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2012-01-31

1月の鑑賞記録

あまりにも記事にしていない訪問が多かったというのが
去年の反省でありました。
なので今回は訪問についてのみの記録を残しておこうと思います。
1月はこんな感じでした。
★がブログ記事を書いた展覧会です。
サッカーで忙しかった割には頑張った!
2月はもっと忙しくなります。うふふふ。



Nadiff Gallery
「都築響一 暗夜小路 上野~浅草アンダーグラウンド・クルーズ」

東京都国立博物館
★「美術館で初もうで」

東京都写真美術館
「ストリート・ライフ ヨーロッパを見つめた7人の写真家たち
★「日本の新進作家展 vol.10 写真の飛躍」
「見えない世界のみつめ方」

★エビスビール記念館

原美術館
★「ジャン=ミッシェル・オトニエル「マイ・ウェイ」」

パルコミュージアム
★WS「あおもり犬をつくろう!」

森美術館
★「MAMプロジェクト015:ツァン・キンワー」

渋谷西武A館
★「Shibuya Style Art Shop」

DIGINNER The Art Gallery Workshop
★「愛☆まどんな『初も~え -愛と辰-』展」

秩父宮スポーツ記念館

佐藤美術館
★「sogno・夢~彫刻家二田原英二と次代を担う作家展~」

資生堂ギャラリー
★「第6回 shiseido art egg three展」

TOKIO OUT of PLACE
★「The Catcher in the dark」

横浜美術館
★「松井冬子展「世界中の子と友達になれる」」

国立新美術館
★「国立新美術館開館5周年 野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿 」内覧会

INAXギャラリー2
★「白井忠俊 千年螺旋」

ギャルリー東京ユマニテ
★「村井進吾展 「黒体 2011」」

太田記念美術館
★「鴻池コレクション 扇の美」

根津美術館
「百椿図」

ワタリウム美術館
★「重森三玲 北斗七星の庭_展」

森アーツセンター
★「没後150年 歌川国芳展 」

ギャラリーMOMO
「替場綾乃展|mourning flowers」

WAKO WORKS OB ART
「James Welling WYETH」
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-01-31

森アーツセンターギャラリー「没後150年 歌川国芳展 」を観てきました。

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森アーツセンターギャラリーにて

「没後150年 歌川国芳展 」

を観てきました。


浮世絵の展覧会はよく拝見していますが
今回は森アーツセンター。
六本木ヒルズで浮世絵だなんて時代も変わったものです。
しかもなんと来場者は10万人を突破したとのこと。


今回は前期、後期でかなりの展示替えがあるそうで
ぜひ両方親子で行きたかったのですが
1月あまりにも忙しくて結局昼間何とか時間をつくって
私だけ滑り込みました。


国芳といえば
子供の楽しい様や楽しい猫や
人物を組み合わせた絵や
見ていてにやりとさせられるような構成等
工夫がいっぱい夢いっぱいワールドであります。
鑑賞しているこちらも思わず笑み状態で
ずっと鑑賞させて頂きました。


特に気持ちよかったのが擬人化したシリーズ。
猫や蛙、そして今回初公開と言われている「きん魚づくし ぼんぼん」を思わず凝視。
ちなみに歌舞伎でも人が動物役をやるのですが
歌舞伎というのは擬人化した動物を自然に受け入れられる
世界でも数少ない演劇なんだそうです。

歌舞伎という大衆演劇の自由度というのは
本当に色々な可能性があったと思うんですね。
浮世絵師というは歌舞伎とは非常に関係が深い。
国芳は舞台で創意工夫をして刺激を常に発信していたと思うのです。
その発信を全身で受け止め自分もより自由に、より刺激的に!と
新たな画風というかここまでくるとコンセプトデザイン?を
【楽しんで】作り続けてきたのだなと感じました。

見ていて本当に楽しい展覧会でした。
前期も無理をしてでも行けば良かった。。



今回は息子の登園中の訪問だったので朝1番に行きました。
10時にヒルズのエレベーターに行くなんて久しぶりです。
土日の大盛況が伝えられていますが
平日の朝一番から45分は空いていました。
かなり快適に鑑賞することが出来ました。
朝一番、オススメです。



唯一不満な点が。
なぜ最後のミュージアムショップはグッズだけがクレジットカードで買えないのでしょうか。
ちなみに浮世絵のレプリカだったらOKというのも嫌。
森美術館という場所柄、海外から来るお客様は沢山いらっしゃると思われます。
自分もアートを絡めた旅が好きなのでよくわかりますが
現金ってそれほど持ち合わせていないことって結構あるのです。
そのためにクレジットカードがあるのに
高い金額でないと使わせないってのは
ちょと納得出来ないなあと思いました。



2月12日(日)まで。
無休です。
月・水~日曜日 午前10時~午後8時まで鑑賞可能です。 

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genre : 学問・文化・芸術

2012-01-28

ワタリウム美術館「重森三玲 「北斗七星の庭」」を観てきました。

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ワタリウム美術館にて

「重森三玲 「北斗七星の庭」」

を観てきました。


お庭って好きです。
特に日本庭園。借景から愛でる日本庭園なんて最高です。
ずっとその場に座っていたい。

この重森三玲の展覧会は
日本庭園の構築についても展覧会です。
京都にある沢山のお寺の中には
遠い昔でなく近年に作成された庭も存在するわけです。

改めてどうやってお庭というものが構築されていくのかを
体験出来るような構築になっています。


そもそもお庭というのは
宇宙とか世界のことを考えて
そこに世界を表現するものではないかと。
限られた空間の中で世界を構築し
そしてその空間を愛でる。
つまり庭を愛でるという経験は
世界を構築する万能の神を疑似体験出来る崇高な行為であります。


その空間を実際に構築することが出来るなんて
まさに神。神体験です。
今回の展覧会はまさにその体験を追うことが出来るようになっています。
その追随体験はいろいろなWSでも出来るようになっています。

そして私たちが訪問した時には
お茶会が開催されていました。
お茶やお花、お着物というものを「自分で体感」することが
殆どない私。
一緒に楽しんでいて下さったあべまつさんに
「行くしかないでしょ!」と誘って頂き
ドキドキしながら人生でおそらく2度目の茶会に参加してみました。

ちなみにこちらは「北斗七星の茶会」という催し物。
毎週金曜日に行われているそうです。
基本事前申込が必要とのこと。
私たちはキャンセルが出たので偶然参加することが出来ました。
------------------------
毎週土曜日 15:00~15:30
参加費:各1200円 (とらや<季節の生菓子>・おみやげ付き)
申込方法 ○ご希望の土曜日の日付、お名前、参加人数、ご連絡先(住所/電話番号/Fax番号又はE-mailアドレス)をご記入の上、E-mail:official@watarium.co.jpまたは、Fax:03-3405-7714までお送り下さい。ご参加のご案内をお送りいたします。
参加費はご参加当日、ワタリウム美術館受付でお支払い下さい。展覧会チケット(会期中、何度でも入場できるパスポート制)が別途、必要です。
お菓子協力:株式会社虎屋
------------------------


お茶会ってどんなものなんだろう。
お茶を飲む時以外は絶対に無言で無駄な動きとかしちゃいけないのかなと
体内は超緊張していた私。
まずお茶を立てる先生はお着物ではなく洋装であることにびっくり。
そしてお茶会というものがとてもフレンドリーで
お互いの距離を縮める最高の舞台であることを
自ら体感することが出来ました。



お茶会の他にも
お庭を造るWS等いろいろな体験が予定されています
今後の活動に関しては公式HPをご参照ください。
こちらの美術館はミューぽんとも提携しています。
チケットはパスポート制なので
展覧会に通いつめることも可能です。
ぜひ足をお運びください。



3月25日(日)まで。
月曜日休館です。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-01-26

INAXギャラリー2 「白井忠俊 千年螺旋」を観てきました。

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INAXギャラリー2にて

「白井忠俊 千年螺旋」

を観てきました。


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今回入場すると思わず息が止まります。
巨大な大蛇がこちらを睨んでいます。
大蛇は詳細まで描かれとても生々しいです。
そして生体感がはんぱないので
円柱のまわりを歩くとまるで動いているようにみえます。



白井忠俊はこうした一連の作品を「円筒絵画」と名付けているそうです。
日本には古来より扇や屏風等平面でない形式での絵画がありますが
動いて鑑賞するとよりその想像性を体感することが出来ます。


