2011-05-31

ETV「デザインあ」いつも観ています。

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サッカー&アートと外遊びが優先の我が家。
家では基本FM。テレビはあまり見ません。
そんな私たちがお気に入りのテレビ番組のひとつが

ETV「デザインあ」

であります。

こちらの番組。
様々なジャンルに関わる「デザイン」を紹介しています。
これがまたおしゃれに。
もう身悶えするくらいおしゃれに。
構成メンバーがこんな感じですからね。
そりゃ悶絶するくらいおしゃれですよね。

グラフィックデザイナー 佐藤卓
ウェブデザイナー 中村勇吾
ミュージシャン CORNELIUS

おしゃれどころをばっちり押さえていて
一緒に見てる大人も思わず見入ってしまうくらい。
扱うテーマは正直身近なものばかり。
それを本当に多面的な視線、多面的な表現で
予想外な視点でデザインを分析していく。
見ているこちらのワクワク度は瞬く間に三倍増しになります。



大人が目を見張る幼児番組としては「ピタゴラスイッチ」
が有名ですね。ではピタゴラスイッチとは何が違うのか。
大人目線で比べると一番の違いは
【過程に重点を置くか、形に重点を置くか】
ではないかと思います。
「ピタゴラスイッチ」はもののしくみとか変化の経緯をみていくんだけど
「デザインあ」は形にこだわっている感じ。

例えるなら
「デザインあ」は番組で出てくる映像をキャプチャーして
Tシャツが何枚も作れるって感じでしょうか。
(実際やってくれないかな。。欲しいなあ。。)



そして最後のコーナーで
様々なジャンルのトップデザイナーが
子どもたちにデザインの心を語るコーナーがあるのですが
これがまたすごい。
ラインナップをみただけですごい。


#1: 深澤 直人さん(工業デザイナー)
#2: 柴田 文江さん(工業デザイナー)
#3: 山中 俊治さん(工業デザイナー)
#4: 渡邉 良重さん(グラフィックデザイナー)
#5: 仲條 正義さん(グラフィックデザイナー)
#6: 祖父江 慎さん(ブックデザイナー)
#7: 面出 薫さん(照明デザイナー)
#8: 小泉 誠さん(家具デザイナー)


皆子供に語りかける設定でのお話なので
とてもわかりやすくて心にダイレクトに
響いてきます。
そして後から簡単に思い出せるんです。
だから街で気になるデザインに出会う確立が増えた気がします。



次回の放送もとても楽しみです。
21_21 デザインサイトとか好きな人は絶対にツボにはいると思います!
ぜひ録画してご覧下さい。
毎週土曜7:00から本放送です。今後の放送予定はこちら。

#5 : 5月28日(土)、6月11日(土)
#6 : 6月4日(土)、6月18日(土)
#7 : 6月25日(土)、7月9日(土)
#8 : 7月2日(土)、7月16日(土)
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theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2011-05-30

スタジアムと美術館の違いを考察してみる。

「美術館の親子鑑賞ツアーに再訪者が少ないのはなぜか」
私がいつも考えている事です。

「理想の親子ワークショップを妄想する」
という記事を書いたこともありました。
鑑賞ツアーというのは親子ワークショップの一種ですから。


その話題を含めてtwitterを楽しんでいた時ある方から
「鑑賞ツアー再訪する人少ないって寂しいねー。阪神戦に何度も通う親子は沢山いるのにね」
というリプライを頂きました。


甲子園には何度も通う親子が沢山いるのに
国立博物館に何度も通う親子が多くならないのはなぜなのか。


美術館とスタジアムへの「親子でおでかけ」を比較して違いを検証してみたら
なんか面白いかなと思い整理してみようと思います。



大前提に考えなくてはいけないこと、それは
行く人、来てもらう場所が【win-win】であること。
どちらかがものすごく苦痛を伴うものでは
その行為は次に繋がりません。
ではさっそく比較してみましょう。

スクリーンショット(2011-05-30 22.35.51)


並べてみると面白いですね。

家族で外出の目標ではなく【目的】はただ1つ。

「帰り道が楽しい気分であること!」

帰る時にはくたくたでは駄目です。
楽しい気分で帰宅し「また行きたい!」と思えるものでなくては。
なので今回の比較の表をふまえて
この楽しい部分だけで選んでしまえば
「親が子供を連れていく理想のおでかけ」
に近づくのではと仮説を立てました。


駅から近くて
いつ行ってもよくて
館内を自由に移動出来て
混雑してなくて
黙ってなくてもよくて
事前に勉強してなくてもよくて

そして

その場に行ったという行動そのものを思い出に出来る

ということ。


仮説に一番近いものが何か。

「平日に行く遊園地」
「指定席で行くデーゲーム」


なんてかなり条件を満たしている気がします。
では美術館でこの形態に近づけるにはどうしたらいいか。

「平日限定の親子パス」
「駅から遠いところは送迎バス」

等を設定してまず出向いてもらう環境を整えたいですね。
あとは後半の条件、特に「その場に行ったという行動そのものを思い出に出来る
ここをどう具現化がポイントな気がします。

美術館でこれを実現する前提として

事前知識必要なし
静かに見るだけではない状態にしたい

が必要な感じ。

ってなると大きな体験型アートがあるといいのではと。
ユーフラテスさんとか発案してくれないかなあ。。


整理するとなかなか面白かったです。
これから夏に向けて沢山の美術館や博物館でいろいろな企画が
登場すると思います。
楽しい思い出が出来ますように。
そして楽しい思い出と共にまた美術館に来てくれますように。

theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2011-05-29

東京都写真美術館「コレクション展「こどもの情景-戦争とこどもたち」を観てきました。

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東京都写真美術館

「コレクション展「こどもの情景-戦争とこどもたち」

を観てきました。

今回は
戦中から戦後においてのこどもたちを撮影したコレクション展です。

HPにはこのような一文が。
----------
「こども」が放つ力強さは、見る者を無条件に作品の中へと導きます。
生きる象徴としての「こども」という被写体の特徴が、
「戦争」の中で際立って感じられる内容です。
----------
こどもがテーマに絡むとこのような文章とても多く見受けられるのですが
私個人はこういう文章はとても悲しくなります。
大人って勝手だなあと思ってしまうのです。
こどもを個人としてではなく「こども」というカテゴリーでしか見ていない。
それぞれの辛いこと、悲しいことを抱えて必死に生きてるのに
まとめて束ねて「生命力がある」「力強い」とか言うのってすごく傲慢な感じがするのです。
「子供ってのが強いもんでしょ。だから乗り越えられるでしょ」
って考えを押し付けているようで個人的にすごく嫌なんです。
辛い気持ちの存在を認めたい。すべてはそこから始まる気がします。


この「辛い気持ち」を撮影者である大人がどう受け取っているか。
その受け取り方が写真に現れているような気がしました。
被写体として、芸術としてこの瞬間をフィルムに納めたのだと思いますが
納める瞬間のほんの少し前に

「この子を守ってあげなきゃ。」

という気持ちが土台にあるかないかでとても違った写真になるような気がします。
どちらが芸術的に優れているかは私にはよく解りません。
私自身は撮影する瞬間に被写体の子供を人間として見ている(ような気がする)写真が
とても好きになりました。


戦争孤児の写真は今でも時々思い出します。
彼らがこちらを見つめる目は
警戒心に溢れているか相手の中に信頼感を探しているか。
彼らはどんな気持ちでカメラをみているのでしょう。

そしてカメラが彼らを見る視点は
大人が子供を見る視点であるのだなと思うと
自分が子供を見る視点と同化してしまい
胸が苦しくなってきました。

多くの写真を息子をだっこしながら見ました。
正直18キロ以上の筋肉中心の男子をだっこするのは重いです。。
でも肌を感じながら見ておきたかった。
ここに出てくる子供達は皆
親にもっとだっこしてもらいたかったでしょう。
ほっぺたをくっつけて親の温度を感じていたかったでしょう。

息子は戦争についての写真を怖がるということはないです。
不思議です。そして沢山質問をしてきます。

どうしてこの子たちはこんなに怪我をしてるのか
どうしてこの子たちは路上で寝てるのか
どうしてこの子たちは子供だけで生活してるのか

等を私に聞いてきます。
私は憶測でしか答えられません。
そしてその憶測も曖昧です。

そう、なぜ戦争してるのかって
そもそも明確に説明出来るものではない気がします。
どうして子供にちゃんと説明できない
とりかえしのつかないことを大人は続けているのでしょう。
戦ったり奪い合ったり殺し合ったりしないほうが
いいにきまってるのに。



