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2010-11-30

原美術館「崔在銀 展―アショカの森―」を観てきました。

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原美術館にて

「崔在銀 展―アショカの森―」

を観てきました。



気がつけば12月。
今年は「人間というか生きるということ」がどんなことかを考えることが
多い1年でありました。身内に不幸もいくつかありました。
人間は人間の本質に帰る時「森に帰る」ような気がします。
今日はどうしても考え事をしたくて森に行きたい気分だったのですが
でも都会暮らし故近くに森はなし。そこで原美術館の展示を思い出し
時間を作って原美術館まで急ぎました。

いつものように入っていくと
普段とは違うとても素敵な香り。「アショカの森」の入り口です。
今回は美術館内でいろいろな形の森を体感することが出来ます。
まず美術館の中で一番使わない五感である「香り」を
最初に持ってくることで作品鑑賞時の五感のアンテナがより敏感になっていきます。

次は

平面作品?と見間違ってしまうような
非常にゆっくりと動く映像作品「Forever and a Day」。
なんだか豊島で観た「スダジイの森」を思い出しました。
人間というか生き物の生き方をここで振り返るような感覚。
樹海を歩いているようななんだかとても「死」への道を連想させるような
生きてきたことを振り返った人が次の段階へ導かれていくような感じ。
恐怖感すら感じてきたその時奥に作品があることに気づきました。


こちら「もう一つの月」非常に暗くて狭いスペースで待っていてくれます。
少しずつ少しずつ進むと月のような作品が動き出します。
太陽は「与える」けど月は「見守る」。
この細い道は「見守る感」を3倍アップします。
生き物って長さは違えど必ず生きることを終わらせられる運命です。
この宿命を「見守る」月と向き合うことで
「意識をしないで生きてみようか」
と思えるようになる感じがします。

この2つの作品は続けてじっくり観るスタイルが私は好きです。

二階の展示室でとにかく息をのんだのが奥の平面作品「幻想の裏面」。
冬の昼間だとまるで窓まで作品のように見えるのです。
吸い込まれるようにそこに立ちすくむと
窓からぼんやり感じられる光の動きが他の平面作品にも反映されていくように感じて
「時間の動く根源」を感じることが出来ます。
大きな木の幹に耳を押し当てることにより
木の吐息や風邪の吐息を感じることが出来るような感覚。
心棒で自然の鼓動を感じる事が出来ました。


あたくし生きていきますよ。見守っていて下さい。




ちなみに今回もう1つの目的は
奈良美智さんの作品「ドローイングルーム」に浸ること。
涙を止めることが出来ませんでした。。
お部屋はこんな感じ。→ わんわん!

平日昼間というだったので
部屋はまるで一人ずつ鑑賞するような感じに。
じっくり浸ることが出来ました。

奈良さんの作品や絵と向き合うと
年齢を重ねただけで「逃げる権利」を得てしまった自分が情けなくなります。
私本当に逃げてばっかりと本当に泣きたくなります。そして同時に
「大人ってそう考えちゃう時あるよ(にっこり)」
て慰めてもらって別の涙が出そうになるのです。

素朴なんだけどとっても奇麗なクリスマスツリーも本当に素敵です。
こんなに暖かいツリーと向き合ったのは久しぶりです。
ツリーを支えるジュースの瓶も愛おしい。

ぜひツリーにも会いに行って下さい。
また行きたいです。

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現在は紅葉がとても奇麗。お庭もとても素敵でした。
展覧会は12月26日まで。
月曜休館です。

12月23日にはクリスマスビッフェがある様です。
いいないいなーうらやましいなー。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-29

eitoeiko「谷井隆太写真展「ぴーぷる」」を観てきました。

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eitoeikoにて

「谷井隆太写真展「ぴーぷる」」

を観てきました。

神楽坂の奥にあるこちらのギャラリー。
静かな住宅街の中にギャラリーはありました。
ギャラリーそのものをとても素敵な建物でした。

こちらの写真展は写真集発売を記念して急遽決まったとのこと。
なので写真集を拝見しながら作品をじっくり鑑賞させて頂くと


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こちらの写真に目が止まりました。

絵のような写真のような鑑賞者が悩んでしまうような不思議な作品。

沢山の人がまわりにいるけどでも人を人として感じられない。
明確な目的を持って正しい移動手段で
目的の場所に行っているはずなのにここがどこだか実感出来ない
「で、えっと。なんだっけ。」と言いたくなるような感じ。
都会の孤独感を的確に表しているような感じがしました、

スタッフの方に伺うと
撮影場所は上野公園とのこと。
我が家も数回は行った事があるはずなんですが
とても近未来的というか非現実的。
なんだかこの世のものではないような感じがしました。



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このように「ここではないどこか」を的確に表しているこの写真達。
それはまるで「理想の暴走」に自らの首を絞めている現代人を
写真の中の「仮想世界」に閉じ込めてしまったようです。

他にも沢山の写真を拝見したくなりました。



★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。



11月30日(火)まで。
月曜日・火曜日休廊 ※会期以外は要予約です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-28

GALLERY MoMo Roppongi「重田美月展「近所の発光」」を観てきました。

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GALLERY MoMo Roppongiにて

「重田美月展「近所の発光」」

を観てきました。
こちら++PLUS Tokyo contemporary Art FairにてDMを頂いた時から気になっておりました。
女子なら一度は体験した「ぬりえ」。
でもなんか自分が体験したものではない感じ。
ぜひ実際に観てみたいと思いました。

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実際に拝見してみて感じた事は
思った以上に大きかったこと、そして残酷性が思った以上に強かった事。
モチーフの崩壊は感情の崩壊を連想させます。
表情のない小動物もとても不気味。


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そして鉛筆で描かれたドローイング。
墨のような濃淡にうっとりしました。


昭和のテレビとかって今と違ってかなり残酷なシーンが
頻繁に出てきたんですよね。
今にして思うと「絶対そんなん無理ー」っていうことが。
こちらの絵を拝見していると
そのような「残酷の日常化」に対する純粋な憧れ、そして

「今の残酷さってのはもっと隠れてるの。気がついてる?分かってる?」

という聞こえない声の代弁のように感じました。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


12月18日(土)まで。
日曜、月曜、祝日休廊です。

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genre : 学問・文化・芸術

2010-11-27

ミヅマアートギャラリー「山口晃 展「いのち丸」」を観てきました。

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ミヅマアートギャラリーにて

「山口晃 展「いのち丸」」

を観てきました。


毒とユーモアがとても繊細で上品なタッチで描かれていて
観る度に新しい発見がある山口晃さんの作品。
しかも今回はこんなイベントがあったので
どうしても絶対実際に観たかったのです。

弐代目・青い日記帳 山口晃トークショー

坂本龍一氏が自分のツアーを自らでUSTで中継する試み等が行われています。
ネットの生放送の魅力って作り込まれた感ではなくて現在進行形のところが魅力だと思います。
そして一番凄いな!って思うのが
現在進行形なので観た後に「実際に自分も観たい!参加したい!」と
思わせるものがあること。もちろん放送する媒体に多大な魅力があるからこそなんでしょうが
このライブ感、連帯感は他にはないのではと思うのです。


今回飯田橋駅から歩きながら
「日曜美術館で放送された展覧会が放送後混雑する」ってのはこういうしくみなのか!
と自ら納得しながら歩きました。。




さて実際の展示。

ミヅマさんにはいると少しいつもと雰囲気が違う。
今回は「道(仕切り)」が出来ています。
その道が観てる私たちを「ストーリー」に参加することを自然に促してくれます。
このストーリー参加というのはUSTの山口晃さん自らの作品解説を観ていたのが
大きかったかも。
まるで「いのち丸」の旅の一行の後ろをついて歩くような気分になれるのです。


旅の一行は本当に脱線しまくっていきます。
この脱線に参加している気分だからこそ
ジャンクションの絵の余白や黒い紙のみの絵の意味や
額縁のみのスペースの必要性を「実感すること」が出来た気がします。


私の「参加意識」も脱線まくっていきます。
「いのち丸は旅芸人に出会い。。」との山口晃さんの解説があるのですが
鎌倉権五郎と弁慶の飛び六法が描かれている絵があります。
荒々しいんだけど繊細な権五郎や弁慶。
その姿がどうしても市川海老蔵に見えるんですよねえ。。
特に新春歌舞伎のポスターや
海老蔵さん休業のニュースを見たあとだったからかもしれないんですが
この壊れそうな暴走感を持った権五郎と弁慶からしばらく目が離せませんでした。。

そして旅は続くのよ的な余韻を残して鑑賞は終わっていきます。
「いのち丸」の旅はどこへ続くのか
「江戸ロケットが次回は飛んでくるのではないか」
「画廊を出たらいのち丸がバイクで走っていく場面に遭遇するのでは」
(「行け!いのち丸」にはマジでやられました。。。)

