2012-02-18
無人島プロダクション「臼井 良平「PET (Portrait of Encounterd Things)」」を観てきました。

無人島プロダクションにて
「臼井 良平「PET (Portrait of Encounterd Things)」」
を観てきました。
こちらはいつもお世話になっているギャラリー。
Chim↑Pom等非常に刺激的な作品を続々と発表し
世間を驚かせ続けているギャラリーです。
今年はどんな作品で驚かせてくれるんだろう?と思いながら
ワクワクしながら出かけました。
こんにちはーと入ると
とっても静かな空間がそこには存在していました。
部分部分に置かれたペットボトル。
うーん前衛的なだあ、うむここから何を読み取れば。。。
と観ていた時オーナーさんから「息子さんはー?」と話しかけられました。
「今日はいないんですよ」と話すと
「残念!ぜひ観てほしかったのよー」との返事。
そして続いて衝撃的な告白が。
「これ、ガラスで出来てるの。」
!!!!!!!!

どうみてもペットボトルです。
でも注意深く観るといくつかとても不思議な点も。
そう、これはガラスの彫刻でした。
技術的な凄さを感じることはもちろんなのですが
ここで感じるのは作品の猛烈な存在感。
その存在感というのは存在の主張ではなく
とても危険な危うさであります。
普段道で見かける沢山のペットボトル。
こちらに目を止めたことなど殆どありませんでした。
購入をすることも殆どありませんでした。
我が家はウォーターサーバーで水を購入しているので
尚更ペットボトルの水は買う機会がありません。
そう、本来だったら気がつくことも殆どないはずなのに
「実は○○なんですよ」とのささやき一つで
こんなにも注目を浴びるという存在感のあやうさ。

許可を頂いて1つ作品を実際に持ってみました。
「これはこうに違いない」と思う予想を覆す感覚に
強いショックを感じながら
「ああこういうショック最近よく感じるな」
と感じました。
人間は色々なことを体験すると
考え方や行動が180度変わってしまうことを
去年の3月から何度も思い知らされてきました。
そして不安はまだ継続しています。
私たちは今目の前にある事、目に見えていることに対して
どう向き合っていくべきなのか
改めて考えさせられました。
静かだけど、とても強く問いかけてくれる強いメッセージを感じます。
観に行かなきゃわからない展示です。
ぜひ足をお運びください。
会期は不定期です。
2012年1月28日(土)ー2月26日(日)
3月6日(火)ー3月11日(日)
※2/27-3/5はイベントのため展示閲覧不可とのこと
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術