2012-09-28

東京画廊+BTAPにて「沈崇道個展『毛沢東肖像画』」を観てきました。

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東京画廊+BTAPにて

「沈崇道個展『毛沢東肖像画』」」

を観てきました。



最近旦那さんの仕事の変化があり
海外を非常に意識する生活を送っています。
「毛沢東」というキーワードは
現在のアジアの状況において
非常に重要と直感的に感じたので行ってみることにしました。



今回は毛沢東の肖像画12点が展示されていました。



沈崇道さんはまだご存命なんだそうです。
ごめんなさい文革の頃に既に大ベテランの方なのだと信じきっていました。
彼は1963年に浙江美術學院(現中国美術学院)油絵学科を卒業して
上海美術設計公司に入社しました。
(公司というのは会社って意味です。)
こちらで沈崇道さんは
司国家主席・毛沢東の肖像画を担当した数少ない画家の一人でした。
当時肖像画は制作を制限され限られた公司のみで制作され
制作には細かいルールがあったそうです。


という基礎知識と共に鑑賞を開始。
そこで私は「予想と違う印象」に戸惑いを覚えます。
文革等についての歴史的印象から
「肖像画には威圧的なパワーが直線で出てるに違いない」
と思い込んでいたのですが。。。。


ギャラリーにはとても穏やかな雰囲気が
流れていました。



資料を見るとなんか納得。
本展で展示する作品は、すべて上海美術設計公司を退社後制作されたものだったそうです。
ちなみに彼は退社後も沈は当時の映像や新聞記事から毛沢東の写真を採取して
肖像画の制作を続けていたそうです。
規制が厳しいのは続いていたはずなのでこれらの作品は
私的に制作されていたのでしょうか。
「おじいちゃんが語る昔話」に登場するヒーローのような
強い郷愁感のようなものを感じさせました。


そしてこの「現代に結びついていない感」が
猛烈な悲しみと同時に
「この展覧会この時期に東京という場所で開催されたという事実」
について沢山の色々なことを考えさせられました。



9月29日迄。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-09-25

東京都写真美術館「機械の眼 カメラとレンズ 平成24年度東京都写真美術館コレクション展」を観てきました。


東京都写真美術館にて

「機械の眼 カメラとレンズ 平成24年度東京都写真美術館コレクション展」

を観てきました。



カメラはうちの息子さんはかなり使ってるほうだと思います。
自分のカメラも持っているし
お散歩途中に撮影したりするし
旅行中にiPhoneで撮影もするし
毎年夏に暗室に入るのは恒例行事だし
写真美術館にも何度も通っていますしね。

写真美術館ではカメラ関係のグッズってみんなカワイイんので
一緒にグッズを選んだりしています。




写真というのはその一瞬を殺すという説を読んだこともあります。
それほど一瞬を切り取る写真という技術は恐ろしいものでもあります。

今回の展示はカメラとレンズがテーマ。
被写体に向き合う武器についてって感じでしょうか。




今回の構成はこんな感じでした。

□シャープ・フォーカスとソフト・フォーカス
□パン・フォーカスとディファレンシャル・フォーカス
□レンズの視覚-広角レンズと望遠レンズ
□カメラ・アングルの解放-俯瞰撮影と仰角撮影
□時間-長時間露光/ブレ/瞬間
□人工光
□未知の世界へ
□特殊効果


写真というのは最初は非常に簡単なシステムであるけど
そこからこんなにも沢山の創意工夫が産まれてきたわけですね。

「こんな風に撮りたい!」という強い欲求と
「あれやっちゃったwww」といううっかり感のミックスで
新しい表現が生まれてきたのかなとか
想像すると本当にワクワクしますね。


ここでものすごく驚かされたことが1つ。息子は
「iPhoneアプリで出来ることを手でやるとどうなるのか」
を基準に考えていることなんですよね。


これってiPhoneに限らず
ガラゲーやスマホ全体でもいいんです。
っていうか今の子供達にとって
カメラのはじまりはまさにケータイなんだなって思うわけです。


携帯のカメラと
カメラってやっぱり違う気がするんですよね。
カメラを手に取って待つというの行為は
カメラでしか起こらない気がするんです。
携帯のカメラっていうのは
あくまでもその時に出くわした時に使う感じがするんです。
待ってたぞ感がない。緊張感がない。



「写真はその一瞬を殺す」
というのなら
カメラで撮った写真はナイフを持って待ち伏せしたような緊張感があるけど
ケータイで撮った写真は出会い頭でなんかやっちゃったって感じ。
(例えが物騒だなあ。。)


ただこれはあくまで私の主観。
フィルムカメラから体験した私の主観。
まずデジカメ。自分で持つのはケータイから
というような息子世代はまた違う感覚のはず。



ただね、アナログからデジタルに移行した親世代としては
デジタルからスーパーデジタルに移行していく今の子供達にとって
「あらやっちゃったwww」という失敗はそのまま消滅、つまり
リセットということになり失敗から生まれる表現って
少なくなっちゃうのかなってなんだか心配になりました(^^;)。。。




20年後の写真芸術の世界って
どんな風になっているのでしょうかね。
今の私にはまったく想像出来ません。



11月18日 ( 日 )迄。
休館日:毎週月曜日。
詳細は公式ホームページをご参照下さい。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-09-22

