2011-04-30

Tokyo Art Map5-6月号に掲載して頂きました。

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いつもお世話になっているTokyo Art Beatさん。
豊富な情報源にいつも感謝です。


今回ご縁を頂きまして
Tokyo Art Map5-6月号はうちの息子が
表紙を努めさせて頂きました。

こちらはヒロミヨシイさんでの撮影でした。
その時はお世話になりました。
当時の感想はこちらです。
ヒロミヨシイ「部分と全体」展を観てきました。
本当にありがとうございました。


とても便利なアートマップ。
東京のギャラリーや美術館等で【無料で】もらえます。
ぜひお手にとってご覧下さい。


ちなみに撮影時に時間を間違えて早めに着いてしまい
落ち込んでいた際に出会った
AI KOWADA GALLERY(ヒロミヨシイギャラリーの横)
の「Gallery artists' show 2011」は個人的にすごくオススメです。
AI KOWADA GALLERY「Gallery artists' show 2011」を観てきました。
こちらは5月28日までです。
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theme : アート
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-29

「東京アートアンティーク日本橋・京橋美術骨董まつり」を観てきました。

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よく見かけるねこちゃん。名前なんだろう?


「東京アートアンティーク日本橋・京橋美術骨董まつり」

を観てきました。


今まで京橋ではコンテンポラリーは沢山観てきましたが
古美術は全くご縁がありませんでした。
そして子供連れという古美術に堪え難いハンディを背負っているので
とてもじゃないけど無理だろうとはなっから諦めていました。

今年からなんだか「古い美術品、特に日本美術って元気もらえるよね」と感じ始めていた矢先
震災がありかなり気持ちがぐらぐらして。。。
もっともっと古いものを観たいのに!って思っているのに
美術館が開いていない。。
古い美術品と向かい合っている時に与えてくれる


「こちとら400年ほど生きてきてるけど結構なんとかなってきたわよ。
 だからあなたも大丈夫よ」


なんて声が聞こえてきた(気がした)体験をしてから
ものすごく沢山の骨董に出会いたい!と思っていたのです。
なので今回のこのフェアはぜひと思い子供は延長保育でお願いして
ひとりでまわってみることにしました。


お世話になっているコンテンポラリーのギャラリーの皆様に
「地図をひろながら行くといいよ!」
と助言を頂きました。広げるとかどうしようと思っていたのですが
あまりに外が暑く扇ぎそうになりながら徘徊することになりました。



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まずはぜひ入ってみたかった池内美術さんへ。
私の中での憧れの「古美術」はこちらです。
お店の前を頻繁によく歩いていたからかな。
ドキドキしながら「こんにちが」と入ってみました。

右手に茶道具が直接とても上品に並んでいました。
1つ1つがとても語っていました。
立ってみたり、座ってみたり。
ガラスケースのない展示だと直接お話をしてもらっている感じ。

「よく来てくれたね」

と話しかけてくれるような気持ちになりました。
とても綺麗な冊子も頂くことが出来ました。
やはり元気をもらえる。先輩の話ってもんはまずは聞かなくてはね。

あ、入っても大丈夫かも。
自信を頂けた感じがしたので
では次もチャレンジしてみます。


しかし


イベント初日ということで
私のように骨董初心者さんと
この時間帯だからこそいらっしゃる常連さんが多くて
なかなか入るタイミングがつかめず。。
荷物が当たったらどうしようと思うと
あまり人が多いお店にはちょと入りづらいです。。
人が多い場所では遠くで見てたり入り口横で観てたり
という状況が続きました。


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このままタイムアップかなと思ったら
1つ素敵な赤い看板を見つけました。Gallery MARIさんだそうです。
しかも企画展をやっておられる。直感でここなら大丈夫かもと感じ
「こんにちは」とご挨拶して入ってみました。

とっても可愛らしいスペースに
とってもちいさな作品達が並んでいました。
化粧ポーチに入ってしまいそうな小さな作品達。
その1つ1つが遠い遠い時間と距離を超えて
今この時に私と向き合っているなんて
なんて素敵なんだろう!と涙が出そうになりました。

特にペルシャ系は土に帰っていた時代があるせいか
人間が意識しても出来る訳がない独特な色使いがあって
またそれをガラスケースなしに直接拝見出来ることに
改めて喜びを感じてしまいました。

再訪を約束して別の場所へ。
と思ったらタイムアップの時間がもうすぐ。



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そこで入り口を開放してくれていた「古美術いずみ」へ。
こちらは開放感がある入口、そして安心感を感じさせる広さのある通路。
ここは初心者にもやさしいかも!と思い「こんにちは」と。

ここでは実際に触らせてもらったりしました。
驚いたのが戦国時代ものとかでも素焼き等ものによっては
とてもお買い得なものがあること!
正直びっくりしました。もし海外に住むことになったら
購入してもっていこうと思います(笑)。


今回はここでタイムアップ。
短い時間ではありましたがこのように沢山の発見がありました。
初めて骨董の世界をみてまわって自分が思ったのは

「店内通路が広いお店のほうが心理的に安心」

でした。
茶道具や骨董がそのまま展示されている場合
荷物が当たったらどうしようとドキドキしてしまうんです私。
ある程度のスペースがあるお店のほうが安心するんだなって
自分でもよく分かりました。

次回はぜひ浮世絵等を拝見したいと思います。
HPにそれぞれの骨董賞の現在拝見出来る作品達についての
開設があったら嬉しいのですが。。
やっぱり難しいかな。

このようなイベントだから体験出来ることって本当に沢山あります。
とても楽しかったです。
来年とはいわずまたぜひ伺いたいと思います。

ありがとうございました。


「東京アートアンティーク日本橋・京橋美術骨董まつり」は
5月1日まで開催しています。
イベントもあります!詳細は公式ホームページをご確認下さい。

theme : アートイベント
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-28

ギャルリー東京ユマニテ「「東京アートアンティーク日本橋・京橋美術骨董まつり」ユマニテコレクション-若手作家を中心に」を観てきました。

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ギャルリー東京ユマニテにて

「「東京アートアンティーク日本橋・京橋美術骨董まつり」ユマニテコレクション-若手作家を中心に」

を観てきました。


今回とても楽しみにしていたのは富田菜摘さんの新作。
事前にHPでチェックするととても顔色が悪そうなお代官様の姿が。

印象としては小さめな感じ。
富田さんの作品は近づいてはじめて分かることが沢山あるので
どんな発見があるかなと楽しみに出かけました。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです


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実際に拝見するととても大きい。
羽子板のようなイメージを描いていたのですが
これはレリーフほどの存在感があります。
大きさは小学生ほどのレリーフ。
今回は4つのレリーの作品がありますが
一番気になっていた顔色が悪いお代官様に近づいてみることにしました。

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これなんだか分かりますか?
新聞に掲載された民主党員さんの顔の集合体なんです。
顔色が悪いのもこれで納得。

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紋はもちろん民主党と同じデザインで。中の文字に注目。
ちなみに彼女の紙を使った作品は彩色は一切していないそうです。
元の色をひたすら活かしていく作業だそうです。
(アトリエのストック整理大変そう。。。)
色だけではなく文字も重要。毎回拝見する度に発見ありなくりです。
なので毎回見る度に発見があるのです。

何度も観に行かなきゃ!今度は息子と!
(今回はひとりで行ったのです)

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廃材を使った作品ももちろんありました。
何度もみても可愛いなあ。。。動かないかなあ。。
これでコマ撮りアニメとか作ったら可愛いだろうなあ。。。
妄想は続きます。


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こちらは前回一時画伯でお世話になった流麻ニ果さんの作品。
以前よりも清流的な勢いを感じます。
前見た作品より小さい作品なんだけど不思議。
次の一時画伯が楽しみだからかな?

