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2012-08-30

美術画廊X(日本橋高島屋6階)「『世界と孤独』vol.3 -私のあらわれ- 小沢裕子×村山悟郎」を観てきました。


美術画廊X(日本橋高島屋6階)にて

「『世界と孤独』vol.3 -私のあらわれ- 小沢裕子×村山悟郎」

を観てきました。


村山さんの作品にとても興味があるのと
この美術画廊Xという場所は百貨店画廊の中でも
とても先進的な姿勢であり続けているので
刺激的な空間が演出されているに違いない!
と思ったからです。


サッカーの練習前の息子と一緒に出かけました。
まずは小沢裕子さんの作品。
WEB上で入手した映像に、それとは無関係な字幕をつけた作品を拝見しました。

こういう映像を拝見すると
常に自分の中で文字との格闘が行われます。
無関係な字幕は概念として私に強い力で襲いかかってきます。


映像を観てる際に
ひらがなしか読めない息子はどう思うのか気になって聞いてみました。
すると

「下がウルサい」

とのこと。
読めないけど文字であることを認識してしまっているので
何か聞き取れない音が聞こえてくる様な感覚なのでしょうか。



映像情報が人格を【勝手に】形成
文字情報が情景を【勝手に】形成

こんな情報の交錯の中で
私たちは日々を生きている。
勝手に人格や情景は一人歩きし
「私」は置いていかれる。
そして「別の私」は遥か彼方。もう追いつけない。

この「もう追いつけない」この感覚が
今一番旬な「孤独」なのかなと考えてみたりしました。




そして村山悟郎さんの作品。
トレーシングペーパーの動きや写真の意志、
とても強い大きい情熱の強さがあり親子二人で見入ってしまったら、
スタッフさんから「性的表現につながるのでお子さんは。。。」とのアドバイスが。
ああそういえばそう言う話だったなと思ったのですが
外展示は大丈夫と私が判断しそのまま拝見。
そして応接間の作品について観ないで帰る訳にはいかないと思い
ちょうど居合わせた美術関係の友人にお願いして
彼に息子を託して応接室の作品を見せて頂くことにしました。



内容に関してはここでは伏せますが
私はこの「展示方法」とてもギラギラしてて刺激的でした。

「タスクをこなさないとたどり着けない作品」

という状況で作品説明と展示方法決定の経緯を
画廊の方に伺いながら
作品に向き合うというのは

観ては行けないと定義されたものをこっそり見る、
そしてその行為を見られている

という刺激的な体験を他人の目に晒していることになります。
その行為そのものをだけを掘り下げようとしていくと
今そのにいる自分とその自分をみている自分が
分割されていく感覚を味わうことが出来ます。


この自分の分割により感じる感覚こそ現代の「孤独」ではないかと思いました。

お互いの話し合いで産まれたこの鑑賞への道のり。
この道のりが私は作品をとても際立たせていると感じました。


ちなみに息子さんはずっと外で待機。
「あの中なあに?なあに?」としつこい。。。。
息子と一緒に待っていてくれた友人に感謝です。
ありがとうございます。




9月17日(月・祝)まで。
無休です。20:00まで開廊しています。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-08-28

砂漠ツアーに行ってきました


今回の旅行の最大の盛り上がりポイントである
「砂漠ツアー」に行ってきました。



実は私アウトドア大の苦手。
砂漠なんて!!とめっちゃビビってました!

事前に旅行代理店に言われたことはこんな感じでした。

1)靴はしっかり止められるサンダル。マリンシューズもオススメ。
2)カメラ、iPhoneは砂対策を。
3)昼食は軽めに!
4)ジョギングスタイルのような砂を叩けるような服オススメ。子供はサッカーの格好ベスト。

あとでこのポイントを事前に教えてくれた
旅行代理店さんがいかに素晴らしいか私は実感することになります。



ツアーはジープでホテルまでお出迎。
一緒に行くのはチェコから来たご夫婦でした。
そして45分程走ってガソリンスタンド的な場所まで移動。
ここでターバンを薦められ
「そんなんする人いないでしょ?」
と思っていたら




私以外全員巻いてたんで乗った。





そして撮影ポイントへ。
ここでしっかり履けるサンダルを
勧められた理由を実感。
確かに靴下では大変なことに
なっていたかも。。、


砂漠は本当に幻想的でした。




そして砂漠ドライブが始まります。
これがまた結構ハード。
昼ごはんを超軽めにしておいて
本当によかったです。



夕焼けもとても、とても美しかったです。

そして砂漠の中のレストランへ突入。
そこで


ラクダに乗ったり

鷹を腕に乗せたり

ベリーダンスを観たり

他のダンスを観たりと

食事前にすでに満喫。
他にもヘナや水煙草があったんですが
なんだかこれぐらいでお腹いっぱいでした。。。



それにしてもベリーダンスってのはすごいね。
あれは凄い。初めて実際に観ましたが
正直びっくりしました。はい。

息子さんはなんとダンスのお相手も挑戦。
こういう時勢いに乗れる人は大成すると
信じております。





あとバイキングが男女別に並ぶってのも
ちょと新鮮でした。
食事を楽しんでると猫ちゃんも合流。
アラブの猫ちゃんは耳が特徴的です。



そんなこんなで時間はあっという間にすぎ
帰る時間へ。
そして帰り道も砂漠だったらどうしようと焦る私に
ドライバーさんは「帰りは大丈夫!」と優しく教えて下さいました。


ホテルまでなんとか寝ずに帰れた息子さん
本当にどうもありがとう。
楽しいツアーでした。



★さてこのツアー。子供連れにはちょとハードかもしれません。
 体力がかなりあるお子さんでないと厳しいかもです。
 うちの息子さんは週4以上小学生とサッカーをガチで行う幼稚園児なので
 体力はかなりあります。
 参加して楽しめるお子さんの条件を簡単に書いてみました。

