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2019-08-21

MIZUMA ART GALLERY「岡田裕子展「ダブル·フューチャー」」を観てきました。



MIZUMA ART GALLERYにて

「岡田裕子展「ダブル·フューチャー」」

を観てきました。


一時帰国していたわけですが、実はものすごい事件が一時帰国直前に起きました。
私、息子が水浸しにした洗面所で派手に転倒して
バスタブの角に頭を強打して、流血。8針縫いました。。。
自分で止血してそのまま病院に行くという強硬策を
なんともおもわずやったのは
修羅場上等人生だからでしょうか。
頭部に包帯って頭に色々巻いてる国でも
やっぱりギョッとされるんですね。
マレーシアで縫っていただき
抜糸は日本でという国を跨いだ治療に、もう笑うしかなかったです。



そんな頭部負傷状態で拝見したこちらの展示。
岡田さんとは同じ母として仲良くさせて頂いていると同時に
とてもとてもアーティストとして尊敬しています。




今回は

「臓器提供が一般化した未来、
提供者情報の提供ができない代わりに
自分の臓器をジュエリーにして渡す習慣ができたら
どうなるだろう?」

というコンセプト。
自分の体の内面の具現化と
その具現化を別の世界に一人歩きさせる表現。

これ、頭縫われたばっかりの自分としては
とても面白かったんですよね。
頭を縫われてる際、こちらの病院の先生は


「マダム、痛かったら言ってね!聞くことはできるからね!」


と爆笑しながら
しかもめっちゃ流血させながら
縫ってくれたのですが
(なんだよ聞くだけかよ!と自分の血が滴る様をみながら笑うしかなかった)

この血ってどのくらい私の体の中に入ってるんだろうとか
この体の中に自分の臓器があるわけだけど
息子も私の体の中に入っていたわけで
そうなると私の体の中の一部が外に離脱したってことなのかなとか
この流れる血と今朝私をすっ転ばせた息子は
全然違う形態だけど実は根底は一緒なのかなとか
色々考えていたんですよ。

よく、赤ちゃんや赤ちゃんのように可愛いっていうのを
「食べちゃたいくらい可愛い」って
言う表現がありますが
その「食べちゃいたい」っていうのは
自分の体内(身体内宇宙空間)で一体化したい
ってことなのかなとか。



この「ダブル·フューチャー」展を拝見しながら
あの時考えていた
人の体の中の宇宙性と
身体内宇宙での造形美について
こんな風に具現化できるんだなと
とても感銘を受けました。

同時に頭部の傷がちょっとウズウズしました。
(おかげさまでもう完治しております!)

この「岡田裕子展「ダブル·フューチャー」。
作品集も出てまして鑑賞当日がギャラリーに到着したばかりの日で
一番最初にサインを入れて購入させて頂きました!



「俺の産んだ子」と共に読み返しながら
頭部の傷跡と傷のために毛刈りされた後頭部
(もう髪伸びました)を撫でると
身体内の宇宙が感じられて超面白かったです。

こちらの展覧会、市ヶ谷では終了ですが

岡田裕子「NADiff Theater ★ Double Feature」

としてNADiff A/P/A/R/T 1Fにて
絶賛開催中とのこと。
(NADiff は行くたびに毎回迷ってしまう😭)
こちら、9月14日には岡田さんのトークもある模様。
ぜひ詳細をこちらでチェックして、足をお運びください。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-07-05

【Kuala Lumpur】Wei-Ling Contemporary 「The Buddhist Bug: A Creation Mythology by Anida Yoeu Ali」を観てきました。



Wei-Ling Contemporaryにて

The Buddhist Bug: A Creation Mythology by Anida Yoeu Ali

を観てきました。


気がつけばもう7月。息子の学校ももうすぐ夏休みに入ります。
年度末に向けて忙しいったらありゃしないなんで
このWei-Ling Contemporaryからの
オープニングのインビテーション、そのままにしちゃったんですよ。。

いやあ後悔しました。
ほんと行けばよかった。





The Buddhist Bug 「仏教芋虫」とはまた挑戦的なタイトル。
パフォーマンスを記録した写真が基本的な展示スタイルのようなんですが
パーティーだとリアルな「The Buddhist Bug」に出会えたようなんです。
ああこれは逢いたかった。。。







Anida Yoeu Aliさんはマレー人だけでなく様々なバックグラウンドを
お持ちのアーティストさんのようです。
おそらく1つの国だけでは自分は表現しきれないから!という
自負があるんだと思います。
この自負は作品にも表れています。





