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2012-12-29

2012年を振り返って選ぶ展覧会ベスト10

さて今年もあっという間に2012が終わってしまいます。
今年は去年以上にサッカーが忙しかったです。
そして忙しい時にこそアートって大事って思うことが多い1年でもありました。
記録は相変わらず少なくなってしまいましたし
子連れアートといいながら子供と一緒じゃないパターンも増えましたが
でもそれでも一緒に行ってくれる息子に感謝です。

順位はつけられません。
今回もなんとか頑張って10選びました。





2012-03-28
XYZ collective
「竹内公太 「公然の秘密」」


今年のベスト1展覧会であります。
自分が鑑賞する姿勢を変えた展覧会ともいえます。
大きな美術館の展覧会もいいんですがそういうものではなく
自分の中に猛烈に畳み掛ける作品こそ自分の中に響くのだなと
再認識させてもらえる展覧会でした。



2012-04-01
ワタリウム美術館
「「ひっくりかえる」展」


興味を感じてる作家さんが沢山あって
沢山の発見を行く度に感じることが出来た展覧会でした。
ここで初めてJRを知ったんですが
これは本当に収穫でした。
来年の展示が本当に楽しみです。



2012-06-25
森美術館
「アラブ・エキスプレス展」


旦那さんの仕事の関係で国際色が豊かになってきた我が家。
今回は初めて中東のドバイに行くという機会を得ることが出来ました。
なので通いました。特に行った後の鑑賞は現地の空気を思い出したす時もあって
すごく刺激的でした。
行く前、行った後に感じる感覚は今年しか味わえないものでした。



2012-07-17
TokIO OUT of PLACE
「中島 崇 「ハロ -Halo-」


感覚的にとても「気持ちがいい」展覧会でした。
自然に笑顔が浮かんでくるような感覚。
作家さんのお人柄というか作品の姿勢もあるんでしょうけど
すごくいいですよねー。またこういう場を体験したいです。



2012-09-22
資生堂ギャラリー
「リー・ミンウェイ展「澄・微」


今回一番泣いた展覧会であります。
沢山のことを思い出させられた展覧会でありました。
どうして自分がここにいるのか
それはもしかしたら自然なことではなく必然的なことではないかと。
だったらもっとこの状況に感謝し精進せねばならんのに
私は一体何をしていたのだろうと。
ああ思い出しただけでも泣けてきます。
今に感謝。まわりに感謝。



2012-10-31
明治神宮外苑絵画館前(中央会場)「TOKYO DESIGNERS WEEK 2012」
「Design Next 渡邉英徳研究室×ネットワークデザインスタジオ」」


東日本大震災からもうすぐ2年。
私たちは沢山大事なことを忘れてきているような気がします。
忘れているから、忘れたことを気がつかないから、忘れたことにしてるから
本当に大事なことを観てみぬフリをしてるような感じがします。
しかしそういう気持ちを抱えてるだけじゃダメなんですよ。
現状を分析してそこから自分の考えで判断する。
そういう分析行動、表現がこれほど迄に美しいのかと
驚かされた展示でありました。



2012-10-27
ワンダーサイト青山
「OPEN STUDIO Creator-in-Residence 2012」


こちらの展示も泣きました泣きました。。。
3人の作家さんのコラボレーションとしての展示だったのですが
1つ1つの作家さんの表現のパワーも凄かったし
3つの索引が交じったパワーの凄さはものすごいものがありました。
完成形の展示に行けなかったことは本当に後悔であります。
(サッカーの試合が長引いてしまったのです。。)



2012-11-04
TERATOTERA祭り2012 NEO公共
「いせや 引き興し倒し」


引倒し、引き興しは一度体験すると病み付きになります。
あの独特のふあっと感とその場限りの一体感は
他では得られない特別なもの。
今はNew Yorkに滞在中の加藤翼さん。
どんな活動を計画されているのか本当に楽しみです!



