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2019-05-14

瀬戸内国際芸術祭で感じたこと、あいちトリエンナーレに期待したいこと

今年は久しぶりに日本の芸術祭を訪問できるので
今からワクワクしています。
瀬戸内国際芸術祭とあいちトリエンナーレです。

振り返ってみると私たち、東南アジアの芸術祭ばかり回っていて
本当に久しぶりに日本の芸術祭に行きます。
ちょっと緊張してる部分と
どんなことを期待してるかを
整理してみたいと思います。


瀬戸内国際芸術祭に行っていつも感じていたこと

私が日本の芸術祭訪問、それは

横浜トリエンナーレ
瀬戸内国際芸術祭

ここら辺が1番古いかな。
瀬戸内国際芸術祭は実は開催前から
直島は訪問していました。
1回目、2回目、3回目を全てクリアしている
13歳はあまりいないのではないでしょうか。


瀬戸内国際芸術祭は最初は
非常に手探りであった部分が多かったと思います。
しかし第2回、3回になると
非常にいい感じでお祭り感が出てきて
いい感じで旅感が出てきていい感じで
「冒険感」が出てきていました。

冒険感ってすごく大事なんですよ。
私のような家族鑑賞の人には。
なぜだかわかりますか?
冒険感が満載だと

「静かに見なさい」
「大人の場所でしょ!」

的な感覚が日本人的にかなり減少するので
家族連れが行きやすくなるからです。


特に私が瀬戸内国際芸術祭に過去行った時期は

「あまり混んでない時期」だったのも幸いでした。
(子供の夏休みの関係でいわゆる日本の夏休みの時期に
 瀬戸内国際芸術祭を訪れたことがありません)


混み合ってない環境、そして適度に漂う冒険感は
芸術祭と現地の生活がいい感じで
ミックスが始まっている環境と
同時進行でまるで自分が冒険の主人公になったようで
とても気持ちが良かったです。



アジアの芸術祭はどんな感じなのか

私が言ったことがある頃実際振り返ってみると
あらまぁよくまぁこんなにきましたね状態です。



シンガポール
クアラルンプール
バンコク
オーストラリア。


とにかく楽しい
とにかく自由

その印象が非常に強かったです。

日本の芸術祭訪問時に最初感じていた

子ども連れだからうるさいって言われたらどうしよう
という恐怖感はほとんど感じませんでした。
鑑賞してる人も
とにかくその場を楽しんでいるそういう人がとても多かったです。


観光と芸術がとてもうまくミックスしていることも特徴的でした。
そして観光のベースがあるので鑑賞の移動が行動が
容易でありました。
(午後2時以降のバンコクを除く!)



あいちトリエンナーレに期待したいこと

さて今回新しく初めて訪れるあいちトリエンナーレ。
開催前から非常に注目をされています。
私もとても楽しみです。
仲良しのアーティストもいっぱい参加します。
私自身は内容とかテーマとかそういう事は
正直あんまりここで議論するつもりはありません。


私が重視したいのは

家族で行って楽しいか
家族で行ってその家族それぞれの思い出になるのか
家族全員が笑顔で帰れるか
そこを重視したいと思っています。

今回は都市型の芸術祭と伺っています。
都市型と言うのは非常に行動がしやすいんですけど
その分大人が集まる。
大人が多く集まると

「芸術祭は大人が見るものだ」
「芸術祭は美術を理解できる人が来るべきだ」

と思っている人が
出現する可能性があって
そこで不幸な要素が重なると
家族連れとか気軽に見たい人たちが
追いやられる可能性があります。


あと心配なのは暑さ。
すごい暑いんですよね名古屋ってきっと。
東南アジアに住んでるお前が何を言うかと言う感じですが。
い日本の暑さって非常に攻撃的ですよ。怖いもの。
都市型だからなおさら、鑑賞において全ての人が体調管理を保てるような
環境作りを考えていただければと思います。