深く、深く考えさせられる展示でした。



7月10日 ( 日 )まで。原則月曜日休館です。



今回はイベントが沢山あります。
ぜひご家族で足をお運びください。
公式HPからの抜粋です。
-----------
【「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクール】
東京都写真美術館では「こどもの情景」展に関連して、写真作品を通して芸術文化に対しての理解を深め、
こどもの創造性と豊かな精神を養うことを目的に「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクールを実施いたします。(主催:東京都写真美術館、NPO法人日仏子供ヴィジョン 後援:フランス大使館)

【募集期間】
2011年5月14日(土)~9月19日(月・祝)
【応募資格】
小学校低学年の部(1年生~3年生)
小学校高学年の部(4年生~6年生)
【参加費】無料
【応募方法】
応募用紙に必要事項が明記されているのをご確認のうえ、下記あて先までご応募ください。
また、会期中、東京都写真美術館3階展示室前に応募ポストを設置いたします。
・ 応募用紙(罫線)[ pdf_38kb ]
・ 応募用紙(原稿)[ pdf_765kb ]
・ 参加票[ pdf_1168kb ]
※応募用紙は罫線タイプと原稿タイプの2種類の中からお好きな方を選んでご使用ください。
※学校単位でのご応募など、専用応募用紙以外の用紙をお使いになる方は参加票を添付のうえご応募ください。
【締め切り】
2011年9月19日(月・祝)必着分まで
【最終審査員】
高橋源一郎(作家)、土田ヒロミ(写真家)、山本容子(銅版画家)
【結果発表】
入賞作品はホームページにて発表いたします。(2011年11月 表彰式開催予定)
【郵送先】
〒113-0031 東京都文京区根津郵便局留 NPO法人日仏子供ヴィジョン
「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクール担当 増田宛
【お問い合わせ】
東京都写真美術館「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクール係
03-3280-0099


【おしゃべり鑑賞タイム】

2011年6月5日(日) 15:00~18:00
2011年6月19日(日) 15:00~18:00
2011年7月3日(日) 15:00~18:00
 
本展では、こどもたちと一緒に、作品を前にして会話を楽しんでいただける「おしゃべり鑑賞タイム」を設けました。いつもの静寂な展示室とはちがう、なごやかな雰囲気の中で、名作ぞろいのコレクション作品をめぐる会話をお楽しみください。

「おしゃべり鑑賞タイム」とは?
・上記の指定日・指定時間に、展示室内で会話を楽しみながら作品を鑑賞できます
・こどもたちといっしょに気兼ねなく会話をお楽しみいただけます
・大人の方だけでも、もちろんOKです。会話をお楽しみください
・叫んだり走ったりしないでください。みんなでたのしく鑑賞しましょう

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genre : 学問・文化・芸術

2011-05-27

ミヅマ・アクション「木村了子展「楽園」」を観てきました。

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ミヅマ・アクションにて

「木村了子展「楽園」」

を観てきました。


好きなものを並べて愛でる。
そして好きな人が並んでる様を観て萌える。
誰でも経験あることだと思います。
私は今息子の影響もありサッカー熱が再編しています。
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サッカーでドキドキするのがこういう写真。
並んでる姿、いろんなとこ沢山観ちゃいますよね。ドキドキしますね。
(私ちなみにサッカー選手のスローインの際の二の腕がたまらなく好きなんです。。)



並んでるといえば最近よく見るのが

「大量に並ぶアイドル」。
男女両方よーならんでますよね。
私の個人の感想なのですが「並ばせて愛でる」って男女の差がとても激しいと思うのです。

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男が女を並べる場合って個人を愛でることを前提としている気がします。
並ばせているほうからみての「1対1」。いわゆる「俺の嫁」ですね。
重婚禁止の日本では嫁は原則「ひとり」ですからそうなるものなのかな。

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しかし、女が男を並べる場合はそうではないと思うのです。
並ばれた男達は並ばせた女に対して集団で一方的な関係を求める。
並ばせているほうからみて今度は「1対n」の関係。
こちら側が1に対して相手がnなので気に入らなければ即交換あり。
玩具化と申しましょうか。ある意味とても残酷。


そもそも女って残酷ですよね。
女には構造上は男には絶対に出来ない「産み出す」ことが出来るので
自分の選択に自信をもちやすいのかな。そしてその自信は残酷度を増長させます。
「え?ご不満ならあなたを切って作り出しますが何か?」
と担架を切れるわけです。
自分が「産み出せる→創造出来る→神である」と主張し
周囲に肯定してもらったような高揚感。
このような状態の時ってもう誰にも止められない。


産み出せない弱者は神の前になす術もなし。
ただひたすらに笑顔を向け
「自分への愛眼」を求めていくわけです。



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今回のこの展覧会には「女の残酷さ」と「男の無力さ」がとてもリアルに出てきていて
私は観ていてとても楽しかったです。
並んでるイケメンたちの心の中や絵の中の並べなかったイケメン
の気持ちを妄想する。。。ああ残酷な私って素敵。
おそらく「自分は残酷にしてもいい!」という自負があるからなんだろうな。。
女性は強いのですよ。はい。。


猛烈に面白かった展覧会でした。
作家さんと話してみたいなと思いました。


ちなみに息子は作品は「こわい」となるべく作品は見ないふり。
そして公開制作の場をみて「いわえのぐで絵を描いてみたかった」
としきりに話していました。
日本画はずっと好きなんですよね。岩絵の具は未経験ですが。
どこかで体験させてくれないかな。

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模写もさせて頂きました。(許可頂いております)
ありがとうございました。



6月4日まで。
月曜休館です。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-05-24

ワタリウム美術館「驚くべき学びの世界展」を観てきました。

ワタリウム美術館にて

「驚くべき学びの世界展」

を観てきました。


子供の美術ワークショップにすごく興味があります。
ここでぜひ声を大にして言いたいのは

「美術ワークショップは学習や成長する場でなければいけないとは思わない」

です。
美術館に出向く全ての人はその美術館で見れる作品から
必ず何かを学習して成長しなきゃいけないのでしょうか。
大人だってわかったふりしてすまし顔で鑑賞して
頭の上の?マークを帽子で隠して帰るって人は多いはず。

自分以外の生き物が作り上げたものと対峙するという行為

をまず尊び、そして出会いに感謝する。
まずはそこからでいいのではと思うのです。

私の思う「子供の美術ワークショップ」は
(片付ける仕事が増えるのは嫌!という親の個人的な理由で)
家では絶対に許されない暴走的創作行為を受け止める場

であってほしいと思っています。


創作行為のキャッチボールの暴走。
どこに飛んで行ってもいいんです。
だって暴走行為だもの。


今回の「驚くべき学びの世界」展とても楽しみにしていました。
北イタリアで実現されている美術教育プログラムの展示。
ワークショップのシステム、制作経緯、作品。子供達の笑顔。


幼少の子供を育てている親からすると
この作品制作経緯や展示をみていると
「こんなことをぜひ体験させてみたいなー」と
思わせるようなことばかり。
特に私が素晴らしいと思うのは制作において
見守る大人が子供を待ってあげていること。

これって実はものすごく難しい。
特に自分の子供を「待つ」って行為は本当に、本当に難しいんですよ。
本当にいい体験してるなあ。


今回のこの展覧会は
鑑賞者の生活形態によって鑑賞ポイント変わると思われます。

私のような親
学校関係者
美術館の教育担当者

それぞれの視点からみる純粋な創作。
そてぞれの立場でちゃんと見守りたい。
ここまで大人になれた自分には
子供を見守る責任があると思うのです。


7月31日[日]まで。
原則月曜休館です。(7/18は開館)
詳細はホームページをご参照ください


実は実際鑑賞してる時
こんなことも考えていました。

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2011-05-22

「美術の窓」6月号「教えて!椿昇さん!!」に掲載して頂きました。

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生活の友社「美術の窓」6月号の

「 トップアーティストへの一問一答 教えて! 椿昇さん!!」に掲載して頂きました。

「まさくんが行く!椿昇さんに直撃質問!」
というコーナーを設けて頂いております。



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椿先生は作品鑑賞をきっかけに
家族でファンになりいろいろ教えて頂いております!
いつも本当にありがとうございます。
息子は京都に行く度に先生のお話を聞けることを
本当に楽しみにしています。
(親である私と旦那はもっと楽しみにしています!)
今後ともどうぞよろしくお願い致します。