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時松はるなさんの作品にも再会。
こちらは見つめれば見つめるほどクスッと笑ってしまうような作品たち。
実は時松さんの作品は3月11日の午後1時半ぐらいに親子で拝見しているのです。
「以前私が観た最後の作品を描いた作家さん」ということで
これからもずっと拝見していきたいと思います。


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そして地震の次週からの個展だったので拝見できなかった
高橋久美子さんの作品もじっくりと。
こちらも写真ではなく実際にみると気づく発見がたくさん。
へばりついて観てしまいました。


全体的にそれぞれの世界観がしっかりしている印象を受けました。
作家さんそれぞれの個展もとても楽しみです。


5月14日まで。
「東京アートアンティーク日本橋・京橋美術骨董まつり」
の会期は下記の通りです。ご確認の上おでかけください。

2012年4/28(木)‐5/1(日) 会期中無休

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-27

「東京 アート アンティーク ~日本橋・京橋美術骨董まつり」が4/28より開催されます。

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「東京 アート アンティーク ~日本橋・京橋美術骨董まつり」

4/28より日本橋・京橋界隈中心で

開催されます。


去年は家族連れでの鑑賞のポイント等を
ご紹介させて頂きました。
2010-04-19
「東京 アート アンティーク 日本橋・京橋美術骨董まつり」が開催されます。



今年は我が子も幼稚園年中さん。
幼稚園児の割には(興味のある作品なら)とてもしっかり観るので
画廊巡りも随分楽になりました。
(しかし興味の無い作品には見向きもしなくなった。。)
なので今回は少し思考を変えて

「私自身が楽しみにしているポイント」

をイベントのご紹介に変えて書いてみたいと思います。


その前に「ギャラリー巡りって敷居が高そう」と思っているそこのママさん!
わたくし幼稚園児のママはギャラリー巡り絶対楽しめると思うのです。
STORYで特集とかしないかな。っていうかどこかママ向けおしゃれ雑誌さん。
ギャラリー巡り特集しませんか。私企画出しますよ。
だって利点ばっかりだと思うんですよ。
子育て中のママに京橋、日本橋のギャラリーを
お勧めする理由は実はこんなにあるんです。


1)ギャラリーは原則無料である
→費用、子育て中だと気になりますよね

2)スタッフさんと作品について気軽に話すことが出来る
→子供か担任の先生かママ友以外と話したい時ってありますよね

3)会場の規模が大規模でないので鑑賞に長時間を予定しないですむ
→急に幼稚園に呼ばれても大丈夫!って呼ばれないのが一番いい。

4)銀座、有楽町のすぐ近くだから買い物やランチも楽しめる
→美味しい体験や素敵な洋服をチェックすることも出来ますよ!


限られた時間を有効に使って
自分の中に新たな文化的な新風を吹き込むことが出来る
、それがギャラリー巡りなわけです。
子供を園に送った後銀座に出てきたついでに
ギャラリーを覗いてみるのは如何でしょうか。
時間がかかるものでもなく、(拝見するだけなら)お金がかかるものでもありません。
作品と向き合うことによって新たな発見が絶対にあると思います。


そんな私は最近古美術が好きです。
今年はこの「東京 アート アンティーク?日本橋・京橋美術骨董まつり」で
骨董を拝見したいと思っています。

作者さんの雰囲気が伝わってくるような作品にものすごく惹かれます。
その時代に生きていた普通の人がその作品の前にいるような
そういう空気感のある作品が大好きです。

古美術と向き合って幾世代も前
確かに生きていた人の気配を感じたいのです。
震災の影響もあるかもしれません。


3月11日から1ヶ月以上経ちました。
自分なりに自分の身の回りの人をより元気にすることを
最優先にして過ごしてきたわけですが
自分自身が結構な「共感疲労」状態であったことも
最近ちょと自覚してたりもします。

疲れてますよね。不安ですよね。
素直に「疲れた」「不安」って言えない風潮はもっと不安ですよね。


不安な気持ちで満ちてしまいそうになる時
私は古美術作品に更に会いたくなります。
尊敬する先生に会いにいくような気持ちで。
そこで作品に向き合って今の不安を正直に伝えてみたいです。

日本は数多くの困難を乗り越えてきました。
今私たち予想を超えた困難に直面しています。
私は古美術作品を目の前にしながら
彼らが過ごしてきた数百年の歴史に思いを馳せ
これから自分が生きて行くことについて
やっていけるかどうか語りかけてみたいのです。


私、あきらめちゃったりしますか?
やっぱりだめですか?


こんな答えを待っています。


「何百年色々なことをがあったけど案外乗り越えられるもんだよ。だから今回も大丈夫」



大きな美術館で出会う古美術作品も素晴らしいのですが
ギャラリーで出会う作品達はガラスケースはありません。
だから私はきっと「大丈夫」という声を聞き取れるはず。
自分の大事な家族、身の回りの人たちを守る為に
まず私が元気になっちゃうもんね。
そんな気持ちになれるのが

「東京 アート アンティーク?日本橋・京橋美術骨董まつり」

だと思います。


4月28日から5月1日まで。
夜間営業、イベント等が多数企画されています。
詳細はこちらのホームページをご覧下さい。

theme : アートイベント
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-27

資生堂ギャラリー「"as it should be" RITSUE MISHIMA」を観てきました。

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資生堂ギャラリーにて

「"as it should be" RITSUE MISHIMA」

を観てきました。


今回の資生堂ギャラリーを絶賛されている人がまわりに沢山いたので
どんな感じかとワクワクしながら出かけました。
私は毎回横の階段から降りて全体を観てエレベーターで帰るという
ルートで鑑賞をしています。
今回も同じように階段から降りていったのですが。。。



迷いました。


いつもと違う小道がそこには存在していました。
小道を抜けるとそこには光が集まっていました。

そこに二段の台がありました。
二段目の台には白い光が発散されていて
その上に置かれた作品たちに七色の光を与えていました。
本来ベネチアのガラスは彩色されているもの。
現在ベネチアで、透明ガラスを主に使うアーティストは三嶋さんのみとも
言われているそうです。なぜ透明ガラスなのかという問いに対して

「風景にとけこみ、光を通して輪郭だけを浮かびあがらせることができるから」

実際に自ら作品を目の前に立つとこの意味がよく分かります。
透明感は風景にとけ込み
光を集めるガラスは幾様にも反射を繰り返して
光の輪郭を紡ぎだします。
その輪郭は鑑賞者が動く度に変化していくのです。

そして台は2段階になっています。つまり
「作品の前に立つ」行為をおこなう為に1段台を登ります。
光の集まる先へ行くために登るのです。それは
「洗礼を受けるために祭壇に上る信者のような高揚感」
を感じることになるのです。

この下からの光、実はそれほど強いものではないそうなんです。
どこまで作品たちは光を集めてこれるのでしょうか。
光はとても美しいです。


ベネチアガラスの手法は細かくは分かりません。
そういう知識的なことが分からなくても
あの光の集まり具合を実際に目の前でみると
とても清らかな気持ちになれると思います。



6月19日まで。
月曜休館です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-23

四季彩舎「ヌガ meets 金丸悠児」を観てきました。

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四季彩舎主催の

「ヌガ meets 金丸悠児」

を観てきました。


いつもお世話になっている四季彩舎さんのイベントということで
子供はお父さんにお任せして友人と出かけました。

会場は銀座のビストロ。
とっても雰囲気のある「ビストロ・ヌガ(le nougat)」さん。
(音がなりますので注意!)
こういうお店はこんな機会でしか入れない!楽しみに出かけました。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