帰り道が笑顔だったら
また行こうって思える。
また楽しかったら次は美術館に行こう!って思える。

大事な大事な環境づくりの始まりです。
暑さ対策をぜひお願いします。

そして「情報提供→アクション」のシンプル化を強く期待します。


シンガポールビエンナーレのような
小さな国で、情報網が発達している国で
行われるようなビエンナーレでも
実際は知らない人が
非常に多いものなんです。

そう、情報って案外伝わってない。

なのであいちトリエンナーレがどのような形でどのように継続的に
情報提供してるのかとても気になります。

そして情報提供から提供された側が起こしたいアクションが
どこまでシンプルな道になってるか
とても気になります、

どのように行動を移すようなきっかけ作りがあるのかとても気になります。
都市型芸術祭だからできる様々な次のアクション、とても楽しみです。

時は夏休み。多くの思い出を作りたい親子がたくさんいると思います。
夏休みの宿題の対策を考えたい親子もいると思います。

そのような親子に対してこのアクション。あんなアクションもあると言うような
素敵なそのきっかけが今からたくさん伝わりますように。
そしてその結果きっかけを聞いた人たちが
たくさん足を運びますように。
そして帰り道が笑顔であることを祈っています。
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theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

2019-04-28

TAIKO-LAB浅草「まうら」を観てきました。



TAIKO-LAB浅草にて「まうら」を観てきました。

このブログにしては珍しい「音楽」と「ダンス」です。
私は近年、個人的な体験から「喪失」にとても興味を持っています。
「この状態は次の瞬間全てなくなるかもしれない」と常に思っています。

だから

会いたい人には会いに行くし、観たい作品は観に行く。
苦手な場所、人にはなるべく会わない。

そう心がけています。
付き合い悪い、性格悪いって思われてもいいんです。
だって本当に性格悪いもの。



それはこっちに置いておいて。



今回はどうしても鑑賞してみたかったんです。
それは「まうら」に出演する
「まだこばやし」の舞台を観てみたかったから。

どうしてかというとまだこばやしのメンバーの酒井直之さんに、
うちの息子歌舞伎町で拉致られましてね。。
(これだけを文字にするとやばい感じがプンプンですね)。
いや、正確には舞台に飛び入り参加させて頂いたんですね。詳しくはこちらを。

2018年の東京を忘れたくないのならにんげんレストランに行くべき。行くべきだよ


その時思ったんです。


なにこのお兄さんちょっとやばい。
初めて「舞踏」というものに興味が湧きました。


そしてその後もTwitterなどで交流させて頂き、
今回の一時帰国の際に舞台がある情報をゲットして
お席を買わせて頂くことができました。
ちなみにまだこばやしのメンバーは

長谷川暢さん、
酒井直之さん、
齋藤礼人さん(太鼓センター)、
山崎眞結さんの4名。

息子は「小林(こばやし)さんはいないんだ」と驚いてました。
公式サイトはこちらです。



そこでね。あのですね。
下世話な言い方ですけどね。
アーティストさんたちのプロフ写真などを
親子で拝見してて思ったんですけどね。


「カッコいいねえ」
「ジャニーズみたい」
「綺麗なお姉さんもカッコいいねえ」



って二人で言ってたんですよ。
なのできっと会場はジャニーズのコンサート会場みたいなんだろう、
うちわとかあるのかな、
ルールがわかってない私達みたいなモノが
いきなりきたらファンのリーダーみたいな人に
説教とかされちゃうのかなとビビりながら
浅草寺を堪能してたんですね(ビビってない)。



ちなみに息子は2回目の浅草寺。
「僕の学校の友達(インターの中学生)がみんな行ってる場所だ」と
意気揚々とインスタ投稿をしていました。



そして会場へ。どんな会場かと思ったらそこはなんとスタジオでした。
そして、、、


あれ。。。。?ご高齢の方が多い。。。?
そこで私はこの会場が太鼓教室がメインであることを
観客のおばさまたちのお話から理解します。
確かに公式サイトにはレッスンスケジュールが。
そうなのか、そうなのか。。。
そして会場に漂うこの感じは。なんかどこかで観たことがある。。
私は息子に言いました。


「きよし!!!!!!」


年齢層高めだけどとてもポジティブな女性たちと
実力ある美しい若者が向き合う場」。
氷川きよしのコンサート会場はこんな感じではないのか?と。


息子は氷川きよしさんを実際には知らないのですが
聖⭐︎おにいさんで出てくる「マリア様のきよし好き」から
きよしの魅力を理解済み。
このポジティブ空間を「きよし」で一発理解してくれてました。


さあここで「きよしたち」はどんな風に化学反応を仕掛けるのか。。。?