等等余韻があふれてきます。


いのち丸の今後がものすごく気になります。
これは年末年始の銀座三越は絶対に行かなくては。
山口 晃 版画展 「日清日露戦役擬畫」
って今度は版画なんだ!凄いなあ。


今回の鑑賞をより楽しめる企画を行って下さった
弐代目・青い日記帳のTakさん本当にありがとうございました。



11月27日までです。
行く価値は十二分にあふれています。
そしてこちらのアーカイブを観てから行くと尚更楽しいです。

「山口晃:切り捨て御免トークショー」


こちらもぜひ。


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genre : 学問・文化・芸術

2010-11-25

アーツ千代田3331 1F メインギャラリー「日比野克彦 個展「ひとはなぜ絵を描くのか」」を観てきました。

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アーツ千代田3331 1F メインギャラリーにて

「日比野克彦 個展「ひとはなぜ絵を描くのか」」

を観てきました。

東京では約8年ぶりとなる本展覧会。
サッカー少年がいる我が家では日比野克彦さんの存在は
サッカーのイベント等でよく拝見していたので久しぶり感はなかったです。
でも8年ぶりなんですね。息子まだ産まれてませんよその時。

約30年にわたる創作活動を知ることができる旧作の数々の他
エジプトやブータン、ラオスへの旅で描いた最新作のスケッチまでが一挙公開されています。
会期中には、巨大幕のペインティングや、ゆかりのゲストを招いてのトークイベントなども開催されるそうです。
詳しくはブログをご参照ください。
クレーンペインティングとかあったんですね。
家族で観たかったなあ。

今回の展示はとにかくスケッチがメインである気がします。
勢いやその土地の空気が感じられるスケッチが会場にあふれています。
秋葉原にいるのに世界中を旅しているような気持ちになってきます。

私がとても興味深く拝見したのはフランスで描いた絵を集めた部屋の【文章】。
日比野さんの文章を個展でじっくり拝見したのは初めての経験でしたが
とても興味深いものでした。
「絵を描かなければならない」という状況に自分を追い込むことを
絵や文章にして記録するというのは
人間の欲望の出し入れをコントロールする様を見学しているようなもの。
ドキュメンタリー的な感覚でもあり動物園で観察しているような感覚にもなってきます。
同時に「自分のアウトプットもこんな風に観察されるのかなあ」なんて
微妙な恐怖感も同時に感じたりしました。


私があまりにも見入ってるので息子が「なんて書いてあるの」と聞いてきました。そこで

「「絵を描かなきゃ駄目!」にしたらどんな気持ちになるか実験してみたって書いてあるんだよ」と
ざっくりと説明。

「駄目って言われるのって辛いのに自分で自分に言うんだ。凄いね」

だそうで。
いつも「駄目駄目」言い過ぎだなあと猛反省です。。。


息子は奥の映像作品に釘付け。
水中撮影会から目が離せなくなっていました。
「なぜこんなことが出来るんだろう!」から
「どうしたらこんな風に描けるんだろう」になりそして

「僕はどうしたら参加出来るんだろう」

に変化していました。
あとは水の中で書けるクレヨンを使ってみたい!とも。
実際に使ったが画板やクレヨンを一緒に展示して頂けたらすごく嬉しかったです。

映像を見たあとに再度スケッチを鑑賞すると
「描く」という行動に対する勇気というか勢いを
もっと鮮明に感じることが出来たような気がします。

描く、そして描いて仕上げるって
実はすごい行動力なんですよね。
その行動力に敬意を表したいと改めて思いました。

そしてこの「自分もやってみたい」に気持ちを発展させることが出来る展示って
根本的なパワーがすごく必要だなってことも。
日比野さんの作品にはそのパワーをものすごく感じます。
アーツ千代田のコンセプトってこういうことかもしれませんね。
こういう展示は沢山の子供達に観てもらいたいなー。



12月13日まで。
火曜日休館です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-24

アーツ千代田3331メインギャラリーB「「YELLOW MAGIC ORCHESTRA × SUKITA 」未発表写真展」を観てきました。

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アーツ千代田3331メインギャラリーBにて

「「YELLOW MAGIC ORCHESTRA × SUKITA 」未発表写真展」

を観てきました。

「T.REXといえばあの写真」を撮った鋤田正義さん撮影の写真展。
今回は写真集に未掲載の写真を中心に
30年にわたって撮り続けた鋤田正義による未発表写真展示が行われていました。
「Yellow Magic Orchestra」の活躍をLIVEで体感している世代には
たまらない展覧会でした。

今観ても本当に造形的なデザインが多くて
ゾクゾクする感がたまらないです。
奥の部屋ではライブ音源を流しながらスライドショーを楽しむことも出来ます。
ライブの楽屋の写真も多くて臨場感たっぷり。
わくわく度がもう止まりません。

細野さんのなんか独特の可愛らしさとベースのかっこよさが好きだったんだよなあ。
スネークマンショーが好きだったからかな。
ライブを聞くとなんか家で一生懸命テレビを観ていた時代を思い出しました。

会場には私と同じような感覚で
時代を懐かしんでるような人が沢山。。。

そうですよねあの頃の音楽って楽しかったですよね。

自分としてはあっこちゃんの写真が思った以上に多めだったことが
すごく嬉しかったです。
私にとってあっこちゃんの存在そのものがとても衝撃でした。
正直「この人何者!!!!」って思いましたもん。
「ラーメン食べたい」の意味とか分かるようになったの
社会人になってからですから。。。

あっこちゃん今でも大好きです。
もちろんYMOも!


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YMOが好きな方なら500円払って見に行く価値は十二分にあります。
ちなみにこんな缶バッチがもらえます。息子は教授を選びました。

もうすぐ終わってしまいます。お急ぎください。



息子の感想は

「若い!みんな若いね!」

でした。。。
NHKに出てる最近の教授しかしらないもんね。。。
うう、思えば遠くに来たもんだ。。。


11月26日(金)まで。
最終日は17:00までです。ご注意ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-23

アーツ千代田3331 A/A gallery「佐々木卓也 × 大川誠 × 栗原和秀 『もの創るひと展』」を観てきました。

アーツ千代田3331
A/A galleryにて

「佐々木卓也 × 大川誠 × 栗原和秀 『もの創るひと展』」

を観てきました。

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吸い込まれるように絶妙な配置で木片を貼り合わせる栗原和秀。
色、形、すべて絶妙なんですね。
別にぴったりとしてる訳ではないのですがとってもはまっている。なんだかお寺の庭のよう。

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フェルトから奇妙で愉快な人形を創り出す大川誠。
こちらの人形たち。とてもエネルギーを感じます。そのエネルギーは正ばかりではなく負や争いのエネルギーでもあるんだけどでもそれがすべて舞踊化しているような感じ。

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同じポーズをとる女性を粘土と絵画で創り続けている佐々木卓也。
こちらの女性たち。近くで観るととってもキュート。

こちらのA/A galleryは
障がいのある人が制作した作品を発表するギャラリー。
いつも3331を訪れる際は開廊している場合は
寄らせて頂いております。

感情を表現するという他の動物には
あまりない手段を持つ人間という生き物。
その手段のどこを使って表現するかはその人次第。
このギャラリーにくると
表現方法が飛び出してくる感じにとても感銘を受けます。
自分はここまで表現したいという欲望に忠実になれるのかと
自らの行動力のなさと泣きそうになってしまいます。

そしてその表現の欲望をきちんと受け止めて
ここまで作品という形に導く周囲の方々や
販売、展示というスタイルを維持しておられる
ギャラリーの皆様の人間力にあらためて感動してしまいます。

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息子はこのギャラリーに来ると静かになります。
そしてショップのほうに行きたがります。
後で理由を聞くと

「ずっとお話されているような気がするからなんか落ち着かない」

だそうで。

お店のほうが落ち着くんだそうです。
お店もとても素敵。
こちら織物のマフラーとかとても素敵なんです。
「長さのリクエストとか出すのですか?」と伺うと

「こちらからはしませんー。でも施設で最低限の指導はあるかもしれません」

とのこと。
なるほど。お店のほうが落ち着くの分かるような気がします。

そしてここに来ると私も何か作りたくなります。
作ることで自分の心棒のぐらつきが収まる。
そんな気持ちになれる不思議なギャラリーです。


11月28日(日)まで。
火曜日閉廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-23

三井記念美術館「円山応挙ー空間の創造」を観てきました。

三井記念美術館にて

「円山応挙ー空間の創造」

を観てきました。


今回は屏風絵をメインにと思っていたのですが
予想を反して見入ってしまったのが眼鏡絵でした。
(「三十三間堂」の展示は11/7まで)
なんだか歌舞伎の背景画みたい。ものすごく素敵。
奥まった感じがこの世のものとはまた違った感じがすごくいい。
あと「見たように描く」で展示されていた「淀川両岸図巻」も楽しかった。
欲を言わせて頂くと両側から見れるように中央に展示して頂けたら
双方から楽しめてよかったのですが。。
(配置上無理だとは分かってます!希望です!あくまでも希望!)