パルコミュージアム「Chim↑Pom展 」を観てきました。


パルコミュージアムにて

「Chim↑Pom展 」

を観てきました。


Chim↑Pomの展覧会は個人的にずっと追いかけていています。
人が思いつかないような方法で
時代に対して正々堂々と向き合うその制作姿勢は
個人的にとてもリスペクトしています。
彼らの体当たり的エネルギーは絶対に初日に行かねば!って
個人的にいつも思っていて
今回も初日に行かせて頂きました。

あと息子が「エリィちゃんって凄いと思う!」と
何度も言ってるってのもありまして(^^;)。
ちなみにどこがすごいの?と聞くと「引き起こしひっぱらないところ!」と
コアな返答が。
今日は「エリィちゃんは夜しか起きないから昼間はいない。だから今日はいない」
なんて呟きながら出かけました。


さて渋谷+ARTというとついつい身構えてしまう私。
今回はさてどうなるのか、なんてことを思いながら
いざ会場へ。


今回はネタバレ的な内容ではなく
結構Chim↑Pom作品をおっかけてる一個人としての
感想を中心に書かせて頂きたいと思います。





渋谷という街は若者が集う街の中で
独特な縄張り感があるような気がしています。
渋谷公会堂を渋公と呼べるかどうかとか
Big Appleっていうディスコを知ってるかどうか
La Scala にどれくらい通ったかどうか
センター街先にHMVがあったかどうか
なんてことでなんとなくお互いが層分けするような感覚です。

それぞれの層に思い入れがあり
同時に自分が所属している層以外の思い出を
受け入れにくいような感覚がある気がするんですよね。

ちなみに私は昔パルコの窓際にあったオリエント急行をモチーフにしたカフェで
お茶をしていた時移動する際「レストランに予約」ということを少女時にされて
大人ってすげえ!って感激した経験があります(^^*)。



なんて昔話はそのくらいにして。



だから今回の展覧会はどういうテーマでいくのか。
すごく興味があったんです。
彼らはこのある意味文化戦争がすぐ勃発しがちな土地で
どのような挑戦をするのかと。




結果として。やられました。
どの層でも必ず行う「購買と消費と廃棄」というテーマを
明確な表現で示してきて思わず後ずさりしてしまいました。
この展示は「入場料を払ってから開始」ではなく
渋谷駅から始まりパルコ店内を通って渋谷駅まで帰るまでが展示という
卯城さんのコメント噛み締めたくなうような
とても広がりのある内容になっていました。
これはどんな人でも避けられないテーマ。
このテーマからは現代で生活している以上誰も逃れられない。
策士だなって改めて思いました。いやーやられた。



彼らの発信するメッセージ。
完成された表現について正直好き嫌いはあると思います。
怒りを感じる人がいるのも正直分かります。

でも自分達で覚悟を決めてメッセージを発信する姿勢は
今、若い人が学ばなくてはいけないような気がします。
鑑賞している私たちはこれを受け止められるか。
そして「自分はこう思う」とボールを投げ返せるか。

私達自身が試される世の中になってきたんだな。
自分も強く、そして次世代を強い子に育てていかなきゃいかんなあと
改めて思いました。






ちなみに。
今回ChimPomのメンバーである
卯城竜太さん、 林靖高さんに思い切り遊んで頂いた息子さん。
彼等の機転の聞く受け答えに「あのかっこよさがChim↑Pomなんだよね!」と
生意気な感想をいいながらとても喜んでおりました。
ありがとうございました。



10月14日(日)まで。
ミューぽんも使えます。
10/8(月祝)迄にいくと屋外展示も楽しめます。
晴れていないと出来ない場合もあるそうです。
屋外展示は中に入らないと分からん楽しさがあるのでぜひ体験してみて下さい。






この展覧会Chim↑Pom作品をずっとおっかけてる人には超オススメなのですが
初めて行く人には少し難しいかもしれません。
その難しさをほおっていくのがなんか嫌!かゆい!!と思った方は
ぜひ帰り道に美術手帖のChim↑Pom特集を
手に取って頂くことをオススメしたいと思います。

美術手帖 2012年 03月号 [雑誌]美術手帖 2012年 03月号 [雑誌]
(2012/02/17)
美術手帖編集部

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彼らの表現が完成されるまでの
破天荒(でも綿密な計算があると思うのあたしは!)な行動力の経緯を
知識として入れていくと
彼らの表現の潔さがダイレクトに伝わってくると思います。


ちなみに私はこの本買いました。

芸術実行犯 (ideaink 〈アイデアインク〉)芸術実行犯 (ideaink 〈アイデアインク〉)
(2012/07/07)
Chim↑Pom(チン↑ポム)

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じっくり読まさせて頂きます。

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2012-09-22

資生堂ギャラリー「リー・ミンウェイ展「澄・微」」を観てきました。


資生堂ギャラリーにて

「リー・ミンウェイ展「澄・微」」

を観てきました。


「この展示はね、せいなさんに絶対見に行ってほしいの。ぜひ感想聞かせて」
と仲良くさせて頂いているギャラリストさんに言われたこの展示。
どうしてなのかなあと思いながら
ちょうど時間が出来たので伺ったのですが。。。。

時間の許す限り滞在してしまいました。
正直涙をこらえるのが本当に大変でした。。。


リー・ミンウェイは、1964年台湾、台中生まれ。
現在はニューヨーク在住だそうです。
リーさんの作品は一言で言えば「コミュニケーション」。
交流をテーマにした作品なのかなという印象を受けました。



本展では3つの作品が展示されています。
私はそのなかの2つ、リーさんとその他の人(これは鑑賞者に限ってはいない)の
コミュニケーションをテーマにした作品が印象深かったです。