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お店は1階と2階になっていました。
1階はBARみたいな感じ。2階はゆっくりお食事をって感じました。
そこに金丸さんの作品がとても自然に配置されていました。
私たちはすみの席に座りました。


時間になりトークショー開始。

今回のこちらでの展示企画は
実はアートフェア東京の関連企画だったそうです。
アートフェアは震災の為中止になりましたがこちらの企画は
実現させて下さったんだそうです。
嬉しいですね。アートに触れたほうが元気出ますもんね。

そして注目ポイントは今までの平面作品だけでなく立体も展示してあること。
立体作品はアートフェア東京出展用に制作されていたそうで今回は初披露。
そして今回展示された作品はフェアに出展用とはまた別のものだそうです。
図録にて拝見させて頂きました。たのしみー。

今回なぜ立体にチャレンジしたかという問いに対しては
画廊さんより「進化の過程をみたい」との依頼があり
そこで過程として「立体」制作を始めたとのこと。

レストラン内は数点の立体作品がとても愛らしく
配置されていました。

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まるでペイントから持ち上がってきたような
立体作品はとても自然にお店に溶けこんでいました。


部屋の中には絵画や立体作品として
沢山の動物達が異空間な設定をとても自然に自由に動いています。
部屋の中にいるととても生き物的な暖かい空気感を感じることが出来ます。
動物を描くきっかけは?という質問に対して

「植物は【自分が描くには】遠すぎるし人物は【自分が描くには】近すぎる。
 動物は【自分が描くには】ちょうどよかった」

旨のお話をされていてとても印象的でした。
きっと生き物との距離感をちゃんと図れる方なんでしょうね。
こういうタイプの方は動物に好かれると思います。
しかしご自身は動物にものすごく詳しいわけではないので
「この絵の動物は○○科××ですか?」と聞かれるとすごく困るそうです。


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トークショー時間帯は
とってもいごこちのいいお部屋になっていたのですが
もしかしたらちょと居心地が良すぎたかもしれません。


食事と絵画というとマーク・ロスコの「ロスコルーム」が真っ先に思い出されます。
ロスコルームはロスコの強い強い希望から産まれたものでした。
以下ロスコルームを所有している川村記念美術館のHPより抜粋。
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その誕生は、1958年春、50代半ばにして大家と認められたロスコが、マンハッタンに新しくできるシーグラム・ビル内のレストラン「フォー・シーズンズ」のために、作品制作の依頼を受けたことをきっかけにしています。最高級の料理と優れた現代アートをともに提供するというコンセプトのもと、ロスコも作家のひとりに選ばれ、レストランの一室の装飾を任せられたのです。当時のロスコは、グループ展などで他人の作品と同じ部屋に作品が並ぶことを嫌い、自分の絵だけでひとつの空間を創り上げたいと切望していました。そこで、およそ一年半を費やし、30点の絵画を完成させたのです。
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今回の作品は31点とのこと。
そこには何人もウエルカムな優しい空間が完成されていました。
ロスコが猛烈に思っていた「自分だけの世界」という意識が
もう少しあってもよかったかもしれません。
「まいわーるど!」的な意識をもっと押し出してもらって
思い切り沢山の作品で埋め尽くされているという場も
観てみたかったとも思いました。
でもきっとそういう空間だとまた別の印象を持つのかな。


ここまで「ビストロ」の世界に作品がとけ込めているのなら
ワインのラベルとかも金丸さんに描いてもらって
お店に置いてくれたら楽しかったのになんて思いました。
頂いたワインがとっても美味しかったからそう感じたのかも(^^)


金丸さんともお話をさせて頂きました。
トークショーとっても頑張ってお話されていて面白かったです。
お疲れさまでした。
作品制作時の気分転換が「アメリカのドラマを見ること」というのに
くすっと笑ってしまいました。


ワイン、とても美味しかったです。
Dinnerは予約が必要な人気店。ぜひご予約して素敵なワインとお食事を。
ちなみに子供はLunchは中学生から、Dinnerは高校生からだそうです。
幼稚園児のママさんはぜひ登園中にランチに行きましょう。


会期等は確認をお願い致します。
会場はビストロなのでワインや食事を注文しての鑑賞となります。

会期:2011年4月22日(金)~5月31日(火)
会場:ビストロ・ヌガ(le nougat)
〒104-0061 東京都中央区銀座6-12-2
03-6254-5105
http://lenougat.jp/(営業時間)
(音がなりますので注意!)
平日 17:30~2:00 (1:00 L.O.)
土 12:00~2:00 (1:00 L.O.)
日・祝 12:00~23:00 (22:00 L.O.)

theme : アートイベント
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-22

TOKYO OUT of PLACE「Three Sweet Melancholic...いのとみか・大原舞・根本裕子3人展」を観てきました。

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TOKYO OUT of PLACEにて

「Three Sweet Melancholic...いのとみか・大原舞・根本裕子3人展」

を観てきました。

まず心にぐっときたのが
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こちらの和紙に描かれたいのとみかさんの作品達。

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私こういう単純だけどばっちりはまってる作品って
本当に大好きなんです。
空間を存分に使い切った線の流れをじっくりと見入ってしまいました。
しかもこの作品は和紙を重ねているそうなのでとても深い奥行きも感じられます。

和紙を重ねてということなので
裏からライト的なアプローチもあるのかなと思っていたのですが
そういうのが全くないところも好きです。

和紙という素材や
余白を存分に活かし無駄を削ぎ落とした描写は
まるで自然界における生命達が
上手にバランスをとって生きてる様を見ているようで
強い強い生命観を感じるのです。

本当は自然界にあるものを工夫して生きていくのが
一番いいんだろうなってしみじみ思ったりして。


次に気になったのが根本裕子さんの作品。
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こちらは陶器なんだけどとても肉感というか「もち肌」感がある作品。
「イヌムス」というお名前があるそうです。
こちらはグレゴリ聖歌の中の曲のタイトルで「賛歌」と言う意味だそうで。
作家が音のなる壷を制作している時期があり
その壷からイヌムスが流れて壷が並んでる様が生き物の脚にみえたんだそうです。
そこから「イヌムス」シリーズは誕生したとのこと。

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私はこの子達からは神々しさより現実的な印象を受けました。
この肉肉感に圧倒されっぱなしでした。特にこの子の後ろ部分。
なんだっけ、どっかで見たことあると思っていたら。。

出産したばっかりの自分のお腹によく似ていました。


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そしてお人形にも会えるのかなと思いながら
大原舞さんの作品は大きな大きなドリーイング。
とても込められたエネルギーを感じる作品。
お話を伺うと描いていた時期はちょうど地震の時期と
重なるとのこと。
お人形を拝見した時も感じたのですが
「込めて制作」することでエネルギー調整が出来る人なのかな。



本日は幼稚園お迎え前にかけつけたので
じっくり観れなかったのが残念でした。
それでもとても沢山の刺激がありました。
駆けつけて本当によかったです。
ありがとうございました。



5月29日まで。月火水休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-20

ギャラリーmomo六本木「小橋陽介展 「ヨーグルト」」を観てきました。

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ギャラリーmomo六本木にて

「小橋陽介展 「ヨーグルト」」

を観てきました。


NADiffも伺っていたのですがあちらの展示は
若い男の子の鞄の中身を盗み見してしまったような気分になり
なんだか無駄に動揺してしてしまいました。。
こちらもドキドキしてしまったらどうしようと思ったのですが。。