そしてメインの屏風へ。
動物、植物、鳥、昆虫。
すべての生き物が

「【この世界(屏風やふすま絵)では】この配置が美しい」
という絶妙な配置で置かれていて
世界が完成しているなあという印象を受けました
それは逆にいうと屏風のやふすま絵の外までの世界観を感じないことでもあり
それがいいのか悪いのかは私には分かりづらいんだけど
屏風や襖絵には「この世界」感を強く感じました。

この完成感の完成度(ちょと日本語おかしいかな。でも他に思いつかなかった)の高さに
息がつまりそうになってしまったので
眼鏡絵や「淀川両岸図巻」の描き方がとても自由度が高くて
こちらのほうを何度も凝視してしまいました。

現在は後期展示が始まっています。
応挙ならではの冬の世界観満載です。
寒くなってきたから尚更世界に入り込めます。
ものすごくおすすめです。


11月28日まで。
月曜日休館です。お急ぎください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-21

カイカイキキギャラリー「"MARK GROTJAHN"」展を観てきました。

カイカイキキギャラリーにて

「"MARK GROTJAHN"」展

を観てきました。

カイカイキキがギャラリーを出した事は随分前から知っていましたが
実際に出向いたのは初めてです。今回は登園中なのでまずはひとりで。

出向いてまず驚いたのがその立地。
愛育病院の前、Gymboreeの下だってこと。
Gymboreeとは幼児体操教室、絵画教室を世界展開している会社です。
特にここの絵画教室かなりぶっちゃけたことをやらせてくれる場所。
ギャラリーの入口はシンボリー元麻布教室の本当にすぐ近く。
子供が偶然走って入っていくことをきっかけに
親子が入ってくることもを想定してここにしたのかしら。
もしそうだったら凄いな。

なんてことを考えながら鑑賞開始。

MARK GROTJAHNは名前は聞いたことはあったけど
ここまで作品をまとめて鑑賞するのは初めて。
「放物線の帯」をキーワードに鑑賞を開始するつもりだったんだけど
自分がとても気になったのは「中心にある直線の力強さ」でした。

そして手前の大きな作品は照明の関係で近づくと自分の姿が写りこみます。
そこにある力強い直線に写り込む猫背で歪んでいるの自分の姿。

ううう。。。

気合いを入れ直されているような気分。
凄いなあ。

奥の靴を脱いで鑑賞する作品にも力強い直線が。
そしてこちらには額が鏡上になっていて
ぽーっとした気が抜けた状態で鑑賞をしている自分の姿が。

ううう。。。。。。


最近このような力強いペインティングを鑑賞すると
「もっとしっかりせい!」と気合いを入れ直されている気がします。
生活がぐらぐらしすぎ。反省しまくりです。


11月21日【本日】まで。
本日日曜ですが開廊しています。背筋が伸びます。ぜひ。

次回の展示はこちら。

"小野哲平 陶展
?心の闇で、光を放つ?"
小野哲平
2010年12月03日 – 2010年12月16日
*会期中、日曜日は開廊致します。
休廊日:月曜日

こちらは会期中日曜日を開廊して下さるそうです。
平日仕事等でギャラリー巡りが難しい方ぜひ。

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2010-11-19

東京美術倶楽部「+PLUS Tokyo  Contemporary Art Fair」に行ってきました。

東京美術倶楽部で開催されている

「+PLUS Tokyo  Contemporary Art Fair」

に行ってきました。

ちなみい去年はこんな感じでした。
東京コンテンポラリーアートフェア2009を観てきました。

去年のことを思い出そうとしているのですが
正直あまり思い出せないなあ何が違うんだっけと
思い出しながらはまず1週歩いたのですが
あれ、明らかに違います。
広くて会場が小さくなった?という印象。
これって矛盾してるよねとすぐに気づき整理してみると
第一印象は「広い」でした。えっとどうしてなんだろうと考えると
出展している画廊さんから

「ブースが広くなったんだよー」

との確実情報が。
確かに去年はなんだかとても壁が多かった印象がありました。
今年はブースが広くなった分3名までの作家さんを紹介可ということだそうで
空間に余裕が感じられました。

あと相変わらず暑い。。
なのでクロークに上着を預けたほうがいいですね。
よって室内かなり乾燥していますのでこまめの水分補給で
風邪を防ぎましょう。
カフェもあるけど混んでました。土日はもっと混むような気がします。

出展されているギャラリーの皆々様も
風邪には気をつけてくださいね。

私たちは午後4時に入ったのですが
金曜日でも午後6時以降はかなり混雑しはじめました。
なので明日土日はかなり混雑が予想されます。
ちなみに購入を即決出来ない場合は日曜に再度行くといいと思います。
最終日である日曜21日は入場料が半額の500円になります。



さて個別に気になった画廊さんをメモ。

ギャラリーモモさん
早川克己さん3つの作品のうちの一番奥の作品がものすごく好きになりました。
すごく素敵です。。。特にラメの使い方が好きです。
写真は手前の作品ですが。。。

四季彩舎さん
ずっといい!と思っていた斉藤さんの作品を実際に拝見しました。
箱もいいし秤の使い方もすごくいい。
こういう魔法箱的なアプローチすごく好きです。

ギャラリー椿さん
山本麻友香さんがすごくいい。
仮面で自己を隠した気になってるからこそ本心が丸見えの
少年像は見ていてぐっときます。

SANAGI FINE ARTSさん
松尾藤代さんの窓の絵が素敵でした。今の季節にぴったりです。

MORI YU GALLEYさん
息子が「しりあがり寿風」の絵を改書いている際
見守って頂き本当にありがとうございました。

ヒロ画廊さん
浜田知明に息子がとにかく食いつつきまくりました。
スタッフさんに今回の画廊の題材でもある
「戦争」「死」についてどのように描いているか
4歳児に沢山説明をして頂きありがとうございます。

Yoshiaki Inoue Galleryさん
マイケルのアニメがとってもかわいいです。
そして名刺もかっこよかった。
落ちを忘れない関西気質な部分も素敵です。

ギャラリーIDFさん
こちらの金魚すごいです。思わず動くのでは?と
凝視してしまうほど。

YOKOI FINE ARTさん
菅亮平さんの作品たちはとても物語を感じました。



そして今回が公式HPがとても充実しています。
作家さんや作品写真もあります。
帰ってから確認とかしたい時とても参考になると思います。。


沢山の人とお話できたりご挨拶出来て本当に嬉しかったです。
ミヅマアートギャラリーの三潴さんに
「twitterいつも楽しく拝見しています。
 瀬戸内国際芸術祭の青木野枝さんのブログを書いたのは私です」
と自己紹介出来たのは本当に嬉しかったです。

息子も幼稚園からの鑑賞でしたが
頑張って伺いました。
藤さんの作品を気に入りすぎていましたが
沢山絵を描かせてもらいとても楽しかったそうです。
本当にありがとうございました。


11月21日まで。土日は確実に混むと思います。
子連れで行く場合は走らない、触らない、騒がないを注意しながら楽しく鑑賞しましょう。

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2010-11-19

パナソニック電工 汐留ミュージアム「バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン展」を観てきました。

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パナソニック電工 汐留ミュージアムにて

「バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン展」

を観てきました。

今回はママ友さんとの鑑賞。
やはりこういうものはキッチンを使う人と一緒に行きたいものです。

ドイツのデザインというか
ドイツという国にものすごく憧れています。
無骨さと洗練さが微妙に綱引きしているような感じが
ものすごく好きです。
なのでバウハウスはものすごく好きなデザインなんですね。
しかもキッチンとかになるともうたまりません。
無印良品好きだったらきっとたまらんですよ。

しかも今回は

女性の活躍
織物工房の紹介

等手作り好きな女性がわくわくするような視点が多くて
観ているだけでわくわくします。

特にわくわく倍増だったのが織物工房のワンピース。
これ、今の私が着たいです。
花とかピンクとかを使いまくらなくても出せる凛とした女性らしさ
とでもいうのでしょうか。
媚を売ってないけどでも女も捨てていない感じがまさに理想です。
欲しいなどっかに売ってないかな。

