
「???」のまま展覧会を終えることになってしまいます。
その「???」を助けて下さるのが「森田浩影さん」の作品。
沢山の紙に書いてあるとりとめのない言葉だけどすごくひっかかる言葉。
息子は書いてあることを確かめるのに夢中。
なので展覧会を出た後もずっと館内を探検しまくってました。


この行為、最初はちょと面倒と思ったんですが
どうしても確認したい息子につきあっていくうちに
すごくこの行為に救われている自分に気づきます。

理解しがたい媒体に対して
まず出来る対処法を教えてくれるということ。
これって思考停止の前ぶれという気もするんですが
でもこれがないと思考硬直状態だったので
私としては有り難かったです。



思考の展開をどういう形で活性化させるか。
その展開力が試される展示という気がします。
展開力には経験が必要です。
つまりこの展覧会は子供には難易度が高い。


「Nadegata Instant Party」は私は観たかったのですが
息子がお気に召さずさっさと退出することに。
そして最後の最後に揺さぶられるのが地下三階の展示。
これは私にはぐいぐい来たんですが
息子にはさっぱり。
それもそのはず。彼はひと世代前の空気を全く知らないから
何もどう感じたらいいか分からないんですよね。。


息子は森田浩影さんの作品がとにかく楽しかったそうです。
森田さんありがとうございました。


2月3日(日)迄。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-01-11

佐藤美術館「富田菜摘個展~うれし・たのし・今日このごろ~ いきものワールド」展を観てきました。


佐藤美術館にて

富田菜摘個展~うれし・たのし・今日このごろ~ いきものワールド

展を観てきました。


富田菜摘さんという作家に出会ってから
実はもう随分年月が経っています。
ブログできちんと記録が残っているだけでも
これだけあります。
いやーずっとお世話になっています。



2010-01-15
「iPRECIATION(The Fullerton Hotel of SINGAPORE)」を訪問してきました。

2010-07-25
日本橋高島屋画廊X 「富田菜摘のこんなアートもある「集まれ小学生☆わくわくワークショップ」」に参加させて頂きました。

2010-07-27
ギャルリー東京ユマニテ「画廊からの発言 新世代への視点2010 富田菜摘 「さんざん待たせてごめんなさい」」を観てきました。

2011-07-12
ギャルリー東京ユマニテ「IMPACT 2011」を見てきました

2011-02-16
コレド日本橋「Spring Story 2011 The 3rd COREDO Women's Art Style」を観てきました。

2011-11-06
東京オペラシティアートギャラリー「収蔵品展39 寺田コレクションの若手作家たち」を観てきました。

2012-01-23
佐藤美術館「 sogno・夢~彫刻家二田原英二と次代を担う作家展~」を観てきました。

2012-06-18
Bunkamura Box Gallery「Female times―女性美術家たちの今、これから―」を観てきました。


そうなんです。
もうずっと心奪われているんです。
何がって作品を観て頂ければ
それは一目瞭然。





この可愛らしさは一度見たら必ず心奪われます。
奪われて当然です。
写真でもその可愛らしさのパワーはすごいと思うのですが
実際見るとそのパワーの凄さに驚かれると思います。

そのパワーがどこから出てくるのかというと
私はそれは富田さんと素材の関係がとても暖かいのではないかと
感じています。

それは富田さんがシンガポールで展示を行った時
素材をシンガポールで収拾して
そこで作品を仕上げられたという経緯の作品を
シンガポールで拝見した時から
感じていました。

その場所での出会いをお互いが喜びあって
はじめて産まれる形成のパワーみたいなものを
それぞれ喜び合いながら
作品が産まれていくのではという
なんだかとても理想の家族を見てるような
気持ちになれるんですね。



そして廃材というのは
金属やプラスティック等三次元的な素材に限ったことではないんです。
紙媒体を使った作品も見応えがあります。
この作品の凄いところは

「見る度に発見に出会える」

ことなんです。
テーマにあった紙媒体の集合で作られたこの立体作品は
その時に目に留まる内容が毎回違います。
そしてその文体や写真は雑誌や本を読む時読み手の環境によって
心に響く場所が変わるように再会する度に発見があります。
まるで作品から毎回話しかけているかのようです。



まあとりあえず並んで頂きたいです。
並んでみましょう。
きっと自分の心の中の邪念が
文字になって浮き出てくるかもしれません(^^;)。



ちなみに会場のあらゆる場所にいる家守さん達。
こちらえっという場所にもいますので
ぜひお帰りの際は色々な場所をチェックして頂きたいと思います!