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壁面のスタイルもとても印象的でした。
三角形の組み合わせは独特のリズムを呼び
壁の中に鑑賞のリズムが出来ていたので
こちらはとても楽しく鑑賞させて頂きました。



1月28日まで。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-01-25

太田記念美術館「鴻池コレクション 扇の美」を観てきました。

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田記念美術館にて

「鴻池コレクション 扇の美」

を観てきました。


太田記念美術館といえば
いつも浮世絵を目当てに行っていました。
靴をぬいで鑑賞するスタイルは
特別に見せて頂くような気分が最高です。
「見せて頂く」感が満ちあふれていたので
この「扇」の展覧会はどんな風なのか
想像が出来ませんでした。


実際に拝見するとこの形、蛇腹に折られたスタイルが
いかに創造性を掻き立てるものかが
本当に深く理解出来ました。


折られた形になった場合を完成形とすると
どのように描くべきかを計算しなければならないとか
両面使う場合は透けることを考えて構図を考えるとか
そして扇の「要」と描く絵の関係とか
細かい場所への気配り等
今迄気づかなかった部分が沢山ありました。



私は歌舞伎が好きなのであくまでも演劇の小道具として
「扇」をみていたのですが
この展示で並べられた様々な扇を愛でていると
所有する人の心がうきうきしてくるような
楽しさがキラ星のように各所に込められていて
こちらまでウキウキしてしまいました。
当時の彼女達の「女子的盛り上がり」覗き見してるようで
こちらも楽しくなりました。



1月26日まで。オススメします。
お急ぎ下さい。

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2012-01-23

佐藤美術館「 sogno・夢~彫刻家二田原英二と次代を担う作家展~」を観てきました。

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佐藤美術館にて

「 sogno・夢~彫刻家二田原英二と次代を担う作家展~」

を観てきました。


今回は次世代を担う作家展に注目していました。
富田菜摘さん、三宅一樹先生、伊藤一洋さんと何度も作品を拝見させて頂いている
作家さんが数多く参加しているからです。


まず富田さん。
毎回毎回数多くの作品を拝見させて頂いておりますが
何度会ってもどの時に会っても本当に心がワクワクします。
息子も富田さんの作品が大好き。
1つ1つのパーツは自分も何度も見た事があるのに
それが彼女の元に集まってくると
とても可愛らしくデザインされているのに【今にも動き出しそうな】
動物達に変わっていくのです。
毎回笑顔を頂きます。ありがとうございます。
今回は親子の作品に思わずにっこり。
息子も「小さい時の僕みたい!」と笑顔でいっぱいでした。



伊藤一洋さんの作品はとてもシャープだけど親しみを感じる作品。
最初は冷たさから入るのだけど鍛えられたアスリートの
筋肉のような血の通った曲線は
見ているとこちらにもパワーを与えてくれます。


三宅先生は訪問時にお会いすることが出来ました。
先生の作品には木から必然的に産まれてくるような
導かれ感を強く感じます。




そして上階では二田原英二先生の個展を鑑賞。
キーとなる作品境にしてイタリア時代と日本時代に分けて展示が構成されています。

そのキーとなる作品は「左保」。
能を鑑賞したことがきっかけで産まれた作品なんだそうです。
うちは親子で歌舞伎が好きなので歌舞伎に関連して能に関しても
少し調べたことがありました。
能は「夢と現実の境界を曖昧にする」も重要な表現の1つだそうです。
(だから能を鑑賞すると眠くなるのは正しい鑑賞法!と書いてあった記憶が。。)
夢から覚める直前とか夢なのか現実なのか分からないことがありますよね。
印象がまるで早変わりのように変わって行く。まるで夢のように。
演者は演じ方で強い勇者にも可憐な娘にも変化していきます。
着替えるわけでもないのに。
演者の、そして鑑賞者の心のゆれ具合で
演者の服装というか存在は華麗に変化をしていきます。
まさに鎧にも浴衣にもなるわけで。
その変化を勢いづけるのは演者の「強さ」だと思うのです。
委ねる強さがなくては勢いは産まれてきません。



この「左保」には作品そのものを鑑賞者に委ねることが出来る「強さ」を
強く感じることが出来ました。
この強さは若手作家さん中心の階ではない空気感でした。
とても安心した気持ちで作品と向き合うことが出来ました。



息子は何度も拝見した富田さん、伊藤さん、三宅先生の作品を堪能した後
二田原英二先生の作品をじっくりと鑑賞。
先生に特別に作品に触らせてもらったり叩いた音を聞かせてもらったりしました。
貴重な体験誠にありがとうございました。
息子はイタリア時代の作品の音を「これはむかしのおとだね!」と話していました。
イタリアと日本の作品の仕上げ方の違い等
興味深いお話を沢山聞かせて頂きありがとうございました。



多元な体感が出来る展覧会です。
ぜひ足をお運びください。



3月4日(日)まで。
月曜休館です。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-01-23

「ART」は教育じゃなくて思い出と共に味わいたい。

最近よく聞かれること。


「親子でアート鑑賞しているそうですが
 お子さんにどのような芸術教育を与えたいと
 考えていますか?」


芸術教育。。。?
どうして美術(館)+子供=「教育」なの???

例えばサッカー。
サッカーを子供にさせるとき「運動教育」とか言いませんよね。
(今はもしかして言うのか???)
うちの息子もサッカーが好きでクラブやスクールとやってますけど
でもそれはあくまでも
サッカーが好きだし仲間が好きだし
でやっているのであって
運動能力教育のなんてことは思っておりません。はい。


私はそもそも「教育のために」子供と美術館に行くということを
考えたことがありません。
まだ小さいし教育っていってもねえというのもあります。
それに正直「教えてやるぞ」って場所に教えてもらいにいのって
つまんないじゃないですか。
私自身妊娠中に美術大学の公開講座に参加したことがありますが
それはあくまでも私が「学びたい」と思って行きました。


ではなぜ芸術作品に会いに行くのか。
まあ一番の理由はひとりでも楽しめるからというのがあります。ここ重要。
でもひとりでも楽しめるものは他にもある。ではなぜ「アート」なのか。
アートに触れるとはどういうことなのか。
それはそうですね。「思い出と一緒に記憶に残したい」からでしょうか。


今まで私たちは
大事な場所とか
住んでいた家とか
好きなチームとか
美味しいレストラン
等が自分の中で「思い出」として
各自の歴史に刻まれていたと思うのですが
昨今特に

止められない経済の流れとか
逆らえない自然の力とかで

「そこに留まっていたものが簡単に無くなってしまう」
ものだと思い知らされることが多くなってきました。



そう、案外皆はかない。



ではアートはどうなのか。
(色々な人の手に渡るかもしれませんが)
有名な芸術作品はそう簡単には消えないものです。
皆が求める作品であれば
どの人の手に渡っても再び会える可能性があります。


子供の時母親に手を引かれてみた作品を
転校した先の学校の校外学習で観て
そして
別の国で働くようになった時休暇で近くの美術館で再会する。


そんな風に沢山の場所で出会う作品を観ると
きっと沢山のことを思い出すと思うのです。


その時には行けたのにもう行けない場所。
その時には会えたのにもう会えない人。
でも一緒に見た作品は自分の目の前に存在する。
無くなっていないのは自分そのものと目の前の作品。


遠い昔を思い出しながら
そして今の自分を再確認する。
こんな体験が世界の色々な場所で出来るわけです。
なんかすごく世界が広がった気がしませんか?


