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2009-10-31

Art Point「Selection IV」を観てきました。

Point1031


さて本日3つめの訪問。
銀座8丁目のギャラリー・アート・ポイントであおひーさんが出展している
「Art Point Selection IV」を観てきました。
ブログ等でよくお姿は拝見していたのですが作品ままだ未見だったのです。

息子もお友達のお嬢さんも
この時間帯正直かなり眠たそうだったのですが
ギャラリーの事務所のほうになんと
ハロウィンの飾りがあり二人ともヒートアップ!


沢山遊ばせて頂きました。


お友達母子は滞在時間少しでお帰りになりました故
息子は途中からハロウィンの飾りを独占。
調子に乗って魔法の杖を1本折りました。。


本当に申し訳ありません。。






あおひーさんとも挨拶をさせて頂き
作品を間近で拝見。

あおひーさんの作品って
「電車で昼寝しちゃって「っは!」って起きて窓の外を見回して
「あ、乗り過ごしてなかった。。ほ。」
という時ぼんやり車窓から観てるような感じ。
とても安心感を感じます。



本日は最終日ということもあり
他の作家さんもいらっしゃったで色々お話しさせて頂きました。


息子と沢山遊んで頂いた福田直子さん。
迷路の作品、とても楽しかったです。
写真を拝見していた時は正直こちらの作品がコラージュとは分かりませんでした。
アクションペインティングかと思っていました。。

クラブのちらし等を使用しているそうで
よくよく見ると刺激的な作品が多くて
私もワクワクしました。


鈴木さとみさんの作品。
こちらの質感はパルテノン神殿のような神秘的なイメージを強く感じました。
あと「制作の時は静かだろうなあ」と感じました。
伺ってみると「制作する時は音は出しません」とのこと。
ロスコよりもニューマンが好きというお話しを伺って
深く深く納得しました。


Shen Ting-Tsengさんの作品も拝見して
とても楽しい印象を受けました。
息子は作品を観ながら「これはねー!」と色々な創作を始めました。
爽やかで動きを感じるとても綺麗な作品でした。


今回は出展する方の作風が全部違っているのに
統一感を感じるとても「オトナ」な構成だなーと感じました。


作家さんと沢山話す事というか遊んでもらうことが出来て
息子はとっても大喜び。
本当にありがとうございました。


皆さんそれぞれの今後の活動がとても気になりました。
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2009-10-31

日本橋高島屋美術画廊X「村田朋泰 ゆるゆる☆ズ」を観てきました。

sakadachi1031


本日午後は友人親子と「さかだちくん」を堪能するため
日本橋高島屋で待ち合わせ。


さかだちくんは2本堪能させて頂きました。
3?40分程奥の部屋にいたことになるのかな。
3歳児二人とも大声出したり走ったりせず
鑑賞出来たのでお母さんたちも嬉しいです。


それにしてもデパート内で見る
「さかだちくん デパートへ行く」は最高ですね。
なんてったって帰り道が楽しくなります。



いろいろな作品を2母子で楽しく拝見しながら
ふと見ると受付でご婦人二人が


「息子いますかー?」



と大きめの声で質問されているのが聞こえてきました。




息子?? ????



漏れ聞こえてくる話を総合すると
村田さんのお母様らしい。


ということは


もう少し待っていれば村田さんに会える?


そこでもう少し待ってみると
白シャツでメガネの素敵なお兄さんが。



こういう時こそ「こども特攻隊」を活用します。
特攻隊は無事に任務を果たし
素敵なお兄さんは村田さんと確認出来ました。
そこで息子は


「ぼくmomoさんによく行くんだよ!」と高らかに。



そこで私も一緒にご挨拶をさせて頂きました。





私達が両国も六本木の個展に伺った旨を
村田さんにお話ししたらとても喜んで下さいました。
両国の映像作品が自分の体験が影響して
とても奥深く感じられた事などを
自分の言葉で伝える事が出来たので
私自身とても素敵な体験をすることが出来ました。
ありがとうございました。


あ、今後の予定とかもっと聞いておけばよかった。。。



最後に子供たちと一緒に写真を撮らせて頂きました。
村田さんありがとうございます。
これからもずっと応援しています!

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2009-10-31

スパイラル「エマージング・ディレクターズ・アートフェア 「ULTRA002」」を観てきました。

supa103101

今日も旦那さんお仕事なう。

でも外は晴れ!そして芸術の秋!お出かけしないでどうする!!


ということで本日は超盛りだくさん。
まずは
スパイラル「エマージング・ディレクターズ・アートフェア 「ULTRA002」」を観てきました。


ギャラリー巡りも楽しい秋。
きっと楽しいに違いない!と想いながら表参道へ。
まずはということで3Fから行く事にしました。


ここからは素敵だなと思ったものを羅列。


まずは「フクヘン」で気になった



みつまゆかりさん。(YUKARI ART CONTEMPORARY )
ニシキゴイ実際に観るととても重量感があって可愛らしい。
ブースにいたスタッフさんに大きな作品の写真を見せてもらい
「乗ってみたいから持ってきて」と息子が駄々をこねてごめんなさい。


杉田竜平さん(GALLERY MOMO)
色彩がとても深い。
深さを感じる作品でした。


天野智恵子さん(AIN SOPH DISPATCH)
神話を元にした作品が多かった。
ぬいぐるみがとても可愛らしい。


沼尾久見子さん(Gallery Kuu)
こちらも可愛らしい作品。
絵の隣になった虫眼鏡は見てもよかったのだろうか。


もっと堪能したかったのだが
「お腹空いた」と話し始める息子の意見を尊重し
1Fのスパイラルカフェで昼食を頂きました。
こちらのサンドウィッチ超美味しいのでびっくり!!!
supa103102


そこでもっと驚く事が。


息子が食べながら
「あそこにギャラリーのおねえさんがいるよ!お話ししたいよ!」と
話し始めました。

私には誰のことを言ってるのか分かりません。
飽きたのかなと思い「はよ食べなさい!」とか言いながら
あたりを見回してみると。。。



「!!!!!」



以前伺った恵比寿のMAR2Galleryのお姉さんが
打ち合わせをしているではないですかぁ!!!


MAR2Galleryに伺ったのはまだ夏の暑い時。
しかも会ったのは1度だけ。


よく覚えてるねー。きみ。


あわてて食べて会計を済ませて
MAR2Galleryのブースへ。
覚えていて下さってありがとうございます。
そして他のブースまで案内して下さり
とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。




1Fで気になったのは
小林めい子さん(MAR2Gallery)
ツケ爪で制作された花はとても優雅でした。
布に書いた絵もとても良かった。
素材をとても活かしているなと感じました。


加藤育子さん(SPAIRAL)
とても素敵なオブジェだなと思ったら
なんとそれはセロテープ!
偏光板をお使いとのことですが
本当に驚きました。

三浦愛正さん(AISHO MIURA ARTS)
絵の具にろうやその他色々な素材を混ぜて
独特のタッチで描かれているのが素敵でした。
触ってみたくなりました。(触らないけど)


以外だったのはとても子連れが多かったこと。
作家さんのご家族関係なのかしら。
皆さんとても楽しそうでした。



心残りだったのはあまりに時間が足りなすぎたこと。
こんなに1つ1つのブースが見応えがあるとは。。

もっと時間を設ければよかったです。

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2009-10-29

メゾンエルメスギャラリー「大きいものと小さいもの:チャプター2」を観てきました。

HERMES1029
今日は息子は保育園。
私は所用を済ませた後時間が出来たので銀座へ。
H&Mでも行ってみっかと行ってみたが
仕立ての乱雑さに驚き何も買わず。
ZARAでお口直しの買い物をして本屋でiPhoneの本を買って。。