 「歩くことが好き」
 「暗闇を怖がらない」
 「車酔いをしない」
 「外国人にビビらない」
 「食事が好みではなくても騒がない」

 こういうお子さんだったら大丈夫かも。
 申し込まれる際はぜひ旅行代理店の担当者さんとぜひ詳細に打ち合わせをオススメします。 

2012-08-25

ドバイ博物館に行ってきました。


ドバイ博物館に行ってきました。

美術ブログなのでやはり美術のことをということで
どうしても行きたかったドバイ博物館。

道中こんな駅を乗り継いで出かけました。

駅から歩いたんですが
40度近い気温で街中を歩くのは辛かった。
息子さんよー頑張りました。


展示はまず外から始まります。
歩いてきたのこれこたえた。。。
まさかこれで終わりじゃないよね?と思ったら

歴史解説、砂漠解説が
驚くほど充実していました。


昔の仕事場の再現とか


風習の再現とか


ラクダについてとか。



砂漠についても充実していました。
もちろん足元には砂。

歴史をきちんと振り返る。
大事なことですと改めて実感しました。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2012-08-24

ドバイに来ています


真の国際都市。
刺激がいっぱいです。


世界一高いビルに登り


世界一大きい水族館に行き


全長2キロの流れるプールのあるアクアアミューズメントに行き

とバカンス満喫しております。
国際都市で生きていくにはどうしたらいいのか
【「国際人になるには」でないのががポイントです!】
なんてことを色々考えました。



建築もすごいので
こちらを写真だけでも
まとめたいです。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2012-08-21

渋谷ヒカリエCUBE 1, 2, 3「Gallerist Meeting × SOMEWHERE 『非日常のライフスタイル』」が8/22よりはじまります。

渋谷ヒカリエCUBE 1, 2, 3にて

「Gallerist Meeting × SOMEWHERE 『非日常のライフスタイル』」

が8/22よりはじまります。


こちらは

「美術館以外でアートを見るって出来るの?」
「アートって自分でも買えるの?」
「どうやって買ったらいいの?」
「買ったらどうしたらいいの?」

という疑問の答えを楽しく見つけられる空間です。
今回の仕掛人は若手コレクター武内竜一さん。
参加ギャラリーさんも
とても親しみやすい空間演出が出来る素敵な場を作って下さる方々です。


でも
「ギャラリーってなんかこわい」
「どうしていいかわからない」

という方に人なりにこんな風に観たら楽しいよというのを
書いてみたいと思います。


アートを購入というのは
私もまだほんの少ししか体験出来ていないのですが
正直とても楽しいものです。
何かを作ったとき「出来た!!!」というあのアドレナリン。
気持ちいいですよね。
あのときの気持ちよさを常に共感出来るというのは
とても素敵な事だと思います。

そして実際に作った作家さんとの交流も楽しいものです。
これは現代アートしか出来ないですしね。

今回は「アートの展示方法」を意識しての展示になるそうなので
家でどうやって飾ったらいいか分からない!という人にも
参考になるのではないでしょうか。
その際「ペットがいる場合」「子供がいる場合」どうしたらいいかも
一緒に聞くとより安心感が増すと思います。



でも、家族連れで行けないでしょ。。。や
行ったことないからどうしていいか分からないという人も多いと思います。
正直私もそうでした。
こちらは「子連れで美術鑑賞」がテーマなブログなので
何回か書いている「画廊を子連れで訪れる際気をつけてみたいこと」
を再掲載させて頂きます。ご参考になれば幸いです。
-------------------
【ベビーカーで訪れる際は置き場所を確認しましょう。】
画廊は入り口が小さい場合が多いです。
どこに置いたらいいか入室時に聞きましょう。

【子供の動きには十分注意しましょう。】
画廊は美術館と違い作品はガラスケースに入っていない場合も多いです。
作品に触ったり傷つけたりしないように十分注意しましょう。
おもちゃを持たせるのも危険な場合があります。十分注意しましょう。

【トイレの場所を確認しておきましょう。】
子供を落ち着かせる為にぜひ伺う前に。

【忙しそうじゃなかったらスタッフさんに話しかけてみましょう。】
他に鑑賞中のお客様がいなかったらぜひスタッフさんに話しかけてみましょう。
作品の背景や誕生秘話を聞くと作品がとても身近になります。

【貰えるものをもらってみましょう。】
美しいフライヤー、美術館のちらし。
画廊には綺麗で持ってかえっていいものが沢山あります。
持ってかえっていいものはぜひ貰ってみましょう。
我が家では美術館のちらしは私の熟読後は息子の工作の材料になります。
適度に硬くて色が綺麗なのでとても扱いやすい素材です。オススメです。

【楽しむ「方法」を見つけてみましょう。】
作品に親子で別の名前をつけるのもよし。
登場人物の題材におてて絵本をするのもよし。
撮影が大丈夫かを事前に確認した上で
写真を撮ったり鉛筆でスケッチをするのも楽しいでしょう。
自分達の楽しみ方を探してみましょう。

尚、写真を撮ったり作品の前でお絵かきをする際は事前に画廊さんに大丈夫か
確認をとるようにしましょう。

【帰るときはぜひ挨拶をしましょう。】
画廊はとてもスタッフさんと鑑賞者が身近に感情交換できる場所です。
いろいろ楽しくお話できたらそうっと帰ったりしないで挨拶しましょうね。

【そして日を改めて再訪してみましょう!】
作品は訪れる際に表情が変わります。気に入ったらぜひ画廊を再訪してみてください。
きっとまた違った表情で迎えてくれると思います。
-------------------
8月22日から開催です。
ぜひ足をお運び下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-08-20

代官山アートストリート「NOT AUTHORITY,BUT ART -常識に尻を向けろ。-」を観てきました。

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代官山アートストリートにて

「NOT AUTHORITY,BUT ART -常識に尻を向けろ。-」

を観てきました。


明日から日本を離れてしまうので
今日どうしてもと思い水泳教室の前に出かけました。


さて代官山ヒルサイドというおされポイントに
どのように作品がゆるく展示されているのか
興味津々で出かけました。
行った時間はまさに始まったばかりの時間帯だったので
とてもみなさんのんびりムード。
なのでゆったりした気持ちで拝見出来ました。