芋虫に扮した彼女がカンボジアの日常生活に強引に集合する様は
カフカの「変身」の中盤の部屋を徘徊を楽しみ
変身した主人公を自身も周囲も受け入れたひと時の安住の時間を
感じさせます。
そして変身による経緯で家族に見捨てられる主人公は
結果的に悲しい運命をたどるわけですが
生き絶える直前に走馬灯のように思い出す
楽しい記憶を連想させます。

人間は次の瞬間、何が起こるかわかりません。
これは東日本大震災に遭遇した時に
痛感したことでもあります。
一瞬で状況は変化し、安住と思って居た場は消える。
その安住の記憶を思い出すなあと
最初はユーモラスなスタイルに
クスクスしていたのに
なんだか考え込んでしました。

この面白さと混乱はきっとオープニングパーティーでの
パフォーマンスを見たら
もっと深く考察できたなあと
忙しさにかまけていけなかったことを深く後悔。。

(でもKLだと本当に移動大変なんです。。)

カフカの「変身」読み返したくなりました。


8月18日まで。
詳細は公式サイトをご確認ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-05-28

SNOW Contemporary「竹内公個展「盲目の爆弾」」を観てきました。



SNOW Contemporaryにて

「竹内公個展「盲目の爆弾」」

を観てきました。


竹内公太さんは1982年生まれのアーティスト。
現在は福島県を拠点に活動を行っているそうなんです。
この個展は4月13日まで。
先月の一時帰国の際に伺うことができました。

今回の一時帰国は父の墓参りが主目的でした。
父の墓は福島の会津若松にあります。
4月だから桜って期待してたらなんと
雪が降ってきたというサプライズもありました。
この福島に行ってからこの個展を拝見したというのは
とても重要でした。




竹内公太さん、最初の出会いからもう衝撃で衝撃で・・・。
金属バッドで殴りまくるパフォーマンス
「ふるさと」には心底驚かされました。
そして彼が代理人を務めた
指差し作業員の代理人として
ボックスに1日入るパフォーマンスを行った
「公然の秘密」(SNOW Contemporary、東京、2012)
も忘れられない展覧会でした。
こちら、竹内さんとどうしてもお話ししたい!って
息子の願いがあって2回行ったんですよね。。。
ギャラリーの方も知らない秘密が聞き出せて
びっくりしたのも良い思い出です。



さて。



この映像作品「「盲目の爆弾、コウモリの方法」は
第二次世界大戦時の44年から翌年にかけて
日本軍によって投下された
風船爆弾の歴史を扱った映像作品。
40分近くあるので息子が
飽きちゃうかなって思ったんですが。。。



もう引き込まれまくりでした。



風船爆弾。
今にして思えばなんだそれ状態のものを
劇場で市民が身を粉にして作り、
そして大本営が伝える
フェイクニュースに喜び、
また作成する、
繰り返される虚構の世界。。

なんだか身につまされます。


こちらは竹内さんがレジデンスで
2017年にアメリカに滞在していた時に
行った調査を元にした作品とのこと。



このような作品って
もちろんすごく深いんだけど
でも退屈してしまうような
箇所があったりするんだけど
この作品には全くそれがなかった。
エンターテイメントとしてもすごく面白かった。



特に、いま東南アジアで暮らしているので
私たちにとって第二次世界大戦というのは
中側の想いと外からの想いという2つの想いがあります。

中側は、私が子供の時に授業で勉強した歴史、
読んだ本、行った博物館。
外側は東南アジアからみた「日本軍」という存在です。
この中側と外側の視点を持つようになってから
私自身が「戦争」をモチーフにした
作品への鑑賞方法が確実に変わりました。


戦争の多面的な部分を常に意識し、
そして現在生きてる自分は何をすべきか。
それを常に、常に考えます。


私は英国、オーストラリアの関係したコミュニティに
生活しているのでまた米国側とは違った視点な感じがします。。
この複数の視点を大事に維持しながら
これからも色々な作品を拝見したいと思います。


展示は既に終了しています。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-03-31

【Kuala Lumpur】A + Works of Art「Superfold by Tawatchai Puntusawasdi」を観てきました。




A + Works of Artにて

「Superfold by Tawatchai Puntusawasdi」

を観てきました。


去年、バンコクビエンナーレを楽しんできました。


Bangkok Art Biennale2018を観てきました。


正直バンコクの交通網をうまく使いこなせず、
日々午後3時くらいまでしか回れませんでした。 
バンコクビエンナーレは
お寺での展示がうまく組み合わされていて、
観光や参拝も同時に楽しめるビエンナーレでした。


お寺めぐりでワット・ポー本殿は外すことはできないでしょう。
そう、驚くほどに大きい寝姿の仏像が拝める場所といえば
名前を知らなくてもわかると思います。


Tawatchai Puntusawasdiさんの
「A Shadow of Giving」も拝見することが出来ました。
これはワット・ポー本殿の壁画から
デザインのアイデアが来てるそうです。