お迎えの時間まで絶妙な空き時間。


そこでメゾンエルメスギャラリーが近くにあることを思い出し
伺う事にしました。

現在行われている展示は「大きいものと小さいもの:チャプター2」。
写真はフクヘン(ブルータス復編集長のブログ)をご覧下さい。


エルメスギャラリーは二部屋構成。
まず小さいもののお部屋から。


切符やチケットの裏に描かれた小さいもの。
これはいつ書いていたのかな。
その場でささって書いてたら楽しいな。


そして大きなもの。
しかしお隣の部屋に大きなモノがずでーん!ってあるわけではなく
大きな壁画に小さなものがガラスケースに入っていました。
ちょと散漫な感じがしないでもない。
エルメスギャラリーは場所にとても魅力があるのだから
もっとシンプルにして大きなモノの部屋は壁画のみにしてもよかったのに。


ちなみにこの壁画、壁に直接描かれているそうです。
プロジェクターをあててその上から書いたそうで。
エルメスギャラリーでそんなことしたらほんまに綺麗だろうな。

ちなみにこの壁画展覧会終わったら無くなっちゃうんだそうです。

少し寂しいけど、潔くて気持ちがいいですね。




鑑賞中係のおねーさんと雑談をしていたら




「もしかして名和さんの時にお子さんと一緒にいらして頂きましたか?」



向こうから聞かれてしまいました。
ちょい(/ω\)ハズカシーィ。


「今日はひとりなんですー」


と返事をすると


「今回の展示はまだしばらくやってますのでぜひ次回は息子さんとどうぞ」


と言って頂きました。


エルメスに覚えられてるなんて
うちの子もなかなかのもんです(親ばか)

次回はぜひ母子で伺います!

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2009-10-27

日本橋高島屋美術画廊X「村田朋泰 ゆるゆる☆ズ」を観てきました。 

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iPhoneカメラ研究中。


今日は午後からプール。息子に午前の予定について
「公園に明日のサッカーの練習をするのとさかだちくんを見に行くのどっちがいい?」
と聞くと迷わず


「さかだちくん!!!」


というわけで
日本橋高島屋美術画廊X「村田朋泰 ゆるゆる☆ズ」を観てきました。 




takasimaya102701
まずは腹ごしらえということで
B2の食堂へ。お子様ランチを探したら
日本橋のランチはゴージャス!(これで1000円)
息子はどちらかというと小食なので1/3は私が食べるはず。
私はざるそばにしておきました。


そして6Fへ。
歩いていくと先に見えるのは「平山 郁夫 素描展」の大きな文字。
うわ、間違えた!?と一瞬焦りましたが更に進んでいくと
「さかだちくん」の姿が見えて一安心しました。



さかだちくんを見つけて息子は大喜び。



前半はミクストメディア、壁にはさかだちくんの絵、
そして奥は映像鑑賞のコーナーとなっています。
インベーダーあり、パチンコあり、ジュークボックスありと
もう観てるほうが楽しくなります。


ミクストメディアは本当に配分がとても素敵。
遠くから観ても近くから見ても飽きません。
このバランス、改めて絶妙だなあと思いました。
村田さんはきっとカフェオレとか作るの上手な気がします。


ちなみに駐在した店員さんの見事な機転で
ゲームで散財する状態を避けることが出来ました。
さすが日本橋。ありがとうございます。




映像作品はさかだちくん目当てで行ったのですが
他の映像作品を観て不覚にも涙腺が。。
映像作品、momoさんにて何度も拝見していますが
大きな画面で集中してみると
本当にぐっときてしまいますね。



息子は歌舞伎で鍛え上げられたのか
座って黙って10分程度の映像作品を続けて鑑賞
というのがもう可能なので私もとても入り込んでしまいました。
しかも奥の「映画館」スペースはオブジェがないので
息子が何か触ったりしないかとか
心配することなく観れたのもとてもよかったです。


私はまだ村田さんの作品に向き合って日が浅いので
素人感想で本当に申し訳ないのですが
あの独特の美意識に満ちあふれた孤独感を
ああいう映像や造形に出来るのって本当にすごい。
しかも作品を観てる人が容易に
自分の体験や想いとシンクロさせる事が出来るような独特に親近感。
今日も深く堪能させて頂きました。


これからも沢山作品を見せて頂きたいです。






息子のお気に入りはもちろんさかだちくん。
デパートへ行くを観たのですが
もうきゃっきゃきゃっきゃと大爆笑。


でも帰り道エレベーターに乗る時



「これ、大丈夫かな。」



と少し不安そうでした。

もちろん無事にエレベーターを出る事が出来ました。
よかったよかった。

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2009-10-26

山下裕二(明治学院大学教授)講演会「御舟作品のディテールに迫る」を聴講してきました。

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iPhoneのカメラぼけぼけ。。。。
カメラは研究せねば。


本日は幼稚園修了後恵比寿に向かいました。
山種美術館の
山下裕二先生の講演会「御舟作品のディテールに迫る」を聴講するためです。


申込時に「子供が行くかもしれません」
と言い忘れてしまったので
入場出来ないことも想定して出かけてみました。

快く入れて下さって本当にありがとうございます。



息子は山下先生が大好きです。
山下先生をTVで拝見したのは
NHK BSの「日本美術なんだこりゃコレクション」で先生の
楽しくて分かりやすい解説を聞いてから好きになったそうです。
そして「美の壺」とかにもさらっと出てたりして。。。


あと美術館、博物館では「研究者」をとてもかっこよく描いている展覧会が
多いのです。特に考古学。
息子は日本美術が好きなので考古学の博物館をじっくり見学した後
「日本の絵のけんきゅうでかっこいい先生はだれ?」と聞かれるので
「山下先生格好いいと思うよ!」と私が何度も話していたので
覚えたみたいです。

あと息子の大好きなETVの「ビットワールド」に出ているいとうせいこうさんと
「日本美術なんだこりゃコレクション」に出演されていたので
親近感が倍増した模様です。


という訳で憧れの山下先生のお話しを伺いに
雨の中山種美術館に急いだのでした。






人数はとても程よい感じ。何かあった時の為に
端に席を陣取り先生の登場を待ちます。
その間山種美術館のスタッフの方でこのブログを読んで下さってる方に
出会ったりして母子で嬉しくなってしまいました。


山下先生のお話はまさに「御舟作品のディティールを楽しく解説!」という感じで
本当に楽しかったです。


一つ一つの作品のエピソードや
影響を受けた作品を楽しく解説して頂けるので
聴講後作品を観ると「語られ度」が歴然と違います。

例えば「炎舞」。

蛾が羽を開いて日に向かって飛ぶことはありえないのに
現実的に見える訳は火の流れと蛾の流れをシンクロさせているから

炎の形は仏画の影響を色濃く受けている


等々。
ただ「迫力あるな」「綺麗だな」ではなく
作品の構造というか経緯を分かりやすく話して下さるので
お話しを聞いた後改めて作品を観ると楽しさ倍増です。

このように「情報を楽しく伝える」というテクニックは
美術はもちろんですが生活全体にも使えるテクニックですよね。
ぜひ自分も取得したいものです。先はかなり長そうですけど。


今回の講演会を聴講して改めて感じたのは
御舟の勉強熱心な姿勢と表現の幅の広さ。
これほどまでに色々な表現が出来ると楽しいでしょうね。

あと印象的だったのは御舟はとても良い家庭人であったということ。
奥様の回想で「鍼を真綿で刳るんだような人でした」
と言う言葉はとても印象に残りました。





息子は先生のお話がとても面白かったので
かなり熱心に聞いていました。
スライドとか観るのかなって思っていたのですが
スライドが変わる度に「見えないよー」と囁いてくるので
私も後ろのひとに迷惑にならない程度に必死に持ち上げました。


