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2010-01-26

森美術館「医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る?ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト?」を再訪してきました。

moribi0126

さて今日はいつも参加している「おやこでアート」のです。


本日は「医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る?ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト?」。
1度予習済みですが楽しい作品も多かったので
楽しみに出かけました。

最近私が非常に災難続きで外科や歯科に頻繁にお世話になっているので
益々医学が身近な私達。
しかも今回は説明して下さるスタッフさんのお腹に赤ちゃん♪という設定だったので
益々身近に感じることが出来ました。

あと思った以上に怖がっているお子さんはいませんでしたねー。
案外怖くないのかな。模型等にオトナのほうが怖がってる感じでした。
スタッフさんにお話を伺うと
「小学生の先生は「難しい・・?」と話していたが実際の小学生は楽しんでみてました。」
とのこと。
オトナが思っている以上に子供は冷静なのかもしれません。


今回もやはり印象に残ったのは
ウォルター・シェルツの「Life Before Death 」
こちらは何度観てもじわっと涙が出てきます。
「その瞬間を切り取る「写真」」という媒体だから生まれた作品。
今自分が母子でこの場を楽しめていることに深く深く感謝しました。

あと残念!って思ったのは
ジル・バルビエ「老人ホーム」に置かれていた雑誌が日本語だったこと!
お話しを聞くとこれは早急に用意したものだとか。
おいおいキャットウーマンはひらがな読めないでしょー。


息子は今日はどちらかというとじっくりと鑑賞。
何度も会ってるスタッフさん達なので楽しくてたまらない様子。
いつも本当にありがとうございます。
次回もどうぞよろしく御願いします。




今回はここからちょと長文。

この「おやこでアート」にもかなり長く参加しています。
こちらのツアーに参加することで
私達は美術というものに向き合う姿勢に気づき
現在のような「子連れアート鑑賞」という
変わった趣味を持つ親子になれました。


ではどうして私は自分で自由に「親子鑑賞」が出来るようになったのでしょう?
このブログを読み返してみるとこんな環境だったみたいです。

・美術館密集地(六本木)に定期的に通う予定があった
・人が少ない時間帯に行動できる時間的余裕があった
・定期的に子供連れで美術館に行ってもいい情報を持っていた

恵まれています。感謝感謝です。


なぜそんなことを考えたかというと
本日「おやこでアート」に参加した親子さん達はこの後美術館にまた行こう!と
行動してくれるのかなと思ったのです。
美術館で鑑賞し笑顔で解散した後
東京シティビューのジューススタンド付近で
駆け回る子供達と疲労困憊になってるお母さんを見かけると
ちょと考え込んでしまったのです。


おやこでアートにはよいところが沢山あります。
以前もまとめて記載させて頂きましたが
・数組の家族に数名のスタッフが配置されるゾーンディフェンス
・「本日イベントです」という告知
は子供を連れている親からするととても心強い環境です。

でもいつでもどこでもそうではありません。

美術館を親子で鑑賞する楽しみを知ったら
後は自分で切り開くしか道ってないのでしょうか。
泳ぎ方を教えたら後は泳げる場所を自分で探すしかないのでしょうか。

正直子連れで美術館に行くといつも楽しい訳ばかりではありません。
私も今でもたまに露骨に嫌な顔をされたり
面と向かっていちゃもんをつけられたりすることもあります。
例えば東博の常設にて
「子供と展示室で写真を撮るなんて非常識だ!」
といきなり怒鳴られたこともあります。
子供の名誉の為に記載させていただきますが
もちろん騒いだり走ったりしていません。
仏像の前で仏像の真似をしていただけです。
東博の常設は所蔵作品でフラッシュ無しなら撮影OKです。
その方は私が「子供を連れて舞い上がってる非常識な母親」に見えたのでしょう。
撮影OKエリアであることを説明したら逃げていきましたが。。