まずメインの部屋に展示されている「Fabric of Memory」(記憶の織物)。
そこには子供時代から残る手作りの布製品を一般から集め
思い出をつづったテキストと共に収めた木箱があります。
その木箱を来場者が自由に開いて鑑賞するというインスタレーションです。
ここで納められる「布製品」はいずれも地元市民を対象に集められます。
つまりそれぞれの地域の特徴が洗われるわけです。
この特徴はその展示を見に来る来場者の心に
ダイレクトに語りかけてきます。
1つ1つの木箱を開ける度に
それぞれのストーリーが映画のように
鑑賞者である私たちに話しかけてきます。
やがてそのストーリーは自分の思い出に同化していき
何ともいえない「きゅん」とした気持ちが
自分の中に充満していきます。


私は今はちょと忙しいのでお休み中ですが
縫い物が大好きです。
縫うという作業はとても生産的であり
同時に創造的であると考えています。
布は常に触れて作品に仕上がるので
まる生き写しのように感じてしまうのです。

だから完成した布製品が木箱に納められ
教会での棺のように納められている様は衝撃的でした。
創造性の終結ということで
墓地を連想してしまいました。
そこでは今ではない「別の時代が確かに終わったこと」を
強く痛感させられました。


どんなに懐かしんでもあの時は帰ってこない。
そして懐かしむことや思い出すことを止めてしまうと
あの時があったことすら無かったことになってしまう。

創造性の終結は生きてる私たちが見届けないと
より創造性が高いものがどんどん無くなってしまいます。
とても深い、深い展示でした。




そしてもう1つの作品が「The Letter Writing Project」(手紙のプロジェクト)。
来場者が思いを伝え残したい人に手紙を宛てるインスタレーションです。
手紙は観てもよいと書き手が思たものは観ることが出来ます。

こちらは私にはやばかったです。
私自身「言葉にする」ことで自分自身が気づかされるというか
癒されるという体験を何度もしています。
この美術ブログは私にとって「自分の気づき」の為に
行っていると言っても過言ではありません。

この空間には数々の物語があり
想いが詰まっていました。
何通かの手紙を拝見しました。
涙が溢れてきました。
そして手書きの手紙を読みながら
文字というのがここまで雄弁だったのかということを
改めて思い出すことが出来ました。
筆圧や筆遣いから感じられるその言葉を紡ぐ時の想いや
行間隔に秘める息づかい等
その空間の中に数々のストーリーを感じました。



それぞれの思い出や想いを展示して
自由に観ることが出来るというのは
想いのクロスオーバーが起こり
そこに新しい物語が産まれます。
しかしその物語は記録されることもなく
儚く消えてしまうような存在でもあります。
この思い出の儚さを実感することにより
実際の人対人のコミュニケーションについて
改めて考えてみようと前向きな気持ちを
鑑賞者に促してくれるような感じがします。



この資生堂ギャラリーというのは
天井の高さと部屋に入る方法がいくつもあることで
「空気の気配」をより簡単に感じることが出来るような気がします。


みんな自分と同じようにそれぞれの物語を持っていて
その物語はそれぞれ違うストーリー。
みんな違ってみんないい。



オススメします。
これからも何度か伺いたいと思います。
ハンカチ、いやきっと足りないや。
タオルを持っていきます。


10月21日(日)まで。
毎週月曜休(祝日が月曜にあたる場合も休館)

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genre : 学問・文化・芸術

2012-09-20

アーツ千代田3331 1F メインギャラリー「千代田芸術祭 2012「3331 EXPO」展示部門「3331 アンデパンダン」」を観てきました。


アーツ千代田3331 1F メインギャラリーにて

「千代田芸術祭 2012「3331 EXPO」展示部門「3331 アンデパンダン」」

を観てきました。


連休もサッカーが多く非常に忙しかったです。
午前、午後それぞれ試合。しかも空き時間ありという日があったので
その間に3331に行ってみました。
千代田芸術祭 2012「3331 EXPO」が開催されていたので
展示部門「3331 アンデパンダン」の公開講評会に少しだけ参加してきました。


「アンデパンダン」とは無審査・自由出品の展覧会のこと。
基本どんな作品でもいいのだそうです。
何度か足を運んだことはあるのですが
正直ただ観ただけだと作家さんの意図がいまいち解り辛くて
はてなマークになってしまう時も以前はありました。

今回は居合わせた時に公開講評会が開催されていました。
公開評論会とは短時間のなかでゲストと出品者による白熱の対話が繰り広げられる場なんだそうです。
出品者と鑑賞者の出会い・対話の場が生まれる充実の5時間!なんだそうです。

私達が伺った時は
MORI YUギャラリーの森さん、クワクボリョウタさんが講評をされていました。
ご挨拶させて頂きありがとうございます。
今回はクワクボさんの講評を聞かせて頂きました。





今回私達が批評を伺ったのは美術の先生が作った作品。
作家さんである美術の先生に
作品作成の経緯や出展迄のいきさつを伺うのですが
「会話」がとても面白かったです。

なんとなくかみ合っていないけど
お互いの思考を模索していたはずなんだけど
結果的に自分の思考のみがクリアになっていく様は
鑑賞者としてとても興味深いものになりました。




公開講評会でとにかく面白いのはこの対話。
バトル的なものあれば
お互いが昔話してるよほんわかだよ的なものもあり
会話を聞いていて聞いている私たちだけでなく
作家さんや講評者それぞれの思考が
クリアになっていく様を観察出来るわけです。
この公開講評会もある意味この展覧会の「作品なのかも」なんて思いました。