おかげで美術館に行ったのになぜか「腕が痛い」状態です。


後半のギャラリートークは息子のご機嫌最優先だったのであまり聞けませんでしたが
休館の中ゆっくり観る事が出来たので大満足でした。


ちなみにお気に入りの作品は「月輪寺時雨桜」のシリーズなんだそうです。
おぼっちゃん渋いご趣味ですねえ。。。



最後に山下先生に「ありがとうございました」とお礼を言うと
「とても熱心に聞いてくれてありがとう!」と言って下さいました。
息子は先生にひとつ質問をしました。



「どうしたら山下先生みたいになれますか」



には


「好きなことを一生懸命やるといいよ」


とお話しして下さいました。
息子も私もとても嬉しかったです。
本当にありがとうございました。

ぜひ館長さんの講演も聴きたかったのですが
三歳児なので不機嫌になっては困るので
今回はギャラリートークの後には会場を後にしました。

本日快く受け入れて下さいました山種美術館の皆様、
聴講後の息子を優しく見守って下さった一緒に聴講した皆様
そして息子に優しく話しかけて下さった山下先生

本当にありがとうございました。


日本画、浮世絵大好きな息子は
特に来年の浮世絵の展覧会を楽しみにしているそうです。
私も今から楽しみです。

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2009-10-25

東京国立近代美術館「河口龍夫展 言葉・時間・生命」再訪&常設展を観てきました。

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さてその後はということで
東京国立近代美術館を再訪することに。

先日「河口龍夫展」の内覧会にお邪魔することが出来たわけですが
内覧会はとても盛り上がったので
一度ゆっくり再訪しようと思っていたのです。


まずは「河口龍夫展 言葉・時間・生命」へ。


「闇」が閉じこめられていることを確認して
早速闇のお絵かきコーナーへ。

2回目なので
二人で息のあった連携プレーを披露。
今回は前回より大きい絵を描く事が出来ました。息子は
「まっくらだけどおかあさんがいるって分かるよ。」
なんて言ってくれたりして嬉しかったです。

その他の作品も1つ1つ楽しく鑑賞。
ラベンダーのプールの前では座り込んで一休み。
その後「プールに入りたい」と言われて困りました。

ちなみに内覧会の時に「好き!」「きらい!」と話していた作品に
ぶれが殆ど無いということにも驚きました。


今回は見終わった後に
「つまんで食べるソーセージはない」
ということにプチショックを受けていましたが
今回も楽しく鑑賞した模様です。



常設展のほうは思った以上に人がいました。
今回は「写真撮影」(規約に従って行います)の申込をしてみました。
受付に申請すれば「許可しました」を表すシールを貼ってもらえます。
kindai102402

よっしゃ撮りまくるぞ!と意気込んで行ったのですが
子連れというハンディ故にそれほど沢山は撮れませんでした。
もう少し撮りたかったな。

今回は前回の内覧会後のパーティーで
特別に作っていただいたしおりを持参。
ひとつひとつ楽しく確認させて頂きました。

4階がとても穏やかに始まるのに
2階になるとパンクな雰囲気になってくるのが
とても楽しいです。
でも個人的には4階の下山観山の「木の間の秋」がとても好きです。



こちらの常設は4階から2階に降りるというスタイルなので
初心者さんにもとても分かりやすいと思います。

本日は雨が降りそうだったので
後半は駆け足になってしまいましたが
楽しい観覧になりました。

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2009-10-24

ニューオータニ美術館「.肉筆浮世絵と江戸のファッション?町人女性の美意識?」を観てきました。

NYU1024

この記事からTOP写真は原則iPhoneになります。
トイカメラみたいで可愛い?。


今日も旦那さんお仕事。しかも外は寒そう。


こんな日は美術館&美味しいもの!ということで
今まであまり行った事がない場所、本日は
ニューオータニ美術館にまず訪問してみることにしました。


せっかく来たので赤坂見附界隈を徘徊していたら
目に付くのが外人さんの多さ。
観光客も多いけどお仕事の人も多そう。
あるご家族に赤坂見附駅への行き方を聞かれてしまいました。
お話し聞くとニューデリーからのお客様とのこと。
上司は神戸出身の女性でとても神経質なんだとか
お話ししちゃったりして。
ようこそ東京へ。素敵な旅になりますように。



そんなお散歩を済ませた後に向かったニューオータニ美術館。
今回のテーマは「肉筆浮世絵と江戸のファッション?町人女性の美意識?」

歌舞伎好きの私達にはとてもなじみ深いテーマ。
当時も現代と同じように服装に流行があり
形が変化していった様がとてもよく分かります。
そして当時の着物、帯を観る事が出来ます。
いざ本物を観ると細かい刺繍や透ける素材など
とても工夫されたデザインに驚かされます。


そして200年以上前の着物や紙がどうしてここまでしっかりと
残っているのでしょうか。
きっと素敵な女性に大事に管理されていたんだろうな。
ああ、もっと服整理しないと。。。


息子はやはり着物より浮世絵の肉筆画がお好みでした。
肉筆画ならではの筆使いに注目しまくりでした。



ニューオータニ美術館。
コンパクトにまとまっていてとても観やすい美術館でした。

more...

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2009-10-24

iPhone

iPhone

うふふふふ。


とうとう私もiPhoneにしてしまいました。
これから楽しみです。

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2009-10-20

東京都写真美術館「コレクション展 「旅」?異邦へ?日本の写真家たちが見つめた異国の世界」を観てきました。

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歌舞伎座を後にして
まだ少し時間があったので
今度は恵比寿に移動。


東京都写真美術館にて
「コレクション展 「旅」?異邦へ?日本の写真家たちが見つめた異国の世界」を観てきました。


今回のこのコレクション展は
全部観ることが出来て満足です。


今回は海外の風景や海外にてテーマを決めて
撮影された写真が多かったです。
なのでとても分かりやすかった。
言い方失礼ですが旅行写真的な雰囲気だったので
とてもとっつきやすかったです。


ここでものすごい不思議な現象が。
前回は「????」で頭がいっぱいだった息子が
今回はものすごく楽しそう。

「この子はきっと○○って考えてる」
「この鳥たちはご飯を食べに帰る」
「この機関車はこれから○○に行くんだよ」


等物語がどんどん出てくる。


前回とどんな違いを感じているのだろう。。
確かに前回はとても私小説的な雰囲気が多くて
「初めて来た家で偶然寝室を覗いてしまった」ような
ドキドキ感がありました。

でも今回は違う。
お呼ばれした家のリビングで旅行写真を見せてもらっている感じ。
なので(その写真を観てどう感じるかは別として)観てるこちらの
肩の力は上手に抜けていてとても心地いい感じです。



そういう感じって伝わっているのかな。



息子はこの展覧会を観て
「僕も写真を撮りたい」とのこと。
前回はそんな事言わなかったのに。理由を聞くと



「今日の写真は楽しい。
 お外に行って撮りたいものを探すのなら僕だって出来る」




写真って実はものすごく伝えるエネルギーが大きいのでは?と
しみじみ思いました。

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2009-10-20

歌舞伎座さよなら公演「十月大歌舞伎 毛抜」を観てきました

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すっかり月の恒例行事となりました歌舞伎鑑賞。
本日は「毛抜」を鑑賞してきました。

今回は今までと鑑賞形態が変わるので正直かなり緊張していました。
DVDの予習を止めました。予習は本のみです。
理由は下記の通り。

・「毛抜」のDVDを手に入れる暇が無かった
・毎回DVD買うのもどうかなと思い始めた
・息子が最近ものすごい早寝早起き(午前6時起床、午後8時前就寝)なので
買っても観る時間がない


今回は歌舞伎十八番に入っているので
「荒事」をかなり観ている息子だから大丈夫だろうと
思うところもありいざ勝負という感じで挑みました。


今回から席は購入するようにしています。
3階席Bで舞台から観ると右手の席です。
舞台そのものはとても観やすいのですが
花道が全く見えないのはちょと計算外。
次回からはここは止めます。
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あと今回はイヤホンガイドも借りてみました。
少しでも予習の補助になるかなと思いまして。。。
結果としてはいりませんでした。
正直知ってる内容ばかりだった。。。
次回からは借りません。


「毛抜」のあらすじは
お家の横領を企む家来の悪巧みで、
姫は髪の逆立つ奇病になり、約束の婚姻が延引してしまいました。
主人の使いで婚礼の催促にきた粂寺弾正(三津五郎さん)は、
鉄製の毛抜が自然に立って動き回るのを見て、
天井に磁石があると見破り、悪人を退治して婚儀を成立させました。
めでたしめでたし。


