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2008-05-24

富士フィルムフォトサロン名作展 林忠彦写真展「カストリ時代」を観てきました。

dazai

昨日金曜日いつものスケジュールで
ミッドタウンでランチを済ましたあとは
ベビカで寝ている息子を押しながら散策。
(それにしても毎週ミッドタウンでランチしてるなあ。。)

そうしていたら
ものすごいかっこいいポスターと出会った。。
誰だろう?って思ったら太宰治!
どうも近くて写真展をやってるらしい。



あらまあ!
しかも無料じゃん!
って思い
寝ている息子を連れて
富士フィルムフォトサロン名作展 林忠彦写真展「カストリ時代」
に行ってきました。


このフォトサロン実は
ものすごいいい作品展を
沢山やってるんですよねー。
無料だからものすごくオススメ!



まずそもそも「カストリ」ってなあに?と思ったら
こんな記述が。


-----
“カストリ”とは
第二次大戦直後に盛んに造られた米またはイモから急造した粗悪な密造酒のことです。
-----

で、カストリとはどう作るのか思い調べてみました。

?ドブロクを鍋に入れ沸騰させる。
?その鍋の上に、もう一つ空の鍋を吊るしておきます
 すると沸騰したドブロクの蒸気が吊るした鍋の上に溜まって雫となって落ちる
?この落ちる雫を、じょうろに受けて、竹の樋に流しながら自然冷却していき、ビンにためる

だそうです。
なんか体に悪そう・・・
っていうかものすごく体に悪いそうです。
飲み過ぎると失明したり
死んでしまうようなお酒だったそうです。

ちなみに、「カストリ」と「粕取焼酎」はまったくの別物です。



昭和20年代というと
まだ焼け野原も残っています。
復員兵として焼け野原になった廃墟をさまよう林忠彦氏は
なんとかこの東京を撮りたいと思い
借金をして小型カメラを用意して記録を始めたそうです。



写真展は焼け野原から始まります。
道で泥まみれで寝てる子供をみると
胸がきゅーんと痛くなりました。

ただそこから復興していく人たちの目は
野心に満ちあふれています。
(それは今私が復興した現在を生きてるから
そう見えるのかもしれませんが。。。)
その人たちがいきいきとして見えるのは
撮り手である林忠彦氏も
新たに出発する気が満々だったからなのかな。

写真の風景は焼け野原から
復興の状況、そして
繁華街、歓楽街にうつっていきます。
これは林忠彦氏の生活の変化も
あったのでしょうね。



私としては
風俗街、繁華街を写した写真のなかに
素敵な写真が多いなあと思いました。
特にキャバレーの楽屋の写真や
新宿の風俗街の写真は
以前みたロートレックの絵を思い出しました。
太宰治の写真も大きなパネルで見ましたが
とてもかっこよかったです。
あと川端康成の家族もなんかよかった。


モデルの文豪達はみんな林忠彦氏に
心を許していたのだろうなと
思いました。



ここのサロン、これからもチェックしていきたいです。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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