
今朝一緒に出かける約束をしていた
友人親子よりキャンセルの連絡。
寂しいが仕方がない。
そこで息子に「どうする」と聞くと
「がっこうぼさつがあったところにいきたい」
という訳で
平日初めて母子で上野の国立博物館に
行ってきました。
今まで車では何度も行ってるけど
電車は初めて。
遠いかな、大丈夫かなと心配していたのですが
少々の愚図りはあったけど無事鶯谷に到着。
そこから歩いて国立博物館に向かうことが出来ました。
さて、今回の展示は特別展「
対決?巨匠たちの日本美術」。
『國華』創刊120周年を記念して開催するこの展覧会では、
『國華』誌上を飾ってきた名品・優品を、作家同士の関係性に着目し、中世から近代までの巨匠たちを2人づつ組み合わせ、
「対決」させる形で紹介いたします。
との説明が。
そもそも『國華』って何から確認すると
http://www.asahi.com/kokka/book/index.html
明治時代に発刊された美術専門誌とのこと。
もちろん現在も発刊されていて
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=9507
現在は 第1352号なんだそうです。
なんて簡単な予備知識と共に
早速鑑賞開始。
息子もベビカから降りて
早くもハイテンション。
最初は運慶VS快慶。
こちらの地蔵対決で息子すっかり魅了。
やはり彼は仏像が好きなのね。
その他対決で印象に残ったのは2つ。
まずは円山応挙と長沢芦雪。
こちらの二つの作品はとっても大きい。
そして写実的ではあるんだけど
明らかに違う視点で描かれている。
そしてこの2人の「師弟」という関係を考慮すると
長沢芦雪の襖絵の虎がものすごく挑戦的な眼差しを
しているように感じる。
まさに「これこそ対決」というコーナーになっていました。
そして円空と木喰。
この二人の掘る仏像には安らぎと暖かみがあります。
木のぬくもりと一緒にその暖かみを感じることが出来ました。
こちらは「対決」というよりかは「共演」という感じでした。
ものすごく楽しみにしていた
永徳Vs等伯は思った以上に印象に残りませんでした。
どうしてなんだろう?
今回は前回の薬師寺展と違い
作品がほんまに多い。
(特に歌麿と写楽は多かった)
作品であふれかえってる感じもする。
もっと対決色を深めた作品を
厳選して置いてもよかったのでは
という気もします。
ちょと最後のほうは
お腹一杯って感じだったので
最後のコーナーの横山大観と富岡鉄斎が
少し可哀想でした。
さて
ここで息子が横山大観の「雲中富士図屏風」を観て
「これまえちがうところでみた!」
と大声で話し始めました。
そう、新国立美術館での横山大観展で
この作品とよく似た
「群青富士」観たのです。
その後も何度も
「まえみたおやまをまたみたね」
と嬉しそうに話してくれました。
ちなみに私も
帰宅して目録を読むまで
「群青富士」だと思ってました。。
ごめんなさい。。
そんなミステイクはありましたが
本当に見応えある展覧会でした。
正直2歳の子供を連れていく展覧会なんて
あまり落ち着いて観れたもんじゃありません。
でも「観た」という体験は必ず子供の中に残ります。
そして今回その「体験を再確認」する現場に立ち会うことが
出来ました。
この「体験を再確認」する作業って絶対その後の人生に
深みを与えることが出来ると思うんですよね。
そしてその「体験を再確認」を一緒に体験することで
私自身の生活にも潤いをもらっている気がします。
これからも息子と一緒に
どんどん一緒に美術館や博物館に行きたいです。
でも今回は再訪します。。
ちょともう少し観たかった。。。
theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術