イベントもあります。(公式ホームページから転記)
----------------
■イベント1:アーティストトーク

2013年1月20日(日)午後2時~3時30分
*予約不要だそうです。


■イベント2:ワークショップ 新種発見!身近なもので未知のいきものをつくろう
2013年2月3日(日) 午後2時~4時
定員15名 対象:小学生~高校生まで(保護者の見学可能です)
お申込み方法:e-mailか往復はがき又はFAXにてお名前・ご住所・電話番号・年齢を記入の上、下記までご応募下さい。
申し込み先(問合せ先)佐藤美術館(電話03-3358-6021 FAX03-3358-6023)
e-mail:sato-museum@nifty.com
応募締切り 定員となり次第締め切ります。

*イベントの参加・見学には展覧会の入場料が必要です。
----------------


★撮影の許可、掲載は作家の許可を頂いております。



どの層にもオススメ出来るとても楽しい展覧会です。
ぜひ足をお運び頂きたいと思います。



3月3日迄。
原則月曜休館(休日の場合は火曜)です。
詳細は公式ホームページをご参照下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-01-10

東京都現代美術館「アートと音楽-新たな共感覚をもとめて」を観てきました。


東京都現代美術館にて

「アートと音楽-新たな共感覚をもとめて」

を観てきました。


ビジュアルアートと音楽。
密接な関係であると思います。
ただこのような関係性を全面に押し出した展示は
あまり観た事がなかったかもなと
思いました。


1つ1つの展示が非常に大きいです。
広々しています。
そして空気の循環を感じます。
そうですよねだって音は空気が流れて聞こえてくるんですもんね。


私が一番心に残ったのは
セレスト・ブルシエ=ムジュノ「クリナメン」(2012)。
こちらは偶発的な鐘の音を楽しむという感じの展示。
協会の鐘を連想させるようなとても深い音。
目を閉じるとドイツの空が目に浮かびました。


息子が楽しみまくったのが
大友良英リミテッドアンサンブルズ「with "without records"」。
あまりに沢山のレコードプレイヤーの間を歩きながら
それぞれの動きを存分に楽しんでいたのですが途中で。。

「で、おかあさんこの機械なにするの?」

そうか君はレコードって知らないんだもんね。。。


それぞれ表現は違いますが
人間から離れられない音を
音楽という人間が作り出す快楽に変換する過程を
表現してるのかなっていう気もして
それぞれのアーティストさんのアカペラの歌を聞いてるような
気持ちになりました。


あとさすがだなって思ったのは
音楽をテーマにしているだけあって
音の交錯がマイナスにならないように
すごく気を使っているなって思いました。


こちらは子供と一緒に行って本当に楽しかったです。
子供だから気づける音の気配みたいなものが
なんか沢山あるみたいで
私は何度も驚かされることになりました。

自分と違う世代の人と行ってみるのを
強くオススメさせて頂きます。




2月3日(日)迄。
月曜日休館です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-01-08

森美術館「会田誠展 天才でごめんなさい」パブリックプログラム「おやこでアート」」に参加予定のお父様お母様へ

さて今年も時々は散文を加えていきたいと思います。



1月、楽しみなイベントとしてあるのが
森美術館の「会田誠展 天才でごめんなさい」の
パブリックプログラム「おやこでアート」であります。
会田誠作品を親子で観る。
これだけでも既にかなりエキサイティングだと思います!
そこで会田作品ファンとして私が連れていく側の親として
おやこでアートに申し込んだお父さんお母さんに向けて
会田作品についての散文を書いてみようかと思います。



私自身会田誠作品をすべて子供に見せていいものかは
ちょと怯む時があります。
確かに性的表現が全面に出てるものはちょと怯みます。
今回は全面に出てる作品は「18禁部屋」として分割展示されておりますので
その点は安心して頂きたいと思います。

なので鑑賞時に息が止まるような性的表現に
親子で向き合うということはないです。
今回の展示は展覧会を企画した森美術館さんも検討に検討を重ねて
展示構成を決められたそうなのでご安心下さい。
(18禁部屋に「よかまん」が無かったことに肩を落としてしまった私を笑って下さい>関係者の皆様)