ワクワクしながら始まりました。
作品は前半は太鼓の演奏。
そして後半に「ダンスと舞踏」、そしてフィナーレという流れ。
いやあ楽しかったです!

とにかくすごいなって思ったのは自分たちの目指す芸術と
「きよし感」の絶妙なバランス。
私、現代音楽のコンサートやイベントに
何回か行ったことあるですが、
あれって正直「????」になることがあるんです。
30分過ぎてからは「これは一体いつどんな風に終わるのか」
ということだけが気になってしまって
脳内大混乱になったことがあります。

今回の太鼓の演奏は打楽器のみなので
ある意味現代音楽に近い。
実力がある彼らは本当はもっともっと実験したい。
でも観客が混乱で足を踏み外さないように
長さやビジュアルなどに随所に工夫を凝らしている。

本当はもっと突き詰めてたいんだろうけど、
絶妙にわかりやすい場所で止めてる。
この寸止め感がめっちゃスリル。すごいなあ。




そして「まだこばやし」の演目。
30分というビギナーがついていける最大限の時間を使って
突き詰める場あり、笑いの場あり、これはすごい。

そして私が注目したのは唯一の女性である山崎眞結さん。
今回の舞台、最初の数曲を観ていて
私は1つだけ物足りないって思う点がありました。
それは


「トランス感が足りないな」ってこと。


東南アジアに5年近く住んでしまいますと、
トランスのない打楽器ってなんかとても違和感感じるようになるんですよ。
(東南アジアの打楽器はトランス感満載なんです)
なんかあまりに演者の皆さん日本人男子として
かっこよすぎて綺麗すぎて、
私の中のアイドル目線が抜けなくて、
トランス感が足りないなあって思ってたんです
(その点にんげんレストランはトランスの嵐だった)。

その中で山崎眞結さんのダンスは
巫女的な要素も感じられて
トランスとか小さいことを気にしてる自分を
ひっぱたいてくれるようなキメが何度もあって
とても素晴らしかったです。

演目はエンターテイメントとして本当に楽しめました。
こんなに楽しんでいいのかなって思うほどに楽しめました。
それは演出とか色々な要素もあったのかもしれませんけど
私は本当に楽しかった。
きっと他の観客の皆様も楽しんでおられたようなので、
とても素晴らしいなと思います。


「わかりやすさ」と「かっこよさ」と「すげえ」は同居できるんですね。


外から観ていて、日本という国は芸術に対しての目に見える援助、
必要とされる援助を得るのが本当に難しい国だと感じます。
こういうバランス溢れた表現にこそ目に見える援助をして
どんどん広めてもらいたいものだと改めて思いました。



最後に一緒に記念撮影。
もちろん、にんげんパーカーで行きましたよ!


「ダンス?うーっっちょっとわかんないかな」
って思っていた私たちをブレイクスルーしてくれた
酒井さんに改めて感謝。

「え、ちょっとわかんないからやめようかな」
って思わないで観れるものは観たほうがいいよね。
ほんとそうだよねと改めて感じることができました。
ありがとうございました!



TAIKO-LAB浅草の公式サイトはこちら
太鼓教室も随時行ってるようなのでぜひチェックしてください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-04-13

東京都現代美術館に行ってきました。



東京都現代美術館に行ってきました。


3年間にわたる休館を経て
2019年3月29日
リニューアルオープンした都現美。
思えば都現美にはずいぶん足を運ばせて
いただきました。
今回新しい展覧会が
どのようなものか
とても楽しみにしていました。

もちろん企画展も素晴らしかったのですが
今回は別の視点から触れてみたいと
思います。

今回、私はコレクション展に
心を奪われることになりました。
今回のコレクション展は
2期に分かれているうちの第1期です。
タイトルは「ただいま/はじめまして」。
都現美はなんと
5000点近い所蔵品があるとのこと。
そして様々なジャンルから
近代から現代に至るまで
現代美術を中心に
様々な作品をコレクション展として
紹介してくださっていました。


