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2011-06-16

西武渋谷店「Art meets Life ~Kohei Nawa meets Seibu Shibuya~」を観てきました。

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西武渋谷店にて

「Art meets Life ~Kohei Nawa meets Seibu Shibuya~」

を観てきました。


こちらに出向いたのはあるきっかけから。
子供が登園中に予約していた美容院へ出向いた時のこと。
そこはずっと通っている美容院で私のことをとてもよく存じ上げて頂いてます(笑)。
待ち時間用の雑誌は「Casa」や「Pen」を持ってきてくれるんですよ。私には。
話題は大体iPhone、Mac、そしてオススメの展覧会です。
トリートメントをアシスタントさんがやってくれていたのですが彼女から

「私この前美術館に行ったんです!なわさん。。って人、あのガラスの人です!」

ガラスの人?まあいっかと
展覧会の感想を聞いてみると彼女の話がもう止まらない。
こんなに面白かった体験は初めてとのこと。
いつも買い物に行ってるデパートでふとみた作品に興味をもって
行ってみたら特に予備知識がないのに何度も会場をまわっった。
本当に本当に面白かったと興奮気味に話してくれました。


と興奮気味に話す彼女の話は
私たちがオープニングパーティーで展覧会を拝見した時
鑑賞後に描いた感想にとても近いものでした。
東京都現代美術館「名和晃平 ─ シンセシス 展」を観てきました。


私の仮説
「「シンセンス」は【今まで美術館に行かなかった人が】アートをより身近に楽しむきっかけになる」
を立証してしてるなと思い美容院も思った以上に早く終わったんで渋谷へ出向くことにしました。


大きな写真で観る名和さんの作品はとても綺麗でした。
実際に名和さんの作品を数多く拝見している私は
どちらかというと「思い出しドキドキ」で
「今度いつ清澄行こうかな」と思っていたら。。



衝撃的な体験をしました。
私見ちゃったんです。


ある女性が作品の写真に吸い込まれるように近づいてきました。
そして息を忘れているような状態でずっと写真の前で止まっていました。
私はそこで思い出しました。


あ、この人さっき会った。


今回の展示は渋谷西武のいろいろな場所に展示されています。
実際の作品があるのはB館8階のオルタナティブスペース。
そこで実際の作品をうっとり眺めていた女性だ!
もしかし私


人がアートに恋した瞬間に遭遇しているのでは!!!


(ここからは妄想ですが)
彼女はちらしを大事そうに1枚ともう1枚を必死に観ていたから
きっとあれは保管用と資料用だ。
きっと数日後彼女は自分で清澄白河に行くのだろう。
そして徹底的に作品に恋をしてしまうだろう。
実際の作品を前にして彼女は気づくのです。



「綺麗って感じただけで展覧会に来れちゃうもんなんだ!」
「現代アートって別に知識がなくてもこんなにも楽しめるんだ!」



作品から実際に足を運ばせる
(優柔不断な人が内心求めている無口で強引な)
磁力みたいなものが出てるから
その磁波をキャッチしてしまう人はもう目が離せなくなるんですよね。


きっと私が行ってる美容院のアシスタントの女の子も
こんな感じだっただろうな。
なんだかとても嬉しくなりました。


展覧会すごく素晴らしかったです。
そして遠く離れた別の場所で
作品の魅力を親しみやすく伝える場を形成出来ているこのスタイルは
今後の現代アートの導入スタイルとしては最高の場ではないかと
とても感銘を受けました。



展示はこんな感じです。

A館1階ショーウィンドー、エントランス
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B館1階=エントランス、パブリックスペース
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B館8階=オルタナティブスペース
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A館・B館=連絡通路(3階/5階)
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子供連れでも大丈夫です。もちろん無料。
現代アートって。。なんていう難しい敷居は全くありません。
作品の力量がハンパないので
ここで写真を見ていると絶対に清澄白河に行って実際の作品をみたくなると思います。
行ったことある人は確実に再訪したくなります。
美術の知識があるかないかなんてそこには関係ありません。
渋谷西武の展示は観ている人もぜひ観てほしいです。
アートに恋をし始める瞬間を目撃出来ます。


7月11日まで。無休です。
東京都現代美術館とぜひ往復して頂きたいです。
半蔵門線で1本で行けますから。。
現美は原則月曜休館です。詳細は公式ホームページをご覧下さい。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-06-16

ギャラリー椿「川崎広平展」を観てきました。

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ギャラリー椿にて

「川崎広平展」

を観てきました。


とても美しいアクリルとLEDのハーモニー。
絶妙の感覚で楽しませてくれるリズム。
水族館での「暗闇で光るおさかなコーナー」にいるような気分。
自分の中でぞれぞれの「作品が生活している部屋」を想像することが出来ました。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


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最初は鉄を素材とした作品を製作されていたとのこと。
鉄で造形の形を見せるというより、中の構造物をみせるほうを好んだそうです。
確かにこのアクリル等を多様した手法は構造形式をじっくりと
観ることかできます。

私は「鉄→アクリル」からは別のストーリーを想像してしまいました。

それは「外側→内側」の流れです。
hana030101
鉄の彫刻というのは私は「外」という印象を持っています。
天候や風と共に作品が時間で変化していくイメージです。
でもそれはあくまでも外界からは閉じられいて
中身は見えません。

つまり「所有するなら外だよな」

という展開になるわけです。


しかし内面の構造物を見せることにチャレンジして
アクリル等の素材を使うと
この透明感や光をみて
「外に置いて置く訳にはいかんでしょう。。」
と状況が変わっていきます。

ここまで内面さらけ出してくれてるのなら
こりゃこっちも内側に招き入れなくては!と
鑑賞者が思うような感覚に陥ります。



「もっと近づいてほしい」


作品に問いかけられているような気持ちになりました。
自分であわてんぼと自覚しているので
彫刻作品はあまり近づかないようにと
自分でブレーキをかけるようにしているのですが
この作品の前ではブレーキを意識していないと
どんどん近づいてしまいそうになりました。


LEDやアクリルというと
ついつい冷たいイメージの作品が多いのかなと思っていたのですが
作品からどんどんこちらに近づいてきてくれて
私はとても心地よかったです。



6月24日(金)まで。日曜休廊です。

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