2017-06-10

IKKAN ART INTERNATIONAL「TeamLab new work「impermanent」」を観てきました。


IKKAN ART INTERNATIONALにて

「TeamLab new work「impermanent」」を観てきました。


今回はロンドンで行われた個展の作品、アートドバイで発表された新作を見ることができました。

私は最近シンガポール博物館のガイドをお手伝いする関係で、
「Story of the Forest」に関わることが多いです。
この作品は歴史と教育、そして未来を感じさせる「綺麗だけではない」
多面的な作品であると言えます。





今回は、Four Seasons, a 1000 Years, Terraced Rice Fieldsについて。
は最初に拝見した際、私にはその作品の奥がわかりませんでした。





なんか楽しいなああ
カエルかわいいなあ
田植えしてるなああ



その動きを純粋に楽しんでいたら
「もっと奥があること」を教えてくれました。




この棚田の風景は大分県の豊後高田市の
「田染荘(たしぶのしょう)」という場所だそうです。
千数百年の昔、国東半島が六つの郷にわかれていた頃、
この地域は未開発の原野でした。
743年の墾田永年私財法の成立によって、
この地を豊かな水田地帯にしようと、
農民や宇佐神宮が多くの努力をしました。
その結果、この土地の地形を利用して様々な曲線を描いた、
独自の水田が生まれました。

やがて、日本の律令時代において新しく開かれた水田は荘園
(貴族・豪族・有力寺社の私有地、つまり税金の取れない土地)
となりました。
そのような経緯で生まれた田染荘は
宇佐八幡宮の「本御荘十八箇所」とよばれる根本荘園のひとつです。
その中でも最も重用視された荘園として栄えたんだそうです。
ここ小崎地区はこのスタイルがずっと受け継がれています。
平成22年に「田染荘小崎の農村景観」として
国の重要文化的景観に選定されました。




という場所なんだそうです。
あー綺麗な場所なのね。

いえいえそれだけではありません。

田んぼは、生きています。





ここには朝が来て夜が来ます。その時刻は実際の日の出、日の入りとリンクしているんだそうです!
そしてその時の天気も反映されます。昼間は働き、日が落ちれば宴が行われます。
夜になれば農民たちは家に帰ります。
常に、つまり、自然を反映した世界に新たなデジタルの世界が蓄積されていくのです。

デジタルとリアルの融合は「Story of the Forest」でも反映されていること。

そこで疑問。

チームラボさんは世界中で人気です。
これ、もし日本とめっちゃ時差があった場合はどうするんですか。。。?
日の出、日の入りはその土地に合わせるそうです。
そうですよね。南米とかで買ったらずっと農民寝てばっかりとかじゃつまんないですよね。




私たちが観ていた時間帯はちょうど日の入りの時間でした。
夕焼けが綺麗だった。



最近、「デジタル」だけじゃないデジタルアートに心惹かれます。
リアルとバーチャルを行き来してるかのようなこの感覚は
数年前の私には想像できないものでした。

きっとこれからもっと想像できないスタイルの芸術が登場してくるのでしょう。
それをアートじゃない!っていうの人もいるでしょう。
アートなのか、アートでないのか。
そういうのはよくわからないしあまり考えたくありません。
その表現に出会った時の「うわああ!!!」という驚きを
ずっと楽しめる感覚を持ち続けたい。
こんなふうに簡単に考える人がいてもいいと思うのです。




「Impermanent Life 」も迫力満点でした。


6月15日まで。
できれば数回、違った時間に行くことをお勧めします!
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2017-06-04

sundaram tagore gallery, Singapore 「Kubota Hiroji Photographer」を観てきました&トークも聞きました。


sundaram tagore gallery, Singaporeにて

「Kubota Hiroji Photographer」を観てきました。

マグナムフォトってご存知でしょうか。
わたしが「マグナムフォト」の名前を知ったのは
改装前の東京都写真美術館に通うようになってからでした。


マグナムフォトとは、1947年、ロバート・キャパ(ハンガリー人)の発案により
アンリ・カルティエ= ブレッソン(フランス人)、
ジョージ・ロジャー(イギリス人)、
デビッド・ シーモア("シム")(ポーランド人)らが創設した

