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2019-07-05

【Kuala Lumpur】Wei-Ling Contemporary 「The Buddhist Bug: A Creation Mythology by Anida Yoeu Ali」を観てきました。



Wei-Ling Contemporaryにて

The Buddhist Bug: A Creation Mythology by Anida Yoeu Ali

を観てきました。


気がつけばもう7月。息子の学校ももうすぐ夏休みに入ります。
年度末に向けて忙しいったらありゃしないなんで
このWei-Ling Contemporaryからの
オープニングのインビテーション、そのままにしちゃったんですよ。。

いやあ後悔しました。
ほんと行けばよかった。





The Buddhist Bug 「仏教芋虫」とはまた挑戦的なタイトル。
パフォーマンスを記録した写真が基本的な展示スタイルのようなんですが
パーティーだとリアルな「The Buddhist Bug」に出会えたようなんです。
ああこれは逢いたかった。。。







Anida Yoeu Aliさんはマレー人だけでなく様々なバックグラウンドを
お持ちのアーティストさんのようです。
おそらく1つの国だけでは自分は表現しきれないから!という
自負があるんだと思います。
この自負は作品にも表れています。





芋虫に扮した彼女がカンボジアの日常生活に強引に集合する様は
カフカの「変身」の中盤の部屋を徘徊を楽しみ
変身した主人公を自身も周囲も受け入れたひと時の安住の時間を
感じさせます。
そして変身による経緯で家族に見捨てられる主人公は
結果的に悲しい運命をたどるわけですが
生き絶える直前に走馬灯のように思い出す
楽しい記憶を連想させます。

人間は次の瞬間、何が起こるかわかりません。
これは東日本大震災に遭遇した時に
痛感したことでもあります。
一瞬で状況は変化し、安住と思って居た場は消える。
その安住の記憶を思い出すなあと
最初はユーモラスなスタイルに
クスクスしていたのに
なんだか考え込んでしました。

この面白さと混乱はきっとオープニングパーティーでの
パフォーマンスを見たら
もっと深く考察できたなあと
忙しさにかまけていけなかったことを深く後悔。。

(でもKLだと本当に移動大変なんです。。)

カフカの「変身」読み返したくなりました。


8月18日まで。
詳細は公式サイトをご確認ください。
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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-06-25

福岡アジア美術館「新収蔵展 2016年-2019年」を観てきました。

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福岡アジア美術館にて

「新収蔵展 2016年-2019年」

を観てきました。



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弾丸で長崎に行ってきました。
親戚の結婚式の出席のためです。
とてもよいお式でした。



さて。東南アジアからですと九州に移動する場合
拠点は福岡になります。
なので福岡空港にたどり着いたのですが
今回、せっかくなので福岡アジア美術館
訪問することにしました。


福岡アジア美術館は
20年ほど前はまさにアジアの美術の発信基地だったそうです。
確かにシンガポールでの過去のビエンナーレなどで
福岡アジア美術館の果たした役割がいかに大きかったか。
それはとてもよく聞かれる点でもありました。


実際に訪れた福岡アジア美術館はビルの一角でした。
(なんだか勝手に独立ビルを予想していた)
とても可愛らしい壁画があって思わず笑みが。



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そして素敵なカフェと図書館が並列していました。
訪問した日は土曜日の午前中だったのですが
様々なタイプの人が訪問していて
素敵なコミュニティが出来上がっていました。

そう、美術館ってこうあるべきだと思うのよ。
もちろん有名な作品の訪日!っていうのも
すごく大事なんだろうけど
こんな風に集う場所であってほしい。

日本でもこういう場所あるんだ。
よかったあああ。


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コレクション展はとてもコンセプトがしっかりしていて
見ていてとても楽しかったです。
先日開催されてた版画の展覧会「闇に刻む光」展関連でしょうか。
木版画で思わず目を見張るような力強い作品があり
思わず声が出ました。


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マレーシアに転居してから
仲良くさせて頂いてるパンクロック・スゥラップの作品も
沢山展示されていました。
彼らの活動はほんまに最高なんですよ。
私、KLに転居してこんなに木版画するとは思わなかった。
あいちトリエンナーレ、楽しみです。


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これからもしばらくは飛び回る人生なので
このように色々な美術館を訪れたいと思います。

6月25日まで。
休館日は水曜日だそうです。
詳細は公式サイトをご参照ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-06-16

