2010-09-18
ギャラリーmomo両国「水谷 一展「消失」」を観てきました。

本日幼稚園が早く終わったのでギャラリーmomo両国にて
「水谷 一展「消失」」
を観てきました。
水谷一さんは VOCA2010では拝見させて頂いています。
「引込線」はすごく行きたかったのだけど行けなかった。
個展形式では初めて。
作品は大きい作品が2点、ビデオ作品が2点でした。

まず今回取り壊しが決定しているgallery A。作品名は
「あなたがいると思っている所にわたしはいない。
あなたがいないと思っている所にわたしはいる。」
こういうタイトル最近多いですよね。
まあそれはいいとして
こちらの作品このギャラリーに思い入れがある人だと
とても心が締め付けられるような空間になっています。
こちらのギャラリーの広い部分が取り壊されると伺ったのは
前回のこどものワークショップの時でした。
本当に寂しいです。
こちらのギャラリーには本当によく通いました。
私たち親子はここのギャラリーとの出会いが素晴らしかったので
ギャラリー巡りを始められたといっても過言ではありません。
息子はここのギャラリーで「美術品を向き合う姿勢」を学ばせて頂きました。
おかげさまで私たち親子は本当に沢山のアートに触れ合うことが出来たと
思っています。
ギャラリーそのものがなくなるわけではないし
別な形で再生(来年には始めたい!とのこと。楽しみにしています)されるわけです。
でもやはり思い出がつまった場所が「消失」するって寂しいですね。
水谷さんのHPでのコメントでとても印象深かったものが
「消失の認識は今在るという事実に場を与える」
というもの。
ここのギャラリーの形が変わったとしても
ここにずっと通ったという事実は残っている。
息子には息子の生活があるからいつまでも一緒にギャラリー巡りが出来るとは思っていないけど
でもこういう体験が息子の心の中にずっと残っていってくれるといいなと
改めて思いました。
なんてことをもう個々から見ることが出来ない風景と共にいつまでも見ていたくなるような空間です。
gallery Bはこちらは残る予定の場所。タイトルは「歪んだ真珠」。

水谷さんらしい作品。
近くでじっくり見たことがなかったのでじっくりと鑑賞。
とても面白かったです。
作品外の床の模様まで作品かと見間違えるほどの環境の完成度にうっとり。
奥から改築の打ち合わせの声が聞こえくる環境での鑑賞だったのですが
このギャラリーの変化を視覚化している感じがして
なんだか作品がうごめいているように見えました。
こちらの空間に思い入れのある方はぜひ訪れて頂きたいです。
9月25日(土)まで。
日・月曜・祝日休廊です。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術