ちなみに5月23日に椿先生が特別講師をされる講義が
3331 Arts Chiyodaのスクーリングプログラム・ARTS FIELD TOKYOにて行われます。
私は息子が早寝早起きなので参加出来ないのが残念です。。

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(講義)妄想展覧会を実現する方法1/椿昇

2011年05月23日(月)19:00-21:00 (受講料:2000円)

実際に展覧会を開催するためには、気が遠くなるような作業が待っています。
その過程をシミュレーションするために、まずは妄想をして展覧会をプランニング。
あんな面白いイベント、こんな奇抜な見せ方。
妄想を実現するために、どんなことをクリアしなければならないのかを考えていく。
ARTS FIELD TOKYOでは、頭の中で描かれた"妄想展覧会"を実現する方法を探る、
新しいシリーズ講義を開講いたします。
------------

詳細はこちらにお問い合わせ下さい。



theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2011-05-21

ミヅマアートギャラリー市ヶ谷「宮永愛子展「景色のはじまり-金木犀-」」を観てきました。

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ミヅマアートギャラリー市ヶ谷にて

「宮永愛子展「景色のはじまり-金木犀-」」

を観てきました。


再会の挨拶をする度に「同じ私ではもう会えないかもしれない」
と思う自分に悲しくなる今日この頃。
ねえ、これって「日常」なの?

展示についてギャラリーのスタッフさんと談笑する話題に
「地震が起きた際に作品は大丈夫だったのか」
が必ず出てくる今日この頃。
ねえ、これもやっぱり「日常」なの?

そもそも「日常」ってなんでしょう。
私が「日常」って思っていたことはなんだったのでしょう。
ずっと同じ日々を過ごしているはずなのに
時々感じる猛烈な不安感、これも「日常」?


そんな気持ちに葛藤する自分に何か答えを促してくれるような空間が
ミヅマアートギャラリー市ヶ谷にありました。


皆それぞれの日常において小さな破壊と小さな誕生を繰り返しながら
それぞれの世界のバランスを保っている。
そんなそれぞれの世界がつながってひとつの世界。

自分が何も出来ないと責めないで。
まずは自分の大事な人の世界を守ること、
自分の出来ることを行う。その行為に誇りをもって。


宮永愛子さんの作品といえばナフタリンですが
今回私がとても心に響いたのは
「そらみみみそら」のインスタレーション(2011年)でした。
最初この空間をみた時インスタレーションの意味を理解しようと集中しました。


うむ。


部屋の中からいくつもの種類の音が聞こえてきました。
しかもかなり沢山。


うむ?


あれこの音どこから?

スタッフさんにお話を伺ったとこと
こちらは焼き物に貫入が進むとき奏でられる音なんだそうです。
つまり器の中の世界から直接聞こえてくる音。
通常なら本当に「時々」鳴るはずなんだそうですが。。。
観に行った私たちに何か伝えたかったのでしょうか。
ほんまによく鳴っていました。スタッフさんも驚くほどに。
この音は本当に聞けないときは聞けないのだそうです。
きっとあのお碗たちは
「世界のバランスをとるために必要なこともあるのよ」
って私に伝えてくれてるんだなと思うことにしました。



沢山のキンモクセイの布の中で瀬戸内寂聴さんの言葉を思い出しました。
思い出した言葉を確認し転載しておきます。
----------
世の中はおおきな編み物と思ってください。
編み物は一目一目編んでいきます。
編み物の目が、右の目と左の目と、上の目と下の目と、
ずっとつながっているから次から次へとつながって、
あたたかいマフラーやすてきなテーブル掛けになるのです。
あなたはその編み物の一目なのです。
虫に食われたりしたら大変です。
上下左右たくさんの編み目に迷惑をかけてしまう。
小さくても自分がしっかりとした一目でいること。
小さくでもあなたの存在は大切なのです。
しっかりしなさい。
----------
「生きることば あなたへ」瀬戸内寂聴(光文社)



しっかりとした一目でありたい。
自分の世界は自分以外の人の世界とつながっているのだから。



5月28日まで。
月曜休廊です。

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2011-05-21

無人島プロダクション「Chim↑Pom展「REAL TIMES」」を観てきました。

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無人島プロダクションにて

「Chim↑Pom展「REAL TIMES」」

を観てきました。


地震から2ヶ月以上が経過しましたが現状は日々変わっています。
今回の地震に関して私は
息子に出来る限り「説明」し「理解を共有」することを心がけています。

というわけで(どういうわけで?)「Chim↑Pomの個展「REAL TIMES」」行ってみることにしました。
お迎えに行った後気分が盛り上がってきて当初予定になかった「渋谷経由」を実行。

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まずは「明日の神話」を鑑賞しました。
実は息子はこちらは何度も鑑賞済ですが
震災後はそういえばちゃんと観ていなかった。
絵を前にして息子は
「なんか怖い絵にみえてきたよ」。以前はそんなこと言わなかったのに。
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今回はエスカレーターにも乗車して空いてる場所も確認しました。


予習完了。清澄白河に移動。


今回は話題にもなっているということで
空いている時間のはずなのに結構人はいました。
幼稚園児なんてもちろんいませんでした。
受付してくれた方びっくりさせてごめんなさい。

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今回の展示について
私は鑑賞ポイントを絞っていました。それは

「どこまで真剣度が伝わるか」

今回は意識して「彼らが伝えたい事を真正面で受け止める」覚悟で鑑賞してみました。
私は作品鑑賞の際「キャプションと作品を行ったり来たりしてしまうタイプ」なのですが
今回は意識して観ない。とにかく作品の前で凝視しました。
私は彼らは真剣に取り組んでいるのだなという姿勢を映像から強く感じ取ることが出来ました。
今回の件で色々な意見が飛び交っていますが
「真剣に行動してる人しか言葉に出す資格ないんじゃないのかな」
と感じてしまうほど。「明日への神話」はこの行動をちゃんと観ててくれたと思います。

個人的に残念だったのはChim↑Pomのメンバーもうそんなに若くない(ようにみえたこと)。。
パフォーマンス映像に少し「(もう若くないのに)無理して頑張る!」感を感じてしまったこと。
「気合」とかずんって心に響くのだけど。。もしかして。。声だけだから?
個人的には空から舞い降りてきて世界を一変させてしまうような
強烈なパワーがある若者にやってほしかったんですね。例の絵画追加の件。
ただ今の日本のこの状況でそんな若者が出てくる訳ないですよね。
カンニングで吊るし上げられて逮捕されて数ヶ月でてこれないようなこの日本ではね。

とても感銘を受けたのは写真でした。
真剣につかもう、伝えようとしている人が撮った写真の雄弁さに
心がぐっと掴まれました。


現在のこの日本では原発に関するアート作品というのは
斉藤和義さんやChim↑Pomのように

「過去原発についてメッセージ性のある作品を発したアーティストへのオマージュ」
【ただしゲリラ的なイメージを既に確立したアーティストに限る!】

になってしまうのでしょうか。
その層しか世間が許さない!って感じがなんかとっても寂しくて怖いなあと感じました。


息子はとても楽しかったそうです。
行く前に渋谷に寄っていったので経緯もちゃんと理解してくれました。
実情が解る写真作品やインスタレーションは面白かったんだけど
とても怖かったそうです。とくに見ている人が。。。
特に追加の件の映像については
「黙って絵をおいちゃったのはドキドキしたと思うよー。
 もっと楽しそうなのかと思ってたんだけどなんか怖そうだった。」
これって私が感じた「(もう若くないのに)頑張ってる」感に近い?