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ずっと前から拝見しているギャラリーモモさんだからでしょうか。
安心感あふれる空間に思わずほっとしてしまいました。
色壁ってあまり記憶がないのですが
違和感なくしっくりきています。

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親子で「これいいね!」と意見が一致したのがこちら。
絵本のようなストーリーを感じます。


このように1つ1つの作品にも楽しさが溢れているのですが
部屋全体の世界観が本当に楽しい。
場所にも余裕があるし。

こちら六本木の展示は過去の作品を展示しているそうです。
この暖かい空間は
ずっと一緒に成長してきたギャラリーさんとの
まるで親子みたいな関係を連想させます。



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あと今回とにかく嬉しくなってしまったのが「壁」。
小橋さんのラフなスタイルの作品って
momo両国の柱に描かれたりしていて
いつも【ほっと】させてくれるのですが
今回は本当に沢山の【ほっと】が溢れています。
おもわず「にんまり」です。
とても温かい気持ちになることが出来ました。

ちなみに展覧会タイトル「ヨーグルト」ということで
作品は発酵中なんだそうです。
だから壁の絵も展示中変化していってるそうで。
楽しみです!

そしてオープニング時はヨーグルト品薄だったそうです。。
1日も早くまずは余震が収まりますように。



息子もご機嫌でした。
壁に刺激されてお絵描きを頑張っていました。
いつも暖かく見守って下さるギャラリーのオーナー様
本当にありがとうございます。

4月23日まで。日・月曜・祝日休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-19

森美術館 おやこでアート「フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」を観てきました。 

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森美術館にて

おやこでアート「フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」

を観てきました。 


2回目の鑑賞になりました。
展示数が増えていたのは嬉しかったなあ。
特に「どくろ」。あれはぜひ見たかったので嬉しかったです。
そして実際に拝見すると
「こりゃ余震があったら展示出来ないわ」と思いました。



若干好みでなかったようなので
覚えていないだろうなと思っていたら
展示の内容を殆ど覚えていてびっくりしました。
(ガイド担当者さんとご一緒にまわって頂いた親子さん申し訳ありません。。)

4~5歳になってくると
見知らぬ子同士だと真似たり言い争いになりそうな時もあるんだな
というのも新しい発見。
うちの息子はいままで大体いつも最年少だったのだけど
これからはおにーさんとしてちゃんとしてもらわな!と思います。

そして今回も彼の印象はあまり変化はなかった模様。。
お高くとまったあいつはやっぱりあいつ♬

って感じでしょうか。

我が家は欧州といえばドイツなんですよ。やっぱり。



今回2回目、そして前回戸惑いまくりだったのですが
実は私は鑑賞中この歌を思い出して思考がクリアになりました。




フランスは電気を80%原子力に依存してるからではありません。
ここで意識したいのは

「オマージュ」

です。

オマージュとはなんぞや。ウキペディアで調べましょう。
芸術や文学においては、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事。また作品のモチーフを過去作品に求めることも指す。


私はこの斉藤和義さんの歌を初めて聞いた時涙ぐんでしまいました。
それは正直歌の内容ではなく「清志郎さんに会えた」
という気持ちからでした。

直接確かめたわけでもないしソースがあるわけでもないし
私の単なる思い込みなのですが
今回の斉藤和義さんの行動は「忌野清志郎」に対するオマージュ
そのものではないかと思ったのです。

スタイルをそのままコピーではなく
自分のスタイルを確立した土台の上に
尊敬するスターをリスペクトした方向性を感じさせる作品を発表する

この行動すべてが「オマージュ」ではないかと。

この「オマージュ」っていう手法。
日本人にとっては理解するのも実施するのも
とても難しいと思われます。
そして「オマージュ」で作品を発表するというのは
実際行うのはものすごく勇気のいることなのではないかと。
そうですよね。
模写と揶揄される可能性だって十分あるわけだから
自分の作品を作る技術と姿勢に対して自信を持っていないと。
自我の確立が明確化してないと厳しいだろうなあ。。


今回この展覧会会場には
マルセル・デュシャンに対する「オマージュ」が満ちあふれています。
フランス人って自我確立しまくりって感じしますもん。
オマージュを自然に出来るもしれませんね。
(だってオマージュ(hommage)ってフランス語だし!!!)
この「オマージュ」をどこまで理解するかが
今回のこちらの展覧会を堪能するポイントではないかと
自分なりに分析してみました。


前回感じた「遠い感じ」というのが
少しクリアになった気がしました。


8月28日まで。無休です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-18

森美術館ギャラリ-1「MAMプロジェクト014:田口行弘」を観てきました。

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森美術館ギャラリ-1

「MAMプロジェクト014:田口行弘」

を観てきました。


MAMプロジェクトはいつも展覧会の最後にみることになるわけですが
展覧会とは違った空気に満ちあふれていて
なんだか元気になることが多いです。

今回もとっても元気を頂きました。



田口行弘さんの作品を個展形式で拝見するのは私は初めて。
映像をぼっと見始めたのですが
あまりに面白くて家族で3回ほど見てしまいました。

子供番組を見慣れてる親である私たちには
楽しくなってしまう要素に満ちあふれています。

日常に存在するものを踊らせることにより
親近感のある非日常を作り出すって感じでしょうか。
もう見ていて楽しくて楽しくて。

っていうかこれ撮影大変だったろうなー。


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作家:田口行弘
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・営利・改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。


と思わず書き込みたくなる映像が
この壁の向こう側で見ることが出来ます。
覗き込むのもまたたのし。



IMG_0923_convert_20110418230817.jpg88x31.png
作家:田口行弘
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・営利・改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。


溢れるほどのドローイングや写真や段ボールに囲まれて
映像をみていると
なんだか視界の外の段ボールが勝手に動き出しているのでは?
なんて思わずあたりを見回したくなりました。


息子ももちろん楽しんで拝見。
そして「どれだけ大変か」を自分なりに力説。
実は息子の家遊びの中に「コマ撮りアニメ撮影」があります。
「デジスタティーンズ」を見て自分でもよく作っています。
iPhoneアプリの【iMotion】を使うと簡単に出来るので
雨や体調不良で家にいなきゃ行けない時とかよくアニメを作っているのです。
(最近iTunesにiMotionないみたいですね。どうしてなのかな)
1つ1つを少しずつ動かさないと動きが滑らかにならないから大変なんですよねー。
しかも動かしちゃ行けない場所もあるわけだし。
手間はかかるけどでも出来上がるととっても楽しいです!

iPhoneアプリがなくても
デジカメで少しずつ撮影してスライドショーでみても
アニメ気分を味わうことも出来ます。

自分で作った経験がある人はこちらの作品が
どれだけ楽しくそして素晴らしいものであるか
息子のように力説出来ると思います(^^)。



そうよねこれ作るの大変よね。
だから何度見ても楽しいのよね。



こちらの展示見終わったら
ぜひ親子でコマ撮りアニメを作ってみましょう!
楽しいですよー。

--------
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こちらの展示を再訪した際
田口さんが会場にいらっしゃっいましたので
お話を伺うことが出来ました。

とってもやさしい感じのお兄さん。
いろいろお話を伺わせて頂き本当にありがとうございます。
ドイツ好きの私としては

「ベルリンという土地ではこのような作品は作りやすいですか」

というのをぜひ聞いてみたかったのです。
思わず「交通法あるのですか?」と聞いてしまい
「ありますよ!」ってあきれられてしまいました。。
そうですよありますよね。
ただ日本ほど細かい規制はないそうです。