★写真撮影不許可と書いていない場所、作家さんに撮影を許可頂いた場所を
 撮影させて頂いております。



IMG_9990.jpg
ヒルサイドフォーラムの中をのんびり鑑賞していると
奧に亀さんを見つけました。
亀さんは沢山のモニターに囲まれてなんだか忙しそう。
なんだろうと思っていたら作家の千葉正也さんとお話をすることが出来ました。


「この子にこの展覧会の映像を見せてその姿を書くんですよ」


!!!!
なにこの斬新な感覚。
前回の作品は音楽に満ちあふれた環境に置いた亀さんを
描いたものだそうです。
なんかすごく素敵。
https://twitter.com/ShugoArts/status/233812829692637184/photo/1

この亀は女の子だそうです。
この1週間彼女はどんなものを見て何を感じるのでしょうかねえ。
ちなみに向かいはスプツニ子!さんなんですよね。
この亀子ちゃん(仮名)は彼女のポートレートを見て何を感じるのかなー。
ちなみに息子は「寿司ボーグゆかり」が出会ったときからとにかく怖いそうで
ポートレートでも直視出来ていませんでした。。。


亀子ちゃん(仮名)がどんな作品に描かれるかが
とても楽しみです。



そして奧にはパラモデル作品が。
こちらではパラモデルの駐車場をイメージした作品に
親子で大興奮。
きちんと引かれた線とか正確に【手で】置かれた配置とかに
とてもあったかい気持ちよさというか心地よさを感じるんですよね。
あーやっぱパラモデル作品って気持ちいいなあ。楽しいなあ。
早くプラレールを使った作品を拝見したいです。


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外を歩くとそこにも展示が。
こちらはガレージを土台にした坂口恭平さんの作品が。
中で作業をされてる坂口さん暑そうだった。。。
『TOKYO 0円ハウス 0円生活』を書いた方だったと知ったのは帰宅してから。
もっとお話伺えば良かった!



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加藤翼さんにも再会。
前回引き起こしに参加させて頂いてから家族でファンです。
息子と沢山話して下さりありがとうございます。
実は昨日こちらで撮影用の引き起こしがあったそうなのですが
それをtwitterで見つけてしまい息子に話してしまった私。
息子が「行きたかった。。つばさおにーちゃん教えてくれなかった。。」と
いじけていたのです(^^;)。
気にして下さっていてありがとうございます。

こちらは撮影した引き起こしの映像を鑑賞というスタイルだそうです。
っていうか引き起こしはぜひ体験を!というイベントであります。
またぜひ体験させて下さい!連絡待ってます(^^)。



IMG_9993.jpg
そして外をのんびり歩くとパンパン心地よい音が。
よくよく観ると明和電機さんバイバイワールドさんとコラボしてるではないですか!
昼だったのでまだ作業中だったのですが
よくよく観ると社長がいらっしゃいました!

IMG_9992.jpg
もしかしたらお会いするのは2年ぶりぐらいかも。
お久しぶりです。覚えていて下さってとても嬉しかったです。

こちらの展示。よくよくみるとスリル満点なので
ぜひ体験をオススメしたいです。
車を所有してる人だったら
みんなどきってするんじゃないかなー。


夕方あたりが一番盛り上がるイベントだと思われますが
昼前後のゆるーーーい展示もよかったです。
この地域はオープンカフェも沢山ありますので
時間が取れる人は昼間もぜひオススメさせて頂きます。


8月26日迄。
イベント等の詳細は公式HPをご参照下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-08-19

サントリー美術館「来て、見て、感じて、驚いちゃって!おもしろびじゅつワンダーランド」展を観てきました。

IMG_9950_20120819231204.jpg
サントリー美術館にて

「来て、見て、感じて、驚いちゃって!おもしろびじゅつワンダーランド」展

を観てきました。


夏に家族向けの展示を行う美術館が増えてきました。
今年はサントリー美術館も開催ということで
さてどんな感じになったのか楽しみに出かけました。
展覧会(日本美術のテーマパーク)の構成は
こんな感じです。


1:模様のプラネタリウム
2:ススキ林のアプローチ
3:和ガラスの藍色ドーム
4:京都街中タッチパネル
5:顔はめパネルなりきりDancers(ダンサーズ)
6:大人も真剣 全身で影絵遊び
7:何に見える?何に使える?アイディア勝負「見立て」の世界
8:マルの中のクール・デザイン「鍋島」


こちらはすべて写真撮影可能です。
しかも110センチ以上の子供の視線でも
反射等が少なく観やすい高さになっているような感じがします。

今回は息子が食いついたものを中心に私たちがどんな風な会話をしたかを
ご紹介しようと思います。
日本美術が大好きなんだけどまだちゃんと歴史を理解していない私たち。
そんな私たちでもとても楽しめる展覧会です。



IMG_9951.jpg
2:ススキ林のアプローチ

今回驚かされるのは素敵なススキの林。
美術館の中の涼しさが少しだけ秋を感じさせてくれたりして
なんだか夏が終わっちゃうねなんて気分になったりして。
今回はこのアプローチを歩かせることがススキの林の奥行き感を連想させるなと
私は感じました。すると息子は

「屏風なのにどうしてまっすぐに展示するの?
 ジグザグのほうが奧にすすきがあるように見えるのにね」

あらあなたよく分かってらっしゃる。



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3:和ガラスの藍色ドーム

綺麗な色だねーと最初はぼーっとしてた息子さんに

「この色日本代表のユニの色に似てるよね」

と囁いたらもう食いつく食いつく。

「この色は試合前のユニだよ!」
「こっちは汗かいたときのユニだよ!」

本来の鑑賞ではないとは思うのですが
でもこのように好きな部分から連想させるでもいいと思うんですよね。



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4:京都街中タッチパネル

こちら洛中洛外図屏風を
「自分で触って拡大して観る」
ということで楽しみます。

ここで意識したのが実物と交代
で鑑賞するということ。
でこぼこ感とか人の動きとか。
特に金箔の貼り方というか凹凸感が
実物と映像を観るとどう違うのかを
重点的に鑑賞しました。