主人公の弾正は明るさとおおらかさと知性が嫌みなく出てる感じでないと
舞台全体が明るくなりません。
男子でも女子でもちょっかいを出すシーンがあったり
何人も殺されるシーンがあったりするので
この弾正から出てくる雰囲気をどのようにするかというのは
とても重要なんだろうなと素人ながらに思いました。

三津五郎さんさすがです。



小道具の使い方はとても楽しかったです。
最後に首が飛んでくるところは。。。
あれってかなり似ていましたが役者さんごとにあるのでしょうかね。





息子もとても楽しんで観ていました。
特に「毛抜」が踊り出した後煙管との比較の場面は
家で何度も真似をしていました。

ただ息子は大好きなツケ打ちさんが
舞台袖ではだらっと座っていた事に
ものすごくショックを受けておりました。。。
君、観てるポイント細かいよ。




今回もとても楽しく鑑賞出来たので大満足です。
この調子ならどんどん舞台に行けそうです。

私としては次の玉三郎さんもぜひ観たかったのですが
息子が「今日はこれで終わり!」と主張したので今回は諦めました。
正直私達のような親子には1時間の舞踊演目はちょと厳しい。。。
楽しい思い出で終わらせるために今回は我慢です。



本日はここでカレーも頂きました。
しかしけちって二人で一皿にしたらさすがに少なかった。。
次回からは二皿食べます。
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2009-10-17

日本銀行金融研究所貨幣博物館に行ってきました

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三井記念美術館の傍には日本銀行があります。
その向かいには
日本銀行金融研究所貨幣博物館というのがあるのはご存じでしょうか。


日本銀行金融研究所貨幣博物館の所蔵品のなかから、
代表的なものをお見せしながら、貨幣に関するさまざまな情報を
紹介する博物館なんだそうです。


江戸好き、ぜんまいざむらい好きの息子は
小判に大興奮。
「まめざえもんの小判剣だ!」と
ワクワクしていました。

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大判小判とは手に取るとどんな感じなのか
1億円を手で持つとどれくらいの重さなのか
昔のお金はどのくらい重かったのか

等々体験型も沢山。


現在のお札の印刷技術についての説明もかなり詳しくあります。
自分の目で確かめられるのでかなり楽しいです。

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尚こちらは写真撮影可能です。




今回はメインが三井だったので常設をざっと観るという感じだったのですが
無料なので気軽に楽しめました。




あとこちらの売店には万札が印刷されたハンドタオルや
お札印刷の際に出る端を詰めたボールペン等
なかなか魅力的なお土産がお手頃価格であります。

年末の忘年会の景品にぜひいかがでしょうか。


三井の後期を平日午前中に伺う時に
じっくり企画展を拝見したいと思います。

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2009-10-17

三井記念美術館「慶應義塾創立150年記念「夢と追憶の江戸ー高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展(中期)」を観てきました。

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ただいま旦那さんがお仕事でとても激務な我が家。
なので土日も基本母子で過ごしています。
公園は時間がもたないし
買い物行っては無駄な散財しちゃうし。

なので今私達には美術館が本当に必要なのです。

今日は午後は三井記念美術館に
「夢と追憶の江戸ー高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展(中期)」
を観に行く事にしました。

今朝写楽に史上最高5350万円=落札総額3億円超す?パリで浮世絵競売
というニュースを聞き(我が家は基本FMラジオ派なのです)
母子で「浮世絵観に行きたいねー」と盛り上がったのがきっかけでした。




土曜日午後という
私としてはあまり伺わない時間帯。
混んでいたらどうしようかと少しひるんでいたのですが
とても心地よい感じの混み具合でした。

なんと今回は息子にもチケットを下さり
二人分切っていただき入場。


前期で思わず息をのんだ第一展示室の美しさは今回も健在。

写楽の「二世小佐川常世」もとても生き生きと展示されていました。息子は

「この写楽のかいた人は綺麗じゃないねー」

とさも分かったようにぼそっと。
じゃあ誰が綺麗だった?と聞くと


「子供たちを沢山書いてる人のおかあさん。だって優しそうだもん!」


おそらく鈴木春信と思われます。

確かにそちらのほうが優しそうね。





葛飾北斎の冨獄三十六景神奈川沖浪裏もじっくりと鑑賞。
こちらの浮世絵は何度か拝見済みだけど
今日は本当に心地よい混み具合だったのです。
あと第一展示室はとてもゴージャスだけど観やすいのです。

息子にはこの浮世絵がヨーロッパで数々の作品を生むきっかけになったことを
簡単に説明。


「すてきなさくひんはすてきな作品を産むんだね!」


と息子目をキラキラ。
そういう風に考えてくれると母はとっても嬉しいです。





展示室を進むと役者絵も増えてきます。
息子益々嬉しくなって私に
「これはどんな役?」と聞いてきます。

成田屋さんや高麗屋さん等本当に有名な役者さんなら
なんとか説明出来ますが
正直分からない役者さんのほうが多い・・・
こういうのって全部分かる人いるのかしら。




最後の広重ワールドは
見ているこちらも旅に出たくなります。
息子は「日本橋」に大興奮。

「さっき通ったところが書いてあるなんてすごい!」

確かにワクワクしますね。




ちょっと前に江戸東京博物館で新版画の展覧会を観たばかりだったので
新版画のジャンルも抵抗なく鑑賞。

ただ私の不勉強からスプラッター的な画風がどうしてこの時期からあるのか
3歳児にうまく説明できません。
今後の課題です。っていうか私もスプラッター的なものは私自身も観てて
心地よいものではないのであまり気にしないでほしい。。。





楽しく鑑賞させて頂いて窓を見たら雨が降り始めていました。
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鑑賞後はすっかりお気に入りになった
カフェで今度は甘味を。
こちらはおざぶとんとか貸して下さるので
とても助かっています。
いつもありがとうございます。



今日も楽しい鑑賞になりました。
前期を見た方、絶対見たほうがいいです。
秋の日はつるべ落とし。すぐ後期になってしまいます。
どうぞお早めに。

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2009-10-16

国立新美術館「THE ハプスブルク」(ハプスブルク展)を観てきました。

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さて最後は本日のメインイベント。

私達母子はいわゆる「西洋画」は好みではございません。
今回はチケットを頂きまして
(読売新聞社様ありがとうございます!)
Takさんmemeさんという私が尊敬してるブロガー様達の
力の入った記事を拝見し
「食わず嫌いはいかん」ということで
ぜひ行こうと思っていたのです。


午後出発ということで
昨日の東博のように午後3時前に国立新美術館に到着。
さすがに入場に列は出来ていませんでしたが
かなりお客様はいらっしゃいました。


今回とても感じたのは
西洋画なんて言い方で一括りにするのは
とっても失礼なんだなーってことでした。
イタリア、ドイツ、スペインと
ここまで表現手法が違うのかと驚きました。


そして作品1つ1つのエネルギーの強さにも驚きました。
流して見るなんて許さないわよ!っていう強さには驚かされました。

最後の、レンブラントの「読書する画家の息子ティトス・ファン・レイン」なんて
本来だったらもっと目立つはずなのに。。。

作品から沸き立つ「力」にとても圧倒されました。
とても体力のいる展覧会でした。。




息子は正直反応はとても薄かった。。。
動物が描かれた作品を観ては
「昨日のほう(皇室の名宝の若沖ワールド)が面白かった」
とぶつぶつ。




でもディエゴ・ベラスケス 「白衣の王女マルガリータ・テレサ」は


「可愛いね♪」


だそうです。うふふのふ。

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genre : 学問・文化・芸術

2009-10-16

21_21 DESIGN SIGHT「THE OUTLINE 見えていない輪郭」展 を観てきました。

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六本木に来たら!ということで
もちろんデザインサイトにも足を運びます。
本日から開催されている
「THE OUTLINE 見えていない輪郭」展 を観てきました。