2012-10-04
東京ステーションギャラリー
「【東京駅復原工事完成記念展】始発電車を待ちながら 東京駅と鉄道をめぐる現代アート 9つの物語」

こちらもずっと楽しみにしていた展覧会。
駅のギャラリーという特性をとてもうまく表していて
とても楽しい空間になっていました。
ぜひ東京駅を訪れる世界中の人に観て頂きたいです。



2012-12-21
無人島プロダクション
「風間サチコ展 没落THIRD FIRE」


愛ある怒りは確実な前進につながる。
そう信じていいんですね?いいんですね??と
問いかけたくなるような強い強いパワーに満ちあふれた展覧会
でありました。
ちゃんと向き合えってない、ちゃんと考えていない自分を
とても情けないと思いました。
こちらの展覧会はまだ絶賛開催中です!
ぜひ足を運んで頂きたい。そしてあえて自分の中に問いかけて頂きたいと思います。




今回は震災に関する展示を数多く選ぶ結果になりました。
常にメジャーではない展示をより沢山拝見していたので
結局選んだ展覧会もメジャーではないものが中心になりました。
去年より今年のほうがより深く必然性を感じたからかもしれません。
特に「公然の秘密」は私のART LIFEに大きな影響を与える
体験になったような気がします。
今、この時に向き合うべき作品に出会えた数多くの機会に感謝します。
作家さんに、ギャラリストさんであり、そして
その場に一緒に出向いてくれた家族に。

来年、どんな形でどんな風に美術に関わっていけるのか。
今迄と違ってもっと待たずに「自分から動いていきたい」と思います。
ここ数年状況に甘えて少し受け身になりすぎていた気がします。
気合い入れ直します。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
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genre : 学問・文化・芸術

2012-12-27

ギャラリー eitoeiko「ながさわたかひろ「プロ野球ぬりえ2012~魔球の伝説~」展」を観てきました。


ギャラリー eitoeikoにて

「ながさわたかひろ「プロ野球ぬりえ2012~魔球の伝説~」展」

を観てきました。


私今では自他ともに認めるサッカーママでありますが
かつては猛烈な大洋ホエルズファンでした。
最初にファンレターを書いたのは銚子選手。
そして平松投手は家の近所に住んでいたので
とても応援していました。
遠藤選手はクロマティをやり込めたシーン等は
今でも鮮明に覚えています。


今では正直全く野球は観なくなりました。
そんな私は今でも野球の映像を観ると子供の頃の思い出が沢山思い出され
胸がきゅーんとなります。

そしてながさわさんの展覧会を初めて拝見したのは
ながさわさん曰く移籍1年目の時でありました。


2011-02-16
ギャルリー東京ユマニテ「humanité lab vol. 35 ながさわたかひろ展 「告白/ヤクルト愛」」を観てきました。



ここにも何度も書いていますが
なんだかながさわさんの作品に囲まれていると
「好き」という純粋な気持ちの洪水に溺れそうになって
息が苦しくなってしまいます。




もうこれはテロレベルの「ピュア」ですよ。
こういう愛をどうつきあっていくのか
ヤクルトは会議をちゃんとしなきゃいけないのではと思うレベル。


画風も表現スタイルも
とてもやさしい部類に入るのに
なぜこんなにもきゅーんとなるのか。
それは大人だったら誰でも一度は経験した

「純粋に好き!」

と自分が思っていた感覚を急激に思い出させる空気が
作品から猛烈な勢いで発信されているからではないかと思うのです。
勝手な想像ですがながさわさんの作品って
中年以上の方のほうが猛烈に好きだと思います。
昔テレビで観た野球中継を観ながら考えていた
あんなのことやらこんなこと、
忘れてしまった、忘れさせてほしかった感覚が
一斉に思い出されるような空気感。


私も色々なことを思い出してしまいました。




ちなみにこの作品。作品の上に鑑賞者がメッセージを書いて
それを一緒に印刷した作品を作って
仕上がるそうです。
私たちも一筆書かせて頂きました。



息子はその後作品を勝手にスピンオフさせておりました。。。



予想はしていましたが
息子はあまり食いつきませんでした。。
しょうがないです。
サッカー大好き少年ですし
野球のルールも知らないですし
ヤクルトについては
つば九郎ぐらいしか知らない状況です。
旦那さんがなんとか興味を持たせようと
頑張った時期もあったのですが
結局ダメでした。。。


ただ渡辺祐さんの「褒められたくて」は楽しかったそうです。
そう、彼は知ってる存在にはすごく食いついていました。

ここで感じたのはながさわさんの作品は
作品に扱われた人物と鑑賞者の情報量で
感じ方が劇的に変わるのではないかしらってこと。
とても猛烈に熱い人間力をお持ちの方なのだなあと
改めて感じました。
※人間力とはこちらを観てね。



カンパの箱に細やかですが私たちもカンパを入れてきました。
暖かい飲み物でも飲んで頂ければと想います。。。



さてそんなながさわさん。
今回は作品のみを鑑賞させて頂いた
(つまりお会いしていない)のですが
お元気そうです。
12月27日付けの朝日新聞夕刊にも記事が掲載されていました。


そして12月28日なんとUSTがあるそうです。


December 27, 201212:00
【緊急告知】ヤクルト芸術家・ながさわたかひろ涙の進退発表ust中継!