他にも面白い作品が沢山ありました。
息子が気に入ったのがこの「節電」を電気を使いながら伝えている作品。


こちらは作風が気になったそうです。
確かに気になります。




沢山の情熱と皮肉が溢れた独特の空間。
直接みてももちろん面白いのですが
公開講評会、すごく面白かったです。
来年もぜひ参加してみたいと思いました。



10月8日迄。
その間色々なイベントがあります!
ぜひ足をお運び下さい。

マーケット部門「Whole Arts Market」
日程:2012年9月22日(土)、23日(日)
時間:マーケット/11:00-18:00、入場無料 パーティ(2日目のみ、参加費制)/18:00-19:30
会場:屋上(雨天時は体育館と1Fコミュニティスペース)

ステージ部門「おどりのば」
日程:2012年9月29日(土)、30日(日)13:00-16:00 観覧無料
会場:1F コミュニティスペース(ステージ:4m x 6m)

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2012-09-16

SNOW Contemporary (XYZ collective)「明日は、はじめて見る今日」を観てきました。


SNOW Contemporary (XYZ collective)にて

「明日は、はじめて見る今日」

を観てきました。


毎回刺激満載なこちらの展示。
今回グループ展ということで
楽しみに出かけました。


といってもやはり一番気になるのは竹内公太さん。
こちらでの「指差し作業員」を中心とした展示は
ものすごく刺激的でここで横っ面をひっぱたかれたような衝撃を受けてから
常に追っかけ続けています。


今回は以前の作品を展示。
ということはポートフォリオで分かっている作品を拝見のはずだったんですが。


Composition of "FURUSATO"
こちらにやられました。



こちら金属バットで殴った音を使って
童謡「ふるさと」を奏でるという作品でありまして
以前ポートフォリオで写真での記録を
拝見したことがありました。


そこでもコンセプトとして
十分楽しめたのですが
今回展示スタイルに強い衝撃を受けました。


まずこの大きさです。
息子が一緒に移っている写真を観て頂くと分かるのですが
画像を再生しているプレイヤーは実はそれほど大きくありません。
そしてその足下には金属バットがあります。
鑑賞者はヘッドフォンをつけて映像の音を聞きます。


ここすごく重要だと思うのです。
ヘッドフォンというのは
外部からの遮断を意味します。
そして映像はポケットに入れてしまっても
もしかしたらばれないかもとか思えるほど小さいもの。

しかも側には金属バット。
何にも繋がれていない金属バット。

何かのきっかけでバットを抱えて外に飛び出してしまったらどうしよう!
という衝動を勝手に想像し必死に押さえる自分。
そう、案外あたしだって日々の不満があってさあ。。
とか色々考えてしまったりして。

そんな妄想の中聞くとても可愛らしい音楽。
でもそれは金属バットで奏でられている現実。

そう案外可愛いことって暴力的で
どうしようもなく暴力的なことって案外可愛い。


いやーやられちまったよ。と私は大興奮。
「ふるさと」という曲をまだ学校で習っていない息子は
私の興奮度はいまいち伝わっていないようでした。
でも「これずっと観てたくなる」と何度も観ていました。


すごいもうこれって竹内ワールドにはまってるよね。


竹内公太さんの作品はもう刺激満載なのですが
他にもドキドキさせる作品で満ちあふれています。
気になった作品あと2つご紹介、


ALIMOさんという作家さんのアニメーション。
静かに迫り来る力がすごくてもう倒れそうでした。
作業方法を伺うとペインティングと撮影、編集の工程をひたすら何回も積み重ねることによって完成させる
「アニメーション・タブロー」 という独自の方法論で作成されているとのこと。
つまり一瞬一瞬がもう2度と帰ってこないわけです。
描かれた存在が消えるというか消すということを
運命づけられた上での撮影はまるで死刑執行人のような
重みまでも感じられます。
この重みというのは空気に重みのある状況での制作が似合うだろうなと
感じていたのでエストニアでの制作というのは本当に楽しみです。



off-Nibrollというユニットの作品もすごく印象的でした。
震災前に制作された作品だそうですが
震災を体験してしまった私にとっては
この作品は震災を連想せずにはいられませんでした。
そしてこの作品のすごい所は光の使い方、
全くずれません。
その正確さはまさに戯曲のような作られた世界を連想させ
その作られた世界は現世界の大半であり
私たちが永遠に守られていると思い込んでいる世界は
簡単に壊れてしまうものなのよと
見せつけられているようでとても怖くなりました。


そして何度注意しても2階から降りる際に頭をぶつけてしまう私。
これはその破壊の警告を身をもって体感してるのよと
自分に言い聞かせているのでした。




他にも驚かされることばかりです。
ぜひ足をお運び下さい。おススメします。
9月30日(日)迄。
休廊日:9月18日(火)・24日(月)です。
詳細は公式ホームページをご参照下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-09-15

waitingroom「増村真実子個展『カサブタ』」を観てきました。


waitingroomにて

「増村真実子個展『カサブタ』」

を観てきました。


去年ULTRAで出会ってからとても気になっていた作家さん。
何度かフェアで拝見して
独特で美しいパワーを放つ作品がとても気になっていました。


気になるポイントをぜひ確かめたいと想い
ちょっぴり緊張して個展会場に出かけました。




作品を目の前にすると
とても丁寧な所作に驚かされます。
1つ1つの丁寧な作業は
工芸の美しさを再確認させてくれるのですが
その再確認がとても控えめなのがまさに「日本の工芸」
という感じがします。