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あと奧にあった機械はとても楽しかったそうです。
やっぱり男子ですねー。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。




今回息子にお話をして下さった無人島プロダクションのスタッフの皆様
本当にどうもありがとうございました。

そして次回無人島プロダクションで
個展開催予定の加藤翼さん、息子の話を沢山聞いて下さって
本当にどうもありがとうございました!
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アートと同じくらいサッカーが大好きな息子は
「翼」という名前を知ったら「サッカー一緒にやって!」と
お願いすると思うのでその時はどうぞよろしくお願い致します。


5月25日(水)まで。
Open :平日(月~金)13:00-21:00  /(土・日)11:00 –21:00
※開館時間が通常とは異なりますのでご注意ください。


個人的は渋谷経由での鑑賞をオススメしたいです。
半蔵門線で乗り換え無しで行けますよ。
どうしてそう思うかはこちら。

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2011-05-19

「明日の神話」&岡本太郎記念館「生命の樹 」を観てきました。

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「明日への神話」&岡本太郎記念館「生命の樹 」を観てきました。


この頃アート好きで非常に話題になっているこの件。

岡本太郎「明日の神話」に付け足した福島第一原発事故の絵、アート集団Chim↑Pomが認める

Chim↑Pomの個展、明日親子で行こうと思っています。
こちらの件twitter等で盛り上がっています。
私は明日個展に出向く前にどうしてもやっておきたいことがありました。

それは

「明日の神話」と「岡本太郎さんの展覧会」を
Chim↑Pomの個展を拝見する前に絶対に自分の目で観ておくこと

でした。

現在の状況とそれぞれの思うことによって
彼らのこの行為を「どう捉えるか」人によって
感じ方に違いがあると思います。
その違いについて論じることに私は興味がもてないのです。

興味がある点はただ1点。

「行為の真剣度」が鑑賞側に伝わるかどうか」

です。これには経緯があります。
以前宮島達男さんのパフォーマンスアート時代の個展を親子で鑑賞した際
息子がこんなことを言い出しました。

「パフォーマンスアートってどうして叱られないの?この人お母さんいないの?」

確かに破天荒なパフォーマンスアートがアートとして許されるのなら
自分が町中でちょと騒ぐことが何故許されないのか。
確かに。答えに困っていると宮島達男先生自ら返信を下さいました!

「ごめんなさい。大の大人が命をかけて真面目にするのがパフォーマンス。
 ごめんと謝れるのがいたずら。」
流れはこちら。→BLD GALLERY「宮島達男 その人と思想」を観てきました。
このやりとりはとても私にとって重要なものとなりました。
表現者が「アート」と評して行う行為について
表現者がどれだけ命をかけているか。そしてその心意気がどのくらいこちらに伝わるか。
ここが私が感動出来るかどうかの分岐点だなと。
ここの分岐点を明確化するためには
清澄に行く前に絶対に渋谷に行かねば!と思ったのです。



子供を登園させた後まず渋谷へ向かいました。
「明日の神話」を再度じっくり観るためです。
時間は午前10時すぎ。人の行き来は多いです。
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以前と何もかわりません。当然後もありません。
壁画の近くに行っても警備の人もいないし
目の前で何か話してるという人もいません。


え、もしかしてあのパフォーマンスって私のみた夢、、、?


なんだかとても寂しくなってきてしまいました。
「自分が認識してそして信じている世界は実世界ではほんの一握りにすぎない」
という現実を突きつけられました。
とても不安な気持ちのまま青山の「岡本太郎記念館」へ移動しました。

こちらはまさに太郎さんの家。
何度か訪問させて頂いていますが
靴をぬいで上がるってのもいいんですよね。

今回の展示は「生命の樹」。
こちらは『太陽の塔』の胎内に構想されたダイナミックな小宇宙。
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こちらを再現展示と映像と共に体感できるようになっていました。
太郎さんの作品の中でもとても内向的な作品。
私は映像よりも奧に展示してあったスケッチにとても生き物感を感じました。
この生き物、汚染されていない空気でしか生きられないのではと
思わせるようなピュア感に溢れていました。


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1階の太郎さんのアトリエとこの「生命の樹」の展示を
行ったり来たりしながら
今太郎さんは天国でこの状況をどんな風に思っているかを
ぼんやり考えてみました。

結論はもちろん出ませんでしたが
「明日への神話」をみた時に感じた猛烈な寂しさは
無くなっていました。
なので行った意味は十分あったと思っています。

太郎さんの作品は個人的には
「個で鑑賞するべき(=人ごみに押されて鑑賞すべきものではない)」
と思っています。とても個人的でとても多弁。
だから出来るなら個で向き合いたい。
(だから近美の展覧会には行けなかったのです。。)
なので川崎の岡本太郎美術館とこの青山の岡本太郎記念館は好きなのですが。

「明日への神話」はあの行為に対して果たして多弁だったのでしょうか。
それとも黙秘だったのでしょうか。
その経緯を鑑賞した私たちはどんな気持ちになるのでしょうか。

今いろいろな意見がネット上で飛び交っています。
自分としてはまず「明日への神話」を再体感することを
個展鑑賞前にしておいてよかったと思っています。
現在サッカーもブームなのですごく忙しくて
すごく疲れてるのですが頑張って行ってよかったです。
清澄の個展で母子でどんな気持ちになるのか今から楽しみです。



岡本太郎記念館「生命の樹」は6月26日(日)まで。
原則火曜日休館です。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-05-18

ギャラリーアートポイント「あおひー NIJIMASS」を観てきました。

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ギャラリーアートポイント

「あおひー「NIJIMASS」」

を観てきました。

あおひーさんにはブログやtwitterでとてもお世話になっております。
いつも本当にありがとうございます。

今回は個展形式なのでとても楽しみに出かけました。


私の中であおひーさんの作品は
「車内で眠ってしまって【はっ!】っと起きて窓を観た時の風景」
だと思っているのですね。そして「よかった。。。乗り過ごしてない」

と気づいた時に訪れる安心感が感じられるような作品。
あの感覚が好きです。とても。


今回はカラー作品ばかりだったので
とても華やかな空気が会場に流れていました。

私が好きだったのはこの3つの作品。
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ぜひ3つ並べてはっぴいえんどを聞きたい。
ロスト・イン・トランスレーションの世界。銀座のギャラりーだからかな。

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
(2004/12/03)
ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン 他

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「何を撮影したのか」あおひーさんの作品を楽しむ際よく話題になるテーマ。
今回は問題の答えを放棄してみました。
目の前に見えている状況にまず向き合う。
すべてはここから始まる気分で。

鑑賞中あおひーさんを交えて
皆で作品鑑賞の最中に「作品とお酒の関係」の話題になりました。
主題は「どの作品がお酒と共に産まれたか」。
話していてとても面白いテーマでした。

せっかくなので出たアイデアを記録させて頂きます。
次回の個展のタイトルは「ARU-NASHI」で如何でしょうか?
作品制作の際にお酒が共にあるか(ARU side)ないか(NASHI side)で配置を決めて
「ARU」のエリア前ではあおひーさんがピクニックシートをひいて
その前でひたすらお酒を飲み続けるというインスタレーションを
個展開催中に行うって感じでどうでしょうか。
開催の際は私もワインと自前のコップを持って駆けつけたいと思います!

とても素敵な空間でした。
5/21まで。明日以降のあおひーさんの在廊予定です。
ホームページより転載


<在廊予定>
5/18(水)18:30以降○
5/19(木)難しそう×
5/20(金)18:30以降○
5/21(土)終日在廊◎

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genre : 学問・文化・芸術

2011-05-17

ギャルリー東京ユマニテ「大平弘展」を観てきました。

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ギャルリー東京ユマニテにて

「大平弘展」

を観てきました。



私の趣味は鞄を作ることです。
自分の入れたいものを考え、自分の持ちたい状態を考え、
その状況を踏まえて作った鞄というのは
とても持ちやすくて使いやすいものです。
特に「ここに○○があったらいいのに」をほぼ100%叶える事が出来るので
使っていてとても気持ちがいいのです。
イメージ通りでしかも使い勝手いい鞄が出来ると
使用時になんだかとても気持ちいい風を感じる事が出来るのです。
そういう時は聞かれてもいないのに「この鞄自分で作ったんです!」って自慢してしまいます。



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今回の「大平弘展」を拝見すると
その「気持ちよさ」を直感で感じました。
ゆっくり深呼吸したくなるヒノキの香り。
人間なのか、そうでないのか。まあどっちでもいいかと
思わせてくれるようなすべてにおいて中性的な生き物像。