会員が出資して運営する写真家の集団です。
自分たちの表現の権利と自由を守るために
創設されました。

私自身は報道写真にそれほど興味があったわけではありません。
しかし世界報道写真展などの写真を拝見するたびの


「写真ってその場に行ってその瞬間に出会って、
 そこでシャッターを押す「行動力」が集まって初めてできるんだ!」


と毎回圧倒されてきました。



なので、マグナムフォト会員の久保田博二さんがシンガポールで個展ですって!
マジですか!!!!と小躍りしてまずパーティーに出かけたわけです。


そこで私は
自分の行動力を自分で褒めながら
実際に行く、行動することの重要性を再認識します。


100点近い作品の数々は
それぞ違ったリズムを奏でています。
そして私には日本人でいい歳のおばさんでもあるので
日本の伝統的な行事の際に感じる独特の高揚感とか
伝統的な匂いなどを細かく思い出すことができたのです。

全ての写真が衝撃的な瞬間ではないのに
それぞれの写真の前に立つと
その写真が誕生するまでの時間の流れを感じることができます。


改めて感じさせてもらいました。
写真という作品の後ろ側に続く壮大な物語を。


そしてマグナムは
会員が出資して運営する写真家の集団。
つまり、行動の根源は写真家側にあります。
まず行動。行動しなきゃその瞬間には立ち会えないんだよ。
そんな声がどこからか聞こえてきました。



トークも聞きました。
(どうしても聞きたくて息子はサッカーを休んで行きました)
ニューヨークでの活動や
北朝鮮や中国でどうやって写真を撮る機会を得たのかなど
面白い話満載で楽しかったー!


そして質疑応答の際の
「若い写真家たちに助言を」との質問に
「ないですね。僕は写真を習ったことがない。だから写真を教えることはできない
「僕はシャッターを押したくてその場に行くんです」
「ごめんね、親切じゃなくて」

的なやり取りに「まず行動だよ!」という強いエールを感じました。


昨今、少し自分の思い通りにならないことに
憤りを感じていた日々を送っていたのですが
まさにそんなの関係ねえって吹っ切れた気がします。
自分で行きたい場所に行き、自分の好きなように撮る。
承認前提での行動ではなくあくまで行動は自分主体。
そこから全てが始まるのです。



いやああああ本当に行ってよかった。
久保田さんともお話をさせてもらい
たくさんの元気と勇気を頂きました。

息子は「うわあ僕もっと写真撮る!撮りたくなってきた!!!」と
テンションMAX。
私は日本語的思考から見たら型破りすぎるダメ母なのですが
一緒に楽しもう!
彼を楽しい場所に送り出そう!的な気持ちは誰にも負けません。


素晴らしい1歩を踏み出すエネルギーを沢山もらいました!
7月2日まで。
月曜休館日です。詳細はWEBサイトをご参照ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2017-06-02

Japan Creative Center「 Future Bodies of Asia An exhibition by Atsuhiro Ito, off-Nibroll and Fuyuki Yamakawa」を観てきました。


Japan Creative Centerにて

「 Future Bodies of Asia An exhibition by Atsuhiro Ito, off-Nibroll and Fuyuki Yamakawa」

を観てきました。


Snow Contemporaryは東京に住んでいた時から
ずっと注目していたギャラリーです。

世田谷の時からずっと注目していました。
そしてこんな変わった親子を受け入れてくださった
とても素敵なギャラリーです。

そんなSnow Contemporaryがシンガポールで展示をする!と言うことで
もう展示前から私はワクワクですよ。
そし細々したことをお手伝いさせて頂きながら
展示を楽しみにしていました。