キッチンツールも素敵なものばかりでした。
デザイン至上主義ではなく
女性の作業効率向上化というのを意識している点が使っている側からして
とても気持ちよいです。
ああこういうキッチングッズ沢山使ってみたい。落ち着いて料理してみたい。
まだ子供が小さいので平日の夕食の準備とか戦いですから。。。

ちなみにこちらの展示ではキッチンスペースは
受付で手続きを行えば撮影をすることが出来ます。
何枚か撮ってみました。いかがでしょうか。
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実際に撮影したり触ったりして感じたのは
シンクが案外低いこと。これは意外でした。

ドイツ人といえば世界の平均身長でもトップクラスなんですよね。
Wikipedia参照。→ Human height
女性でも平均身長が168センチとのこと。
ドイツの歴代の平均身長のデータは時間がなくて探せなかったのですが
推測ですが平均身長が戦後急激に伸びたとは考えにくい。
ということはあのシンク低くないかなあ。
162センチの私ですら「低いなあ」と感じたのですがねえ。
どうしてあの高さだったのかな。広さとのバランスなのかな。
その点がすごく気になりました。


今日知ったまめ知識:
徴兵制のある国では成人の平均身長のデータが充実、
ない国では子供のデータが充実してるのですね。調べてみて改めて納得。



12月12日まで。月曜日休館です。

「パナソニックリビングショウルーム東京」と一緒に見たい!と思う方は
ショールームは水曜が休館日なのでご注意ください。

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2010-11-18

無人島プロダクション 「風間サチコ 個展「平成博2010」」を観てきました。

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無人島プロダクションにて

「風間サチコ 個展「平成博2010」」

を観てきました。

ずっと気になっていた無人島プロダクション。
今回東京都現代美術館に行く途中ではじめて場所に気づきました。
しかも伺ったのは日曜日。
日曜日もやっているギャラリー。素晴らしい。

ギャラリーそのものは以前飲食店だったそうです。
とても味のある床に息子が食いつきまくってました。
しかし床でゴロゴロするのは止めて。。。

まず気になったのはどんな手法の版画かということ。
学校で行うような超王道な木版だそうです。
思わず息子に「小学校行ったら同じことやるよ!」と伝達。
息子はそうなんだーとしみじみ。

1つ1つの作品を拝見していくと
平成のはじまりを思春期で迎えた私には懐かしすぎるテーマばかり。
スタッフさんの説明にも思わず身を乗り出します。
いろいろなニュースは鮮明に思い出せるのですが
それと同時に「ここを切り取るのか!」という驚き多数。

例えば宮崎勤事件。こちらビデオだらけの部屋が印象的でしたが
風間サチコさんは積み上げ上げられた段ボールがとにかく印象的だったそうです。
こちら今のアマゾン等のネットショッピングにも通じているのではないかと。

確かにこの頃の事件で現代に通じているような事件沢山ありすぎです。

息子はまだ産まれて5年以下なので
扱われている題材に対してのリアクションというより
描かれている絵そのものや絵はがきコレクションに
面白みを感じていました。

親子三世代で観たらとても面白いかも。

こちらこれからシリーズ化していくとのこと。
一体どんな出来事がテーマとして扱われていくのでしょうか。
楽しみというより不安というか恐怖な気持ちになってしまうのが
大人として悲しいというか情けない気持ちです。

これでいいのか。
どうにかならんのか。

大人として次世代のこともちゃんと考えて行動しなきゃなと
改めて思いました。




清澄白河駅から東京都現代美術館に行く道は遠いなあ長いなあと
以前は不満のほうが強かったのですが
なんだか素敵度がどんどん高くなっている気がします。
清澄白河駅周辺どんどん楽しみたいです。

11月27日まで。
月曜・祝日休廊です。【日曜やっています】

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-17

21_21 DESIGN SIGHT「REALITY LAB ― 再生・再創造」を観てきました。

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21_21 DESIGN SIGHTにて

「REALITY LAB ― 再生・再創造」

を観てきました。

前回の「佐藤雅彦ディレクション 「"これも自分と認めざるをえない"展」」は
すごい展開になりましたね。会期終了間際は
入場するまで2時間待ち、入場しても1時間待ちとかざらだったそうです。
私たちは早めに出かけたので存分に楽しむことが出来たのはとてもラッキーでした。


そして新しい展示です。
どんな風になったのかドキドキしながら出かけたのですが
いつものデザインサイトに戻っていて
開館からのファンとしては一安心でございました。


さて今回の展示ですがディレクションは三宅一生さん。
洋服のデザインを基軸としてそこから出会った技術やデザインを
さまざまな方向から分析していく展示。
うーん難しいかなと思いきや実はとっても親子で楽しめます。理由は

「おりがみ」

です。
幼稚園児あたりだとおりがみは必須のアイテム。
サッカー少年のうちの息子も折り紙は大好き。
それほど子供の創造性を刺激するアイテムなんですよね。

この展示のメインの部屋では
おりがみをキーワードにみていくと親子でものすごく楽しむことが出来ます。

まず目に入るのは
三谷 純(コンピュータ・サイエンティスト)
+WOW(ヴィジュアルデザインスタジオ)の作品。

台に無造作におかれた立体折り紙をどのように制作しているのか
美しいグラフィックで見ることが出来ます。
ここでぜひ注目して頂きたいのは
実際の立体折り紙とグラフィックの関係性。
じっと観ているとわかります。びっくりしますよ。

そしてこの1枚の紙から形を作る美しさは
照明やドレスに応用されていくわけです。
まさに「1枚の布」ですね。
鞄やベルトもとっても素敵。思わず手に取りたくなってしまいそう。

こちら実際どんな人が着るのでしょうか。。。
若いときから合コンやクリスマスパーティーとは
無縁の生活だったものだから
こういう服を着る人の生活スタイルが想像できません。。。


男の子なら誰でも好きな宇宙と恐竜の展示も。
浅葉克己(アートディレクター)+松井孝典(惑星物理学者)+ 鈴木薫(フォトグラファー)
の展示もとても男の子向け。
息子は「恐竜の胃の中にあった石」の表面のつるつるさに驚いていました。

親子で理解出来なかったのがアリック・レヴィの作品。
折られた枝や幹にギブズを施して再生を図るという作品でしたが
映像にはずっと木を切ってる姿が。。。息子曰く

「切らない方が生きてると思うんだけど」

そうですよねそうですよね。
確かにそうです。なぜなんでしょう。


息子は今まで行き慣れたデザインサイトの雰囲気に安心しながら
気に入った展示を存分に楽しみました。
本人は恐竜の胃の中の石が観れたのが嬉しかったそうです。

体験型の展示は今回はありませんが
デザインサイト本来の「アートとデザイン」をじっくり考える
とてもゆったりした展示です。
折り紙好きな幼稚園児なら絶対楽しめます。
(展示品には触らないように注意してね)
次回は折り紙を持参しようかな。
また伺いたいと思います。



12月26日(日)まで。
休館日は11月30日(火)、12月14日(火)。
12月7日(火)は、「コ・フェスタPAO」開催に合わせ、
「REALITY LAB――再生・再創造」展の入場を無料になるそうです。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-16

ギャラリー小柳「池田亮司 Ryoji Ikeda」展を観てきました。

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ギャラリー小柳にて

「池田亮司 Ryoji Ikeda」展

を観てきました。

東京都現代美術館に行けなかったので
この展示はとても嬉しかったです。

まず入って驚くのが展示の美しさ。
コンクリートの床の無機質さと
展示された作品の相性がものすごくかっこよくてわくわくします。

「円周率の二進数化」と言われて作品から意味を把握できない数学苦手かあさんなのですが
この1つ1つの美しさに本当に息をするのを忘れて見入ってしまいます。

「所詮物事は根底まで突き詰めるとみんな0と1なんだよ」

ってことが根本から理解できたら世界はもっと平和なるのかもしれませんね。


奥の映像作品は思わず床に座って凝視。
不思議な音楽と不思議な画面。
本当に世界に入り込んでしまいます。
一緒に行った息子もただただ凝視。
そして数字の羅列の意味が全く分からず???という感じ。
画面から意味はおかーさんも分からないから
まずは作品そのものを楽しんでみようよと誘うと
画面を食い入るように見つめていました。

「この画面はなあに」と聞かれ
「これはいろいろなものを数字で表したパソコンのデータなのよ」と説明しても
「え?パソコンってコマ撮りアニメとか作るものでしょ?」

君デジスタから影響受け過ぎだよ。。。


確かに今の子供が扱うパソコンってのは
使い勝手の向上がものすごいから
約10年後位に4歳の息子が自分のパソコンを使うようになった頃には
「コマンド入力して」なんてことは
過去のものになっているのかもしれませんね。
二進数は芸術でしか見えてこない運命になるのかな。