今日作品を改めて鑑賞して感じたのは

床やロッカーや椅子や畳という「普段触れているもの」が自由に動く

という行為は手に届きそうな夢のようで尚更楽しいのだろうなということ。
見ていて思わず笑顔になってしまいました。
田口さんご自身もとても気さくな方で
「ベルリンもいいところですよー」と推薦して頂いたので
ぜひ近々伺いたいと思います。



8月28日まで。
無休です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-16

東京都庭園美術館「森と芸術展」を観てきました。

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東京都庭園美術館にて

「森と芸術展」

を観てきました。


本日は定例の大人のワイン会の前の鑑賞。
庭園美術館のお庭は桜の季節を通り過ぎ
初夏を思わせるような感じになっていました。
(まさか冬→春をすっとばして→夏!ではないですよね。。)


今回はとても庭園美術館らしいテーマである「森と芸術」。

そう森っていうのは母的要素に溢れてる。
母というのは「生命力」と「包容力」と「弾圧力」のごった煮です。


今回の展覧会の構成は下記の通りです。

第1章 森とは何かー楽園としても森
第2章 神話と伝説の森
第3章 風景画のなかの森
第4章 アール・ヌーヴォーと象徴の森
第5勝 森のさまざまなイメージ
第6章 シュルレアリスムの森


私は基本的な西洋画が個人的に苦手なので
第4章からを重点的に鑑賞。
ガレの美しいガラスの作品群はとても美しかったです。


森という巨大で多面的な媒体を
どのような作品にまとめあげていくか。
テーマはとても壮大なので
今回のように細かくテーマを決めて多面化を図っていたのかな。
進行方向もいつも以上に入り組んでいて
まるで森の中をあるいている様でした。


楽しかったのは絵本のコーナー。
絵本は子供には毎日どこかで読んでるので
絵も文字の位置も全体の大きさも
とても気になります。
自分がもし読み聞かせをするとしたら
どんな感じにになるのかなと
想像しながら拝見しました。

見逃してほしくないのが

東京大学総合研究博物館インターメディアテク(IMT) 寄付研究部門制作の
≪森のカメラ・オブスクラ≫2011年

こちらとても予想外の場所に展示してあるので
入館時に見逃す可能性十分あります。
圧巻ので見逃さぬ様十分ご注意ください。




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桜はすっかり散ってしまいました。
天気が多い日が多かったら花びらがさらさらで追いかけっこをするのが
とっても素敵です。


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花がとても美しい季節になってきました。
来年も再来年もずっと花を愛でる事で来ますように。


7月3日まで。
休館日は第二、第四水曜日です。
節電のため開館時間を1時間短縮して17:00としています。
なお、7月1日からは夏季節電のため開館時間が変わる場合があります。
詳しくは美術館ホームページで確認をお願い致します。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-15

たばこと塩の博物館「役者に首ったけ! ~芝居絵を楽しむツボ~」を観てきました。

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たばこと塩の博物館にて

「役者に首ったけ! ~芝居絵を楽しむツボ~」

を観てきました。
今日は登園中ひとりでの鑑賞です。

最初に驚かされたのが入場料。
100円ですよおっかさん。
このご時世で100円でこれだけの浮世絵を観れるなんて
なんて素敵なのでしょう!

そして次に驚かされたのがパンフレットの充実ぶり。
あまりに詳しくそして読み応えがありますよね。

今回は展示は3部構成でした。

第1部 役者・オン・ステージ
第2部 役者上ル下ル、地方に出ル
第3部 舞台がはねても首ったけ

私がとても面白いと思ったのが
第3部の「おもちゃ」。役者が描かれたすごろくや着せ替えは
ぜひ遊んでみたい!と思わせるような楽しさがありました。
特に幼稚園児と生活していると「紙で出来た付録」というのは
とても親近感がわいてしまうのです。
今も昔も遊び方は一緒なんですねえ。。。

あと「たばこと塩の博物館」ならではの
キセルやたばこが登場する浮世絵が沢山ありました。
歌舞伎に登場する喫煙具というのは役者さんの紋が入っているので
その紋を愛でるのも楽しいものです。
花魁がキセルをかっこよく使う姿とかほれぼれしてしますもんね。 


企画も楽しいし
分かりやすい4コマ漫画もよかったのですが
浮世絵そのものの管理があまりよくなかったのと
解説文があまりにも修正が多かったのが
ちょと気になりました。

4月17日まで。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-12

ギャルリー東京ユマニテ「川島 清 路傍ノート」を観てきました。

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ギャルリー東京ユマニテにて

「川島 清 路傍ノート」

を観てきました。


川島 清さんの作品というのはいつも考え込んでしまいます。
ここから自分は何を感じ取ればいいのかと。以前

「作品を設置場所や経緯に捕われるのではなく作品そのもので感じるべきでは」

と指摘されたことがありました。その時から自分の
「実体験や鑑賞までの経緯に影響されまくり」な自分の鑑賞スタイル
って果たしてこれでいいのだろうかとずっと気にしていました。
特に震災後はその影響がものすごく強かったです。
今目の前にある作品は震災前に完成されたはずなんだから
震災のことに何でも結びつけず
もっと作品そのものをみつめなきゃと(自分なりに)悩んでいました。
しかし自分のスタイルってそう簡単には変えられない。
なので作品を前にして思いが言葉にできない自分からつい逃げて

「なんかこういうの難しい」

でまとめてしまいそうになりました。



するといつも仲良くさせて頂いているスタッフさんに

「「むずかしい」って言うとそこで止まってしまうよね」

とヒントを頂きました。確かに。



今回のこの「路傍ノート」という作品群は
いままでの作品「水量」シリージを制作する際に
日記のように記録的なイメージで制作された作作品群なんだそうです。

つまりこの作品の中には以前の「水量」シリーズ制作の際に使われた
パーツを連想させるものが多数出てきます。
そしてそのパーツを観て以前鑑賞した作品を思い出すこともこの作品の一部という
解釈になんだかとっても気持ちがすっきりすることが出来ました。


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この連続性のあるリズムを産み出しているテーブルのような台が
とても頑丈な素材であることに強い印象を受けました。
時の流れは止められないことを見せつけられているような。

そしてその上に設置されたいつの日に出会ったような気がする
パーツに過去の自分を違う場所から覗き見しているような感覚に陥りました。
そして今この瞬間作品と対峙している自分も一瞬で過去に追いやられていくような感覚になり
思わず体が固くなりました。

ギャラリーを出た時も
子供のサッカースクールの付き添いをしている時もそして
こうして振り返ってブログ記事を書いている時も
いろいろなことをやりながら色々なことを考えながら
私は作品のことを思い出します。
長い長い鑑賞になりました。


大きな気づきを得ることが出来た展覧会になりました。
こういう会話のキャッチボールから得られるのが
ギャラリー鑑賞の素敵なところだと思います。
いつもありがとうございます。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。

4/26(火)まで。 
日曜日休廊です。 

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-11

四季彩舎「水野美加写真展「Mizu」」を観てきました。

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四季彩舎にて

「水野美加写真展「Mizu」」

を観てきました。



いつもアートフェア等でお世話になってる四季彩舎さん。
本日はギャラリーにおられるということで
伺ってみることに。

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展覧会の立て看板を確認すると
波の前で佇む男性の後ろ姿。
とてもつつみこまれた、優しい雰囲気。


「mizu」っていうのは「水」のことかな?
なんて想像をしながら
階段を上がると


「よっ!」


と聞き覚えのある声が。
あらまあミズテツオ先生ではないですか。
予想外だったので驚きました。

ミズ先生とは何度かお話をさせて頂いていますが
とってもとっても個性的な人。
正直小さな写真でも見逃すなんて考えられないような人。


なんで?