このUST、スタジアムアナウンサーの方と一緒に試合を振り返りながら
実施とのことで内容はかなり濃いものになるそうです。
ヤクルトのことを知ってないと分からない内容なのかどうなのかは
分かりませんが
きっとながさわさんについてのお話だったら
相当面白いと思うのでお時間のある方はぜひどうぞ。


12月28日迄。
その後京都や沖縄でも作品を拝見出来る機会があるようです。
詳細はながわさたかひろさんの公式ブログをご参照下さい。

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2012-12-26

21_21 DESIGN SIGHT「田中一光とデザインの前後左右」を観てきました。


21_21 DESIGN SIGHTにて

「田中一光とデザインの前後左右」

を観てきました。

以前ワークショップには参加させて頂いていたのですが
その時はちゃんとしっかり拝見出来なかったので
やっと拝見することが出来ました。

ただ行った日がめっちゃクリスマス時期。
イルミネーションを見に行く人が大杉。。。



「デザインの前後左右」。
展覧会を拝見するまではそのタイトルの意味が
正直よく分からなかったのですが
展覧会を拝見してなんか感覚的に伝わってきた気がします。

専門に関わってる人にこんなことを書いたら
お叱りを受けそうですが
デザインというものは感覚的にであればあるほど
沢山の人に伝わるのではと私は感じています。
それがポスターであったり紙袋であったりするのなら尚更。
一瞬で足を止めるような力強さ、でもその強さは
強引ではなくなんかふあっと止めるような
包みこむような優しさがあって
感覚的な気持ちよさを何度も何度も感じさせてくれました。



そして本展覧会で深く感じたのは日本文化の心を
「分かりやすく伝えよう」の挑戦がずっと続いていること。
ホームページにもこのような記載が。
--------------------
琳派、浮世絵、伝統芸能など、市民の文化を熟知し、
それらを視覚表現の主題として現代の創作に活写した
田中の発想の広がりと表現の着地するさまを多彩にとりあげます。
--------------------
田中一光というデザイナーが
どれほどまでに日本の文化を愛していたか
その素晴らしさを伝えようという意欲をもっていたか
そしてその愛と意欲を形にするために
どれほどまでに探求を重ねたかが本当によくわかります。
数々の表現を拝見してるうちに
どうしてこんなに素敵な文化を持ってるはずなのに
最近(特に自分は)「日本はダメだ」「日本じゃダメだ」
ばっかり言ってるんだろう。。と涙が出てきてしまいました。

以前こんな記事書いてるくせに
最近マジで凹むことが多かったので。

2011-03-03
【思うこと】どうしてこんなに日本人は自信を無くしてしまったんだろう。

(この8日後に地震があるわけなんですけどね。。。)





もうすこしちゃんと自分の足下を確認しなくてはいけません。
すごく前向きな気持ちにさせてくれる展覧会です。
ぜひ足をお運び下さい。



2013年1月20日(日)迄。
火曜日休館。年末年始(12月27日~1月3日)も休館だそうです。
詳細は公式ホームページをご確認下さい。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-12-21

無人島プロダクション「風間サチコ展 没落THIRD FIRE」を観てきました。


無人島プロダクションにて

「風間サチコ展 没落THIRD FIRE」

を観てきました。


今年もあっという間に年末。
予想していた状況と違う色々な展開もあり
毎日ジェットコースターのような日々でありました。
息子のサッカーもどんどん忙しくなっていき
それに振り回される自分の体力もすぐ限界になってフラフラなわけですが
フラフラだからこそ「これは!!」と思う展示には
何としてでも行きたいわけです!
と思いサッカーの夜間練習の前に清澄白河まで足を運びました。
(なのでベンチコート姿ですみません。。)



こちらではギャラリースタッフの皆様にも
とても可愛がっているので
息子は「今日も沢山遊べる!」と思い切り笑顔で
「こんにちはー」と飛び込んだのですが



「獄門核分裂235」

思わず作品の前で動きが止まりました。
そこには今既に私たちが目をそらそうとしている
大きな問題定義がされていました。


ド迫力に思わず息をするのも忘れてしまいます。
1つ1つの所作によってこの作品は産み出されたという
感触が作品の前から猛烈に伝わってきます。


親子で思わず凝固してしまいました。


木版という手法が子供にはとても恐怖心を煽るのかもしれません、
身(木)を削って型を産み出し
身に直接墨をつけて自分の感触でこすって表現を産み出すという
まさに「カラダ全体でぶつかる」表現方法ですから。
非常に強いメッセージを構成して全体でぶつかってくるような感覚に
なるのも納得です。




「噫!怒涛の閉塞艦」

風間さんのこの強いのパワーに満ちあふれた作品達。
しかも息子と比べると分かると思うのですが
大きい、とにかく大きい。。。

この巨大なパワーは写真では絶対に分からないです。
ぜひ実際に向き合って頂きたい。


そして同時に私はとてもこの現状と向き合ってるパワーに
前向きなパワーと強い希望を感じました。

あたしもガチであんたと向き合ってるんだから
あんたもガチでかかってきなさいよ!