そして全体の展示構成なのですが
とても洗練された刺激満載の世界であります。
表現としてびっくりするような展開もあります。



ただそこで少し動揺を止めて考えて頂きたい。
西洋画だって女性だけ裸でピクニックとかしてる絵とか
沢山ありますよね?
裸婦に関してはそういうつもりで見て頂ければそれほど動揺は
ないかと思います。




ではなぜ私たち大人は会田誠作品に動揺してしまうのか。
ここを改めて自分なりに考えてみます。
会田誠作品に登場する裸婦や少女や倒れたサラリーマン等が
とてもとても現実的なんだけど現実実がないからではないかと思うのです。


現代に生きる私たち大人は向き合うべき不安に気づかないふりをしなければならない。
こういうシチュエーションが本当に増えてきました。
みんなどこかで本能のまま動き、叫び、泣く自分を受け入れてほしいと願いながら
そんな場所はどこにもないと気づかないふりをしながら生きています。
でも我慢してるから匿名で意味もなくdisってみたりして
でもdisりきれなくてなんか悲しくなって。。っていうことを
スマホですました顔して繰り返している私たち。

あるわけないさって思いながら
実際あっても出来るわけないのに
総て許される理想郷を
こっそりもがきながら探してる自分だから
「ヴィトン」を観て思わず自分の鞄を隠したり
「切腹女子高生」を観て背中がなんだか冷たくなったり
するのではないかと思うのです。



自分の観たくない部分を作品を通じて気づかされてしまうから
動揺してしまうのではないかと思うのですよ。



えっそんなにセンセーショナルなのか。。。
どうしようかなって思うそこのお父さんお母さん。
子供なら純粋に楽しくなっちゃうような
場所もちゃんとあります。
それが人形劇集団「劇団☆死期」であります。
こちらは会田さんの奥様である美術家の岡田裕子さんが主催されている
実験的人形劇団です。
こちらでは私たちが見たことがないような
人形やパフォーマンスが繰り広げられます。
正直びっくりすると思います。子供はもう釘付けです。
きっと鑑賞会が終わったら子供は速攻で「劇団☆死期」の場所に
戻ると思います。



そこでぜひ観て頂きたいのが同じフロアに展示されている
私が最も衝撃を受けた会田誠作品
「自殺未遂マシーン」であります。
ここにはスピンオフ作品もあります。
子を持つ親として心を鷲掴みにされると思います。



このようにジェットコースターのような刺激が待ち受けている
「天才でごめんなさい」展なのですが
19日おやこでアートに参加予定のお父さんお母さんに
お勧めしたい本があります。


カリコリせんとや生まれけむ (幻冬舎文庫)カリコリせんとや生まれけむ (幻冬舎文庫)
(2012/10/10)
会田 誠

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こちらは会田誠さん自身が綴られたエッセイ集です。
文庫本なので安いです。
こちらは会田誠という天才奇才と言われている作家の
本人の、家族との日常がとても読みやすい文章で綴られています。
特に読んで頂きたいのがお子さんの成長についてのくだり。
ここは親であるなら誰しも一度は強かれ弱かれ体験し深く悩む
子供と社会生活についての文章がご夫婦で綴られていて
すごく読みごたえがありあます。



この本のタイトル画、そしてそれぞれの文章の間に挿絵のように
組こまれているのが今回の展覧会でも拝見することが出来る「滝の絵」
であります。
この絵を見ながら作家さんの日常に思いを馳せながら鑑賞すると
作品だけでなく(もちろん作品の迫力も相当凄いのですが)
作品を描いてる会田さんに思いを馳せながら
鑑賞出来ることを保証させて頂きます!




