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2011-02-28

ギャルリー東京ユマニテ「時松はるな「ライツ、カメラ、アクション!」」を観てきました。 

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ギャルリー東京ユマニテにて

「時松はるな「ライツ、カメラ、アクション!」」

を観てきました。


会場に入ると
沢山の人、人、人。
みんな楽しそうな感じなんだけど無表情の人もういたり
怒ってる人もいる。

共通して感じるのは「こちらがわ(=鑑賞側)」への意識感。
小劇場の舞台に上がっている劇団員のような
緊張感と挙動不審な感じが微笑ましい。

この若者は作家さんなんだろうか。スタッフさんに

「時松さんって、目おおきいですか?」

と聞いてみました。??というスタッフさんに私は得意げに説明。
若い女性の作家さんの描く人物像は
「自分に近い」か「自分と真逆」かどちらかではないかと。
彼女の描く若者達は皆小さい目。
これは彼女そのものなのか、それとも彼女と真逆なのか?


正解は。。。個展中は会場に在廊している場合が多いそうなんで実際に確かめて下さい。


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劇団員たちは右往左往しながら自然を猛烈に意識した演技を続けていきます。

例えば「喜怒哀楽」。
怒ってる人の表情がとてもこちら側を意識している印象がありました。
我を忘れていないというか、怒ってる自分が伝わっているのか
とても不安に感じているような表情。

それは今の若者にありがちな他人の目を意識しながら
自分の鑑賞の出し具合を常に調整するような姿勢を連想させます。
そしてその無理な調整は大爆発への序章にならないかと
いらぬ心配をしてしまう私はこのコたちの親世代なんだろうなーって
改めて感じたりします。。

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劇団員達を表す線はとても潔くてそして生々しい。
彼らの体型がとても「じゃぱにーず」であるところは生々しさを倍増させます。
この「線」にもとても小劇場的な生々しさを感じるんですよね。

とても人物観察に長けていて
余計なものをそぎ落とす選択力がある人なんだなあと
感じる事が出来ました。
だからかしら。
私が気になるのは多色使いでない作品ばかりでした。
色も潔く削ぎ落とされているほうが私は絶対好き。
線の潔さをより強く感じることが出来るから。

彼女が描き出す小劇場の舞台、これからも楽しみしたいと思います。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


3月12日まで。
日曜祝日休廊です。 
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-28

RING CUBE ギャラリーゾーン「OVERSEAS 2011-世界を選んだ写真家たち-」を観てきました。

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RING CUBE ギャラリーゾーンにて

「OVERSEAS 2011-世界を選んだ写真家たち-」

を観てきました。


こちら第一部は海外に住む日本人カメラマンのグループ展でした。
先日からはじまった第二部は日本に住む海外産まれのカメラマンのグループ展です。

これがとてもいい。まさにこの映画の世界。


ロスト・イン・トランスレーション [DVD]ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
(2004/12/03)
ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン 他

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1つ1つの風景は自分だっていつも観ているもののはずなのに。
なんでこんなに視点を見つけられるんだろう。
なんでここまで作品として仕上げることが出来るんだろう。

観察もせず別の視点を探しもしないで
現状を「退屈だなあ」なんて言うのは
クリエイティブ力不足そのものだなあと改めて反省しました。


東京という街は常に刺激に満ちている。
自分も通っているような場所が
思いつかない角度や光で
まるで映画の1シーンのように輝いている。

自分が「退屈」と思っていた世界にこんな表情があったなんて。
気がつかない私こそが鈍感だなあ。改めて反省。


私が特に目を奪われたのはマーティン・ホルトカンプ(Martin Holtkamp )。
彼の写真たちは「観た事があるはずなのに観た事がない世界」として
雄弁な作品に仕上がっていました。


このような視点って一体どうやって見つけられるんだろう?


そんな疑問を抱きながら作品を堪能していたら
彼のこんな言葉を見つけることが出来ました。


「東京にはルールがあり、同時に多くの選択肢があります。」


私はこの東京でルールしか気づいていないのかもしれない。
もっと地球的な視点で外を見なきゃ。

会場を出た後いつも観ている風景の違った顔を探しに行きたくなるような展覧会です。
はっぴいえんどを歌いながら。ね。



ちなみに。


マーティン・ホルトカンプさん。
こんなお茶目なこともなさってた
アズラーだとは知りませんでした。アズラーおそるべし。

3月6日まで。
火曜日休館です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-28

ワークショップコレクション「CANVASスペシャルワークショップ スペシャル工作ショー」を観てきました。

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ワークショップコレクションにて

「CANVASスペシャルワークショップ スペシャル工作ショー」

を観てきました。

今回はワークショップの博覧会である「ワークショップコレクション」の
「わくわくさんのスペシャル工作ショー」に当選出来たので母子で出向きました。
こちら事前申込で抽選。当時は27日のみだったのですが
26日にも2回ショーが追加されていました。
各組250組×4回=1000人。。凄くないですかこの動員数。
しかも子供の対象が「未就学児4才?12才のこども」ととても幅が広い。
一体ショートはどんな風なのか。子供がそんなに集まって収集つかなくならないのか。
心待ちの息子の横で私はすこし冷ややかな気分で待っていました。

正直少々ざわつく教室内。
当たり前です。だって500人近くもいるんだもの。

何回か呼び出しの方法とか注意事項、トイレへの誘導があり
時間通りにショーは始まりました。

まず簡単な挨拶、つかみ。
そして絵画から少しずつ派手な工作へ移動していきます。
大教室なのでモニターを上手に使い後ろの子供も十分見えるようにしてあります。
何より凄いというか恐ろしいのは

泣きわめく子供がいないこと。

皆もうわくわくさんに夢中。
わかりやすい動作、大きな声で
どこに座っている子もわくわくさんが何をしているのか
分かるように常に意識をしている感じです。

親もぼーっとした気持ちでは聞いていられません。
時々親子さんに向けての工作のレクチャーがあるからです。
っていうか親に向けての助言の話になると
皆親は背筋を伸ばして身を乗り出して聞いているのが凄いです。

驚きも沢山隠されています。
わくわくさんはクレヨンしんちゃん的な言い回しとかも
取り入れていたりするんです。正直びっくり。子供は爆笑。
親たちは「わくわくさんあんなこと言うんだ。。」って
思わずつぶやきまくっていました。

でももちろん傷つくようなことは絶対に言いません。
さすがNHKって感じです。


ショーはどんどん盛り上がっていきます。

最後の大盛り上がりになると
最後尾のお客様のほうにもちゃんと出かけて
そして全体を盛り上げて行きます。
「わくわくさん見えなかった」とは絶対に言わせない!という
気迫を感じます。凄いです。

途中トラブルがあっても、工作に破損があっても、
わくわくさんは本当に楽しそうに工作をすすめていきます。
きっと沢山の修羅場を乗り越えてきたんですよね。
あたくしなんだから目頭が熱くなってしまいましたわ。


ショーは大体40分。
きちんと時間通りに、そして500人全体をほぼ満足させて終了しました。


わくわくさんすごいです。神の領域です。
美術館や博物館、水族館に動物園のこども担当、ふれあい担当の方は
皆一度はワクワクさんの工作ショーを観たほうがいいと思います。
場の盛り上げ方や全体の見渡し方等沢山のヒントがあると思います。

参考:くぼたまさと公式HP
あたくし感動しました。



ワークショップコレクションそのものについては
人の数がものすごい。これにつきます。
正直親の誘導のテクニックで子供が楽しめるかどうか決まると思います。
我が家はわくわくさんメインだったので今回は見学程度でも納得してくれました。。
来年も行くのならちゃんと確保しなきゃ。って感じです。
食事は事前に東急で買っておいたほうが時間節約になるのでおすすめです。

イベントは既に終了しています。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-27

3/12(土)ミューぽんユーザー限定スペシャル企画!!対話型鑑賞 in ワタリウム美術館 が行われます。

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3/12(土)ミューぽんユーザー限定スペシャル企画!!対話型鑑賞 in ワタリウム美術館 が行われます。

この企画は私自身は参加出来ないのですが
(うちの子午後8時には寝るんで。。。)
とても興味ある「対話型鑑賞」の企画であるので
ぜひご紹介をさせて下さい。



対話型鑑賞とは何か。ここで1つの本をご紹介。

なぜ、これがアートなの?なぜ、これがアートなの?
(1998/02/01)
アメリア アレナス

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この本は日本における「対話型鑑賞」の原本と言っても過言でがありません。
著者のアメリア・アレナスは1956年ベネズエラ生まれ。
84?96年ニューヨーク近代美術館教育部の講師として活動。
同館のNY市の公立小学校の美術教育カリキュラム(VTC)の制作に参加していました。
日本では先に紹介した「なぜ、これがアートなの?」が評判となり日本においての
対話型鑑賞の教科書のような存在になっているそうです。

この対話教育。私もこの本読みました。
そもそも「対話型鑑賞」って一体なんでしょう。
私自身はこんな風にとらえています。

何の予備知識もなくても
その場にいる人たちのやりとりにて
作品と共に特別な交流を持ってみよう!
そして

「ああ、あの場所であの作品の前であのような交流があったなあ。楽しかったなあ」

という気持ちで帰宅出来る鑑賞スタイル

が「対話型鑑賞」なのかなと思っています。


ある意味自分の理想のスタイルでもありますので
私自身も子供とこのスタイルを目指して鑑賞してみようと
頑張ってみています。
しかし日本では「美術館では静かに観る!」が鉄則であるので
会話でも怒られがちなこともあるんですよね。
特に子供は興奮すると声でかくなるし。
もっと対話型鑑賞が普及したらいいのになあ。。
そして私が行ってるこのスタイル、本当にこれで対話型鑑賞なのかしら?

と思っていたので


こういうイベント本当に心待ちにしておりました。
今回こちらのイベントのナビゲーター(対話鑑賞の際ナビゲーターでいいのかな。。)は
平野智紀(ひらのともき)さん。
テーマはミュージアムの学習環境デザイン。来館者調査と対話型鑑賞の研究・実践に携わる。
http://twitter.com/tomokihirano
http://blog.livedoor.jp/mcmaster/
対話型鑑賞を研究されている研究者さんです。
こういう人がいる美術館に子供を数時間預けてみたいなと思わせるような
とても知性あふれる魅力的な方です。(預けてほしくないって?)