資料を拝見させて頂くと
作家さんは家庭環境にて漆はとても身近な存在であったとのこと。
★詳細はプレスリリースをご参照下さい。




作品の「サイズ」にもとても力を感じます。
大きすぎずもなく、小さすぎずもなく。
手にしっくりなじむようなお椀を連想させるような大きさ。


この絶妙な大きさは触ったときの感触を
「触らずして感触を連想させる力」を産み出しているような気がします。
その想像力が親近感を促し
観ているこちら側の支配力を絶妙な力加減で刺激してきます。




作家さんに伺うと
制作環境もありますが
「手に取って頂きたくなるようなサイズを意識してます」
とのこと。
このサイズだと日本の家庭環境でも十分受け入れられますね。




そして表情がどんどん変わることにも驚かされます。
角度を変えるとどんどん表情が変わるのです。
表情の変化による美しさは気づくととても鮮やかになります。
作品の前ではぜひ角度を色々変えて見てみて下さい。






ぜひ実際に観て頂きたいと思います。
おススメします。


10月28日(日)迄。
開廊時間:月曜日 17-23時|金・土・日曜日 13-19時
詳細は公式ホームページでご確認下さい。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-09-15

ギャラリー椿GT2「北村奈津子「快適なる1/3の人生の為の羊」」を観てきました。


ギャラリー椿GT2にて

「北村奈津子「快適なる1/3の人生の為の羊」」

を観てきました。


こちら作家の北村さんからご案内を頂き
とても気になっていたんです。




拝見させて頂くと
可愛らしい羊と数字の山。
数字?ということなんだけど
こちらは寝つきが悪い作家さんが
幼少時に羊を数えたら眠れ無くなったときに
感じた恐怖がモチーフなんだそうです。






数字は?と伺ってみると
数字は数字という概念に縛られているので怖いとのこと。
そして「首を切り落とされた羊」と思っていた羊達には
ちゃんとお顔がありました!
ちょと安心。




北村さんの作品は
非常に腹黒い策略を
可愛らしさと丁寧さで包んだ世界のような感じがして
観ていてとてもワクワクします。
次は何なのだろう?という期待感満載なので
いつもとても楽しみです。


憎悪や恐怖の概念って
経験や年齢を重ねる毎に
多様に変化していきますからね。


9月24日まで。
日曜祝日休廊






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genre : 学問・文化・芸術

2012-09-14

ギャルリー東京ユマニテ「福村龍哉展 FUKUMURA Tatsuya "Arch // Pillar"」を観てきました。


ギャルリー東京ユマニテにて

「福村龍哉展 FUKUMURA Tatsuya "Arch // Pillar"」

を観てきました。



写真で拝見したときから
ぜひ実際に拝見したかったこの作品。
楽しみに足を運ばせて頂きました。





実際に拝見した作品は
写真と印象が随分違いました。


まず作品の中心部に入ると深く感じることが出来る冷気。
これはちょうど真正面にあるエアコンが関係しているのですが
中にいると欧米の美術館によくある

「昔の神殿もってきちゃいました♬」

的な展示の中で感じる事が出来る風の再現が確かにそこに存在していました。
ものすごくゾクゾクさせて頂きました。



そして印象にも大きな違いがありました。
写真の印象では作品は石で構成されているのかな?と
予想していました。
重量感があって
とても重いメッセージを全身に浴びる感じかなと
思っていたのですが
実際に拝見すると1つ1つのパーツは石ではなく
作成された板でありました。




この板を組み合わせて作られた作品は
石というよりも和紙という印象を感じさせ
とても穏やかな印象を受けました。



実際に行ってみないと分からないことって
沢山あるなーって
しみじみ想いました。
行ってよかったです。


9.21(金)迄。
日曜祝日休廊です。
暑いうちにぜひ足をお運び下さい。
おススメします。

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2012-09-12

東京都写真美術館「田村彰英 夢の光」を観てきました。


東京都写真美術館にて

「田村彰英 夢の光」

を観てきました。


今回は友人と鑑賞。
とても静かな時間帯にこういう時間軸を感じる展覧会は
すごく心に訴えかけてきます。



とても印象的だったのはタイトルバックに使われていた
シリーズ「BASE」。
作家にとって米軍基地は少年期憧れの存在だったそうです。

1960年代後半から70年代前半にかけて米軍基地を撮影した〈BASE〉は
【社会的・政治的文脈を排除したきわめて感覚的な映像】
という評価だったそうです。
確かにこのシリーズには「言葉」よりも「音」が似合います。

そして「BASE2005-2012」との比較もとても興味深い。
憧れていたものが
少年期に思っていたものと違うということを知った後
その対象とどのように向き合っていくか。
人間としての大きさが試されるような
強い想いを感じさせてくれました。



定点観測的な作品や
工場の経過を表す作品は
時代の流れとそしてその時を止められない自分の無力さと
その強い流れと向き合う自分の成長。
1つの止められない流れを
それぞれの視点から強く受け止めるという感覚を
感じることが出来ました。
自分にはそういう感覚がちゃんとあるのかなと
考えさせられました。


そし展示されていたクラシックカメラの美しさといったら!
こういう存在の美しさをどのように後世に伝えていくかって
大人達はもっと真剣に考えていい
大きな課題なんじゃないかしら。