おやこでアートは森美術館が継続的に行っている
親子鑑賞のプログラムとしてとても優れていると私は常々感じています。
ただこれはあくまで「親子鑑賞会」なので
鑑賞中お子さんが触ってはいけない作品に触れる、
館内を走る等の行為をしないように
誘導して頂きたいと思います。
みんなで作品を楽しく拝見するというスタイルを
【参加する親全体で形成して頂ければ】楽しさが3倍になります。
ちなみに子供が美術館で愚図る一番の原因は「温度」です。
館内は思った以上に暑いです。
脱ぎ着しやすい服装をぜひオススメします。
上着はロッカーに預けるか
エコバッグ等の袋にひとまとめにして
鑑賞しやすいスタイルにしておくと
とても過ごしやすいと思います。






最後に。
今回が「おやこでアート」初参加という方。
「天才でごめんなさい」で初参加なんて
最高にかっこいいと思います。
どうぞ楽しんで下さい。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2013-01-07

ワンダーサイト本郷「第7回展覧会企画公募 「But Fresh」」を観てきました。


ワンダーサイト本郷にて

「第7回展覧会企画公募「But Fresh」」

を観てきました。


こちら友人がキュレーションをされているのです。
もっと早くに見にいきたかったのですが
遅くなってしまいました。。。


今回のタイトルは「But Fresh」。
 「処女作には、その小説家のすべての資質が含まれている」という
視点から作家が過去の作品を現在の視点から作り直すと展示になっています。
改めて処女作と向き合う時、作家は何を感じ、作品をどう変えるのか、変えないのか。
そして鑑賞者は何を感じるのか。



私が目を離せなかったのが開発好明さんの「無題」。
こちらビックカメラの包装紙を連想させるデザインの中に
架空の会社を埋め込んだ作品。
再制作された作品と見比べると
会社の力関係と一緒に無くなった会社の幻が
行間に見えるような気もしてきます。
そしてその幻は私だけにしか見えないのだなあと
思うと色々な感情が沸き立ってきます。



息子も堪能しまくりました。まず食いついたのがタニシKさんの

「フライト」。

こちらにびっくりしていました。
「この人どこにいるの??」と超会いたいとのこと。
作品なんだけど今は厳しいかもね。。。
と話しながら私は
(もしこういうパフォに遭遇しても
 私は知らない人から開封済みの食べ物は受け取れないなあ)と
考えていました。
人の考え方って昔と今だと随分変わったかもなあって
改めて思いました。




そしてもう1つ食いついたのが丹波良徳さんの

「水たまりAを水たまりBに移しかえる」

大きな社会問題や自然災害等に直面した時
自分の無力さに愕然とすること、よくあります。その時に
「自分が出来ることは路上の水たまりを移動させること」
という発想からそれを【実行する】
というパフォーマンスなんだそうです。

作品紹介を見ずにパフォーマンスを見入ってしまったので
正直見ている時は二人ともはてなでした。しかし
帰宅してから資料を読み返してみて愕然としました。

「段ボールは鑑賞者も水たまりを移動させる時のような
 這いつくばる形を取らせるために設置しています」
「処女作はベルリンにて冷戦やベルリンの壁について
 考えながらのパフォーマンスです」
「今年度作は東京都新宿区の水たまりを
 一時警戒区域になった福島県双葉郡楢葉町に移動させています」


というものだったそうです。



こちら言い訳といえば言い訳なのですが
資料を読み返して初めて分かったことがあって
感じる衝撃の強さがあります。

何も知らないで見ていた自分はまさに
自分で都合良く選別した情報にまみれながら
別の場所の重大事を分かったふりしてる
自分そのものではないかと
改めて感じさせられました。



皆さんとてもぐっとくる表現を当時からされていて
そしてさらに強力なアップデートをされていました。
すごく見応えがあり
鑑賞してる自分も過去と現在を行き来するような
展覧会でありました。
ぜひ足をお運び頂きたいと思います。



1月14日まで。
月曜日休館です。




鑑賞が終わったらぜひ本郷三丁目近くの
Sing with Meでスィーツとか如何でしょう。
すごく美味しいですよー。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-01-06

トーキョーワンダーサイト本郷「T第7回展覧会企画公募 「Lleca(ジャカ)からcohue(コゥエ)へ −刑務所からのフォトグラフィー」」を観てきました。


トーキョーワンダーサイト本郷にて

「T第7回展覧会企画公募 「Lleca(ジャカ)からcohue(コゥエ)へ −刑務所からのフォトグラフィー」」

を観てきました。


今回ふわっとした気持ちで入ったのですが
正直衝撃を受けました。
胸ぐらを掴まれてグラグラされたような気分になりました。



刑務所内で配られた使い捨てカメラ。
このカメラを使って行われる写真教育プログラムについての
展示になります。
そこから産み出される美意識や創作意欲。
そしてその心から出てくる人として前向きなアドレナリン。
それは作品を見ていても十分伝わります。