こんな方にナビゲートしてもらいながら対話型鑑賞を体感出来るって
とても素敵な機会だと思います。ぜひ参加してみて下さい。


申込方法はこんな感じ。

こちらのページを見て
平野さんからの問いかけに答えてみてください。
リプライ@mupon_appをつけてつぶやいてくれた人の中から
20名様をご案内します(応募が定員を超えた場合は抽選)。
応募締切は3/3(木)まで。ぜひご応募ください。

つまり応募にはtwitter IDが必要です。
twitterそのものもとても面白いのでぜひ参加してみて下さいね。


平野さん次はこども向けワークショップを考えているそうです。
多分一番期待しているのは私です!
楽しみにしております(^^)/


ハートビート展の開催概要はこんな感じです。
4月17日(日) まで。
月曜休館です。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-26

ROPPONGI HILLS A/D Gallery「奈良美智「PRINT WORKS」」を観てきました。

ROPPONGI HILLS A/D Galleryにて

「奈良美智「PRINT WORKS」

を観てきました。


森美の後には必ず立ち寄る
六本木ヒルズ アート & デザイン ストア。
子供がいなかったら1時間ぐらいいてしまいそうなくらい
興味のあるものがいっぱい。
ここのショップって気の利いたプレゼントを選ぶ際に
自分の感性にあっている感じがするんですよね。
でもギャラリーはコーナーだったので正直よく分からなかった。。。
だから今回ちゃんと空間になっていて
じっくり作品に向き合うことが出来ました。


奈良さんの作品は私自身なんか作品単体で観れないんです。
描かれている子供を観てると

子供の気持ちとか
子供が置かれている状況とか
この子の親の気持ちとか

なんだか想像がどんどん膨らんできて
なんだか涙が出そうになってしまうんですよね。


(母親に限らず)母要素が持ってる人だったら
私が暴走してしまうっていうのは分かって頂けるかもしれません。


奈良さんの作品そのものを
もっと「母要素が強い人」に観て頂きたいたらいいのにと
私はいつも思っています。
自分が観てみぬふりをしていた色々な思いに気づかされると思います。
そして更に違う視点に気づけると思います。。


鑑賞するにはとても見やすい場所です。
お買い物がてら、お食事がてらにぜひ見に来てほしいです。

息子は以前

「あなた奈良さんの描く子に似てるわ」と何人かの方に言われてから
奈良さんの作品の中の子供達にとても親近感を持っているそうです。
今回もじっと作品を見つめていました。


森子に会いたいなあ。。


3/21まで。
期間中無休です。森美術館の帰り道にぜひ。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-25

エスパスルイ・ヴィトン東京「"Free Fall" by Xavier Veilhan」を観てきました。

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エスパスルイ・ヴィトン東京にて

「"Free Fall" by Xavier Veilhan」

を観てきました。


ルイ・ヴィトンのアートスペースは2店目だそうです。
2006年にオープンしたパリ・シャンゼリゼ通りにある本店につづき東京が2カ所め。
東京なんですね。香港とかではないのですね。なぜ東京なのだろう。
今後ここからどんどん仕掛けが出てくるのかな。

エスパス ルイ・ヴィトン 東京って
「積み重ねたトランクにインスピレーションを得てデザインされた」ビル
だってのをアート関係の記事を読んで初めて知りました。
「ヴィトンのトランクにキャスターがない理由」は金持ちは自分で荷物なんぞ持たない!から
というのをどこかで読んだことを思い出しました。
鞄を持ってもらうことに心底抵抗がある私には
セレブには絶対になれなそうです。


さてさて。

こちらの建物。
上がってみるととても開放的。天井高8.45メートルもあるそうです。
このような形だとついつい銀座のエルメスと比べてしまいますが
エルメスとの大きな違いは窓から景色が見えるか否かですね。
こちらは景色がよく見えます。
この「景色がよく見える」は実はすごく大事なポイントです。
今回のテーマは「公園」とのこと。
この新作の作品たちを「公園」というくくりで観ると
ものすごく鑑賞が楽しくなります。
(私が公園に縁が深い世代ってこともあるけど。。。)

写真では分かりにくいのですが
実際に歩くと足の感触から
「公園だー」を感じることが出来るんです。

公園って場所は遊具で遊ぶ場でもありますが
同時に社交の場でもあります。
まさに1つの小さな世界。

実際の世界より高い場所の小さな世界に迷い込むこの現状は
まるで曼荼羅の世界に迷い込んだ様。。
そして壁際のダイビングの作品と共に現実の世界に帰るわけです。


非常にストーリー性のある展示に驚かされました。
とても受け止め感のある懐の深いスペースなので
次の展覧会も楽しみにしています。



5月8日まで。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-25

hpgrp GALLERY 東京「RYOONO展」を観てきました。

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hpgrp GALLERY 東京にて

「RYOONO展」

を観てきました。

訪問したのは随分前だったのに
2月は3つのアートフェア、映像祭、沢山のオープニング、
そして幼稚園の発表会との調整で
目の回るような忙しさ故なかなか記事に出来ませんでした。。。

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今回は作品、壁画、ドローイング、パネル、そして写真というさまざま形で
RYOONOさんの作品を堪能することが出来ます。
私がいいなと思ったのは屋外作品や今までの作品をプリントした写真が
このギャラリーの展示空間で一番好きな窓の前の椅子に
沢山置いてあるところ。

こちらは手に取って鑑賞可能なのですが
この「手に取る」行為がとても作品に近づいている感じがして好きです。



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あと今回私が一番驚いたのはこちら。

「作品をデジタルデータ化して販売」という試み。

あくまでも販売なので購入したら購入した側はどんな風に使っても
良いのだそうです。

Tシャツにするもよし。
トートバックにするのもよし。

何を使ってもいいのだそうです。

これって新しい試みですよね。そして今風ですね。

ある美しい映像データをスタート地点として
色々な人が色々な形のものを作り上げ
そして各方面で新しいものがどんどん発生していく。
作家さんもどんな作品が出来たのか知らない。
驚くような作品に町中で出会うかもしれない。

なんかとてもソーシャルメディア的だよなー。

ぜひRYOONOさんに

「今まで自分の作品が進化した形で一番驚いたものはなんですか」

と聞いてみたいです。



2月27日まで。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-24

mori yu gallery 東京「藤浩志 個展「藤島八十郎のイメージ」」 を観てきました。

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mori yu gallery 東京にて

「藤浩志 個展「藤島八十郎のイメージ」」

を観てきました。


瀬戸内国際芸術祭は去年私たちにとっては
とても特別な体験になりました。
豊島は本当に楽しかった。
瀬戸内国際芸術祭【豊島(作品)編】
今の生活や考え方にもとても影響を与えています。
「藤島八十郎をつくる」は豊島に行く際

「子供連れで行くならおすすめだよ!」

といろいろな方に言って頂いたところ。
そして豊島は私たちは島内のレンタカーを手配する事が出来たので
余裕をもって回ることが出来ました。
そして私たちが訪れた時期はお盆明けの炎天下だったので
それほど混まなかったので尚更余裕がありました。
でも猛烈に暑かった、いや熱かった。。。

「藤島八十郎をつくる」では当時そちらに滞在されていた藤浩志さんご本人から
色々なお話を聞くことが出来たのも大きな収穫でした。
そしてあの場所を実際にうろうろする経験により

「人の気配からその人の生活を想像する」

ことが出来てとても楽しかったことを
改めて思い出すことが出来ました。



「藤島八十郎」は架空の人物だそうです。
藤島八十郎という名前は戦後アメリカで活動した1908年生まれの絵本作家
八島太郎の名前が組み込まれているんだそうです。
詳細はこちらをぜひ→八島太郎と藤島八十郎
私はこちらの記事を豊島に行く前に拝見しました。なので私の勝手に想像してる
藤島八十郎は眼鏡をかけてます。

私自身はこの藤島八十郎って実は
「(みんなが求めている)理想の人物」ではないかと感じ始めています。


昨今の日本人というものは皆「リーダー」を求めているはずなのに
実際にリーダーが就任すると皆で足をひっぱりあっています。
皆理想ばかりを求めて非難の声を出すことによって
自分の存在を確認している。
会話のキャッチボールを行う相手を求めてるのではなく
壁に投げつけているような状況。。。


まあいろいろあるしね。
投げつけたい気持ちも分かるんだけどね。
自分はこんなに頑張ってる特別な存在なのに!って
伝えたい気持ちも分かるんだけどね。
まあまあ。ちょと落ち着いてよ。
まあみてよ。これとっても素敵でしょ。。


豊島の「藤島八十郎をつくる」を徘徊していると
こちらの怒り360度の気持ちのすきまに藤島八十郎はさくっと入ってきて
そしてたわいもない話をずっとして
気がつくと気持ちをとても穏やかにしてくれる。
なんだからとても穏やかで優しい気持ちになったなあと
感じた事を個展会場にて改めて思い出すことが出来ました。


そして私が、というか今の日本人がこの藤島八十郎のように
「自分にさりげなく特別感を持たしてくれる存在」を求めているのではないかと
ドローイングを鑑賞しながら改めて感じ始めました。
改めておもいますが藤浩志さんのドローイングの美しさには
息をするのを忘れるほど見入ってしまいます。。



藤島八十郎はあくまでも架空の人物。
そう。理想というのは「現実にいないから」理想なんですよね。
して「藤島八十郎をつくる」は豊島からは姿を消してしまいました。
もうあの時の「藤島八十郎をつくる」はもう存在しないんです。


個展会場では
あの美しい豊島の風景を思い出して感じる清涼感と
「藤島八十郎をつくる」で感じたわくわく感と
理想も、そして思い出の場所も【既に現実は存在しない】という喪失感

が私の中でごっちゃになっていました。
私は藤島八十郎は豊島にいてほしかった。
あくまでも訪問者としての知識のみですが
豊島が今まで辿ってきた島の半生というのは
一番日本人そのものに近いような印象を受けるからです。

だから藤島八十郎は豊島に必要だと思うのです。いてほしかった。
そして藤島八十郎が豊島出の活動を続けることにより島が今より活性化したら
それは日本全体を元気にするためのヒントになると思うのです。

思い出と振り返りと理想の検討を行ったりきたり出来るような
とても不思議な感覚になりました。


息子はかえっこの作品にもう夢中。
ウルトラマンの踏ん張り具合に惚れてしまいそうになりました。
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息子、ウルトラマンの真似をしています。。。