帰り際一緒に行った息子が

「お花があるよ!」と言って後ろを指差しました。
振り返るとスタッフさんが須田悦弘さんのお花をしまう作業をしておられるではないですか!
とても素敵な桐の箱に入っているのですね。
特別に近くて見せて頂くことが出来ました。
とても貴重な体験をありがとうございました。


11月25日まで。
月曜休廊です。

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genre : 学問・文化・芸術

2010-11-15

シアターイメージフォーラム「ハーブ&ドロシー」を観てきました。

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シアターイメージフォーラムにて

「ハーブ&ドロシー」

を観てきました。

イメージフォーラムは2回目。
1回目は村田朋泰さんの映像作品の鑑賞会でした。

NYのコレクター夫婦のお話。
ギャラリー巡りが趣味の私にはとっても興味深い内容。
なので今回は息子登園中にじっくり出かけました。

月曜の平日11時というのに会場はほぼ満員。
地道なプロモーションの成果なんでしょうね。

公開が始まったばかりなので
映画の内容はここでは書きませんが
「アート好きは楽しめますよー(^^)」という感じの映画です。
ギャラリー巡りがお好きな方はぜひ。
文化が生活を豊かにしてくれる!っていうのを
とても実感できました。





ここからはすごく個人的な感想。

ハーブ&ドロシー見て楽しかったんだけど
同時に不安な気持ちになったりしました。
どちらかが先立った後どうなるのかと思うと時々胸がきゅんとなりました。
祖父母を介護の末亡くしているからそう感じるのかな。
この気持ちどこかで。。と思ったら
クロード夫妻の展覧会で同じ気持ちになっているみたいです。

ジャンヌへの贈り物でもある梱包された花束を
時々愛しくしかし寂しそうに見つめるクリストの表情に
夫婦が生きてるといつかは残される者がいるんだと実感させられたのを思い出しました。
お二人ももコレクションした絵を見て色々感じるものがあるのでしょう。
コレクションは二人で作ったものだから。
だから常に家は絵で溢れていなければならないんでしょうね。

美しく歳を取るには外に出かけて社交性が必要な趣味が不可欠。
ギャラリー巡りなんてまさにぴったり。
だから二人とも素敵に歳を重ねているのでしょうね。
だからきっとこれからも素敵に画廊巡りを続けられるのでしょうね。
私もドロシーみたいなお婆ちゃんになれるように沢山出かけたいです。
家族と一緒に。家族で沢山の思い出を作りたいと思います。

と改めて思いました。


11月よりイメージフォーラムにて公開中です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-15

東京都現代美術館「東京アートミーティング トランスフォーメーション」を観てきました。

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東京都現代美術館にて

東京アートミーティング トランスフォーメーション」

を観てきました。

今回は映像作品多めということです。
私は映像作品を鑑賞する際下記の3点をいつも注意しています。

1:始まりからではなくどこから観ても作品を見続けられるかどうか
2:「待つ」行為がいかに少ないか
3;どこを静止させても作品として成り立つか

上記3点を考慮しながら気になった作品を思いつくままにいくつか。

マシュー・バーニーの映像作品はいつの時代のものをどの場面から観ても
とにかく猛烈なパワーで押してくるので目が離せなくなりました。
そして作品の配置もとてもよかった。上部に映像、下にオブジェ作品、まわりに写真だと
どの作品に夢中になっていてもほかの鑑賞者に邪魔にならないんですよね。
こことても重要。

ヤン・ファーブルの彫刻もすばらしかった。
金沢21世紀美術館、やはり行きたかったなあ。。

サイモン・バーチもとってもよかった。
あそこにあれば音声が混ざらないのもよかった。
音楽も存分に堪能しました。

石川直樹さんの写真はいつも好きなのでちょと安心して鑑賞。
「ここは景色?」と少し残念そうに聞く息子に
「刺激的な映像が多いから残念に感じるのかもしれないけどこの景色を撮りに行くのは
おそらくここの展示の中で一番刺激的よ」と話したら納得していました。

小谷元彦さんの作品がちょと高い位置にありすぎたのも残念。
もっと近くでみたかったな。森美楽しみにしてますね。

シャジア・シカンダーの作品構成もとてもよかった。
巨大作品の前を通りながらドローイングを観たり
映像作品を観たりするのはとても楽しいもんです。
息子は映像作品が一番気に入ったもよう。
像を観て現美の常設の入り口横に鎮座するヤノベケンジさんの作品を思い出していました。

スプツニ子!さんはtwitterで時々@も頂いたりしていたので
すごく親近感を持ってました。こちらの展示もとても面白かったです。
映像作品、オブジェ作品、パネルと待たせない環境もさすがでした。

私は女性なので共感しまくる箇所満載でしたが男性はどう思うのかな。
生理マシーンの映像が流れている際カップルで来てる男性が
映像とマシーンと連れの女性をちら見しながら動揺してる様が面白かったです。
スプツニ子!さん小学校の生理教育とかすごく興味あるだろうな。
女子だけ体育館に集められるあの教育。あの時観た映像は強烈だったなあ。
今はやってないのかな。

あと妊婦体験ジャケットってぜひ体験してほしいです。
きっと新しい作品が産まれます。



息子は映像作品も騒ぐことなくじっくりと鑑賞。
怖いと思ったものも騒がず「出たいよ」と言えたので親としては
大満足です。(もっと観たかったものもあったけど)
一番怖かったものはガブリエラ・フリドリクスドッティかと思ったら
Sputniko !さんの「スシボーグ」だそうです。
鑑賞直後は「もうお寿司屋さんには絶対行かない!」と涙目で言い張るので
「スシボーグはロンドンにしかいないから安心してくれ」と説得しました。


1月30日まで。月曜休館です。


鑑賞にかなり時間がかかります。時間には余裕をもって。
映像作品は音も含めて「作品」です。子供連れで子供が大声出していやがったり
興奮したり泣き出したりしたら
だっこをしたり一旦外にでたりして落ち着かせましょう。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-14

ギャルリー東京ユマニテ「川島 清 水量 ? Kiyoshi KAWASHIMA Water Quantity ?」を観てきました。

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ギャルリー東京ユマニテにて

「川島 清 水量 ? Kiyoshi KAWASHIMA Water Quantity ?」

を観てきました。


美術鑑賞を後でじっくり反芻する際
鑑賞時に湧き出てくる「キーワード」を大事にしたいと思っています。
その言葉は専門家からみたら
ちょとそれどうよ的な言葉のほうが多いと思うのですが
でも私にとってそのキーワードは作品を味わうために大事なキーワードです。


ユマニテさんでの鑑賞はいつもそういう言葉がたくさん浮かぶので
今回も楽しみに伺ったのですが。。。


「う  か  ん  で  こ  な  い  !」


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作品はとても巨大なオブジェ。
作り込まれた作品というよりは
自然の中で年月を重ねた物質たちが
作家によって集められて1つの集合体を作ってる感じ。
なので製作年数も長期間になっています。
スタッフさんに伺ったところ
自然から採取したものをアトリエに保管しておいて
作品制作の際に随時使用していくそうです。


意味を見いだそうとすればするほど。。。
うーむ。


なぜ木の枝がここにあるのか
なぜ枝豆はここにあるのか

観ている私にその理由がわかる日が来るのか。

首をひねりながら何度も作品のまわりをまわってしまいます。



スタッフさん曰く

「「考えてみて!」って挑んでくるのが川島さんの彫刻だからね」とのこと。


何度もまわりを周り
時々止まって
意味を考え
そしてまた作品の周りを回る。

そこで意味を見いだそうと右往左往している自分を冷静に観て
「あれ?えっと何やってたんだっけ?」と我にかえさせる。
そしてその場に居合わせた人だけ入手できるパンフレットがあります。
そのパンフレットに書いてある文章も
とても詩的で挑戦的。わかったようなわからないような。

そしてパンフレットを抱え右往左往。

この行為全体までもが「作品」なのかしらと思いました。



スタッフさんに伺うと
「ずっと観ている人もいれば、一周もしないですぐ出て行く人もいるのよ」

とのこと。


息子はあまり興味を示してはくれませんでした。
確かに鑑賞する側はとても試される作品ですしね。

でも枝豆があった!って見つけたときは嬉しかったですよ。



★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。

11/27(土)まで。
日曜、祝日休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-13

iMac買いました。

突然ですが

昨日毎パソコンがとうとう壊れました。。
そこで目星をつけていたiMacをとうとう購入しました!