そんな想いを何度も体験したいから
何度も何度も体験してほしいから
きっと私は美術館やギャラリーにひとりや家族と通い
作品の前に立つのだと思います。


美術館はこういう思い出をフォーカスした鑑賞を
もっとやったら楽しいのにと個人的に思っています。

「この作品のお披露目の年に産まれた子を集めた鑑賞会」
「この作品が発表された年に結婚したご夫婦を集めた鑑賞会」

とか作品とライフイベントを組み合わせたら
もっと気軽に美術に触れられるのになって思ったりしてるのは
私だけなのかな。
私今だに息子が最初に鑑賞した作家さんとか
最初に感想を口に出して話してくれた作品とか
メモってありますよ。
本人が大きくなって作品に再会した時
「ああこれ随分小さい時に観てるんだよなー」って
思い出してくれたら嬉しいです。


みんなどんな気持ちで美術館に行くのかな。
どんな気持ちでもいいし学びでも楽しみでもいい。
美術館への帰り道が楽しい気分でありますように。
もし楽しい気分で帰れたなら
きっとすぐにまた行きたくなりますよ。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2012-01-21

「iPhone Photographic Method 」を読んでみました。

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「iPhone Photographic Method


を読んでみました。




三井公一さんの個展はこのブログでも紹介させて頂いています。
新宿エプソンepSITE「三井 公一写真展「iの記憶」」を観てきました。
Island Gallery「三井公一写真展「iPhonegrapher ?around the water?」 」を観てきました。

ちなみに三井さんから

「せいなさんの息子はフィルム体験しなきゃ!この子はフィルムをやったほうがいい」

と助言をして頂き行き始めたのが東京都写真美術館のプリント教室でした。
息子にとって素晴らしい体験の始まりになりました。
本当にありがとうございます。


発売は2011年8月だったこの本。気がつくのが遅い自分を責めまくりたいほど
アート好きにはオススメの本であります!
私のように美術作品をiPhoneで撮影する人は増えていると思います。
最初の3GSはぶれないで撮るコツが分からなくて苦労しました。。
「手を離した瞬間にシャッターが切れる」
「暗い場所では指をスライドさせるようにして離すと写真がぶれない」
を認識するだけでも随分違います!


そしてこの本でもよく出てきて
すごく参考にさせて頂いているポイントがこちら。


【媒体を「縦」と「横」で撮影する】


これを意識してアート作品を撮影するとすごく世界が広がります。
たとえばこちら。
IMG_3135.jpg

IMG_3136.jpg
印象がすごく変わってきますよね。



加工についての手ほどきも凄く充実しています。
私はまだ加工が手探り状態なので
具体的に書いてあるのですごく助かります。

IMG_3137.jpg
こちらは私がアプリに頼って加工。
この写真あってきっともっと良くなるんだろうなー。



「美術作品を撮る」という項目はないのですが
「室内を撮る」「建築を撮る」というのは
すごく参考になります。
「室内を印象的に撮るにはまずシメントリーに」という部分は
ぜひ実行してみたいと思います。



今回は原美術館にて現在開催中である
「ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ」展
をモデルに自分で撮影した写真を載せてみました。
展覧会についての記事はこちらです。
原美術館「ジャン=ミシェル・オトニエル「マイ・ウェイ」」を観てきました。

この本をじっくり読み込んで
より素敵な写真を撮れるように
色々撮影してみたいです。
三井さんにご指南頂きながら
iPhoneでギャラリーツアーとかしたら
楽しそうだなー。


現在発売中です。
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(2011/08/05)
三井 公一

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genre : 学問・文化・芸術

2012-01-20

ギャルリー東京ユマニテ「村井進吾展 「黒体 2011」」を観てきました。

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ギャルリー東京ユマニテにて

「村井進吾展 「黒体 2011」」

を観てきました。


「石」という存在には永遠を感じます。特に黒御影石には。
それは日本人の自然観とはまた違った存在でもあるでしょう。
天災と常に隣り合わせである日本人は
「形あるものは必ず壊れる」という自然感からでしょうか。
朽ち果て土に帰る「木」のほうが親近感がわくような気がします。


石というものが持つ「永遠性」は異次元的な印象も持ちます。
墓石に感じる異空間な存在感。黒御影石は墓石に使われますもんね。


以前の村井進吾さんの作品は湛然に磨き上げられ
隙が全くなく強い強いエネルギーを感じました。
それは異次元に通じる厚い重い扉のようでした。


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今回の展覧会ではとても自然なラインが産まれていました。
とても自然を連想させる力強いラインでした。


どんな変化があったのだろう。


今回の展示の中で1つ写真での展示がありました。
「雨引の里と彫刻」(茨城)展示風景という作品です。
「雨引の里と彫刻」サイトはこちら
こちらは屋外展示中心の展覧会だそうです。恥ずかしながら存じ上げませんでした。
私は今まで村井信吾さんの作品は屋内のみでしか作品を拝見したことがありませんでした。
写真を拝見し作品がとても違う印象であることに驚きました。そこで
「屋内、屋外で作品は何かが違いがあるのですか?」
とスタッフさんに聞いてみました。すると「特に違いはない」との返答が。
しかし私の中でこの屋外作品の印象の違いががとても気になりました。


自然の光を浴びると
とても強いメッセージ性を感じるなあというのが
写真から受ける印象でした。


そして更にお話を伺うとこの展示は
3月11日の震災の影響で3月21日に終了となったそうです。
作品そのものには破損はなかったそうですが土台がゆがみが出てしまったとのこと。


永遠(だと思っていたもの)が自然の力で簡単に変化する現実。
今まで当たり前だと思っていた関連性は実はあっという間に壊れてしまう。



そんな体験から作品に自然感が出てきたのかなあと
個人的に感じました。


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自然感と共に土台感が強くなってきたのも印象的です。
大地の力を感じさせるには横に広がることは必然的なことなのかもしれません。



写真では分からない驚きを体感出来る展覧会です。
ぜひ足をお運びください。



1月28日(土)まで。
日曜日休廊です。【月曜日開廊しています】

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genre : 学問・文化・芸術

2012-01-17

国立新美術館「国立新美術館開館5周年 野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿 」内覧会に行ってきました。

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国立新美術館にて

「国立新美術館開館5周年 野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿 」

内覧会に行ってきました。

野田先生の作品は以前
ギャルリー東京ユマニテで拝見させて頂きました。
とても人に寄り添える優しい気持ちにさせてくれる作品に
とても嬉しくなりました。

今回は新美という猛烈に大きなホワイトキューブ。
その中でどのような世界観を作っておられるのか
とても楽しみに出かけました。


印象に残った点を2点。
まず独特の「白」。
生成りと簡単には片付けられないような
とても複雑な白。
暖かみというか優しさを感じさせる独特なパワーを感じます。

前半の箱の作品達も印象に残ります。
「絵を描く時に飛び散った絵の具も「絵画の一部」」
と子供ガイドには書いてありました。箱の作品はまるで
旅で出会った大事にしたい思い出を残さず残すために
優しく包み込んだ小箱のようでした。
全体に漂う優しさは
疲れがとれない鑑賞者の気持ちを優しくほぐしてくれます。
この「暖かく包む優しさ」というのは
今の東京が一番求めているもののような気がしました。


息子は思いのほか作品を堪能しまくり。
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模写も沢山させて頂きました。
気がつくとかなりギリギリまで会場にいたので
パーティーにすっかり遅れました。


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最後の抹茶ケーキの場所を教えて下さった富田菜摘さん大久保愛さん
本当にありがとう。


そんな優しい富田菜摘さんがこの展覧会のWSを行うそうです。
-------------
「野田裕示~絵画のかたち/絵画の姿」展関連アーティスト・ワークショップ
「私の“好き”を箱に詰めて ~廃品からつくる、アート~」

日時 2012年2月18日(土) 13:00~16:00
講師:富田菜摘(現代美術家)、野田裕示(現代美術家、「野田裕示」展出品作家)
会場:国立新美術館 別館3階多目的ルーム
対象:一般(中学生以上)
定員:25名
参加費:1人 300円
※要事前申込みが必要です。詳細は公式HPをご参照ください。
-------------
とても暖かい気持ちになれると思います。
観賞後に素敵な食事が出来る場所も沢山ありますしね。
「暖かくしてあげたい人」とぜひ。



2012年1月18日(水)~4月2日(月)まで。
毎週火曜日休館です。
※ただし3月20日(火)は開館、翌21日(水)は休館になります。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-01-17

横浜美術館「松井冬子展「世界中の子と友達になれる」」を観てきました。

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横浜美術館にて

「松井冬子展「世界中の子と友達になれる」」

を観てきました。


息子は日本画がなぜか好きです。
なぜか日本画、特に浮世絵が好きなんです。
なので基本春画以外は子供には、とか思わず
浮世絵や日本画は選別せずに見せてきました。


なので松井冬子さんの作品に関して
恐怖で怖くてみれないということはないかなと思い
息子を連れていってみました。


全体的に見ても息子は特に恐がりはしませんでした。
子供が好きなモチーフである犬や鳥が幽霊のように見えること、
でも国芳の描く化け猫のように楽しさがないことを不思議がっていました。
この絵を描いた人は動物好きじゃないのかなあと呟いたり。