デジタルがあると鑑賞が楽しくなるのはもちろんおっけーなのですが
デジタルがないと鑑賞出来ない!じゃ困っちゃいますからね。



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5:顔はめパネルなりきりDancers(ダンサーズ)

これは説明はいりませんね。
子供用にちゃんと台が用意してあったのに
個人的すごく感激しました。



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6:大人も真剣 全身で影絵遊び

これもちょときついポーズだけど
でも無理なく出来る影絵遊びです。
補助してくれるスタッフさんの細やかさに感激。



IMG_9955.jpg
8:マルの中のクール・デザイン「鍋島」

こちらタッチパネルで全部出来ちゃうんですよ。
すごいですよね。
IMG_9956.jpg
しかも後でそれをみんなの作品と見比べることが出来る。
(念のため名称は消しています)
そして壁には鍋島作品が並んでいるんです。
いやー文明のチカラって本当にすごいですね。


このように子供だけでなく
大人も十分に楽しめる展覧会です。
そしてスマフォや携帯でも撮影出来るくらいに
会場も若干明るめな感じがします。

普段から美術を見慣れている人には
少し規模が小さく感じるかもしれませんが
子供連れの親にはとてもちょうどいい規模だと思います。
この夏の思い出、自由研究等にもすごくオススメです。
ぜひご家族で足をお運び下さい。



9月2日(日)まで。
火曜日休館です。



最後に次回展示の紹介のコーナーで感じたこと。
IMG_9957.jpg

more...

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genre : 学問・文化・芸術

2012-08-18

BA-TSUARTGALLERY「サイドコア - 日本美術と「ストリートの感性」-」を観てきました。 

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BA-TSUARTGALLERYにて

「サイドコア - 日本美術と「ストリートの感性」-」

を観てきました。


こちらに参加される村山 悟郎さんに教えて頂いたこの展覧会。
村山さんの作品のスケール感と緻密さにはいつも息を呑むほど
見とれてしまうので楽しみに出かけました。
そして最終日のトークショーが私が大ファンの
SNOW Contemporary の窪田研二さんがゲストということで
きっとすごい刺激的な作家さんに出会える!と確信があったので
楽しみに出かけました。


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村山さんの作品は
繊細で大胆で大きくて小さくて。。
と毎回観る度に深い深い世界観を体験出来て
すごく引き込まれました。
息子は「これは空飛ぶ恐竜なのかな。動いてるよね!」
と何度も見つめていました。



そして今回は2人の作家さんとお話することが出来ました。

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まずは菊地良太さん。
クライマーでもあられる菊地さんのパフォーマンスアートを
作品にしておられました。
息子は作品を観ながら
「これいいの!僕もやりたいの!」
とずっと話していました。
思わず私は「ダメだよダメ!」と即答。
そしてその瞬間に気がつきました。


「これって矛盾してね?」


同じ行為なのに
子供にはそれを禁止して
アーティストにはその行為を賞賛する。

この違いは一体なんなのだろう?
(そんな事を考えている私のまわりで「登る!登る!」と言う息子。。。)
菊地さんに疑問を直接ぶつけさせて頂くと思わず「。。。。。」。
そこで

「迷惑行為と言われる可能性もあるのになぜ登るのでしょう」

と別な角度で質問をさせて頂きました。
菊地さんはそこで展示された作品の前で

「登ったときに上にハトがいたんです。
 ああ、ハトはそこに簡単に行けるんだーって思ったんですよね」

という話をして下さいました。

この文章はとても心に残りました。
もしかしたら人は「別の何かになりたくて」行動するのかも。
その欲求があるから、要求を形にする文明を持っているから
人は「行動して表現」していくのでしょうね。



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そして小室貴裕さん。
息子はギャラリーに入る途端「アーホの人だ!」と大喜び。
新発見アートバラエティ『アーホ!』(フジテレビ)
出ていた小室さん。
テレビで拝見した感覚ではとても可愛らしいというか優しい雰囲気を感じて
コミック的なのかなと思っていました。

実際に拝見していると
とても強い力が作品から漲ってることに
とても驚かされました。
現実の危機感というか不安感が直接エネルギーになっていて
圧倒されまくりました。

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息子はその現実感をとても現実的に受け止められたようで
「僕この黄色がほしいの。この子はきっとお母さんのお洗濯を手伝ってくれると思うの」
とぜひこの子を連れて帰りたいと何度も話していました。
(いつの日か自分で稼げるようになったら買ってみるといいわきっとー)

子供にとって虚構の現実化は
まだ恐怖に感じないのかな。黄色のかいじゅうが家にいたらいいのに!と
帰宅後も何度も話していました。


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その他にも気になる作家さんが沢山出会えたこの展覧会。
明日で終わりなんて本当にもったいないです。
ただこちらの作家さん達は
ここだけではなく沢山の場所で出会える可能性をもった作家さんばかり。
でもこの空間の完成度は今だけです。
この空間はぜひ観て頂きたいと思います。


しかも明日はトークショーもあるのです!!!
---------------
トークショータイトル:
ポストモダン以降の日本の美術と「ストリートの感性」

トークゲスト: 
大山エンリコイサム(アーティスト) 窪田研二(キュレーター)村山悟郎(アーティスト)※名前順

日時:2012年8月19日(日) 18時〜19時30分

場所:BA-TSU ART GALLERY
東京都渋谷区神田前5-11-5 B1F

定員:先着40名程度

概要: 
本企画は“サイドコア –日本の美術と「ストリートの感性」”の関連イベントです。
キュレーターの窪田研二をゲストに迎え、参加作家の大山エンリコイサムと村山悟郎が
“ポストモダン以降の日本の美術と「ストリートの感性」”をテーマに、
90年代以降の日本のアーティスト達の多様な表現の取り組みを、
ストリートという言葉をキーワードに考察します.
---------------
詳細は公式HPをご参照下さい。
こちらいいなーいいなー。
USTとかあったらいいのになー。