「これはどんな展示なの?」と聞く息子に
「かっこよくデザインした普段使うものをかっこいい写真にしたんだよ」
と答える私。

この不用意な答えは後で混乱を呼ぶ事に。。。






深沢直人さんがデザインされたさまざまな生活用品が
オブジェのように変貌した写真となったデサインサイト内は
最近の「骨展」「ミラノサローネ」の動きがある雰囲気とは一変して
とても静寂な雰囲気。

最初の部屋には撮影風景の再現もあります。
緊張感が伝わってきます。




正直今回は「なんだか面白そう」レベルでは
かなりハードル高いです。
デザインとはなんて事を考えながら観たいのですが
予備知識が少ないのでどう観たらいいかが
なかなか掴めない。とても難しかったです。

息子は1つ1つの日用品は綺麗だけど
日常使うものなのに「なぜ触れないのか」と不思議そう。
私が「作品だから触っちゃだめだよ」と話すと
「使うもの作品になっちゃったの?」
「作品になっちゃったら触れないから
 うまく使えるかどうか分からないよ?」

と混乱していました。
「使えないのに使いやすいかどうか分からない」
最近のデザインサイトは参加型が多かったですしね。
この意見には納得です。



色々な意味でとても「冷静な」展示です。
来年の1月まで展示は変えないつもりなのかな。
デザインを心から志す人ならまだしも
私のような底辺の美術ファンにも分かるような
「動き」は今後あるのでしょうか。

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2009-10-16

GALLERY MoMo Roppongi「村田朋泰2003-2008」を観てきました。

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金曜日は外出の日。
その後は大好きな美術館を回る日々。
こんな生活もあと半年位なのかと思うと
少し悲しくなったりする今日この頃。
息子が幼稚園に通い始めたら
午前中1つづつでも美術館に行くぞーと思いながら
本日は昨日のリベンジということで
六本木に出かけました。


momoさんの展示がとても素晴らしかったので
ぜひ六本木も!と思ったのです。

息子には「お人形さんのアニメを観に行こう」
と誘い、「どこ?」と聞くので「momoさんだよー」と話すと
楽しみだー!とスキップしておりました。

こういう場所に巡り会えた私達は幸せだな?なんて思いながら
結構暑い中まずは
GALLERY MoMo Roppongi「村田朋泰2003-2008」を観てきました。
(ちなみに息子「作品の真似」をしております。似てますでしょうか)


こちらでは
今までの村田朋泰さんの世界を
思う存分堪能することが出来ます。
グッズもかなりありました。

イメージを描いた素敵な絵に挟まれて観る映像は
とても贅沢な空間。


さかだち君は初めてじっくり観ました。可愛かったです。
(好みではないけど)

ここまで多面的な表現が出来ると
「自分の表現したいものをイメージする」過程が
「表現したいものを具現化する」行程を追い越してしまうんでしょうねえ。
自分の体(100歩譲って手)がもっとあったらいいのにとか
思ってしまうのでしょうか。

3歳児には人形のアニメは教育テレビなどでとても身近な存在。
なのでとても楽しんで観ていました。
帰り道「絵とDVDは同じ場面だったけど見え方が違ったね」
と何度も話していました。
「イメージを具現化」ということがおぼろげに分かってきたのでしょうか。





本日はオーナーの奥様と楽しく談笑しながらの鑑賞となりました。
とても素敵な時間でした。
いつも本当にありがとうございます。

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2009-10-15

上野の森美術館「聖地チベット展?ポタラ宮と天空の至宝」を観てきました。

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東博を堪能した後今日は遅いので
日比谷線を使って帰宅することに。

上野駅までテクテク歩くと
上野の森美術館の前に出ました。
今回はこちらのチケットをお世話になっている方から頂きまして
何回か訪れたいと思っていた
聖地チベット展?ポタラ宮と天空の至宝」の看板が。


まずは予習を兼ねてということで
入ってみる事にしました。


Takさんが先日記事にされていたので
それなりの予習をしていたつもりでした。

息子にも
「日本のほとけさまとお顔やポーズが違うのよー」
「目の表現が違って面白いねー」
「腰くねくねだねー」

等気軽な気持ちで二人で観ていました。
確かに日本の仏像とは明らかに「違う」表現方法。
コミカルな部分あり、妖霊な部分ありと
【好みは別れますが】表現方法としては
とてもバラエティに富んでいて
観ていて楽しくなる作品が多かったのですが。。。



奥に行けば行くほど私は無言。。。



私は大人なので
男女合体仏がどーも気になって仕方がありませぬ。
Takさんの記事にもありましたが
気がつかなければそのままって感じなのですが
気がつくととにかく気になって仕方がないって感じなのです。。


息子は
「お手々やお顔や足が沢山あるねー」と
話していて最初は「そうねー」と話していたのですが
2Fになるとどうも「そうねー」では済まないものも多く
私だけがドキマギしてしまいました。


この展覧会、子連れにはなかなかハードル高いです。
そしてその高さは男女合体仏だけではありません。


チベットという土地の近況からの推測ですが
この仏像達はおそらくチベットの国の人達ではなく
中国が管理していているはず。
となるとチベット仏教を信じる人たちの為の仏像のはずなのに
そのような人に拝んでもらえれることなく
別の国の力で異国に連れてこられ
異国の人々の煩悩にさらされているわけです。
このままでいいのでしょうか。
この仏像達に、仏像を信じてる普通の人たちに
私は何か出来ないのかとか色々考えてしまいました。


なんてことを考えたりしながら
この展覧会男性数名で行ったりしたら
案外盛り上がるのではないかなんて
無駄な妄想とごちゃ混ぜにしながら帰宅しました。

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2009-10-15

東京国立博物館「皇「皇室の名宝?日本美の華 1期」を観てきました。

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サッカースクールの帰り道
「絶対寝ない!美術館で遊ぶ!」と言い張るので
ハプスブルグでも。。と思ったら
息子日比谷線で爆睡。

寝ないって言ったでしょーと思ったが
路線図を見ると暫く乗ってれば上野に着くではないか。
だったらここで昼寝させて上野行くかーと思い直し
上野へ行きました。


上野駅移動中に起きまして
アイスでしっかり目を覚ましてもらって
いざ「皇室の名宝?日本美の華 1期」へ行く事にしました。


いつもと違い到着は午後3時くらい。
しかし思った程混んではいませんでした。
どうも東博の人気展示って薬師寺や阿修羅のイメージがあって
何十分待ちっていうのを想像してしまうからでしょうか。

空いてはいませんでしたが十分楽しめました。
人気展示はこのくらいの時間がオススメなのかもしれません。

まず今回必ず見ておきたかったのは
「唐獅子図屏風」狩野永徳・狩野常信筆。
こちらは「豊臣秀吉」が小柄だったので
威嚇の為書かせたと「迷宮美術館」で以前見たのですが
いざ本物を観るとあまりの大きさにびっくり。
息子も「おおきいねー」とビックリしていました。


次の部屋の「若冲ワールド」は物凄かったです。
この部屋には夜寝たくない。絶対にいくつか動いてます。
そして「今日珍しく親子連れきたよねーおかあさん太ってたわよね」とか
話してるのが聞こえてくるに違いないです。。。

1つ1つの表現が物凄く細かいのはもちろんなのですが
コミカルというか観ていて可愛らしい雰囲気が
動くんじゃないかという妄想をかき立てます。
いやーすごかった。お腹いっぱいです。
なのでその後の部屋が疲労感の中観る感じがちょともったいなかったです。。
北斎「西瓜図」とかもっと穏やかな気持ちで観たかったなあ。


贅沢な悩みですね。


第二展示室は近代だしーそんなに疲れないかなって思ったのですが
こちらもものすごく面白かったです。
横山大観の「朝暘霊峰」や平福百穂の「玉柏」等は
いつまでも観ていたいような大作。
スーパーフラットな背景(金箔の張り方がとても綺麗)に
「気合いを込めて」描かれた個性溢れる風景は
清々しさも感じられます。