そして「おばけ」と「幽霊」の違いを聞いてきました。
私なりの答えはこんな感じ。

「幽霊というのは意地悪されて死んでしまったけど
「あの人に意地悪しなきゃ!」っていう意地悪な気持ちで
 体の中がいっぱいになっていて次の世界に行けない存在かしら」

するとこんな返事が。

「この人は意地悪されて「くやしいけど負けない!」」という気持ちで
 絵を書いていたのかな。
 だったらなんか怖くなくなってきた。」

お怨念肯定派ですね。


そしてメインである「世界中の子と友達になれる」(2002年)
をじっくりと鑑賞。歌舞伎を鑑賞する息子には藤の花は身近な存在。
そしてその藤の花の変化の様、少女の足先の赤い腫れを次々と見つけながら
この女の子を描いた作家さんがいかに悔しかったかを
自分なりに想像して聞かせてくれました。
これって対話型鑑賞になるのかな。平野さんいつもありがとうございます。 


そして息子が驚いたのは鑑賞が終わった後に
この展覧会の図録を見た時。
松井冬子さんのお姿を拝見し


「ええええーーーーー!!!こんなにキレイな人なのーーーーー!!!」



驚く所はそこかい。息子曰く
「こんなキレイな人があんな絵を書くとは思わなかった」
「怖いことは怖い人がおこすと思っていた」
そして
「本当に怖いことをする人は怖い顔をしていないんだね!」

そうなのよそうなのよ。
今一番怖いところはそこなのよ。
君よーわかってんじゃないの!


「世界中の子と友達になれる」というタイトルの意味を再確認してみます。
(親子で)正直学校での友人作りにいつも苦労しているので
このタイトルは正直胸がきりっとします。
友達なんてそんな簡単に出来るわけないじゃない。
しかし作品を拝見していくとこのタイトルは正規の意味の反逆性を
変化球で表していることがじわじわと伝わってきます。
腹黒いくせに澄ましている輩どもに「きれいごと言ってるじゃねーよこのボケ」
とあざ笑う暗黒の女王様に拍手って感じでしょうか。



横浜美術館というのは個展の箱として非常に難易度高いのではと
個人的に思っている私。
今回は過度な作り込みもなくすごく素の勝負な感じがよかったです。
作品から発する怨念的なパワーがストレートに出てきてるような感じがします。
悪女を演じる桃井かおりさんのひとり舞台を見ているかのようでした。




ちなみにこのブログを主に見て下さってる子育て中のお父さんお母さんから
「子連れ鑑賞出来ますか」と聞かれたらどう答えるか。

「幽霊画に興味があって性悪説をにやっとしながら聞ける子だったら」
と答えたいと思います。(そんな子どれだけいるのかな。。)
正直のほほんとしてる環境の子だと衝撃が強すぎかもしれません。
作品の前で感じる因縁や邪念のパワーはものすごい体験になると思います。



最後に気になった点を。
キャプションが黒字に白がとても読みづらかったです。
苦労してるご年配の方を多くみかけました。
作品名の下の解説文が魔女的な怨念が込められて
とても素晴らしかったので何度も読みたかったのですが。。
世界観を保ちたいのなら資料を用意するとか
もうひと対策欲しかったです。

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2012-01-16

TOKIO OUT of PLACE「The Catcher in the dark」を観てきました。

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TOKIO OUT of PLACEにて

「The Catcher in the dark」

を観てきました。


ほんと、生きてると色々なことがありますが
去年から今年において程
「今、自分が生きてること」について
考えた人沢山いると思います。


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最初にギャラリーに入った時
まず目に入ったのが井上光太郎さんのペインティング。
こちら去年フロントラインの内覧会で拝見しました。
アーツ千代田3331「TOKYO FRONTLINE」内覧会を観てきました。

あの時はまだ2月でした。そう、まだ2月でした。




息子はここではいつも楽しく過ごさせて頂いているので
すっかりお遊びモード。お仕事の邪魔をしまくっては
大変申し訳ないので

「自分がこれだと思うものを描いてもってきて!どうしてそう思ったか説明して!」

と課題を出してみました。


「気になった作品を決めて絵を描いて理由を説明せよ」
これって幼少の美術鑑賞法として最強なのではと
個人的には思っています。
日本の学校世界では「よい鑑賞法」というのは

「隣の人に迷惑をかけない鑑賞」

が大前提であり
静かに、しゃべるな、音を立てるなから始まっているのが
現実だと思うのですね。
感想を話しながら出来れば理想ですが現実的に厳しいと思うのです。

ではその前提の上でいかにして想像力を豊かに鑑賞の帰化を設けるか。


気に入った作品を自分で選んで
メモ帳に鉛筆でその作品をあらわす絵を描いて
休憩室でどうしてこの作品を選んでこの絵を描いたか発表

だったら誰にも迷惑かからんと思うのですよ。
黙ってるしメモ書きだから立って描くし
発表はあくまでも外で行うし。

ぜひお試しください。
話が逸れました。



IMG_3040.jpg
息子が選んで描いたのはこれ。

最初「???」だったのですが
この小浪次郎さんの作品の中にありました。

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なぜ遠くからの写真なのか。それは

「これは壁1面のインスタレーション作品」

だからと伺ったからです。
全体として眺めるととても混沌とした現在社会を表しているような。
その世界をどう感じるかによって世界をどう変わるか
試されているような気持ちになります。
考え込んでいるだけではいけないとは分かっているのですが。。。



息子はなぜこれを選んだのか。
「道が白と黒で線になっててかっこいいから」と話していました。
後は遊び始めてしまったので詳しくは聞けませんでした。

楽しく過ごさせて頂いた後ギャラリーからの帰り道
息子はバスの中で外を見ながら

「あの絵はね。普通の道を作品してるでしょ。
 普通を作品にするってかっこいいよ。」

と話していました。




日常には実は常に美しい瞬間が溢れている。
もっと自分に余裕を冷静さを持って
そういう瞬間を逃さないようにしたいと思います。


2月12日まで。
月~水曜休廊です。【日曜日開廊しています】
詳細は公式ホームページをご覧下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-01-15

資生堂ギャラリー「第6回 shiseido art egg three展」を観てきました。

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資生堂ギャラリーにて

「第6回 shiseido art egg three展」

を観てきました。


渋谷西武A館で行われている「Shibuya Style Art Shop」。
側においておけるアートに出会う機会、
そしてガラス越しでしか見えない憧れであるアートを直接観る機会
を提供してくれるとても素敵な空間。
拙ブログでも紹介させて頂きました。
西武渋谷店A館1階「Shibuya Style Art Shop」に行ってきました。

こちらで私はThreeの「Tokyoboy」に初めて出会いました。
形の美しさ、集合体を好み個性をあっけなく消してしまうスタイルに
「これ面白いです!」と大興奮していると

「資生堂ギャラリーでも個展やってますよ!」

と薦めて頂きました。
小太りだけどフットワークは軽いので息子のサッカーの練習後に訪れてみました。


shiseido art eggはいつも素晴らしい出会いを提供してくれてます。
去年の今村遼佑展は素晴らしかったです。
資生堂ギャラリー「第5回「shiseido art egg」展 今村遼佑展」を観てきました。


サッカーで頭がいっぱいの息子のテンションを
「すごく面白いって!」とあげながら
夕方のギャラリーを訪れると入った途端
思わず息子から「わっ」と声が出ました。


大きなホールに浮いている家。
それは約7千個の飴やグミを袋でつなげた物体の集合体で出来ています。
しかしこれは展示物。食べれないかなと悲しそうな顔で横を向くと

「たべていいよ」という絵が!!