大事なデータは確保済みであったので
壊れたときもそれほど動揺しなかったかな。
やはりバックアップって大事ですよね。

では新しいパソコンで今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-12

SCAI THE BATHHOUSEにて「宮島達男「Warp Time with Warp Self」」を観てきました。

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日暮里駅から谷中墓地横を通る時に見えるスカイツリーが好きです。



SCAI THE BATHHOUSEにて

「宮島達男「Warp Time with Warp Self」」

を観てきました。

息子は宮島さんの作品は六本木ヒルズや直島等で常に鑑賞済み。
そしてBLDギャラリーも体験済。
なので親子で楽しみながら出かけました。


まず驚いたのが第一印象。

WEBの参考画像を拝見していったのがよかったのか
ある程度完成されていた「宮島達男作品」というイメージが
まず第一印象で劇的に崩されます。

デジタルカウンターから出発するはずだった作品解釈におけるスタート地点が
気がつくと無くなってる!って感じです。
そこで鑑賞者は迷走をはじめます。
作品の根本の流動性は見ているものを惑わせ
カウントを正確に刻むデジタルカウンターは
その迷走と同時に意識するとリズムを変拍子に変化させていきます。

スタッフさんに伺ったのですが
このようなしかけを作るには相当な技術力が必要なんだそうです。
確かに拝見する位置、時間、それぞれで
作品の動きがまるで海のように変化していきます。


鑑賞者はこの変拍子の迷走に必死にしがみつき
自分の立ち居地を再確認するために
自分と向き合わざるをえなくなるのです。

これが宮島さんがtwitterで呟かれていた

「自分と向き合い、あなたがあなたと向き合うための装置」

ということなのかなと改めて思いました。


息子は見る位置で表情を劇的に変化させる作品にまず大喜び。
作品の前で踊っていました。
いつものように作品の模写を始めておりました。
SCAIの皆様本当に暖かく見守って下さり本当にありがとうございます。

とても楽しかったそうです。ちなみに
「奥の作品を朝見たら綺麗だと思う!朝見たいよ!」と猛烈にお願いされたので
「絵を書く人達は朝は遅く起きると思うわよ」と話しておきました。




12月22日(水)まで。
日・月・祭日は休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-12

ギャラリー椿「山本麻友香展」を観てきました。

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ギャラリー椿にて

「山本麻友香展」

を観てきました。


こちらのギャラリーでは私はとても可愛らしい作風に出会うことが多いです。
今回もとても可愛らしかったです。



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今回私が気になったモチーフは

「かぶりもの」「双子」

でした。
(おそらく)少年の絵なのですがとても少年性が抜けています。
彼らは角や被り物の仮面をつけています。
それは装飾のものというよりかは仮面的な印象を受けます。
自分のありのままをはぐらかそうとする感じ。
そして実際はありのまま丸見えってのも大事なポイント。
彼らは双子なのか。分身なのか。
それともこの子達は個性を消失した存在なのか。。。


なんてことを考えていたら
これって現社会そのものじゃない?って思えてきました。


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ネット社会にて

匿名で別人格を作りその人格を各方面に拡散させて
大事なところを隠した状態で自分探ししてる私たちを

別の方法で表現したのかななんて自分なりに解釈してみました。



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息子はこちらでも模写タイム。
なぜか動物のほうばかり描いておりました。
理由を聞くと


「絵の子供達はともだちがいなくて悲しそうだったから」


だそうです。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


11/20(土)まで。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-12

山本現代にて「ヤノベケンジ個展「レヴィテイション」」を観てきました。

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山本現代にて

ヤノベケンジ個展「レヴィテイション」

を観てきました。



私たちはお世話になっている椿昇先生に導いて頂きウルトラファクトリーを訪問させて頂いたことがあります。→ 
この時の楽しい体験をはじまりとして外苑前の東京芸術学舎にても楽しい体験をさせて頂きました。
→ 
私たちはこの東京芸術学舎にてヤノベさん作品を追うドキュメンタリーのような放送を拝見しました。
こちらを先に親子で拝見できたことは今回の鑑賞においてとても重要でした。。
今回の個展はヤノベさんの今までの作品群を見たことがあるかないかで
かなり印象が違う気がしたからです。


集団で人が集まった場所が廃墟になる時の寂しさ。
その廃墟からの新たなる再生がヤノベさんの作品のテーマなのかなと
自分なりに思っていました。
そして今回の作品には鑑賞している私たちに

「再生再生って軽く考えてるみたいだけど
 現実には人間では逆らえない「目に見えない大きな力」があるってこと分かってる?」

ともっと現実に目をむけよ的な強いメッセージがあるように感じました。


芸術表現より現実のほうがより刺激的になってしまっている昨今。
今目の前にある「浮遊」を見てまず自分の足が大丈夫か確認してほしい。
つまり「原点に戻れ」という姿勢を表してるのかなと自分では解釈しました。

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特にそれを強く感じたのは磁波という目には見えないけど強力に感じる自然の力です。
本当に浮いてるんですよね。

この磁波は強力な電磁石を使用して発信されています。
なのでペースメーカー等医療機器をご使用の方のご入場を固くお断りしているそうです。



ちなみに磁波ということなので携帯大丈夫なのですか?と伺ったところ
「中央の作品に猛烈に携帯電話を近づけないほうがいいかもしれません」とのことでした。
携帯の撮影は自己責任でお願い致します。

そしてテーマは「空中浮遊」ですが実際の作品を見て初めて体感する踏み込んだ浮遊に
出くわした時の驚き。思わず親子で固まってしまいました。
ぜひ会場に出向いて頂きたいので詳細は伏せますが
この踏み込んだ浮遊に出くわした時の驚きは衝撃的です。
凄いですねあんな浮遊があるんですね。本当に驚かされました。



ヤノベケンジさんの公式サイトはこちら
こちらを熟読してから会場に出向くとより楽しめると思います。
(トらやん今ソウルに行ってるのね。。)


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息子は今回は応接室にあったラッキードラゴンがよかったそうです。
あとは猫ちゃん。この猫ちゃん可愛い。


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なので模写の作品はこんな感じになりました。
※模写の許可は頂いております。もちろん鉛筆での模写です。


浮遊作品ちょと小さめ。帰り道小さく書いた理由を聞くと

「ちょっと怖いから小さく書いた」とのこと。

怖い理由を聞くと

「電気を切ってお休みさせてる時落としたりして「いたいじゃないか!」って怒ってると思うから」

だそうです。それは怖い。



実際に体感して改めて実感します。
ヤノベさんの作品たちってどうしてあんなに可愛らしくてそして恐ろしいのでしょう。
まさに現代の若者達の様に。
息子は寝る前に「あのプカプカだるまさん寝る時目を閉じるのかな」
と話しながら眠りにつきました。
怖いけど気になるのだそうです。。



山本現代のスタッフさんにも詳しくお話を伺うことが出来ました。
息子とも沢山話して頂き本当にありがとうございます。

「電気代変わりましたか?」と主婦目線全開の質問をしてしまったのですが
「今のところそれほど変わってないですよ」と丁寧に答えて頂きとても嬉しかったです。

ちなみに奥には発電所美術館の映像も。
いいですねいいですね。あーやっぱ行きたかったなあ。



★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。



12月4日まで。
日・月・祝日 休廊です。



ところで。
次回の森美術館で個展を開催すり小谷元彦さんも山本現代所属です。

more...

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genre : 学問・文化・芸術

2010-11-04

自由が丘 ギャラリー21+葉j「中西夏之展」を観てきました。

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自由が丘 ギャラリー21+葉jにて

「中西夏之展」

を観てきました。


こちら幼稚園からちょと頑張れば自転車でいけるので
園の帰りに時々寄ります。
今回はあの中西夏之先生の個展というこことで
ちょとドキドキしながら出かけました。



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snapshot-1288872101717015_1104.jpg
今回お邪魔するといつもとはちょと違った雰囲気。
壁の絵とはまた別に素敵な色のイーゼルに絵がかかっています。


「黒田さんのアトリエをイメージしたのよ」


今回は部屋の中に道があります。
過去の作品と現在の作品が反転の位置に配置されています。
そこには過去、現在を行き来する時間の流れが存在します。
まるで犬島の精錬所入り口の鏡の様。


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アトリエ内の「道」を歩きながら鑑賞者は過去と現在を行き来します。
窓から差し込む光は作品に

「今あなたが旅している時間の反転はあなたが生きてる時間とは明らかに違うよ」

とそっと耳打ちしてくれます。
それは窓から少しずつ落ちてくる陽を感じながら
現実の時間の流れとの「反転」を楽しむしかけなのかもしれません。



息子は奥においてあった3枚の小さな作品が好きなんだそうです。

「くもの巣が手をつないでいるんだよ。だから好き」

子供は詩人です。はい。
中西先生、息子とも色々お話してくださったり息子の絵を見てくださったり
本当にありがとうございます。
息子は絵を一生懸命見ていただいたのがとても嬉しかったそうです。
本当にありがとうございました。