こんな歴史を感じる表現から
研ぎ澄まされた表現が生まれる。
さぞかしとてもストイックな方なんだろうと思ったら。。。




とても素敵な穏やかな方でした。

数々のビエンナーレ、近年では
シンガポールのミニマリズム展にも参加。
素材はとても身近なものなのに
そこに自然のルール、造形、哲学、自然の摂理を投入して
完成する作品はなんだか古代の哲学者のよう。










美しい彫刻がそこに存在するまでの経緯を
想像させる数々の数式と分析。
数学が苦手だった私は意味がわからないけど
でもそこに感じる導かれる感は
とても美しい流れを感じさせてくれます。





1つの影、角度がそこに生まれたのには意味がある。
誕生の経緯を数学的に記録していくことは
まるで神が生命を作り出した経緯を
記録してるようにも見えます。



深いなあってしみじみ思いました。



今回はトークもあったのだけど参加できず
(中学生は宿題が忙しい!)。
じっくりと改めて向き合いたいと思います。



4月6日まで。
詳細は公式FBページをご参照ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-03-25

【Kuala Lumpur】ILHAM Gallery「 Chia Yu Chian: Private Lives」を観てきました。



ILHAM Galleryにて

「 Chia Yu Chian: Private Lives」

を観てきました。


悲しいかな私、まだまだ不勉強で
マレーシア出身の作家さんついて知識があまりありません。
なので展覧会はあくまでも第一印象、
インスピレーションで鑑賞しているのが現状です。

そんな私が展覧会の広告を見たとき


「これは!」


と思わず目を見張ったのが
「 Chia Yu Chian: Private Lives」のポスターでした。


私はKuala Lumpurに住んでまだ1年ちょっと。
しかも普段は郊外に住んでいるので
Kuala Lumpurという都市の現在も、
過去もまだまだ知らないことが多いです。



そんな知識が全然足りない私でも
おおっと身を乗り出してしまうような、
なんだか懐かしさで胸がいっぱいになるような
とても素敵な世界でした。

実際の展覧会はまるでタイムスリップを
経験したかのようでした。



Chia Yu Chianさんは1936年生まれ、
彼は芸術を学ぶために
フランス政府から奨学金を受けた
マレーシアとシンガポールからの最初の芸術家でした。
卒業後の作風はナンヤンスタイルと言われる
シンガポール現代芸術の影響を多大に受けた画風だったそうです。
その後、ペナンからKLに家族と一緒に転居して
フラットの1室をアトリエにして作品制作を始めたそうです。
資料を拝見した印象では決して広くは感じられませんでした。


だからでしょうか、
今回そのアトリエで描かれたであろう作品たちには
まるでその場にいるような懐かしさが広がっていました。







私自身は今は郊外に住んでいるので
中心部を訪れる際はついつい観光客目線が出てきます。
しかもシンガポールからのスライドという背景もあり、
観光ガイドで紹介されているような場所は
つい色眼鏡で見てしまいます。

この展覧会にはそのような観光名所が数多く出てきます。
この展覧会で描かれた私が知っている有名な場所は
観光名所ではなく、明らかに

「人々が行き交っている場所のかつての風景」

でした。
ああここに何十年前にこんな人がいたんだろうな、
こんな食べ物を食べてたんだなとか…。





特に私が惹かれたのは病院のシリーズ。
私ごとですが、
1月、2月と息子が体調を崩して
結構病院のお世話になりました。
最初は日系のクリニックに行ってたのですが
専門医に行きなさいと紹介状を渡されなんと地元の病院に行くことに。

シンガポールで専門医経験が数回あったので
ど緊張はしませんでしたが
システムがなかなか理解できず緊張しまくり。
その時になんとなく見ていた待合室の風景とかが
数十年前だとこんなだったのかなとか色々思いを巡らしました。

病院はとても綺麗だったしとてもシステマティックだったんですが、
このシリーズを見ていて
何だか通っていた病院の遠い昔を勝手に想像している自分がいました。
(ちなみにその病院は出来て間もないので想像ではなく創造なんですけどね)




この展覧会にはとても

「社会的な位置付け」を感じます。
絵画的表現だけでなく社会的背景を写真より鮮明に、
ライブ感満載で伝えるってこういうことなのかなって感じます。

この展覧会が会期が長い理由がわかります。
これはぜひ観光で訪れた人にもみてほしい。
観光で歩き回った場所の空気感を
思い出しながらかつてここには。。
と想像の海への旅が始まります。

その旅は実際の旅とはまた違ったものになることでしょう。


必見です。ぜひ、足をお運び下さい。

6月23日まで。
詳細は公式WEBサイトをご参照ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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