2010-03-14
Think Spot KAWASAKI 「椿昇展「GOLD/WHITE/BLACK--Complex」」を観てきました。

Think Spot KAWASAKI
「椿昇展「GOLD/WHITE/BLACK--Complex」」を観てきました。
このような大規模で特別な場所での展示というのは
このチャンスを逃すと二度と観れなくなってしまうもの。
今回はmemeさんのブログ記事を読んで
あえて記事しか読まないででかけてみました。
「かっこいい」
「迫力」
「ミサイル」
非常に男子受けしそうであります。
父子の気分も高鳴ります。
車で来ていいのかいまいちよく分からず近くで止めていざ出発。
「日本貨物鉄道って切符どうなってるのかねえ」って
親子でのどかな会話をしながら指さしをつたっていざ会場へ。
入り口で資料をもらい入場しようとすると
「一部過激な表現の映像がありますのでご注意下さい」と助言を頂きました。
かなり身構えていたのですが
実際はそれ程驚きはしませんでした。様式美の中にぴったりはまっていたからかな。
最初長く長く続く暗い廊下を歩きます。
ぼやっと見える炭坑夫のような男達の肖像がみえてきます。
そしてたどり着いた次の部屋では巨大絵画の他に
コックピットをイメージした小部屋があり
いくつものPCと
聞き覚えがあるような気がするが違和感を感じるようなアメリカンなハードロックが
大音量でかかっていました。
「気がつきたくない違和感」に気づけ。
もしかしてこれが序章としてのメッセージなのかしら。
そんなことを考え始めると他の部屋でも考え込んでしまう。
しかし息子は待ってくれない。
というわけでメインの展示室へ移動します。
それにしてもうちの息子は暗転が大丈夫。
暗い部屋で怖がることは殆どありません。
理由は不明。どうしてなのかなあ。
そしていよいよメインでミサイルとご対面。
大きい。大きい。
でもこのミサイルは攻撃が目的ではなく
先導が目的であるような感じがしました。
自分の力ではどうにもならないような世の中の非情な出来事を
自分が出来ることから変えてみないか!
俺を行動してるぞ!見ろ!目をそらすな!
と激励してもらっているような気分。
今世界中で怒っている殺戮をハイテク通信網ですぐ知ってるくせに
自分には関係ないとつい思ってしまう。
そんな自分が「おかしくないか?」と思ってるだけの自分に
気づきそうなくせに気がつかないふり。
それでいいの?
とユーモアを交えて詰問されているような気分になりました。
うう。くるしい。
息子は「おおきいねえ。ここまでおおきいと怒ってるみたい」と
彼には珍しく少し怖がってました。
1回目の鑑賞後、椿昇先生が談笑しているのを発見。
そこで私の必殺技「子供特攻隊出動」を御願いし
椿昇先生にご挨拶。先生はそこで驚く発言を。
椿「ミサイルに後ろから入っていいよ!
子供なら入れるから!おかあさん写真撮ってあげて!」
私「!!!写真OKなのですか?」
椿「これぼくの個展だもの♪どうぞどうぞ。」
NOフラッシュなら撮影OKの許可はありがたかたけど
ミサイルに入れって。。。
息子はもうやる気満々!「お部屋に戻る!」と言って
愛用のトイデジ持参でメイン展示室に逆戻り。
注:写真の撮影、掲載は主催者の許可を頂いております。
許可を頂いたので息子とお父さんがミサイルの中を突進!

二人とも感嘆の声をあげておりました。
旦那さん曰く「熱くも寒くもない不思議な空間」だったそうです。

許可を頂けたので息子さんも撮影。


なかなかの作品が出来上がりました。
こうなると最初自分が怖がっていたこともしすっかり忘れてどこを撮ったら楽しいか探求探求。
作品を堪能しまくっていました。
ちょっとの勇気が交流を生み
そこから新しい体験が導かれて
その体験が新たな感動を生み出す。
これだから子連れ鑑賞って素敵。
息子に感謝。皆様に感謝。
本当に貴重な体験をさせて頂きました。
「子供から見たら200メートルぐらいに感じるで!楽しかったか?よかったよかった!」
椿昇先生、そしてスタッフの皆様本当にありがとうございました。
ちなみに帰宅後改めて感想を息子に聞くと
「最初は怖かったけど中に入ったらとても楽しかった!あとせんせいもやさしかった。」
「やさしくしてもらったらあのミサイルに乗れると思う」
だそうです。
展示は既に終了しています。
スポンサーサイト
theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術