
本日は月に1度の午後から豊洲でお友達と遊ぶ日。
午前中はいつものように美術館三昧です。
本日は参考にさせて頂いている美術ブログ多数にて話題になっている
アラタニウラノ(ARATANIURANO))西野達「バレたらどうする」展を観てきました。
新富町ということで
せっかくだから東銀座から歩くことに。
予想はしていましたが
息子は歌舞伎座の看板にかぶりつきで
そこから移動するのが大変でした。
一瞬「一幕観ちゃうか・・・」と思ったりしましたが
本日は予習をしていないので止めておき
新富町まで歩くことにしました。
新富町の駅から
地図を斜め観しながらふらふら探していたら
なんとなく場所が分からない。すると
「どこ探してるの?」
と数名のおばちゃんが集まってきました。
下町らしさを感じながら
ギャラリーを見つけていざ入室です。
入室した途端に落ちてくる天井に度肝を抜かれ
思わず立ち止まった私。
しかしその落ちてくる天井の下をすすっと歩きながら
「すみませーん♪」
とスタッフさんを探す息子。
(本当にアート慣れしてる3歳児だなあ。。。)
そこで出てきて下さった
スタッフの女性が息子にとても親切にして下さり
私も楽しく鑑賞することが出来ました。
メイン作品のひとつである電灯においては仕事場の席の横の
明かりの下まで息子を入れて下さり
「こりゃ暑いねー」と実感させて下さったりしました。
しかもお菓子まで頂いて。。。
本当にすみません。ありがとうございます。
私自身は
突き抜けた電灯とか落ちてきた天井とかを
驚きを感じながらもそこから「意味」を探ろうとしてしまうのですが
息子は「ここ、たのしーね!」ってものすごくシンプル。
作品の写真集も楽しんで鑑賞していました。羨ましい。
入室時に感じた
「うわ!」っでいいってことでいいのかな。
きっといいんですよね。
他に鑑賞者がいなかったこと、
説明がとても分かりやすく丁寧だったことで
とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
本当にありがとうございます。
息子もギャラリーの帰り道に
「たのしかった!
おねーさんも歌舞伎が好きなんだって!よかったねー」と
とても嬉しそうに話していました。
説明して下さったお姉さんが歌舞伎好きだというのが
とても嬉しかったそうです。
ちなみに午後には友達親子さん達に
「おへやにおそとの明かりがずごーんってあって
屋根が落ちてきて
タンスや椅子を頭に乗せて歩いて
冷蔵庫の中からしょうゆの噴水があったのー」
と熱心に話していました。
文字にするとまさに「なんじゃこりゃ」ですね。。。
親子さん達の目を白黒させていました。。。
ギャラリーの帰り道息子に感想を聞くとこんな返事が。
「今日みた作品は「ごめんなさい」がなかったから楽しかった」 最初聞いたときは意味不明でしたが
もしかしたらこういうことかな。
確かに私も今回のオブジェ作品にはものすごくドイツ的な感じ、
「いきなり持ってきちゃいましたー!」という
ノリな感じがないなあと思っていました。
きちんと許可取ってやってますって感じがあって
なんかドイツっぽなーって感じがしました。
やってることはある意味破天荒なんだけど
でも過程で「(行政に)怒られた」ということはなかったのでは
という雰囲気です。(実際はどうだったかは分かりませんが)
息子も作品から私と同じような感想を感じてくれたのかな。
イタズラするとすぐ私に怒られてるから「怒られる=ごめんなさい」なんだろうな。
「怒られずに作ったんだろうな」と思ったから
「ごめんなさいがなかった」という表現だったのかな。
ガミガミお母さん。
反省です。
ちなみに
「「ごめんなさい」がある作品ってなあに?」と聞くと
「写楽が女をやる役者を書いたやつ。
あれは「ごめんなさいして!」っって亀治郎さんが言ってた」
なるほど。
確かに写楽の特集番組に出ていた亀治郎さんが
「写楽の描き方は役者からしたら「謝ってほしい!」という感じなんですよ」
って言ってたよね。
君は本当に歌舞伎が好きだねえ。
今月もう1回ぐらい行ってみるか。。。
ARATANIURANOの歌舞伎好きのスタッフのお姉様。
歌舞伎座で私たちを見かけたらぜひ声かけて下さい。
theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術