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2008-09-28

川村記念美術館「モーリス・ルイス 秘密の色層」展を観てきました。

moris

川村記念美術館の企画展は
いつも展示方法に工夫があって
驚かされてばかり。



今回の「モーリス・ルイス 秘密の色層」展も
どんな風に見せてくれるのか
ワクワクしながら出かけました。


モーリス・ルイス。
アメリカを代表する抽象画家です。


こちらの展示。
最後にとても驚かされました。


最後にあったのは「アトリエ」。
でも何もないただの「箱」です。

モーリスの手法には
まだまだ謎が多く残っています。
一番の謎は
「部屋より大きい作品をどのように制作したのか」
という点です。

その謎を体感するのは
アトリエの広さを再現したこの箱は
最適です。

そして再現が「最後」にあることにより
絵画がどれだけ広く
アトリエがどれだけ狭いかを
体全体で体感出来ます。

そしてその箱の中で感じる「???」という感覚は
抽象画をみて「で、結局これなあに?」という
感覚に似ている気がします。

そしてその感覚のまま展覧会を後にする
この流れがモーリスの作品にあっていて
たまらなくよかったです。


ちなみに息子もしっかり鑑賞。
最初の「ヴェール」シリーズをみて

「カーテンみたいだね」




そして「アンフィールド」をみて

「たらたらだね?」





最後に「アトリエ」に入って


「かくおへやだね!おえかきしたくなる!」


朝一の訪問だったので
人もそれほど多くなかったので
結局3回も観てしまいました。


私的には
「アンフィールド」シリーズがとても気に入りました。
余白を活かした構成は日本画にも通じるところがありますしね。



ちなみに
展覧会の目録を息子がとても気に入ったので
今回は購入。1600円とお買い得。

こちらもしばらく楽しめそうです。
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genre : 学問・文化・芸術

2008-09-28

川村記念美術館を再訪しました

kawamura0928

秋です。
芸術の秋です。

っていいながら
我が家は年がら年中
芸術に触れています。。。
今日も予定がなかったので
川村記念美術館まで足を伸ばしました。


ここ、改装後行ってなかったので
私的にかなり楽しみで行きました。



川村記念美術館は
一企業の所有の美術館の割には
ものすごく展示に気を配っているので
個人的には大好きです。

ここでの見所は
日本に4点しかないレンブラントなんでしょうが
私がとにかく大好きなのが
バーネット・ニューマンの「アンナの光」。

今回の改装で
なんとこの「アンナの光」の部屋が出来ていました。


アンナの光。
バーネット・ニューマン63才の時の作品です。


深い深い赤と
巨大キャンバスの端に光2本の白い光。
ただぬってるだけじゃん!って
思うかもしれませんが
この作品は私は絵だけの作品ではないと思うのです。

絵に近づくと
赤いキャンバスの色が観覧者の顔に反射していきます。
その赤い顔と絵の対比も
作品だと思うのです。

それはまるで
教会の暗い廊下を抜けて礼拝堂に入ったときに
最初に顔を照らす天窓の明かりのように
神々しく降り注いでいきます。
その光を浴びたときに観覧者が感じる
見えないけれど感じる大きな力。
その力がこの作品には満ちあふれていると思うのです。


ちなみに改装前は大きな部屋に展示してありましたが
今回は特別に部屋が出来ていました。

この部屋、素敵すぎます。
最初入ったとき涙が出そうでした。


あと新しくなった
ロスコルームもぜひ観たかったのですが
こちらはロンドンに出張中とのこと。。残念!
次回はぜひ観たいです。


そのほか尾形光琳などを
楽しみにしていたのですが
こちらは展示されていませんでした。
国立博物館に出張中かな?