8月19日までです。 
オススメします。ぜひ足をお運び下さい。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-08-17

NTTインターコミュニケーション・センター「ICC キッズ・プログラム 2012 パーフェクトロン(クワクボリョウタ+山口レイコ) ひかり・くうかん じっけんしつ」を観てきました。

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NTTインターコミュニケーション・センターにて

「ICC キッズ・プログラム 2012 パーフェクトロン(クワクボリョウタ+山口レイコ)
 ひかり・くうかん じっけんしつ」


を観てきました。


クワクボさんの作品の大ファンである私たち。
10番目の感傷(点・線・面)》は本当に素晴らしかった。
個人的にはTokyo Milky Way での1日限りの展示もすごく好きでした。

J trip art GALLERY「クワクボリョウタ 1日限りの新作展示」を観てきました。

この展示は絶対に見逃せないぜ!と
二人でスキップしながら出かけました。

鑑賞ツアーにも参加させて頂きました。
ありがとうございます。


今回の展示には3つの展示室がメインです。
ここでは実験室という形で3つの異なるタイプの展示があります。



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実験室1 ちかづく・とおのく

光をつけた電車の移動というクワクボさん作品のファンなら
涙もののこの展示。
自分で影を作れるのが楽しいです。
ただ子供達は影よりも電車を観てますね。


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実験室2 うかぶ・しずむ

こちらでは光は上下に移動します。
上下移動により産まれる影の移動により
浮遊を感じてほしいとのことだったんだけど
子供はやっぱり光を見ちゃうんですよね。。


IMG_9822.jpg
実験室3 そとから・なかから

ここでは光は2つ。それぞれに移動します。
移動する光が作るそれぞれの影が
自分の存在を大きくしたり小さくしたりします。


その他小さい部屋もありました。
実験に参加可能なのは第一と小さい部屋のみであります。
あととても繊細な設備なので親は子供の取り扱いに
十分注意しましょう。



そしてこちらの展示撮影可能です。
しかし影がテーマなので当然ですがフラッシュ禁止です。
今回はiPhone4Sのカメラで撮影して
アプリで光を調節してみました。
すごいですねiPhoneのカメラって。



さてさて。


全体的に感じたことを。
基本的に私は子供と空いてる時間帯に鑑賞するので
あまり他の「大勢の」お子さんと共に鑑賞した経験がありません。
なので今回のツアー参加は予想外でありましたが
とても興味深いものでした。


子供達は影をみるより光をみてしまうこと。これは少し予想出来たかな。
相当楽しかったみたいです。
そしてすごく効果的だったのが音楽。
実はみんな音楽をすごく気にしていました。
そして何より印象的だったのは子供さんたちよりも
大人が「きゅん」とする展示であるのですよねこれ。
子供たちは
影を作り出す光の移動をみたり
影を作ることに
楽しんで遊んでいるのですが
それを観る大人達の目は何か「過ぎてしまった沢山の思い出」を
静かに反芻しているような感じなんですよね。

ツアー参加の後
各展示室をいったりきたりしたのですが
どの展示室でも自分を含めた大人が
とてもノスタルジーな感じになっていて。。。
なんとなく大人だけでみんなでじっくり話したいよね
って感じの雰囲気になっていて面白かったです。


影の動きから郷愁を感じる感覚はいつはじまるのでしょう。
恋をしたら?とか失恋したら?とか
色々考えてしまいました。


こちらの展示。キッズプログラムとタイトルにありますが
大人とかカップルも十分楽しめると思います。

元々このICCさんというのは
キッズプロフグラとタイトルにあっても展示そのものが
大人でも十分楽しめるクオリティになっていているので
楽しめて当然といえば当然なんですけどね。


カップルで閉館時間前とかの人が少ない時間帯に楽しむとか
すごくお勧めしたいです。
影の動きと共に色々な思いを感じることが出来ると思います。



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私達もぜひ再訪したいと思います。


9月2日まで。
月曜日休館です。

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2012-08-15

日展主催「~夏休み一日ART体験~ 第8回 Oneday Art (ワンデイアート)『金箔・銀箔で日本画に挑戦!』」に参加してきました。

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日展主催の

「~夏休み一日ART体験~ 第8回 Oneday Art (ワンデイアート)『金箔・銀箔で日本画に挑戦!』」

に参加してきました。




小さい頃からの体験の積み重ねでしょうか、
日本画もとても楽しく拝見出来るようになった息子さん。
そこで岩絵の具を自分で作れるということで
日展主催の日本画体験に行くことにしました。


いざ会場に出向いてみると
とても沢山の子供達がいました。
お話を伺うと大量の応募があり対応出来るように
万全の体制を整えたとのこと。
いいですね!こういうの。


今回は桐のうちわに絵を書くそうです。
絵に書きたいものを準備してきてとのことだったので
息子さんは以前サッカー大会で獲得したメダルを用意していました。
この日はサッカー五輪代表の決勝前日だったのです。
なので金箔の部分に金を使って
そして金の岩絵の具で金メダルを描くことにしました!