「ああ、この依頼があった時本当に嬉しかったんだろうな」

としみじみ感じされられました。

第二展示室で一番大きい春郊鷹狩「秋庭観楓図壁掛」の迫力も物凄い。
これは迎賓館とかそういう場所に飾るのが目的なのでしょうか。
海外からのお客様がこれ観たらもうクラクラしちゃいます。。。

第二展示室を堪能しながら
昔仕事の関係で迎賓館を見学させてもらえることがあり
金屏風に鉄が仕込んでるのに驚いたことを思い出したりしました。
ちなみに迎賓館で一番安く仕入れている備品は何ですかと質問したら
「綿棒です」と答えてもらった事も思い出しました。




話がそれました。



このような数々の展示を厳密に管理、不具合を修繕、そしてこのように披露することは
この不況の中「皇室」しか出来ないのではないかなと改めて感じます。
あまり皇室という存在を意識したことがない私ですが
今日はなんだか「ありがとうございます」な気分になりました。




今回時間が時間だったのかもしれませんが
お子さんの姿は見かけませんでした。
しかしまあ息子は終始ワクワクドキドキ。
遠くから観たり近くからみたり抱っこで観たりと
思う存分堪能していました。

でもさすがにこの量には疲れたそうです。
特に若冲ワールドの部屋にはもう。。。
本人は「諸魚図」の大タコの足に小さな子ダコがいるのを発見し
「ぼくみたいだー!」と大興奮。

後は「老松白鳳図」を「赤いハートだから女の子!」
老松孔雀図」を「青いハートだから男の子!」と
勝手に解釈。
この2枚は仲良しなんだよ!って勝手に解説していました。
(Takさん画像リンクお借りしました。)


彼の総括としては

「こうしつっていうのはお金持ちなんだねー。
 あいふぉん沢山もってそうだね!」


今の彼にとって「お金持ち=iPhoneユーザー」の様です。





展示を堪能した後は
いつものように1F左奥の休憩コーナーで柚餅を堪能。
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こちら小分けの袋の販売を開始していました。(お値段241円!安い!)
この小分け最高です。ちょっとした休憩、おやつに最適。
適度な堅さ、大きさ、程よい甘さなので子供にも安心してあげられます。

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大好きな日本画をどっぷり堪能して
大満足な息子。
帰りはものすごくご機嫌でした。


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2009-10-13

東京国立近代美術館「河口龍夫展 言葉・時間・生命」内覧会に参加してきました。

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今日は休館日の東京国立近代美術館へ。
そうです。今日はなんと「河口龍夫展 言葉・時間・生命」
内覧会に招待して頂いたのです!

以前momoのオーナーさんに内覧会とはなんぞやと
レクチャーして頂いたので
それなりに予想はしていましたが
でもドキドキ。

予定より30分も早く着いてしまいました。




人が集まるに連れてハイテンションになる息子に
若干不安を抱きながらいざ内覧会へ。
なんと息子にもプレスのシールを頂き息子やる気満々。
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今回は内覧会→記者会見→開会式→レセプションという流れの模様。
記者会見は聞けないと最初から諦め
この時間を作品と向き合う時間に狙いを定めました。


まずは子連れ鑑賞では致し方がないことなのですが
3章での構成を行ったり来たり。


混乱するかなと思ったのですが
そのような心配は無用でした。
「言葉・時間・生命」は私達が人間として生きていく上で
無視できない大切な要素。
その大切というコアな部分をいろいろな側面から
描き出す手法に圧倒されてしまいます。


注:写真は内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。



気にいった作品をいくつか。

闇の中のドローイング作品「関係?闇の中の彩色」は
「闇の中で観る」のでとても楽しかったです。
息子は「僕もこういうの書くよ!書きたくなってきたよ!」と
大興奮。
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ここで大事なポイント。お子様連れで「関係?闇の中の彩色」を体感する方は
絶対に先生の作品を先に観て下さい。

先に先生の作品を観ると
「すごい先生らしいけどこんな風に自由に書いてる、しかもなんか書けそう」
と猛烈に親近感を感じるみたいです。
ぜひ子供さんは先に先生の「闇の中のドローイング」を観ましょう。
(闇の中で親子で絵を描くとか楽しそう。。親子ワークショップにいかがでしょうか)







金属がメインの作品「関係?鉛の花時計」は不思議な事に
金属なのに触れてみたくなるような暖かさがありました。
花時計やパイプ等身近なモチーフだからでしょうか。
小さなお子様連れの際は触らないように注意しましょう。
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シーレの「ひまわり」を連想させる「関係?無関係 立ち枯れのひまわり」。
シーレを観た時に感じた「枯れた生命力」をこちらでも実感。
ミイラから感じるエネルギーのような力強さ。
これこそ「生命」だなあと改めて感じました。
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息子がとにかく気に入ったのが「ラベンダーのプール」。
とってもいい香りがします。
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こちらお皿は浮遊してるのかと思いきや
空調の関係でそのままでは1カ所にお皿が集まってしまうので
軽く固定してあるそうです。

【息子が一番最初に気づきました!】

私は全く気づかなかった。びっくり。




あと雑感。

黒板関係の作品がもっと自由な感じに展示してあったら
楽しいのになあと個人的には思いました。
黒板なのにガラスケースに入ってるのは
(展示上仕方がない事なのでしょうけど)ちょと遠くに感じてしまって
少し悲しかったです。大地の芸術祭のイメージが強烈過ぎたかしら。



あとこの記者会見の時間を狙って
「暗闇で絵を描く」というワークショップにも挑戦。
母子で入り私が筆記用具を私息子が書くという形態で
書いてみました。
息子曰く「大きな絵を描いたよ!」と叫んでおりましたが
いざ電気をつけてみると
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案外小さいものですね。
先生の作品はみな広がりがあって
凄いなと改めて感じました。






内覧会終了後の開会式、レセプションでは
素敵な軽食を堪能。
お腹減った!と騒ぐ息子は大興奮。
食べまくっておりました。

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本日は
河口龍夫先生、河口先生の奥様、近代美術館の館長さんをはじめスタッフの皆々様等
息子のおかげで沢山の方とお話しをすることが出来ました。
本日お声をかけて下さった皆様お話しさせて頂けた皆様。
本当にありがとうございました。
実際の美術の世界で生きておられる皆様から
教えて頂く色々なエピソードは
私のような「単なる美術ファン」にはとても奥深く考えさせられるものが
沢山ありました。

本当にどうもありがとうございました。

あと今回の常設展にあわせて息子に子供向けパンフを作って頂き
本当にありがとうございました。
本人かなり気に入りまして帰宅途中も何回も観ていました。
今回はレセプションの美味しい食べ物が気になって
少ししか観れなかったので近々再訪させて頂きます。





そんなこんなで睡魔と戦いながら(まだ三歳なので昼寝も出来るお年頃)
なんとか帰宅。速攻で風呂、食事を済ませました。
その間ずっと


「どうしてもプールを作りたい」


とリクエストされたので
家にあるもので再現してみました。
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息子、一生懸命アルミホイルでお皿を作り
折り紙を切って乗せました。

本人は上から息を吹きかけお皿を動かそうとした時
お皿がトレイの中心に集まり始めました。


「せんせいの言った通りだね!」


大満足だったようです。

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2009-10-09

江戸東京博物館「よみがえる浮世絵?うるわしき大正新版画」 展を観てきました。

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momoさんを奥深く堪能させて頂いた後は
江戸東京博物館へ。


7Fのレストランでうどんを食した後
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常設展をざざっと観て
その後どうしようか息子と相談。
常設のこちらの展示は息子食いつきまくり。
ここまま行ければ歴史の成績はきっといい!(はず。。。)



「よみがえる浮世絵?うるわしき大正新版画」を観るか話し合いました。



とにかく「古典大好き」の息子には
新版画というジャンルは好きではないでは
しかもすでに午後3時前ということで
特別展だから混んでいるのではと
私としては珍しく躊躇。


しかしブロガーさん達のオススメ記事を思い出し
迷う息子を抱えて観ることにしました。
100センチ、15キロ近いので重かった。。。


結果としては母子でとても楽しめました。
特に風景画は本当に素晴らしかった。
暖かみと素朴感と水彩のようなさわやかさが
程よく同居している感じ。
そして混雑はしていませんでした。
江戸博は午前中のほうが特別展は混雑しているのかもしれません。」