的な怒りとでもいいましょうか。


この怒りには
「絶対気づけるから、変われるから!!」
というとても熱い気持ちが同時に感じました。
真剣に向き会っているからこそ産まれる怒り。
とても能動的な、前向きな怒り。
今現状に対してとても失望している自分には
一番欠けている能動的な気持ち。
自分の姿勢について、今の生き方についてまで
強く問いかけられているような感覚にまで入り込めました。


一緒に行った息子は
最初作品を拝見した時には

「思わず下がっちゃった」

と驚いていました。
その後はギャラリースタッフさんや
後からいらっしゃったCim↑Pomの林さんに遊んでもらい
とても空間を楽しんでいました(^^;)。
(後で聞くと「作品がとても怖かったからずーっと観すぎないようにしてた」だそうです)


現在、政局を始め景気や社会に
強い失望感を感じている人はとても多いと思います。
失望感だけでは何も始まらないんだから
しゃきっとせい!!目を覚ませ!と
気合いの張り手を入れてもらった感じです。

この作品と向き合うという体験は
来年の3月11日に対する己の中の思考を
能動的に変化させることに繋がります。
それはあなたにとっても、日本にとっても、そして世界にとっても
確実な第一歩になることでしょう。



この展覧会にはここまで断言出来る程のパワーが漲っています。
この展覧会は観るべきです。
猛烈にオススメします。
ぜひ、足をお運び下さい。

2013/1/19迄。
詳細は公式ホームページでご確認下さい。
*年末年始(12/24~1/7)は休廊。年内の開廊は23日(日・祝)迄。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-12-18

アズラーになりました。


先日恵比寿文化祭にて息子がアズラーになりました。
このような機会に恵まれてとても光栄です。



さて、アズラーとは何か。
公式ホームページを参照してみるとこんな記載が。
------------
アズラーとは、日本を中心に世界で流行している、小豆を顔に付けて「ひげ」に見立てた最先端ファッションです。
日本のアズラー人口は推定172万人と言われ、世界中でもアズラーが急速に広まっています。
このウェブサイトは、世界各地のアズラーのもとを訪れ、アズラーたちのアーカイブを残すことを目的に撮影されたポートレートを紹介しています。
------------
その他「風邪に効く」とも聞いていたので
本当によい機会に恵まれたと思います。




さて息子のアズラー写真はこちらです。
あえてリンクにしたのは
ぜひ作品の並んだ姿を見て頂きたかったから。
かっこいいですねー。



アズラーの仕掛人である境 貴雄さんとは何度もお話をさせて頂いています。
とってもとっても優しい方です。
境 貴雄さんはこちらの活動をすべてお一人で行っておられます。
ここまで自分で「すべて」コントロールをされているのがすごいです。


1つのスタイルでの表現となると
方向性のメインは定まってしまうものなのかなと思いがちですが
このアズラーは常にとても多面的な展開をされてると思います。

それも境さんがデザインの視点を常に念頭に活動されてるからなのかなと
思います。
作品の完成形の提示だけでなく
その過程も作品の一部というか「流れ」であることに
境さんのアズラーというブランドに対する「デザイン力」
を感じます。

アズラーはとても先進的なんですよ。
例えばTwitterから作品を落札されたこともあるそうなんですよ!
もちろん世界初ですよ!
株式会社ロフトワークの設立10周年記念パーティの
チャリティーオークションにての出来事だそうです。
これからもきっと沢山の挑戦に挑まれることでしょう。
楽しみです。



そんなアズラーに興味を持った方に朗報です。

マイクロメセナ「小豆の生活」プロジェクト
という活動があります。
自分の思い出の品に小豆を加えて思い出も含めてARTにするという
活動です。

2013年1月16日まで!
詳細はこちらのページをどうぞ。
マイクロメセナ「小豆の生活」プロジェクト

境さんがテレビ出演されるそうです。
来年1月12日(土)の深夜に放送予定のバラエティ番組
『TBS若手ディレクターと石橋の土曜の3回』出演されるそうです。
とんねるずの石橋貴明さんとどんなやりとりをされるのか。
石橋さんを始めどんな人をどんな風にアズラーにしてきたのか。
超期待。来年が待ち遠しいです。
http://www.tbs.co.jp/program/doyounosankai.html