今回の体験スケジュールはこんな感じ。

1:桐のうちわに金箔を貼る
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2:1を乾かしている間に岩絵の具で大きな絵を書く
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3:1は乾いたらうちわの絵を書く
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4;銀箔を散らして出来上がり
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案外早く終わるのかな?と思っていたら!
乾かす作業がとても細かくて驚かされることに。。。(^^;)
すぐ飽きちゃう子、一生懸命頑張る子、
色々なタイプの子と一緒に
制作を楽しむことになりました。


共同制作も楽しかったそうです。
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岩絵の具の美しさは大きな紙で描くとより楽しめるみたいです。
綺麗な色だったなー。



全体を通して感じたことを徒然と。


まずこのような今迄体験したことがないものを
体験する機会は素晴らしいです。
親としてはこれは逃すべきではありません。
こういう体験を知ったらぜひ参加させてあげてほしいと思います。



今回「こどもひとりが使える材料」はこんな感じでした。

本物の桐のうちわ
1本1000円の岩絵の具好きなだけ
本物の金箔1枚
本者の銀箔3枚まで

奥様これで参加費用一人2000円ですよ。
激安すぎませんか。
こういう機会は逃してはいけません。ぜひ体験すべきです。


そして講師は皆さん日展所属の日本画の画家さんでありました。
言葉や行動が経験に基づいたものであったので
とても重みがあり色々な気づきを頂くことが出来ました。



昨今「文化は行政とどのように関わっていくべきか」という議論が
西のほうにて活発になっているですが
さて自分はどうするかと思ったとき重要なのは

「その文化の存在をどれだけ知っているか」

だと思うのです。私が知る限りですが
日本の伝統文化を担う人達は
このように「体験を楽しく伝える機会」について
とても深く考えておられるし
そしてその機会はこちらが驚くほどきちんとシステム化しています。
子供が迷ったり出来なくて不快な気持ちになったりというのを
どれだけ避けられるか
ものすごく深く考えて体験の場が構築されています。


そしてその体験の満足度により
気持ちの盛り上がりが全然変わってきます。
完成させたときの満足度はその伝統芸能を
彼らにとってとても身近なものにしてくれるはずです。


今私たち親は
このような機会に子供を体験させることを
自分の都合で躊躇しない!ということぐらいしか
出来ないかもしれません、
でもね絶対にこのような「伝統文化体験」というのは
子供にとって素晴らしい糧になります。
そしてその糧は
ぜひ体験させてあげてほしいと思います。
出来たら自分も一緒に体験するといいですね!
今回唯一の後悔は「自分が体験出来なかった」ことであります。
ううっ、私も申し込めばよかった。。。。


IMG_9763.jpg
完成した作品は前に順番に並べられます。
きちんと講評もして頂きました。
こちらは月末に展示もして頂けるそうです。
(見に行けないのが悔しいー!)



IMG_9761.jpg
未来のために私達親世代が出来ることの1つとして
伝統文化体験ぜひオススメしたいです。
素晴らしい夏の体験になると思います。ぜひ。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2012-08-14

POLA MUSEUM ANEX「groovisions Lesson 2012」を観てきました。

IMG_9613.jpg
POLA MUSEUM ANEXにて

「groovisions Lesson 2012」

を観てきました。


groovisions。
とてもデザインが特徴的だけど
でもとても特徴がないすごく斬新なデザイン。
おされカフェとかでもよく観ますよね。
今回は groovisionsの人型グラフィックデザイン/システム「chappie」の造形が
【初めて】リニューアルされることに合わせた発表会なんだそうです。
そしてこれまで公開されてこなかったグラフィックシステムも発表されるんだそうです。


きちんと追いかけてきたわけではないので
どこがどう変わったのか
ちゃんと理解出来ていないのが
心苦しいのですが
そんなことはこっちに置いといて

「なんかかわいいね」
「とってもたのしいね」

と全ての人を笑顔に出来るのが
この手の展覧会。
こういう気持ちを呼べる
日本のデザインシステムって本当に凄いと思います。

IMG_9614.jpg
一緒に並んで記念撮影。



ちなみに今回に限り「名刺」が作れるんだそうです。

IMG_9616.jpg
デザイン対象になるのは
当日の姿だそうなんで
まずおめかしして出かけなきゃいけません。
そして会場で前進画像を撮影して作ってもらうんですって。
ただどれだけ探しても料金は提示されてなかったんだよね。。
きっとそれなりの値段はするんでしょうねえ。。
誰か作ってくれませんかねえ。


IMG_9615.jpg
息子は何度か観たことがあるせいか
かなりリラックスした状態で鑑賞。
沢山のiPadを使った展示を見て

「いっせいに電池がなくなったらどうするのか」
「電池がなくなったのだけ充電するのか」

と展示システムをなぜかとても気にしていました。。



9月9日(日)まで。
会期中無休です。写真撮影も可能です。
とてもいいロケーションにある場所なので
お買い物の途中にぜひ。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-08-11

森美術館「アラブ・エキスプレス展」を再訪してきました。

IMG_9103.jpg
森美術館にて

「アラブ・エキスプレス展」

を再訪してきました。




今回は人気美術Blog
「青い日記帳」のtaktwiさんの企画に申込をさせて頂きました。

青い日記帳×森美術館「アラブ・エクスプレス展」特別鑑賞会

(訪問させて頂いたのはもう少し前になります)
ありがとうございました。

前回の記事でもすごく面白かったと書かせて頂いたこの展覧会。
再訪出来る機会が訪れてとても幸せです。




今回は鑑賞において
「違い」を自分の中でテーマにしました。
今そこに存在しているのに感じてしまう壁とか思い違いとかを重点的に。


ちなみにこの展覧会写真撮影可能です!
なので今回掲載写真はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスです。




IMG_9105.jpg
ムハンマド・カーゼム
《ウィンドウ 2003-2005》
2003-05年


窓から見えるドバイの景色の変化を中心に描かれています。
呆れる程も猛烈な再開発と
変わらない自分の生活との隔たり。
そこには「ドバイ」という華美に暴走しがちなイメージと
とても足に地が付いた状況とのギャップ。
同じ今という時間帯に存在している事なのに
とても遠い遠い。この遠さを受け入れないときっと私たちは次に進めない。



IMG_9107.jpg
ミーラ・フレイズ
《グラディエーター》
2010年

文化や宗教というのも「違い」を感じる機会の1つであります。
宗教上の服装やスタイルの違いをどうとらえるのか。
宗教上の決まりを人権的な側面から変えなきゃいけないと
声高らかに言う人もいるけど