9月23日まで。
原則月曜休館です。
詳細は公式ホームページをご覧下さい。

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2012-09-08

原美術館「ホームアゲイン―Japanを体験した10人のアーティスト」展を観てきました。


原美術館にて

「ホームアゲイン―Japanを体験した10人のアーティスト」展

を観てきました。


今回は今日会社が休みだった旦那さんと。
載りたいというで登場頂きました。





2007年から2011年にかけて日本に実際に訪れ
約3ヶ月の滞在体験した若手アーティスト10名の作品から成る展覧会です。
日本でのアーティスト イン レジデンス中に制作した作品に加え
新たに帰国後描いた作品を各作家ごとに展示しています。


そして今回は写真撮影が可能であります。
「想い」をぜひ受け止めに。という気持ちで伺いました。


順不同に個人的に興味を持った作品を徒然と。



「赤から白への28日」
デュート ハルドーノ(インドネシア )

河原温を連想される作品。
切手がとても美しかったです。
これ絶対に後ろ側も観てね。



「フレンドシップ・ドール」
ドナ オン(シンガポール)
窓のない部屋に1つだけの作品。
その環境がとても生きている。
使わなくなった人形って大体窓のない部屋に置かれていますよね。



「変化(太陽の下で日々が始まり、終わる)」
メアリー=エリザベス ヤーボロー(アメリカ)
「作品」としてとても面白かった。
制作の側に余裕的なものを感じました。
黒がとても効果的に使われていると感じます。
そこに映り込む自分の姿を含めて作品の世界を感じます。



フロレンシア ロドリゲス ヒレス(アルゼンチン)
突如現れた「祈りの場」。
これにチャレンジするかどうかはちょと勇気がいりそうだけど
配置がとても美しかったです。
なのでパフォーマンスをしていないこの状況は
よそ行きではなく「ホーム」な感じがして
この状況のほうが展覧会のテーマにあっているような気がしました。


そして全体的に心地よい気持ちは
この原美術館の「たてもの」が重要な役割を果たしているなと
改めて感じました。
ここでの作品発表はまさに「ホーム」。
個人的に作家さんの想いを聞いているような
作品ととても「ちかい気持ち」になれたのが
とても心地よかったです。





そして原美術館のレストランのランチは
平日も休日も本当に美味しいです。
おススメです。



11月18日迄。
原則月曜日休館です。
詳細は公式ホームページをご参照下さい。


そしてこんな企画もありました。
------------------
「ホームアゲイン―Japanを体験した10人のアーティスト」展覧会リポーター募集!
9月26日(水)18:00-20:00 展覧会リポーター特別鑑賞会開催!
AITと原美術館主催の「ホームアゲイン―Japanを体験した10人のアーティスト」展の
様子をブログやSNSで伝えてみたい方を募集します
------------------
興味あるかたぜひ。
私はこの日息子のサッカーの特練なので行けないのが残念。。。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-09-05

渋谷ヒカリエ8F /3 TOMIO KOYAMA GALLERY 「“Animals” Ryan McGinley」を観てきました。


渋谷ヒカリエ8F /3 TOMIO KOYAMA GALLERYにて

「“Animals” Ryan McGinley」

を観てきました。


入ってみるとなんだかとても「可愛らしい」雰囲気。
いや、「KAWAII!」って感じ。
2003年に当時若干25歳で
ホイットニー美術館で同館史上最年少で個展を開催した
ライアン。
凄く野心的な人なのかと思ったのですが
お見かけした姿はとても優しそうな方でした。



作品はそれぞれ皆とても穏やかで
こちらにも笑みがこぼれてきそうでした。
そして1つ1つの仕草の自然さが
とても印象的でした。
そして背景の色がとても美しい。
単色なんだけどとても深みがあって
なんだか暖かみのある音楽が聞こえてくるような感じ。



そしてとても不思議だったのは
息子がとても楽しかったそうで作品の前からなかなか離れなかったこと。
もちろん作品として美しいのは私も理解出来るのですが
ここまで彼が食いつくのが正直不思議でした。
理由を聞いてみると


「どうぶつも、人間も、撮ってる人も楽しそうだから!!」


なるほど。
なんか楽しくなっちゃいますね。





10月 1日まで。
無休です。20時まで開廊しています。
ぜひ足をお運び下さい。



小山登美夫ギャラリー 東京では
下記の展示も行われているそうです。
色々忙しいですがなんとかしてぜひ伺いたいです。

ライアン・マッギンレー 展
Reach Out, I'm Right Here


2012年9月1日(土) - 9月29日(土)
小山登美夫ギャラリー(清澄) 7F
開廊時間:火-土曜日 12:00-19:00
休廊日:日.月曜日 及び 祝日


theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-09-04

来年の夏休み、ドバイに家族旅行は如何ですか


さてあっという間に夏休みも終了してしまいました。

今回のメインはドバイ旅行だったのですが
楽しみにしていたのですが予想以上に快適でした。
なのでドバイが幼児のいるなぜ夏休み家族旅行に快適かを
ここに記録しておきたいと思います。
来年の夏休みの参考にして頂ければ幸いです。






★旅行費が安い
この時期はオフシーズンになるのでとても安いです。
燃油サーチャージも安いです。
オフシーズンとはいえ雨期等はあるわけではありません。
暑い、暑いです。
健康管理には十分注意しましょう。


★飛行機の時間が絶妙
成田、アブダビそれぞれ午後9時近く発になります。
つまり子供が寝落ちする時間。
普通に移動していれば子供はすぐ眠れます。
欧州午前発とか実は眠るの大変だったりしますもんね。


★買い物天国
おもちゃ、服等子供が喜ぶお店が沢山あります。
物価は決して安くありませんがでも日本にないおもちゃ沢山です!