★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。



11月28日まで。
月・火・水 休廊です。
場所的に行きづらい場所ではあると思いますが
とても素敵です。ぜひ。

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2010-11-04

六本木GALLERY MoMo「中井章人展「暗闇で目を閉じる」」を観てきました。

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六本木GALLERY MoMoにて

「中井章人展「暗闇で目を閉じる」」

を観てきました。

今回はmomoさんより

「外階段からは入場出来ないのでご注意を」

との情報を頂いていました。
実は息子はMoMoさんの外階段が大好き!
なのでまずは外で「外階段は今日は使えない」を説明に時間を要しました。
そしてもしかしたら初めて?のエレベーターで移動。
こんにちはーと入っていくと
いつもとは違った雰囲気で満ち溢れていました。
目がいくのは額層。
こういう額層はmomoさんでは珍しい。
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momoさん曰く「銀座系」だそうです。
確かに銀座の雰囲気がします。

作品は日常にあるものをモチーフにはしていますが
でも何がモチーフかは秘密なんだそうです。
最初は銀座系という言葉がひっかかって
宇宙をイメージしていたのですが
どちらかというと深海のほうが自分としては受け入れやすい感じがしました。

理由は表面。
写真では分かりにくいですが表面に特殊なニスが塗ってあり
とても不思議な感じがします。
深海の水槽を眺めてるというか潜水艦で深海にもぐっているような感じ。
浮遊感も漂ってきます。
こちらのニスの塗装はとても神経を使うそうです。
気をつけていないとほこりや髪の毛が付着してしまうとのこと。
なので塗装時は重装備で特殊な部屋で作業するとのことでした。

その作業風景を勝手に想像していたら
海底2万マイルの、ネモ船長を思い出しました。

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オブジェもとても深海的。
息子はいつもと違うmomoさんの雰囲気に少し戸惑っていましたが
今回も今ブームの模写を頑張っておりました。
本人にお気に入りを聞いてみるとオブジェ観賞用の虫眼鏡が面白かったそうです。



★写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


11月13日(土)まで。
日・月曜・祝日が休廊です。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-11-03

代官山「Lloyd Hotel(ロイド・ホテル)」による 期間限定ホテル&カフェ「LLOVE」を観てきました。

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代官山にて

「Lloyd Hotel(ロイド・ホテル)」による 期間限定ホテル&カフェ「LLOVE」

を観てきました。

それにしても今日はどこもかしこも混んでいました。
そこでどうにかして心地よく鑑賞できる場所はどこだっけと思い
代官山に向かうことに。
「LLOVE」というのはオランダと日本のクリエイターによる、泊まれるエキシビションのことです。
10月22日から開催されています。


こちらとにかく面白すぎます。

部屋はシングルタイプとダブルタイプがあります。
シングルはシンプルさの上に遊び心が
ダブルは斬新なデザインの上に機能性が
仲良く同居しています。


私が爆笑してしまったのはこちら303:長坂常さんデザインの部屋。

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こちらの回転ベッド。なんと手動。
そうですよ回転ベットなのになんと手動なんですよ!
3人で泊るべきなのかそれともひとりがまわしてひとりが寝てるのか。
どちらと考えてもシュールすぎ。
ちなみに息子の「どうしておふとんが回るのか」という質問にまわりの大人は誰も答えられませんでした。。


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息子がとにかく気に入ってしまったのは302:永山祐子さんデザインの部屋。
こちらは「子供限定」ということで息子のみ中まで入れてもらいました。
本人曰く「眠くてもおふとんに行くまでに目が覚めるよ」とのこと。
ちなみに下の砂利は2.2トンあるそうです。

全ての部屋は宿泊可能です。
しかしトイレは各フロア別。お風呂は1Fです。
構造はレトロですね。はい。
宿泊してみたい場合はぜひご予約を。
こちらで予約可能です。 →

ほぼ予約で満室の部屋もあるとか。
興味を持った方はぜひお早めに。


部屋を行き来しながら私が感じていたのは
なんと瀬戸内国際芸術祭のこと。
よその日常に非日常を置いてそれを別の人間が大挙して鑑賞する。
これって地方開催のアートイベントにかなり近い気がしてきました。
泊ってる人間からしたら部屋に自分の日常の常識を遥かに超えたものが出現し
しかもそれを知らない人が大挙して見に来るって。。正直怖いですよね。
見学時間の設定や宿泊予約時間の設定によって
両者の気持ちのぶつかり合いを軽減させているように
地方のアートイベントもそんな工夫が出来たらいいなと
改めて思いました。


★写真の撮影は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。



11月3日までは無料でした。
11月22日までは個別の見学は予約制になる模様です。
詳細は公式HPをご覧下さい。 → 

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genre : 学問・文化・芸術

2010-11-03

hpgrp GALLERY東京「大矢加奈子展」を観てきました。

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hpgrp GALLERY東京にて

「大矢加奈子展」

を観てきました。


こちらのギャラリーはとってもアグレッシブ。
積極的にアートフェア等に参加していつも刺激的な作品を見せて頂いています。
URTRA003でも完成された世界観に満ちた壁がとても面白かったです。

今回は久々にURTRA003の帰り道にギャラリーに寄らせて頂きました。

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大矢加奈子さんの作品はフェア等で何度か拝見させていただいています。
とても美しい色を表現できる作家さん。
なので今回の連作「ゴミ袋」には驚きました。
とっても素敵な色合い。構図もとても美しい。でもゴミ袋。なんで?

「どうしてゴミ袋なのですか?」とディレクターの戸塚さんに伺うと
「そこで完成された無くなってしまう宇宙」を表しているんだそうです。
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大矢加奈子さんの代表的なモチーフである少女も
「いつの日か無くなってしまう世界」=少女性
(まあ最近は40台女子とか宣言してる雑誌も出来ましたが。。)
を表現してますよね。
閉じられた世界ということでは鞄とかでもいいのでは?と思ったのですが
いつか無くなるということでゴミ袋なんだそうです。


なるほど。


それにしても美しいゴミ袋。
凛とした世界観を持った小宇宙の集合体。おそらくこれは外。
もうすぐゴミ収集車がやってくるはず。
するとその小宇宙は消滅というか破壊されてしまうことになる。
破壊を待っているだけのそれぞれの小宇宙。
これはもしかして現代の日本人の若者そのものを表しているのかもしれません。



今回は息子とお友達親子にて鑑賞。
最近模写に凝っている息子はさっそくゴミ袋を模写。

こういう風にギャラリーで模写って本当に楽しそうです。
作家さん、親子、ギャラリストさんが入り乱れるアートに触れるイベントとかあったら嬉しいなあ。

子供が何かを作り出すきっかけになるような
親がその作り出す何かを見守る楽しみを知るような
そして親子で「作り出すプロ」を身近に感じられるような
そういうイベントがギャラリーから発信されたらもっと身近に感じられるのになあと思いました。


★写真の撮影、掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


青参道アートフェアも開催中です。
アートを身近に感じるきっかけを探しにぜひ。


11月23日(火・祝)まで。
月曜休廊です。

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2010-11-02

森美術館「ネイチャー・センス展」おやこでアートに参加してきました。

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「ヴォルト・アウス・ヴォルト」(一部) 2010年 作家:栗林隆  
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。



森美術館「ネイチャー・センス展」パブリックプログラム
おやこでアートに参加してきました。

今回も懲りずに参加のおやこでアート。
こうなったら卒園まで毎回参加する気満々です。
どうぞよろしくお願いします。

最近は息子は私以外の人と集団で鑑賞できることを目標に。
私は自分が鑑賞している時には知らなかった情報を収集することを目標に。
このおやこでアートに参加させて頂いています。
いつも親子で得るもの沢山です。

鑑賞では今回教えて頂いた情報の中で印象にのこっているものをメモ。

まず吉岡さんの「スノー」。
搬入に1週間かかったこのセット。
概観はガラスではなく厚めのビニールで箱になっているそうです。
確かに近くで壁側からみると膨らんでます。。

篠田太郎さんの「忘却の模型」。
こちらの「血」なのですがなんと食紅とオリゴ糖で出来ているとのこと。
粘着度がよいということはもちろんですが
「万が一口に入れても何とかなるレベルで」
という配慮も必要であることを初めて知りました。

その配慮は「銀河」2010年 ミクスト・メディアでも同等です。
こちらは入浴剤が材料になっているそうです。


栗林さんの「インゼルン2010(島々2010)」にたどり着くまでは
親子だけでの鑑賞とはまた違った雰囲気での鑑賞。
森や山って少人数と大人数で行く時全然雰囲気違いますよね。
違いがとても面白かったです。


息子は2回目ということもあり落ち着いて鑑賞。
今回は私よりスタッフさんにくっついて見ておりました。
特におきにいりの篠田太郎さんの「忘却の模型」には食いつきまくり。
流れていく構造を必死に研究しておりました。
いつも本当にありがとうございます。。
しかしこの時期もっと厚着をして見ると思ってました。
ほんまに不思議な天候です。



11月7日までの開催です。



ちなみに次回の「小谷元彦展」ではおやこでアートは土曜日開催がありません。
日時:2010年12月21日(火)、2011年1月25日(火) 各回15:00 - 16:00

新作6点を含むかなりの大迫力の展示になるとのことです。
楽しみにしております!