瀬戸内国際芸術祭で豊島に行った方。
ぜひ行って下さい。おすすめです。


3月26日まで。
日曜・月曜・祝祭日休廊です。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-23

東京都写真美術館「恵比寿映像祭「デイドリーム ビリーバー!!」ー映像の力」を観てきました。

東京都写真美術館にて
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「恵比寿映像祭「デイドリーム ビリーバー!!」ー映像の力」

を観てきました。



さて最初に私が映像作品を鑑賞するときに
自分なりの線引きがあるので記しておきます。それは

「どこから見始めても作品として見続ける魅力があること」

です。
映像作品の力というのはこの点を判断基準として
私には魅力的に見えるかどうかを決めているようです。
映画ではなく映像作品なんだからすべての人が最初から鑑賞してくれるかどうかは分かりません。

ということを踏まえて印象に残った作品について。


【ダニエル・クルックス】
時空間を彷徨うような感覚を味わえるとても不思議な作品。
時間のゆがみを覗いているような感じです。
タイムマシンの通り道ってのはこんな感じなんだろうかと想像したりしました。


【森 弘浩】
「あるある、こういうのある!」って思える不思議な作品。
特に自分がこのようにネットで文章を書いてるから
尚更そう思うのかも。


【ハロン・フォロッキ】
ジャスミン革命から始まりエジプト革命を経て現在バーレーン、リビアの
情勢をみていると現在の「軍人」という職は
沢山の仮装世界で生きることを強制されるとても酷な商売なんだだなあと
改めて実感しました。


【スーパーフレックス】
無人のマクドナルドが浸水して行く様を撮影した作品。
なんだか TOKYO NOBODY的な雰囲気もあり
地球温暖化や食物廃棄の問題等を
無言なのにとても雄弁な作品。思わず2回観ちゃいました。


【しりあがり寿】
展示スペースは2点。
地下のゆるめーしょん。踊るオヤジ。眠るおやじ、飛ぶ親父に気持ちが明るくなりました。
あと階段を使った展示に感激しました。
今回の展示は無料というとても嬉しい配慮があります。
となると「ちょと覗いてみようか」という気になる人も多いはず。
しかし子供連れだと。。なんて躊躇するお母さんも多いですよね。
「白昼夢夫人」はそんなお母さんの気持ちをほぐして下さる優しさに満ちあふれています。
階段だからもし静かに観れなかったら早急に出ることも大丈夫!
そして静かに観れたら親子で自信となり次のチャレンジにつなげる事が出来ます。
「白昼夢夫人」は映像も、音楽もループなる魔力を持った作品。
ぜひみんなで白昼夢夫人の歌を歌ってほしいです。

はくーはくーちゅうーちゅうーむーむーむー
はくちゅーむー♩



去年は「映像は騒ぐかもしれないし。。」
と思って遠慮していたのですが
現在はちゃんと鑑賞することが出来るので
成長したなあと改めて思いました。


2月27日まで。無料なのでちょこっとだけ覗いてみるのも
十分面白いと思います。
沢山のイベントも開催されています。
詳細は公式ホームページをご覧下さい。


ちなみに。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-22

森アーツセンターギャラリー「G-Tokyo2011」を観てきました。

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森アーツセンターギャラリーにて

「G-Tokyo 2011」

を観てきました。


こちら去年も伺ったフェアです。
去年は高級感満載で正直ひるみましたが
今年はどんな感じなのかと
ドキドキしながら出かけました。

去年よりとても見やすくなっていて驚きました。

近くのピラミデビルにWOKO WORKS OF ART等複数のギャラリーを移転したり
Roppongi α Art Weekというイベントがあったりということもあってか
はしごしていらっしゃったお客様も多かった模様。
(正直何度も会った人もいました。あちらも私たちを覚えているだろうな。子供連れ珍しいもんね)
ギャラリーでご挨拶したスタッフさんに開場で再会したりして
それも楽しい出会いになりました。


個人的に印象に残った作品を。

【山本現代】
村山留里子さんの作品を間近で拝見出来たのは
本当に嬉しかった。
洋裁好きには村山さんの作品たまらんのですよ。
間近でじっくり観れたのは本当に楽しかったです。


【ARATANIURANO】
加藤泉さんの展示は台を用いた展示になっていました。
WEBでは台はないんだけど
台があるとものすごく作品の重厚さと作品の重みを感じる事が出来ていて
正直私は「台は込みの作品なのかな」と思ったほど。
1点勝負、とてもかっこよかったです。


【ミヅマアートギャラリー】
天明屋尚さんの作風は歌舞伎好き、浮世絵好きな息子には
とても楽しかったそうです。 そして「水で描いた竜」というのが凄く気になっていて
「あの竜はどこに行ったのかなあ」と
(他の画廊やヒルズの水の流れる壁の裏で)探していました。


【SCAI THE BATHHOUSE】
以前個展を拝見した宮島達男さんの作品があったのを
息子がみつけて映った自分が急激に変化する場所を探して
首をまわしたりして楽しんでいました。
環境によって多彩に変化する作品にゾクゾクしました。


全体として個展またはキュレーション形式が多かったので
とても鑑賞しやすかったです。
こちらのフェアはかなり国際的にアピール出来るフェアになったんだろうなと
改めて感じさせてくれました。
日本の有名なギャラリーがしっかりとアピールしてくれるからでしょうか。
誇らしい気分をいち鑑賞者である自分までもが
感じることが出来ました。


現在はエキジビション・ウイークが開催されています。
「エキジビション・ウイーク」とは

G-tokyoを展覧会のように楽しめる1週間

なんだそうです。
アートフェアの雰囲気を気軽に体験なさりたい方、
ギャラリー・デイズにお越しになれなかった方、
もう一度展示をご覧になりたい方にお奨めです。

とのこと。
作品をじっくり鑑賞するには今週のほうがおすすめかもしれません。


2月27日まで。

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2011-02-21

西武渋谷店B館8階オルタナティブスペース「ハイパーニットクリエイター力石咲 ニットで編み編み大作戦」を観てきました。

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【これ手編みなんですよ!すごいでしょー】

西武渋谷店B館8階オルタナティブスペースにて

「ハイパーニットクリエイター力石咲 ニットで編み編み大作戦」

を観てきました。


百貨店の暦ではもうすっかり春です。
正直洋服は流行ものを殆ど買わない私には百貨店はあまり行かない場所。
今回は力石さんからお誘いを頂き友達親子を誘って出かけました。


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まずは個展に伺う前に力石さんと子供達で外編みを実行。
あまりに寒いので途中から百貨店の中へ。
いろいろありましたが子供達楽しみました。


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そして個展会場に移動。
こちらはすっかり春になっていました。
可愛らしい春っぽい小物とかいっぱい!
これ咲さん身につけて歩いてほしいわー。

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今回はテーマカラーがあり「早春」ということで
ピンクや黄色が多用されていました。
西武カラーの青がもっと使われているのかなと思っていましたが
とてもあったかい雰囲気になっていました。

この場所って界観を作るの大変だと思うのですよね。
仕切られた空間がないから外部からの情報が多すぎる。
そんな情報過多状況なわけですが今回の展示とても力石さんらしい

『強い目的意識を持った戦う女子』感であふれていて

女の子は見ていて自信をもらえるだろうなって思いました。



代表作の「ManGlobe 」とも再会。元気でしたかー?
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ちなみに近くの東急ハンズでも力石咲さんの作品を購入可能なんです。
東急ハンズ渋谷店にて「Make: in Hands」開催(2/15?2/28)

こちらもとっても楽しい空間でした。
私の大好きな「大人の科学」も沢山ありましたしねー。
ぜひ2つセットでお出かけ下さい。


3月6日まで。
無休です。

開館日に変動があります。

日・月・火・水は午前10時?午後8時
木・金・土は午前10時?午後9時
2月24日(木)?28日(月)は午後9時まで

力石咲さん在廊の予定は彼女のtwitter、またはハッシュタグ #39koten
で確認をおすすめ致します。

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2011-02-20

21_21 DESIGN SIGHT「倉俣史朗とエットレ・ソットサス展 」を観てきました。

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21_21 DESIGN SIGHTにて

「倉俣史朗とエットレ・ソットサス展」

を観てきました。


沢山のフェアで賑わう六本木。
まずはということでデザインサイトから訪れました。


日本を代表するデザイナー 倉俣史朗と
イタリアデザイン界の巨匠 エットレ・ソットサス。
この二人の交流から産まれたさまざまな作品が展示されています。


デザインサイトでのデザインの展示はこうあってほしい!と
思うような安心出来る会場作りに気持ちほっこり。

本当に可愛らしい家具やオブジェが並んでいます。
ここまで可愛いものに囲まれて感じるのは
「可愛い!ってほんまにシンプル」だなってことですね。
すべてシンプル。そのほうが絶対に、可愛い。
特にギャラリー1では、ソットサスが最晩年にシチリア島で描いたドローイングをもとに
ベルギーのギャラリー・ムルマンのプロデュース、フランスのガラス工房シルヴァの制作により
本展で世界初公開となる「カチナ」。これが反則技級に可愛い。
可愛い。
本当に可愛い。
可愛すぎます。
ガラスの質感からもっと冷たい感じを想像していたのですが
本当に可愛らしい。


ずっと眺めていたいような幸せな気分満載になってきました。


ギャラリー2では、ソットサスと交流を深めた1980年代以降の倉俣作品を
80年代前半・後半・小物に分けて展示されています。
こちらも可愛い。可愛すぎる。
使い勝手を意識しない「ふり」をしているような感じが
とても可愛らしい。
息子はベッドの前で「落ちたらどうしよう」と寝る機会はないはずなのに
心配しておりました。。。



最近静かなデザインサイト。
だからこそ親子鑑賞はとっても楽しいと思います。
デザインサイトは子供慣れしているスタッフさんも多いので
親子鑑賞にはおすすめの場所なんです。
現在こちらの展覧会では

「これ、どこにあるのかな?さがしてみよう!」

という展覧会ツールを配布しています。
こちらからダウンロード可能です。
こちらを探して名前を書くて
退出時に受付に持って行くと
すごーーーく可愛いシールをくれます!
お子様もそうでない方も参加出来るそうなんで
ぜひ参加してみて下さい。


