2012-03-31
スパイラルガーデン スパイラル1F「蠱惑~巧術其之参」展を観てきました。

スパイラルガーデン スパイラル1Fにて
「蠱惑~巧術其之参」展
を観てきました。
アートフェアで混雑の有楽町を離れて
「蠱惑~巧術其之参」展を見てきました。
目的は佐藤好彦さんのギターを見ること。
渋谷西武で拝見してから
どうしても忘れられなくて。。。
息子も「あのギター見たいよ!あれすごいもん!」
と大賛成。
二人でワクワクしながら出かけました。
道中で展覧会の趣旨を親子で確認。
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「巧術」は、日本人特有の細やかさ器用さに裏付けられる技巧を武器に、日本美術の未来、可能性を見いだそうと企画された展覧会です。一昨年、昨年と、年々参加作家、作品を拡大し、三回目を数える今回は総勢22名の作家が参加することになりました。
展覧会タイトル「蠱惑」は、それぞれの作家が自らの技術に磨きをかけ、魅惑を超えて「蠱惑」の域にまで達するほどの力量で観る方を圧倒してほしいとの願いをこめて名付けられました。
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以下公式ホームページより転記。
息子には
「こまかく、ていねいに自分の作品を作りたい」人たちの展覧会だよ!」
と説明。息子は自分なりに納得。
「名前書く場所にはみ出さずに書けたり塗り絵をはみ出さずに塗れる人たちの作品だね!」
作家さん達が塗り絵をするかどうかは分かりませんが
とにかく丁寧ってことで。
こういう時は修正しないでそのままのほうが子供は興味を持ってくれます。
☆写真の撮影、掲載は主催者の許可を頂いております。

そして今回はこんなに沢山のギターが!!!息子は
「沢山が沢山!沢山が沢山だよ!」
と静かに大興奮。

平日昼間でお客様が少なかったので
ギターをひいてるつもりで盛り上がらせて頂きました。
「こんなに沢山引くところがあると
どうしていいか分からなくなっちゃうけど楽しいね!」
むむむ。この台詞どっかで聞いたことが。。。。
こ‐わく【蠱惑】 人の心を惹き付け、惑わすこと。(広辞苑)
!!!すごい。本物の「巧術」はどんな年代にも伝わるんだと改めて実感。

もう1つ息子が食いつきまくったのが
高田安規子さんと政子さんのユニットの作品。
精巧な構成に息をするのを親子で忘れそうになりました。
(実はしばらく忘れました)
息子の幼稚園では機織りをやるんです。
なので息子なりにどれだけ大変かが体で分かったみたいです。
なので作品を見ながら
これを作った人はどれだけ大変か自分なりに分析して
沢山話してくれました。
自分の世界で体験した技術を極めた技術を間近で見たので
凄さが実感出来た様です。

もしかして日本人が一番凄さを実感出来るアートなのではと
感じました。
身近な技を神の領域まで発展させる「巧術」こそが
日本人の生活の中に浸透出来るアートなのでは?と
改めて思いました。
震災があったからなのかどうか自分の中で結論は出ていませんが
日本人は不安と一緒にいて初めて納得材料を探すような気質があるのでは
と東京に住んでいていると感じることがあります。
優れた技という結果を見て安心するというか。。。
不安を抱えながら探す納得材料の1つが「(技)術」なのではないかと。
技術を超えた「巧術」こそ日本人が一番求めるアートなのかなと
思いました。
鑑賞中スタッフさんにも大変お世話になりました。
写真撮影の許可もありがとうございました。
04月08日まで。
オススメします。ぜひ足をお運び下さい。
theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術