その側面というのは独りよがりな考え方なのではないか
本当にすべての側面で考えているのかどうか

色々なことを考えさせられます。
この作品は「宗教的に隠す」という行為をとても多面的に表現していて
立体的な面白さを感じました。

1つの側からではなく
違いを違いとして受け入れた上で
お互いのことを受け入れ合いたいなと
感じながら「自分はそれが出来るのか」を自問自答していました。




IMG_9109_20120811114403.jpg
オライブ・トゥーカーン
《(より)新しい中東》
2007年

また別の側面から考えます。
前回の訪問でも書いたのですが
国境「国の違い」という概念について。
以前ドイツとオーストリアの国境を越えたことがあったのですが
とても簡単に超えることが出来たのですね。
そして日本国のパスポートというのが
国境を超える際にものすごい効力は発揮するというのも
何度も目にしています。


そして国境はこの展覧会で
とても重く、高い壁になるということも
実感させられます。
そしてその国境というのは人の手で簡単に決めているものである
という事実にまた驚かされます。

そんな矛盾と避けられない堅実を痛感させられるのが
この作品。
世界地図がパズル形式になっています。


★再びこの作品の前に訪れた時
 息子はパズルを始めようとしませんでした。
(あれ?今日はやらないのかな?)と思っていたら
 係の人に「すみません、てぶくろどこですか?」と聞いていてびっくり。
 そうなんですこの作品最初は手袋して動かすルールでした。
 鑑賞のルールをまもっていこうというのは
 いつも言ってますがちゃんと身に付いているんだなと思うと
 お母さんは本当に嬉しいです。ありがとうございます。


こちらを自由に動かすことにより
国境というものがいかに儚いかを実感させられます。
そして1つだけうごかないパレスチナが実際は
とても安易に国境を決められているという現実。


現実について深く深く考えさせられます。
そしてその現実をきっと自分が全然分かっていないことを
改めて思い知らされるような気がします。



このアラブ・エキスプレス展。
私の中ではとても重要な展覧会になりそうです。
世界があまりに広いこと、
自分とあまりに違うこと、
そして自分があまりに無知なこと、
でももっと知りたい意欲がまだ自分にあることに
とても嬉しさを感じられる場所だからです。
知る事によって驚くことだけでなく傷つくこと、悲しい想いをすることも
これからも沢山あるでしょう。
でも知らないでいるより全然いい。
私は知ることにどん欲でいたいし
違うことだけに気を取られるのではなく
もっと深いところを探す意欲を持っていたいと
改めて感じました。



個人的には
違いをちゃんと実感するには
その場所に行かなくちゃいけないなと。
行かなきゃ分かんないんですよマジで。
単純だからかなー。



IMG_9744_20120811152245.jpg
実は今月末に家族でドバイを訪問予定です。
今回は場所が場所なので面白そうなことが沢山ありそうです。
作品を通して感じた色々な想いを
今度は現場で感じてみたいと思います。

訪問先でもBlogを更新出来たらと思っています。


★一部過激な表現の作品もあります。
 親子で鑑賞する際はまず大人が確認してどう見せるか判断することをお薦めします。


10月28日まで。無休です。
オススメします。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-08-09

西武渋谷店B館8階 美術画廊 「塚本智也展 「シルエット」 」を観てきました。

IMG_9696.jpg
西武渋谷店B館8階 美術画廊 にて

「塚本智也展 「シルエット」 」

を観てきました。


FaceBookでとても素敵と伺っていたこの展覧会。
さっそく足を運んでみました。


私非常に「適当に」目がよくありません。
眼鏡をかけなくても生活は出来ますが
でもじっくり観ないといまいちよくわかんないぞって感じです。


★作品の撮影、掲載については出展者、開催者から事前に許可を頂いております。


IMG_9697.jpg
最初画廊に入った時
とてもここちよいゆらぎ感があって
うまく焦点を会わせることが出来ませんでした。

そこでじっと観てみると
そこには女性像が描かれていることに気がつきました。


ショートカットのおそらくとてもカワイイ人。
でもなんか実像がすべてにおいてはっきりわかりません。


作品の前に立っていると
そこにはまるで

「分かる人にだけ自分の存在をわかってほしい」

というネットの匿名社会等でよく語られる現代の若者の想いのようなものを感じました。


作家の塚本さんとお話することが出来ました。
(話かけて頂きありがとうございます)



IMG_9698.jpg
エアブラシを活かした独特な手法は
鑑賞者である私たちは作品の前にいることで
とても気持ちよい気持ちにさせてくれます。
そして同時に見つめれば見つめるほど
自分は描かれている女性を「詮索」しているのでは
という独特の罪悪感も産まれてきたりして
実社会における「美への探求の姿勢」を問われているような
気持ちにもなります。
でも綺麗だから観たくなる。
美に対して欲求と虚勢が入り乱れる不思議な感覚。
これって大人独特のものなのかもしれませんね。



ちなみにもし環境が許されるのならどんどん絵を大きくして
群像を描いてみたいそうです。
ずっと観てたら中の人が動いていそうですね。
ちなみに塚本さん、ショートカットの女性がタイプだそうです(^^)



清涼感と独特のゆらぎを感じられる
今の季節に似合ったとてもリラックス出来る空間でした。
オススメします。ぜひ足をお運び下さい。




IMG_9699.jpg
大きな作品も素敵なんですが
私は小作品がとても素敵だと思いました。




8月19日(日)まで。
会期中無休です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-08-05

帆船日本丸・横浜みなと博物館「わくわく おどろき!親子でピンホール写真体験教室」に参加してきました。

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帆船日本丸・横浜みなと博物館にて

「わくわく おどろき!親子でピンホール写真体験教室」

に参加してきました。


毎年参加させて頂いている東京都写真美術館の暗室体験で
お世話になってる日本写真協会さんから
ご紹介して頂いたイベントです。

今回はピンホールカメラ。初めての体験です。
そもそもピンホールカメラというのはどのように作るものなのか。

簡単に説明してあるサイトをご紹介させて頂きます。

ピンホールカメラを作ってみよう


そうなんです。
このピンホールカメラはものすごくシンプルな構造なんです。

IMG_9552_20120805100255.jpg
自分でつくってみると尚更シンプルなのがよく分かります。

IMG_9553.jpg
6歳の息子でも簡単に作ることが出来ました。

そして暗室に入ります。
IMG_9561.jpg
暗室は明るい状態だとこんな感じ。
ここでも基本子供達で作業をします。
(液を使う時は先生がやります。危険ですからね。。)
なんで子供が自分で出来るのかと思ったら
ナンバリングが統一されてるんです。
子供達が最初にもらう名札の番号を下に行動します。
暗室の作業台にもその番号がふってあります。
なので子供が迷ったりすることが殆どないんです。
だからすごく気持ちよく作業出来る。
すごいなって思いました。