オフニブロールの展示、実は世田谷で私、拝見していました。


2012-09-16
SNOW Contemporary (XYZ collective)「明日は、はじめて見る今日」を観てきました。


確か梯みたいな階段を登ってみた記憶が。。
スタッフさん、作家さんに
「随分古いこと覚えているんだね!」と驚かれました。


さて、今回は3人の作家さん(1つはユニット)のグループ展。


そしてオープニングの日には
お芝居がありました。
佐々木あや子さんって言う女優さんの一人芝居だったんですが。



これがすごかったんですよ。


私、アートだ芸術だって日々言ってますが
「現代劇」は正直わからんって思ってたんです。
自分から見に行くこともまずありませんでした。


しかし。


今回のお芝居はすごかった。
演者さんの「入る瞬間」を間近で見るって
なかなかできない体験。


お芝居は日本語なので
英訳が出ました。
これがまた現代芸術そのもので
本当にゾクゾクしました。


この体験をした後に
展示空間に何度か通わせて頂きましたが
なんだかもうお芝居の声が聞こえてきそうで。。。


ああ最大限の衝撃はこうやって反芻されていくのだと
改めて感じました。

改めて思いますが
先入観は邪魔以外の何物でもありません。
邪魔です。
とにかく邪魔。
まず行動してみなきゃです。



伊東さんの作品は一度世田谷で体験しました。
こちらもなんか根本に突き刺さるものでした。


2012-12-04
SNOW Contemporary (XYZ collective)「伊東篤宏「V.R. Specter 視る音、聴く光」」を観てきました。



山川さん映像や作品しかまだ拝見したことがありません。
ちなみにこの山川さんの映像のお部屋。
男性がそれぞれ物想いにふける姿を数回拝見しました。
癒しの部屋でした。


それにしても
本当に、本当にかっこいい。
表現のハードルを巧みにくぐり抜けて進む様は
巧みなドリブルで相手を翻弄するストライカーのようです。



こう言う展示ってもっと存在を伝えたいんだけど
シンガポールの日本語メディアには
どうも好かれないので個人で頑張っていきたいです。



こちらの展覧会、これからタイ、ベトナムを巡回するとのこと。
アジアの皆様がどのような反応をするのか楽しみです。


6月3日まで。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2017-03-14

Japan Creative Center「 Jorel Chan “Vestiges of their Hearts” 」を観てきました。



Japan Creative Centerにて

Jorel Chan “Vestiges of their Hearts”

を観てきました。


今年も3月11日がやってきました。
地震から6年の日々が経とうとしています。


当時。


川崎のヨドバシカメラの屋上の
フットサルコートで行われていた
サッカーの幼児クラスに参加している息子を
私はベンチでぼっと眺めていました。

睡眠不足で頭がクラクラしていたので
最初の揺れは目眩だとおもいました。
しかし揺れはどんどん激しくなります。
これはやばいと思った私は
ベンチから立ち上がって
コーチに「地震です!」と叫びました。

動いていた子供達とコーチは最初気がついていなかったけど
私の声で止まると地震に気がつき思わずしゃがみこみました。
子供、コーチ、保護者がコートの真ん中に集まり
揺れが収まるのを待ちました。
時間としては長くはなかったけど
でも随分長かった気がします。

なんとか揺れは収まり、屋上から
歩いて地上に戻ることにしました。
向かいにあったさいか屋という古い百貨店の窓ガラスが
パラパラと落下していくのを子供に見せないように
私たちは地上に降りました。

コーチの一人が実家が仙台ということで
真っ青な顔をしてるのでみんなで励まし
その日は解散。
他の人は交通の回復を待つと話したが
私たちは歩いて大田区の家へ帰ることにしました。