飴やグミはひとり1つ食べていいそうです。
しかし条件が。飴はその場で食べきること。
飴やグミは手の届く場所から
ゴミは決められたスペースに置いて帰ること。
そして作品のタイトルは「Eat Me」。


その場に留まることで
そこにある作品が消滅していく。消滅は逆らえない力によって行われる。
でも、集団はそこに留まる。。。
その「留まる行為」から何が産まれるのか。


でもきっと殆どの人には何も起こらない。
とても大きな集合体。だけどただ集合してるだけ。

なんだか今の「Tokyo」のようです。


「Tokyo Crowd」もとても静かだけど衝撃的な作品。
こちらは約65000個の醤油さしを使って制作された「スクリーン」に
東京都心の「人の移動する様」を撮影した映像を流しています。
群衆を流す映像が群衆から作られたスクリーンであるということにも
注目したいです。
集団が集まれば集まる程、1つの行動を集団ですればするほど
個性というのは埋まっていきます。
「個性」の出しにくい現在をとてもユーモラスにでも的確に表していると思います。


「群衆に埋没していく個」
「他者の力によって消滅して行く消失感」

資料にも何度も出てくるこの言葉が
とても今の若者の気持ちを表している様な気がしました。
あと約二ヶ月で、3月11日です。


息子は「Tokyo Crowd」を観て
「この作家さんはいくつしゅうまいを食べたんだろう。。」
あの醤油さしだけでも売ってますから。


とても楽しかったそうなので
次の日に再び「Shibuya Style Art Shop」に。

TOKYOART3020040202
息子「Tokyoboy」とご対面。あまりの可愛らしさに本人も釘付け。
これすごいよ!おもしろいよ!と何度も話しておりました。
そう、気になったら畳み掛ける。これが私の主義でございます。
ちなみに飴は?グミは?と聞きまくってすみませんでした。。


とても刺激的な活動をされてるthree。これからもチェックしていきたいです。


オススメします。
1月29日まで。月曜休廊です。
1月23日まで行われている「Shibuya Style Art Shop」とあわせてぜひ。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-01-14

DIGINNER The Art Gallery Workshop「愛☆まどんな『初も~え -愛と辰-』展」を観てきました。

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DIGINNER The Art Gallery Workshopにて

「愛☆まどんな『初も~え -愛と辰-』展」

を観てきました。


家の近所なのでよく寄らせて頂いております。
身近なアートスペースです。ありがとうございます。

今回は「萌え」。そうですあの「萌え」。
正直私に分かるのであろうかと当初若干の不安がありました。
ドキドキしながら伺うと
とーーーーってもかわいい女の子は。
愛☆まどんなさん可愛いのうーと
おばちゃん根性まるだしで鑑賞開始。

IMG_2964.jpg
1階の吹き抜けの大きな壁には
メドゥーサを連想させるような少女像が描かれこちらを見つめてきます。
正直異次元の世界に迷い込んでしまったようでどうしていいか分からない。
えっとどうしようと思っていたら息子が

「上に行きたい」

えっと上どんな感じなのかなと想いながら上がると
一番奧に設置された作品から目が離せなくなりました。

TOKYOART040209
この「角っ子エンブレム-闘牛ごっこ-」は
イラストレーションすぎでもなく
絵画すぎもしていない。
(それを未完成的という人もいるかもしれないけど。。)
この作品からは少女という媒体だけが持つ
可愛らしさと同居した攻撃性や残酷性が乱暴に交わり
溢れる情熱になって鑑賞者にぐいぐいパワーをぶん投げてきます。
初めて会田誠さんの作品を見た時のような
うわ!という衝撃だけど次はどんな展開になるのこれ!?!?と
思わずファイルや図録を手にしたくなるような親しみやすさもありました。
こういう作品がのちに
「2010年代のカルチャー」として紹介されるのだろうなと思います。
この「角っ子エンブレム-闘牛ごっこ-」はぜひご自身の目で
見て頂きたい作品です。


息子は「角っ子エンブレム-闘牛ごっこ-」以外は基本グッズのみに
食いついておりました。
ちょい刺激が強すぎたかな。ぐははは。

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息子はチョコレート食べたかったそうです。
しかしおさいふ忘れたので今日は見るだけで。
今度おやつとして買いにきます!


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今回はグッズがすごく充実しています。
こういうのってフランスの方とかのお土産にすごくいいのではないかしら。
私がすごく気になったのはタンブラー。
こちらものすごくお買い得です。ぜひお手にとってご覧下さい。

2月5日まで。
月曜日休廊です。


★作品の撮影、掲載は作家、主催者の許可を頂いております。


1月22日にはこんなイベントが開催される模様です。
興味がある方は名刺を持ってぜひお出かけ下さい。
詳細はギャラリーのホームページをご覧下さい。
--------------
★1.22 Sun/18:00 - 20:00 縁結びパーティ
[友達、恋人、仕事など。多用途ねるとんパーティー]
*どなたでも参加自由です。名刺をご持参下さい。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-01-13

西武渋谷店A館1階「Shibuya Style Art Shop」に行ってきました。

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西武渋谷店A館1階

「Shibuya Style Art Shop」

に行ってきました。


突然ですが人はどのように恋に落ちるのでしょうか。
曲がり角で急にぶつかる出会い頭な出会いから?それとも
いつも一緒にいるのに今迄見た事がない面をみつけた時とか?

そしてそのきっかけがジャストタイミングであると
まわりの世界が一変して恋はフルスロットル!であります。

しかしタイミングを見逃したら何も気づかない。
そしてガチガチで待ち構えていると益々タイミングは来ない。
じゃあどうやってその瞬間を逃さないようにするの?となると
日々感性のアンテナの感度を良好にしておくべきなわけで。
素敵な映画を見たりいろいろな場所に出かけなさいよアンタ!(←マツコ風)
って感じでしょうか。


えっと何がいいたいのかと申しますと
渋谷西武さんは最近「アートに恋するタイミング散布運動」
を推進してるのではと感じるからなのです。


ああ今日ジャケット買っちゃおうかなと
ふらっとデパートに行って服を選んでいる時に
「なんかこれ好き。気に入っちゃった」
ってジーンズ買って帰ることってありますよね。
でもそこで後悔しまくることってあまりないと思うのです。
いや、実はすごく嬉しいと思うのです。
出会い頭に会って恋に落ちちゃったような感じです。


アートもそういう出会いでいいじゃない?
お持ち帰りしちゃえばいいんじゃない?
という運動を地道にされてるのではないかと。

この「Shibuya Style Art Shop」は
そんな今日からお持ち帰り出来るアートに出会える場です。
そしてなかなか出会えない超刺激的な作品に出会える貴重な場でもあります。


お持ち帰り出来るアートは「アートショップ」という名の如く
可愛らしい小作品が多いのです。
本当に可愛い小作品が沢山あるんですよ。

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こちらの渡辺おさむさんの作品、初めて拝見しましたがすごく精巧でびっくり!
甘いもの苦手な私は違った意味でドキドキ。

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今回私がぐっときた作品は堀康史さんが作成した織鶴のオブジェ。
こちら焼き物かと思いきや樹脂なんだそうです。
作品の題名は「HOPE」。そこで決め台詞が

「平和のシンボルである鶴が壊れてほしくないじゃないですか(^^)」

この言葉に「きゅん」と出来る人は
「(アートに)マジで恋する5秒前」に気づけるのではないでしょうか。
そう、自分がきゅんと出来る作品を自分で所有出来るなんて
そんなこと出来るなんて!

でもねここは百貨店。つまりお店やさん。
売ってるものを買うことを行う場所。
気に入ったコートも、気に入ったアートも
お財布と相談して大丈夫ならお持ち帰りしていい場所。
服を買うような気分で、気に入ったアートを。


今回は服でいうとオートクチュールの展示があります。
それがRoentgenwerkeとARTIFEXの作品達。
私はここで今回どうしても佐藤好彦さんの作品を
拝見したかったのです。

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入ったらいきなりどーーーん!でびっくり。
Roentgenwerke池内さんに「驚いたでしょ?」と言われ
ガチで頷いてしまいました。
目の前にいきなり飛び込んでくる「Present Arms / Arc Type」
のカウンターパンチは強烈です。
「ギターに対する敬意が12本ネックになった理由のひとつ」
いうお話を伺った時思わず
「弦は6本だから6本ネックかと思いました」と。
すると池内さんから
「チープトリックのリック・ニールセンは5本ネック弾いてるよ」
と言われまたびっくり!
帰宅して確かめてまたびっくり。



この作品。鑑賞しているととっても楽しい気分にさせてくれます。
日常を尊敬を持ってちょっと変化させてみると
世界はより前向きに刺激的になれるのですよねきっと。
もっと刺激的にいこうぜ!と気持ちが上がりました。
実際に作品を見に行って本当によかった。

そして両者の間で強烈な個性を発していたのが「three」。
お醤油さしを使った作品や
フィギアを使った作品は個性を声高らかに叫ぶ割には
本当の個性を出すことに恐怖を感じているようにみえる
東京の若者達を連想させます。

沢山の人が行き交う渋谷の百貨店の1階で
ちいさいけど強烈な個性を放つ作品達は
おそらく沢山の人に「アートとの出会い」の機会を
与えてくれることでしょう。
そこからはじまるアートとの恋。行く末が楽しみです。