★モール充実なので食べ物充実
ショッピングモールが充実しているので食事はモールのフードコート
で済ませると家族連れには非常に気が楽ですしお財布にも安心です。
物価は大体東京くらいです。
でもアジア飯など東京にないものも沢山あります。
日本食も沢山ありますよー!


★暑さに負けず遊ぶ場所沢山
モールには屋内遊園地、スキー場、水族館等が沢山あります。
おもちゃ屋さんにも遊ぶ場所があったりします。
しかも規模がでかい。予想以上にでかい。
飽きることはないと思います。


★タクシー安い
移動はタクシー安いです。移動は楽だと思います。
ただこれは中東に限ったことではありませんがあくまでも
公式の乗り場から乗って下さいね。


★遊園地の規模半端ない
アクアベンチャーという水の遊園地では全長2キロの流れるプールがあります。
ここで迷いました私たち。遊んでも遊んでも遊び足りないと思います。
ドバイ遊園地はまだ建設中だそうです。早く出来ないかなー。


★普段出来ない体験が出来る
車で2時間以内のドライブで砂漠に着くことが出来ます。
なかなかない体験が出来ますよ。
しかも夏はオフシーズンなので空いています。


★異文化を体験出来る
イスラム文化という普段日本ではあまり体験出来ない文化を体験出来ます。
これは日本ではなかなか出来ない体験です。


★英語基本OK
国民の80%が外国人というドバイ。
アラビア語表記がメインですがでも英語表記も必ずありますし
店員さんは基本英語大丈夫です。
しかもバイリンガルの英語だから日本人でも比較的分かりやすい。


★どこでもベビーカーOK
日本のどこの都市よりベビーカーでの移動や食事はしやすいと思います。
子供好きな人多いので子供が愚図ったらみんなであやしてくれるような雰囲気があります。
息子も朝食中慌てて食べて軽く咳き込んだら見知らぬアラブ系のお兄さんが
すばやくお水を頼んで下さいました。


あらなんか楽しそうって思ったら
ぜひ観光協会のHP等を確認してみて下さい。
これからシーズンインなので渡航費は上がりますが
行く価値は十分ありますよ。
ドバイ政府観光・商務局 キャンペーンサイト
トリップアドバイザー
ドバイ 観光 Dubai




でも注意しないといけないこともあります。


☆民族衣装の方、特に女性を勝手に撮影しない
これはかなり厳格に守って下さい。
トラブルになるそうです。


☆モール等で子供を走らせない
民族衣装を着た方とぶつかったりするとトラブルになる
と思い、私は子供をモールで必ず親と一緒に行動するように聞かせました。
特にモールによっては子供は必ず大人と同伴という条件を出している場合もあります。
人にぶつからないように子供をきちんと歩かせましょう。


☆子供にも過度にべたべたしない
家族でも過度に人前ではベタベタしないのがマナーです。
赤ちゃんをだっことは大丈夫ですのでどうぞご安心を。


☆子供料金は歳ではありません
一定の身長に達したらどんなに小さくても大人と同じ料金がかかります。


☆公共の場ではお酒飲めません
どうしても飲みたかったらホテルの部屋で。
スーパーにも基本は売ってません。



ぜひ検討してみて下さいね。
楽しいですよ!

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2012-09-03

Tokio out of place「のぎすみこ やさしくて攻撃てき」を観てきました。


Tokio out of placeにて

「のぎすみこ やさしくて攻撃てき」

を観てきました。


以前偶然の得合いから交流させて頂くようになったのぎちゃん。
(ご本人から「のぎちゃんと呼んで」と言って頂いたんで
 のぎちゃんと呼ばせて頂きます)
息子も楽しみにしていた展覧会でした。





今回は感想のみを徒然と。


色々な世界を知った気になっていい気になってる状態で
新しい世界と衝撃的な出会いをした時にその出会いをどう捉えるか。
そんなことについてよく考えています。


「○○は××である」
「△△は□□すべきである」


概念とかレッテルとか。
私たちは自分で自分の感性を雁字搦めにしていないかとか。


自由であること。
相手に委ねれること。


それはもてなす側に深い愛と
相手に判断を委ねる勇気と
そして思惑と違った判断をされた時に感じた不安もひっくるめて
相手を受け入れる器の大きさ深さがないと
到底出来ないことであります。



ここには深い、深い世界がありました。
でもきっとその深さをすべて確かめることは
今の私にはまだ出来そうにありません。
それほどに深い、深い世界でした。



堪能させて頂きました。
息子もとても楽しかったそうです。
「とてもかっこいいよ!」
「僕、何回も観けどその度違う気持ちになったよ!」
と帰り道嬉しそうに話していました。



ただ少しだけ心配な気持ちにもなりました。
この後のぎちゃんは【どこへ】行くのでしょうか。
あまりに広い、深い、大きな世界観の展示を堪能して
少しだけ不安になった私は
母性的思考がやはり強いのでしょうか。




9月9日まで。
無休です。
問い合わせはメールのみになりますのでご注意下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-09-02

西武渋谷店A館7階特設会場「ロバート・メイプルソープ写真展「FLOWERS」」を観てきました。


西武渋谷店A館7階特設会場にて

「ロバート・メイプルソープ写真展「FLOWERS」」

を観てきました。


偶然入ったこの展覧会。非常に心打たれました。
アメリカの写真家 ロバート・メイプルソープとは
1970年から1980年代のアートシーンに多大な影響を与えたアーティストです。
1986年にエイズとわかり、その3年後に42歳という若さで亡くなりました。
まだエイズという病気について分からないことが多かった時代を
駆け抜けた作家さんということになります。

