2011-12-30
2011年を振り返って選ぶ展覧会ベスト10
今年も印象に残った展覧会をまとめてみたいと思います。
今年は3月11日東日本大震災という想像もできなかった大きな地震がありました。
そこで自分も含めて多くの人が生活に対して、アートに対して感じ方が
大きく変化したと思います。
私もものすごく気持ちが変化しました。変わった心はもう元には戻らないと思います。
そして私たちの生活に少しずつ変化の波が来ています。
その波に少しでも楽しんで乗る為に今準備を整えている最中です。
息子はアートについてもっと能動的になりました。
自分で書いてみたり自分で質問をしたり。
絵もなんか絵らしくなってきました。
既存の絵画教育に埋もれて「元気なザリガニ」とか書かないように
常に刺激的な出会いの場を作っていきたいです。
サッカーがどんどん忙しくなってきてるのでなかなか難しいのですが。。頑張ります。
さて今年も振り返りをしてみます。
去年よりまず「記録した展覧会」の数が減りました。
すみません去年より体力が持たず文章で記録する数が減ってしまいました。。
定期的に「訪問の記録」も残していこうかなと思う今日この頃です。
では順不同で。拙ブログの訪問記事をタイトルにリンクしています。
ミヅマ・アクション「木村了子展「楽園」」
今のアイドルって並んでなんぼなんだなあと改めて気づかせてくれた
貴重な展覧会でした。美しいものは並べてみたいですよね。
木村さんご自身もとても魅力的な方。ぜひ今後の展覧会も拝見したいです。
資生堂ギャラリー「第5回「shiseido art egg」展 今村遼佑展」
失うという行為を何度も考えさせられた2011年。
もう会えない人の存在を思い出させてくれた空間に涙が出ました。
東京国立博物館平成館「特別展 写楽」。
歌舞伎好き、浮世絵好きな息子が一番楽しみにしていた展覧会。
とても見応えがありました。
それにしてもなぜ特別展は第一会場ばかり混むのでしょうか。
21_21 DESINGSHIGHT「特別企画「東北の底力、心と光。 「衣」、三宅一生。」」。
twitterで「オススメ」と聞き慌てて行った会期がとても短かった展覧会。
今でも強く印象に残っています。
生活の中で洗練された美しいデザインは息をするのを忘れてしまうほど見入ってしまいます。
ギャラリー椿「コイズミ アヤ 組み立て/Overflow(コップの水があふれる様について)」
今年初めて出会った作家さん。とても印象深い空間でした。
空間の間にある世界観に何度も泣きそうになりました。
無人島プロダクション「加藤翼展「深川、フューチャー、深川、フューチャー、ヒューマニティ」展覧会関連企画 引き興しイベント「F.F.H.」」
ランキングには珍しい「パフォーマンス」の展覧会。
ここまで感激するとは予想外でした。
素晴らしい体験でした。またぜひ参加したいです。
SCAI THE BATHHOUSE「石川直樹「8848」」
自然の力をまざまざと見せつけられた2011年。
世界最高峰の場所の美しさと石川さんの本の面白さ。
素敵なコラボレーションを体験させて頂きました。
岡本太郎記念館「岡本太郎生誕100年第三弾企画展「ヤノベケンジ:太陽の子・太郎の子」展」
「呆れるほどポジティブに」というヤノベさんのコメントに泣きそうになりました。
悲しんでばかりいないで自分のことにもっと責任を持とうと前向きな気持ちにさせてくれました。
東京国立近代美術館「イケムラレイコ うつりゆくもの」
忘却や損失を連想させるテーマをとても美しいタッチで表現されていました。
色の美しさもとても印象に残りました。
TOTOギャラリー・間「311 失われた 街」
この展覧会は世界に巡回してほしいです。
あの日あの場所で何が起こったかをとても冷静になおかつ創造的に伝えてくれています。
新宿シネシティ広場・大久保公園「歌舞伎町アートサイト」
クワクボさん、ギル久野さんの作品とても刺激的でした。
そして説明して下さるスタッフさんのクオリティの高さ&作品の理解度の深さ
に大感激。
空間も作り込まれていて「世界にアナウンス出来る日本発のアートイベント」になっていました。
以上です。
今年も大変お世話になりました。
サッカーが本格化してきたので親子鑑賞の時間がかなり減ってしまいましたが
まだ一緒に行ってくれるので感謝してます。
現段階は正直「母親と行くのが楽しい」より
「行った先でギャラリストさんや作家さんと話すのが楽しい」みたいです。
これも行く先々の皆様が私たち親子、特に息子を子供ではなくちゃんと一鑑賞者として
対応して下さっているからだと思います。本当に本当にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
年末時よく「今年もあっという間でした」と言いますが
2011年は正直長かったです。
2012年は激動の予感でして自分達がどのような展開になるのか
全く想像できませんがせっかくなので楽しんでいきたいと思います。
2012年もどうぞよろしくお願い致します。
theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術