1月23日まで。


ちなみにこちらで「three」に興味を持った方!
銀座線に乗って資生堂ギャラリーに行ってみて下さい。
こちらでは「three展」が29日(日)21日間まで行われています。
ぜひ足をお運びください。
こちらの展覧会は別記事にまとめる予定です。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-01-10

森美術館「MAMプロジェクト015:ツァン・キンワー」展を観てきました。

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森美術館にて

「MAMプロジェクト015:ツァン・キンワー」

を観てきました。


最近のMAMプロジェクトってすごくきてる感じがします。
この作品は何度か拝見していたのですが
心にぐんぐん刺激が来てなかなか言葉にできなかった作品でした。
気がつくともうすぐ会期終了でないですか。

文章をテーマにした作品なのにね。私もまだまだですね。



世界には多数の言語があるわけですが
人が直感的に立ち回れる言語には限界があるわけです。
自分がその国の言葉を「音」ではなくて「言語」と認識出来るか判断することで
人間という生き物は自分以外の人間と壁を構築しているのかなと感じます。
つまり「言語」と判断出来た瞬間壁は崩壊出来るのではないかと。
そこで争いがまたあるかもしれません。
でも壁が無くなればそこから対話が生まれる可能性は上昇します。きっと。
もしかしたら都合のいい幻想かもしれませんが。。。



そんな風に思うようになったきかっけはこんなことでした。
サッカーをするのが大好きな息子は観ることも好きです。
本人が大好きなのはもちろんブンデスリーガ。
現在ドイツに縁が深い我が家。読めないけどドイツ語で書かれた
ブンデスの選手名鑑や本が何冊かあります。

その本を眺めながら息子がある選手の名前の読み方を聞いてきました。
当然すぐには分からないのでぐーぐる様に助けを求めることに。
「これかな。。」と半信半疑ながら読み方を教えるとなんと息子がこんなことを。

「そんな名前なの?へんな音!」

よそ様の名前を変な音とは何て失礼なことをほざくのかボケ!
と凄みたい気持ちをぐっと押さえ

「世界には沢山の言語がある」
「この選手の名前はその国の言語では「かっこよくて元気で勇気ある男の子」という意味かもしれん」
「そして君の日本語の名前は日本語ではかっこいい意味があるけどこの選手の国の言葉では
「おなか空いたからにんじん生で食べた後にお腹出して寝てるよコイツ」って意味かもしれんぞ!」

つまり

「その人の親が考えてつけた名前を「変な音」なんて言ってはいかんのだ!」


息子は分かったような分からないような顔をしていました。
その時テレビの音が大きくなりました。録画したサッカー番組を観ていて
ちょうどその選手が画面に大写しになったのです。
その時息子が叫びました。

「あ!この選手だね!かっこいいね!!!」

私はその様子を見ていて直感しました。

「これが「音」が「言語」に変わる瞬間か!!!!」

何も印象がない時は「音」でしか判断出来なかったその名前が
テレビでその選手がサッカーをしている場面を目撃して
「サッカー大好き」「サッカーしてる人はかっこいい」「(だから)この名前もかっこいい!」と
変換してその「(何の存在か分からない)音」が「(相手の存在を尊重する存在である)名前」に
可変した結果なのではないかと。


こうやって人は「他言語を「言語」として尊重出来て行くのではないか」
と改めて感じました。
そう、世界ってこうやって広がるのね。


実際の作品に入ってみると色々な感情が入り乱れます。
そう、入り乱れるのです。
それは私には文字の洪水は言語として自分に問いかけというか詰め寄ってきます。
だから心乱れます。

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作家:ツァン・キンワー
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。


言葉の洪水というのはとても簡単な表現ですが
でもこの1つ1つのパーツを

「音」「言葉」「文章」

どのように感じるかで本当に感じ方が変わってきます。
それはその人のその言語に対する理解度だけではなく
その人の歴史とか現在の状況とか未来に対する想いとでも変わっていきます。


ああ、これって生きてる作品なんだなと。


また別の場所で作品を拝見したいです。
またきっと違った気持ちになる自分に会ってみたいです。


★この作品は撮影が可能です。
 撮影時子供が撮影することを現場のスタッフさんには許可を頂いております。

1月15日まで。無休です。
ぜひお急ぎください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-01-08

パルコミュージアム「青森県立美術館 コレクション展 北の異才たち/青森県立美術館エディケーターによるワークショップ「あおもり犬をつくろう」」に参加してきました。

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パルコミュージアムにて

「青森県立美術館 コレクション展 北の異才たち/
 青森県立美術館エディケーターによるワークショップ「あおもり犬をつくろう」」


に参加してきました。


原美術館によく行くので
奈良美智さんの作品はとても身近な私たち。
今回のこの展覧会も「そこに行ってみたくなる空気」をおだやかに発している
とても素敵な空間でした。
今回はその青森県立美術館のシンボルである「あおもり犬」を作る
ワークショップが開催されるとのこと。
思わず速攻で申し込みました。
ちなみにすぐ埋まってしまったそうです。確かに。
今回はサッカー仲間を誘っての参加。元気な少年二人はどんなあおもり犬を作るのか??


そして今回は(完成作品のサイズを小さくすることで)
付き添いである私たち親も参加出来ることに。
説明を聞くテンションも上がります。


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説明は非常に簡単。
目の前にある資料、見本を見て「作りましょう」と。以上。
まずははじめてみましょうとのことになりました。


さてさて。まだ青森県美に行った事がない私が知った「あおもり犬」トリビア。

1:最初は見るだけであったがのちに撮影可能、接近して鑑賞可能になった
2:あおもり犬に会いに行くだけなら無料!(アプローチあり)
http://www.aomori-museum.jp/ja/blog/546.html。
3:あおもり犬ドッグという食べ物がある。
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000901109090001
4:あおもり犬は埋まっている姿を表している。
  埋まってない「あおもり犬」は弘前にいる。
http://harappa-h.org/modules/tinyd0/index.php?id=21


ああ行きたいなあ。


では作ります。

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まずひたすらこねます。
手で柔らかくしてその後細くしてまとめるという作業が
子供でも柔かくすることが出来ました。
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部分で作るのがいいそうで顔と胴体を大体同じくらいに。
後は基本ひねり出して調整していきます。
しわは竹串の丸い部分をコロコロすると綺麗になります。
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さて第一弾。
何か違うなあと思ったら先生がトリビア4の「埋まっている」を教えてくれました。
埋まるスタイルに変更。
そして目は掘るのではなく小さい三日月型の粘土をつけてまぶたを作る感じがいいそうです。

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先生の助言を頂き第二弾。
満足。息子はなんと青い鼻のあおもり犬を作っていましたwww

完成したら随時オーブンで焼いていきます。
説明書より少し弱めでじっくりと。
「自分の分かるように印をつけて下さい」とのアナウンスがありましたが
皆様超個性的だったので特に印はいらなかったかもしれません。


IMG_2810.jpg
とても楽しいWSでした。
ちなみに息子達以外はすべて大人の方でした。皆さんとても一生懸命作っていました。
参加したお友達も息子も大満喫でした(^^)



今回のWSでの先生(かわいらしい女性の方でした)が素晴らしいのは下記の3点。

・多くを語りすぎないけど大事なポイントを明確に示してくれる!
・自分も作りながら制作を見てくれる!
・話しやすいオーラがほんわか出ていてこちらが幸せな気持ちになれる!