そこで作品を拝見しその謎を解明することに。
なんだかとーっても暖かい。
リラックスしたミズ先生の雰囲気を切り取った作品もとても素敵なのですが
アトリエの床等の程よい【距離感】からの作品が
私にとってはなんだかとっても心地よい感じ。


なんでかなー。


その後作家さんである水野さんとお話をさせて頂き
資料も見せて頂き判別出来なかった理由を自分なりに解釈し、
納得しそして1つ確信することも出来ました。それは



「水野美加さんはとってもいい奥さんになる!」



なんやそれ!とか突っ込まないで下さいね。
作品に囲まれているとわかります。
個性的な人格で個性的な職業にうちこむ男性を
少し離れてるけどでも決して邪魔しないで
でも観られてる側に共同体的な空気感をを共有出来る存在。
これって仕事に打ち込む男性の
まさに理想の奥さんですよ。
冷静な星飛雄馬のおねえさんのようなイメージ。

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彼女の冷静かつそして暖かい視線が切り取られた作品達からは
菩薩像を連想されるような暖かさを感じることが出来ました。

風景をテーマにした作品を
リラックス出来る部屋に飾ったらよく眠れそうです。


息子は刺激的な作品が好きなので
今回はそれほど食いついてはくれなかったかな。
まあそういうこともあります。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


4月16日(土)まで。
会期中無休です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-09

TWS Shibutya「東日本大震災復興支援チャリティ展「Art for Tomorrow」参加 流 麻二果 子どものためのワークショップ 「一時画伯:つむごう」」に参加してきました。


TWS Shibutyaにて

「東日本大震災復興支援チャリティ展「Art for Tomorrow」参加
 流 麻二果 子どものためのワークショップ 「一時画伯:つむごう」」


に参加してきました。


余震の続く昨今、子供に思い切りお絵描きの機会を!
とのこちらのワークショップ、開催の知らせを聞いてから
楽しみにしていました。

東京は地震の規模が小さいし停電も断水もしてないから
自分達は大丈夫、ストレスを感じてないと思い込んでるけど
でも東京だって今の状態は疲れている。
子供たちもそう。やっぱり疲れています。
かといって私たち大人もどうやって発散したらいいのか
正直ちょっと分からない今日このごろ。

どんな絵を書くのか「つむごう」とはどんなものなのか
私もとても楽しみでした。

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今回はトレーシングペーパーに描くとのこと。
トレーシングペーパーってすごく不思議なんですよね。
描く色、描く形が紙の変化によっていろいろ動いてくる。
どんな風になるのかとても楽しみでした。


それぞれに与えられた紙の上に
本当に自由に描きます。
筆をぜひとのことだったので
変わった感じもいいかなと思い「料理用のハケ」を
持参してみました。

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息子は絵を書くのは好きだし
家と違い「汚すな」とか「こぼすば」とか言われないので
満面の笑みで描く描く。
最初は数人での開催でしたがどんどんメンバーが増えていって
最後のほうはみんなそれぞれ一生懸命書いていました。

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ちょと意外だったのはちゃんとみんな
「【自分の】トレーシングペーパー」
の中で描いていたこと。

もっとぐいぐい飛び出してほしいとか思うんですけどね。
せっかくだから。

今日は小雨というあいにくの天気でしたが
もっと暖かくなってきたら
屋外で大きな凧にみんなで描いてあげるとか
長い紙にみんなで書いて森を囲むとか
外で行うのもたのしそうですね。

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組み合わせの画層はもう少し観たかったなあ。
すごく綺麗だったから。




IMG_1024.jpg
このようなこどもの制作のワークショップというのは
個作業で終わってしまうことが往々にあります。
そして全体写真撮影等で終了の区切りを設ける前に
子供が愚図って寝てしまうとかもよくあります。

でも

今日は小雨。東日本で小さい子を育ててる親は
こんな新聞記事も出ていた昨今
雨の降る日に子連れで外出になんとなく不安を感じていたりする人多いんです。

だから小雨が降ったり止んだりした今日
みんなで集まって「思い切り描く」を楽しんだという行為は
この一時画伯ワークショップ第一回として
私はとても意義があったと思います。

一時画伯実行委員会の皆様
流 麻ニ果さん
どうもありがとうございました!


今後もいろいろなイベントが開催される予定だそうです。
私も何かお手伝い出来たら嬉しいです!

theme : アートイベント
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-09

TWS shibuya「Art for Tomorrow」を観てきました。

TWS shibuyaにて

「Art for Tomorrow」

を観てきました。


実はTWS初めての私たち。自分でも意外でした。
今回は
Art Donation for Japanが開催する
東日本大震災復興支援チャリティ展「Art for Tomorrow」
が開催されています。流麻二果さんも今回出展されています。


1つ1つの作品が正直「!!!」と思うような価格で
驚かされっぱなしだったのですが
私が一番驚いたのが。瀬戸内国際芸術祭の女木島で観た

カモメの駐車場」が販売されていること!!!!


女木島は私たち家族が一番最初に上陸した瀬戸内の島。
ここから私たち家族の瀬戸内の島の冒険は始まりました。
いろいろな人の協力、そして家族の理解があって
私たちは瀬戸内国際芸術祭を満喫することが出来ました。
瀬戸内国際芸術祭【高松・女木島編】

あの時の楽しい思い出、お世話になった人の顔、楽しんでいる家族の顔が
ふっと浮かんできました。
そこで思わず「これください!」

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人生初の「ART購入」です。
seinaコレクションの第一号です。(続くのか?)

私は正直作品を作品だけで鑑賞することが出来ないです。
作品が産まれた経緯、設置されている場所、作品を産み出した人の言葉すべてが気になります。
なのであの女木島でカモメが動いてる様を体感してる思い出を
いつでも思い出させてくれるこの作品はもう連れてかえるしかありませんでした。

これからもどんどんアートをいろんな場所に見に行こうと思いました。
そしてその時の空気をちゃんと覚えておこう、記録しておこうとも。
空気を覚えていればこんな出会いが必ずあるはず。
東北にも行きたいな。十和田市現代美術館越後妻里もまだ未見なんですよね。
なんだかとっても楽しみになってきました。


なんて私がワクワクしてる際に
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息子はHITOZUKI[Kami+Sasu]さんのライブペインティングに夢中。
こちらも鑑賞は2回目。息子も森美の話をしたらすぐ思い出しました。
親子でお話をさせて頂きました。
息子なぜKamiさんにさんすうの話をしてるのだ。

実際に観ると曲線の美しさがまさに「迫って」きますね。
ドキドキしました。
会期が終わったら消えてしまうなんて。。。


ちなみに息子以前HITOZUKIさんの撮影をしたことがあるんです!