存在は自由。見ている私も自由。
自由を謳歌した時にそっと感じることが出来る壮快な風。


生活においてテンションダウンのことが多かった私にとって
この風は爽快な気分転換になりました。


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スタッフさんにお話を伺うと大平弘さんという方は
グラフィックデザインで著名な方。
朝日広告賞、毎日広告デザイン賞などの各部門で受賞するなど活躍されている方なのだそうです。
彫刻に関しては「自分のデザインにおいてはまるデザインの作品がなかったから自分で作った」
というのが作品制作のきかっけなんだそうです。

専門的な勉強をした訳ではないので制作過程においてもとっても自由。
割れてしまった部分もそれも作品。
その制作過程における「自由感」と
自分が求めているものを自分で作り上げた「達成感」。

そんな「感」から産まれる風は
鑑賞しているこちら側を笑顔にする力を持っています(^^)。


例えばこちら。
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このこ達、私勝手に「スタイリーさん」と名付けさせて頂きました。
手前さんは腹筋得意そうですね、でも奧のこさんはまだぷるぷるしてそうですね。

空間の中でみんなが笑顔になります(^^)。
話題が逸れますが笑顔絵文字は:-}より(^^)が好きです。
なんで横向きなのか気になってるけど理由が解りません。。。



こういう作品の前にいると
体の奥底から自然に笑顔が浮かんできます。
こういう笑顔が今の私には一番大事にしなきゃいけないこと。
自分をもっとしっかり持たなきゃ。
もっとしっかりしなきゃと前向きな気持ちになれました。


5/28(土)まで。
日曜日休廊です。

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2011-05-16

江戸東京博物館「五百羅漢展 狩野一信」を観てきました。

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江戸東京博物館にて

「五百羅漢展 狩野一信」

を観てきました。


こちらもどうしても見たかった展覧会。
そして皆が足を運んでいるとのお話。
うーんいつ行こうかなと思っていたら
twitterで

「16日江戸博開館してますよ!」

との超有力情報が。なんとか調整して
子供を登園させてから電車に飛び乗りました。
10時過ぎに江戸博に到着すると
思った以上に人がいない!節電中なので正直「休み?」って思ったほど。
おかげさまで本当にじっくりと鑑賞することが出来ました。

普段このような人気がある展覧会で私はついつい
「鑑賞する場合はこんな順番がオススメ」
等を記事にすることが多いです。しかし今回のこの展覧会は

「順番通り鑑賞しましょう」

を強くオススメしたいと思います。
こちらの羅漢図、順番に見て行くことにより
一信の意欲と技量の変化を肌で感じることが出来ます。
後々の筆の衰えには涙が出そうになりました。一信本人がいちばん辛かっただろうな。


そもそも五百羅漢とは何なのか。
HPを確認すると

「羅漢は釈迦の弟子として、すでにこの世にいない釈迦の残した法を求め、
 それを悟ったものとして人々に信仰されてきました。」

とのこと。当時五百人の羅漢を訪ねれば、いまは亡き大切な人に対面できるという信仰が
一挙に広まりました。
そこで狩野一信は1幅に5人ずつ、計500人の五百羅漢を描く空前絶後の100幅を
完成させることにしたんだそうです。
一信は96巻で完成で病死してしまい残りは妻と弟子が完成させました。

だから100巻を順番に通して鑑賞することで
一信そのものの生き様も体感出来ることになるわけです。

それにしても100巻全部続けて拝見するというのは
とても体力を使うものでした。
1つ1つの世界観はもう見れば見るほど発見があって。
しかし伊藤若冲のような「楽しさ」「純粋さ」よりも
「深さ」「黒さ」「策略さ」が渦巻いていて。。。

窓から見てるのではなく
覗き穴から覗いているような感覚。
それほどにこの羅漢さんたちはとても生々しく描かれています。
五百羅漢図構成→紹介サイトはこちら

それにしても全盛期の羅漢さんたちの表情の豊かさに
目が吸い込まれそうになりました。
一信も描いていて本当に楽しかっただろうな。
そして鑑賞しているうちに
羅漢さんってのは日本人の理想のリーダーなのではと思い始めました。

統率力があって
チャラチャラしてなくて
勉強熱心で
有言実行で
ユーモアのセンスもあって。
そして困っていたら「施してくれる」。←ここ重要。

そして行動が「複数」で行われているのも特徴的。
複数体勢。個人ではなくて。
日本人ってリーダーシップを求めているのに
実は個人に統率されることを嫌う傾向がある気がします。
だから個性的な複数体勢ってのは理想の体勢なのかもしれませんね。


でも理想ってあくまでも理想なんですよね。
現実は厳しいですよね。自分で身を守っていくしかない。


これからどうなっていくのでしょう。
私たちは羅漢さんから見たら今どこにいるのでしょう。


地獄から助けを求める民を見つめる羅漢さんに
思わず話しかけそうになりました。



7月3日(日)まで。
月曜休館です。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-05-14

SCAI THE BATHHOUSE「安部典子 “TIME LAG”-Linear-Actions Cuttin Project 2011」を観てきました。

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SCAI THE BATHHOUSEにて

「安部典子 “TIME LAG”-Linear-Actions Cuttin Project 2011」

を観てきました。

ちょと久しぶりのBATHHOUSE。
息子も「おふろのくにー!ではなくぎゃらりー!」と
乗り突っ込みをするほどやる気満々。



こちらは全て「紙」。ユポという、張りのある真っ白な紙なんだそうです。
こちらをすべて【手作業で】1枚1枚カットして作品を制作するとのこと。
紙って案外凶器なんですよね。よく手切ったるするし。
こんな大量の紙を一枚一枚手で裁断して作られた彫刻は
成長過程が自分の手に伝わってくるようで
なんだかとても暖かく感じられました。
ずっと見ていたらなんだか動きそうです。


作品は白い紙だけではありません。
写真集を効果的に使っている作品も
とても興味深く鑑賞させて頂きました。
書籍、特に写真集への造形というのは
映り込んでいる風景の裏側に食い込むような
とても内面に食い込む行為に感じられました。


息子は紙を重ねる行為でこんな彫刻が出来るなんてと
本当に驚いていました。
そして書籍を使った作品を見ながら


「ぼくも家の本でやってみたいんだけど。。。」


ごめんなさい駄目です。
それは勘弁して下さい。



展示は既に終了しています。





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ちなみに息子、BATHHOUSEのスタッフさんに
「これ僕だからよろしくね」
TokyoArtMapを宣伝していました。
こちら東京のArt情報をとても解りやすく掲載している
FreeのArtMapです。
ギャラリーや美術館に配布されているとのこと。
お見かけの際はぜひお手にとってご覧下さい。




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そして名和さんの個展のポスターも拝見することが出来ました。
すごく綺麗。本当に綺麗。
展示構成も素晴らしいとのことなので
本当に楽しみです。

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2011-05-14

東京国立博物館平成館「特別展 写楽」私たちはこんな風に鑑賞しました。

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東京国立博物館平成館にて

「特別展 写楽」

を観てきました。


うちの息子が浮世絵好き、歌舞伎好きになってはや3年が経とうとしています。
正直ここまで続くとは思っていませんでした。
そしてここまできたのならなんとかずっと興味を持たせてやりたいと
自分なりにかなり努力はしてきました。
(私が好きだからというのが正直なところですが。。)

なのでこの「特別展 写楽」は親子で超楽しみにしておりました。
震災での会期変更等ありましたが
今日は予定を変更して臨戦態勢で挑むことにしました。

東博で人気がある展覧会の場合まず狙うのが「閉館1~2時間前」です。
ここを狙っていくと大体鑑賞出来るもの。
あと(我が家は行けないけど)夜間開館も狙い目ですね。
しかし今回の開館時間が今までとは違います。節電の影響で開館時間が変更になっています。


平日の開館時間は9:30~17:00、最終入場は16:30まで
土・日曜日、祝日の開館時間は9:30~18:00、最終入場は17:30までです。


そうなんです。今回は開館時間が短い。

混雑状況に関してはこちらのサイトでご確認ください

とサイトに情報はあるけどでもなんか予定が立てづらい。。



なので子連れかーちゃんの強気な行動ってことで
直接職員さんに状況を聞いてしまいました。


せ「平日の混雑状況はいかがですか?」
と「朝一は並びますねー、昼前落ちつきます。そして午後2時からさらに混雑してきます。
  午後4時前には落ちつきますが正直午後4時からでは時間が足りないでしょう。」
せ「結構鑑賞オススメ時間短いですね。。休日はどうでしょう」
と「平日と流れがほぼ一緒です。人数は大体三割増でしょうか。
  あとはテレビ放映の影響があると思いますー」