息子は日本画の展示が少ないことに
若干不満そうでしたが
レンブラントなどを楽しく鑑賞。
特に「アンナの光」については
「この絵、おかあさん好きなんだね?」
って笑いながら一緒に観てくれたので
私もとても嬉しかったです。



この美術館は
自然散策路もとても素敵なので
ぜひ行きたかったのですが
何度も館内を行き来できたことと
ちょと寒かったので断念。



特別展もとてもよかったので
行って良かったです。


特別展については
別に記録させていただきました。





また行きます

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2008-09-23

東京国立博物館「法隆寺宝物館」を観てきました

houryuji

さてスリランカ展を見終わってまだ午前10時半。
お昼まで時間ありまくりじゃねーかってことで
いつも行きたいけどいけない場所
「法隆寺宝物館」に行ってみることにしました。



森を抜けると 重厚な建物。
宝物館は森の中にありました。
前には噴水。息子水遊び。危険。




ああ、これが
ニューヨーク近代美術館新館を作った
谷口吉生の作品なのねとか思いながら
静かすぎたらどうしようと
びくびくしながら行ってみたら



韓国からの観光客で大賑わい。
あーよかった。
なので少々気軽な気持ちで入りました。



こちらの建物。法隆寺のものを管理しながら
順番にみせてくれるモノらしい。
小さな仏像や飾りがとても品良い感覚で展示してある。
館内は 非常に重厚な雰囲気ではあるけど
正直主張がない。
なので安心して仏像を楽しめる。
特にこの宝物館。小さい仏像が多いので
この雰囲気はとてもあっている。



1つ1つの仏像がまるで宝石のショーケースのように
均等に設置された箱のなかにとてもお行儀良く
展示してある。
とても現代的な感じ。


2階にあがると
大きな絵画や染織の展示もある。
こちらは温度や明かりの管理をされた
環境だそうなんだけど
見た目ではとてもみやすい雰囲気ができている。
さすがだなあと思ったりして。



本当に建物はモダンで
歩いていてワクワクするような
建物でした、

MOMAにもまた行きたくなりました。



そして
「安藤忠雄っていう人は「おれだーーー!!!」っていう
建物を作るひとなんだなあ。まあ案外好きだけどね」
って改めて思ったのでありました。

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2008-09-23

東京国立博物館「特別展スリランカ」を観てきました

20080923102011.jpg

今朝息子にどこにいきたいかと聞いてみる。
旦那はどうもマザー牧場に行きたいらしい。
しかし私は「特別展スリランカ」の予告チラシを
リビングの机の上に置いておいた。 もちろん息子は



「ここにいきたい!」


というわけで
本日は国立博物館に「特別展スリランカ」を観てきました。
現在は次回展覧会「尾形光琳生誕350周年記念 
特別展「大琳派展?継承と変奏?」 の準備で
平成館がてんやわんやしてるけど
全体的には少し静かな国立博物館。
いつものように10時前に到着してるので
混み具合も程よい感じです。



さてこの「特別展スリランカ」
いつもは静かな表慶館で行われるので
どんな展示なのかなと思っていました。
特に表慶館は狭いイメージがあって
仏像とかが窮屈に展示してあったらどうしようかと
思ったのですが。。。


心配は無用でした。
仏像さんたちは
殆どがものすごく小さいものでした。

ただ小さいからといって
神々しさは健在で
宝石の中から神は出てきたのを
表した感じがとても素敵でした。

あと笑顔の像が多かったのが
とても観ててここちよかったな。
こちらまで
笑顔になるような像が多かったです。


宝石や宝飾品の展示も
沢山あったしもちろん素晴らしかったんだけど
一番よかったのはやはり仏像だったなあ。
暖かい気候からくるのでしょうか。
ゆったりとした笑顔やリラックスしたポーズは
みててこちらも笑顔をもらう感じでした。




ちなみに息子も
仏像を楽しく鑑賞。

「わらってるねー」
「ねてるねー」
とか笑顔で観ていたのですが


いくつか顔が欠けている仏像をみて


「おかおがない!どうして!?」


って驚いていたのが
また面白かったです。


ちなみにこちらの展示は
この季節になんかぴったりでした。
晩夏から秋にかけてにぴったり。

とても気持ちよく鑑賞できました。

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2008-09-08

国立新美術館「アヴァンギャルド・チャイナ」を再訪しました。

chaina2

本日は運動教室の振替。
なのでいつもと違う時間に六本木に行ける。


さてどうしようと思っていたら
息子が
「これみたい!」と先日行ったアヴァンギャルド・チャイナの
パンフレットを持ってきました。

怖いよ。大丈夫?と何度も聞いても
大丈夫と答える。


正直長い時間はいられません。
なのでさくっとみてみるか!ってことで
国立新美術館の「アヴァンギャルド・チャイナ―〈中国当代美術〉二十年―」
を再訪してみることにしました。