5月8日まで。
原則火曜日休館です。
詳細は公式ホームページをご覧下さい。



theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-19

Mancy's Tokyo「Mancy's Art Nights」に行ってきました。

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Mancy's Tokyoにて

「Mancy's Art Nights」

に行ってきました。
「Mancy’s Tokyo Art Night」を観てきました。

こちら去年も伺っています。
「Mancy’s Tokyo Art Night」を観てきました。
(Sぬけてるし。。orz)
とても楽しかったので「ぜひ定例化を」と熱く書いていますね。
実現して本当に嬉しいです。

今年も去年と同じくG-Tokyoから参りました。
散歩日和だったので助かりました。
ご挨拶をしてから階段を上がってはじまります。

入り組んだ廊下にある部屋を1つ1つ訪問する楽しみ。
入り口が丸見えになりにくい部屋等特に秘密感を感じさせてくれます。
RPGの世界に入ってきたみたい。
この秘密感ってのは美術にありがちな排他的な秘密感というよりかは
ディスコのVIPルームに呼んで頂けたような夜遊びの秘密感を私は感じるんですよね。
若い時夜遊び大好きだったからかしら。だからなんか楽しくなっちゃうんですよねーわくわく。



気になった画廊さんのブース全体の感想をいくつか記しておきます。

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hpgrp Gallery Tokyo (Tokyo)
先日のTOKYO FRONTLINEにも出展。表参道のギャラリーも開いていました。
ただいまフル稼働中。お疲れさまです。
思い出してみれば去年こちらで優しくして頂いたのが
このイベントを楽しめるきっかけになったと言っても過言ではありません。
とても世界観がイベントにマッチしています。楽しみです。

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Y++/ Wada Fine Arts (Beijing, Tokyo)
こちらはレストラン奧の大きなお部屋での展示。
汐留ギャラリーハウスに出演れていた和田さんと
お話することが出来ました。
お忙しい中ありがとうございました。
息子はこのわんちゃんが気になって仕方がないそうです。

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YUKA CONTEMPORARY(Tokyo)
ギャルリー東京ユマニテでの個展DOMANIの参加と
ずっと作品を楽しませて頂いている流麻二果さんの作品に再開することが出来ました。
流麻二果さん会場でお会い出来ました。会場の雰囲気に会いすぎです。


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(左:nca | nichido contemporary art (Tokyo)
(右:Gallery Terra Tokyo (Tokyo)
こちらの2つの画廊さんの部屋の世界観は独特です。
去年も今年もとても素敵です。
息子の事を覚えていて下さって本当にありがとうございます。



去年との違いを考えてみると「秘密感」が若干落ち着いてきてる感じがしました。
排他的ではない「秘密感」はもっと持ってほしいんだけどなあ。
イベント時とかだとそうではないのかな。



来年も、再来年も、ずっとお願いします。
そして12年後ぐらいに「今年はひとりで来たよ」
と息子が言う予定なのでその際は皆様よろしくお願い致します。


特に若い方、ぜひ行ってみて頂きたいです。
おすすめです。こちら2月20日まで。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-19

TOKYO OUT OF PLACE「第3回恵比寿映像祭 しりあがり寿ワークショップ&トーク」

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TOKYO OUT OF PLACEにて

「第3回恵比寿映像祭 しりあがり寿ワークショップ&トーク」

に参加してきました。


サッカースクール後に久々にかなり激しい親子喧嘩をしてしまい
このまま帰ったら絶対に明日立ち直れない!と思い
お誘い頂いていた TOKYO OHT OF PLACEさんの
「第3回恵比寿映像祭 しりあがり寿ワークショップ&トーク」
に飛び入り参加してきました。

遅くついたのでトークが始まっていました。
しりあがり寿さんを含め3名さんで映像作品を見ながらのトーク。
息子はならべうたのオヤジさんたちのダンスにもう爆笑。
ちなみに振り付けはラッキー池田さんなんですね。

今回は「インタラクティブな映像ワークショップ」もあるとのこと。
何をするのかと思ったらしりあがりさんが面白い映像を見せて下さいました。


(こちらは広島市現代美術館の映像)
こちらの動画の中に面白い作品があります。
大量のオヤジがどんどん変わっていくもの。
これは「オヤジ」を下に引いた(と見立てた)状態で
鑑賞者が各自で各自の「オヤジ」を描きます。
それを大量に集めてスライドショーに見立てたものだそうです。
しりあがり寿さん曰くこちらを絵画に見立てちゃおうとのこと。
本当にいろんな形があるから観てて飽きないよー。だそうです。


息子はオヤジを書く気満々。と思ったら今回のテーマはなんと「モナリザ」。
ヲイヲイ、大丈夫か??


みんなで順番にお絵描きの初回は息子。
こういうのは子供から開始するに限ります。
場がなごみますからね。
もう夢中で書きまくる息子さん。
スタッフのお姉さんがドギマギしているのに
気づいているのかいないのか。。
もう自由すぎでびっくりしましたわあたくし。

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私もちなみに書きました。
ペンでのお絵描き慣れると楽しいですね。
(あ、これは私ではないです)
時間があったらもっと書きたかったなあ。。。

しりあがり寿さんの映像表現ってとても水墨画的で
なんか仙がいさんを彷彿とさせます。
引き算の美しさとユーモアが仲良く同居している作品達は
とても潔く美しかったです。


そして皆さんが描いている間にしりあがり寿さんの映像集を皆で鑑賞。
「白昼夢夫人」「ハンバーグ男」本当に面白かったです。。
こちらから鑑賞することが出来ます。ぜひ。

しりあがり寿 WORKS movies


恵比寿映像祭のオープニングがこれだなんてなんて素敵なんでしょう。

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しりあがり寿さんにもご挨拶をすることが出来ました。
息子をとーっても褒めて下さりとても嬉しかったです。

帰りはとにかく風邪を引かせないことを最優先にして
速攻で帰宅。明日はG-TOKYOとMancy'sですからね。



恵比寿映像祭は2月28日まで。
詳細はこちらで確認をお願い致します。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-17

資生堂ギャラリー「第5回「shiseido art egg」展 今村遼佑展」を観てきました。

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資生堂ギャラリーにて

「第5回「shiseido art egg」展 今村遼佑展」

を観てきました。


この文章を拝見した時正直よくわかりませんでした。
-----------------------
今村遼佑は、ごく小さな光や音などの現象や物の落下といったシンプルな出来事を素材として空間に配することで、空間と人間の五感の関係性を新たにつむぎだすインスタレーション作品を制作しているアーティストです。
-----------------------
正直かなりのはてなマーク状態で展示場入。
息子は何度も来てる場所なので特に問題なく突入。



入ったときにはてなマークが増えます。
何も展示されていない。。。。。?



するり独特の音がどこからか聞こえてきます。
その音の存在は驚きと驚愕感からは無縁な音です。

「ん?」と思わずきょろきょろ。

スタッフさんからこんなアドヴァイス。



「ちいさいものが少しずつ色々な場所にあります。ぜひ探して観て下さい」



息子と二人でゆっくりと散策。
こういう場所で走らないの息子は偉い!(←親ばか)
すると広い空間に
とってもちいさなちいさな機械が
いろいろな場所に少しずつ存在していることに気づきます。
ちいさなモーターが糸を巻きながら少しずつものを動かして
ちいさなちいさな動きや光の点滅を産み出していきます。



時々「ちいさな音」が部屋に聞こえてきます。
そしてその音の存在を意識してその物体をじっとみつめると
なんだか浮遊しているような、浮遊している何かと
この部屋に居合わせているような感覚に陥ります。



それはまるで自分が見えない別の何かが
動いている音を偶然きいてしまったような感覚。
でも部屋の中はとても明るい。
なのでこちらがアンテナをのばしてのばして探さないと
その気配はすうっと記憶から消えてしまいます。



もう二度と会えない人にここで会えたような気がしました。
体の内側から涙が出そうになりました。



息子も全体の展示をずっとずっと観ていましたた。
二人で帰り道「いたね」「いたよね」と言いながら帰りました。



最後にとても繊細な展示なのに
息子が一生懸命観てるのを見守って下さった
ギャラリースタッフの皆様、本当にありがとうございました。


おすすめします。ぜひ。
2月27日まで。毎週月曜休廊。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-17

表参道GYRE 3F EYE OF GYRE「Tweet Me Love, SPUTNIKO!」を観てきました。

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表参道GYRE 3F EYE OF GYREにて

「Tweet Me Love, SPUTNIKO!」

を観てきました。

トランスフォーメーション展での彼女のブースでは
猛烈な自我の自信と表現「欲」に満ちあふれた彼女の世界を
思う存分堪能させてもらいました。
なので今度は個展ではどんな世界観があるのかぜひこの目で確かめたかったです。
あとSixで刺激的なキュレーションを展開する飯田さんが関わってるということで
どのような勢いが存在した空間になっているのかとても楽しみに出かけました。


表参道のとてもきらびやかなビルの3F。
展示は3つのスクリーンにより
1つは映像作品、1つはメイキング映像。そしてtwitter画面となっています。
私が注目したのはtwitterのハッシュタグ#tweetmeloveの画面。
こちらの可愛さに正直びっくりしました。
(私は観た時間帯がそうだったのかもしれませんが)
このようなtwitterに関連したソーシャルメディアアートって
最近よく見かけるのですがここで流行るか流行らないかの分岐点は

「一目見て「カワイイ」が伝わること」

だと思うのですよね。

日本人は一見の印象にすごくこだわると思うのです。
#tweetmeloveに集まるアイコンはなんだか可愛らしいアイコンが多かった。
誰でも分かりやすい空気感と嫌みに感じない高級感。
【女子】にとってはものすごく大事なポイントです。
SPUTNIKO!さんが呼び寄せる人やソーシャルメディアは
そういう可愛らしさがとても明確だと思います。

映像作品も鑑賞。
息子が未だに怖がってる「寿司ボーグ☆ユカリ」はありませんでした。
皆々可愛かった。にんまりしてしまいました。
映像作品を観て思ったのは(ご本人は否定されると思うのですが)
彼女本人から出てくる自我への自信がとても重要な感じがします。
この自然に取得された自我への自信は
今のジャパニーズガールの「一番の憧れ」だと思うのです。
そしてその自信という強靭な土台の上で発想された表現は
とても自由感を感じさせてくれます。
「自分の表現欲に答えられる表現力」
これは生きて行く際に一番強い武器になりますもの。
そしてその武器を自在に操り作品を仕上げたSPUTNIKO!さんと
個展という場を作り上げたスタッフの女の子達。
とっても素敵です。