作品は1つ1つがとても爽やかにあでやか。
素人なりに浮世絵をかなり見てきた経験から
印刷の美しさには本当に目を見張りました。

そして最後のコーナーで
印刷の手順がここまで複雑で手間がかかっているのかを
自分の目で確認することが出来て
とても興味深かったです。






息子は風景に関してはとても楽しく鑑賞。
特に「夜」「雨」が描かれた作品に注目。
それぞれの闇の深みや雨の強さが違うのが
どうしてなんだろうととても不思議そうでした。

あの独特の藍色っていうのでしょうか。
本当に美しい。


でも人物画、特に美人画はダメでしたねえ。。。
「こんなに目が大きいのは可愛くない」
だそうです。
息子はアゲ嬢には惑わされずに済みそうです。

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2009-10-09

GALLERY MoMo Ryogoku 「村田朋泰 展 「2」」を観てきました。

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さて今日も外出の金曜日。
本日の目的は両国。

メインイベントは江戸博ではありませぬ。
GALLERY MoMo Ryogokuであります。


こちらのギャラリーは空間やオーナーの息子さんに
とてもよくして頂いていて
「ギャラリーの楽しさ」を教えて頂けたとても大事な空間。

ここで今ものすごい展示がやっているらしい。
しかももうすぐ展示終わり!


行くしかない!


午前中用事をバタバタ済ませて出かけたので
着いたのは11時半ぐらいでした。
息子はmomoの場所をしっかり覚えていて
私より先に走って到着。


窓から見える風景に思わず息を呑みました。
ここはくる度に表情を変えていきます。
それ程広い空間ではないのにとても深みを感じます。


前半の導入部分、後半の映像部分、そして奥の扉。
何度も行き来させて頂きました。
行き来すればするほど双方が物語を自分から語り始めます。
導入部分の天井も気がつくととても美しい。

前半部分も魅力的なオブジェで満ちあふれています。
作家さんの伝えたい想い、その想いが蛇行しながら
とても美しい曲線を描いている、その曲線で形成されたオブジェが
作品となってちりばめられてるような感じがしました。
奥でみかんもいただきました。
(いつもありがとうございます。。。)

映像に関しては
3歳児育児中の私はクレイアニメにとても身近な生活でして
(NHKではクレイアニメいっぱいー)
最初はETVの呪縛からなかなか解放されなくて困りました。

しかしオーナーの息子さんの「双子の弟さんの心臓手術」の話を聞いて
私自身はどっぷりと作品に浸かることが出来た感じがしました。
ああ、だからギャラリーって作品が近くに感じられてとても素敵。

ちなみにこの日はなんとオーナーさんもいらっしゃって
ご挨拶が出来てとても嬉しかったです。
今後ともよろしく御願い致します。




息子はなんと奥の映像作品も全部観て
展示物に不用意に触ることもなくじっくりと鑑賞。
作品に使われているものから彼なりに意味を見出そうとしていて
「成長したなあ。。」となんかしみじみ嬉しくなりました。


気がつけば1時間半も堪能してしまいました。
本当に楽しかった。


これもオーナーさん、息子さんの心地よいナビゲートがあったから。
とても勢いのある作家さんの作品を
こんな近くで心地よく体感できるなんて
母子共々幸せをかみしめて帰りました。
本当に、本当にありがとうございます。


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2009-10-07

山種美術館「新美術館開館記念特別展 速水御舟?日本画への挑戦―」を観てきました。

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本日は雨。
明日は台風。

しかし元気な3歳児は午前中室内サッカーを満喫し
午後は「虫と火の絵を観るの!」と元気よく恵比寿まで。
お子様ランチを平らげた後に

山種美術館
「新美術館開館記念特別展 速水御舟?日本画への挑戦―」を観てきました。

以前「迷宮美術館」で速水御舟の特集をやってまして
その時「炎舞」をとてもよく覚えていた息子。
今日も頂いた招待券を観ながら(アートコレクターさんありがとうございます!)
「早く観たい?」とウキウキでした。
そして明学の山下先生に憧れている息子は
「なんだこりゃの先生がつくったびじゅつかん!」と言いながら
山下先生を捜していました(^^;)


新しい建物だけが持っている特有の「ワクワク感」が上品に流れているロビーは
雨のせいかそれ程混雑はしていません。
傘立ての数から考えるとそれ程大量の入館者は想定していない感じでした。



展示は四章に別れています。
私達的には第2章までがとても好みでした。
特に第二章の「個展への挑戦」では
写実と琳派という素人が聞いたら「同じ人ですか?」と
聞きたくなってしまうような相反する要素が
MIXされて展示されている様子はとても心地よかったです。
「琳派は、御舟が生涯を通じて意識し続けた古典」とHPにも
記載されていましたが
随所に琳派特有の「のびのび感」をとても感じました。
今回は下絵的なものが沢山あった上に「本番!」という
流れが多かったので製作過程を見ているようで
とてもワクワクしました。息子も:《翠苔緑芝》の下絵と本物を見比べて
「あれ?こっちには白猫ちゃんがいたのにあっちにはいない」
と発見が多かった様でとても楽しそうでした。


渡欧以降の作品はあまり好みではありませんでした。
私達はやはり古典的な感じが好きみたいです。



程よい広さでとても鑑賞しやすい美術館でした。
賛否両論あるのではと思いますが
個人的はこのくらいの展示規模ってとても好きです。
あ!これいいかも!って思える作品を
反芻できる範囲だととても安心して観ていられます。


不思議に思ったのは
他の美術館に比べれ男性率がとても高かったこと。
日本画は男性を引きつける何か「力」があるのでしょうか。




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こちらロビーでは写真撮影可能です。
加山又造の陶板壁画「千羽鶴」はとても美しいです。
宗達を連想させるこの数々の鶴はうっとりさせられます。
息子は「このパズルほしい!」と言ってました。渋すぎます。



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御舟「炎舞」はとても印象深かったそうです。
外のポスターを観て「火と虫のまねしてるのー!」と
雨の中躍っておりました。

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2009-10-04

昭和のくらし博物館へ行ってきました。

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今日もお父さん出勤。
日曜なのでお友達はみんな家族で行動。

なので体操教室の後、食事、用事を済ませた後に自転車で
「昭和のくらし博物館」に行ってみることにしました。



昭和のくらし博物館とは、
昭和26年建築の東京郊外にある庶民住宅を、
中の家財道具ごと保存し、丸ごと公開している博物館なんだそうです。


常設展である各部屋には沢山の工夫があります。
特にこども部屋の机や戸棚を開ける時は
本当にワクワクしました。
茶の間から聞こえてくるラジオも嬉しかったな。
そうです。やっぱり家族団らんの部屋にテレビっていらないよ。




私世代には「懐かしい!」と思えるものが
数々あったのですが
息子は初めてみるものばかり。
部屋の大きさや台所の狭さ、急な階段や数多くの段差等に
驚きまくりでした。

基本古いものが好きな子なので
とても楽しんでいました。
触れる程の距離の展示物が多かった割には
ルールを守って楽しんでいたので
とても有り難かったです。

しかし本人楽しみすぎて先に行っていた談話室で見知らぬ母子さんから
クッキーを奪っていたのには母ショックでございました。
平謝りでございました。





学芸員の方とお話しする機会がありとても印象的だったのが




「これから平成生まれのお母さんも登場してくるわけで
次の世代にこの時代の暖かみをどのように伝えていくかが
私達の課題なんです」




この言葉とても深く自分に突き刺さりました。


現在の自分は深い過去(例えば歌舞伎や仏像などの美術)と
未来(iPhone欲しい!と悩んでいます)にしか興味を向けていない。
自分や自分の親の幼少時代である浅い過去
(この言い方がもうすでにいかん!)に
感動したさまざまなモノや出来事を
全然大事にしていない。


これってもしかしたら自分の基盤を否定してるってことじゃない?