テレビ。

そういえば今週は写楽だらけでした。
今後の予定を調べてみましょう。
5月13日減現在でyahoo!テレビで「写楽」で検索するとこんな結果が出ました。

NHKスペシャル「浮世絵ミステリー 写楽~天才絵師の正体を追う~」
2011年5月14日(土) 15時40分~16時30分
日曜美術館 アートシーン ▽写楽展 ほか
2011年5月15日(日) 9時45分~10時00分
同日20時45分~21時00分にも放送

つまり放送で畳み掛けるのは今週末で一旦終了の模様。
月末は放送予定が13日時点ではありません。

となると今週末行くのなら15日より14日のほうがオススメで
15日しかないのなら次週にまわすという作戦もありかもしれません。


そして次は休館日。今回も変則です。2011年5月16日(月)、23日(月)
が休館日。ただし開館してる月曜日は5月30日、6月6日。
会期末になればなるほど混むものなので狙うなら5月30日でしょうか。


天気も気になります。台東区の週間天気は今後1週間は晴れです。
悪天候の日を狙ってという作戦は使えなさそうです。



ちなみに私たち鑑賞プランはこんな感じでした。

10時半前に入場
 ↓
コインロッカーに荷物を預けて平成館へ
 ↓
第二会場へ突進
(第一が少し混んでいるかな?と思ったら迷わず第二へ!私は第二会場から見た方が効率的に見れました)
 ↓
充実しすぎて疲れて休憩
 ↓
第一会場へ、まだ混雑気味で全部は見れず
 ↓
11時半前レストランへ。この時間なら並ばない
 ↓
12時すぎ食事終了。レストラン長蛇の列
 ↓
常設を堪能、五百羅漢図よかった!
 ↓
浮世絵体験コーナー あっちゃーって感じでした。。。
 ↓
13時すぎ 平成館に戻る。混雑なし!先ほど鑑賞出来なかった作品を再チェック。
 ↓
14時すぎ ミュージアムショップで買い物してコインロッカーに寄って終了。

ちなみにこのプランなら「5歳児連れでも十分鑑賞可能な混み具合」でした。勝因は
・空いてる時間を狙い込んでる時は潔く他へ行った
・食事を待たないように早めに行動した


でしょうか。
今回空いてる時間帯を狙っていくと食事で大幅に時間をロスする場合があります。
レストラン閉館時にあった軽食購入コーナーはきれいさっぱりなくなっていました。
鑑賞最優先の方はお弁当持参をお薦めします。


結論として私がこれから鑑賞する方には下記の情報をお話するかなって感じです。

・土日ならその数日前のテレビをチェック
・昼食は持参
・10時に出向いて様子をみて混んでいたら常設を先に、11時前に再訪して第二会場から鑑賞
・14時前には鑑賞を終わらせる
・閉館前を狙うのは止める


とても見応えある展覧会です。
少しでも快適に鑑賞するためにじぶんなりに情報整理してみました。
本当に自分なりの分析なので状況変わったらごめんなさい。
素敵な鑑賞になることを心よりお祈りしています。
さて展覧会の感想は次記事で。

-------
【追記】
今回の記事皆さん読んで頂きありがとうございます。
こちらを読んで頂いた方が14日朝に並んで入館したところ
「第二会場にまず走れ!大作戦」は朝一で並んで入館しても十分有効だそうです。

そして関連番組テレビ放映が5月中予定にない理由に今頃気がつきました。

「会期は変更前だと5月15日までだった。
 つまり5月の第二週に畳み掛ける予定だったのだ!」

そこに気がつけば
5月の第一週から第二週にかけてテレビ番組が多かったのも納得。
6月はわからないけど5月末までは予定が決まっているだろうから
関連番組をテレビ放映!っていうことはおそらくない。
つまり5月中だとテレビの影響はきっとすくない。。

その点も踏まえて混雑を避けて鑑賞するポイントを再整理してみました!

・日程は絶対に5月中。
・空いている時間帯(11時前~13時頃)を意識して鑑賞。
・お昼ご飯にかかりそうなら持参
・朝一に行くのなら並んで真っ先に第二会場へ!



素敵な鑑賞になりますように。

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2011-05-14

東京国立博物館平成館「特別展 写楽」を観てきました。

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東京国立博物館平成館にて

「特別展 写楽」

を観てきました。


前回の記事でも書きました。
そうです私たち親子は歌舞伎と浮世絵が大好きです。
とても楽しみにしていたのでより深く鑑賞できるように
綿密な計画を立てました。計画はこちら→

今回の規模は今まで体験したことがないようなもの。
喜ぶ心を押さえきれずに母子でにやけながら会場へ。
予想通りそれなりの混み具合。

さてどうする?

そこで平成館のでの鉄則「混んでいたら流れに逆らえ」を実行するため
全体地図を確認。あれ、第二会場は写楽の作品そのものが中心?
ってことは混んでる第一会場の前に第二会場に行っても
問題無し??なしーー!(自己解決)

ということでまずは第二会場から入りました。
第二会場は「写楽の歴史」を順番に追う事が出来ます。
正直ここまで【写楽の大首絵だけの部屋】など入ったことがありません。
夜中にはみんなで話し合っていそうな雰囲気。
息子は大興奮。彼にとっての写楽はまさに第一期の大首絵。
しかも歌舞伎についても知識があるので
もう盛り上がりまくりでありました!

ここは空いてる時間帯を狙って入ると三倍増しに嬉しくなります。

写楽といえば作風の激的な変化が有名です。
実際に作品を見るとその変化のものすごさを体感出来ます。
作風の変化の理由として「金銭的なもの」が最近の写楽特集でよくみかけます。
正直実際の作品を見るとそうなのかもって感じます。
後期に行けば行くほど。。。。寂しくなります。
伝えたい意志がぶれてくるような感じ。紙も薄いし。

でも必死だったんだろうな思います。
肉筆画ももう1回見たかったなー。


息子は大興奮で何度も何度も会場をいったりきたり。
そして近くで見たい(見せたい)ので私も彼をだっこ。
18キロは正直重かったです。。。

あまりに疲れたので第二会場を鑑賞し終わったら休憩。そして第一会場へ。
こちらは写楽の作品は後半で前半は役者絵のスタイルが出来るまでの
歴史を振り返る感じでした。
後半は同じ版画が数枚出てきて保存状態を比較等のコーナーもあり
とても見応えがありました。ここで息子の頭の上に?マーク。


「さっきも見たのがあるよ。どっちが江戸時代のものなの?」


なーるほど。作品は1つだけじゃないの?ってことですね。そこで

版画は大量生産されたものであってどっちも本物であること。
色が違うものがあるのは浮世絵をしまっていた人と飾っていた人がいて
浮世絵がどれだけお外にいたかで絵の表情がどんどん違っていくこと


を説明してみました。
「しまっていたら見えないから出してあげていたほうがいいんじゃない?」
とのことでした。


第一会場は混んでいるコーナーがいくつかあったので
何回かに分けて鑑賞しました。
第一会場は混んでいる波を待つより数回に分けて鑑賞のほうが
きっと見やすいとお思います。

分析力が強い第一会場。
一人の絵師の生き様と向き合える第二会場。

ここまでそろえて頂くとほんまに【圧巻】です。はい。

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そして本館にて浮世絵体験に参加しました。
こちら1月にも参加したのですがその時は北斎。
今回は写楽。正直ものすごく難しかった。。
私は刷り師にはなれそうにないです。。。
すごく楽しかったけど。


必見だと思います。
そして会期が短いので後になればなるほど混雑が予想されます。
ぜひお早めに足をお運びください。


6月12日(日)まで。
休館日は5月16日(月)、23日(月)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
※土・日曜日、祝日は午後6時まで開館。
※金曜日の夜間開館は行ないません。
※お買い求め済みの前売券などにつきましては、新しい会期中そのままお使いいただけます。