「美術館に子供がいるなんて!」


と思う方がまだ大勢いることも現実なんです。


私はそういう方の意識改革を美術館側にしてほしいとは
正直思っていません。
それはあまりにも虫がよすぎます。
そうではなく

「美術館はオトナで楽しみたい」
「美術館を親子で楽しみたい」

という違う意識の人たちが緩やかに住み分け出来る環境を
一緒に考えて頂けたら自分たちも自ら行動出来るのにと思ったのです。
具体的に案を考えてみました。

・月1回でもいいので「親子DAY」を決めてもらう
→割引はなくてもいいのでこの日は「家族多めです」と決めてアナウンスしてもらう。
 デート等でどうしても子供に会いたくない人はその日は避けてもらう
 TOHOシネマズの「ママズクラブシアター」に近い感じ。

・展示途中に「タッチパネル」「映像」「体験コーナー」等子供の逃げ場を作る
→展示中飽きて騒ぐというのが子供が陥りやすい罠。
 気持ちが切り替えられる場所を用意する

・平日AMにお母さん対象のツアー「予習の時間」を作る
→子供が飽きる最大要因のひとつに「何だか分からない」があるので
 お母さんが子供専属キュレイターになれる予習の時間というツアーを開催。
 平日午前中なら幼稚園生の親なら来れる。


「甘えすぎ」というご批判もあるかと思います。
「オトナになってから行けばいい」というご意見もあると思います。
しかしこれだけ政治や経済情勢が不安定な昨今
今あるそれぞれの美術館や博物館を活性していかないと
子供達がオトナになる前に美術館や博物館が無くなってしまいます。


自分は何かできないのかな。
もうすこし深く考えてみたいです。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2010-01-26

YOKOI FINE ART「前原冬樹 "いろはにほへどちりぬるを」を観てきました。

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YOKOI FINE ARTにて
「前原冬樹 "いろはにほへどちりぬるを」を観てきました。



六本木で少し時間が空くのでオススメを御指南願ったら
「「YOKOI FINE ART」いいですよ!」との素敵なご意見。
そういえば以前アートフェアにてお名刺を頂いたのに
まだ伺っていない!ということで
麻布十番からお散歩しながら伺いました。


息子は目の前の東京タワーに大興奮。


「東京タワーのおいしゃさんの隣は食堂なんだよね!」


と叫ぶ叫ぶ。
実は私達お友達と東京タワーに行った際
そのお友達が負傷し東京タワーの医務室で手当をされるのに
同行した経験があるのです。
医務室は社員食堂の隣にあるのです。


「東京タワーの職員は医務室が隣なので社員食堂で思う存分食べれるのです」


お医者様の定番ギャグを思い出します。



話がそれました。



「YOKOI FINE ART」は普通のビルの6Fにあります。
今までだったら絶対に入れないよなあ。
ではではということで6Fまで。ご挨拶をして再会を喜びあった後
早速拝見させて頂きました。



注:写真の撮影・掲載は主催者の許可を頂いております。



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日々の物語が染みこんでいる日常にとけ込んでいる品々を
「1つの木」から彫刻で仕上げるという作品。
とても精巧な作風です。
ここまで仕上げるには莫大な手順と壮大な葛藤があっただろうと
容易に想像できます。

まずは作り上げる作品を見つけることが大変そうな感じがしました。


奥には作家さんと当ギャラリーのオーナーさんの会話の映像もありました。
作家さん自身もかなりストイックな感じ。
探求しているテーマに妥協は許さないぜ!って感じが素敵です。



息子が気に入ったのは「ベルト」の作品。
「どこが好き?」とスタッフさんに聞かれて


「お肉みたいなところ!ほら、ここ焦げてるでしょ?」


最近家で焼き肉をする際自分でソーセージを焼くのがブーム。
ベルトの古びた感じがソーセージに似てなくも。。ないか。。。
子供の発想って予想外。ほんと面白いなあ。


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後は奥のカニの作品が気に入ったそうです。
作家さんの「動く情報」+「作品」はやはりものすごいインパクトの様です。



とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
本当にありがとうございました。


ちなみに

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