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2012-12-14

ワタリウム美術館「森本千絵『en°木の実 展』」を観てきました。


ワタリウム美術館にて

「森本千絵『en°木の実 展』」

を観てきました。


以前新政府展を観た時
時間の関係で拝見出来なかった展覧会です。

私は森本千絵さんという人がどんなお仕事をされているのか
正直よく分かっていなかったのですが
アートワークを拝見すると「ああ知ってる!」というものばかり。


そして実際にその場にいてとにかく感じたのが人の暖かさ。

人を信じる。
家族を信じる。
相手を信じる。

こんな気持ちに溢れている空間にいると
なんだか猛烈に泣きたくなってきます。
最近これからどうなっちゃうのかなっていう
猛烈な不安感に取り付かれてる人、多いと思うのです。
それだからすごく戦闘モードになっている人というか
戦ってなんぼでしょ!と強がるモードの人って多い昨今ですが
っていうかまさにそれ自分なんですが
そう言う人の肩の力をふっと優しく抜いてくれるような空間。

新聞日記、辞書旅行記もとても興味深く拝見しました。
現実を伝えようとしてる他の人が作り上げた文章や写真を
塗りつぶす時もあればその世界と共存する時もある。
頑にならずに、緩やかに。
これって自分の表現したいことや自分自身が「明確」でないと
出来ないことですよね。

自分に自信を持つことで
こんなにも世界と自由自在につきあえるのかー。
もっと自分に優しく自分に自信を持ちたいな。

そして感動して猛反省したのが
主にお父様との手紙のやり取り。
子供を子供ではなく人間としてちゃんと向かってる姿勢に
感動と猛反省を感じました。私無駄に厳しすぎ。。。


これだけの生き様を見せてもらうと
こっちも全力で向き合わなきゃ!って思います。
そして全力に自分にも向き合うことにつながり
自分は家族や他の人とどのように繋がっているか
深く考えさせられます。


良質なエネルギーが体に溜まってくれるような展覧会です。
ただ猛烈に、猛烈に展示物が多いので
何度か分けて鑑賞されることをお勧めします。




猛烈にオススメします。
いつもは向かいのラーメン屋で昼食が多いのですが
ぜひこちらのカフェで食事したいと思います。
元気貰えます。
嫌な気持ちが落ちます。
気持ちよく次の年を迎えるために
ぜひ足をお運び下さい。


1/29迄。
年末年始の開館状況等は美術館の公式ホームページをご参照下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-12-10

東京ミッドタウン・デザインハブ「特別展「もちかえる展覧会」」を観てきました。 


東京ミッドタウン・デザインハブにて

「特別展「もちかえる展覧会」」

を観てきました。 

展示では、産業廃棄物から新しいモノの価値を創造するナカダイ
「モノ:ファクトリー」の協力を得ていると聞いてやってきました。
ナカダイの工場やファクトリーで見学した
沢山のマティリアルが使われています。
今年は工場も見学させて頂いたし3331での展示も凄く楽しかったことを
親子で思い出していました。

2012-04-26
Shibuya Hikarie「ナカダイ渋谷市場」を観てきました。

2012-06-16
株式会社ナカダイの工場見学に参加してきました。

2012-07-16
アーツ千代田3331 1F メインギャラリー「藤浩志の美術展 セントラルかえるステーション ~なぜこんなにおもちゃが集まるのか?~』」を観てきました。


この展覧会は日本人チェンジメーカー18人の社会貢献プロジェクトの紹介です。
クリエイティブの力を有効に使いながら
社会的な問題を革新的なアイデアで解決に導く活動について
それぞれに紹介されています、
展示プロジェクトは下記の通りです。


 並河 進:nepia千のトイレプロジェクト
 水谷孝次:MERRYプロジェクト
 柳澤大輔:旅する支社・仙台
 上田壮一:Think the Earth
 佐藤尚之:助けあいジャパン
 山崎 亮:コミュニティデザイン
 池田正昭:毎日アースデイ
 マエキタミヤコ:ホワイトバンドキャンペーン
 梅原 真:四万十新聞バック
 山名清隆:キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ
 嵯峨生馬:プロボノ
 米良はるか:READYFOR?
 鈴木菜央:ウェブマガジンgreenz.jp
 植田紘栄志:ぞうさんペーパー
 永井一史:TAP PROJECT
 本村拓人:世界を変えるデザイン展
 南部哲宏:浜のミサンガ
 大迫修三:チャリティ企画展