そういえばずっと気になっていたこと。

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2011-05-12

ブリヂストン美術館「アンフォルメルとは何か? ―20世紀フランス絵画の挑戦」を観てきました。

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ブリヂストン美術館にて

「アンフォルメルとは何か? ―20世紀フランス絵画の挑戦」

を観てきました。

今日は夕方から激しい雨とのことなので
息子には幼稚園で思う存分遊んでもらうことにしました。
私は雨の中行っておきたい展覧会に行くことにしました。

何度も足を運んでいるブリヂストン。
ただどちらかというと好きな作家さんの個展を中心に観に行っていました。
今回は「アンフォルメルとは何か?」うーん何?というレベル。
では早速タイトルである「アンフォルメル」とは何か?
第二次大戦後のパリで起こった前衛的絵画運動とHPには記載されているけど
でも正直こういう運動を言葉でまとめられてもあまり解らない。

なので困った時のウキペディア。

アンフォルメル(フランス語:Art informel、非定型の芸術)は、1940年代半ばから1950年代にかけてフランスを中心としたヨーロッパ各地に現れた、激しい抽象絵画を中心とした美術の動向をあらわした言葉である。同時期のアメリカ合衆国におけるアクション・ペインティングなど抽象表現主義の運動に相当する。

細かい事はあまり考えず下記の3つのキーワードで鑑賞を楽しむことにしました。
(ごめんなさい普段親子鑑賞なもんで読み込みは復習タイプなのです。。)

・フランスが中心
・激しい抽象画
・アクション・ペインティングと同時期

各章と自分が用意したキーワードを組み合わせて鑑賞してみます。


私の中で「フランスが中心」というのは
おしゃれ感と冷酷感がほどよいブレンドになっていて
実はちょと身構えてしまうような感覚になります。
なので「第1章 抽象絵画の萌芽と展開」でピカゾ、モネ、セザンヌと
私でも知っているような作家からこの展覧会を始めて頂けたのは
導入としてとても入りやすかったです。

そして激しさは半端なかった。
「第2章 「不定形」な絵画の登場 ―フォートリエ、デュビュッフェ、ヴォルス」
では多種多様な激しさが渦巻いておりました。
まさに多種多様な不特定。戦争体験をモチーフとした作品が多く
重厚な混迷を主張する作品が多かったような印象を受けました。

アクション・ペインティングと同時期ということで
ついついみんなポロックみたいなのかしらなんて単純に予想していたのですが
まさに私の勘違い。人によってはしゃぎっぷりが違うようにアクションもあり
本当に多種多様。
「第3章 戦後フランス絵画の抽象的傾向と「アンフォルメルの芸術」」
では本当に沢山の抽象絵画がありました。
そしてこちらのコーナーの作品は本当に素敵な「色」が多い。
はろるどさんにオススメ頂いた「ニコラ・ド・スタール 「コンポジション」」のモスグリーン。
Takさんにオススメ頂いた「ハンス・アルトゥング「T 1963 K7」」の下部のライトブルー。
私この色のTシャツあったらまとめ買いします。しまくります。

そして個人的にものすごく楽しみだったのは
ザオ・オーキーの作品が固められた「ザオ・ルーム」。

何度も何度も拝見している「07.06.85」は私のまわりでもファン多し。
力強い海を連想させるこの作品からは以前は母なる海をというか力強い生命力を
連想させてくれて前向きなエネルギーを与えてもらっている気がしました。

しかし。

今の私には「なぜ地球をいじめるの」
「どうして一番弱い立場のものをいじめるの」
「よく考えて。このままでいいの?」

と海に問いかけられているような気がして胸が締め付けられました。
この絵を眺めながら

「前回来たのは地震前だったよな」

と思ったりしてなんだか涙が出てきました。
東日本大震災から2ヶ月が経とうとしているのに。。。

もちろんコレクションルームもあるのですが
今回はこの展覧会と向き合うだけで胸がいっぱいになってしまった私でした。
今まで見たブリヂストン美術館の個展の中でも
構成力が群を抜いて凄い展覧会でした。
あまりの熱気に大興奮で途中休憩を入れてしまうほど。
「凄いよ!」とtwitterで呟くと
「あれも見ておいで」「これも見ておいで」
と色々な助言を頂き会場を何度も行き来してしまいました。

展示作品は所蔵の他は殆ど国内。
国外からの作品は出展の見合わせがあったそうです。
出展見合わせについての詳細はこちら

でも展覧会は本当に世界が出来ていた。
足りない。。なんて思う暇すらなかったです。
こちらの展覧会はとてもお薦めしたいです。
今度は息子と再訪したいです。


2011年7月6日(水)まで。
休館日:月曜日
開館時間:火~日 10:00~18:00
※入館は閉館の30分前まで
※上記の開館時間も不測の事態の際は変更する場合があります。
※最新情報は公式Pおよびハローダイヤル(03-5777-8600)でご確認ください。

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2011-05-10

サントリー美術館「開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」 I 夢に挑む コレクションの軌跡」を観てきました。

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サントリー美術館にて

「開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」 I 夢に挑む コレクションの軌跡」

を観てきました。


なかなか落ち着いて美術館に行くことが出来ません。
本当に久しぶりのサントリー美術館です。

今回は所蔵品中心の展覧会。
サントリー美術館ならではの美しさを
思う存分に堪能させて頂きました。
まず一番最初に驚いたのが入り口。
移転前のサントリー美術館の入り口が再現されていました。
重厚感ある壁。鎮座する鎧兜。そして美しい表紙の目録。

私自身は移転前のサントリー美術館には行ったことがありませんでした。
なので今回まず移転前のサントリー美術館がどんなものであるのかを
体感することが出来たのはとても貴重な体験でした。

そして各ブースでは以前拝見した懐かしい作品達が。
歯黒箱の蒔絵の細かさ、美しさに
「小物にも手をぬかない日本人」の底力を垣間見た気分になりました。
切子やガレの作品の美しさには息を飲むものがありました。



今回とても興味深く観ることが出来たのは「新収蔵品初公開」のコーナー。
初めてお会いする作品達と向き合います。

四季山水図屏風(狩野永徳)六曲一双桃山時代(16世紀)がとてもよかった。
下部を流れる川に漂う船をたった一本の線で表されている点に
強い衝撃を受けました。たった1本の線のはずなのに確かに船なんです。
足りないものをそぎ落とした究極の表現に永徳の力量を感じることが
出来ました。


そうして沢山の感動を抱えて展示終了。ああ楽しかった。しかし

「あれ?あれにもこれにも会ってない。。」

と今日出会えなかった作品達を探して思わずきょろきょろ。
すると「この展覧会は連続企画」という情報を得ることが出来ました。
個人的に楽しみなのは?。サントリー美術館の屏風は
人が「大事にしています!」感を気持ちよく感じることが出来るので
大事な宝物を見せてもらいに行く気分で行ってきます。



開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」 II
不滅のシンボル 鳳凰と獅子
2011年6月8日(水)~7月24日(日)

開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」 III
コーニング・ガラス美術館特別出品 あこがれのヴェネチアン・グラス―時を超え、海を越えて
2011年8月10日(水)~10月10日(月・祝)

開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」 IV
南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎に迫る
2011年10月26日(水)~12月4日(日)



5月22日(日)まで。火曜日休館です。

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2011-05-05

アーツ千代田3331「東日本大震災復興支援「Arts Action 3331」と
 「ハートマーク♥ビューイング」」を観てきました。

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アーツ千代田3331にて

「東日本大震災復興支援「Arts Action 3331」
「 ハートマーク♥ビューイング」」

を観てきました。


東日本大震災関連の展示を母子で観に行くならここと決めていました。
私自身が出来ないことを責めるのではなく
自分が出来ることをやろうと思っていたから。
私達母子が拝見したGW中にも
本当にいろいろな表現がありました。

こちらの展覧会はぜひ家族で行くことをお薦めしたいです。
現在この瞬間もいろいろな場所に住んでいる人が
いろいろな形で災害と直面しているわけです。
ぜひ自分を取り巻くいろいろな立場の人と観てほしい。
そしてそれぞれの反応をお互いで確かめてほしい。

その「多くの立場」を実際に観てそして尊重し合うことが
まず最初に大切なことなのかなとしみじみ思います。
そういうことから「まず自分の出来ることをやってみる」が
始まるような気がします。