美術館でのWS、これは楽しいに違いないです。
益々行きたくなりました。



ワークショップは既に終了しています。
展覧会は1月29日まで。
こちらの展覧会、青森県美の空気を感じられるような
とても澄んだ空間の展覧会です。ぜひ足をお運びください。
パルコミュージアム「青森県立美術館 コレクション展 北の異才たち」を観てきました。

無休です。
詳細は公式ホームページをご覧下さい。

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2012-01-07

原美術館「ジャン=ミシェル・オトニエル「マイ・ウェイ」」を観てきました。

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原美術館にて

「ジャン=ミッシル・オトニエル「マイ・ウェイ」」

を観てきました。


最近原美術館は親子より友達との組み合わせが多いのです。
それは大人の心地よい世界を自分自身が楽しみたいから!
というのもあります。
今回の初日は仲良しの友人と一緒に向かいました。

開館より少し早めに着いてしまい友人と美術館のまわりを散歩をしながら話していると
外から光り輝く作品がちらっと見えました。心躍り度数がどんどん高まっていきます。
そうなんです。今回はなんと写真撮影が可能なんです。
建物そのものもとても素敵な原美術館。そこで作品の撮影が可能なんてなんて素敵なのでしょう!
ちなみに2階は常設の展示と混在していますので
撮影可能な作品かどうか随時確認をするようにして下さいね。
(常設作品にはキャプションの下に撮影不可のマークがあります)


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午前中の光の美しさに包まれながら
友人と楽しく写真を撮らせて頂きました。
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この撮影会、すごく楽しいですよ。
ガラスという媒体は沢山の人が美しく写真を撮ることが出来る!ような気がするんですよね。
単純すぎるかな。でも楽しいからいっか。
人の少ない午前中は光が本当に美しくてマジでオススメです。
雨の日とかも素敵でしょうね。
夕方もとても綺麗だと思います。
あ、最近東京に雨降ってませんねえ。


なんてことを脳内で呟きながら
iPhoneの画面から見える美しい風景を見つめながら
私は随分前に行った場所のことを思い出していました。
それは六本木にあるショーパブ。
旦那さんが出張の時に友達数人と行ったんです。ぐふふ。
その時にママさんやニューハーフのお姉さんと楽しくお話した時
お姉さん達があまりに「他己肯定」が上手でなんか泣きたくなるほど
嬉しくなった気持ちを思い出しました。



日常ってね本当に色々な事があると思うの。
でもねあなたが思ってる以上にあなたって素敵よ。



私が(せっかくの楽しい席のはずなのに)
仕事の愚痴ばかり言ってることに
自分で勝手に落ち込んでいた時
さっき会ったばかりのお姉さんが
本当に「さらっと」言ってくれた言葉。


こんなにさらっと素敵って言えるのってすごい!感動!って
強く印象に残っていたんです。
あの時聞いた言葉、お姉さんの優しいまなざしでどれだけ自分が救われたか。
そして自分もそんな風に人に暖かい言葉をさらっと言えるようになりたいなと。。。
この展覧会の会場にはそのお姉さんのような「他己肯定」感で満ちあふれています。
(実際は何も話していないんだけ)自分のもやもやした悩み事を聞いてもらい
気持ちのいいタイミングで相づちを打ってもらい
なんだか自分の中で解決出来て嬉しくなってとりあえず抱擁!みたいな感じです。

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外から見える景色とのコラボレーションもとても素敵。
とても暖かい気持ちになりました。


話を伺うと作家さん自身もマイノリティであるとのこと。
痛みを知る者だから出せる優しいまなざしや言葉は
展覧会を訪れるすべての人に優しさを届けてくれるでしょう。



3月11日まで。
月曜休館です。


ちなみにこども向けワークショップあります!
こちら息子と一緒に行った時に詳細に紹介させて頂きます。

子ども向けワークショップ「ふしぎな現実」(Le Réel Merveilleux)
詳細は原美術館のブログをご確認ください。

オススメします。
特に子育て中のママさん!
この場所にいると自分自身が今のままで十分素敵なんだって
暖かく自信を持てるようになると思います。
ぜひ足をお運びください。
というかぜひ一緒に行きましょう。

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genre : 学問・文化・芸術

2012-01-07

恵比寿ガーデンプレイス「ヱビスビール記念館」に行ってきました。

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恵比寿ガーデンプレイスにて

「ヱビスビール記念館」

に行ってきました。


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以前三越の中にあったエビスビールのコーナーが
こんなに立派になっていたとは知りませんでした。
サイトを見るとこんな記述が。
------------------
1890年の発売以来、時代を超えてご愛飲いただいてきたヱビスビール生誕120年の節目である、
2010年2月25日に、「ヱビスビール記念館」がオープンしました。
当記念館は、日本国内では珍しい、単独商品のブランドを冠した施設であり、
ヱビスファン、ビールファンのみならず、
幅広いお客様に十分に楽しんでいただけるアミューズメント施設です。
------------------

こんなに立派な施設になっているとは知りませんでした!

息子にせがまれ入ってみるとなんと入場無料!
でもビールの記念館だから子供連れだと。。と思うことなかれ。
ヱビスビールの歴史を展示してあるエビスギャラリーは家族連れもとても楽しめます。
写真撮影OKというのも楽しいですね。

貴重な写真とか
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昔のポスターとか
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昔のビールがどれだけ高価であったかとか
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おつまみはどんなものがあったかとか展示されています。
大根スライス食べたくなります。
GTH111703 IMG_2721.jpg



入館料は無料です。
有料のヱビスツアーもあります。
<ツアー料金>
大人(20歳以上)    500円(試飲つき)
中学生以上20歳未満  300円(ソフトドリンクつき)
小学生以下        無料(ソフトドリンクつき)
※英語を対応希望の方は英語のリーフレットを配って下さるそうです。
※未成年者のみのツアーご参加は、ヱビスギャラリーまでの案内になります。   

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時間のない方は奧のテイスティングサロンをぜひ。
1杯400円で美味しいビールが飲めます。
おつまみも充実しています。どんな時間でも飲んでも大丈夫な雰囲気も嬉しい。
子供にはジュースもあります。

これはいいところを見つけました。
写真美術館の後もっと活用させて頂きます!


月曜休館です。

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2012-01-06

東京都写真美術館「日本の新進作家展vol.10 写真の飛躍」を観てきました。

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東京都写真美術館にて

「日本の新進作家展vol.10 写真の飛躍」

を観てきました。

息子にどうしても見せたかったのが北野謙さん。
以前高島屋画廊で拝見して衝撃を受けました。
高島屋美術画廊X「北野 謙展 「深海 ー世界があることへー」」を観てきました

ひとつの場に集まる複数の人の姿を重ねて1つの作品を作る「Our Face」が今回の作品。
彼の作品を観ていると1つ1つの人格って実はものすごくもろいもので
他人から観るとその人が所属するカテゴリーに押し込まれているのが
現状なのではと恐ろしくなりました。

個人にはそれぞれの境界線があって
それぞれの個性があるはずなのに
その個人をひとくくりにしてしまうと
個人が必死守ってきた境界線なんてものは
実は簡単に崩れてしまうものなのかも。
自分が必死に守っている「自分」って何だろう?
自分が子供に必死に話している「個性」って何だろう?
改めて考えさせられました。

息子はブルカを被った女性達の肖像をずっと見ていました。
そして「これってひとりの人みたい」と話していました。
目だけしか見えないその肖像からの
リアルに個性を抹殺された女性達の静かな視線が胸に突き刺さりました。

ロビーで放映されている映像もとても面白かったです。
中国文化から見る「Our Face」はより衝撃的だったのではないでしょうか。



西野 壮平さんの作品も何度も拝見しているけど何度も見入ってしまいます。
実際に存在していたもので作り出す実際には存在しない世界。
1つ1つに映り込む人々は現実世界に絶望してるのか理想郷を目指しているのか。
色々な思いが心をかき乱します。


その他の方もとても見応えがありました。
今日は息子と一緒だったので親子での鑑賞を楽しみました。
デジカメ世代、デジタル世代だからという区分がいかにくだらないかよく分かりました。
鑑賞者にバンバン迫ってくる作品を作る人はどんなツールを使ってもバンバン迫ってくる。
沢山刺激を頂きました。


オススメします。
近い将来世界的に有名なる方ばかりだと思います。
今作品を間近で観ておく価値は十分にあります。ぜひ。

1月29日まで。
毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)休館です。

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2012-01-05

パルコミュージアム「青森県立美術館 コレクション展 北の異才たち」を観てきました。

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パルコミュージアム

「青森県立美術館 コレクション展 北の異才たち」

を観てきました。


すっかり寒くなりました。
でも最近の私はサッカーの送迎に慣れてしまったので
以前よりもすごく寒さに強くなりました。
寒さに強くなると寒い場所にどんどん行きたくなります。。
この「青森県立美術館」はとても行ってみたい美術館のうちのひとつです。


地方都市の美術館で「行きたい!」と思わせるものには
いくつかの要素が混在していると思います。
それは

「作品」「建物」そして「空気」。

所蔵作品も建築の美しさもすごく大事なのですが
この三番目ってすごく大事だと思うのです。
作品がその場所でのびのびしているかどうか、楽しんでいるかどうかを
鑑賞してるこちら側が感じられるかどうか。
この空気感を初心者も気持ちよく体験出来るか、
全ての来館者がここちよく感じられるかどうかが
すごく重要な気がします。