【Singapore】Artscience Museum「Floating Utopias(天空のユートピア)」を観てきました。



Artscience Museumにて

「Floating Utopias(天空のユートピア)」

を観てきました。



ユートピア。いい響きですよね。
私にとってユートピアは「新しいiPhone」でした。
ユートピアって未開の楽園。観たことないのに
いまよりそこの方がいいって信じてる不思議な楽園。
おかしくないですか?
だって観たことないんですよ。
なのに絶対いまよりいいって信じてる。


まさにユートピア。
私にとっては「発売前のiPhone」がユートピアでした。



今回のこの展示。
社会学的側面も兼ね備えてると書いてありましたが
そういう難しいことはこっちにおいておいて、
とりあえずは

「いま見えてないけど憧れの場所」

を人間はどう捉えてきたかと考えると
とてもシンプルに楽しめるのではっと思います。



まず、展示の第一印象は「とりあえずでっかい」。


その予想外の大きさは「現状との明らかな違い」
を鑑賞者に猛烈に示します。
その大きさは様々なメッセージを送り込みます。



「Momoyo Torimitsu / Somehow, I don't feel comfortable 」
はキャプションを読む前と読む後だと印象が劇的に変わります。
日本の「かわいい」を巨大化することによって示す
「「かわいい」の強制的な定義」や
「日本の住宅事情への皮肉」
は言われてきた身としてはかなりぐさっときます。



Dawn Ngの「WALTER」は
私にとってはとてもほろ苦い作品でもあります。
この作品が最初に発表されたのは2014年。
この年の後半に私は日本からシンガポールに転居しました。
この作品は私の転居前に展示が行われていて、
私は多くの美術館でこの展示の関連するグッズを見ました。
でも実際の展示は見ませんでした。

存在があったけどでも実際にはみていない。
私にとってのユートピア。
最初にこの展示の写真を見た時
私はシンガポールの背景を知らなかった。
でも今は、この写真の多くの背景に見覚えがあるし、
何枚かは場所の検討までつく。
でも、今、実際にその場所があるかどうかは別問題
(開発が各地で現在進行形のシンガポールはいつも工事してる印象があります)。



そう、ここではないどこか。
もう存在していないどこか。


「ここではないどこか」ってどう定義されてるのか。
とりあえず地上から浮けばそこれは
「ここではないどこか」になるわけです。

かつて気球はその「ここではないどこか」を
直接的に体験する手っ取り早い体験だったのでしょう。



そして現在は技術が身近になり、
自分で気球をあげることもそれほど難しくなくなりました。
ちなみにこのコーナーはガチのインスタ映えスポットになってました。



では現在はユートピアが簡単に手に入るようになったのか。
そうではないような気もします。

多くの技術や情報が簡単に手に入るようになったからこそ
遠くなったユートピア。




私の息子が年老いた頃、
月に住む人間とか普通に出てくるのかもしれません。
この月を見てああ日本科学未来館!

と思わず叫んだのですが息子の反応はいまいちでした。
そうか幼稚園の時すごく行った場所だけど忘れちゃったか。。



こうやって時は流れていくのですね。
私たちの理想郷も浮遊しているのだなと感慨深く感じた展示でした。


9月29日まで。
詳細は公式ホームページをご参照ください。



theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-05-28

SNOW Contemporary「竹内公個展「盲目の爆弾」」を観てきました。



SNOW Contemporaryにて

「竹内公個展「盲目の爆弾」」

を観てきました。


竹内公太さんは1982年生まれのアーティスト。
現在は福島県を拠点に活動を行っているそうなんです。
この個展は4月13日まで。
先月の一時帰国の際に伺うことができました。

今回の一時帰国は父の墓参りが主目的でした。
父の墓は福島の会津若松にあります。
4月だから桜って期待してたらなんと
雪が降ってきたというサプライズもありました。
この福島に行ってからこの個展を拝見したというのは
とても重要でした。




竹内公太さん、最初の出会いからもう衝撃で衝撃で・・・。
金属バッドで殴りまくるパフォーマンス
「ふるさと」には心底驚かされました。
そして彼が代理人を務めた
指差し作業員の代理人として
ボックスに1日入るパフォーマンスを行った
「公然の秘密」(SNOW Contemporary、東京、2012)
も忘れられない展覧会でした。
こちら、竹内さんとどうしてもお話ししたい!って
息子の願いがあって2回行ったんですよね。。。
ギャラリーの方も知らない秘密が聞き出せて
びっくりしたのも良い思い出です。