今回本コレクションを拝見しながら
非常に懐かしい思いがこみ上げてきました。
その想いの頂点は
意外なところからやってきました。


コレクションは1階と3階に分かれています。
1階から3階に上がるのは
基本的にエレベーターを使います。
私もそうでした。


しかし子供が小さかった頃
どうしても階段上りがしたいと
いうことで3階まで登り下りを
繰り返した事がありました。

都現美は大きな展覧会でなければ
行き交う人は
それほど多くありませんでした。
子供がゆっくり歩くには
適した場所でありました。

色々なことを思い出しました。

今回のコレクション展は
「あこれ見たことあるな」と
感じるものもあったり
初対面の作家さんも多数おられました。

約20人の作家が「はじめまして」
だそうです。
これらの作品は
主に休館中に集められとのこと。
まさにはじめまして。

こうやって美術館は
新しく変わっていくんだなぁと
思いながら鑑賞。
そして3階の奥にいた時、
思わず涙が止まらなくなりました。




それは宮島達郎さんの作品の前での
出来事でした。
改装前も宮島達郎さんの作品は
同じ場所にありました。

タイトルは
「それは変化し続ける、それはあらゆるものと関係を結ぶ、それは永遠につづく」。

静かにそして大きなあの部屋の中に
1つだけあるその作品。

赤いライトの光をぼんやり観ていると
いろいろなことを思い出しました。
私が息子とこの作品を
初めて見たとき、息子は
赤ちゃんだったと思います。
ベビーカーに乗っていた
時もあったはずです。


そして今、
彼はこの都現美で
いろいろな経験をして
経験を経て日本から離れ
そして一時帰国して
今この場に立っています。


私たちはいろいろな世界を
旅してきました。
本当に色々なことがありました。


ああ、ただいま。


公共の美術館と言うのは
パブリックの場所でありながら
鑑賞者それぞれの歴史とのリンクが
如実に現れる場所であると思います。

子供が小さい時
こんなことがあった。
親が動けなくなる前
こんなことをした。

色々なことを
思い出すでしょう。


ここに来たらこの作品がある。
人は変わっていくけれど。

もう息子とこのように来れる機会は
そう多くないでしょう。


息子が、そして自分が
どんな風にこの時を
思い出してくれるかなと
考えていたら
涙が止まらなくなりました。


できることなら
このように「ただいま」と
感じれる空間がある
美術館でずっといてほしい。


息子が彼の奥さん、子供と来た時も
「ただいま」といえる場所で
あってほしい。
そしてどうして「ただいま」なのか
語り継いでほしい。


公共の美術館というのは
いろいろ事情もあるでしょうから
その場所をずっと保っていくのは
とても大変だと思います。
人が生きていくのとは
また違った意味で
その美術館と言う環境も
生きていってる訳ですから。

だからこの「ただいま」と言える場所
に再会できた事に
深く深く感動しました。

そして

「ただいま」と言える人が
これからも増えていけるように
自分の出来ることを
していきたい。

改めて思いました。

いろいろな思いを
この中で感じれるような空間が
いつもその場所にある。
それがどれだけ
その人の人生の中での安らぎになるか。
帰る場所になるか。

本当にありがとうございます。



リニューアル、おめでとうございます。
そして「ただいま」。



6月16日まで。
詳細は公式サイトをご参照ください。

2019-03-31

【Kuala Lumpur】A + Works of Art「Superfold by Tawatchai Puntusawasdi」を観てきました。




A + Works of Artにて

「Superfold by Tawatchai Puntusawasdi」

を観てきました。


去年、バンコクビエンナーレを楽しんできました。


Bangkok Art Biennale2018を観てきました。


正直バンコクの交通網をうまく使いこなせず、
日々午後3時くらいまでしか回れませんでした。 
バンコクビエンナーレは
お寺での展示がうまく組み合わされていて、
観光や参拝も同時に楽しめるビエンナーレでした。


お寺めぐりでワット・ポー本殿は外すことはできないでしょう。
そう、驚くほどに大きい寝姿の仏像が拝める場所といえば
名前を知らなくてもわかると思います。


Tawatchai Puntusawasdiさんの
「A Shadow of Giving」も拝見することが出来ました。
これはワット・ポー本殿の壁画から
デザインのアイデアが来てるそうです。

こんな歴史を感じる表現から
研ぎ澄まされた表現が生まれる。
さぞかしとてもストイックな方なんだろうと思ったら。。。




とても素敵な穏やかな方でした。

数々のビエンナーレ、近年では
シンガポールのミニマリズム展にも参加。
素材はとても身近なものなのに
そこに自然のルール、造形、哲学、自然の摂理を投入して
完成する作品はなんだか古代の哲学者のよう。