その距離、16キロ。
「長友が1試合で走る距離だ。長友になれる?」
「なれる。僕にもトーキョー魂がある」

おかげさまで広い道の途中、
トイレを解放してくれる店や
お茶を配って下さる店もあり
2時間半ほどで帰宅することができました。

親切な人たち感謝。
長友にも感謝。



余震はずっと続いていたので
どうしても風呂に入りたいという息子に
今日は勘弁してくれとシャワーにしてもらい
いつもなら閉める寝室のドアを全開にして
寝巻きではなくスポーツウエアを着て寝かました。
食欲はあまり湧かなかった気がします。

子供は疲れてすぐ寝てしまいました。
私はしばらく眠れなくて
ラジオとネットをチェックしながら
美術館の休館情報をまとめたりしていました。
旦那は帰宅難民になりその日は会社に泊まりました。
連絡はずっとネット経由でした。
そして、まだ父は元気でした。



6年前のこと。
遠い昔のような、昨日のことのような。




作品を見ながら色々なことを思い出しました。
そして祖母の実家を連想させるような引き出しを見たとき
父の声が聞きたいと思いました。


この展覧会をシンガポールの人がどうみるのか
正直私にはよくわかりません。
FUKUSHIMAという単語は今でもとても強くて
色々な印象が勝手に流れて行くからです。


展覧会のパーティーにて写真を見ている人たちを
私は何度も見つめました。
彼らに何か言いたくなるけど、でも結果的には黙っていました。


作品で印象深かったのは空。
東北特有の色合いは
猛烈に父を思い出させます。


うう、伝わってる?
と何度も言いたくなりましたが
結局何も言いませんでした。


たくさんの希望も感じました。

Exhibition showcases Fukushima recovery

地元紙の取材を振り返ると
「過去の事実と向き合うこと」
「現在の希望を表現すること」
両方の記載があり、ああ伝えたかったことはこれかもと思いました。



そしてこの展覧会の設備内に東北の名産のパンフレットなどが
配置してあることがとても嬉しくなりました。


何かできることを、伝えられる形で。
やれることは色々あるはずって思いました。


3月18日まで。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2017-02-23

iPRECIATION「Afterimage… – A group exhibition by Hilmi Johandi, Jon Chan, Khairulddin Wahab, Kenichiro Fukumoto & Allan Balisi」を観てきました。



iPRECIATIONにて

「Afterimage… – A group exhibition by Hilmi Johandi, Jon Chan, Khairulddin Wahab, Kenichiro Fukumoto & Allan Balisi」

を観てきました。


インターネットって本当に便利ですよね。
その場に行かなくても
まるで行ったような気持ちになれる。
もしかしたら実際に見るより
もっともっと詳しく観れたりする。


でも。
でも。

だからこそ。


そこに行ったから書けることを書きたい。
最近特にそう思います。
大規模展覧会ももちろん好きなのですし
大迫力の巨大展示にも毎回ワクワクします。


でも。
でも。

だからこそ。

その場で感じられることを記していきたいんです。
今回のこちらのグループ展。
唯一の日本人作家である福本さんからお誘いを受けて
伺うことができました。


美術大学の繋がりからのグループ展。
会場は本当に平和な空気に満ち溢れていました。
最近グループ展っていうとなんか異種格闘技戦的な
雰囲気が多くていつもおりゃーって感じだったのですが
この雰囲気は、和む。とても和みました。


オープニングパーティー、そしてアーティストトークに
最後の方だけ参加させて頂き、そのあとお話を伺ったのですが
話を聞いてわかることって本当にたくさんありますね。



ああやっぱ実際行かなきゃなと
心から思わせてくれたのは
特に今回のキュレーションを行なった
Hilmi Johandiさんの作品を拝見した時。

絵の前で絵の前から音楽が聞こえてくるような感覚。
本当に実際に見てほしい。
とても引き込まれました。


こういう若手でキラッとしてるアーティストさんを
日本語で紹介したいなあと
そのためにはもっと英語頑張らなきゃなあと
改めて思います。



3月4日まで。
会場の様子が動画になっています。
少しでもこの和やかな感じが伝わりますように。



theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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