IMG_9554.jpg
さて早速撮影。
今回はぶれない為にブックスタンドを使います。
これも工夫ですよねー。
構図は先生がある程度目安をつけてくれます。
どこぐらいまで映るとか事前チェックが必要だからだそうで
まさになるほどでした。

IMG_9555.jpg
ちなみにシャッターを切る、つまりピンホールを開けるために
テープをはがすのですがその時カメラが落ちないように事前にガムテープで
固定もしてくれています。
まさに工夫しまくり。さすがです。


みんなで無事に撮影が終わったら今度は暗室でネガを仕上げます。
IMG_9557.jpg
出来上がったネガがこんな感じ。

IMG_9558.jpg
これを暗室でライトをあてて写真に仕上げます。
なんと5秒でいいんですよ。
すごいですよね。

IMG_9559.jpg
そして出来上がった写真がこちら。
ねえねえなんかすごくないですか!!!
かっこいいですよね!!!
少しクラシカルな感じもとても素敵。
ものすごく楽しかったです。


IMG_9562.jpg
私実は横浜産まれなのですが
この訓練センターには初めて入りました。
すごく楽しいイベントでした。
またぜひチャレンジしてみたいです。



自分でもやってみたいけど印画紙とかどうしようと思ったら
こんなものもありました。

大人の科学 No.14
大人の科学マガジン Vol.14 ( ステレオピンホールカメラ ) (Gakken Mook)大人の科学マガジン Vol.14 ( ステレオピンホールカメラ ) (Gakken Mook)
(2006/12)
大人の科学マガジン編集部

商品詳細を見る
「ステレオピンホールカメラ」
アマゾンでも買えます。




既にイベントは終了しております。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2012-08-02

7月の鑑賞記録

毎回この鑑賞記録を書く時に書いてますが
本当に忙しいです。
っていうかサッカーやってると夏って忙しいのね!と実感しています。
8月はもっと忙しくなる予定です。
頑張れ息子、頑張れ旦那さん、そして頑張れあたし。


新宿文化センター「新宿未来創造財団主催「MIKADOゲームであそぼう!」

AISHO MIURA ARTS「秋山祐徳太子 「ラッキー7」」

8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery「奈良美智版画展 Yoshitomo Nara Prints」

LIXILギャラリー ガレリアセラミカ「毛塚 友梨 展 -陶 蒼い心-」

LIXILギャラリー「藤井秀全 展

立劇場「平成24年7月歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎十八番の内 毛抜」」

青山|目黒「安藤雅信 + 小田康平 「Momogusa×Qusamura -生命力の塊展-」

ギャルリー東京ユマニテ「「画廊からの発言  新世代への視点 2012 友成哲郎「鳥獣飢餓」」

GALLERY MoMo Roppongi 「早川克己展|PHASE � ー構造と形態ー」

日本化科学未来館「企画展『科学で体験するマンガ展』~時を超える夢のヒーロー~」

アーツ千代田3331 1F メインギャラリー「藤浩志の美術展 セントラルかえるステーション ~なぜこんなにおもちゃが集まるのか?~』」

MORI YU GALLERY TOKYO「黒川彰宣「点々と、延々~」 」

TokIO OUT of PLACE「中島 崇 「ハロ -Halo-」」

横浜美術館「奈良美智展「君や 僕に ちょっと似ている」」

横浜市民ギャラリーあざみ野「しりあがり寿★ワールド ゆるとぴあ」。

日本写真協会「親子とはじめての方のための「モノクロ写真体験教室」」

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-08-02

gallery 21yo-j「[画廊からの発言] 新世代への視点2012 高井史子 展 TAKAI Fumiko Exhibition 」を観てきました。

IMG_9451.jpg
gallery 21yo-jにて

「[画廊からの発言] 新世代への視点2012 高井史子 展 TAKAI Fumiko Exhibition 」

を観てきました。



我が家の近所のあるこのギャラリー。
いわゆるギャラリーがあるエリアにあるわけではないので
少し行きにくい場所にあるといえばそうなのですが
まさに「行った甲斐があるギャラリー」であります。
普段は幼稚園の帰り自転車で伺うことが多いのですが
今回はサッカーの練習の前に伺いました。



IMG_9452.jpg
そこには「青の世界」が広がっていました。
深い、深い青の世界です。
自分が水族館の深海魚コーナーにいるような
そんな気持ちになります。


毎回この展示スペースには
心から癒されるのですが
今回も癒されまくりでした。
特にすばらしかったのが
作品と壁との関係。

このような1つの色にこだわって作成する作品を描く方は
脇もペイントされることが多いのですが
今回はまさに面だけの1面勝負でした。
脇は綺麗な白で美しく転じスペースの壁と
解け合っていました。

なのでまるで作品達は
別世界に通じる窓のようになっていて
中にいてとても気持ちよかったです。



IMG_9453.jpg
非常に美しい「青」は
まるで吸い込まれそうでした。
絵の横の部分が白いから尚更絵の先にある
「深い世界」に入り込めた様な気がします。


とても深い、深い青に
吸い込まれそうになりました。
静かな音だけが聞こえるような
そんな空間でした。



IMG_9454.jpg
息子もとても気持ちよかったそうです。




8月5日(日)まで。
月曜日休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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