森美術館「六本木クロッシング2010展・芸術は可能か?」を題材にして「子連れでアート撮影」を考えてみました。

あの作品も最高にかっこよかった。
こういう形で再会出来るなんて今日はなんて素敵な出会いばかりなんだろう。
初めて行ったギャラリーだったはずなのに
沢山の再会があり楽しくてたまりませんでした。

★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。

また伺います。

4月14日まで。
月曜休館です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-08

AI KOWADA GALLERY「Gallery artists' show 2011」を観てきました。

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AI KOWADA GALLERYにて

「Gallery artists' show 2011」

を観てきました。


今回はある待ち合わせがありました。
実は私待ち合わせ時間を間違えました。
30分早く着いちゃいました。
遅れる!って思った私は息子が不機嫌になるぎりぎりまで
急がせて必死に倉庫のエレベータまでたどり着き
3分遅刻!ごめんなさい!と飛び込んだら

「待ち合わせ13時半でしたよー」

ありゃりゃ。道中急がせまくってしまった。
息子はサッカーに明け暮れているせいか
それほどむっとはしてなかったけど
昼間暑かったから急がされて辛かったろうな、ああ。あたしったら。。。
なんて後悔していたら待ち合わした方が「全員揃うまで鑑賞どうぞ」
と気を使って下さいました。

そこ一番端からと思いAI KOWADA GALLERYさんに伺うことに。
顔を上げたらいきなりカウンターパンチ。


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丹羽良徳「許すネオンサイン」(2010)


ああ、あたしってほんま駄目ねえと
落ち込んでいた私の気持ちにどっかーんと入り込んできた

「許す」

どかーんと心に入ってきました。
この字は作家さんが自ら書いた文字を元にしているそうです。

丹羽良徳さんの作品は表現方法は多岐にわたるけど
皆暖かみがあって鑑賞しているこちらまで
笑顔にしてくれるような作品が多かったです。
今後もいろいろな作品をぜひ見せて頂きたいです。


その他もとても面白い作品が多い
見応えのあるグループ展になっていました。



★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。

5月28日まで。日、月、祝日 休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-07

ヒロミヨシイ「部分と全体」展を観てきました。

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ヒロミヨシイにて

「部分と全体」展

を観てきました。


ヒロミヨシイさんはG Tokyoでいつも訪問させて頂いていました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。


ヒロミヨシイさんはG Tokyoにて「立体が得意なギャラリー」という印象があったので
今回の絵画中心の展示は私に取ってはとても新鮮でした。
1つ1つの作品に対して自由な感覚は
作品そのものの独立感を尊重している感じがして
空間がとても穏やかに感じられました。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


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立体は繊細だけど可愛らしさに満ちあふれていて楽しかったです。
息子は「帽子みたいだから被ってみたかった」と話していました。

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あととても印象的だったのが入り口近くの壁の色。
アジアの赤になっていました。
アジア人だからこそ感じられる「強さを感じる赤」。
この赤が鏡を使った作品に映り込みこちらが動くと赤も動く。
作品のある空間に躍動感をより強く感じることが出来ました。
この「赤」はアジア人である私たちに
より強い活力を与えてくれる気がします。


息子は1つ1つの作品をとても自由に鑑賞。
スタッフさんに説明を聞いたり
絵を描かせてもらったり
空間を自由に満喫させて頂きました。
印象に残った作品を聞いてみると

「長い写真!サッカーする場所みたいだから!」

でした。サッカー大好き。何よりです。



今日は別件でも大変お世話になりました。
本当によい思い出になりました。
完成楽しみにしております。
ありがとうございました。



4月9日まで。月曜・日曜・祝祭日休館です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-05

一時画伯ワークショップ vol.1 流 麻二果「つむごう」開催のお知らせ

3月11日から気がつけば随分月日が経ちました。
あっという間だったような
随分長い時間だったような
とても不思議な時間を感じます。

私自身東京で過ごしているわけですが
時々すごく不安になったりなど
落ち着かない日々を送っております。
東京の子供達も落ち着いているようでも
緊急地震速報にドキドキする日々を送っています。



そんな中アーティストの流 麻二果さんから
こどものワークショップのお知らせを頂きました。

一時画伯ワークショップ vol.1 流 麻二果「つむごう」開催のお知らせ

です。


流 麻二果さんの作品何度も拝見させて頂いています。
人間味溢れるドローイング、くすっと笑顔にしてくれるタイトル、本当に大好きです。
(流 麻二果さんご自身も本当に楽しくて素敵な「持ってる」方です♬)
そんな流 麻二果さんの作品で私が特に大好きなのが紡ぐ作品。

(参考画像:流麻二果は本名です。「私に出来る事」)

ゆるやかだけど相手を思いやる
しっかりとしたつながりで紡がれる作品に向き合うと

「つながるって素敵」

ってあまのじゃく系の私でも素直に思えます。

そんな流 麻二果さんの開催する親子ワークショップです。
今回は私が大好きな「紡ぐ」作品をみんなで自由につくります。

以下HPから転載します。
---------------
大きな細長い紙を床に広げて、思いっきり好きなように描く。
それを一本の糸として布を織るように、その紙を縦横に織り込む。
それぞれの絵(糸)が一枚の絵(布)となる。
---------------


いろんな気持ちが紡がれて1つの形を作り上げる。
不安もあるでしょう。
悲しみもあるでしょう。
憤りもあるでしょう。
そしてその気持ちは喜びで紡がれて
新しい形が産まれることでしょう。

一心不乱にドキドキする体験をみんなでやってみましょう。
その体験はいまのこどもたち、未来のおとなたちに
新たな出会いと活力を与えることが出来ると信じて。
 


開催概要は下記の通りになります。
以下HPから転載します。
-----------
【開催日】2011年4月9日(土)

【時 間】午前の部:11:00受付開始・11:30~12:30
     午後の部:14:00受付開始・14:30~15:30

【参 加】・対象年齢:4歳~12歳(保護者同伴でお願いいたします)
     ・参加人数:各回 20名

【場 所】トーキョーワンダーサイト渋谷

【参加費】無料

【持ち物】・汚れても良い服でお越し下さい
     ・お持ちの場合は、筆やハケなど好きな道具をお持ちください。 
    
【申込み方法、お問い合わせ】
 ichijigahaku(at)gmail.com までお名前と年齢とご連絡先をお送り下さい。

【主催】
 Japan Art Donation, Tokyo Wonder Site 

【企画・運営】
 一時画伯
-----------


私たち親子も参加予定です。
ぜひ会場でお会いしましょう。

theme : アートイベント
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-04

5歳になりました。

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4月3日で息子5歳になりました。
本当にあっという間です。
現在はサッカーとアートのイベントと幼稚園の行事の調整に
あたふたしながらも毎日毎日精力的に動いております。

今年は息子の世界もそして
自分の世界もどんどん広げていきたいです。
英語もちゃんとやりたいし。
出来ればこのブログの英語版を書きたい。
そして東京のおかしな親子がいろんな思いを感じながら
アートを楽しんでいる様を世界中の人に
読んで頂けたら嬉しいななんて思っています。



本当に長かった3月が終わりました。
4月1日、
今までのことがみんな嘘だったらいいのにと
何回思ったことでしょう。


4月がはじまりました。
春ですね。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-04

森美術館「フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」を観てきました。

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森美術館にて

「フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」

を観てきました。

マルセル・デュシャンとっても好きです。
作品が好きというよりかは
彼の行動力、そして冷静な判断力、
全てを冷ややかなユーモアのセンス。
憧れるけど自分の身内にこういう人がいたらちょと大変そう。。
なんて思わせるとても魅力に溢れている人。


息子は一連のデュシャンの作品を観て頭の上にはてなマーク。
そりゃそうですよね。


「ぼくも家にあるものに名前を書いたら美術館に展示してもらえるの?」


そうだよね普通そう思うよね。
デュシャンの「泉」の経緯を
「じぶんが開く展覧会にこれ送っちゃって他の人がトイレなんて駄目!」って言って
転じてもらえなかったことを「そんなんでいいの!」って文章に書いちゃったのよ」
と超噛み砕いて説明してみたのですが


