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2011-11-01

スパイラルガーデン「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA004 ノヴェンバー・サイド」を観てきました。

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スパイラルガーデンにて

「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA004 ノヴェンバー・サイド」

を観てきました。


毎年このノヴェンバー・サイドは親子での鑑賞です。
11月1日というのは東京都の幼稚園の出願日であります。
つまりお休みなのです。(日本にいれば来年も伺う予定です)


今回こちらのサイドは親子でお世話になっているディレクターさんが「とても」多いので
私たちはリラックスムード。結局2時間も滞在してしまいました。

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今回私たちがとにかく楽しみにしていたのが
富田 菜摘さんの新作。
このオブジェのシリーズは本当にすごい。毎回毎回観る度に
気づきがあります。
この母子は原発関係の記事で出来ています。
新聞という媒体は事実を伝えるという役割がありますが
その定義を疑う人も多くなってきた今日この頃。
そしてその紙媒体の記事を解体して新しく別の物体を作るというのは
「真実を探すことはどれだけ困難か」を
とても視覚的に表しているような気がしてとても強いメッセージを感じました。
(ちなみに女の子の左の子は非売品です)

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そしてとてもとてもよかったのが 時松 はるなさん。
彼女の作品は実は私たち親子には特別な想いがあります。
3月11日、私たちは彼女の個展を拝見した後に
東日本大震災に遭遇しました。
なので彼女のこの「群衆」のスタイルはとても緊張感を感じることもあったんですね。

そして今回の作品から放たれる明るいエネルギーに本当にびっくり!
彼女の作品から放たれるエネルギーはとても自然に明るいのが気持ちいい。
この作品なんてまあ仲良しの女子高生がクラスみんなでやったAKBの仮装みたい。
ふとめちゃんもいるしおちびちゃんもいる。
100%純粋なんてそんな事出来ないわよ!って心の中で思っていても
でもここは明るく振る舞っておきましょ。と心の中で自己完結させられる
とても現代的な悟りの雰囲気もあって。

いつも作品を拝見する場所とは違い窓の光が影響しているのか
とても前向きなエネルギーの発散ぶりに沢山の元気を頂きました。


今回はストレートではなく少し斜めな感じだけど
しっかりしたメッセージを持った作品が印象に残りました。

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eitoeikoさんのwallはとてもメッセージ性がありました。
10人の肖像画はそれぞれとても個性的で
1980年にフロリダのTHE LOWE ART MUSEUMで発表された
「20世紀を代表する10人のユダヤ人のポートレート展」
を連想させてくれました。


yokan120601

私たちが本当にお世話になっている
ギャラリーモモさんの平俊介さんもすごく気になりました。
最近メタボリズム等で「人が作るあたらしい建築」にすごく興味があるのですね。
でも同時に「メタボリズムを話していた頃とは今は事情が違うじゃん!」と
言いたくなることも。
この建築の絵は私が過去に発表された未来建築のアイデアを観る時に感じる
「やるせない気持ち」がとてもうまく表現されていているなと感じました。

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息子は伏見地下街アジトの展示にかなり驚いていました。
そうですよねこういうのあまり観ませんもんね。
3日間の会期の間どのように変化していくかドキドキですー。

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hpgrp GALLERY Tokyo (東京)さんのすっきりしたwallも素敵でした。
(息子は作品を体で模写してると話しておりました。。。)
大胆な配置がとても作品をおおらかにしている気がします。
特に川久保ジョイさんの写真はよかった。遠くの写真ってその撮影場所から
今目の前で作品になるまでに沢山の距離と敬意を感じることが出来るんですよね。
旅をしたくなりました。


★写真の撮影、掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。
 一眼レフ等を比較すると画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。



アートフェアというと
とても特別なものと感じる方も多いと思いますが
この「ULTRA004」はとてもフレンドリーで入場しやすくて
気持ちのいい場所です。
作品も手の届く値段のものも沢山あります。
(でも今日お嫁入りしたものも沢山ありましたー)

こちらは入場無料、スパイラルという表参道から歩いてすぐという立地
というとても足を運びやすい要素がそろっている親しみやすいアートフェアです。
楽しめると思います。ぜひ足をお運びください。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-11-01

子供の模写を容認してくれるディレクターは未来のコレクターを育てる。

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11月。芸術の秋でございます。

今日11月1日私たち親子は1日青山、表参道界隈で
芸術に触れさせて頂きました。


そのうちの1つ、スパイラルガーデンの「ULTRA 004」にて
息子は本日思う存分「画伯」をさせて頂きました。
その一部を親ばかモードで紹介させて頂きます。
息子の模写を見守って下さったディレクターの皆様本当にありがとうございます。


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Galley Fukuda (大阪)さん

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Galerie Tokyo Humanité (東京)さん

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工房親 (東京)さん

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eitoeiko (東京)さん

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mograg garage (東京)さん



作品を観ながら絵を書かせて頂きました。
筆記具はすべてシャーペンです。
立って書くので時間はそれほどかかっていません。
書いてる息子を待ちながら思ったことがあります。


「子供の模写を容認してくれるディレクターは未来のコレクターを育てる」


のではないかと。
アートフェアというのは沢山の画廊さんと作家さんが
自分の自信作を基本ガラスケース無しで並べるわけですよね。
つまりそれを作った人、選んだ人と同じ空気を吸いながら
自信作を一緒に体感できるわけですよ。
考えてみたらすごい空間ですよね。