それぞれの皆様の活動には
頭が下がります。
そして自分がいかに考えてるだけで活動していないか
そもそも考えてもいないんじゃないかと
自分と向き合って猛反省させられてしまったりします。


今回は新しい試みとして会場で展覧会を見るだけではなく
100円以上の寄付をしていただくと
プロジェクトのテキストを3つまで知識としてもちかえることが出来るのだそうです。


☆このシステムすごく分かり辛いです。
 お金払わないでテキスト持って帰っちゃう人も多いのではないかと思うくらい
 分かり辛いです。
 寄付金は、公益財団法人日本ユニセフ協会の東日本大震災復興支援活動に使われるそうですし
 協力したい気持ちというのはみんなあると思うので
 ぜひシステムのしくみを分かりやすくしてほしいと思います。
 





ナカダイのマテリアルが
とても効いてる展示です。
それぞれのブースのテーブルに「引き寄せられる」ような
感覚を覚えます。


実際に行動する人の凄さを再認識出来る展覧会です。
ぜひ足をお運び下さい。



12月26日迄。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-12-09

無印良品有楽町店ATELIER MUJI「「みんなでつくる森」展」を観てきました。


無印良品有楽町店ATELIER MUJIにて

「「みんなでつくる森」展」

を観てきました。


いつもお世話になってる無印良品店。
クリスマス前の買い出しに来たのですが
いつも拝見してるアトリエがとても楽しいことになっていました。

資料を拝見すると

「みんなで森をつくる」とのこと。


近づくとこの森は、ちょっと変わった森です。
沢山のカラフルなフェルトは同じ形は1つもありません。
その形を自由に組み合わせて森に住む生き物を作って行く。
そういう森みたいです。



色々買うものがあったのですが
息子は森に飛び込むともう夢中。
気がつくと他の日ともとても楽しそうに生き物を作っています。

そして沢山の色々な人達が楽しそうに森の間を歩いています。
この森の中には思わず笑顔になりそうな種が
沢山埋まっていそうです。


それはシンプルだけどコミュニケーションの始まるきっかけを
無数に発信してくれる無印良品というブランドだから
出来るのかもしれませんね。





そして同じ時期に「おかしの家」のディスプレイが開催されています。
これがまた凄いです。
ここまで大規模な「お菓子の家」は久々に観ました。
これは本当に楽しそうです。
ちなみにこちらは写真撮影可能です。
多くの人達が沢山楽しんでいました。
ぜひ実際に観て頂きたいんです。
お菓子の香りや電車の音は写真や動画では伝わりませんから。。。

ぜひ今年のクリスマスの思い出に。
12月25日迄です。

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2012-12-08

Diginner Gallery Workshop「『CHRISTMAS 2012』by KOPI PANAS!」を観てきました。


Diginner Gallery Workshopにて

「『CHRISTMAS 2012』by KOPI PANAS!」

を観てきました。


気がつけば今年もあと1ヶ月を切りました。
今年は非常に色々バタバタしておりまして
年末年始もずーーーっとこんな感じです。
バタバタしてると起こる嫌な事や非常にむかつく事等
本当に沢山ございました。
そしてこのバタバタはまだしばらく続くとの事を宣言され
覚悟を決めなきゃいけないのに
気持ちだけがバタバタしております。


そんな状態なのでいつも11月にはクリスマスツリーを出す我が家。
だって12月に!とか言ってると絶対出せないで終わっちゃうんだもん!



そんな時いつも焦った気持ちの私を
癒してくれるのが KOPI PANASのサンタさん。
こちらのオーナメントは
とても雰囲気があって丈夫で
プレゼントにもぴったりのお買い得価格なので
毎年楽しみにさせて頂きます。

色々な場所でクリスマスマーケットを開催してるそうなのですが
今回も一番大規模開催の自由が丘のDiginner Gallery Workshop
伺わせて頂きました。







本当にこの空間にいると気持ちがワクワクしてきます。
こんな気持ちにさせてくれるパワーを持ってる
オーナメントの力ってすごいなって思います。
息子も私も思わずにっこりです。


こちら16日までの開催です。
嫌なことがあっても
気持ちがザワザワしても
ここのサンタさんがいれば
きっと気持ちがワクワクしてきます。
おススメです。ぜひ足をお運び下さい。
詳細は開催スペースDiginner Gallery Workshopの
スケジュールを
公式ホームページをご参照下さい。