そういう女の子はおかーさんはぜひ応援していきたいです。
もうすっかり女子力が無くなり
母力によりかろうじて雌に分類してもらえる状態である私は
母のような気持ちで彼女のPVを見つめていました。
昆布だしベースのポトフとか作ってあげたい。


でも鑑賞者がこんな身内意識でいっぱいになってしまったらそこで終わってしまいます。
彼女のことだから絶対に次にまた予想も出来ないような展開を見せてくれると
楽しみにしています。

ソーシャルメディアというものは
やはり「コア」になる部分が熱く輝き続けることによって
動いて行くもんだんだーと実感しました。


あとこの展示を満喫するには注意点が1つ。
必ずSPUTNIKO!さんがいる時間帯に行って下さい。
ソーシャルメディアによって作品を紡ぎだしてきた彼女の映像作品を見て
彼女の次の展開を感じるためには彼女そのものの体感が必須だと思います。
(ってあたくしはまだお会いしたことないんです。。。)
彼女のtwitterをチェックすると在廊時間が分かるかも。


2月20日まで。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-16

アーツ千代田3331「TOKYO FRONTLINE」内覧会を観てきました。

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アーツ千代田3331にて

「TOKYO FRONTLINE」内覧会

を観てきました。


アーツ千代田では初めての開催のアートフェア。
基本的にお祭りごとがよく似合う場所なので
どんな感じになっているか楽しみに出かけました。


まず今回は3つの会場に分かれています。

「FRONTLINE」
→若手コンテンポラリーアーティストを選抜したスペシャルショーケース
「GYM」
→従来の国内のアートフェアの形式を発展させて、新しいマーケットの流れを生み出すブース
「EXCHANGE」
→アートフェアという従来のマーケット主導に陥りがちな機構を、より国際的に、そしてクリエイティヴにバリューアップさせるため、海外のアート組織、企業、メディアとコラボ

正直かなりボリュームがあるので
3つのセクションを全部じっくり観ると疲れちゃうかも。
なのでざっと見した後に「ここ!」と絞って
アートとの出会いを探すことをおすすめします。
私たちは従来のアートフェアの形に一番近い
「GYM」を中心に今日は見せて頂きました。

では「GYM」において私が気になった作品を簡単にご紹介。

体育館という場所柄でしょうか。
いつものアートフェアより「人臭さ」が感じられる会場。
高い天井とバスケットゴールとどうつきあうかというのがポイントですね。
何度も拝見させている作品もいつもと違った感じに思えます。
体育館なので高い窓もあります。
晴れた日の午前中とかどんな感じなのかなー。
2011021702.jpg 2011021703.jpg
(右:hpgrp GALLERY TOKYO
(左:SANAGI FINE ARTS


初めて伺ったブースで新しい発見もありました。


IMG_0156.jpg
Gallery Art Compositionさんの作品はとてもよかった。
こちら手前の水を入れたガラスの球体を通じての鑑賞になります。
息子の背の高さだととても見やすくて羨ましかったです。
この展示、昼間とか綺麗だろうな。。

IMG_0158.jpg
neutron
その他ガラスを使った作品は多かった気がします。
自然光が入ることを意識してるのかな。

2011021714.jpg
息子が大好きな藤浩志さんの作品は
かえっこが3331にあるせいかとてもくつろいだ感じがよかったです。
MORI YU GALLERY TOKYOさんから19日オープニングの
個展「藤島八十郎のイメージ」 のはがきを頂き
こちらも行きたくてたまらなくなってしまいました。

そして今回この環境を最大限に活かしていたのがこちら。
Art-U roomさんのブース。
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木のぬくもりや作家さんの暖かさがとても現れていて
今回の会場で一番世界観の完成度が高いと私は感じました。
息子も超お気に入りでずっと遊んでいました。
(遊んで頂き本当にありがとうございました)
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あと個人的に超気に入ってしまったのがこの作品の足下に置いてある「五円玉」。
「1つ置いておけば皆置くかなって思いましてー」と
ギャラリーさんから粋なコメント。
これ最高です。ぜひ世界観が気に入ったら帰る前に小銭を置いて下さい。


「EXCHANGE」にてなんといっても印象に残ったのはTOKYO CULTUART by BEAMS
nezu110405
こちらの段ボール仮面に息子は食いつきまくり。
なんと特別にかぶらせて頂くことが出来ました。
こちら中の視界ものすごくいいんだそうです。こりゃ楽しい。



全体的には「若々しい場所に見合ったとても元気な大人のお祭り」という印象でした。
なんか(大人が描く)未来を感じさせる空気があります。
建物が持つ「成長感」みたいなものがそんな気持ちを助長させるのかな。
つきあうかどうか瀬戸際の二人とか結婚を意識しカップルが行くと
なんだか前向きに進む勢いがつきそうな感じです。
週末のデートにおすすめです。

ちなみに私達がうろうろしていた早めの時間帯はかなり空いていました。
帰り道twitterをチェックすると何人もの方から
「今から行くよ」「今会場だよ」等のDMを頂きそしてレセプション終了時あたりは
ものすごい人だったようです。
じっくり観たい方はぜひ早めの来場をお勧めします。

今回出展されているギャラリーさんは
現在どこにあってどんな個展を開催予定なのか
積極的にお話してくれたので本当に楽しかったです。
アートフェアは新しいアートと出会う場所。
すべての人が「出会ってすぐお持ち帰り!」という訳にはいきませんので
ぐぐっとくるギャラリーさんからそういうアクションをして頂けると
観ている側としてはとても嬉しいものです。


今回ご挨拶をさせて頂いたところはぜひ再度伺わせて頂きたいと思います。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


今回のアートフェアにあわせて3331 GALLERYでは
「ここへ!さあ、ここへ。」
も開催されています。こちらもぜひ。
ちなみにアーツ千代田3331には障害の持つ方が表現されているアートを扱うギャラリーA/A galleryもあります。現在は
「スピリチュアル・ワールド?存在の表現展02 本間泉×谷本光隆」
が開催中です。こちらもとてもおすすめです。
お時間があったらぜひ。


アートフェアは2月20日までの開催です。
イベントも多数開催されます。詳細は公式ホームページEVENTページから
ご確認ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-16

コレド日本橋「Spring Story 2011 The 3rd COREDO Women's Art Style」を観てきました。

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コレド日本橋にて

「Spring Story 2011 The 3rd COREDO Women's Art Style」

を観てきました。

最近よくあるデパートでの展示。
若手女性作家さんが多いということと
私たち親子が大好きな「富田菜摘」さんが
またまた大好きな「さんざん待たせてごめんなさい」を出展されているとのことなので
見に行くことにしました。



まず入り口でパンフレットをもらい作品を探しにいきます。
今回はパンフレットに場所が書いてありますので
こちらを観ながらいけば原則迷わないと思います。
なんだか「アートオリエンテーリング」をしているような楽しい気分。
デパートの中ですから寒さを気にしなくていいのも素敵です。

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作品に出会えましたら真似をしてみたり
絡んだ写真を撮ってみたりして
思い思いに楽しんでみましょう。
IMG_0119.jpg
富田さんの作品の場合はぜひぜひ「並んで」頂きたい。

「設置する場所が違うと雰囲気全然変わるんですよ」

と富田さんから教えて頂きましたが本当にそうですね。
この人たち絶対にデパート閉店後みんなで円になってお菓子とか食べてますね。
順番とか変わってそう!って思いました。



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ちなみに写真を観て頂ければ分かりますが
係の方も設置場所に柵もありません。
なので親子連れで鑑賞する場合は十分注意が必要です。
★原則作品には触ってはいけません。
そしてこのような公開の場所に置いてある作品を楽しむことは
子供にとって作品鑑賞のとても良い練習になると思います。
親子で一緒に楽しく作品鑑賞しましょう。
お買い物ついでにぜひ。

★写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


3月14日まで。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-16

ギャルリー東京ユマニテ「humanité lab vol. 35 ながさわたかひろ展 「告白/ヤクルト愛」」を観てきました。

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ギャルリー東京ユマニテにて

「humanité lab vol. 35 ながさわたかひろ展 「告白/ヤクルト愛」」

を観てきました。


以私は野球がとても好きでした。
横浜出身であり選手が行き交う居酒屋の娘と友人だったということもあり
昔の大洋ホエルズ、そして横浜ベイスターズが好きでした。
現在はベイスターズ本当に弱くなっちゃったし
現在サッカーママなので野球のことは忘れていました。。

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そんな状態で展示に入らせて頂いた時
私の中で野球の思い出がかなり猛烈に思い出されました。
そして思い出の洪水の中で作品をや銅版画を観ていると
なんだかとても追いつめられた気持ちになりました。。。それは

「この純粋な好きな気持ち、腹黒い私にはまぶしすぎる。。。」

です。
今はどうなのか分からないですけど私自身はかつて
野球というのは本来ものすごく「腹黒い」ものだと思っていました。
だまし合い、せめぎ合い、ヤジの言い合い。そして殴り合い(ナレーションはみのもんたで)。正直

「純粋な野球なんてもんは存在しない!」

と声高く叫びたくなるような腹黒い勝負事こそが野球であると。
批判してるのではないですよ。
昔は今と違ってそのような勝負事での腹黒さも含めて
プロ野球というものだと皆が暖かく見守っていたような程よい距離感が
あったような気がするのです。


このながさわさんは私のそんな思いとまさに対極。
純粋に好き、応援したい、応援してる選手に受け入れてほしい、
その純粋な気持ちに部屋全体があふれています。
「僕ががんばることによって応援してっる球団が勝つと嬉しい」
なんて台詞を目をキラキラさせて言われるとなんか「腹黒くてごめんなさあい!!!!」
と叫びたくなってしまうわけです。

全試合をテレビや球場で鑑賞して
その時のハイライトを自分で選択して版画に仕上げて
そして選手に見せに行ってサインをもらう。

そうやって出来上がった作品はまさに暖かい人間味にあふれています。
この部屋で財布落としても絶対に帰ってくる、むしろ
「今度落としたらあかんで!」という手紙がついて中身が増えて帰ってくるような
空気が交流している感じが私にはとてもまぶしい空間でした。