そこでね。子供に気に入った作品を絵に書かせてみるわけですよ。
もちろん大人の邪魔にならないことが前提ですよ。
作品が産まれる時のアドレナリンがムンムンした状態の中で自分も書く。
まずこれだけでも楽しいですよね。そして書いてるうちに子供が分かることが1つ。

「目の前のこの完成品は凄い魅力があり、そして自分には絶対に作れない」

を実感出来るわけです。


この【魅力があるけど自分では作れない】を実感するってすごく大事。
外食なんて特にそう。食べるだけなら自分でも作れるわけです。
でも「自分で作れないけど美味しいものたべたいからお金を払う!」となるわけですよね。
この「納得してお金を払う」という行為が
自然に身につけばもっとアートを買う行為が自然になるのかななんて思ったわけです。


息子が今回とにかくうまく書けた!と喜んでいたのが
Galley Fukuda (大阪)さんの作品。
書き上がった作品を作家さんにも褒めて頂き
とても嬉しかったそうです。
息子は「あかちゃんヒーローかっこよかったなあ。。」と
就寝前まで呟いていました。
大阪にまた見に行きたいそうです。
そう、前回拝見した時はART OSAKAでした。
堂島ホテル「ART OSAKA 2010」に行ってきました。


子供向けのワークショップで
「複数の若手作家さんのグループ展を行い作品を作家と話しながら模写」
っていうすごくシンプルなスタイルがあったら楽しそうですね。
作家さん大変かな。子供の質問って辛辣ですから。。
でもきっとすごいプレゼンの練習になると思います!(←すみませんすこし無責任)
そして子供達は「作り上げ仕上げ人にみせる行為に伴う勇気」を観る事ができます。
近くで観ればきっとどれだけ大変か実感できますよね。そしてその実感は
「人はそれぞれ違いがありその違いは受け入れるべきであること」
「人の行為に敬意を持ち、相違を受け入れることによって相違尊敬が産まれること」
という感覚につながることが出来ると思うのですよね。
とかく日本人は「隣人の違い」に過敏すぎな気がするんですわたし。
違いを楽しむ。その違いを体感する第一段階として「絵を書く」ってすごくいいと思うのですよ。
だって絵って全く同じに書けないでしょ?


自分の子を観ていると

自分が気に入った作品を自分で書き
その作品を作った作家さんやその作品を選んだディレクターさんに観てもらう

この流れが一番作品を深く鑑賞しているような気がします。
そして一緒にその絵をみてもらいながら作品の前で話をしていることによって
作品を仕上げる作家さん、それを世に送り出すディレクターさんを
尊敬し、その結果である作品に敬意を表すことが出来ている気がします。

(作品を触らないや展示の場で走らないことは敬意を表すではなくて当たり前のこと!って
言われるとすみませんなのですが。。)


それにしても沢山書かせて頂きました。
今日私たちを見守って下さった皆様
そして素敵な場を作って下さったULTRA 004というアートフェアに深く感謝。
本当にありがとうございましました。

theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

2011-11-01

GALLERY MoMo Roppongi「大久保如彌展|それはあたかも夢のようにみえる」を観てきました。

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GALLERY MoMo Roppongiにて

「大久保如彌展|それはあたかも夢のようにみえる」

を観てきました。


秋が来たなあと
なかなか余裕をもって感じられない今日この頃。
最近はサッカーと芸術の秋を常に満喫しすぎていて
本当に毎日忙しいです。。
大荷物で家を飛び出して夜まで色々な場所に行って。。。
という生活をしていると

夜寒いんです。日中との気温差がすごい。

そのような時一番役立つのがストール。
愛用しているのが無印良品の
授乳も出来るストール」のシリーズ。
もちろん授乳はしていませんが
こちらボタンがあるので
寒くなったら子供にマント風に着せられるのが
すごくいいです。
しかも暑すぎず、寒すぎずの生地が多くて
すごく愛用しています。


そう、布の肌触りってすごく魅力的。


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なぜこのようなことを書いているかというと
こちらの大久保さんの作品。
そんな布の肌障りの魅力に溢れている作品なのです。
作家さんはおそらくかなりの布好きな方ではないのではないかと
想像してしまいます。


絵に登場する布(服、ソファ、カーテン)は基本実在するものとのこと。
こちらの作品に登場するワンピースも実際にお持ちなんだそうです。


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丁寧に塗り重ねた色はキャンパスで新しい「布」となり
肌障りを連想させるほどの臨場感を産み出しています。
とても暖かい肌触りを感じさせてくれて
鑑賞しているこちらまでやさしい気持ちになれる作品達です。
冬のジャケットが欲しくなりました。


★写真の撮影、掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。
 一眼レフ等を比較すると画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。



11月19日(土)まで。日・月曜・祝日休廊です。


GALLERY MoMoさんも出展する
URTLA004 ノヴェンバー・サイドは11月1日~3日の開催です。
こちらはとても親しみやすいアートフェア。
芸術の秋の新しい出会いを求めにいかがでしょうか。
ご予定未定の方。ぜひ足をお運びください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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