なんてことを考えながら母子でじっくりまわりました。
息子も騒がず1つ1つを鑑賞していました。



最後のスペースに入った時思わず???
そこには素敵なスペースがありました。
IMG_1461.jpg
大きなキルトに♡のマークが沢山。
そして大人数名が黙々と♡マークを布に縫い付けています。

母子でなんだろうとぼーっとしていると
被災地にハートマークのキルトを届けようという
日比野克彦さんが主催するプロジェクトと説明をうけました。


「お時間あったら作ってみませんか?」


とお声をかけて頂き母子でチャレンジ。
洋裁大好きの私は本気モードなのですが
IMG_1460.jpg
息子はのんびり工作気分。(ボンドで貼るのもおっけーだそうです)
後半は母の影響で針と糸で奮闘。
息子の横で心配そうにお世話してくれたスタッフさんありがとうございます。
「明日サッカーの試合だから足に針がささらなきゃいーよ」
とアバウトな母でどうもすみません。。。

出来上がったハートマーク達は
見ると気持ちがほっこりしてきます。
思わず笑みがこぼれます。

定期的にワークショップが開催されるそうですが
別に開催時でなくても制作スペースを作って下さるそうです。
いかがでしょうか。

「東日本大震災復興支援「Arts Action 3331」は7月10日(日)まで。
ギャラリースペース開放期間終了まで、様々な企画が入替制で行われるそうです。
詳細はこちら「イベントスケジュール」一覧で確認をお願い致します。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-05-04

3331アーツ千代田 A/A gallery「おかしくてかわいくてたのしいアート展【WHITE RODY PROJECT】」を観てきました。

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3331アーツ千代田 A/A galleryにて

「おかしくてかわいくてたのしいアート展【WHITE RODY PROJECT】」

を観てきました。

ロディは息子も持っていました。
最初はおとなしく乗っていましたが
最後のほうは耳もって振り回していました。。

なんてことを思い出しながらの鑑賞。
今回の展示にはいろいろなつながりがあるそうです。
この「WHITE RODY PROJECT」は

A/A galery、
PARCO吉祥寺店、
奈良のたんぽぽんの家アートセンター

の3カ所で開催されるそうです。

このプロジェクト「WHITE RODY PROJECT」は
ロディと、障害のある人のアートを仕事につなげるNPO「エイブル・アート・カンパニー」が
出会って始まったプロジェクトだそうで
今回は作品発表の他にグッズ販売も開催との事。
売り上げの一部は障害のあるアーティストに還元されるそうです。


といういろいろなつながりがあるこの展覧会。
そのようなつながり以前にこちらで出品される作品には
いつ来ても何度来ても
息をするのを忘れるような衝撃というか気づきがあります。

IMG_1466.jpg
流れるような筆の勢い、
思いのままに配置される色彩。

IMG_1468.jpg
無駄を「自然に」削ぎ落とした構図。


息を飲むとはまさにこのこと。
作品に囲まれた中に佇んでいると
「こっちをみて!」というまわりからの強い視線を感じます。
そして常識にとらわれないアイデアにも驚かされっぱなしです。

IMG_1465.jpg
何がどうしてどうなったら「ロディとたこやき」になれるのか。。。


自分のさ細な行動にまで常に「名乗らぬ他人」の目を気にする私たち。
人の目を気にしてばかりで個々の意見を述べたり行動したりすることを
率先して【やらない】私たち。

そして

自分の意見を形にして他の人に伝えることを
子供達に率先して【やらせない】私たち。

本当に今の状況でいいのだろうか。
それじゃだめだと思ってるのになぜ私は行動しないのか。
私が出来ることはないのだろうか。
私が行動を起こす事で他の人に不快感を与えると私が恐れるのなら
なぜ私は他人と意見交換して気持ちを尊重して行動を起こせないのかと

頭の中がぐるぐる廻ってきてしまいました。
本当に感情の根本を突き動かされます。


そんな風に私が熟考している間

IMG_1455_convert_20110504202828.jpg
なにやってんですかあーたは。
太田さんいつも暖かく見守って下さりありがとうございます。。



5月8日まで。

5月5日にはこんなイベントもあります。
お時間がある方ぜひ。

★ロディがやってくる
5月5日(木・祝) 13:00~/15:00~
開催期間中にロディが遊びにやってくるよ♪

☆キットパスでロディを描こう♪
5月5日(木・祝) 13:00~/15:00~
キットパスは、つるつるしたガラス面やホワイトボードに、スムーズに描いて水拭きで簡単に消せる、
環境やからだにやさしい固形マーカー。ギャラリーの大きなガラスに一緒にロディを描きませんか?

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-05-04

SPROUT Curation「オルター・ジャパンの冒険 Phase 01: 禅と、サイケデリック」を観てきました。

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SPROUT Curationにて

「オルター・ジャパンの冒険 Phase 01: 禅と、サイケデリック」

を観てきました。


こちら初めて伺いました。
今回は絵画、写真、映像と多分野でのグループ展とのこと。

★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです


まず最初に入って驚いたのが
壁いっぱいに光り輝くダイヤ。

こちら小山登美夫ギャラリーで個展を開催したこともある大野智史さんの作品。
今回はジャングルのような生命力のぶつかり合いを連想させる作品ではなく
もっと物理学的なレベルまで落とし込んだような感じ。
生き物感というか物質感。
自分の体が小さくなってダイヤの中に入り込む直前みたい。
息子も私も4月産まれなので誕生石のダイヤは(私が)すごく気になるのです。
息子も「おおきいねー」とじっと見つめていました。


IMG_0979.jpg

すごく気になったのが政田武史さんの作品。
民族的というか神学的なこの生物はどこから来たのでしょうか。
こちらを訪問させて頂いた時東京は今以上に余震が多い時期でした。
なので今までの自分が全く知らない生き物に
とても興味を感じていたからでしょうか。
この子は一体どこへ行くのかとても気になりました。


今自分が生きている「日常」から浮遊させてくれるような作品が多くて
少し足が軽くなったような気持ちになりました。


こちら11月にオープンしたギャラリーとのこと。
今後どんな出会いがあるのか楽しみです。


5月21日まで。
月曜休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-05-02

ギャラリー小柳「中村哲也個展「炎迅(えんじん)」」を観てきました。

IMG_1324.jpg
ギャラリー小柳にて

「中村哲也個展「炎迅(えんじん)」」

を観てきました。


小柳さんの空間ってとても好きです。
広さと深さを存分に堪能出来るような感覚が好きです。

今回は中村哲也さんということで
どんな風に疾走してるのか振り落とされたりしないのか
ドキドキしながら出かけました。


入室するとそこには乾いた疾走感が
非現実的に存在していました。
こんなんあるわけないよね的な冷たい感じ。
なんだかアニメの世界に迷い込んだみたい。
こういう疾走感って男の子大好きですよね。
この駆け抜ける感じ。

造形+映像も十分予想出来るのに
「造形だけ」という潔さにも疾走感を感じます。

何かすごい長い期間駆け抜けてる感じがする今日この頃ですが
まだ5月なんですよね。。
これからどんなことが起こるんだろうか。


5月14日(土)まで。
営業時間が12:00 - 18:00に短縮されています。
訪問の際は営業時間をご確認ください。
日・月・祝祭日休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-05-01

BLDGallery「Daido Moriyama 「Record No.19 -Toscana-」」を観てきました。

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BLDGalleryにて

「Daido Moriyama 「Record No.19 -Toscana-」」

を観てきました。


今までこのようなライブ感のあるスナップ写真というのは
正直苦手でした。
他人の日常を(スナップ)赤の他人である自分が(勝手に)鑑賞するという行為が
なんだかフェアではない感じがしていたのです。
自分の生活にあまり縁の無い国だったら尚更。


今回はイタリア。


私は今までは欧州に縁が無かったのですが
現在は息子がサッカーを本格的に始めて
欧州サッカー(特にドイツ)にものすごく興味を持つ様になってきました。
そこで私もドイツについていろいろ調べるようになったら
なんだかヨーロッパがとっても身近に感じられるようになってきました。

だから今回は写真1つ1つに「その先」を感じられるようになった気がします。
石畳の堅さとか今まではあまり意識したことがなかった。。

いろんな表現の楽しみ方に気づく一番の近道は
まず実際に行動することなのかと思ったりして。
もっともっといろんな場所に行かなくちゃ。



5月29日まで。
会期中無休です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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