「でも、トイレでしょ」


だそうで。。

きっと大多数の人もこういう感想を持ったんのでしょうね。
なんてはてなマークを大事に抱えてみながら鑑賞スタート。


今回のテーマは「窓」。
フランスで最も権威ある現代美術コレクターの団体「ADIAF」が主催する
「マルセル・デュシャン賞」関連作品たちは
まだ余震の続く東京で少しすました感じで私たちを待っていました。


では感想を少しずつ。

全体に漂う「特別感」にずっと惑わされた気分でした。
とっても憧れだけどでも実際に話すとあまりに世界が違うなあ。。
って感じでしょうか。その感想って私がフランスに対しての印象そのもの。
デュシャン単体では感じなかった「世界が違う感」を強めに感じました。
まわりを見渡すとそういう戸惑い感に埋もれていた人多かったような気がします。
数日前のサルコジ大統領が来日を思い出している人多いのでは
なんて思ったりして。

リシャール・フォーゲ《無題》にはまんまとだまされました。
注意が必要です!(びっくりした)

息子が気に入ったのは
トーマス・ヒルシュホーン《スピノザ・カー》。
こんなの作りたい!だそうです。楽しそう。

とてもスタイリッシュで
でも少し取っ付きにくくて
ちょと遠目に観てた方がいいかなって
不思議な気持ちになりました。


あと注意事項。
※開幕時には、サーダン・アフィフの作品《どくろ》、カデル・アッティアとクロード・レヴェックの作品が展示されません。状況に応じて展示する予定ですので、展示時期に関しては直接お問い合わせください。

うむ、まだいろいろありますもんね。



東日本大震災の経験が
自分の作品を見る目を明らかに変えてしまいました。
まあ元々客観的に作品を見るタイプではなかったから
仕方が無いのかもしれませんが。

その作品が産まれた国が昨日何をしたのか
その作品を作った人が産まれた国が昨日どんなことをしていたのか
そして
その作品を見ている自分は昨日この国で何を見てきて、何を思ったか。
その気持ちが今まで以上にものすごく影響されるようになりました。
作品そのものを客観視ってちょと厳しいかもしれません。。。


しばらくは、仕方が無いかな。


森美術館はもう数えきれないほど通っています。
きっとこれからも通います。
いくつもの展覧会を見てきましたが

「自分の中での鑑賞のポイントが変わった」

という点に気づかされたということで
この展覧会は私にとって忘れられない展覧会になりました。


なんか全体的な感想になりました。
「おやこでアート」で再訪予定なのでその際はもっっとそれぞれの作品に向き合いたいです。


8月28日まで。無休です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-04-01

スパイラルガーデン スパイラル1F「行商?ギャラリー・サーカス」を観てきました。

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スパイラルガーデン スパイラル1Fにて

「行商?ギャラリー・サーカス」

を観てきました。


沢山のギャラリーを一度に沢山味わえるアートフェア大好きです。
今回は東日本大事震災以来ご無沙汰しているギャラリーさんも多かったので
とても楽しみに出かけました。


では楽しませて頂いたギャラリーさんの感想を。


neutron tokyo
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大槻香奈さんの個展形式。
大きな作品が2つあったのだけど私はこちらの作品のすごさに圧倒されました。
1つ1つを細かく観ていくとろうそくがあったりプールがあったりなど
いろいろな小物がありそして繋がって行く様から長い物語を感じることが出来ました。
大槻香奈さんにもお話を伺うことが出来ました。
とても物語を感じたので「悲しい歌を聴いて自分を追い込んだりとかしたほうが描けたりしますか?」
と思わず伺ってしました。すると
「今はなるべく「普通な気持ち」で描くようにしています。いろいろな出来事が多いですから」
とのこと。
これからどんな作品に出会えるのでしょうか。興味津々です。


OUT of PLACE
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大原舞さんの作品がとっても気になりました。
ギャラリーの方に「小さい時バービー人形を買ってもらえなかったことが人形作りのきかっけ」と
解説して頂いたらなんだか一気に親近感。すごく分かるその気持ち。
私も欲しいバック買ってもらえないから鞄とか作り始めたよなあと
思い出しました。
※私のストレス解消法は鞄作りです。


M7: MAQUIARTO 7TH FLOOR ART ROOM
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国立新美術館「アーティストファイル」にてとても神秘的な気泡の作品を発表していた
斎藤ちさとさんの作品。何度観ても大好きです。
今回はプリントで大量に展示されている形式がとても泡の動きを体感出来て
すごくよかったです。
階段の場所にあるのもよかった。
動きながら鑑賞すると動きがより内面から感じることが出来ました。
斎藤ちさとさんともお話出来て嬉しかったです。


GALLERY MoMo
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こちらはもう息子がくつろぎすぎでございました。
昔からお世話になってるスタッフさんに久しぶりに会えたということもあるのですが
今回のMoMoさんのブース。息子の超好み。
このように「迷い」や「破壊」を感じさせる作風大好きなんです。
(もうすぐ5歳なのに。。)
これは浮世絵好き、歌舞伎好き、日本画好きが影響している模様。
本人曰くとてもとても心地よかったとのこと。
いつもありがとうございます。


eitoeiko
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こちらは以前伺った航空博物館の展示を息子が思い出すことが出来たので
親子でとても楽しめました。
沢山の紙飛行機綺麗だったなあ。。と飛行機の作品を眺めていたら
こちら「紙」ではありませんでした!
(許可を頂き触らせて頂きました。ありがとうございます)
こちら以前のウルトラでは女装に驚かされました。
(LAで大好評だったとのこと!さっすが!)
いつも驚かしていただきありがとうございます。


SANAGI FINE ARTS
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気になったのは岩名泰岳さん。
化石を連想させるような質感あるタッチには
「生き物がそこに存在する証明」のような強い存在証明感を
感じることが出来て個人的になんか安心の気持ちを貰うことが出来ました。
存在証明、ほしいですよね。あまりに儚いものだと
感じることが多い日々ですもんね。


GALLERY ZERO
hanzu122303
こちら大阪のギャラリーさんとのこと。
高橋将貴さんのドローイングから目が離せなくなりました。
寡黙だけどでも雄弁な気持ちが垣間見える瞳。
ずっと見つめていたくなりました。


本当はもっと沢山のギャラリーをしっかり観たかったのですが
息子もいろいろ動いていたし(いつも騒がしくて申し訳ないです。。)
それよりもいろいろ話して元気を頂きたい気分だったので
お話も沢山させて頂きました。ありがとうございました。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


IMG_0875.jpg

この「行商?ギャラリー・サーカス」は
近年私が鑑賞させて頂いたアートフェアの中でダントツに
「鑑賞しやすさ」に満ちあふれた展覧会でした。
1つ1つの作品に「のびのび感」があるとでもいいましょうか。

作家さん、ギャラリストさんが
自分が作った作品を胸を張ってのびのびとした気分で人に披露する。
そして観る側が
その作品をのびのびとした気分で自由に楽しむ。

のびのび感を前提とした自由な気持ちの披露。
今の東京ではかなり難しいことになっているからでしょうか。
場そのものがとても心地よい空間でした。

作品を楽しんで鑑賞できることに感謝出来る空間がそこにありました。
アート好きで東京に今週末にいる人は
絶対行ったほうがいいと思うアートフェアです。
あと現在の情勢で元気がない人を呼ぶのもいいと思います。
この情勢、「次、どうしよう」と悩みでも行動に移せない自分に
強い自己嫌悪を感じる人も多いと思うのですがスパイラルのあの空間にいると

「行動しよう」

という前向きな気分に自分を持って行けるような気がします。

沢山の元気を頂きました。
ありがとうございました。


4月3日まで。
11:00-19:00までの開催です。終了時間がいつもより早めです。ご注意下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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