12月12日から25日までは
日本橋三越本館5F SPACE#5でも開催とのこと。
詳細はKOPI PANAS公式ホームページの
スケジュールをご参照下さい。

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2012-12-07

エスパス ルイ・ヴィトン東京「エルネスト・ネト『Madness is part of Life(狂気は生の一部)』」を観てきました。

エスパス ルイ・ヴィトン東京にて

「エルネスト・ネト『Madness is part of Life(狂気は生の一部)』」

を観てきました。


エスパス ルイ・ヴィトン東京という場所は
立地から「大人の社交場」的なイメージが私は強いのですが
今回の展示は「ぜひ親子で!」と各方面から薦められました。
ただし条件があります。

「お母さんはスカートはNG」

まあ私は基本スカートは着ないので
いいだろうということで.




さて実際に体感してみると
これはもう楽しい。楽しすぎます。
作品というかまさにこれはアトラクション。


しかしそれではこのアートブログにならんので
頂いた作品資料を読み込みます。
それにしてもここのギャラリーの作品資料は
「販売してもいいんじゃない?」って
思いたい程にクオリティが高い。
さすがだなあと思います。


その資料にはこの本展示の中心となる作品
『A vida é um corpo do qual fazemos parte(われわれは生という体の一部)』
とは

「私たちの「安定性」を問いかけるとともに、
 私たちの存在自体が「生(Life)」という体の一部である」
ということをテーマとした作品です。

との記述があります。


私も実際に登りましたが
こりゃまあもう結構大変でございました。
ちなみに全部には定員は大人8名だそうです。
確かに実際に乗ってみると適度にゆれたりして
自分がいかに不安定なものであるかを
実感することが出来ます。

本体の通路はプラスチック・ボールがいっぱい詰まった
「チューブ型」になっています。
この上を歩く訳です。
これがねえ時々割れるんですよ。
私が太ってるからかもしれませんが
時々ぱしっって割れるんですよ。
この割れた時の感覚が
なんだか体内から感じる「みしっ」と感じる
軽い痛みを連想させてなんだか体の内部を
とても現実的に感じることが出来るようになるんです。
そうなると歩いてる自分が
なんだか体内の中を旅しているかのような気持ちになり
降りて出てくる時なんて
このまま流されちゃったらどうしようとか
色々なことを考えさせられます。


100の言葉より1つの行動のほうが
人間の心棒に伝わるんだよなとしみじみ思います。
子供と子供の友人母娘と一緒に行ったのですが
子供でも何回か慣れれば十分に上り下り出来ますね。
ものすごく楽しんでいました。
このような体感型は
子供でも芸術作品を楽しめるよい機会だと思います。


ただこの展示。
出来るなら待機時間が無い時に体験したいですね。
私たちが体験した時は平日だったので
満喫させて頂きました。
休日はかなりの人気だそうです。
もし可能であるのならぜひ平日に。



2013年01月06日迄。
不定休になります。
詳細は公式ホームページをご参照下さい。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-12-04

SNOW Contemporary (XYZ collective)「伊東篤宏「V.R. Specter 視る音、聴く光」」を観てきました。


SNOW Contemporary (XYZ collective)にて

「伊東篤宏「V.R. Specter 視る音、聴く光」」

を観てきました。


SNOW Contemporary さんと言えば金属バット。
私が一番注目しているアーティスト
竹内公太さんの展覧会には何度も何度も驚かされました。
そのSNOW Contemporary さんからとてもお勧めされた伊東篤宏さんの展覧会。

「音と耳に優しくないですよ」と言われていたので
息子用に耳当てを持参して向かいました。


もちろん行く途中は竹内さんの真似をしながら。
うむこれ作品を知らなければただの暴れん坊ではないか。。。



いざ入ってみると確かにこれは刺激的。
とても胸騒ぎを感じさせる空間でした。
この胸騒ぎの可視化は鑑賞者側への挑戦なのでしょうか。
それとも常に胸騒ぎと隣り合わせの
現代社会への挑戦なのでしょうか。



特に個人的にザワザワしたのが
各作品が動きを止めてから数秒くらい。
次にどこからどういう音が聞こえてくるのかという
身構える感覚は
東日本大震災後しばらく悩まされた地震酔いを最初思い出しました。

でもそうではなく
地震が連発が収まった後にずっと感じる揺れる直前の

「くる。。。。?」

という身構え感かなあという感じもします。
あのぐらっと来る前のふあっと体が動く前の瞬間は
東日本大震災を体験してから自分の体が一瞬宙に浮くような感じで
すごく不思議ですごく怖いです。

そういう感覚が常に起こりうるこの展示空間。
凄い空間だなあと思った瞬間

「今私たちが過ごしてる日常と結構一緒なんじゃないの??」

と気がついてしまい
ちゃんと家族を守らなければ!