この純粋に応援する気持ちの作品を「ソーシャルメディアアート」まで高められたのが
(今回ファイルで拝見させて頂いた)「に・褒められたくて」シリーズ。
こちらは会いたい有名人に直接会いにいって版画を彫らせてもらって作品を届けて
一緒に写真を撮らせてもらうというプロジェクト。
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この最終作品(写真は上杉隆さん)が完成するまでに
ながさわさんと上杉さんの間で何度も交流があって
そしてその交流の結果得た絆というか連帯感がいっぱい詰まった作品が完成しています。
作家が鑑賞者と交流して最終的に一緒に作品を仕上げる。
これってまさにソーシャルメディア×ART。
変にセカンドライフやtwitterを使うよりよっぽど生々しいソーシャルメディアアートになりますよね。


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息子はプレス機を触ってみたったそうです。
しかしそれほど食いつかなかったなあ。。。
ごめんなさい。サッカー少年なものですから。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。

2月19日まで。
基本的にながさわさんは在廊されているそうです。
ながさわさんが在廊している時間帯をお勧めします。
詳細はご本人のブログの確認をお目します。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-15

ギャルリー東京ユマニテ「菅野由美子展」を観てきました。

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ギャルリー東京ユマニテにて

「菅野由美子展」

を観てきました。


絵を鑑賞するという行為が日常になっている私たち。
その行為にどれだけ助けられているかを実感する今日この頃。
ちまたでは刺激的なアートがあふれているけど
本当はもっと内なる声と対峙したい。。。


菅野由美子さんの絵というのはこの内なる声が出てくるまで
じっと待っていてくれる聞き上手な友人のようなイメージを
感じさせてくれます。



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冷たい質感を感じさせ壁の前に置かれたいくつもの壷や器。
どこから来たものなのかをついじっと観てしまうけど
なんか素敵だからまあいいやと感じさせるような
とても気持ちのよい質感。



そしてその器たちの配置されるリズムがなんだか現代音楽を彷彿とさせます。

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絵画には2つのパターンがあって
等間隔での配置でリズムを感じさせる作品と
器が置かれていない場所が「間」を感じさせてくれる作品があります。
「間」には時間の流れというか気の流れを感じることが出来て


「ああ、あの時そういえばこういう事があったなあ。。」


等色々なものを思い出すような感覚になります。
そんなとき側にいてくれたら一番嬉しい存在、例えるなら

自分から出てくる物語を黙って一緒に聞いてくれる久しぶりに会った古い友人

のようなとてもあったかい作品たちに
心があったかくなりました。


菅野さんのこの言葉がとても印象に残っています。

「私は家の中でトイレで飾ってもられるような絵を書きたいのです」

トイレとはどの家にも必ずあって必ず必要でそしてひとりで向き合う部屋。
この重要かつ無防備な部屋に共存出来る絵こそ
その人の人生に寄り添える絵ではないかと思うのです。

この発想にはとても納得させられました。
しかし私がとても好きになった絵は
トイレに置くにはちょと大きめ。。。


節約がんばります。


ちなみに息子はずっと作品が展示されている部屋で遊んでいました。
とっても居心地がよかったそうです。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。

2/26(土) 日曜祝日休廊です。 

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-14

東劇「我が心の歌舞伎座」を見てきました。

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東劇にて

「我が心の歌舞伎座」

を見てきました。


東劇初めて行きましたけど
ものすごく贅沢な映画館なんですね。
椅子もとっても座り心地がよくてびっくりしました。


こちらの映画、驚いたのが「幕間」があること。
実はこの映画合計2時間半以上あるんです。
15分の間にお弁当を食べトイレに行ってと
なかなか忙しく過ごしました。
みんな椅子でご飯食べてました。
なんだか歌舞伎座で鑑賞していた事を思い出しました。


映画の内容としては
沢山の俳優さん達がそれぞれ歌舞伎座の思い出について語っているという感じ。
自分としては俳優さんが話している歌舞伎座の背景がとても気になりました。
あと改めて思うのは玉三郎さんと仁左衛門の話って本当に聞きやすくて面白い。
もっとお話聞きたかったなー。
この映画は正直歌舞伎ラブ、歌舞伎座ラブの方向けだと思います。
歌舞伎座に行ったことあって感激した経験がある方だと
とてもぐっとくると思います。



あと海老蔵さんちらっと出てきたけど
やはり華のある役者さんだと思います。復帰を待ってますよ。



東京では東劇で上映中です。
上映館は公式ホームページでご確認ください。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-13

はとバス「Foreign-Language Bus Tour」に参加してきました。

IMG_0035.jpg
はとバス「Foreign-Language Bus Tour

に参加してきました。


主人の仕事の関係で参加する流れになりました。
なかなかない体験でしたので
せっかくなのでアートな視点で記録しておきたいと思います。

まず集合がかなりアバウトです。
各ホテルから少しずつ集合していきます。
まあこれはアメリカでGray Lineとかでも一緒です。
そしてチケットセンターがある浜松町へ集合。
そこで予約していた料金を支払います。
ここもいっしょです。

この間基本的にかなりだらだら。

日本の旅行会社の手際の良さってある意味異常だなって改めて感じました。
あとここ大事なポイント。

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子供にはかなりそそられるはとバスグッズのパンフが
各座席に置いてあります。こいつがくせ者。
これは子供はかなりほしがり、そして親も
「静かに参加出来たら買ってあげる」とか言いがち。


「このおもちゃバス内では原則購入出来ません」



ダシに使っちゃいがちで最後の最後で買えないと
かなり子供の機嫌を損ねますので
買うのなら最初に買う、買わないのなら買わないとしっかり言っておいたほうが無難です。


コースはこんな感じ。

東京タワー→国会議事堂前を通って→皇居前を散策→浅草観音、仲見世散策→銀座有楽町駅前で解散

時間は午後13時集合でだいたい17時に終わりました。

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参加した感想はまずガイドさんの英語は日本人にはとても聞きやすいです。
つまりとても日本語な英語。英語の勉強にはあまり使えないかな。
あと時間の関係1つの場所にゆっくりせず上はい!つぎ!って感じになっているので
海外からのお客様を本当に案内したい場所があるなら
自力で連れて行ってあげるべきですね。

ひとりで参加してる海外からのお客様も多いので
話しかけてみるっていうのもありかもです。



予約は座席が空いていれば当日でも可能だそうです。
当日予約の場合は電話で空きを確認してほしいとのこと。
03-3435-6081[中国語コースのご予約は03-3435-1200](9:00?18:30)

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-12

2002年FIFAワールドカップ記念 日本サッカーミュージアム「「AFCアジアカップ」特別公開」を観てきました。

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日本サッカーミュージアムにて

「「AFCアジアカップ」特別公開」

を観てきました。


本当ならこの三連休の初日息子はサッカーの試合でした。
しかし雪、雪、雪!試合は中止となりました。orz
三連休サッカー熱上がっていたんでこの熱を無駄にしたくないと思い
日本サッカーミュージアム「「AFCアジアカップ」特別公開」
に行く事にしました。


前日は長蛇の列と新聞に掲載されていたので早めに到着。
開館15分前に到着してみると40名ほど並んでいました。
少し早めの開館。そして少しずつ会場入りとなりました。
訪問は二度目なので入場したらとにかくまずはアジア杯撮影現場へダッシュ。
思った以上に人は並んでいなくて
20?30分ほどで私たちも撮影させて頂く事が出来ました。

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思った以上に重いです。

その後はゆっくり会場を行ったり来たり。
ここは息子と訪れるのは2回目。
前回はカメルーン戦勝利の次の日に
サッカー好きにしようと連れて行ったのが最初です。
この時はなんと川淵キャプテンにお会いすることが出来ました。

2002年FIFAワールドカップ記念 日本サッカーミュージアムに行って来ました。

あの時はとても空いていましたが
今日はアジア杯記念撮影があったから本当に混雑していました。
私たちが帰る頃には記念撮影は3時間待ちになっていました。。


それにしてもですねこの日本サッカーミュージアムって
ものすごく「ビジネスチャンスがあふれている博物館」だと思うのですよ。
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ここには消費の刺激があふれているんですよね。なんか下品な言い方ですけど。

最初にどかーんとある3Dテレビがあり、
代表の試合を観たくなるようなパネルや写真があり
海外への試合への憧れをあおる映像でどんどん盛り上げて
そして最後のユニフォームのショップでとどめを刺すと。

おまけといってはなんですが
出入口のちらしの所には早寝早起きと食育と薦めるパンフレットとかあるんですよ!
「つよいボールを蹴るためには野菜を食べよう!そして早く寝よう!」って書いてあるんです。

3D映像の体験への満足度や旅行への意欲やグッズへの購買欲。
大前提である「サッカーに興味がある」があれば
刺激されまくりのこの構造。
そして帰り道電車の中で食育のパンフレット見たら
帰り道に人参とブロッコリーを買わずにはいられない。
家まで手ぶらでは帰れないようなお誘いであふれています。
正直自分も手ぶらでは帰るのは難しいです。。。

本当にちゃんとビジネスがまわっている。
消費のサイクルが出来ている。そして選手育成のサイクルも育っています。
(自分が通わせているから尚更分かる)
サッカーは「サッカースクール」というスタイルで学校や環境を全部変えることなく
競技を続ける事が出来ます。このスタイルだと共働きで忙しい親でも対応可能です。
となると子供に「サッカーやってみたら?」と薦める親が増え優秀な人材が集まり
そして競技のレベルが上がっていく。。。
レベルがあがっていくと今度はクラブユースという形で選手はプレイ出来ます。
学校や会社に所属しなくては競技を続けられない野球とは大きく違う。
個々の環境の変化に柔軟に対応出来る。これっておおきいですよね。
これだけ日本経済や政治状況が迷い道くねくね状態だとねえ。。。

サッカーってこの調子で行けば確実に「根付く」って改めて実感させられました。
(同時にどうして野球はこのような活動をしなかったんだろう。。。)
参考:財団法人野球体育博物館「50周年記念特別展第3弾「都市対抗80回大会記念展」を観てきました。



マーケティングとか再考したいメーカーの担当者さんとか
ぜひ一度足を運ばれては如何でしょうか。

原則月曜休館です。
詳細はホームページをご覧下さい。
「AFCアジアカップ特別公開」は2月13日まで。
記念撮影を希望する方は絶対に早めの来館をお勧めします。
遅くなればなるほど待ち時間は増えます。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-12