あとこれだけはお願いしたい。

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2010-11-02

ミッドタウンアトリウム「「未来のつくりかた展」 DESIGN TOUCH Exhibition 2010」を観てきました。

ミッドタウンアトリウムにて

「「未来のつくりかた展」 DESIGN TOUCH Exhibition 2010」

を観てきました。

こちら別件でミッドタウンに行った時にやっていたイベント。
アルスエレクトロニカの展示が思った以上に大量にあったことにまずびっくり。

そして殆どが体験可能であったことにも更にびっくり。

そうなんです。
メディアアートってやっぱ体験してナンボなんですよね。
息子もトライアルワークショップを楽しんで体感。
こちらでは

アイデアが未来の"スイッチ"になる。  SWITCH (スイッチ)
カラダをつかって社会を豊かに  Shadowgram (シャドウグラム)

を予約なしで体験することが出来ます。
こちらが息子のSWITCH (スイッチ)の作品。作品の前で音がすると絵が切り替わります。
どうでしょう?なかなか楽しそうでしょ?
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ちなみに【スペシャルワークショップ】もあります。
"10年後の東京ミッドタウン"をテーマに、
アルスエレクトロニカ・フューチャー ラボのメンバーと一緒に
"スイッチ"をつくるワークショップ。
実際にミッドタウン内を散策し、「ここがこんなふうに変わっていたら素敵」
「こういう場所があったら楽しい」など自由に想像をめぐらせましょう。

なんと先着順だそうです。しかも5歳からOK。
アルスエレクトロニカ・フューチャー ラボのメンバーとのワークショップなんて
なんて魅力的なんでしょう!いきなり言われたので参加は見合わせました。
だって食事もしてなかったんだもの。

いつも思うのですがミッドタウンは子供連れでも参加できる
質の高いアートイベントが多いのにあまり知られていない。。
ああもったいない。


11月3日までなのでお子様連れでぜひ行って見て下さい。
楽しめると思います。

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2010-11-01

スパイラルガーデン「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA003」ノーベンバー・サイド」を観てきました。

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スパイラルガーデンにて

「エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA003」

ノーベンバー・サイド」を観てきました。


今回は子連れ、しかもお友達連れという形です。
イベント的に楽しませて頂きました。

気になった展示について。


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03.牧高啓 マキファインアーツ(東京)
池田衆さんの切り絵の作品がダントツによかった。
本郷で個展の予定があるとのことなのでぜひ伺います。
あとこちらはギャラリーそのものの空間が凄く好きです。
こちらもまた伺います。



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04.根本佳奈 新生堂(東京)
息子一押しだったのがこちらのぬいぐるみのコーン。
そのコーンを屋外で撮影した作品を単なる写真パネルではなく
質感を変えた作品にしているところがとても気に入りました。



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05.島田恒平 ギャラリー椿(東京)
イタ車でまずカウンターパンチ。
自分が好きだったのは彫刻の作品。
自然光にとても生き生きしていました。



08.芦川朋子 ウェイティングルーム(東京)
子供達は[eat me]という可愛いお菓子のアートに夢中!
私個人は吉田博さんという金沢の作家さんの絵がとても気になりました。
11月20日から恵比寿で個展が行われるそうです。
こちらも楽しみです。



16.大谷和香子 ギャラリーショウコンテンポラリーアート(東京)
息子がずっと見ていたのがこちらの映像作品。
大好きな村田朋泰さんに雰囲気が似てるなあと思っていたら
なんと村田さんのスタッフ経験がある方だそうです。
とても素敵な作品でした。息子がまたiMotionで作品作る!といきまいています。



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18.杉田竜平 ギャラリーモモ(東京)
おそらく私たちが一番通っている画廊です。
いつも拝見している作家さんの作品を空間ではなく壁で拝見するのは
違った印象を受けるので面白かったです。
壁の前から緑の風を感じました。



21.杉山剛 ヨコイファインアート(東京)
こちらもとてもよく通っている画廊さん。
画廊で拝見する作品の雰囲気とは全く違う作品にまず心底驚きました。
とても個性的な壁になっていたと思います。
もっと巨大な作品だったらもっと驚いたかも。。



最後に全体的な感想を。

無料になっていかがでしたか?と何人かのディレクターさんに伺ったところ
「多方面のお客様が来てくれて本当によかった」
「開かれた感じがする」
との感想を伺うことが出来ました。

今回私は仲良しのママ友さん親子と一緒に行ったのですが
ママさん曰く「画廊なんて絶対自分だけじゃ行けないからとても楽しかった」
とのことでした。
こういう開かれた場所が出会いのきっかけになって
画廊でアートを鑑賞することが普通のことになって
何かのお祝いに鞄やコートと同列に「ART」が入ってくるような生活って
とても文化的な気持ちがするのですがそう思うのは私だけ?
そういうきっかけの1つとしてこういう場はとても素敵だしもっと沢山あったらいいのになと
改めて思いました。

本日は息子沢山作品を模写させて頂きました。
ディレクターさん本当にありがとうございました。


★写真の撮影、掲載は主催者の許可を頂いております。
 写真はiPhoneのカメラでの撮影です。画質がいいものではございません。
 興味を感じて頂いたらぜひ実際に会場に足をお運び頂ければ幸いです。


こちら会期が2期に分かれていますのでご注意下さい。
クトーバー・サイド:10.28?30
ノヴェンバー・サイド:11.01?03



あとは個人的にぜひオススメしたいこと。

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2010-11-01

東京国立博物館「「東大寺大仏 天平の至宝」を観てきました。

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東京国立博物館にて

「東大寺大仏 天平の至宝」

を観てきました。

久しぶりの国立博物館です。
今回は東大寺展ということで「大仏様」の展覧会と息子に説明。
息子は

「大仏様はどうやって東京に来たの?!!」と目を輝かせておりました。
すみません。大仏様はいらっしゃいません。。。

という人の気持ちをまあまあとなだめてくれるかのように
第1会場は大がかりなセットによって再現された大仏殿前庭を楽しむことが出来ます。
かつて見た大仏殿をバーチャル体験することが可能です。
八角燈籠を近くでまじまじと見るのも初体験。
いつもは外だからつい流し見してしまうし
それに旅行で見ることが殆どなので屋外の気温に左右されてばかりなので。。

そういえば私奈良って凄く寒いか凄い暑い時しか行ったことないなあ。

1つ1つの造形の美しさはもちろんですが
この美しさがここまで長い期間保たれていて沢山の人たちがこの八角燈籠を
見てるのだなあと思うと改めて凄みを感じました。

第2会場ではまず映画。大迫力でした。本物の大仏さんが見たくなりました。
(会場の構造上難しいのでしょうが出来ることなら映画は最後にしてほしかった。)
出口付近に旅行代理店が出店してたら
何人かそのまま予約したかもしれません。

息子は昔の大仏殿と今の大仏殿との違いに驚いていました。
一番の驚きは「昔は窓がなかったんだ!」とのこと。
現在私たちがみることが出来る大仏殿は
顔の部分に窓があり大仏様は外をみることが出来ます。
歌舞伎好きの息子は
「窓がなかったら大仏様歌舞伎が見れなかったよ!つまんないよ!」
と憤慨。おそらく勧進帳の大仏奉納のことかしら。
歌舞伎は奈良時代にはありませんでしたのでご安心ください。



そして映画の余韻にひたりながら鑑賞は続きます。

光背のみをじっくりみるというのも初めての体験でした。
「不空羂索観音菩薩立像光背」はかなり近づいて見ることが出来るのが
とても面白かった。

「五劫思惟阿弥陀如来坐像」に息子初対面。
そのコミカルさに思わずびっくりしていました。
「「世の中をよくするために自分は何をすべきか」沢山考えすぎて髪がくるくるした」
と説明すると沢山考えると髪がくるくるするのか。。。としみじみ。



全体的にかなりゆったりとした展示になっていて
1つ1つの作品を至近距離でめでることが可能です。
混み具合も程よかったです。
私たちにとってはかなり理想の「鑑賞」に近かったです。

12月12日までの開催です。
日曜美術館放映前ならきっと気持ちよく鑑賞出来ます。
子連れで初めての「東博」にはオススメ展覧会です。

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