美しい彫刻がそこに存在するまでの経緯を
想像させる数々の数式と分析。
数学が苦手だった私は意味がわからないけど
でもそこに感じる導かれる感は
とても美しい流れを感じさせてくれます。





1つの影、角度がそこに生まれたのには意味がある。
誕生の経緯を数学的に記録していくことは
まるで神が生命を作り出した経緯を
記録してるようにも見えます。



深いなあってしみじみ思いました。



今回はトークもあったのだけど参加できず
(中学生は宿題が忙しい!)。
じっくりと改めて向き合いたいと思います。



4月6日まで。
詳細は公式FBページをご参照ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

2019-03-25

【Kuala Lumpur】ILHAM Gallery「 Chia Yu Chian: Private Lives」を観てきました。



ILHAM Galleryにて

「 Chia Yu Chian: Private Lives」

を観てきました。


悲しいかな私、まだまだ不勉強で
マレーシア出身の作家さんついて知識があまりありません。
なので展覧会はあくまでも第一印象、
インスピレーションで鑑賞しているのが現状です。

そんな私が展覧会の広告を見たとき


「これは!」


と思わず目を見張ったのが
「 Chia Yu Chian: Private Lives」のポスターでした。


私はKuala Lumpurに住んでまだ1年ちょっと。
しかも普段は郊外に住んでいるので
Kuala Lumpurという都市の現在も、
過去もまだまだ知らないことが多いです。



そんな知識が全然足りない私でも
おおっと身を乗り出してしまうような、
なんだか懐かしさで胸がいっぱいになるような
とても素敵な世界でした。

実際の展覧会はまるでタイムスリップを
経験したかのようでした。



Chia Yu Chianさんは1936年生まれ、
彼は芸術を学ぶために
フランス政府から奨学金を受けた
マレーシアとシンガポールからの最初の芸術家でした。
卒業後の作風はナンヤンスタイルと言われる
シンガポール現代芸術の影響を多大に受けた画風だったそうです。
その後、ペナンからKLに家族と一緒に転居して
フラットの1室をアトリエにして作品制作を始めたそうです。
資料を拝見した印象では決して広くは感じられませんでした。


だからでしょうか、
今回そのアトリエで描かれたであろう作品たちには
まるでその場にいるような懐かしさが広がっていました。







私自身は今は郊外に住んでいるので
中心部を訪れる際はついつい観光客目線が出てきます。
しかもシンガポールからのスライドという背景もあり、
観光ガイドで紹介されているような場所は
つい色眼鏡で見てしまいます。

この展覧会にはそのような観光名所が数多く出てきます。
この展覧会で描かれた私が知っている有名な場所は
観光名所ではなく、明らかに

「人々が行き交っている場所のかつての風景」

でした。
ああここに何十年前にこんな人がいたんだろうな、
こんな食べ物を食べてたんだなとか…。





特に私が惹かれたのは病院のシリーズ。
私ごとですが、
1月、2月と息子が体調を崩して
結構病院のお世話になりました。
最初は日系のクリニックに行ってたのですが
専門医に行きなさいと紹介状を渡されなんと地元の病院に行くことに。

シンガポールで専門医経験が数回あったので
ど緊張はしませんでしたが
システムがなかなか理解できず緊張しまくり。
その時になんとなく見ていた待合室の風景とかが
数十年前だとこんなだったのかなとか色々思いを巡らしました。

病院はとても綺麗だったしとてもシステマティックだったんですが、
このシリーズを見ていて
何だか通っていた病院の遠い昔を勝手に想像している自分がいました。
(ちなみにその病院は出来て間もないので想像ではなく創造なんですけどね)




この展覧会にはとても

「社会的な位置付け」を感じます。
絵画的表現だけでなく社会的背景を写真より鮮明に、
ライブ感満載で伝えるってこういうことなのかなって感じます。

この展覧会が会期が長い理由がわかります。
これはぜひ観光で訪れた人にもみてほしい。
観光で歩き回った場所の空気感を
思い出しながらかつてここには。。
と想像の海への旅が始まります。

その旅は実際の旅とはまた違ったものになることでしょう。


必見です。ぜひ、足をお運び下さい。

6月23日まで。
詳細は公式WEBサイトをご参照ください。

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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