私たちがずっと見つめ続けたのがドキュメンタリー映像でした。
これはすごかったです。
受刑者達がカメラを手にいた後に見せる
撮影者とモデルとの立場の交換から産まれる相互理解の始まり。
きっと変われる。変わることが出来るという意欲から
自分の中側から生まれてくる美しい笑顔。

本当に素晴らしい。




ベネズエラ人写真家のヴィオレット・ビュールが率いる
このプロジェクトには力が満ちあふれている。
そしてその力は決して消えない。
なぜなら写真は残る。
その手元にある自分が作り出した写真は
自分達に力があったことを教え続けてくれる。


近年下向きな気持ちみ満ちあふれてる日本。
そういう気持ちのままではいけないと思える
とても気づきの多い展覧会です。


この展覧会は絶対に見たほうがいい。
自分の中で何かが変われるはずです。



ちなみに息子は最初どうしてこんなにエネルギーがあるのか
分からないと話していました。
それもそのはず。
彼は刑務所の意味が分からなかったのです。
そして話はなぜ刑務所に行かなければならないのか。
どうして出れないのか。
そこでどんなことが行われてる(と思われる)のか。

彼にとってはまだ小さな世界でのいざこざとは違う
大きな争いがあるという事実をおぼろげに知ること。
私はARTや映像や文章を通してそういう世界を知ることは
どんどんすべきと思っているので
とてもよい体験になったなあと改めて感じました。
(他の方に強制するつもりはありません。。。)

ちなみに息子が驚いた点がもう1点。
受刑者の服装。サッカーのユニフォームが多かったこと!!
サッカーってすごいな、凄いな!って何度も話していました。


1月14日まで。月曜日休館です。


ちなみに帰りはここに寄りました。


Sign with Me:

とてもスープが美味しい。
美味しいらしい。
今回はケーキと飲み物を頂いたのですが
とても美味しかったし
お店の雰囲気もとても素敵でした。
こちらはオーナー、スタッフさんが
聴覚にハンディを持ってる方であります。
手話も教えて頂きました。
壁にはホワイトボードがあるので筆談でコミュニケーションも出来るので
手話を知らなくても大丈夫です。


今後ワンダーサイト本郷に行く時は
必ずここに寄ろうと思います。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-01-05

東京国立博物館「東京国立博物館140周年特集陳列 博物館に初もうで-巳・蛇・ヘビ」を観てきました。



東京国立博物館にて

東京国立博物館「東京国立博物館140周年特集陳列 博物館に初もうで-巳・蛇・ヘビ」を観てきました。

を観てきました。


毎年お邪魔させて頂いている「博物館に初もうで」今年もやってきました。

2012/01/04
東京国立博物館「博物館に初もうで 2012 東京国立博物館140周年特集陳列 天翔ける龍」を観てきました。

2011/01/05
東京国立博物館「博物館に初もうで/リニューアル記念特別公開」を観てきました。

☆2010年は正月倒れていたみたいです。



毎年あるのに新鮮な切り口が随所にあるって
すごいなって改めて思います。

今年は巳年。
蛇というのはとても芸術的に有効なモチーフのようで
色々な立場で沢山出てきていました。
特に楽しかったのか浮世絵とか水墨画のすごく可愛らしい様。
観てて本当に楽しかったです。





見応えあったのは「自在置物 蛇」(昭和時代・20世紀)。
本物みたいでした。
これを持ってるといいことあるから!作ったみたいよと息子に話すと
「持って帰れないから書く」と言い出したので
描き上がるまで待ちました。。。
(他の方の邪魔にならないように場所は選んでます)


出来ました。
いいことは我が家にもやってくるでしょうか?