と思わず身震いしました。




息子は最初はびっくりしてそれぞれの作品を観ていましたが
「こんなイライラやチカチカばっかりだと頭痛くなるなあ。。」
と言って途中で自分から退出。
騒ぎもせず穏やかに退出だったので35歳かと思いました(^^;)。
なので私がお話を伺った後
「気にいった作品書いてみてよ」と言うと
(外で書くかと思ったのに)中に戻って書いてました。


そして「おねえさんたち夜寝れるかなあ」と
これまた35歳的な配慮があり驚かされました。

そして作家さんは夜寝れるのかなあとも。

ここでは眠れないっていうのが
どうもキーワードだった様です。


そして別のギャラリーへ移動する際
何度も見かける蛍光灯を見ながら

「同じものなのにここではドキドキしない。どうしてかなあ」

と何度も話していました。
うまく返答出来なかった自分が悔しい。。。




ずっとお話をさせて頂きたかった代表の窪田さんに
初めてご挨拶をさせて頂くことが出来ました。
ありがとうございました。



かなり刺激的です。
自分で刺激の感覚をコントロール出来ないお子さんには
ちょと厳しいかと思います。
大人の方はぜひ体験をして頂きたい展示です。
「考える行為が必ず生まれてくる空間」です。


12月16 日(日)迄。
月曜休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-12-02

無人島プロダクション「作品集『SUPER RAT』(パルコ出版)出版記念企画 Chim↑Pomドローイング展「Chim↑Pom解体新書」を観てきました。

IMG_3401_convert_20121202224307.jpg
無人島プロダクションにて

「Chim↑Pomドローイング展「Chim↑Pom解体新書」」

を観てきました。


近年ずっと追いかけさせて頂いてるChim↑Pom。
パルコミュージアムの展示では
特攻的部分だけではない「戦略」的な攻撃的精神を感じ
思わず唸ってしまったものです。

2012-09-22
パルコミュージアム「Chim↑Pom展 」を観てきました。


今回はそのChim↑Pomの作品達がどのように生まれたかを
感じることが出来る「ドローイング展」であります。
作品制作の前のドローイングを担当するメンバーは
主に稲岡さんと岡田さんなんだそうです。
お二人の画風も全然違ってそれもまた面白いです。


私が一押しであった展示

「K-I-S-S-I-N-G」」

のドローイングもありました。

2011-10-07
The Container (Bross hair salon内)「Chim↑Pom「K-I-S-S-I-N-G」」を観てきました。

とても可愛くてなんだかとっても嬉しくなりました。



そしてこのドローイング展には色々な楽しみ方があると
お据えて頂きました。

じっくり観ていると
何回か繰り返して出てくる「ドローイング」が存在していることに気づきます。
これはつまり

「実現したいという強い意欲があるけどそうもいかないけどでも諦めない!」

とChim↑Pom側に強い想いがある企画であるということだそうです。
いつ実現するのかは分かりませんが
ぜひ実現して頂きたいと思います。



あと今回の展覧会のオススメ鑑賞法は
新しい写真集と一緒に鑑賞する方法だそうです。
ドローイングと写真集を見比べて
何が実現出来て何が実現されなかったのかを
改めて考えてみるのも面白いですね。



そして鑑賞していると
シールを1枚渡されます。そこで

「一番気に入ったドローイングに貼ってね」

と言われます。

実際に鑑賞したから気になるのか
まだ実現していないから気になってしまうのか
で、これは!!!と衝撃と共に気になるのか

気になるのもそれぞれ違います。
それぞれの人の想いが感じられるのが
とても面白いです。



息子はずっと前から気になっている
「おきゃくくん」をまとめて観れて大喜び。
そして自分でも気に入って何枚も絵を書いていました。
おきゃくくんについてイメージがどんどんスピンオフしていて
観ているこちらも面白かったです。

そしてそんな息子を暖かく見守って下さった
無人島プロダクションのオーナー様そしてスタッフの皆様
いつも本当にありがとうございます。
とても楽しい体験になりました。
ありがとうございました。


★今回の展覧会は撮影不可です。
 タイトルの写真は主催者側の許可を頂いております。


12月5日(水)迄。無休です。
会期短いです。どうぞお早めに。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
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