家族連れで美術館に行くとこんなことあんなことで大変!
だから子連れで美術館なんてとんでもない
という保護者の方は多いです。
私は友達がいない母親なので
どう思われてもいいや、他に行くとこないしと
思っていて美術館に通っていましたが
気にしてしまう人は気にしてしまうと思います。
それは日本人の親としてとてもよくあることだと思います。
(正しいかどうかは人ぞれぞれとして)
でもですね、子連れ鑑賞歴9年の私としては
このような注意喚起時に
いつも疑問に思うことがあります。それは
「美術館でうるさいのってそれ、子供連れに限ったことじゃない」
鑑賞マナーについては
人それぞれの基準が有ると思いますが
日本人は特に厳しいと思います。特に母子に。
子連れで美術館にいるだけで
わざわざ苦言を伝えに来て下さる方も
いらっしゃいました。
その時はいちいち凹みましたが
今はだいぶ強くなりました。
そこで冷静に想像してみたいと思います。
「美術館で子供がいるとイラっとする人の心情」を。
ここで注意していただきたいのは
「親子連れ鑑賞」に絞って想像するということです。
今まで私が苦言を頂いた経験や
現在いろいろな体験をしている
子育て中の方からの
お話を参考にしてまとめてみました。
イラッとっポイントはこんな感じかと。
1:子供の行動にイラッとする走る、触るで破損の可能性を過度に感じてしまう場合、子供がそこにいるだけでイラッとする方は存在します。
2:子供の出す音にイラッとする小さなお子さんに縁がない生活をしてる方だと、お子さんの声そのものがきになる方はいらっしゃいます。
3:子供の存在そのものにイラッとする美術館で子供連れに苦言を言う方は
お一人で言いに来られる場合が多かったです。
「ここは美術館だからあなたたちのような子供連れはみんなうるさいと思っている」とか
「ここは小さな子供連れで来るべき場所じゃないよ」など
【主語のない苦言】を伝達してくる方が多かったです。
じゃあどうしたらいいのか。
簡単です。私たち子供を連れた保護者がその人たちを
イラッとさせない行動をすればいい。
対策を具体的に考えてみました。
追記:経験上悲しいことですが
美術館で見知らぬ人に子供と自分の行動を注意される。
これはほぼ「母と子」の組み合わせの際起こります。
ネット上での日本語記事の「子供連れでお出かけ」
というのがほぼ「女性保護者+子供」を想定しているので
非常に弱い存在と思われがちなのかもしれません。
私も何回か経験がありますが
旦那も含めて家族で行った時はそういうことはありません。
なのでどうしても怖いと思ってしまうのなら
「お父さんも含めて家族全員で行く」というのは
かなり有効な対策です。
でもお父さんも忙しいですよね。
では「女性保護者と子供」で行く場合、
突発的なトラブルに巻き込まれないように
どうしたらいいか具体的対策を
を考えてみましょう。
1;行動対策
通路で走らない、作品に触らない、
そういうことをこの子は理解しているということを
付き添いの保護者は他の鑑賞者に対して
「アピール」しましょう。態度で示すこと大事です。
2:音対策
子供にしゃべるな!と注意するではなく
話をしても大丈夫な環境か、
または話以外をしたくなる環境を構築しましょう。
なるべく空いてる時間に行くか
都心の美術館だと外国の観光客が多い日に
行くというのもオススメです。
(空いてる時に限定されますが)
小さなメモ帳&鉛筆を持たせて
「気になった作品をメモしていく」などの
模写ゲームはオススメです。(必ず鉛筆にしてくださいね)
子供は暑さ、寒さに敏感なので
1、2の総合対策として「服装調節」は重要です。
トラブルのもとにならないように
子供の荷物はロッカーにあずけることも忘れずに。
3:感情対策
美術館には子供禁止と事前に評するレストランなどと違い、
基本明確な住み分けはありません。
開館時間に全ての層の人が美術館を訪問します。
だからこそこ感情のぶつかり合いは発生しやすいです。
どちらかだけが悪いということではないと私は思います。
じゃあどうすんのさ!ですが
上記の「行動対策、音対策」をこちらは十分行っていますよと
周りにアピールすることが
トラブルを避ける一番確実な方法ではないかと思います。
しかしどんなに努力しても遭遇してしまうということもあります。
その時はさっさとその場を立ち去りましょう。
遭遇しないように鑑賞を絞ることもオススメです。
そして美術館のカフェで美味しいスイーツを食べましょう。
美術体験は「終わりよければすべてよし」です。
せっかく入場料払ったのにとかそういう考えはやめましょう。
(子供がうるさくしていなくても)
「美術館で子供連れが注意されてしまう」
ケースは起こりうるのです。
そのような状況に遭遇しないようこちら側が工夫していきましょう。
少しの工夫で楽しい満足感が得られれば
そこにはより素晴らしい共有体験がもれなく
ついてくるはずです。
この文章を読んで
「なんでこちらだけがこんなに努力せなあかんの」
と感じなかった保護者の方は
子連れ鑑賞の対策を万全にして
楽しんでいただきたいと思います。
「なんでこちらだけ」と感じた保護者の方は
もう少しだけ待ってみてください。
なんとしてでも子供と一緒に見てみたい!と
感じた作品にインターネットやテレビで
出会った時にきっと気持ちが変わります。
それまで待ってください。
そして行くぞ!と思った時
この対策を思い出してくださると
私はとても嬉しいです。
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