さて。



この映像作品「「盲目の爆弾、コウモリの方法」は
第二次世界大戦時の44年から翌年にかけて
日本軍によって投下された
風船爆弾の歴史を扱った映像作品。
40分近くあるので息子が
飽きちゃうかなって思ったんですが。。。



もう引き込まれまくりでした。



風船爆弾。
今にして思えばなんだそれ状態のものを
劇場で市民が身を粉にして作り、
そして大本営が伝える
フェイクニュースに喜び、
また作成する、
繰り返される虚構の世界。。

なんだか身につまされます。


こちらは竹内さんがレジデンスで
2017年にアメリカに滞在していた時に
行った調査を元にした作品とのこと。



このような作品って
もちろんすごく深いんだけど
でも退屈してしまうような
箇所があったりするんだけど
この作品には全くそれがなかった。
エンターテイメントとしてもすごく面白かった。



特に、いま東南アジアで暮らしているので
私たちにとって第二次世界大戦というのは
中側の想いと外からの想いという2つの想いがあります。

中側は、私が子供の時に授業で勉強した歴史、
読んだ本、行った博物館。
外側は東南アジアからみた「日本軍」という存在です。
この中側と外側の視点を持つようになってから
私自身が「戦争」をモチーフにした
作品への鑑賞方法が確実に変わりました。


戦争の多面的な部分を常に意識し、
そして現在生きてる自分は何をすべきか。
それを常に、常に考えます。


私は英国、オーストラリアの関係したコミュニティに
生活しているのでまた米国側とは違った視点な感じがします。。
この複数の視点を大事に維持しながら
これからも色々な作品を拝見したいと思います。


展示は既に終了しています。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-05-23

森美術館「森美術館15周年記念展:六本木クロッシング2019展:つないでみる」を観てきました。



森美術館にて

「森美術館15周年記念展:六本木クロッシング2019展:つないでみる」

を観てきました。

ちょとマジですか15年ってすごくないですか。
うちの息子さんよりちょっとだけ兄さんの森美術館さん。
ほんと、ここに来ると「ただいま」って気持ちになれます。
ある意味、自分の実家より「ただいま」感強いです。

今回は若手アーティストのいもちゃんも
一緒に鑑賞。ありがとうね。


今回のクロッシング展はよく知ってる作家さんも多くて
立派になってお母さん嬉しいよって感じで楽しませて頂きました。








その中でものすごく衝撃を受けた作家さんについて
記録に残しておきたいと思います。

こちらの展覧会、2005年から続く企画で
若手作家さんを紹介する展覧会なのですが
私が衝撃を受けたのは磯谷博史さん。




彼のこのネックレスの作品に強い衝撃を受けました。
磯谷さんは

「身の回りの出来事を再構成することで
日常の感覚や認識に疑問を抱かせ、
それらの意義を改めて問いかける作品」


を作る作家さんだそうです。
この2600mの真鍮の鎖はお母様、お祖母様のネックスレスでつながれ
「森美術館の既存の柱」に巻き付けられています」。


!!!!!!!


既存のものに対して、
とてもシンプルで美しい方法で、
しかもキャプションを読むと
誰もが「ああっっ」て感じる物語があって。


ちょっとこれすごくね?と強い衝撃を受けました。


昨今、表現は科学技術の進歩と共に急激な選択の広がりがあります。
「こんなこともあんなこともできちゃう」からこそ

「何を伝えたいのか一見でわからないほど情報量が多すぎる」

のが現状。

特に、この森美術館は「美術館に行きたい人」だけではなく
「展望台に行ったから一緒に美術館にも行っとくか」
スタンスの人が一定数存在します。
つまり、表現の受け止めの心の準備ができていない人。


そういう人の混乱ぶりも
また鑑賞ポイントとしてとても
興味深いのですが。



本来、表現で伝えたいメッセージというのは
もっとシンプルであったはずです。

この作品はシンプルさの原点に立ち返り、
しかも探求したい欲求を生み出し、
情報を得ると更に納得を得ることが出来る。


うわちょっとすごくね?




磯谷博史さん、
注目したい作家さんにまた一人出会うことが出来ました。
これだから美術館ってほんまに楽しいのよね!


5月26日迄。
展覧会詳細は公式ウェイブサイトを御覧ください。

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