そして他の展示もじっくりと。

国宝 松林図屏風にも再会。

2010-03-05
東京国立博物館平成館「没後400年特別展「長谷川等伯」」を観てきました。

その時話した感想がこちら。

「この絵には奥に白い風がふいてる。
 その風は死んだ子供にあてた手紙を運ぶんだよ。
 でもとどかない。
 届かないことを書いたおじさんはわかってるんだよ」」

こんなことを話したのよと話すと本人は
「そうなんだー。」ととても嬉しそうでした。
この屏風は何百年の歴史を乗り越えて
今私達の前にあるわけですが
息子の中でのもうすぐ7年の歴史にも刻まれたんだなと
そしてこれから大人になるまでに何度も見た時に
小さい頃の思い出になってくれるんだなと思うと
長い歴史が未来続いていくってこうなのねと思い
嬉しくて泣けてきました。



その他毎年観てる風神雷神図屏風にも対面。
最近は会田誠さんの「美しい旗」を紹介の際によく語られていますね。

その他リニューアルオープンした東洋館で映画を観たり
占いをしたりと
本館に戻って千手観音を描いてみたりと
大満喫をさせて頂きました。
(すみませんトーハクだと母子二人だと5時間以上滞在します。。)
→子供連れで入ると何も証明がなくても割引になります!
子どもといっしょ割引」という制度があるのです!
ぜひご家族で足をお運び下さい。



うちは男の子ひとりなので
いつまで一緒に行ってくれるか分からないです。
私といつまでも一緒でなくてもいいので
文化的な場所に足を運び自分なりの楽しさを
持ち続けてくれたらいいなって思います。



1月27日(日)迄。
原則月曜休館です。
1月14日は開館、15日休館になります。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-01-03

東京都写真美術館「北井一夫 いつか見た風景 」を観てきました。


東京都写真美術館にて

「北井一夫 いつか見た風景 」

を観てきました。


新年明けました。
今年の最初鑑賞した展覧会はこちらです。


展覧会の最初は初期の代表作「バリケード」。
このシリーズは当時の社会を象徴する代表的な事件を扱う
報道性の強い作品とのことです。
拝見して感じるのは被写体に対するとても優しいまなざしです。
それは当時北井先生が当時まだお若く情熱的で
被写体である沢山の学生運動の青年達と
相通じるものがあったからなのかなと感じます。
生活を感じさせるような作品達は
同じ感覚を共有出来た北井先生だからこそ
その瞬間を捉えることが出来たのではないでしょうか。


私がとても興味深く拝見したのは
東京のベッドタウンの一つの船橋市の市民の生活を撮った
「フナバシストーリー」です。
私自身も(船橋ではありませんが)幼少の時団地で生活していました。
作品の中の団地ならではの台所の配置等をみていると
自分の子供時代を強烈に思い出しました。
色々なことがあったはずなのに
楽しいことしか思い出さなかったのは
北井先生の優しさがレンズを通じてあふれているからでしょうか。


全体的に感じる
被写体に対する柔らかな視線。
その視線に対して自然に産まれてくる笑顔。
それはこの時代、
自分達は努力すれば成長出来る、いい暮らしが出来ると
純粋に信じることが出来てそしてその通りになった時代
だからこそ産まれた笑顔なのかもしれません。



伺った日には
新春ギャラリートークとして
作家の北井一夫先生のギャラリートークがありました。
初めてお話を伺ったのですが
とても穏やかで優しそうな方でした。


1月27日 ( 日 ) 迄。
月曜休館です。詳細は公式ホームページをご参照下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2013-01-01

明けましておめでとうございます

2013年になりました。
あけましておめでとうございます。

今年はやっと新年に「おめでとう」という気持ちになれました。
天気や体調や環境の変化もあるのでしょうね。
今年の元旦はとてもいい天気でした。

振り返ると
去年私は自分で何も成し遂げようとしなかった1年でした。
まわりはみんなすごく頑張っているのに
まわりの変化に甘えて
まわりの努力に便乗して
自分は何も努力していなかったと思います。

振り返るとここまで後悔させられる年も
なかなかありませんっていう程後悔に溺れそうな1年でした。

今年はもっと攻めます。
攻めていこうと思います。
年とか環境とかに甘えきた自分にここまで後悔するのなら
もっと攻めていこうと思います。

今年度もどうぞよろしくお願い致します。

-----------------
Happy New Year!

I got used to the feeling in the new year called "Happy" .
I guess there is also a change in the weather and health and the environment.
New Year's Day's weather was very nice.

When I think about last year, I'm so regret.
I was not trying to accomplish anything for myself in the last year.

I attack more this year.
I have to try more!

New year's day coming!
I hope you will have a great year!

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

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