今回は
パフォーマンスアートは一切見せず
絵画、オブジェを中心に
見せてみることにしました。



なんとか泣かないで観ることはできました。
ただ今までみた現代芸術のなかでは
一番攻撃性をかんじたみたいです。
ですよねえ。。。


正直ぞく!ってした作品は多かったみたいです。


特にびっくりしたと思われるのが
孫原・彭禹『老人ホーム』2007年、ミクストメディア。
だって部屋に入ったとたんに何十人ものおじいさんが
車いすで徘徊しあってるんですからねえ。
私も最初観たときものすごく驚きました。


しばらく車いすをみつけると
「アートだね!」って言ってました。


あと困ったのが
黄永 《『中国絵画史』と『現代絵画簡史』を洗濯機で2分間攪拌した》
をみたとき。

「これなあに」

と聞かれたので

「古い本をお洗濯してぐしゃぐしゃにして新しいものを作ったんだよ」

と説明してみました。
すると



「たのしそう!ぼくもやりたい!」



(´・д・`) ダメ


息子不満そう・・・・


これは新たなる問題発生です。
家で自分がやって怒られることが
美術館では芸術として展示されている。
「なんで???」ってなりますよねえ。



これはちゃんと説明しないとあかん。

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2008-09-05

東京ミッドタウン・デザインハブ特別展:アジアデジタルアート大賞[東京展]を観てきました

HUB

最近ぎりぎりまでお昼寝しない息子。
そして寝たらぐっすり。


今日もいつものように
運動教室の帰り道はぐっすり。
食事後時間が余ったので
東京ミッドタウン・デザインハブ特別展:アジアデジタルアート大賞[東京展]
を観てきました。



こちら、デザイン展示のはずなのに
紙媒体の展示がしょぼすぎます!!!!
紙がよれてたりする作品があるの。
これを展示OKにしたなって
ありえない。


デジタル作品は
面白いモノが多かったのに
とても残念でした。


息子に見せたい作品も多かったな。
もっと早くに行けばよかった。

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2008-09-02

森美術館「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」展を観てきました

mori0902

本日はいつも参加の
森美術館「おやこでアート」の日。
息子仲良しのキュレイターさんにみせたいと
直島の地中美術館のちらし持参でいざ出陣。



出欠の際は
ムコウからチェックされ
何人ものキュレイターさんに
かこまれご機嫌な息子。
その中でも一番仲良しのおにいさんに
地中美術館のちらしを見せながら


「あのね、
 おおきなまるとおそらとおはながきれいだったの!」


とものすごく正しく説明。
正直ちょとびっくり。



っていうのは前置きで
今回のキュレイターさんは
今日がデビューという男性。
私からみても明らかに緊張。
もしかしたら
「せいな親子は慣れてるからデビューにいいんじゃない」
と思われていたのかも。



今回の
「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」展
のアネットさんに関しては予備知識ゼロ。
オブジェ作家らしいということしか
知らないで行ってみた。


実際に展示をみてみると
非常に可愛らしさの中に
伝えたいものがはっきりしている
人なのかなあという印象を受けた。

文字をコラージュしたりとか
ぬいぐるみで文字を作ったりとか
「明確に」伝えたい人なんだなあという感じ。


あとは本当に大規模な作品が多い。
その動きはコンピュータ制御されてるそうなんだけど
最初は単なる上下運動だったんだけど
その後いろんな動きに変わっていくのが
面白かった。

きっといろんな出会いがあったんだろうな。


私自身は
ぬいぐるみで文字を作る作品が
とても可愛いと思った。


息子自身は
緊張してまわりが見えないキュレイターさんに
「しゃがんで観たらおもしろいよー」とか
助け船を出したりして
楽しんでいるのかとおもいきや
終わったら「もういい。かえる。」

やはり彼は現代アートはお好きではないようだ。



今日は天気がよかったので
スカイデッキとアクアリウムも堪能しておきました。

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