横浜市民ギャラリーあざみ野「あざみ野コンテンポラリーvol.1 イメージの手ざわり展」を観てきました。

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横浜市民ギャラリーあざみ野にて

「あざみ野コンテンポラリーvol.1 イメージの手ざわり展」

を観てきました。

今回前記事で紹介させて頂いた「みんなの美術館プロジェクト」にて
みんなで鑑賞したのがこの展覧会でした。プロジェクト参加ということで
いつもと違い「自分達が見られている」ことを意識して見る展覧会。
少し不思議な気分でした。

展覧会会場は二つに分かれていました。
いつものように印象に残ったものを。

まず第一会場から。

触るといろいろな展開がある「Tool’s life」plaplax (2001年)。
これは子供は嬉しい。
息子もいろいろ触って楽しんでました。(みんなで同時に触ると尚楽しい!)
でも怖がる子供もいるんですよね。
うちの子は楽しんでばかりで作品を鳴らしまくりだったので
まわりをちゃんと見て楽しむように注意喚起。

「親子アート鑑賞は【みんなが楽しく美術館を出れるように】お互いを見ましょう」

がポイントですからね。
(自分達が楽しくても怖がるお子さんがいたらそのお子さんがいなくなるまでは他の展示を楽しみましょう)

そして次はタクシーに乗ります。
「NIGHTLESS」田村友一郎(2010年)という映像インスタレーションです。
こちらは文化庁メディア芸術祭にて優秀賞を受賞されているとのこと。
メ芸は2月13日までですし激混みですからね、こちらで楽しむのはおすすめですね。

こちらではちゃんとタクシードライバー役の方がいらっしゃって
運転手さんつきでロードームービーを楽しく拝見することが出来ました。
何カ国まわったのかな。

そして第二会場へ。

ここで入場する入り口に3台のiPadが。
アニメーションをここで鑑賞することが出来るのですが
ここにあると流れが止まっちゃいますよね。
あと作品と作品の間のブラックアウトの時間が短い。
短いと混雑時に

「作品終わったから終わりにしなさい」
「他の人に変わりなさい」

を言うタイミングがなかな計れないんですよね。
これって混雑時結構混乱の元なんで
このアニメの設置場所はちょと工夫が必要かななんて思いました。


私自身は「Forever (and again) 」横溝静 (2003年)
の空間の空気がとても印象に残りました。
私の義祖母の葬式が去年あり、その際の印象がとても強かったせいか
「老人」というモチーフはとても気になるテーマです。
特に「その人が生活していた場所」が無人の映像であることがとても印象深い。
そしてその映像をその老人が弾くピアノの音色を聞きながら鑑賞するという行為は
私に強い印象を残しました。
「老人」というモチーフには私には「老い」「痴呆」「介護」等引き算のイメージがあります。
無人の映像によって「その引き算の結果」を表している感じがとても印象に残ります。
自分の祖父が亡くなった随分後に祖父の庭にあった鉢植えをじっと見ていると
なんとなく祖父の声が聞こえてくるような感覚を思い出しました。

息子はplaplaxが面白かったとのこと。
あと「優しい感じがした」とのことでした。
かなり濃い展覧会沢山行ってるからなあ。。。
確かに映像系はかなり見慣れている息子と私たちでありましたので
全体的にはライトな印象だったかな。
映像系の展覧会を初めて楽しむ家族連れにはおすすめです。
入館料200円でこの展覧会が楽しめるっていうのは本当にお得だと思います。

初めて伺った場所でしたが
とても綺麗な設備で驚きました。こういう場所があるって素敵ですね。


2月20日まで。会期中無休です。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-11

横浜市民ギャラリー「みんなの美術館プロジェクト テーマ「親子と美術館」」に参加してきました。

横浜市民ギャラリー

みんなの美術館プロジェクト テーマ「親子と美術館」」

に参加してきました。

今回はお誘いを受けての参加。
当日は雪だったのですが出かけることに躊躇しない私たちには
1時間程度お移動なら全く問題なく伺うことが出来ました。
出かけ慣れしている息子に感謝です。

初めての場所、参加するワークショップだったので
ちょっとドキドキしながらの参加になりました。



ワークショップの流れがこんな感じです。

今回は親子での鑑賞がテーマなので分かれるグループにそれぞれ親子が一組ずつ入ります。
そこで皆さんはその親子の振る舞いを観察しながら、
私たち親子は実際の鑑賞にて気をつけていることを整理しながら
鑑賞をしていきます。

そしてその後食事をした後にそれぞれの「気づき」を文章化します。
(具体的にはポストイットに書きます)
その後にその文章化されたものを分類して【現状での気づき】を整理します。
(「気づき」が書かれたポストイットを貼り直しながら現状を整理してきます)
最後はその気づきから生まれた提案をし具体化して発表します。

という流れです。


今回は私達以外に2組の親子が参加していました。合計3組です。
私たちのように美術館行きまくりの親子は他にはおりませんので(^^;)
私の意見はかなり突飛だったと思います。
まとめて下さった同じグループの皆様本当にありがとうございます。
最後の発表は各グループでそれぞれの意見があって興味深かったです。

息子といえば
感じたこと、気づいたことをポストイットに書く時や
並べ直している時は積極的に参加しておりましたが
最後の発表資料を作成する頃には
本日中止になったサッカーの試合に準備された体力が爆発していて
周囲を紙飛行機を飛ばしながら走りまわっておりました。。よって何度も私に

「部屋の中だ。調子に乗るな!」

と凄まれる状況に。大変失礼致しました。。




今回参加して帰り道思ったのは


「鑑賞記録において「親が鑑賞時に出来るちょっとした工夫」をもっと拙ブログ内で紹介していきたい」


と思いました。「こういう美術館でだと親子で行きやすい」も大事なのですが
「こうやって過ごすとどんな美術館を楽しめる」はもっと大事な気がします。
理由は簡単。連れて行く親が自分たちが楽しめる手段を知っていれば
どの美術館でも楽しめるからです。このような親子ワークショップの究極の目標は

「親子ワークショップに参加しなくても美術館を楽しむことができる」

であるべきですから。。
(だっていつでもどんな人でも行きたい時に行けた方が楽しいですもんね)



自分自身がとても勉強になるワークショップでした。
ありがとうございました。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-08

東京都庭園美術館「20世紀のポスター[タイポグラフィ] ―デザインのちから・文字のちから―」展を観てきました。

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年度末に向けて忙しくなります。
だからこそアートが必要!ということで
子供が登園時間中に

東京都庭園美術館にて

「20世紀のポスター[タイポグラフィ] ―デザインのちから・文字のちから―」展

を観てきました。


まずは全然関係ない切り口から。
私の中で去年の夏あたりからサッカー熱が再燃しています。
息子がスクールでサッカーを一生懸命やっているというのもありますし
特に今年始めはアジアカップも盛り上がりましたしね。
アジアカップだけでなく欧州のサッカーも再度盛り上がっています。
私はチェックしているのは主にドイツ、そしてイタリア。
まこ様頑張れ、長友頑張れ。あ、うっちーも頑張って。そして
スポーツショップでユニやウェアを見るのも好きです。
欧州のリーグのユニフォームに囲まれていつも思うのは
とても美しい配色と文字と色彩の絶妙なバランス。
ああ綺麗だなあといつもうっとりしながら眺めています。


今回のポスター展をじっと見ていると
独特の美しい色合いと絶妙な文字との配置に
そんなサッカーのユニフォームを思い出しました。



展覧会の構成はこんな感じでした。

第1部:読む文字から見る文字へ:タイポグラフィの革新(1900?30年代)
第2部:タイポグラフィの国際化:モダンデザインの展開と商業広告の拡大(1940?50年代)
第3部:躍動する文字と図像:大衆社会とタイポグラフィの連結(1960?70年代)
第4部:電子時代のタイポグラフィ:ポストモダンとDTP革命(1980?90年代)


まずここで確認。タイポグラフィってなあに?
wikipediaに聞いてみよう!

タイポグラフィとは(英: Typography)は、活字(あるいは一定の文字の形状を複製し反復使用して印刷するための媒体)を用い、それを適切に配列することで、印刷物における文字の体裁を整える技芸

だそうです。

ふむふむ。ものすごく噛み砕くと「読みやすく、綺麗に」ってことかしら。

今回のポスター展ではそういう技法よりも
フィーリングウィ楽しむほうがきっと楽しめる感じがしました。
あ、この色インテルのユニに似てるとかそんな感じ。

そして同時に思ったのですが
よいポスターって沢山RTされるつぶやきみたいなものなのかもしれませんね。
とても印象深いフレーズを短く伝える。
そしてその伝える力が強大になっていく。。。

もしかしたらあと30年ぐらいになったら
「RT展」なんて開催されているのかもしれません。
 


3月27日まで。
第2・第4水曜日休館です。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-07

国立新美術館「文化庁メディア芸術祭」を観てきました。

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国立新美術館にて

「文化庁メディア芸術祭」

を観てきました。


数えてみるとなんと親子鑑賞は3回目。
こんなに行ってます。

【2009】
国立新美術館「第12回文化庁メディア芸術祭」に行ってきました。
【2010】
国立新美術館「文化庁メディア芸術祭」に行ってきました。
国立新美術館「文化庁メディア芸術祭」を再訪してきました。


そこで確信した事実。


「メディア芸術祭は月曜日にいくべし」


絶対に月曜に行くべきです。
体感する作品を一番効率よく楽しめるのが【月曜日】です。
なので今回は幼稚園を一番に迎えに行って急いで出かけました。


案の定空いてる、空いてる、空いてる?!!!!