今回の「flowers」は彼のライフワークのひとつ。
この展覧会は「flowers」だけを集めた展覧会としては
国内初の写真展になるんだそうです。



会場内は非常に静かです。
黒い壁に想いを受け止められる程度の大きさの写真が
呼吸感覚にあうような適度な距離で展示されています。
時々聞こえる外の音や声が逆にここが別世界であることを
深く深く実感させます。



シンプルだけど計算され尽くした構図。
美しい姿の裏に秘められた官能美。
構図の裏側に感じる「死」。
それを受け入れる超越した作家の造形への追求心。


想いや迷いや葛藤や悲壮を美しい形に形成する作業は
彼自身と彼の愛する人達をとても癒していただろうなと感じます。
そんな想いを感じ始めると美しい花から数々のストーリーが感じられて
熱い想いが内側からこみ上げてきます。


そして会場の最終部分において
世界は突き抜ける前段階まで到達します。
早く楽にしてあげたい、そんな個人的な感情まで湧き出てきます。




それほどまでに深い、深い感覚を堪能することが出来ます。
約60点もの作品をなんと【無料で】鑑賞できるのです。
これは、何度でも足を運んで頂きたいです。





すごくオススメします。
ぜひ足をお運び下さい。

9月10日まで。無休です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-09-01

渋谷ヒカリエ8F CUBE 1,2,3「Gallerist Meeting × SOMEWHERE 『非日常のライフスタイル』」を観てきました。



渋谷ヒカリエ8F CUBE 1,2,3にて

「Gallerist Meeting × SOMEWHERE 『非日常のライフスタイル』」

を観てきました。



日頃よく伺わせて頂いているギャラリーさんととても個性的な家具屋さんが
コラボレーションして空間を作ってるとのこと。
アートを日常に組み込ませる空間ってどんな感じなのかなと
ワクワクしながら出かけました。


★作品の撮影、掲載は主催者さんからの許可を頂いております。



CUBEは3つの部屋に分かれているのですがそれぞれが「部屋」をイメージして
個性的なインテリアと作品がコラボしています。
ガチバトル的なものを想像していたのですが
ダンスバトル的な優雅さ的な印象を受けました。




それにしてもなんとまあ個性的な家具さん達!
でも家具さんなのよね家具さん。
正直ドバイの家具屋さんですごい家具沢山観てしまったので
家具的なものへの根本的な驚きは自分としてはあまりなかったのですが
でも家具としてとても個性的なものばかり。

その家具に負けないというか消されないけど
【日常にとけ込めるART】ということで選ばれた作品達。
以前ギャラリーでお見かけした作家さんの作品もありましたが
いつもより少しだけ「近く」に感じることが出来るような気がします。




「堅い素材」作品と家具が予想以上に「流れ」を作っていたのが
印象的でした。
考えてみれば家具って堅い素材が多いですもんね。
堅い素材同士のほうがなじむのかもしれませんね。




そしていくつかの作品に短いストーリーがついているのが
とても有り難かったです。
現代の作家さんの作品ってやはり作品がここに来るまでの
物語を伺うのと伺わないのでは存在感が全然違うと思うのです。
そして全ての人がその時にいるギャラリストさんに
お話を伺えるとは限らないので
このストーリーの記載はとても素敵だと思いました。





そして平日なのに沢山のお客さんがいらっしゃっていることにも
驚きました。皆さんとても熱心に見ていらっしゃいました。
そして思った以上にお子さん連れが多いのにも驚きました。
ヒカリエはアクセスがいいので平日昼間は若い子供連れがとても多いのです。
あと工作教室をやっていたみたいで
お子さん連れのお客さんが数多くいらっしゃいました。
そういう層に「日常に取り入れられるアートがある」ことを
伝える場としてとても成功していると思います。
ただ私的はあまりに魅力的な作品が多すぎて部屋それぞれの情報量が多くて
お腹いっぱい!感がありました。(処理能力低いのです。。すみません。。。)


なので出口付近にあった【無人のインフォメーションカウンター】が
とても力強く感じました。
ここでギャラリーのカード等を持ち帰って
なんとなく家で検索して。。。そして場所を確認して
今度はギャラリーそのものに足を運んでもらえるような
ストーリーがきっといくつもあるだろうなと。
なんだかとても記持ちがワクワクしました。






まず「間口を広げる」というテーマは深く浸透したのではと感じました。
そしてこの次の段階である

「共に暮らしたい作品との出会い、共に暮らすために購入する」

段階にどのようなストーリーで私たちを導いてくれるのか
今回の仕掛人である武内さんの「次考えていること」がとても気になります。





そして本日いらっしゃったギャラリストの皆様。
息子の話し相手をして頂き本当にありがとうございます。
楽しみすぎちゃって本当にすみません。。。

週末にお子さん連れで訪れる予定の方
ギャラリストさんとても優しいです。
なので引率している私たち大人が
「作品は勝手に触ってはいけませんよ」と
子供にちゃんと伝えましょうね。
家具本来触って確かめるものでありますが
今回の家具達はとても個性的な家具なので
触りたい場合はスタッフさんに声をかけてみましょう。
そしてその時に作品について色々お話を聞いてみて下さい。
きっと新しい出会いが産まれるはずです。






許可を頂いて座ってもらいました。
不思議な椅子です。



9月3日まで開催です。
無休です。新しい発見があると思います。
ぜひ足をお運び下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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