私の中でこの空気を感じてものすごく気持ちがよかったのは

金沢21世紀美術館
豊田市美術館

でしょうか。
とても心地よい雰囲気でした。



そんなことを思い出しながらの鑑賞。
今回は気になった作品についてと展覧会全体について。



成田亨のデザイン画に息子は食いつくのかそうなのか!
と思ったのですがウルトラマンや怪獣のデザイン画が実際と違うせいか
というか息子は殆どウルトラマンを見た事がないせいか
特に食いつきませんでした。。
うち原則テレビつけないしまずサッカーの番組優先なので
戦隊モノ見ないんですよね。。

奈良さんの作品はとても馴染みがあるので
家族でほんわかした気分で鑑賞。
いつ見ても気持ちを暖かくしてくれる。
ミュンヘンの美術館のショップで絵はがき見つけた時
こんな気持ちになったなあと思い出しました。


その他にも美術館の空気を感じさせるような作品配置に心がぎゅっとしました。
奧に設置してある「館内を表すアニメーション動画」がとてもよかったです。
前述した「空気」を上手に視覚してくれています。
行ってみたいなと思わせる気持ちにさせてくれる空間に心が誘われました。
とても居心地がよかったです。



私はまだ行ったことがないんです青森県立美術館。
昔「迷宮美術館」で特集があってすごく行ってみたいなって
思ったのですがまだご縁がなくて。。。
ホームページを拝見すると
子供向けのワークショップがかなり充実している模様。
http://www.aomori-museum.jp/ja/schedule/list/event/workshop
益々行ってみたくなりました。

2012/01/29 (日)まで。
会期中無休です。
iPhoneユーザーの方はiPhoneアプリ「ミューぽん」を使うと割引になります!
http://www.tokyoartbeat.com/apps/mupon

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-01-04

東京国立博物館「博物館に初もうで 2012 東京国立博物館140周年特集陳列 天翔ける龍」を観てきました。

IMG_2655.jpg
東京国立博物館にて

「博物館に初もうで 2012 東京国立博物館140周年特集陳列 天翔ける龍」

を観てきました。

今年も年始のどこかでと思ってはいたのですが
色々ありまして今日行ってしまいました。



IMG_2658.jpg
目的はお正月に会える「風神雷神図屏風」に挨拶することと
特別展示の「天翔ける龍」を観ることです。

IMG_2656.jpg
展示室前にはお正月イベントで大活躍した竜が出迎えてくれます。
ライトが大女優クラスですね。

IMG_2657.jpg IMG_2659.jpg

今年の干支は「辰」ということで
日本や中国の龍をモチーフとした作品展示になっています。
竜といえばドラゴンズぐらいしか思っていなかった私ですが
ブータン国王の「竜についてのスピーチ」がすごく心に残っていました。

ブータン国王夫妻、被災児童と交流 「経験積み人格という竜を養って」


概要を引用すると
-------------------------------
皆さんは竜を見たことがありますか?
私はあります。
皆さんそれぞれの中に竜はいます。
竜は『経験』を食べて大きくなります。
年をおうごとに竜は大きくなるのです。
皆さん、自分の中の竜を
大切にしてください。
-------------------------------


私は「竜」とは人が考えた理想の神を表したものかなと思っていました。
だから人の心の中に竜が存在するなんて思ってもみなかった。
国王のスピーチを思い出しながら
だからこんなにも沢山の種類の竜がいるのかなと思いました。
私の心の中の竜はどの竜に似てるのでしょうか。
私の中の竜は今どんな状態なのか
息子の中の竜を私は弱らせていないか
色々な想いが自分の中を駆け巡りました。

今年の正月は「新年明けました。今年もよろしくお願い致します」しか言えなかった私。
旦那さんは元日から仕事だったし
元旦母子で行った国立競技場で地震に会いものすごく焦ったりと
正月どころでは無くなってしまいました。

今年は自分の中の竜をより高く羽ばたかせるために
いろいろな体験をみんなでしていきたいし自分がもっと前向きな気持ちでありたいと改めて思いました。


IMG_2661.jpg

息子は展示内にあった「動かせる竜」を満喫。
思う存分楽しませて頂きました。


息子は「初もうで」も2回目。
慣れた感じで楽しんでくれました。
ここまで沢山テーマにあった作品があるなんて
トーハクの倉庫の掃除当番は大変だね!と話していました。


ちなみにトーハク常設展は子供連れで行くとそれだけで大人は600円から100円割引になります。
そして各所に休憩所があったり大きなお庭があったりするので
子供が愚図るなど何かトラブルがあった時にすぐに退避出来ます。
そうなんですトーハク常設展は実は親子連れにがすごくオススメなんです。


現在特別展「北京故宮博物院200選展」が尋常でない混雑状況になっています。
(多大な待機時間に皆疲れ果てて)常設に人が流れにくい状況でもあります。
なのでこの1月親子でトーハクデビューは如何でしょうか。
きっと気持ちが前向きになれるはずです。


1月29日まで。
月曜日休館です。但し1月9日(祝)は開館。翌10日(火)は休館になります。


平成館「北京故宮博物院200選展」の混雑は近年まれに見るものでありました。
正直子供連れでは「清明上河図」の鑑賞は難しいと個人的には思います。
北京でも鑑賞出来る機会が少ないので鑑賞可能な時は数時間の待ち時間が必要だったとのこと。
確かに常設展でも普段より中国語を話す鑑賞者さんが多いという印象を受けました。
午後4時過ぎると展覧会入場に待ちはありませんでしたが
「「清明上河図」観覧」は午後4時現在で観覧まで120分待ちでした。午後5時閉館なのに。。。
鑑賞を目指す場合はくれぐれもお時間に余裕を持ってご来場ください。
「今回の展覧会は金曜の夜間開館を行わない」公式サイトに出ていますので
金曜夜を狙わないようにご注意ください。
詳細は公式サイトをご確認ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2012-01-03

新年あけました。今年もよろしくお願い致します。

新年あけました。
今年もよろしくお願い致します。

基本的に今年は祝いの気持ちより
区切りの気持ちのほうが多いので
ご挨拶はこのようにさせて頂いております。
去年は本当に長かったです。


このブログも随分長く続けることが出来ました。
息子には本当に感謝です。
基本的に美術館、ギャラリー、博物館に行くことが日常のひとつになってくれているので
同行して困ることはほぼなくなりました。観賞後感想を話し合えるのも嬉しいです。
好みもはっきりしてきたので事前に聞いて好みじゃないものは自分だけで行くこともあります。


一人で鑑賞する時は子供連れで美術館に来てる人をつい見つめてしまいます。
以前に比べて子連れのお客様増えているような感じがします。
とても嬉しいです。ぜひ美術館のようなアートスペースへお子さんを連れていってほしいです。
もちろん大声を出すとか暴れるのをほおっておくというのは困りますが。。
準備をしたり説明をしたりしてどこが面白いかを説明すれば
きっと見てくれると思います。
周囲に十分目を配ってぜひぜひチャレンジして頂きたいと思います。

あと小さい子供に見せてもどうせ覚えてないしとか思わないで下さいね。
行った時の写真やその時反応があった作品の絵はがきとか
思い出に残るものをちゃんと連れて帰れば
それは立派な思い出になり後から子供も思い出を共有出来ます。

「その時その場所に自分の足で出向いて自分の目で確かめる」

という行動力を親が発揮すれば作品のパワーは子供に必ず伝わりますから。



自分個人としては「もっと体験を楽しむ」「自分達の行動力を(自分で)褒める」。
まず行動していきたいです。
(もちろん予備知識を得る努力は惜しみませんが。。)
まず行動して、そして行動した自分をきちんと振り返りたいと思います。
振り返りによって学ぶとでもいいましょうか。
最近時間に追われてきちんと振り返りが出来ていないので。。。


これから日本って文化大国になっていくと思うのです。
政治経済にこれだけ失望させられることが多いと
知識層は文化復興にシフトすると思うのですよね。
今後の日本はイタリアみたいな文化大国になる。
再生は(知識層が政治経済を見捨てたから)文化から始まるのではないでしょうか。

という主張をネットでみかけたのを思い出しました。
すごく同意してしまいそうになったお正月でした。



今年は我が家が「変化」する年になりそうです。
変化を楽しむ余裕を自分自身がどこまで持てるか分かりませんが
とりあえず行くしかないので突っ走りたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

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