息子も私もこれ幸いと体感作品を堪能しまくりました。


印象に残ったものをいくつか。

The EyeWriter

眼球の動きだけで絵を書く事が出来るインタラクティブアート。
こちら息子が体感しました。
係のお兄さんのナビのおかげで絵や文字を書く事に成功。
ということはこの装置はお子さんの患者さんにも使えるってことですね。
それって素晴らしいですよね。

10番目の感傷(点・線・面)

クワクボ リョウタさんの作品はICCでもう何回も何回も体感しているんだけど
何度行っても本当に気持ちがぐっときます。
こちらはICCとどこが違うのかわくわくしたのですが
一番違ったのは「(外部からの)音」でした。。


無限回廊 光と影の箱

こちらは実際の世界でも試したくなるような
とても創造性が膨らむ体感ゲーム。
息子でも出来ました。


フミコの告白

これは以前テレビで観た事があり息子が大爆笑した作品。
何回観ても笑ってました。
大きな画面で見るとこんなアンニュイだったんだ。。って驚きました。


百年海図巻

息子はかなりお気に入り。
二人で「今おとのさまが生きていたらこういう屏風を作ったかもね」
と話しました。その際息子が

「金箔の貼り方は一緒なんだね」

と話し隣にいたお兄さんを驚かせていました。


eスポーツグラウンド

これは本当に楽しかった。
こちらを2回も楽しめたのは「月曜」だったからだと思います。
あと係のおにーさんのプレイの裁き方が素晴らしかったです。
凄く楽しかったです。


ちなみに我が家はこのような体感型展示では
明確なルールを設けています。それは

「2回楽しんだら必ず止める」

です。
たとえ人が待っていなくても止めます。
この癖をつけておくとこのような体感ものを楽しむ際
とても穏やかに楽しめると思います。

2時間半近くいましたが正直時間が足りなかったです。
それも沢山体感出来たからです。本当に感謝です。


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最後にミッドタウンに移動してアート部門大賞作品「Cycloïd-E」を堪能。
ダイナミックな動きに思わず身を乗り出します。
爆音を覚悟していたのですがそれほどでもなかったです。

ちなみに今回のメディア芸術祭ではいろいろなUSTREAMが企画されています。
こちらも楽しみです。


メディア芸術祭は2月13日まで。
火曜日休館です。ご注意を。

あと週末は混雑する時間帯が増えると思うので
お子様連れは可能なら木曜日までの平日をお勧めします。



theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-06

原美術館「Be Alive! ―原美術館コレクション」を観てきました。

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原美術館にて

「Be Alive! ―原美術館コレクション」

を観てきました。


先週インフル休暇になりましたがおかげさまで金曜には治癒証明獲得。
今週からは行きたい美術館、アートフェアの予定を確認しながら
サッカーの試合に向けての練習、体操や水泳の振替等に
非常に忙しい日々が続きます。風邪、ほんまに気を入けなきゃ。
まずウォーミングアップということで親子で原美術館に向かいました。


印象に残った作品を順不同で。


1階のアラーキーの「センチメンタルな旅・冬の旅」(1971-90)は以前写美でも見た事があった息子。
以前は「???」でしたが
いろいろな体験があった現在は病床で手を握る写真や告別式の写真を
じっと見つめたりしておりました。

やなぎみわさん「寓話シリーズ」(2004)は暗室での展示がインスピレーション×3だったようで
息子は早々と退場でございました。
怖かったそうです。騒がず出て来れたので三十まるです。

そして2階に向かい名和さんの「PixCell-Bambi #2」(2006)にご挨拶。
その後奈良さんの部屋でイラストの顔真似。
このお二人にお会いした経験があるというこの子ならでわの独特な鑑賞法。

そして2階の映像作品にどっぷりはまります。

まず束芋「日本の台所」(1999)。
こちらは息子おそらく3回目。なのでじっくりと鑑賞。
浮世絵から色を決めるという束芋さんの作品は
浮世絵好きな息子にはすごくしっくり来るようです。
全然怖がらなかった。。。


そして素晴らしかったのがケントリッジの「MEMO」(1993)。
恥ずかしながらケントリッジ初体験の私たち。
しばらく動けませんでした。。度肝を抜かれました。
親近感と驚愕の気持ちの心地よいMIXジュースは本当に気持ちがいい。


映像作品を所蔵するって以前は正直あまり???だったのですが
息子のような世代にはもしかしたら当たり前になるのかななんて
感じました。

ちなみに今日はギャラリートークも。
聞きたかったんですが息子に


「人が多すぎ。聞きたくない」


とぶった切られてしまい聴講することは出来ませんでした。。
(受付の方に爆笑されてしまいました。。)

日曜の午後でしたが
とても気持ちよく鑑賞出来ました。
ここは本当に素敵な場所。デートに本当におすすめです。
レストランでは週末バスケットってのがあって
オードブル、フルーツ、フルボトルワインで3000円でおつりがきます。
これがもう美味しいのなんのって。ちなみに今日はそのまま帰りました。。。
(子供と二人でフルボトルってそれはねえ。。せめてグラスで)


行きはバスに乗るけど帰りは歩いちゃう私たち。
なんか気持ちが高揚しているのかもしれません。
展示替えもあるそうなのでぜひ再訪したいと思います。



6月12日[日]まで。
原則月曜休館です。詳細はホームページで確認をお願い致します。

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genre : 学問・文化・芸術

2011-02-06

原宿Vacant「クリエイティブファンタジスタ2011」を観てきました。

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原宿Vacantにて

「クリエイティブファンタジスタ2011」

を観てきました。


お正月の汐留ギャラリーハウスにて
私地親子で「この作品かっこいー!」と叫んで好きになった
Gil Kunoさんがお時間を作って頂けるとのことで
家族で急いで原宿まで出かけました。


本当に久しぶりに来た竹下口方面。
時間がぎりぎりだったので必死に走り会場に飛び込みました。
あのーちょと分かりにくいです会場。。。

会場に飛び込むと(iPhone様々!あたしMAP機能がないときっとどこにもいけない)
Gilさんとやっとお会いすることが出来ました。
本当にありがとうございます。

さっそく作品を鑑賞。
階段からあのテレビで観た作品を彷彿とさせる作品が。。。
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ちょうかっこいい。


ゾクゾクします。
こういうゾクゾク感を感じると改めて思うのですが
番組がどのような形で続くのかは私には分からないけど
もしあのようなギャラリーでアート作品を鑑賞する番組を今後も行うのなら

実際見に行ける場所は絶対に作ってほしいです。


本当に作品って実際に観てなんぼなんです。
特に設置環境の環境変化まで計算に入れて構成されたとインスタレーションは
体感して初めて感動が始まります。
この作品はすべての環境に配慮していて本当に凄いと思いました。
今日は始まったばかりだったのでとても静かでしたので作品の息づかいが聞こえてきました。
これからライブやイベントがある時にはきっと戦場で舞い上がる噴煙のように
猛烈なエネルギーを発してくれるでしょう。

その他にもいろんな作品がありました。

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iPhoneアプリの展示や
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iPadを公共の場で安全に楽しく使うための設置や
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SDカードをテーマにした展示などなど。

展示全体としてはウォーミングアップ中?って感じだったかな。
もう少しこなれてくるといいのかなって思います。
今後も沢山企画があるそうなので
@OKADATOMOHIROさん楽しみにしています!
(昼間の企画があったらいいのになあ。。。うちの子早寝なんで。。)


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Gilさんお忙しい中お時間を頂き本当にありがとうございました。
そしてこれからもいろいろ作品を拝見出来そうなので
とても楽しみです!
今後ともどうぞよろしくお願いします。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。



クリエイティブファンタジスタ2011は
2/20(日)まで。会期中無休です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2011-02-03

【色々なアートを見に行くことが大好きな親の立場として】思ったこと。

インフルエンザ4歳児との監禁生活からやっと終了。
元気な病児のお守りって辛いです。
なので今ちょとハイテンション。思う事を書いてみます。


私たち親子は普段から
美術館かスポーツ、そしてスポーツ仲間と遊ぶことしかしておりません。
水泳やサッカーの後の公園遊びは楽しいです。寒いけど。

そんな私たちがよく聞かれる事。

「子供を連れていけるおすすめの展覧会を教えて」

と聞かれます。そこで私の中に疑問が産まれます。

「子供を連れていける展覧会ってなあに?」

うるさくしてもいいってこと?
それとも親が安心して見せられるってこと?
そもそも親が安心して見せられるアートってなあに?



親が安心して連れていけるということで
「印象派とかんじゃない?」とかよく言われますが
私昔印象派の展覧会に子供と言って

「なんで女の人だけ裸なのか」

と聞かれ答えられなかったことがあります。
つまり感じ方なんて人それぞれ。

ぶっちゃけてしまうと
男の子を意識したことはあるけど
子供を意識して展覧会に連れていったことってほとんどないです。
私が楽しみたいものを一緒に楽しんでいます。
子供に何か説明を求められたら自分の言葉で説明や感想を話せる自信があるから一緒に行きます。

つまりその作品について自分で話せる自信がなかったら
子供には見せないです。私はそういうガイドラインで子供と展覧会に行きます。
でもその説明責任はあくまでも自分の子や自分が説明したい相手に対してであり
万人である必要はないと思っています。

だからというかそうのガイドラインでは当然なのですが
私が子供に見せたくないものに遭遇することもあります。
その時はどうするか。一緒に味わえないと思ったそこから速やかに離れます。
だって私見せたくないんだもの。それだけです。



でもそこにこんな風に割り込んでくる人が最近多い気がします。

あんたこんなん子供に見せるなんて何考えてんの!
あんたじゃ駄目だ。あんたに子供は任せられない。
そうだこんなん置いてあるのがいかん。
しまえっておばちゃんが言うてくるわ!

なんて感じ。


これってほんまに若い世代を信用してないってことですよね。
つまり「あんたに教育なんて任せてられない」ってこと。
別の世代が自分が異質と思うものを自分が育てたいものから排除するって状況は
現在の子育ての現場でよく見かけるものです。


あたしたちの時代にはこんなんなかった。
だからこんなんはこの世から消えちゃえばいい!
若い子は駄目だから私たちが片付けなきゃ!


ふむふむ。そこでね私思うんですよ。
排除されたものって子供の目からすると過度に魅力的になりませんかね。
排除されてればされるほど何が何でも手に入れたくなるもんではないですかね。
少なくても私はそうでしたよ。

これだけ刺激的な情報にあふれている現在
親世代が子供世代にするべきことって何でしょう、
子供世代が情報に踊らされないようにするために
与える情報をコントロールするのではなくて
色々な情報が世の中にあることを一緒に体感して
情報と向き合える強靭な土台を一緒に作ってあげることが
大事なことのように感じています。


若い世代、子供世代はそんなに信頼出来ませんか。
異質的なものを排除するきまりを押し付けないと
若い世代は皆異質になっていくように見えるほど自分がないように見えますか。

そしてなぜ自分に責任を持って自分の言葉で気持ちを語らないのですか。


http://sankei.jp.msn.com/life/news/110202/art11020223290006-n1.htm
渋谷西武のサブカル展中止について
【色々なアートを見に行くことが大好きな親の立場として】思うことでした。

theme : 思うこと
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