子供の頃大事にしていたもの
子供の頃美味しかったもの


こういうものをもっと大事にして
嬉しかった思いをちゃんと伝えていかないと
次の世代の子達が日常で感動出来なくなるのではと
身震いするような感覚を覚えました。



国宝を観て感動する気持ちと
おばあちゃんの家で観た火鉢の暖かさに感動する気持ち。


感動する気持ちを区別してはいけませんな。
改めて反省。






「昭和のくらし」というコンセプトは
全方向から入ることは簡単だけど
「向き合う気持ち」「大事にしたい気持ち」がないと
こういう博物館は単なる思い出感傷の場で終わってしまう。

この博物館とても奥深いです。
もっと勉強しなきゃと改めて思いました。
とりあえず自分の好きな裁縫と料理あたりから
頑張ってみようか。



これから何度か通ってみようと思います。

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2009-10-03

ARATANIURANO「泉啓司「脇から滝」」を観てきました。

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今日も旦那さんは午後から出勤。
しかも雨。
二人でどうしようかと思ったのですが

先日の記事でアラタニウラノさんから
「またお待ちしています」
とのコメントを頂いたので
行ってみよう!と思い立ち
夕飯の味噌汁と秋刀魚を仕込んで

ARATANIURANO「泉啓司「脇から滝」」を観てきました。

こちらに伺うのも3回目。
そしていつも優しくして頂き本当にありがとうございます。






今回の作品達はとてもユーモラスで
人間味溢れる彫刻。
色鉛筆での着色もとても美しい。
作品の作成過程を伺うと益々人間的な暖かみを感じます。

そしてこのギャラリーの空間の持つ暖かさというか
人間味がこの彫刻達を優しく包みます。


こちらのギャラリーは
作品ももちろん素晴らしいのですが
作品を受け止める部屋の技量の深さをとても感じます。
来る度来る度違った服で迎えてくれるけど
同じ暖かみを感じる。

洋食屋のおかみさんみたいな感じ。
(ごめんなさい、こんな例えしか浮かばない私をお許し下さい)


私も息子もとても楽しく過ごさせて頂きました。
いつも本当にありがとうございます。

息子は彫刻を観て刺激されたのか
後半はひたすらお絵かき。

最後は作品と一緒に並べさせて頂きました。
ありがとうございます。


息子は帰り道何度も「楽しかったー沢山話せて嬉しかった」
と話しておりました。
いつもいつも本当にありがとうございます。





ちなみに息子は昨日帰宅後なぜか


「脇から汗じゅわ?!!!」


とはしゃぎまくっていたので
こちらツボにはまるかと思いきや



特に大きなリアクションはありませんでした。
子供って複雑です。

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2009-10-02

日本橋高島屋「ウィーンミュージアム所蔵 クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」を観てきました。 

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今日は雨なのであまり外は歩きたくない。
しかし我が息子はなぜか
美術館、博物館が絡むと3歳児にしては
異常に歩きます。


合計5時間近く歩くのもざら。
通常はそのまま昼寝なし、帰宅時速攻風呂、夕飯です。
7時にはテレビを消して寝室で本を読んだりおもちゃで遊んで
8時過ぎには寝てしまいます。
この理想的なサイクルは親としても魅力的。
なので私もつい頑張りすぎてしまいます。
(ちなみに夕食は朝メインは作っておきます。今日はぶり大根でした)





今日もランチの後に


「で?次は?」


と当然の様に言われたので
この近くで。。。と考えいくつか候補をあげて
「日本橋高島屋」まで移動して
「ウィーンミュージアム所蔵 クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」を観ることにしました。


その前息子がどうしても欲しがっている
「子供用の傘」をチェックしたのですが
子供の傘なのに4000円とか書いてあってびっくり。
思わず売り場から引き離しました。


その後おもちゃ売り場に行かされたのですが
時間になったらちゃんとその場を離れたので偉い!
平日の午後のおもちゃ売り場は怒号と号泣がデフォなので
かあさん大感激です。




まあそんなこんなで8Fの展示会場へ。


こちらは息子があまり好きでない西洋画だったので
浮世絵ほど食いつき感はなかったのです。

でも浮世絵を観たあとだったので
浮世絵との違いが面白かったそうです。

例えば雨降りの絵を見たら
「浮世絵は「雨の絵」だけどこっちは「雨が降ってる絵」だね」

でも僕は「雨の絵」のほうが好きなんだそうです。
いいですね日本男児。


ほぼ予習なしで行ったので
クリムト、シーレ以外は私には知らない作家さんばかり。
なので浮世絵を見比べるという見方は
私にもとても助かりました。

この感覚はシーレを観る時更に役立ちました。
「ひまわり」はジャポニズムの影響があるそうなのですが
確かに錦絵的な平面で実際にはありえない配置。
でも何か引きつけるような生命観。
シーレも浮世絵や日本画を観てびびび!ってきたんでしょうかね。


息子はシーレやクリムトは
独特の主張があって楽しかったそうです。
クリムトの絵は「仏像っぽい」そうですから。
確かにクリムトは神々しい感覚を
必死にキャッチしようとしていた感を感じました。


シーレは好みが別れますね。。。
こういう作風、嫌いじゃないけど
でもこの人と友達にはなれないなあなんておもったりして。
西洋画でこういう感覚あまり思ったことがないので
自分でもとても意外でした。
それぐらいシーレっていう人は「自分」を前面に出している人だったのかな。







最後に息子から難問の宿題が出ています。

私が解説を読みながら

「クリムトって人は自画像は一枚もないのに
 シーレって人は自分を何枚を書いていたんだって?」
と何気なく話すと



「ヨーロッパで絵を描く人はどうして自分を書く人と書かない人がいるの?」



すみません。
不勉強の母は答えられません。




どうしてシーレは自分を書くのが好きだったのでしょうか。
クリムトが自画像を残さなかったのは何となく作風から感じるものがあるですが。。。
あと自画像を好んで描く画家というのは何か特徴があるのでしょうか。
ご存じの方ぜひ御指南下さい。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2009-10-02

三井記念美術館「慶應義塾創立150年記念「夢と追憶の江戸ー高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展」を観てきました。

mitui100201

10月から予定が変わり
金曜はお出かけが増える予定。


せっかく出かけるだもの!
美術館にも行かなくちゃ!


ということで三井記念美術館にて
「慶應義塾創立150年記念「夢と追憶の江戸ー高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展」を観てきました。





浮世絵ファンの息子は
道中お気に入りの写楽の本を見ながら
雨だというのに超ご機嫌。

ここで市川亀治郎さんの話題が出るところが
彼らしくて非常によろしい。



今回こちらの美術館は
私達は初めて訪れました。
息子もとても嬉しそう。

拝見した後思ったのは
ボストン、マノスコレクション等の質の良い浮世絵は
海外にあるものという固定概念を突き崩す
本当に力強いコレクションでございました。


とにかく迫力だったのは第一展示室。
1つ1つをじっくり観ることが出来て
とても嬉しかったなあ。

息子は
「三世市川高麗蔵の志賀大七」を
「うしろがとっても綺麗だね!」と
嬉しそうに眺めていました。



息子はいつのまにか
写楽以外の作家の区別もつき始めているようでした。

「大きな顔で後ろが暗いのは写楽」
「綺麗な女の人は歌麿」
「風景は北斎」
「おかしな顔の人が多いのは広重」
(北斎との区別はそこらしい)
「お化けや怖い顔は豊国」

だそうです。
結構当たってますよね。。。

その他はどう観たらいいのか聞かれたのですが
こちらがまだ勉強不足です。。。
諸先輩方、3歳児でも分かる特徴をずばっと教えて下さい。





雨だったからでしょうか。平日午前だったからでしょうか。
落ち着いて観賞することが出来ました。
とても素晴らしかったので
もちろん中期、後期も行く予定です。



mitui100202
ちなみにこちらのカフェのけんちんうどん。
本当に美味しいです。
中期、後期もランチはここにします。

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